最近の宇宙開発シーンから
☆小惑星探査機「はやぶさ」が6月に帰還したことを受け、”誕生の地”である相模原市が宇宙ブームに沸いている。はやぶさ帰還を描いた映画を上映する市立博物館(中央区高根)には、全国から来場者が押し寄せている。はやぶさが持ち帰り、同館で今月末に全国初公開となるカプセルについても問い合わせが殺到。4月に政令指定都市に移行した相模原市は「シティーセールスにつなげたい」と、追い風に期待を寄せる。
映画は、帰還が話題になった6月だけで約5千人が観賞。平日でも定員210人の席がぎっしり埋まり、満員御礼が続く。「開館以来、こんなことは初めて」と市立博物館はうれしい悲鳴を上げる。好評を受け、今月16日までだった上映を8月31日まで延長することを決めた。
宇宙関連のイベントも相次ぐ。市は、市内に研究機関のある宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)と今月1日、山崎直子さんら宇宙飛行士の講演会を開いた。事前に用意した500人分の入場チケットが、配布開始とともに終了するほどの人気だった。
30、31日には市立博物館で、小惑星「イトカワ」の微粒子を持ち帰ったことが期待されるカプセルが展示される。宇宙機構相模原キャンパス(中央区由野台)の一般公開の一環。同館は「全国から宇宙ファンが多く訪れるだろう」と万全の準備を進めている。
「宇宙のまち」として、相模原市は1987年から宇宙機構の研究施設のある全国の自治体と友好関係を結び「銀河連邦」としてイベントなどを開催してきた。
今回の盛り上がりについて、市渉外課は「着実に取り組んできてよかった」と話す。加山俊夫市長は「市の魅力発信に関して、キーワードの一つに『宇宙』を掲げ、宇宙機構とのさらなる連携を図りたい」と意欲を見せている。【神奈川新聞
07.18】
☆小惑星探査機「はやぶさ」の後継機「はやぶさ2」について、文部科学省は14日、開発計画の検討に入った。計画では14年7月〜15年に打ち上げ、H2Aロケットによる打ち上げを含む総事業費は270億円。今後、文科省宇宙開発委員会の部会で資金計画や科学的意義を審議、8月の来年度概算要求までに結論を出す意向だ。
はやぶさ2は、はやぶさが到着した小惑星「イトカワ」より形成年代が古く、有機物や含水鉱物に富むとされる小惑星「1999JU3」を目指す。小惑星に物を衝突させて人工クレーターを作り地下物質を採取する。19年ごろ地球に戻り採取物質を収めたカプセルを地上に投下する。
また、文科省は、06年に廃止された国産ロケットM5に代わる新型固体燃料ロケットも開発する方針を示した。「イプシロン」と命名され、13年度に打ち上げ予定。高さ24メートル、重さ91トンとM5より小型・軽量で、打ち上げ準備期間もM5の42日から世界最短の7日間に短縮する。打ち上げ費もM5の半減の38億円に抑え、小型科学衛星や将来の月探査機に使う。開発費205億円。【毎日
07.14】
☆2000年7月12日、国際宇宙ステーションの主要モジュールである「ズヴェズダ」が打ち上げられた。今年はちょうど10年目にあたる。
ズヴェズダ・モジュールはロシア側の居住区画。興味深いのは、これは元々ソ連が運用していた「ミール」居住モジュールのバックアップとして建造されたもの(DOS-8
serial No.128)。同時にこれは、後に「ミール2」計画にて使用されることになっていたが、ISS計画変遷の中で、現在の形に落ち着くことになったのであった(実際、エネルギア社の組み立て工房ではある時期まで「ミール2」と呼ばれていた)。
下は、バイコヌール宇宙基地で打ち上げに向けて準備段階のズヴェズダと打ち上げ。


最近はそうでもなさそうですが、ロシアのロケットの打ち上げでは、よく瓦礫みたいなものが吹っ飛んでいくんですよね。上の写真でも、左上に舞っています…
内部の様子。基本構造はミールと同じ。


トイレ。壁にはティッシュのようなものもついています。

そういえば不調が伝えられていた米国側のトイレは、8日に元に戻ったようです。【photo:
NASA】
☆欧州宇宙機構(ESA)の彗星探査機「ロゼッタ」が欧州中央時10日午後6時10分(日本時11日午前1時10分)、小惑星「ルテチア」に3162kmまで接近、観測に成功した。
ロゼッタは2004年3月2日、アリアン5ロケットによって打ち上げられ、2014年の「67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ」(Churyumov
- Gerasimenko)彗星(CG彗星)接近を目指して飛行を続けている。CG彗星到着までに地球に3回、火星に1回、そして2個の小惑星「シュタインズ」そして「ルテチア」へのフライバイを行う。シュタインズや火星へのフライバイでも印象的な画像が取得されたことは記憶に新しい。
今回接近したルテチアは1852年に見つかったもの。望遠鏡技術の発達と共に観測も進んだが、ルテチアは炭素系物質を多量に含む「C型」にも、金属物質で構成される「M型」にも見受けられ、正確なことははっきりしなかった。特にM型は、形成初期に元々大きかった小惑星が剥がされ、むき出しになった金属核と考えられている。
ルテチアがどちらのタイプなのかは、取得されたデータの分析で今後明らかになることだろう。下は取得された画像の1枚。長軸の長さはざっと130kmである。

下は、背景に土星の入った画像。ナイスショット!

詳しくはこちらへ【ESA 07.10】
☆宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成22年5月21日(日本標準時、以下同様)に種子島宇宙センターから打ち上げられたIKAROSの運用において、セイル展開後に実施した精密軌道決定により光子加速を確認しましたので、お知らせいたします。
太陽光圧による推力は1.12mNであり、想定通りの値です。
これによりIKAROSは、惑星間航行において、光子による史上最大の加速度を発揮した実証機となりました。プレスリリースはこちらへ【JAXA 07.09】
☆RIAノーボスチ通信が伝えるところによると、ロシア宇宙庁のペルミノフ長官は8日、中国の宇宙船がソユーズ宇宙船のリザーブになりうると語ったという。
これは国際宇宙ステーション(ISS)への輸送手段のことで、米スペースシャトルの退役後のことについて述べたもの。「中国の宇宙船は非常時に取って代わることができるのではないかと、私は考えている」と長官は語っている。中国の宇宙船は要求される全ての安全条件を満たしているという。
2011年のシャトル退役後、ISSへの輸送手段はロシアのソユーズ/プログレス宇宙船のみになる。非常にタイトなスケジュールとなることは明らかで、予備機として中国の船に関心を寄せていると、同長官は語る。
ただし現時点では、中国に対して向けられたISS計画参加の提案(これはISS参画国のうち、5ヶ国で中国に示したもの)に、同国は反応を示していないという。1ヵ月ほど前には中国宇宙庁の長官が異動となり、現時点ではまだ後任が選出されていない。このようなことからも、ISS計画に対する同国の態度もまだ不明のままとなっている。詳しくはこちらへ【Roscosmos 07.08】
☆6日、国際宇宙ステーション(ISS)の米国側のトイレが故障し、今なおその状態が続いているそうです。「トイレの修繕は飛行士達の優先事項ではない」とかだそうで…プログレスで運ばれたばかりの荷物を下ろしたりなど、バタバタだそうです。ちなみにトイレ修繕道具と資材はすべてISSに備わっています。
3人の米国人はロシア側のトイレを利用しているとのこと。詳しくはこちらへ【Roscosmos 07.09】
☆宇宙航空研究開発機構(JAXA)の立川敬二理事長は8日の定例会見で、2011年度宇宙開発予算の概算要求に関して「シーリング(基準)が10年度予算を上回らないことなので、増額要求できない。『はやぶさ(小惑星探査機)』の後継機など新規案件がいくつかあり困っているところ」と述べた。
JAXAを所管する文部科学省から財務省に出す同要求額で同省との間で、10年度比減額を基準に要求項目で困惑していることを明かしたもので、はやぶさ後継機の来年度概算要求が微妙なことを示唆した。
はやぶさは再三、トラブルを起こしながらも、7年の旅を終え、地球に帰還。小惑星「イトカワ」から採取された可能性のある砂ぼこりの解析に関心が集まっている。【日刊工業新聞
07.09】
☆特許庁のコンピューターシステムを巡る汚職事件が、気象庁発注の300億円規模の入札に思わぬ余波を広げている。贈賄容疑で社員が逮捕された情報システム最大手「NTTデータ」が指名停止になった影響で、N社と共同で気象衛星運用事業に応札していた衛星通信会社「スカパーJSAT」社は8日の開札を待たずに“失格”が決まった。とばっちりを受けたス社は、内閣府の政府調達苦情検討委員会への申し立てを検討している。
気象庁が入札を実施するのは14、16年に打ち上げ予定の気象衛星「ひまわり8号」「同9号」のデータ送信や施設の保守管理業務。契約期間は10〜30年で、ス社によると事業規模は300億円に上る。
関係者によると、N社とス社は2回の事前審査を経て5月に共同で応札し、8日の開札を待つばかりだった。しかし、6月22日にN社の社員(45)が特許庁職員(45)にわいろを贈ったとして、警視庁に贈賄容疑で逮捕されたため、気象庁は6日付でN社の入札資格を1カ月停止した。
ス社は業務割合や出資比率などから「N社なしでも業務を遂行できる」と主張し、単独入札でも有効とするよう求めたが認められなかったという。ス社関係者は「実績を踏まえると落札する自信はあった。ビジネスパートナーのせいでこんなことになるとは……」と落胆の色を隠さない。
N社は取材に「個別の入札案件には答えられない」と回答した。【毎日 07.08】
☆約7年に及ぶ宇宙の旅を終え、先月地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」。そのはやぶさが持ち帰ったカプセルが30、31の両日、相模原市中央区高根の市立博物館で一般公開される。全国初となるカプセルの公開に、同博物館の担当者は「60億キロもの壮大な宇宙を旅して帰還したカプセルから、宇宙への夢やロマンを感じ取ってほしい」と話している。
カプセル公開は、同区由野台の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の相模原キャンパスが、研究室や施設などを特別公開するのにあわせて企画された。
はやぶさは平成15年5月に鹿児島県の「鹿児島宇宙空間観測所」から打ち上げられ、17年11月に地球から約3億キロ離れた小惑星「イトカワ」に2度着陸し、砂などの土壌の採取を試みた。着陸したときの衝撃で舞い上がったほこりなどを採取した可能性があり、地球に帰還後は同キャンパスに運ばれ、慎重な確認作業が行われている。
一般公開にはカプセルのほかに、オーストラリアの砂漠に着陸した際に使用したパラシュートも展示される予定。現在JAXAで展示に使われる専用のケースを作成しており、カプセルの内部も観察できるように5つのパーツに分解して展示されるという。
JAXAの広報・普及係は「日本独自に進めてきた宇宙開発の成果を1人でも多くの人に見てもらいたい」と意気込んでいる。
また公開期間中は、はやぶさの宇宙での探検の様子をCGで描いた映画「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」が、同博物館のプラネタリウムで1日4回上映される。入場無料。映画の観覧料は大人500円、子供200円など。開館時間は両日とも午前9時半〜午後5時まで。【産経
07.08】
☆東京大と国立天文台が共同開発したスーパーコンピューター「GRAPE−DR」が、米研究グループの省エネスパコンランキング最新版で世界一と認定された。国産では初めてで、これまで首位の独チームの記録を13%上回る成果。スパコン開発は昨年の事業仕分けで「世界一じゃなきゃダメなのか」と批判を浴びたが、次世代の勝者になるには省エネ性能でも世界一が必要という。米バージニア工科大などのグループが年2回発表するランキングで、電力1ワット当たり毎秒8億1500万回の計算ができる低消費電力が評価された。
【毎日 07.08】
☆小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルが豪州の砂漠に着地し、回収された功績をたたえたいとして、青森県弘前市は7日、同市出身で宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授(54)に「市民栄誉賞」を贈ると発表した。
6日、機構を通じて川口教授に伝えたところ、喜んで賞を受けるとの連絡が入った。本人を招いた贈呈式は8月23日、弘前市で開催することが決まった。
市によると、川口教授は市立一中、弘前高校卒。京都大工学部や東京大大学院などを経て、宇宙航空研究開発機構の教授となり、現在は月惑星・探査プログラムグループのプログラムディレクタを併任している。
はやぶさは、2003年5月に地球を出発。幾多の困難を乗り越え6月、7年ぶりに小惑星「イトカワ」からの帰還を果たした。
市は、「世界初の快挙。世界中に感動を与え、市民の誇りとするにふさわしい」(市企画課)として、市民栄誉賞の贈呈を決めた。
市民栄誉賞は08年8月に創設され、北京五輪ソフトボールの日本代表チームの監督を務め、金メダルを獲得した弘前市出身の斎藤春香氏に初めて贈られた。川口教授は2人目の受賞者となる。
市は、「はや(8)ぶ(2)さ(3)」にひっかけて、8月23日夜に贈呈式を開催する方針を決め、機構を介して川口教授に打診したところ、承諾を取りつけた。
会場は弘前市民会館で、川口教授の講演会も開かれる。地元の小中高生を招待するほか、市内在住者、在勤者、在学者を対象に参加者を募集する。【読売
07.08】
☆宇宙航空研究開発機構は7日、小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセル内にある物質の本格的な回収作業を6日からはじめ、新たに数十個の微粒子が見つかったと発表した。
カプセル内には、もともと地球上の微粒子が百個以上混入していると考えられており、見つかった微粒子が小惑星「イトカワ」由来の物質かどうかについては、9月以降に行う詳細な分析で判断する。
5日までの光学顕微鏡による調査で、カプセル内からは、0・01ミリ・メートルほどの微粒子が2個確認されていた。その後、容器の一部分を特殊なへらを使って調べたところ、へらの表面に0・01〜0・001ミリ・メートルほどの数十個の微粒子が付着していたという。【読売
07.07】
☆米航空宇宙局(NASA)によると、ロシアの無人貨物船「プログレス」が米東部時間4日午後0時17分(日本時間5日午前1時17分)、国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングに成功した。プログレスは2日にドッキングを試みたが、失敗していた。
NASAによると、プログレスは自動ドッキングシステムを使い、ISSを構成するロシアの区画「ズベズダ」にドッキングした。2日のドッキングが失敗したのは、ロシアの手動ドッキングシステムの通信が干渉したのが原因とみている。プログレスはISSに滞在中の米ロ宇宙飛行士計6人のため、食料や水、燃料、酸素など2トン以上の物資を届けた。【時事
07.05】
☆米航空宇宙局(NASA)は2日、国際宇宙ステーション(ISS)に水や酸素、実験器具などを運ぶロシアの無人貨物船「プログレス」が、ISSとのドッキングに失敗したと発表した。
このままドッキングできない場合、ISSで行う宇宙実験の計画が遅れる恐れがある。
プログレスは2日昼(日本時間3日未明)、ドッキング予定時刻の約25分前に、ISSとの距離を計測する装置が故障したため、急きょドッキングを中止した。ISSまであと3キロ・メートルのところまで接近していた。ISSに滞在する米国とロシアの宇宙飛行士6人に危険はないという。
ロシアとNASAは、4日昼(同5日未明)に再度ドッキングを試みることを検討している。プログレスによる補給は今回が38回目だが、これまで失敗した例はほとんどない。
宇宙航空研究開発機構によると、ISSの水や酸素の備蓄は十分で、直ちに不足することはないが、プログレスに積んだ実験用の試料が変質してしまう可能性がある。【読売
07.02】
…プログレスのトラブルといえば、ミールに衝突したあの事故以外無いのでは…。
☆性欲は人間の基本的な生理現象の一つであるが、人類が国際宇宙ステーションという閉ざされた空間で長期間滞在するようになって以来、宇宙飛行士たちの「性」にまつわる問題をいかに解決するかが議論の的となっていた。
米国紙「ニューヨーク・デーリー・ニュース」によれば、米国宇宙往復船ディスカバリー号のアラン・ポインデクスター船長はこのほど「国際宇宙ステーションでは男女が親しい関係になることは禁止されている」と明かした。29日、中国国際放送局が伝えた。
これまで宇宙飛行士といえば男性が占める割合が多かったが、近年では女性飛行士の数も増えてきていることから、性にまつわる問題がクローズアップされる機会も増えている。続きはこちらへ【サーチナ 06.29】
☆米航空宇宙局(NASA)は1日、退役する最後のスペースシャトルの打ち上げ予定が、機材調達の遅れにより、来年2月下旬にずれ込むと発表した。
NASAによると、シャトルの残る2回の打ち上げ目標日を見直し、9月に予定していた「ディスカバリー」の打ち上げを11月1日に、11月中旬以降に予定していた「エンデバー」の打ち上げを来年2月26日にそれぞれ変更した。
NASAはシャトルを延命させるために、さらに「アトランティス」を来年6月に追加飛行させたいとの希望を持っているが、厳しい財政事情の中でオバマ大統領が認めるかどうか微妙だ。シャトルの運用を維持するには月約2億ドル(約175億円)必要。【時事
07.02】
…NASAのリリースはこちらへ
☆スペースシャトル「ディスカバリー」で4月、国際宇宙ステーション(ISS)を訪れた山崎直子宇宙飛行士(39)ら乗組員7人による「ミッション報告会」(宇宙航空研究開発機構主催、毎日新聞社後援)が30日、東京都港区のメルパルク東京で開かれた。
アレン・ポインデクスター船長(49)ら6人の米国人乗組員はシャトル飛行後、初来日。報告会では飛行士自身が編集したミッションの紹介ビデオを上映し、山崎さんの通訳で全員が解説を加えた。船外活動をしたクレイトン・アンダーソン飛行士(51)はアンモニアタンクのISS取り付け時に何度も失敗したトラブルの様子を、ユーモアを交えて紹介。多くの初公開映像に約850人の聴衆が見入った。
会場から「宇宙で仲良くするには?」と聞かれたポインデクスター船長は「互いの仕事を理解し、助け合うことだ」と返答。米航空宇宙局の技師であるアンダーソン飛行士はスペースシャトルの退役後について「世界各国が協力して新しい方法を見いださねばならない」と話し、日本の協力も呼びかけた。また、山崎さんは「シャトルの実績はまさに偉業。それを踏まえて今後はより多くの人が、ISSよりもっと遠くに行ける技術の開発を目指したい」と話した。
報告会ではISSで山崎さんが募集した俳句の選考結果も発表。1479件から「きぼう特別賞」10点が紹介された。【毎日
06.30】
☆ロシアのインタファックス通信が伝えるところによると、ロシアは2018年以降、ロシア版スペースシャトルと打ち上げキャリアロケット開発にリターンする構想であるという。
ロシアはソ連時代末期、ロシア版シャトル「ブラン」とキャリアロケット「エネルギア」の飛行に成功しているが、国家崩壊と共にプログラムは打ち切られた。詳しくはこちらへ【Spacedaily 06.28】
☆宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成22年5月21日(日本標準時、以下同様)に種子島宇宙センターから打ち上げられたIKAROSの運用において、6月19日に二台目の分離カメラによる、展開後のセイル全景の撮影を行い、その後数日かけてデータの伝送・確認を行いました。
その際、工学ミッション機器である液晶デバイス※2の動作状況も、撮影された画像で確認出来ましたのであわせてお知らせいたします。
継続して、薄膜太陽電池による発電の状態を計測し、光子圧を用いた加速及びそれによる軌道制御を世界で初めて実証し、ソーラーセイルによる航行技術
の獲得を目指します。
画像や詳細な説明図はこちらへ【JAXA 06.28】
☆国内で今年2回目となる部分月食が26日夜、観測された。関東以西は雨や曇りの地域が多かったが、北海道などでは日没とほぼ同時に南東の空低くを上る欠けた月が見られた。
欠け始めは午後7時16分。それより月の出が遅い西日本と北海道北西部では、既に欠けた月が地平線から現れる「月出帯食(げっしゅつたいしょく)」となった。午後8時38分には月の54%が欠け「食の最大」に。午後10時に元の満月に戻った。
12月21日午後には、満月がすべて隠れる皆既月食が全国で観測できる。【毎日
06.26】
☆日本人最長となる163日間の宇宙滞在を終え、2日に国際宇宙ステーション(ISS)から帰還した野口聡一宇宙飛行士(45)が24日、モスクワ近郊のガガーリン宇宙飛行士訓練センターで開かれた歓迎式典に出席した。
野口さんは打ち上げ前、同センターで訓練を受けた。式典後、会見した野口さんは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の飛行士として初めて乗船したロシアの宇宙船ソユーズについて「実際に乗ってみなければ分からないことがたくさんあった」と話した。帰還時の大気圏突入後にパラシュートが次々と開く過程で、船内でものすごい揺れを体感したという。このような体験について「(今後、同船でISSへ行く)古川聡飛行士らに伝えていきたい」と語った。
式典に先立ち、野口さんはソユーズに同乗したロシアのコトフ、米国のクリーマー両飛行士とともに、ソ連時代に初の有人飛行を成功させた故ガガーリン飛行士の銅像に献花した。式典では野口さんはロシア語であいさつし「我々のミッションは大変にうまくいった。あなた方の助力がなければ成功しなかった」と、同センターの教官や技術者らへ謝辞を述べた。【毎日
06.24】
☆小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセル内の試料容器を開く作業が24日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所(相模原市中央区)で始まった。JAXAによると、同日までに気体の採取に成功した。この中に、小惑星イトカワ由来の気体が含まれているかどうか、今後慎重に分析する。
試料容器は円筒形で二重構造。22日、開封作業の準備段階で、外側の容器のふたを開けた際に微量の気体が採取された。容器は宇宙空間では真空状態になるよう設計されており、気体は▽イトカワで採取した物質の表面から発生した可能性▽地球帰還後、大気が混入した可能性▽はやぶさ内部の樹脂や金属などから発生した可能性−−が考えられるという。
今後、イトカワ表面の微粒子が入っていると期待される内側の容器(直径約5センチ、高さ約6センチ)を慎重に分解し、7月上旬には内部を観察できる見通し。何かがあった場合も、打ち上げ前に混入した地球上の物質の可能性があり、判別のための精密な分析作業に入る。イトカワの微粒子かどうかを確定するまで数カ月程度かかる可能性もあるという。【毎日
06.24】
☆奇跡の帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルが、事業仕分けで「廃止」とされた東京駅前にある宇宙航空研究開発機構の広報施設「JAXAi」で展示される見通しになった。
プロジェクト責任者の川口淳一郎教授が21日、川端達夫文部科学相を訪ね、「夏休みにカプセルの実物を子どもたちに見せたい」と決意表明。「どこで?」と聞かれると「(宇宙機構の研究所がある)相模原と話題になった(東京駅前の)丸の内を考えています」と答えた。川端文科相は大阪万博で展示された「月の石」を例に挙げ、「それ以上の展示になりますね」と応じた。【asahi.com
06.21】
☆ソ連時代に活躍したロシアのレオニード・キジム飛行士が14日、死去した。68歳だった。
1941年8月5日ウクライナに生まれ、1965年、第3期宇宙飛行士部隊の一員として選抜されたキジム飛行士は、1980年11月、ソユーズT−3宇宙船でオレグ・マカロフ及びゲンナジー・ストレカロフ両飛行士と共にサリュート6号へと飛んだが、これが最初の宇宙飛行となった。ちなみにこのフライトは、1971年のソユーズ11号事故以来停止されていた3人乗りソユーズの復活飛行であった。
1986年3月にはウラジミール・ソロビヨフ飛行士と共にソユーズT−15宇宙船で打ち上げられ、新型宇宙ステーション「ミール」に搭乗する初の飛行士として、51日間の滞在を行った。
また、この滞在の帰途、サリュート7号に立ち寄り、そこで50日滞在。先の滞在クルーが残していった暴露実験資料を回収したりなどを行った。
1986年秋、2ヶ月間のフライトを終えた後、「ナショナルジオグラフィック」誌の表紙を飾った(下)。このフライトが彼の最後となった。

宇宙飛行士引退後はロシア国防省などで勤務し、2001年、全てのキャリアを引退した。詳しくはこちらへ【collectSPACE.com 06.18】
☆日本時間2010年6月18日02時15分、はやぶさカプセル及び熱シールドについて、豪州からJAXA相模原キャンパス内に設けられたキュレーションセンター(*)までの輸送が完了しましたので、お知らせいたします。
(*)キュレーションセンター:試料の受入、処理、保管を行う施設
プレスリリースはこちら【JAXA 06.18】
☆宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成22年5月21日(日本標準時、以下同様)に種子島宇宙センターから打ち上げられたIKAROSの運用において、6月15日に分離カメラ※によって、展開後のセイル全景の撮影に成功しました。
継続して、薄膜太陽電池による発電の状態を計測し、光子圧を用いた加速及びそれによる軌道制御を世界で初めて実証し、ソーラーセイルによる航行技術の獲得を目指します。
画像入りの詳細はこちらへ【JAXA 06.16】
☆「はやぶさ」カプセル発見について(宇宙航空研究開発機構 理事長談話)
1.平成15年5月9日にJAXA内之浦宇宙観測所より打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ(MUSES-C)」は、平成17年11月に小惑星イトカワに着地し、表面物質の採取を試みた後、地球帰還に向けて飛行を続け、平成22年6月13日深夜にカプセルを分離し、大気圏に突入しました。分離したカプセルは、オーストラリアのウーメラ実験場に着陸し、6月14日(月)16時8分頃(日本時間)に無事回収されました。
2.「はやぶさ」が幾多の困難に見舞われ、何度もミッション断念の危機にさらされながらも、約60億Kmの飛行を終えカプセルが無事回収されたことは大きな喜びです。プロジェクトの遂行に最後までご協力いただいたオーストラリア政府やウーメラ実験場の関係者の方々、アメリカ航空宇宙局(NASA)の関係者の方々に厚く御礼申し上げます。さらに、プロジェクトを支え、応援してくださった多くの国民のみなさま、政府関係者やマスコミの方々にも心から感謝しております。
3.今後は、回収したカプセルをJAXA相模原キャンパスに運び、サンプル収納容器を点検し、内容物の抽出と分析にとりかかります。願わくば、イトカワの表面物質を確認し、太陽系の起源と進化の解明に貢献できることを期待しております。
プレスリリースはこちらへ【JAXA 06.14】
…カプセル熱シールドも発見されましたね^^ プレスリリースはこちらへ
☆日本の小惑星探査機「はやぶさ」が13日夜、地球と太陽の距離の40倍に上る60億キロ・メートルの旅を終え、打ち上げから7年ぶりに地球へ帰還した。
午後8時21分(日本時間午後7時51分)に試料カプセルの分離に成功し、同11時21分(同10時51分)ごろ大気圏へ突入した。カプセルがウーメラ(南オーストラリア州)付近で回収される可能性が高まった。
カプセル内には、小惑星の砂が入っている可能性がある。小惑星の砂や石は、ぎゅっと固まる過程を経た惑星の岩石と違い、太陽系の初期の状態をとどめているとみられる。米アポロ計画で採取した月の石などに続く、貴重な試料として、世界の研究者の期待を集めている。
はやぶさは、2003年5月に地球を出発。05年11月に地球から3億キロ・メートル離れた小惑星「イトカワ」に着陸し、砂などの採取を試みた。地球からは小さすぎて見えない小惑星に、正確にたどり着いて軟着陸したのは史上初だった。
しかし、離陸後に燃料漏れで制御不能になり、通信も完全に途絶した。奇跡的に復旧し、07年に地球への帰路についたが、帰還は3年遅れとなり、劣化の激しい電池やエンジンでぎりぎりの運用が続いてきた。
秒速5キロ・メートルで飛行していたはやぶさは、地球へ近づくにつれて重力で加速。南アジアの上空7万4000キロ・メートルに達した所で、カプセルを分離した。この後、まずカプセル、続いて本体がオーストラリア上空で大気圏に突入し、夜空に光跡を描いて落下した。月より遠い天体に着陸した探査機が、地球に帰還するのは世界でも初めて。続きと素晴らしい写真はこちらへ【読売 06.13】
☆13日深夜に地球へ帰還する小惑星探査機「はやぶさ」が大気圏に突入するときに流れ星のように光る様子が、インターネットで生中継される。
宇宙航空研究開発機構によると、はやぶさの大気圏突入は日本時間13日午後10時50分ごろ。和歌山大学宇宙教育研究所は、はやぶさの試料カプセルが落下するオーストラリア南部のウーメラ近郊で、これを待ち受ける。超高感度カメラでとらえた映像を、ホームページ(http://www.wakayama-u.ac.jp/ifes/news/news20100613.html)で中継する計画だ。
すでに現地入りしている同大の尾久土正己教授によると、ここ数日、夜は一面の星空。尾久土さんは、「かなりまぶしい流れ星のように見えるはず」と期待する。
また宇宙機構は、13日午後0時45分から「宇宙教育テレビ」(http://www.yac-j.or.jp/tv/)で、はやぶさに関する講演などの特別番組を上映。特設サイト(http://hayabusa.jaxa.jp/live/)では、通常は公開しない管制室の様子を午後6時からライブ中継する方針だ。【読売
06.12】
☆米航空宇宙局(NASA)は13日夜、日本の小惑星探査機「はやぶさ」の大気圏への突入を、大型ジェット機で観測する。
試料を収めたカプセルが、大気との摩擦で熱くなり、光を放って落下していく様子から、温度などを推定。将来、火星などへ向かう有人探査船の設計に役立てる。
地球の重力圏を一度離れた探査機が戻って来るのは、2006年に彗星のちりを持ち帰ってきた米国の「スターダスト」に次いで、はやぶさが2機目。突入時の速度は秒速12キロ・メートル以上に達し、低軌道を周回する米スペースシャトルや露宇宙船ソユーズより速い。
このため、カプセルの周囲の空気は1万〜2万度になるとみられている。今回の観測で、カプセル底面の断熱材などがどう温度変化をするのか分かれば、火星探査船などの設計に貴重なデータをもたらすという。【読売
06.11】
☆小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(イカロス)」のセイル展開の成功について
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成22年5月21日(日本標準時、以下同様)に種子島宇宙センターから打ち上げられたIKAROSの運用において、6月3日にセイルの展開を開始し、6月10日に地球からの距離約770万kmにて、セイルの展張、及び、薄膜太陽電池による発電を確認しました。
引き続き、薄膜太陽電池による発電の状態を計測し、光子圧を用いた加速及びそれによる軌道制御の実証を行い、ソーラーセイルによる航行技術の獲得を目指します。
詳細な説明図の入ったプレスリリースはこちらへ【JAXA 06.11】
…ついにやりましたね!
☆韓国の南部・全羅南道(チョルラナムド)の「羅老(ナロ)宇宙センター」から10日夕、人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ)号」が発射されたが、韓国教育科学技術省などによると、2分17秒後、高度約70キロ付近でロケットが爆発し、打ち上げに失敗した。
2009年8月の1回目の打ち上げでは、人工衛星を大気との摩擦から保護するカバーがうまく外れず、人工衛星の軌道投入に失敗したが、今回はロケットそのもののトラブルだった。ロケットは2段式で、1段目はロシア、2段目は韓国の製造。搭載されていたのは科学技術衛星で、大気に含まれる水蒸気量の測定など地球温暖化に関連したデータを収集する予定だった。【読売
06.10】
☆日本時間2010年6月9日15時00分にTCM-4が正常に実施されたことを確認しました。この運用により、豪州WPA内着陸想定地域への精密誘導が完了しました。
探査機の状態は良好です。
※TCM:Trajectory
Correction Maneuver (軌道補正マヌーバ)
※WPA:Woomera Prohibited Area
(ウーメラ実験場(立入禁止区域))
プレスリリースはこちらへ【JAXA 06.09】
…これでついに、帰還は確実へ!あとは分離と突入、パラシュートの展開成功のみですね。
☆三菱重工業株式会社および宇宙航空研究開発機構は、H-IIAロケット18号機による準天頂衛星初号機「みちびき」の打上げについて、下記のとおり宇宙開発委員会に報告しましたので、お知らせいたします。
打上げ予定日: 平成22年8月2日(月)
打上げ予定時間帯: 22時54分〜23時54分(日本標準時)
打上げ予備期間: 平成22年8月3日(火)〜平成22年9月30日(木)
※打上げ時間帯は打上げ日毎に設定されます。
打上げ場所: 種子島宇宙センター 大型ロケット発射場
プレスリリースはこちらへ【JAXA 06.09】
☆韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ)」(KSLV−1)は打ち上げ2日前の7日、発射台での起立作業が進められている。
起立作業は、1段目(下段)の地上観測システム(GMS)に電気信号の不安定現象が確認されため、一時中断された。韓国航空宇宙研究院関係者によると、GMSのコネクターを分離点検した上で再度組み立て、問題は解消されたと判断されたため、午後8時55分ごろ再開された。
完全に起立した状態で最終点検が行われる予定だが、この関係者は「問題が完全に解決されるまで、夜間にも続けられる」と話している。新たな確認事項や打ち上げ日程の調整などに関しては、8日に「羅老』管理委員会を開催し、決定する計画だとした。
このため7日中に起立が完了するかとは別途に、GMSの電気信号問題が完全にクリアにされなければ、打ち上げ1日前の最終リハーサル進行は困難となる。9日に予定されている打ち上げ日程が調整される可能性は完全に排除できないようだ。
一方、「羅老」再打ち上げで、気象条件などを考慮した打ち上げ予備日は19日までとされている。【聯合ニュース
06.07】
☆小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)のTCM-3、地球外縁部からWPAへの誘導目標変更完了について
日本時間2010年6月5日13時44分にTCM-3が正常に実施されたことを確認しました。この運用により、地球外縁部から豪州WPA内着陸想定地域への誘導目標変更が完了しました。
探査機の状態は良好です。
プレスリリースはこちらへ【JAXA 06.05】
…もう、目の前まで帰ってきました。あと少しですね!
☆米スペースX社(カリフォルニア州)は4日、フロリダ州ケープカナベラル空軍基地で、商業ロケット「ファルコン9」の打ち上げ試験を初めて実施、地球の軌道に乗せることに成功した。
米航空宇宙局(NASA)は、年内にスペースシャトルが退役した後は、国際宇宙ステーション(ISS)への物資や人員の輸送を民間ロケットに任せる方針を打ち出している。
同社のロケット開発は、こうした政策転換の一部と位置づけられるため、順調に開発が進むかどうかが注目されている。【読売
06.05】
☆火星への有人宇宙飛行を想定して、火星までの往復にかかる520日の間、6人の男性が窓のない閉ざされた空間の中で生活する実験が3日からモスクワの特別施設でスタートする。
実験は欧州宇宙機関とロシアの生物医学問題研究所が計画しているもので、ロシア人3人とフランス人、イタリア系コロンビア人、中国人各1人がカプセルに「搭乗」する。隔離された空間の中で運動と食事のプログラムをこなし、火星への有人宇宙飛行で肉体的、精神的にどんな影響が出るかを調べる。
カプセル内では国際宇宙ステーションの乗組員と同様、メンテナンスや科学実験などの作業を長期間にわたって実施する。
今回の実験は、2007年に始まった「マーズ500」の一環として行われるもので、520日間は最長記録となる。第1段階では14日間かけて主に設備や業務手順の実験を実施。09年の第2段階実験ではロシア人4人と欧州からの2人が閉ざされた空間で105日間を過ごした。
これまで火星に送り込まれたのは無人探査機のみ。米航空宇宙局(NASA)は1月、CNNラジオの取材に対し、欧州宇宙機関と共同で火星探査計画を進める話がまとまりつつあると述べていた。実現すれば、有人飛行に向けた大きな一歩となる。【CNN
06.03】
☆2日に帰還したソユーズTMA17宇宙船、タッチダウンの瞬間。地上1メートル付近でショック吸収のための逆噴射ロケットが吹くのですが、その瞬間が見事に!大きいサイズで見ると迫力あります^^

担ぎ出された野口飛行士、衛星フォンで通話しながらピースサイン。

その他の画像はこちらへ【photo: NASA】
☆野口聡一宇宙飛行士(45)が2日、163日間の宇宙滞在を終え、国際宇宙ステーション(ISS)からロシアのソユーズ宇宙船で帰還した。米スペースシャトルが引退した後、日本の有人宇宙開発はロシア頼み。中国やインドなどアジアの新興国が独自の有人飛行を目指してロシアを追う一方、自前の有人輸送技術を持たず戦略も定まらない日本は影が薄い。
ロシア宇宙庁は今年4月、米航空宇宙局(NASA)との間で、13、14両年の飛行士1人当たりの打ち上げ料を、約500万ドル値上げとなる5580万ドル(約51億円)で契約した。ロシア側は値上げの理由を「物価上昇分」と説明するが、在モスクワの日本外交筋は「打ち上げでロシアに頼りすぎると足元を見られると思っていた」という。
ISS建設の主力を担ったシャトルは残り2回の飛行を年内に終え、引退する。代替機開発は遅れ、その間の「ISSへの足」を独占するロシアが攻勢に出た形だ。
日本へも触手を伸ばす。極東アムール州に建設予定の「ボストーチヌイ宇宙基地」への投資を求め始めたのだ。イシャエフ大統領全権代表(極東連邦管区)は4月に来日し、鳩山由紀夫首相らと面談。ロシア宇宙庁は5月下旬、日本企業団体が開いた説明会で投資を呼びかけた。基地を拠点に新たにつくる最大9万人の街。日本に対して(1)新型ロケットの燃料となる液体水素工場建設(2)基地支援と空港建設(3)その他のインフラ整備−−を持ちかけている。
火星有人探査も構想中だ。火星に派遣する飛行士の健康管理を研究するため、男性6人が閉鎖空間で520日以上生活する「実験」を3日から始める。この実験は欧州宇宙機関と共同で、中国の宇宙飛行士も参加。宇宙技術を切り札に各国と連携を強める構えだ。
中国は、ISSには参加していないものの、米露に続いて03年に有人飛行を成功させるなど、宇宙開発に熱心だ。独自の宇宙ステーション計画を公表し、その第1弾となる無人実験室「天宮1号」を来年打ち上げる。
こうした情勢の中、日本の存在感は薄い。「アジア唯一のISS参加国」として産学官の協調団体「アジア太平洋地域宇宙機関会議」を主宰してきたが、08年、中国が「アジア太平洋宇宙協力機構」を設立。イランやパキスタンなど9カ国が参加し、欧州同様の国際宇宙機関を目指すと見られる。続きはこちら【毎日 06.03】
☆米政府は、スペースシャトルの年内退役に伴う失業者の支援のため、総額1500万ドル(約14億円)の助成金を拠出する。ソリス労働長官が2日に明らかにした。
米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル計画は、年内にケネディ宇宙センターからあと2回打ち上げられて終了する。
フロリダ州当局は、計画終了でNASA関連の職8000人分が失われるとみており、今回の助成金は、航空宇宙関連の大手企業と契約している約3200人の再教育などに支援に充てられる。【ロイター
06.03】
☆鹿児島人工衛星開発部会は1日午後10時半すぎ、5月21日に種子島宇宙センター(南種子町)から打ち上げられ、所在不明だった鹿児島人工衛星(KSAT)との交信に成功した。
開発責任者の西尾正則鹿児島大学教授によると、同大学の地上局からの交信に成功したのは6月1日午後10時35分から10時37分までの計5回。受信した電波が(1)KSATが発する波形とほぼ同じ(2)KSATが電波を発する間隔と同じ約25秒置き−だったことから、KSATからの電波と判断した。
交信した時間帯の位置は鹿児島の南南西約600キロの高度300キロ。KSATの打ち上げ直後、地上局が電波受信をしたとみられていたが、異なる電波の可能性があるとして西尾教授らが翌日の22日から地上局のアンテナの調整を続けるなど、追跡作業を続けていた。西尾教授は「衛星の産声を聞いた。宇宙で動いていることを証明できてうれしい」と話した。【南日本新聞
06.02】
☆満身創痍で地球帰還を目指している小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰るカプセルについて、オーストラリア政府は2日、同国内への落下を許可した。
はやぶさは3日昼からエンジン噴射を行い、5日午後にも地上へ帰還する軌道に入る。分離されたカプセルは、13日同国のウーメラ砂漠に落下する予定だ。
宇宙航空研究開発機構のはやぶさプロジェクトチームと豪担当者らが2日、国内で会議を開き、安全上の問題はないと判断した。
はやぶさは2日現在、地球から「かに座」の方向に約500万キロ・メートル離れたところを飛行している。カプセルには、はやぶさが、小惑星「イトカワ」に着陸した際に採取した砂やちりが入っている可能性がある。太陽系の成り立ちなどの謎を解く手がかりになるとして期待されている。
はやぶさは、2003年5月に地球を出発。通信途絶やエンジン故障などのトラブルを乗り越えてきた。【読売
06.02】
☆国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在を終了した野口宇宙飛行士が搭乗するソユーズ宇宙船(21S/TMA-17)は、以下のとおり帰還いたしましたのでお知らせします。
着陸日時(速報値):平成22年 6月2日 12時25分(日本時間)
平成22年 6月2日 9時25分(カザフスタン時間)
着陸場所:カザフスタン共和国
搭乗員:オレッグ・コトフ (FSA)
野口 聡一
(JAXA)
ティモシー・クリーマー (NASA)
プレスリリースはこちらへ【JAXA 06.02】
…JAXA理事長談話はこちら、文科大臣談話はこちらへ
☆米スペースシャトルに搭載した植物の種が、地球帰還後に所在不明になっている問題で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は28日、同じ種類の種を再び宇宙へ送る方針を決めた。種はダイズやトマト、ホップ、ウコンなど9種類、計120グラム。科学教育ベンチャー「リバネス」(東京都新宿区)が協賛企業を募って集め、JAXAに有料で依頼した。09年8月に打ち上げ、今年4月、山崎直子宇宙飛行士(39)とともに「ディスカバリー」で帰還の予定だったが、届いた荷物の中にはなかった。
米航空宇宙局(NASA)は7月1日まで捜索を継続するが、仮に見つかっても、保管状況などから生育が困難な可能性もあるとして再打ち上げを決めた。計画では、今年9月打ち上げ予定の「ディスカバリー」に乗せる。【毎日
05.29】
☆今月16日、「カタリーナ・スカイ・サーベイ」で見つかった小惑星「2010 KQ」が、人工物である可能性が指摘されている。
小惑星と思われたこの物体は、周期1.04年で太陽を公転しており、先日21日、月までの距離の1.28倍のところまで地球に接近したことがわかったという。

この物体の軌道は円軌道に極めて近く、また軌道傾斜角も極めて小さいため、過去に打ち上げられた衛星に関連した人工物体の可能性が指摘されている。また、そのスペクトルからは二酸化チタンが強く検出されており、これも人工物を強く示唆している(二酸化チタンは白色塗料に使われています@管理人)。しかし、過去30年間に打ち上げられた人工衛星の類には、これだと該当しそうなものがないのだという。
観測を続けているリチャード・マイルズ氏は、この物体を、1974年10月28日にソ連が打ち上げた「ルナ24号」の、プロトンロケット第4段の残骸ではないかとみている。この第4段の軌道を過去に遡ると、1974年11月5日に0.000027天文単位(4039km)まで地球に接近したことがわかるといい、これを推測の根拠としているという。ただし物体は非常に質量が小さいため他天体の影響をどう受けるのか推測が難しく、確定したことはまだ言えないという。
詳しくはこちらへ【LCOGT 05.26】
…当時のプロトンは真っ白く塗られていることが多かったので、二酸化チタンが出てきたのは大きいですね。(管理人)
☆ロシアが極東アムール州でロケット打ち上げ拠点として「ボストーチヌイ宇宙基地」の新設を計画している。最大9万人の町を新たにつくる大事業。技術力の高い日本は「主要パートナー」になり得るとしており、ロシア当局者は27日、モスクワで日本企業関係者に関連施設建設への投資を訴えた。
具体的には(1)新型ロケットの燃料となる液体水素工場(2)基地支援のほか、アジアと欧米を結ぶ貨物輸送の中継基地としても使える空港(3)従業員が住む町のインフラ―の建設。
新基地では約1万5千人の従業員が必要。近くに大都市がないため住居、病院まで建てなくてはならない。ロシアは液体水素の製造経験が乏しく、昨年秋から日本側に支援を求めていた。
計画では2012年に着工し、15年には無人ロケットを打ち上げる。ロシアは計3650億ルーブル(約1兆円)を投じ、極東の経済活性化の起爆剤にする方針だ。
ロシアはソ連時代につくられたバイコヌール基地を宇宙開発の拠点にしてきたが、ソ連崩壊でカザフスタン領となり、毎年約100億円相当を払って借用しているため基地新設を決めた。【共同
05.28】
…液水を作る技術はエネルギア/ブランで獲得したのではなかったのでは…失われたのですかねぇ…?
☆国の「月探査に関する懇談会」(座長=白井克彦・早稲田大学総長)は25日、2020年に月の南極に電力の供給機能などを備えた無人基地を建設し、ロボット探査を進めながら、岩石の地球回収を目指す月探査戦略の報告書をまとめた。戦略全体の予算規模は総額2000億円と試算した。
懇談会は前原国土交通相(宇宙開発担当)が設けた有識者検討会。月探査を太陽系探査の技術開発に不可欠なステップと位置づけた。その上で、厳しい国の財政事情を踏まえ、今後10年程度の計画を検討した。
戦略は2段階で、まず15年をめどに車輪型の探査ロボットを月面に軟着陸させて送り込む。さらに5年程度のうちにロボットを使って拠点基地を設営し、周囲100キロ圏の探査を試みる。【読売
05.25】
☆NASAの火星着陸探査機「フェニックス」が、物理的に破壊されていることが確認されました。発表の写真を見れば、一目瞭然です…
当サイトでもまとめておきたいですが、今なかなか時間が。。^^;
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.cfm?release=2010-175
☆先日既報のボイジャー2号のプログラム書き換え処置ですが、成功したそうです^^
詳しくはこちらへ【JPL 05.20】
☆三菱重工業株式会社および宇宙航空研究開発機構は、平成22年5月21日
6時58分22秒(日本標準時)に、種子島宇宙センターから金星探査機「あかつき」(PLANET-C)を搭載したH-IIAロケット17号機 (H-IIA・F17)
を打ち上げました。
17号機は正常に飛行し、打上げ後約27分29秒に「あかつき」を分離した事を確認しました。プレスリリースはこちらへ【JAXA 05.21】
☆ゲストブックに情報のご投稿がありましたのでこちらでもご案内です!
「以前お伝えしたBOSTON GLOBEの写真特集ページで、今回はスペースシャトルアトランティス(STS-132)の打ち上げ準備から打ち上げまでが42枚の写真で特集されています。今回も良くまとまっていて良い記事ですので、ぜひ。」
http://www.boston.com/bigpicture/2010/05/first_of_the_last_space_
shuttl.html
☆鳩山由紀夫首相は20日、首相官邸で宇宙飛行士の山崎直子さんの表敬を受けた。首相は、国際宇宙ステーション(ISS)に約2週間滞在した山崎さんに「ミッションを達成しておめでとう」と声を掛け、有人宇宙船を飛ばしたのは米国、ロシア、中国だけであることに話題が及ぶと、「日本は(有人宇宙船の開発を)やらないのか? 」。どこか人ごとのような口ぶりで質問していた。【時事
05.20】
☆山形市のアマチュア天文家板垣公一さん(62)が2005年7月に発見した超新星は、連星の片方が寿命を迎えて爆発した可能性が高いことが、国立天文台のすばる望遠鏡(米ハワイ島)などによる観測で分かった。板垣さんや川端弘治広島大准教授らの国際研究チームが20日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
この超新星「2005cz」は、地球からりゅう座の方向に約1億光年離れた楕円(だえん)銀河に出現した。連星は、互いに回り合う二つの恒星。このうち片方が「燃料」の水素を相手に奪い取られ、ヘリウムが主成分となった状態で爆発したと推定される。元の質量は太陽の8〜12倍だったとみられる。
こうした超新星爆発のパターンは、理論では多いと予測されていたが、実際に見つかったのは初めてという。【時事
05.20】
…すばる望遠鏡のプレスリリースはこちらへ
☆三菱重工業株式会社および宇宙航空研究開発機構は、天候不良により種子島宇宙センターからの金星探査機「あかつき」(PLANET-C)/H-IIAロケット17号機(H-IIA・F17の打上げを延期しましたが、明日以降の気象状況を確認した結果、天候回復が見込める平成22年5月21日(6時58分22秒(日本標準時))に打上げを行うこととしましたので、お知らせいたします。
プレスリリースはこちらへ【JAXA 05.18】
☆先日伝えられた、ボイジャー2号のデータ変換系(FDS)のアノマリーの原因が、1ビット反転していたことと判明しました。本来0であるべきところが1になっていたとのこと。プログラムの修正は19日にも行われる予定とのことです。
詳しくはこちらへ【JPL 05.17】
…宇宙線の影響でしょうかねぇ。過去にも似たようなことはありましたし…。
☆三菱重工業株式会社および宇宙航空研究開発機構は、種子島宇宙センターからの金星探査機「あかつき」(PLANET-C)/H-IIAロケット17号機(H-IIA・F17)の打上げを平成22年5月18日に予定しておりましたが、射場近辺に規定以上の氷結層を含む雲(別紙参照)が観測されたため、打上げを中止しました。
なお、新たな打上げ日については決定し次第お知らせします。
別紙:
打上げ天候制約(氷結層を含む雲)について
http://www.jaxa.jp/press/2010/05/20100518_h2af17_j.html#at
プレスリリースはこちらへ【JAXA 05.18】
☆「はやぶさ」が、ついに地球をとらえました!下はJAXAトピックスより。

詳しくはこちらへ【JAXA 05.17】
☆下は、今月3日に国際宇宙ステーション(ISS)で撮影された一枚。13日に行われたソユーズTMA−17宇宙船の移し替え作業に先立ち、船内宇宙服「ソコール」の気密チェックが行われた際に撮影されました。右端は野口飛行士。

撮影場所はノード「ユニティ」。とてもよい一枚です^^ 大きいサイズはこちらへ。【photo: NASA】
☆中国人の「宇宙飛行士第1号」である楊利偉氏が執筆した「天地九重」がこのほど、解放軍出版社から出版された。楊氏は宇宙飛行士の生活の紹介で、メニューに「犬肉」が含まれていることを明らかにした。広州日報が伝えた。
楊氏によると、宇宙飛行士は日ごろの生活で特別食や高級食を食べているわけではなく、メニューそのものは平凡。しかし、宇宙飛行士にとって飲食にかんする規則は非常に厳格で、栄養を管理する医師が三食のメニューをすべて決める。食材は専門業者が扱い、野菜などは北京市郊外の有機栽培基地で生産されたものを利用しているという。
楊氏は、「メニューは秘密ではない」として、2009年のある週のメニューを紹介。水曜日の昼食のうちのの1品に「花江狗肉」があった。「花江狗肉」は貴州省花江鎮で生まれた犬肉と朝鮮人参などの煮込み料理で、同省を代表するメニューのひとつ。「冬に食べれば体が温まり、夏に食べれば暑さがしのぎやすくなる」などとされる。【サーチナ
05.14】
☆科学技術教育のベンチャー企業「リバネス」(東京都新宿区)は14日、大豆やりんごなどの種子を積んだスペースシャトル「アトランティス」が、日本時間の15日未明に米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられると発表した。
以前同社が依頼し、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」で保管されていた大豆などの種子は、山崎直子さん(39)搭乗のシャトルで地上に戻った後、所在不明になっている。この中にはサッポロビールのホップの種子も含まれていた。
15日は、北海道旭川市など各地の大豆の種子などが打ち上げられる。種子は「きぼう」で保管され、年内に退役するシャトルの最後の機体で11月に戻る予定。
リバネスは「不明の種子が発見され、15日の種子も無事戻ることを願っている」としている。【時事 05.14】
☆火星の北半球は13日、夏至を迎えました。北極域に着陸しているNASAの火星着陸探査機「フェニックス」が越冬できたかどうかの確認が、周回探査機「オデッセイ」を経由して度々行われてきましたが、これまでのところ信号を確認できず。この試み、最後となる傾聴が今月17〜21日に行われることが決定しました。
詳しくはこちらへ【NASA 05.13】
☆高い、高い!下の画像は、欧州宇宙機構(ESA)の技術実証衛星「Proba-2」が撮影した地球。高度800キロと、通常私たちが目にするISSやシャトルの倍以上の高度から撮影されたので地球の丸みがよりはっきりと。写っているのは南米・アルゼンチンの一部。

Proba-2は昨年11月2日、ロシア・プレセツク宇宙基地より地球観測衛星「SMOS」と共にロケット「ロコット」で打ち上げられました。Proba-2では17の技術がテストされていますが、上の画像はそのうちのひとつ、撮像カメラ「X-Cam」で撮影されたもの。非常に小さいサイズで、エスプレッソカップ程度の大きさしかない。
詳しくはこちらへ【ESA 05.13】
☆宇宙航空研究開発機構は13日、スペースシャトル「ディスカバリー」で、国際宇宙ステーションから、先月、地上に持ち帰ったはずのウコンや大豆などの種子を紛失したと発表した。
国内企業から有料で請け負った事業で、昨年8月に、日本実験棟「きぼう」に持ち込んだ種子は、回収後、教育活動などに利用される予定だった。今回のフライトでは、山崎直子宇宙飛行士が、荷物搬入・搬出の責任者だった。シャトル帰還時に積み忘れたのか、地上での荷物開封時に行方不明になったのかは、米航空宇宙局が調査中。【読売
05.13】
☆米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル「アトランティス」は、14日に予定されている最後の打ち上げに向けて準備が整った。
米国政府は、コストと安全性を理由に3機あるスペースシャトルを年内に引退させる計画を打ち出しており、14日の打ち上げは今年予定されている5回のスペースシャトル計画の3回目に当たる。
ロシアのドッキングモジュールを国際宇宙ステーション(ISS)に搬送することが今回のミッションで、米東部時間14日午後2時20分(日本時間15日午前3時20分)にフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられる。【ロイター
05.13】
☆明け方や夕暮れの空に輝く金星。古来親しまれてきた「明星」に向け、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は18日、金星探査機「あかつき」を種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げる。日本の惑星探査機打ち上げは12年ぶり。あかつきは金星を覆う分厚い雲や吹き荒れる暴風などを観測する金星版の気象衛星で、成果は地球の気候変動の解明にも役立つという。(小野晋史)
太陽系の惑星の中で、金星は地球のすぐ内側を公転する。大きさや質量が地球とよく似た“兄弟星”で、地殻やマントルといった内部構造もほぼ同じと考えられ、かつては海があった可能性もある。
しかし、大気の環境は地球と大きく異なる。全球を厚さ数十キロに及ぶ硫酸の雲が覆い、大気の約96%を占める二酸化炭素の温室効果などにより、表面温度は平均約460度の灼熱(しゃくねつ)地獄となっている。金星の気象の中でも特徴的なのは、自転と同じ方向に秒速約100メートルで吹き荒れる「スーパーローテーション(超回転)」の存在だ。金星の自転は地球と逆向きで、一回転に243日もかかる。地面の60倍ものスピードの高速の気流が発生するメカニズムは謎だ。
あかつきは赤外線、紫外線など波長の異なる5台のカメラを搭載し、金星を約30時間で一周しながら2時間おきに撮影。各カメラが異なる高度を観測し、スーパーローテーションなどの大気の動きを立体的に把握する。計画をまとめる中村正人・JAXA教授は「現在は地球の大気は安定しているが、さまざまな状態を取りうるはず。金星と比較することで、地球の大気を今の姿にしている原因が分かるかもしれない」と話す。
あかつきは国産大型ロケット「H2A」17号機で打ち上げられ、高度約400キロで分離。地球の重力を振り切るため、米スペースシャトルなどよりも速い秒速約12キロで金星への軌道に投入される。12月上旬に金星付近へ到達し、秒速約8キロに減速して金星を回る軌道に入る。日本は平成10年打ち上げの火星探査機「のぞみ」で周回軌道への投入に失敗しており、日本の惑星探査機で初の投入成功を目指す。
中村教授は「金星は地球から離れているので電波が届くのに何分もかかる。あかつきは自律的に判断して金星の重力圏へ飛び込んでいかねばならず、一番のヤマ場だ」と話す。周回軌道は高度約300キロ〜約8万キロの楕円(だえん)形で、離れた場所からは金星の全体像を、接近した場所からはクローズアップ画像などを撮影。到着後1〜2週間で観測を本格化し、データは速やかに公開する。
あかつきと同時に打ち上げられる小型ソーラー電力セイル実証機「イカロス(IKAROS)」の挑戦も見逃せない。イカロスは宇宙空間で機体を回転させ、その遠心力で、約14メートル四方の樹脂膜を展開する。髪の毛の太さの約10分の1の極薄の樹脂膜を“帆”のように広げて太陽光のわずかな圧力を受け止め、ヨットのように航行する。樹脂膜が受ける圧力は微弱だが、宇宙空間では大きな推進力が得られるという。成功すれば世界初の快挙となる。約半年かけて金星付近へ向かう計画で、その間に航行技術などを検証する。【毎日
05.10】
☆地球の自転と同じ周期で周回しているため、地上から止まって見える静止衛星が、本来の位置をはずれて漂流し始めた。静止衛星の漂流は非常に珍しい。他の衛星の通信を妨害する恐れもあるため、管理・運営会社のインテルサット(本社・ワシントン)は対応に追われている。
この衛星は2005年、西経133度の赤道上空に投入された通信衛星「ギャラクシー15(G15)」。地上約3万6千キロ上空を回っているが、インテルサットによると、4月5日に地上からの指令に反応しなくなり、高度をほぼ保ったまま1日当たり東へ約20キロの速さで漂流し始めた。
すでに約400キロ離れた自社の隣の衛星の付近を通過。現在は約1500キロ離れた別の会社の通信衛星AMC11に接近中だ。
衛星同士が衝突する可能性は少なく、万が一、可能性が出てきても、相手の衛星に軌道修正の指示を出し、逃げさせることはできるという。
ただ、通信衛星としての機能をG15が失っていないため、別の衛星に接近すると通信を妨害する恐れがある。インテルサットは他の管理・運営会社と連絡を取り、代替衛星への通信切り替えなどを行っている。
G15は22年まで運用される予定で、故障の原因は不明。一時的な太陽活動の活発化によるとの見方があるが、インテルサットは「結論が出るまで数カ月かかる」としている。
衛星同士の衝突は09年2月に初めて起きた。大量の宇宙ごみが発生したと考えられており、他の衛星の影響が心配されている。【朝日
05.10】
☆天文ファンでつくる「日本流星研究会」の上田昌良さん(58)(大阪府羽曳野市)ら2人の「隕石(いんせき)ハンター」が、宇宙航空研究開発機構の要請で、6月13日に小惑星探査機「はやぶさ」が豪州に投下するカプセルの捜索に参加する。
カプセルには小惑星「イトカワ」の砂が入っているとされ、月以外の天体から砂や石を持ち帰るのは、人類初の試み。上田さんは「太陽系誕生の手がかりとなるプロジェクトで、夢のよう」と意気込んでいる。
天文少年だった上田さんは高校卒業後、同会に入会。約40年間、流れ星の観測を続けてきた。2003年からは、流れ星の映像を自動録画できるソフトを活用。会のメンバー約30人で宮崎県から青森県までに観測カメラ約100台を設置、光の軌道から隕石の落下地点を割り出す「流星の自動カメラ観測網」を作り上げた。
昨夏、同機構が開いた「はやぶさカプセル再突入における地上観測研究会」で、上田さんと同会会員の司馬康生さん(48)(兵庫県明石市)が独自の観測網について発表したところ、「高い技術でユニークな試みだ」と評価され、回収班のメンバーに選ばれた。
2人は豪州の落下想定地域にカメラ数台を取り付け、大気圏との摩擦で生じるカプセルの閃光(せんこう)を手がかりに、落下地点を突き止める。ただ、隕石は大半が大気圏で燃え尽きてしまうため、これまでに独自観測で地上に落ちた可能性があったのは3件だけ。落下地点とみられる山梨市の果樹園や、大津市の延暦寺周辺を探し歩いたが、まだ発見例はない。
上田さんは「今回は大まかな落下地点や重さがわかっているので、発見の確率は高い」と言い、司馬さんも「責任は重いが、必ず成功させたい」と話している。【読売
05.09】
☆スペースシャトル「エンデバー」で08年11月に打ち上げられ、約8カ月間宇宙で無重力状態に置かれた日本三大桜の一つ「山高神代桜(やまたかじんだいざくら)」(山梨県北杜市)の種が芽を出した。
種は国際宇宙ステーション「きぼう」で地球を4100周して昨年7月に帰還。10粒は研究機関に提供され、残り118粒を地元の中学生が昨年8月にポットにまいた。発芽したのはそのうちの2粒だ。
神代桜の種から苗を育てる活動を続けて25年の県非常勤職員、三枝基治さん(60)は「普通は早くて7〜8年で花を咲かせるが、無重力の影響までは分からない」。中学生の夢が花開くことを願っている。【毎日
05.07】
☆惑星探査機「ボイジャー2号」の、観測データ処理系に不具合が生じているとのことです。目下、運用チームがトラブルシューティングを続けています。詳しくはこちらへhttp://www.sorae.jp/030905/3861.html
☆先月の話題ですが…NASAは、近未来に予定している金星着陸探査機の冷却システムを公募していました。その告知内容が以下に転載されています。
http://www.spaceref.com/news/viewsr.html?pid=33949
これによると、NASAグレン研究所は今後数年のうちに、金星地表と同じ環境を再現するテストチャンバーを作り挙げるとのこと。気圧が90気圧を超え、温度は500℃に達するという苛酷な環境を再現するものである。
過去にも金星地表での探査は行われたが(主にソ連による)、1日が地球時間で243日の金星では、探査時間は24時間換算で僅か2分間。NASAの目標は“丸1日”すなわち地球時間で243日の観測を行うという極めて野心的なもの。
今回は探査機用の、スターリング冷凍機をベースとした冷却システムの公募が行われていました。地味ですがこうして、確実に物事は進められています^^
【SpaceRef 04.22】
…(おまけ)ロシアも金星着陸探査を計画していますが、テストチャンバーの作り直しから始めないとならないことが認識されています。70〜80年代のベネラ計画を支えた開発環境は、老朽化で使えない状態のようです。。
☆「アバター」を撮影するために自ら3Dカメラシステムを開発したジェームズ・キャメロン監督が、今度はNASAの次世代火星探査車に搭載する高解像度3Dカメラの開発を手がけることがわかった。
キャメロン監督が開発する3Dカメラは2011年、火星に向けて打ち上げられる探査車「キュリオシティ」に搭載される。
カリフォルニア州パサデナにあるNASAのジェット・プロパルジョン研究所は07年、同火星探査計画が予定よりも遅れ、予算オーバーであることから、キュリオシティに3Dカメラを搭載するプランの規模を縮小していた。だがキャメロン監督は、今年1月にNASAのチャールズ・ボールデン長官と面会。火星探査に優れた映像システムを使用することは、一般からの同計画への興味を高めるとして新たな3Dカメラの開発を働きかけたという。
その結果、キャメロン監督は同カメラ開発プロジェクトの共同研究員に名を連ねることに。現在、サンディエゴを拠点とするマリン・スペース・サイエンス・システム社で、急ピッチで開発が行われている。【eiga.com
04.30】
…最初に記事をざっと読みしたときには、「あれ、キュリオシティはもともと3Dでは?」と思ったのですが、きちんと読むと、監督自らが開発に関わるということのようですね^^
☆米航空宇宙局(NASA)は28日、地球外生命体探査プロジェクトの候補となる8分野のミッションを発表した。この中から有望なミッションを選び出し、惑星と衛星の微生物や鉱物を詳しく調べて宇宙の生命に関する手掛かりを探る。
宇宙生物学と生命探査が多くの計画において中心的なテーマだという。そうした研究の成果が太陽系を研究するうえで大きな推進力となると専門家は指摘している。
候補に挙がっているのは、ロボットを使った火星の土壌採取、水星への探査機着陸、火星のメタンガス解析、木星の衛星「エウロパ」の海の探査、土星の衛星「タイタン」の有機物探査、彗星(すいせい)の生命体探査などのプロジェクトだ。
NASAは今後、この中からどのプロジェクトを採択するかを決定する。生物組織が作り出すパターンを探ることで太陽系の生命を研究し、地球でどのように生命が誕生したのかを探る手がかりを得たい考えだ。
太陽系やその先の宇宙の生命体をめぐる関心は高まっており、物理学者のスティーブン・ホーキング氏は今週始まったテレビシリーズの中で、「今この時にも宇宙人が宇宙を旅しているかもしれない」と語った。ただし同氏は「宇宙人は必ずしも地球人に対して好意を示してくれないかもしれない」と釘を刺している。
NASAの調査対象は太陽系にとどまらず、2009年にケプラー宇宙望遠鏡を打ち上げ、銀河系で地球規模の惑星を探査している。【CNN
04.29】
☆昨日のプログレス打ち上げの美しい写真がリリースされています!

その他の画像はこちらへ【photo: Energia】
☆(独)宇宙航空研究開発機構、環境省及び(独)国立環境研究所(以下、「三者」)は、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT/ゴーサット、平成21年1月23日打上げ)プロジェクトを推進していますが、今般、英国政府の要請に応じ、「いぶき」に搭載した雲エアロソルセンサがアイスランドにおける火山噴火及び噴煙の状況を観測した画像データの提供を開始しましたので、お知らせいたします。
アイスランドの首都レイキャビクの東南東約100kmにあるエイヤフィヤトラヨークトル火山における、4月14日と17日の大規模な噴火による噴煙が欧州の広範な範囲に広がったため、欧州各国では民間旅客機の運休、空港の閉鎖等の緊急対策が取られました。
「いぶき」では、温室効果ガスセンサの補助センサとして搭載している雲・エアロソルセンサ(TANSO-CAI)による全球撮影を3日毎に実施しており、4月15日以降に撮影された画像にアイスランドから欧州に広がる噴煙の様子や、4月17日の大規模な噴火の様子も撮影されました。
続きと詳細はこちらへ【JAXA 04.28】
☆モスクワ夏時間28日午後9時15分(日本時29日午前2時15分)、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地より無人貨物宇宙船「プログレスM−05M」が打ち上げられた。打ち上げは成功し、宇宙船は軌道へ無事投入された。

打ち上げ前の26日、射点にロケットがセットされたところ。バイコヌールにも春が来ています^^(その他の画像はこちらへ)

日本時2日に国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングする予定。詳しくはこちらへ【Roscosmos 04.28】
☆火星と木星の間にある小惑星帯の中でも大きな「テミス」(直径198キロ)の表面は、水(H2O)が凍った氷に覆われている可能性があることが分かった。米ジョンズホプキンズ大など2研究チームが、望遠鏡による観測成果を29日付の英科学誌ネイチャーに同時発表した。地球の青い海は、水を含む小惑星や彗星(すいせい)が多数、地球に衝突してできたという説があり、今後の確認が期待される。
現在有力な説では、太陽系が約46億年前に形成された後、原始の地球に別の天体が衝突して月が誕生した。地球はこの際、高温となって水がなくなったが、小惑星などから新たに水がもたらされたとの見方がある。小惑星帯では近年、氷が昇華して彗星の尾のようになっている小惑星も見つかっている。
両研究チームは、ハワイ島マウナケア山頂にある米航空宇宙局(NASA)の望遠鏡「IRTF」を使い、太陽光がテミスに当たって反射した光を詳細に分析した。その結果、水の氷と有機化合物が表面に広く存在する可能性が高いと結論付けた。内部を直接観測する手段はないが、この水は内部に由来すると考えられるという。【時事
04.29】
☆2010年4月25日、英国の宇宙物理学者スティーブン・ホーキング博士は、「宇宙人は存在するだろうが、接触は破滅的な結果をもたらしかねない。積極的なコンタクトは避けるべきだ」と発言、話題となっている。27日、黄河新聞網が伝えた。
ホーキング博士は広大な宇宙において、宇宙人が存在しない確率のほうが小さいと指摘した。銀河系に宇宙人がいない確率は1兆分の1。宇宙全体で考えれば、10の25乗分の1という、まさに天文学的な数値となる。
一方で宇宙人が地球に来ているかどうかについては不明だが、もし地球を訪問しているとするならば、その科学力は地球人の想像を遙かに超えたもの。地球人に干渉するのも簡単で、「コロンブスのアメリカ大陸発見は、アメリカ先住民にとって不幸なことだった。同じことになってしまう」と指摘した。逆に宇宙人が地球人に存在を悟られたくないと考えた場合、身を隠すだけの科学力も十分にあるはずで、コンタクトできないだろうと話している。【Record
China 04.28】
…博士はかねてからETには懐疑的、仮にいても接触するべきではないとのスタンスですね。「白人にマンハッタンをタダ同然で渡した先住民のようにならなければよいが」との発言も過去にはありました。
☆東大阪市などの中小企業6社でつくる東大阪宇宙開発協同組合は27日、宇宙で作業する人型ロボットの開発構想を発表。名前は「まいど君」(仮称)。
同組合は、大学と連携して人工衛星「まいど1号」を開発。昨年、H2Aロケットで打ち上げに成功した。ロボットは15年ごろの政府による月探査に“相乗り”する計画だ。
※本(すぎもと)日出夫理事長(※は木へんに久)は「ロボットで月面に日の丸を描きたい」。全国の企業に協力を呼びかけており、衛星で実現したなにわの夢が、日本の夢へと広がりそうだ。【毎日
04.28】
☆カナダ極北の北極圏で先週末、雪ではなく降雨が記録されていたことが分かった。現地で活動する英国のチームが27日に明らかにした。
雨が観測されたのは、首都オタワから北方約3900キロにあるエルフリングネース島の補給基地周辺。基地に滞在するペン・ハドー氏によると、雨は約3分間降り続き、同じころに約145キロ離れたカナダのキャンプ周辺でも雨が降ったという。
極寒の地での降雨に、ハドー氏は「本当に驚いた。4月にこの場所で雨が降るのは異常な現象だと思う」とコメント。北極圏の気温上昇で、こうした体験が増えるとみる科学者もいるだろうと語った。
北極圏の気温上昇は、ほかの地域に比べて3倍のスピードで進んでいるとされ、専門家は地球温暖化の原因といわれる温室効果ガスとの関連が指摘されている。【ロイター
04.27】
☆米航空宇宙局(NASA)は26日、退役する最後のスペースシャトルの打ち上げ予定が、当初の9月から11月中旬以降になると発表した。国際宇宙ステーション(ISS)に運ぶ機材をより長持ちするものに変更するために、打ち上げが遅延する。
シャトルの残る打ち上げは3回で、直近は5月14日(日本時間15日)を目標にしている「アトランティス」。次いで7月の「エンデバー」、9月の「ディスカバリー」の順で計画されていた。【時事
04.27】
☆ソ連が1970年11月に打ち上げた月面車「ルノホート1号」へ向けてレーザー光を放ったところ、反射光が検出されたという。ルノホート1号のコーナーキューブからレスポンスがあったのは、40年目にして始めてのことである。
ソ連は1970年11月、73年1月の計2回、月へ月面車を送りこんだ。「ルノホート」と呼ばれたそれらは、地球からの遠隔操作で走り回るラジコンカーであった(下・70年のルノホート1号)。

同車には、地球からのレーザー光を反射するためのコーナーキューブが装着されている。これは、光の入射してくる方向に送り返すプリズム。これへ向けてレーザーを打てば、それが帰ってくるまでの時間を計測することで距離を算出することができる。有名なものとしては、アポロ飛行士達が置いてきたコーナーキューブがあり、今でもレーザーが放たれ、測距が行われている。こうして計測された精密距離は、月の運動理論の精密化や内部構造の推測を行う上で貴重な資料となっているのである。
ちなみにルノホートのコーナーキューブは、フランス製。ソ連は1966年より宇宙開発ではフランスと協力関係を結んでおり、その一環でフランス製のキューブが搭載されたのであった。
ところで記念すべきルノホート1号のそれは、レーザーを打ってもレスポンスしなかった。月面で夜を過ごしている1970年12月5日と6日、フランスのピック・ドゥ・ミディ天文台およびクリミヤのセメイズ天文台よりレーザーが放たれたが、帰ってきた光はノイズぎりぎりだったという。この結果は期待を大きく裏切り、関係者は落胆、結局これが最初で最後の照射になってしまったという。原因としては、キューブが不適切な方向を向いているか、あるいは砂ぼこりを被っているか、などが考えられてきたが、正確なことはわからなかった。
その後、たびたびレーザー照射による“捜索”が行われたが、結果は得られなかった。ちなみに2号のそれはきちんと光を返しており、測距に利用されている。
ところが先月、NASAの月周回探査機「ルナ・リコネッサンス・オービター」(LRO)が撮影した画像の中からルノホート1号が探し出された(下)ことで、状況は大きく動いた。カリフォルニア大学サンディエゴ校のチームは、改めてルノホート1号の座標を割り出し、レーザー照射を試みたところ、リスポンスを受けたのである。しかもそれは予想を遙かに超える強さであり、一同驚いたとのこと。

チームによると、正確な座標が、それまで狙っていた場所よりも数キロずれていたのだという。地球から打ったレーザー光は、月面では数百メートルの幅に拡散している。いわばこのこのフォトン弾幕の中にキューブがあればレスポンスがあるはずだが、数キロもずれていたのであれば、レスがなかったのは納得いく。
こうして、40年もの間ナゾだった1号のコーナーキューブ問題に決着がついた。「カバーが外れていないのではないか」、「全く無意味な方向を向いているのではないか」、中には「車がクレーターに落ちひっくり返っているのではないか」といった説があったが、それらは否定されたことになる。詳しくはこちらへ。【University of California, San Diego 04.26】
…当サイトの「ロシア宇宙開発史」でもルノホートを紹介しています、詳しくはこちらへ。
☆ゲストブックにご投稿がありましたが…ここでも掲載を^^
「いつも超ハイクオリティな写真を集めていいストーリーを作ってくれるBostonGlobe社のBig
PictureコーナーにISSへの旅特集が掲載されていました。どれも素晴らしい写真で構成されており、おすすめです。野口さんの撮ったと思われる写真も多数。このページに写真が載った日本人カメラマンの中で野口さんの写真が実は一番多いかもしれません。」
http://www.boston.com/bigpicture/2010/04/journeys_to_the_internati
onal.html
…これは素晴らしい写真ぞろいですね!!
☆カザフスタン・バイコヌール宇宙基地では、今月28日に予定されている無人宇宙貨物船「プログレスM−05M」の準備が続けられています。22日には技術者連によるチェック(下)が完了し、フェアリングが被せられました。

プログレスが水平に固定され、右からフェアリングがゆっくり近づき被せられていきます。(その他の画像)

翌23日には、ロケット組立棟へと運ばれていきました。


その他の画像はこちらへ【photo: Energia】
☆米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル「アトランティス」は23日までに、ケネディ宇宙センター(フロリダ州)の発射台に移動した。5月14日(日本時間15日)の打ち上げを目標にしている。
NASAのシャトルの打ち上げは今回を含めて残り3回。アトランティスはこれが最後で、現役シャトル3機の中で、最初に引退する予定だ。
今回の飛行では、ハム船長ら乗組員6人がロシアの小型研究モジュールを国際宇宙ステーション(ISS)に運ぶ。【時事
04.24】
☆サッポロビールは21日、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」で約7カ月間保管された同社のホップの種子が、20日にスペースシャトル「ディスカバリー」で山崎直子宇宙飛行士らとともに地球へ帰還したと発表した。帰還したホップ種子は同社の研究所で試験を行った上で、特別醸造ビールの製造に使うことも検討する。【時事
04.22】
☆NASAが、今年2月11日に打ち上げられた太陽観測衛星「SDO」(Solar Dynamics Observatory)の初撮影画像を公開しました。これまでNASAが打ち上げた同種の衛星を遙かに凌ぐ解像度で、太陽面を写し出しています。

上は、複数の紫外線波長で取得されたデータを基に描き出された光球像。暖色系で着色された場所は比較的低温で、寒色系は高温域。(ただし低温と言っても6000Kですが…)
左上には、先日出現した巨大なプロミネンスもダイナミックに写し出されています。直径は地球のざっと20個分!
下は、解像度の比較。SDOがSOHOやSTEREOよりも遙かに高い解像度を持っていることがわかります。

SDOは今後5年間、常時、太陽面や磁力線の変化を観測します。これは、地球に影響を与える太陽活動の予測、いわゆる“宇宙天気予報”の精度向上にも役立てられます。詳しくはこちらへ【NASA 04.21】
☆下は、NASAの地球観測衛星「テラ」が19日に撮影したアイスランドのヨークトル火山周辺。別の火山活動の可能性が云々という報道を耳にしましたが、右側に見える赤く着色された高温域がそうなのでしょうか…?

大きいサイズはこちらへ【photo: Earth Observatory】
☆「今後の宇宙政策の在り方に関する有識者会議」(座長=松井孝典・千葉工業大惑星探査研究センター所長)が20日、宇宙庁創設や日本独自のロケット開発の必要性などを盛り込んだ最終提言を前原誠司宇宙開発担当相(国土交通相)に提出した。22日には民主党議員らにも提示する。
月探査計画については「必要性を再議論すべきだ」(松井座長)とした。国際宇宙ステーション(ISS)計画は「費用対効果・出口戦略を明らかにすべきだ」とし、2016年以降の運用延長に慎重姿勢を見せた。
提言の柱として「日本が独自に宇宙に行ける能力」を掲げ、ロケット開発を継続的に進める必要性を盛り込んだ。国の宇宙予算を増やさずに民需を拡大していくためには省庁横断的な宇宙庁(仮称)の創設が必須だとし、来年度予算に反映できるよう8月までに結論を出すよう求めた。
ただ、川端達夫文部科学相兼科学技術担当相はISS延長に前向きで、「科学技術全体の政策を議論しているときに宇宙だけでなく全体の鳥瞰(ちょうかん)図をまずは内閣官房でまとめてもらう」と話しており、閣内での調整が必要になりそうだ。【朝日
04.20】
☆米国航空宇宙局(NASA)によれば、宇宙航空研究開発機構の山崎宇宙飛行士が搭乗したスペースシャトル「ディスカバリー号」(STS-131/19A)は、米国東部夏時間4月20日(火)9時08分(日本時間4月20日(火)22時08分)に、フロリダ州NASAケネディ宇宙センター(KSC)に無事着陸し、15日と2時間47分にわたるミッションを終えました。
詳しくはこちらへ【JAXA 04.20】
☆ようやく落ち着こうとしているらしいですが、アイスランドでの火山噴火はすごいですね。下は、NASAの地球観測衛星「アクア」が撮影した一枚。

噴煙がモクモクモク…なんて感じではなく、一直線にブボボボボーっと勢いよく吹き出しているようですね。大きいサイズはこちらへ【Earth Observatory 04.19】
☆山崎直子宇宙飛行士(39)ら7人が搭乗するスペースシャトル「ディスカバリー」は米東部時間17日午前8時52分(日本時間17日午後9時52分)、国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングを解除し、地球帰還に向けた飛行を始めた。同7日未明のドッキング以来10日間に及ぶ物資補給任務を終えた。シャトルは同19日朝(日本時間19日夜)、ケネディ宇宙センターに着陸する予定。
ドッキング解除の約3時間前には、史上最多だったISSとシャトルの乗組員13人全員が、シャトルが結合しているISSの「ノード2」と呼ばれるエリアに集まり「お別れの儀式」が行われた。
ISSのオレッグ・コトフ船長が「さよならを言う時が来た。シャトルの素晴らしいクルーは、素晴らしい仕事をした。心からありがとうと言いたい」とコメント。シャトルのアレン・ポインデクスター船長も「素晴らしい滞在だった。船外活動、ロボットアームでの作業などすべて成功した」と述べた。山崎さんはISS長期滞在中の野口聡一宇宙飛行士(45)らISS乗組員と抱き合って別れを惜しんだ。
ISSから離脱したシャトルは単独での地球周回に移行。今後システムの点検や船内の片づけなどを行いながら、帰還に備える。【毎日
04.17】
☆今月13日、英王立天文学会総会において、主星の自転の向きと逆向きに公転する系外惑星が複数個発見されたと報告があった。
この報告は、ジュネーブ天文台のアマウリー・トライアウド氏らの研究チームが行った。9個の新たな系外惑星の発見を報告し、加えて、すでに発見されているものの中から27個を精査した結果、6個が主星の自転と逆向きに公転していることを確認したという(下・発表と共にリリースされた模式図)。


惑星は、その主星(つまり“太陽”)の誕生と共にできあがっていったと考えられている。誕生期にある主星が周囲に星周円盤(ダストやガスの円盤)を伴い、回転する円盤の中で惑星ができあがっていき、結果的に主星の自転方向と各惑星の公転方向が同じになったと考えるのが自然とされてきた。我々の太陽系はその典型とされ、8個の惑星は全て太陽の自転と同じ向きに、太陽の自転軸と垂直な平面内(黄道面)を運行している。
ところでこれまでに450個を超える系外惑星が発見されているが、その大多数がいわゆる「ホット・ジュピター」と呼ばれるもの。これは木星と同程度かそれ以上の質量を有するガス惑星であるが、木星と異なるのは、主星の至近距離を数日程度の周期で公転している点である。木星のような巨大ガス惑星は遠方で誕生すると考えられているため、最近では、元々遠方で形成されたものが、円盤物質との相互作用で内側に遷移してきたものがホット・ジュピターではないかと推測されている。
ところが、彼らの精査した27個のホットジュピターの半数以上の軌道が黄道面から大きく傾いていることがわかり、うち6個は逆行しているのである。これは上述のような標準的モデルでは説明できず、真っ向から挑戦するものだと彼らは語る。
これを解決する新たな仕組みとして、より外側から作用する力を彼らは提唱している。つまり、例えばもっと遠方の惑星や、主星が組む連星からの力で惑星軌道が傾きながら、内側へと落ちていったのではないかというものである。この場合、小型の地球型惑星は存在し得ないという結論にも至るという。
詳しくはこちらへ【ESO 04.13】
…円盤物質の運動次第では別に外部の力を仮定せずとも逆行惑星が作れないのかぁ…そんな計算結果もできそうな気がしますが…(管理人)
☆オバマ米大統領は15日、航空宇宙局(NASA)のケネディ宇宙センター(フロリダ州)で新たな宇宙政策について演説し、「わたしたちは2030年代半ばまでに人を火星の軌道に送り込み、地球に安全に戻すことができると信じている」と述べた。火星軌道到達に成功すれば、その後火星着陸を目指すとした。
オバマ大統領は「月には到達した。宇宙には探査すべき場所が多くある」と述べ、アポロ宇宙船で果たした月の有人探査を超え、火星有人探査を目標にすることを明示した。
大統領は2月、前政権が策定した月有人探査計画(コンステレーション計画)を予算超過や遅延を理由に打ち切ると発表。年内にスペースシャトルが退役することもあり、議会や宇宙産業界から雇用喪失や技術力低下への懸念が高まっていた。
大統領は宇宙政策の概念を「より早く、頻繁に宇宙へ出て、低予算でより遠くまで到達し、長期間滞在できるような技術を開発する」と説明。新政策の下で、今後10年間でより多くの宇宙飛行士を宇宙に送り出すとした。
計画では、30億ドル(約2800億円)以上を投じて、2015年までに新たな打ち上げロケットを設計し、その後建造に着手。大統領は「2025年までに新型宇宙船により、月を超えた有人飛行を開始し、史上初めて小惑星に宇宙飛行士を送り込み始める」と強調した。このほか、2015年までの予定だった国際宇宙ステーション(ISS)の運用を「5年以上延ばす」とした。また、「宇宙ステーションへの輸送を容易にするために、民間企業と連携する」と述べた。【時事
04.16】
☆2009年6月末で運用が停止されたNASAの太陽観測衛星「ユリシーズ」のデータを分析していた研究チームは、規模が最も大きな彗星の候補としてマックノート彗星を挙げた。イギリス・グラスゴーで開催されている英王立天文学会で発表された。(下・太陽観測宇宙望遠鏡「ステレオB」が撮影したマックノート彗星)

ユリシーズは黄道面と垂直に太陽を公転しながら太陽風などを観測し、太陽圏(ヘリオスフェア=太陽風の届く範囲)の垂直構造を探るミッション。1992年に太陽周回を開始、以後17年間にわたりデータの収集を続けていた。
ところでこの間、巨大彗星に3度遭遇するという幸運に恵まれた。「百武彗星」(1996年)、「マックノート・ハートレー彗星」(1999)そして「マックノート彗星」(2007)の3彗星で、それぞれ巨大な尾を形成したことでよく知られている。このような巨大彗星は、その周辺空間に影響を及ぼす。ユリシーズは、それにより生じた太陽風の乱れなども拾い上げており、研究チームはこれを分析することで彗星の空間的広がりを割り出したのである。
これまでに最長の尾を形成した彗星は、百武彗星とされている。だが研究チームによると、マックノート彗星がそれを上回りそうだという。データによると、百武彗星よりもマックノート彗星のほうが表面からのガス放出が盛んだといい、一般的にはガス放出の強弱が彗星のサイズに直接結びつくわけではないが、両者とももともと活発な彗星どうしであったことを考慮すると、マクノート彗星の方がより巨大な尾を持っていたと考えられるのではないかという。
詳しくはこちらへ【NASA 04.13】
☆今年2月に行われたものに引き続き、今月5日から9日にかけて、NASAの火星周回探査機「オデッセイ」による、火星着陸探査機「フェニックス」の信号音傾聴が実施されましたが、なにも受信することがなかったそうです。
この後、再度リスニングを行うかを協議によって決めるとのことです。詳しくはこちらへ【NASA 04.13】
…最近のフェニックスについては、当サイトの過去ログ(こちら)へ
☆前原誠司宇宙開発担当相の私的有識者会議(座長・松井孝典千葉工業大惑星探査研究センター所長)は13日、宇宙開発体制の改革案をまとめた。政府に「宇宙庁」を創設し、官民一体で宇宙産業の海外販売戦略を推進することなどが柱。20日にも前原担当相に提出し、政府が6月にまとめる新成長戦略に盛り込むよう求める。
改革案によると、宇宙庁は内閣府の政務三役と理事5人の「経営会議」と、10分野各3人程度の「専門調査会」で構成。産学官の要望を予算化し、宇宙政策を一元管理する。また、通信・観測衛星などの「採算部門」と、探査機などの「不採算部門」の収益性のバランスを考えた「企業論理」の導入を求めた。
一方、実施すべき事業として、環境異変データの1時間以内の配信サービスや、衛星による事故車の探知と救急車を急行させるシステムなどの海外販売を挙げた。このほか、将来の宇宙旅行用の輸送船開発投資も言及している。これらの事業で、14兆円規模の市場が期待できるという。【毎日
04.14】
☆米主要メディアは13日、オバマ大統領が15日にケネディ宇宙センター(フロリダ州)で発表する新たな宇宙政策に、有人宇宙探査用の大型ロケット開発が盛り込まれると報じた。いったん中止した宇宙船「オリオン」の開発も復活させる。
オバマ大統領は今年2月、ブッシュ前政権が計画した航空宇宙局(NASA)の有人月探査計画(コンステレーション計画)の打ち切りを決定したが、明確な宇宙政策を示していない。NBCテレビによると、人類で初めて月面に降り立ったアポロ11号のアームストロング船長はオバマ大統領に手紙を出し、コンステレーション計画中止は「米国を三流にする」と警告していた。
新たな構想では、2015年までに大型ロケットの設計を決める。軌道上で燃料補給できるようにする案もある。20年までの有人月探査を目標にした前政権より早く打ち上げ、小惑星や月を探査し、最終的には火星を目指す。【時事
04.14】
☆独立行政法人理化学研究所と台湾中央研究院天文及天文物理研究所は、宇宙最大の天体である銀河団(数百から数千の銀河の集団)が、その外側に連なる銀河の大規模構造から物質が流れ込むことで成長している証拠を、世界最高感度を持つ日本のX線天文衛星「すざく」を用いて世界で初めてとらえることに成功しました。これは、基幹研究所
元牧島宇宙放射線研究室(牧島一夫主任研究員、2010年3月主任研究員の定年退職に伴い閉室)の川原田円基礎科学特別研究員(現
独立行政法人宇宙航空研究開発機構の宇宙航空プロジェクト研究員、独立行政法人理化学研究所
仁科加速器研究センター 玉川高エネルギー宇宙物理研究室 客員研究員)と台湾中央研究院天文及天文物理研究所の岡部信広研究員を中心とする研究グループの成果です。
日本のすざく衛星は、従来のX線天文衛星よりも、薄く広がったX線放射に対して高い感度を持つため、銀河団の高温ガスが放射するX線を、これまでより外側まで観測することができます。研究グループは、このすざく衛星を用いて、Abell 1689 銀河団に付随する高温ガスを、かつてないほど外側の領域まで検出し、銀河団の外縁部で、2,000万度の高温ガスの中に6,000万度の高温領域が存在することを発見しました。さらに、米国のスローン・デジタルスカイサーベイの観測データから銀河の分布を調べ、Abell 1689銀河団の高温ガス分布と比較したところ、この高温領域から外側に伸びる銀河の大規模構造を見つけました。高温領域とそこから伸びる大規模構造の発見により、大規模構造から冷たいガスが流れ込み、銀河団とぶつかるときに生じた衝撃波によってガスが加熱されたものと考えられます。
詳細はこちらへ【理化学研究所 04.07】
☆下は、先日掲げたカムチャッカ半島火山のひとつ、「クルチェフスカヤ山」で、今月7日、NASAの地球観測衛星「テラ」によって撮影された。噴火を続けており、一筋の噴煙が北へ向かって流れているのがわかる。

気象庁東京航空路火山灰情報センターによると、噴煙は高度5200メートルに達しているという。ちなみに同火山の標高は4835メートルである。
同火山の北東側には、やはり活動中の「シベルチ山」が見えている。大きいサイズはこちらへ【Earth Observatory 04.08】
☆ロシアが極東に建設予定の新宇宙基地「ボストチヌイ」からの最初の打ち上げは、2015年になるとの報道があった。ロシアのインタファックス通信が、ロシア宇宙庁ペルミノフ長官の発言として報じた。
同長官によると、建設は2011年に開始し、1基目の発射台の完成は2015年、基地全体の完成は2018年になる見通しという。(下・基地の所在地と、発射方向。他国上空を飛ばないように、オホーツクと北方に打つほかないですね。)

また、資金的な問題より、同国が開発中の新型ロケット「アンガラ」の初打上げが遅れるという。ロケットは現段階で80パーセントの仕上がりだといい、長官によると、2012年の打上げが予定されているという。詳しくはこちらへ【Roscosmos 04.12】
☆米航空宇宙局(NASA)のボールデン長官は8日、NASAの2011年度予算に関する会見で、今秋に予定されているスペースシャトル退役後の有人宇宙開発計画について「究極の目標は火星だ」と述べた。ただ、「技術はまだ持ち合わせていない」としており具体的な時期などは示さなかった。
目標実現に向け、現在あるロケットよりも格段に速く火星に到達するための推進技術や重い宇宙船を安全に着陸させるための技術など基礎的な研究開発を強化、5年間で約60億ドル(約5600億円)を注ぐ。また、シャトル退役後に国際宇宙ステーションに宇宙飛行士を運ぶ手段として利用する民間の商業用ロケットの開発支援として、5年間で約60億ドルを計上した。
オバマ大統領は2月、「今のままでは達成が難しい」として月探査計画の中止を決定。ロケット発射台があるフロリダ州などでは雇用への不安が広がっており、オバマ大統領は15日にフロリダ州に出向き地元の関係者らに新計画を説明することにしている。【毎日
04.13】
☆平野博文官房長官と前原誠司宇宙開発担当相は12日夜、首相官邸で国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している山崎直子(39)、野口聡一(44)の両宇宙飛行士と、衛星回線を使って交信した。ISSに日本人2人が滞在するのは初めてで、山崎さんは「日本のプレゼンス(存在感)が、宇宙の空間で広がったことを実感している」と話した。
山崎さんは「宇宙から見る地球は美しく、私たちも宇宙の一部だと実感している」と語り、「瑠璃(るり)色の 地球も花も 宇宙の子」と自作の俳句を披露。平野氏は「行きたいな 総理も我らも 宇宙人」と返句した。山崎さんは持ち込んだ琴で「さくらさくら」を演奏し、「残りのミッションも頑張っていきたい」と笑顔で語った。【毎日
04.12】
☆「すぐにでも宇宙に行きたい」−−。宇宙飛行士候補の油井亀美也さん(40)、大西卓哉さん(34)、金井宣茂さん(33)の3人が11日午後(日本時間12日早朝)、訓練を受けているジョンソン宇宙センターで会見した。山崎直子飛行士(39)が乗り組んだスペースシャトル「ディスカバリー」の打ち上げを初めて間近で見て「感動した」と口をそろえた。
油井さんと大西さんは昨年3月、金井さんは同9月、候補として日本の宇宙航空研究開発機構に採用された。ジェット機に乗り組んで計器観測、通信、操縦などを同時にこなす訓練、搭乗機が不時着したことを想定したサバイバル訓練、ロボットアーム操作、ロシアのソユーズ宇宙船に乗り組むためのロシア語など多彩なプログラムに取り組んでいる。
操縦経験のない医師の金井さんは「(パイロットの)油井さん、大西さんにも教えてもらっています」。3人の口からは「(引退する)スペースシャトルに乗れる人がうらやましい」との本音も。【毎日
04.12】
☆1970年6月、ソユーズ9号でアンドレイ・ニコライエフ飛行士と共に宇宙を飛んだヴィタリ・セバスチャノフ飛行士が今月5日、亡くなった。74歳だった。

セバスチャノフ飛行士は1935年7月8日、クラスノウラルスクに生まれた。1959年にモスクワ航空大学を卒業、エンジニア畑を歩んでいたが、1968年5月、第1設計局選抜宇宙飛行士グループに選ばれ、飛行士としての訓練を開始した。
飛行士としての活動は、68年から1990年まで行った。秘密裏に進められていた有人月遠征計画の飛行士候補から、宇宙ステーション計画「サリュート」や後の「ミール」、さらにはソ連版シャトル計画「ブラン」と、幅広いミッションに関わった。また、ソ連チェス協会の会長も務めた。
彼は2度の宇宙飛行を行った。1回目は1970年6月のソユーズ9号で、当時の宇宙滞在最長記録を作った。2回目は1975年5月〜7月のサリュート4号第2次長期滞在であった。なおこの長期滞在では、彼は元々バックアップクルーであったが、正規クルーを乗せて先に打ち上げられたソユーズ宇宙船(ソユーズ18A)が打ち上げに失敗したため、サリュートに向かうことになった。
詳しくはこちらへ【Roscosmos 04.06】
…当サイトのソユーズ9号に関する話はこちらへ
☆地殻活動の有無については殆ど謎に包まれている金星で、近い過去に火山活動が明らかにあったことを示す痕跡が見つかった。
これは、欧州宇宙機構(ESA)の金星周回探査機「ビーナス・エクスプレス」による観測で明らかになった。もちろん近い過去といっても、数百年前〜250万年前という大きな幅が残されているが、金星が今なお地質的に活動状態にある可能性が高いことを示しているという。
この痕跡は、ビーナス・エクスプレスが2006年4月に取得した観測データに含まれていたという。NASAの金星探査機「マゼラン」(1990〜94年運用)によって取得されたデータと共に、3ヶ所の火山地帯を精査したところ、比較的若い溶岩流の存在を確認したという。
(下は、火山「Idunn Mons」の合成画像。左はマゼランにより取得されたレーダーデータを視覚化したものであるが、高度は実際の30倍に強調されている。山麓の幅は約200キロ。一方、右はビーナス・エクスプレスが取得した赤外線データによるもので、赤い部分は温度が高い。)

金星は大気全面にぶ厚い雲が漂い、地表を見ることができない。過去のレーダー観測では、表面の殆どが溶岩流で覆われているらしいことがわかっている。クレーターが1000個ほどしか存在しないのも、表面が溶岩でなだらかにされている根拠とされている。ただ活火山があるのか、地球に見られるプレートテクトニクスがあるのか、それらの詳細は殆どわかっていない。
論文は「サイエンス」誌4月8日号に掲載されている。詳しくはこちらへ【NASA 04.10】
☆先月の話ですが…3月18日、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在していたマキシム・スラエフ飛行士とジェフ・ウィリアムズ飛行士が地上へ帰還しましたが、その後、一連の公式帰還記念行事が行われました。下は24日、モスクワ郊外・星の街のガガーリン像に献花するスラエフ飛行士。

宇宙飛行士訓練センターの講堂(Hall of Cosmonauts)にて会見。

なんというか、宇宙飛行士はやはり特別な存在なんだ、ということを感じさせる演出ですね。その他の画像や詳細はこちらへ【photo: NASA】
☆2008年に火星周回探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」が、大規模な雪崩の様子を撮影し話題になりましたが、先頃、再び雪崩が撮影されました。これは2008年の観測を分析し条件を把握、タイミングを狙って撮影されたもの。お見事!

大きいサイズはこちらへ【photo: NASA】
☆輝北天球館(鹿屋市輝北)の西井上剛資館長は8日早朝、日本人宇宙飛行士山崎直子さんと野口聡一さんが滞在する国際宇宙ステーション(ISS)を霧島市隼人の自宅から撮影した。7日にドッキングしたスペースシャトルとみられる機影も写っている。
西井上館長によると、午前5時2分ごろ、日本海上空を南西から北東に通過するISSを小型望遠鏡に取り付けたデジタルカメラで撮影した。「薄曇りで通過点が遠く、撮影には苦労したが、日本人2人が滞在しているときをとらえられてよかった」と話した。写真はこちらへ【南日本新聞 04.10】
☆当サイトのコラムでもご紹介しました(こちら)ぎょしゃ座ε星の、高解像度画像が公開されました。これは観測データを基にCGで描いた想像図ではなく、4台の望遠鏡による干渉計観測で取得された現実の姿です。

黒く細長い影が正面を横切って行きますが、これは円盤と考えられます。少し前に、スピッツアによる観測に基づいた研究結果が出ていましたが、その時にリリースされていた想像図によく似ています。ただ今回のリリースを行ったミシガン大学の研究者たちによると、スピッツアによる推測よりも薄めの円盤のようである、とのことです。
詳しくはこちらへ【University of Michigan 04.07】
☆雲を観測するために開発された最初の人工衛星が打ち上げられて、今月1日で50年を迎えた。
この衛星は「TIROS-1」(Television InfraRed Observation Satellite)と呼ばれるもの。1960年4月1日に打ち上げられたそれには、2台(それぞれワイドとナロー)の小型テレビカメラが搭載されていた。高度720キロの極軌道を周回しながら、3ヶ月の運用期間中に23000枚の画像を撮影したのであった。
TIROSは30秒おきに撮影を行ったが、下はその一例。上段左端から下段右端にかけて、紅海からシナイ半島、地中海へと抜けていくのがわかる。

陸地は白く海洋は黒く、雲は輝く白でよくわかる。この衛星で“気象衛星”というものの有用性が高く認識されることになり、その後の計画に弾みがついたのであった。大きいサイズはこちらへ【Earth Obseratory 04.03】
☆米航空宇宙局(NASA)は6日、2013年と14年に宇宙飛行士6人を国際宇宙ステーション(ISS)まで運ぶ契約を、3億3500万ドル(310億円)でロシア側と結んだ。
1人当たり5580万ドル(52億円)となる。11年と12年の契約は3億600万ドル、1人当たり5100万ドルだった。
1人500万ドル近くの値上げは、おもに物価上昇分を加味した結果だが、スペースシャトルが年内に退役するとロシアの宇宙船ソユーズがISSへの唯一の「足」となるため、ロシアは価格交渉で優位に立つ。
日本人飛行士も、NASAから割り当てを受けてソユーズでISSと地球を往復する。日本は無人輸送機「HTV」による物資輸送などを通じてISSの運用経費を「物納」している仕組みのため、今回の値上げでただちに負担が増えるわけではない。【読売
04.07】
☆下は、NASAの地球観測衛星「テラ」が今月2日に撮影した、カムチャッカ半島の一部。ここは地球上でも火山活動が活発な場所のひとつで、現在は4つの火山が活動を続けている。

なお、過去1万2千年間で、少なくとも114の火山が活動したことが知られている。大きいサイズはこちらへ【Earth Observatory 04.06】
☆有名な星形成領域であるオリオン大星雲において、最も若く重い星と考えられるIRc2星の近くに、円偏光という特殊な光が太陽系の広がりの400倍以上のサイズにまで広がっていることを発見しました。
近赤外線偏光観測装置SIRPOLを用いてオリオン大星雲中心部の観測を行いました。観測領域の中心の部分は過去の限られた視野の観測結果と一致しますが、これほどまでに円偏光領域が広がっていること、また、オリオン大星雲中心部に他に卓越した円偏光領域が見られないことは、本観測で初めて示されました。
さらに、この観測領域にある数百個の太陽系に似た、軽く若い天体には円偏光は検出されませんでした。星形成領域の円偏光は、地球上の生命の素となるアミノ酸が「左型」である原因の一つとして示唆されていますが、本発見は、太陽系の形成時に「原始太陽系星雲が、オリオン星雲のような大質量星が生まれる領域において、その領域を支配した若い大質量星の円偏光にさらされたこと」により、原始太陽系中のアミノ酸が左型に偏った可能性を支持します。これは、最近の隕石同位体の分析などから、太陽系起源が大質量星近傍であるという示唆とも合致しています。詳しい解説はこちらへ【国立天文台 04.06】
☆宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)は6日、開発中の次期固体ロケットの名称を「イプシロン(E)」とすることを明らかにした。射場は、M5ロケットで使ってきた内之浦宇宙空間観測所(肝付町)を有力候補とし、打ち上げ時の安全確保やロケットの輸送面から射場に適しているかを検討している。
鹿児島市で同日あった県宇宙開発推進協力会・宇宙空間観測協力会で、宇宙機構の遠藤守宇宙輸送ミッション本部長が説明した。
Eロケットは全長24メートルの3段式。1段目にH2Aの固体ロケットブースタ「SRBA」を使用し、2、3段目はM5のエンジンを改良する。イプシロンはギリシャ語で「小さい」の意味。全長30.8メートルのM5より小型となるため名付けた。【南日本新聞
04.06】
☆宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)は5日、5月18日にH2Aロケット17号機で打ち上げ予定の金星探査機「あかつき」と、小型ソーラー電力セイル実証機「イカロス」を種子島宇宙センター(南種子町)で公開した。
あかつきは重さ約500キロ。12月ごろに金星を周回する軌道に入り、搭載する5台のカメラを使って金星の大気の動きや雷の発生などを観測する。
イカロスは直径1.6メートル、高さ80センチの円柱形。金星に向かいながら、太陽電池が張り付けられた約14メートル四方の薄膜を広げ、ヨットのように宇宙を航行する実験を行う。
あかつきへの応援メッセージ約23万人分(鹿児島からは約660人が応募)を刻んだアルミプレートを探査機に取り付ける作業もあった。
H2A17号機には、鹿児島大学や地元企業が開発した鹿児島人工衛星(KSAT)など小型衛星4基も相乗りする。【南日本新聞
04.06】
☆米航空宇宙局(NASA)は5日夜(日本時間6日午前)、山崎直子さん(39)らが乗り組んだスペースシャトル「ディスカバリー」の高速通信システムが故障し、地上の管制センターに画像を送信することができなくなったと発表した。ほかの2種類の通信システムは正常なため、飛行の安全に支障はないが、作業日程の変更が必要となる。【時事
04.06】
…つまり、ISS滞在中しか画像がこないということですか。。
☆米航空宇宙局(NASA)は米東部時間5日午前6時21分(日本時間5日午後7時21分)、山崎直子さん(39)ら飛行士7人を乗せたスペースシャトル「ディスカバリー」(アラン・ポインデクスター船長、乗組員7人)を、ケネディ宇宙センターから打ち上げた。シャトルは予定通りの軌道に入り、打ち上げは成功した。
シャトルは年内に退役の予定で、山崎さんが日本人最後の搭乗となる。行き先の国際宇宙ステーション(ISS)には野口聡一さん(44)が長期滞在中で、初めて日本人2人が宇宙で出会う。
山崎さんは、宇宙飛行士に採用されてから11年での初飛行。日本人のシャトル搭乗は7人目、女性では向井千秋さん(57)に次いで2人目となる。また、ディスカバリーの乗組員は3人が女性で、ISSにも女性1人が長期滞在しており、宇宙で女性4人が同時に滞在する初の機会となる。
NASAは今回を含め残り4回のシャトルの飛行で、できるだけ多くの物資をISSに運び込む計画だ。山崎さんは「ロードマスター」(物資移送責任者)と呼ばれる役割を務め、6トン以上の物資の搬入を管理する。実験装置など機器の据え付け、ごみの搬出などを手際よく完了させる責任を負う。飛行は13日間の予定で、18日に地球に帰還する。
シャトル退役後、2011年春からISSに長期滞在する古川聡(46)さんら日本人飛行士は、ロシアの宇宙船ソユーズで地上とISSを往復する。【読売
04.04】
☆山崎直子さん(39)ら7人が搭乗するスペースシャトル「ディスカバリー」が4日朝(日本時間同日夜)、発射場のケネディ宇宙センターで公開される。同機は5日午前6時21分(日本時間同日午後7時21分)に打ち上げられる予定。シャトルの全長は約56メートル。ビル約14階分の高さに相当する。【朝日
04.03】
☆人気キャラクター・ガチャピンが、5日(月)放送のフジテレビ系『笑っていいとも!』(月〜金 正午〜)の人気コーナー「テレフォンショッキング」にゲスト出演することが2日、決まった。この日のゲスト女優・香里奈が「顔が似ていると言われて気になっていた」と次の“お友達”でガチャピンを紹介した。
まさかの初登場決定にタモリは「ガチャピン? ここに座ってどうすんだ?」と苦笑いで「会ったことあるけどまともな話したことない」と困惑気味。電話で香里奈から「きょう誕生日なんだよね?」と振られると「5歳!」と返し、すかさず司会のタモリが「おっかしぃな〜。ずいぶん前から見てるんだけどなぁ」というツッコミも。「ムックは?
できれば一緒に来てほしい」と要請し、ガチャピンも「言っとく! 一緒に連れて行く」と約束していた。【Oricon
04.02】
☆下は、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する野口飛行士が撮影した一枚。向こうに見えるのは勿論、オーロラ!

大きいサイズはこちらへ。野口飛行士はキャプションで「プライスレス!」とコメントされていますが、まさにプライスレス!言葉もでない光景ですね^^【photo:
Astro_Soichi】
☆「スペースシャトルは若者の夢をかき立ててくれた。普通の人でも宇宙に行ける、世界中の人が行けるということを示してくれた」。1992年、日本人で初めて搭乗し、コイの宇宙酔いなどの実験を行った毛利衛さん(62)は、こう振り返った。
老朽化し、大事故も2回あったシャトルは年内に退役する。日本人の飛行は、7人目の山崎直子さん(39)が日本時間5日夜、国際宇宙ステーション(ISS)に向けて出発するのが最後だ。
日本人飛行士の活動は、3世代に分かれる。85年に初採用された3人のうち、毛利さんと向井千秋さん(57)は、シャトルでの実験が中心だった。
3人目の土井隆雄さん(55)以降、若田光一さん(46)、野口聡一さん(44)、星出彰彦さん(41)は、船外活動(宇宙遊泳)やロボットアーム操作でISSの建設作業などに従事。日本実験棟「きぼう」を完成させた。
ISSでの長期滞在も、昨年の若田さんから始まった。現在滞在中の野口さんは、既にシャトルではなく、ロシアのソユーズ宇宙船に乗った。【時事
04.03】
☆米スペースシャトル打ち上げは、5日朝(日本時間同日夜)に山崎直子さん(39)が搭乗する「ディスカバリー」を含め残り4回となった。「とても悲しい」「残念」。年内の退役を控え、地元では約30年の歴史を惜しむ声が聞かれた。
ディスカバリーが飛び立つケネディ宇宙センター(フロリダ州)付近の見学施設。観光地としても有名で、シャトルのエンジンの振動など実際の打ち上げが疑似体験でき、家族連れでにぎわう。
シカゴから遊びに来たレーン・レドファーンさん(40)は「退役はとても悲しい」。家庭で宇宙やシャトルがよく話題に上るといい、遊びに来たのは3回目。レドファーンさんは「12歳の息子は、絶対宇宙飛行士になりたいという夢を持っている。彼の夢のためにも、シャトルにはもっと頑張ってほしい」と母親の顔ものぞかせた。
休暇を取って夫婦で訪れたトム・ラックさん(48)も「あと1年での退役は残念」と寂しそう。しかし、間もなく日本人宇宙飛行士が飛び立つことには「アメリカが誇るシャトル技術と日本の科学技術が手を結び、人類にとってより良いものが生まれると信じている」と笑顔を見せた。
一方、かつて同じディスカバリーに搭乗して宇宙に行った向井千秋さん(57)は「シャトルの引退には感慨深いものを感じるが、今後、ロシアのソユーズでしか国際宇宙ステーションから物資の回収ができなくなるのは痛い」としつつ、「今回山崎さんが宇宙に行くことで、宇宙をより身近に感じる人が増えてくれれば」と話した。【時事
04.03】
☆国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在するロシアと米国の宇宙飛行士3人が搭乗するソユーズ宇宙船がカザフスタン・バイコヌール宇宙基地から、現地時間2日午前10時4分(日本時間同日午後1時4分)に打ち上げられた。ソユーズのISS向け打ち上げは22回目。
ISSには野口聡一さん(44)ら3人が滞在しており、ソユーズが4日にドッキングすると、計6人となる。さらに、山崎直子さん(39)ら7人がスペースシャトルで到着すると、ISSの滞在飛行士は一時的に過去最多タイの13人となる。このうち女性は4人で、新記録。【時事
04.02】
…動画がyourtubeにアップされています
http://www.youtube.com/watch?v=0oboXn_Pi08
☆北極域に着陸し、厳冬の中で音信を絶ったNASAの火星着陸探査機「フェニックス」に対する、3度目のリスニングが今月5日〜9日の間、試みられます。
フェニックスの地は現在夏で、ドライアイスの氷も溶けてしまいました。探査機は越冬可能に造ってはありませんが、ひょっとしたら…との期待で、電波を再び発信していないかリスニングが行われています。聞き耳をたてるのは周回探査機「マーズ・オデッセイ」。前回は2月に行われ、60回上空を通過する間にリスニングが行われましたが、シグナル発信を確認することはありませんでした。(下・今年2月上旬(左)と下旬の様子。ドライアイスが急速に消え去っています。)

なお今回が最後とされていますが、あと1回試みる話が出ているそうです。5月13日に夏至を迎えますが、それに合わせて受信を行ってみようとのこと。詳しくはこちらへ【Universetoday 03.31】
☆東京大学は、アニリール・セルカン元大学院工学系研究科助教(以下「元助教」という。)の行為に関して、以下の事実を認定し、3月31日、懲戒解雇相当と決定し、通知した。
1.元助教は、平成17年5月に本学助手に採用となったが、当該採用選考の資料となった履歴書に以下の虚偽記載を行った。
・イリノイ工科大学(アメリカ合衆国)建築学部建築学科を卒業した事実がない
のに、平成7年2月に同大学同学部同学科を卒業し、学士(Bachelor of
Science)の学位を授与されたとの記載
・イスタンブール工科大学(トルコ共和国)建築学部建築学科を卒業した事実
がないのに、平成8年2月に同大学同学部同学科を卒業し、学士(Bachelor
of Arts)の学位を授与されたとの記載(なお、実際には、ユルディス工科大
学(トルコ共和国)建築学部を平成8年9月3日に卒業し、建築学士(
Bachelor of Science in Architecture)の学位を受けている。)
・バウハウス大学(ドイツ連邦共和国)建築学科都市地域専攻を修了(
DIPLOMAの日付は平成11年12月17日)していたのに、平成11年2月に
同大学大学院エンジニアリング学部修士課程を修了したとの記載
続きはこちらへ【東京大学 04.02】
☆STS-131(19A)クルーは、米国東部夏時間4月5日午前6時21分(日本時間4月5日午後7時21分)に予定されているスペースシャトル「ディスカバリー号」の打上げに備え、4月1日午前6時53分(同4月1日午後7時53分)、NASAケネディ宇宙センター(KSC)に到着しました。
また、4月2日午前3時(同4月2日午後4時)、打上げに向けたカウントダウンが開始されました。現在、打上げに向けた準備が順調に進められています。詳しくはこちらへ【JAXA 04.02】
☆下は、アイスランドの「エイヤフィヤトラヨークトル火山」(Eyjafjallajokull)の噴火を、NASAの地球観測衛星「EO-1」から見たもの。先月24日に撮影された。

同火山は190年ぶりに噴火、溶岩を溢れさせている。オレンジ/赤色で見えるのがマグマ溜まりで、そこから北東(画像の右方向)へ流れ出しており、水蒸気(steam)が立ち上がっているのもわかる(下のリンク先の大きいサイズがわかりやすいです)。
エイヤフィヤトラヨークトル火山(…難しい名前。。)の活動は先月上旬からの群発地震で始まった。震源は日を追う毎に地表に近くなり、マグマの上昇がはっきりわかるもの。火山活動は今後数ヶ月続くものと予想されている。
以前、この周辺で起きた噴火では、氷河が溶けて下流で洪水が起こった。だが今回は(巨大な体積である)氷河ではなく積雪地帯であるので、洪水は限定的のようである。詳しくはこちらへ【photo: NASA】
…活動のため近辺は立ち入り禁止が出ているそうですが、一目見ようと観光客がぞくぞくだそうで…。
☆宇宙を飛び交う高エネルギーの粒子である宇宙線は、超新星爆発などの激しい現象が起源と考えられてきたが、電子などが分布する穏やかで大規模な「粒子雲」からも放出されている可能性が高いことが分かった。深沢泰司広島大教授や片岡淳早稲田大准教授らの国際研究チームが、日米欧の天文衛星「フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡」で観測した成果で、米科学誌サイエンス電子版に2日発表した。
研究チームは、地球から約1200万光年離れた銀河「ケンタウルス座A」を観測。銀河のはるか外側まで大規模な粒子雲が広がり、高エネルギーの電磁波であるガンマ線を放射していることを発見した。このガンマ線は、宇宙線の構成要素の一つである加速された電子から出ているとみられる。【時事 04.02】
☆5日朝(日本時間同日夕)に打ち上げ予定の米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル・ディスカバリーに搭乗する山崎直子さん(39)ら7人の乗組員が、1日朝、打ち上げ場のケネディ宇宙センターに到着した。
山崎さんらは、訓練を受けているテキサス州のジョンソン宇宙センターに近いエリントン飛行場からジェット機で到着。日本人女性2人目の宇宙飛行士として初飛行する山崎さんは「いよいよ時が来ました。感無量です。宇宙で頑張ってきたいと思います。行ってきます」と日本語であいさつした。山崎さんらは健康診断や最後の訓練を受け、打ち上げに臨む。【朝日
04.02】
☆先日、火星探査車「スピリット」が近いうちに冬眠モードに落ちるだろうと報じられていましたが、ついに落ちたようです。直近では30日にコンタクトが図られましたが、無反応だったそうです。
スピリットのいる場所は冬に向かいつつあり、太陽電池発電量が低下しています。探査車は自己を保全するため、ヒーターとバッテリー温存のために、ヴァイタルパート以外の装置をオフに落としています。こうしてじっと耐え続け、バッテリー充電量が充分になった時には地球とコンタクトを取ろうとします。
今後、ヴァイタルパートも温度が下がり始めますが、設計の耐性下限を下回ることはないそうです。ただこれは新品車の場合であって、運用7年目の同車の劣化がどのくらい進んでいるかにもよります。なんとか乗り切って欲しいですね。詳しくはこちらへ【NASA 03.31】
☆4月1日、宇宙科学研究本部は、名称を「宇宙科学研究所」と改めることとなりました(JAXA組織改正による)。
今回の名称変更・一部組織改正は、JAXAにおける宇宙科学研究を更に推進するための取り組みの一環として実施されるものです。理事長の諮問委員会である宇宙科学研究推進検討委員会(本島修委員長)の4つの提言を踏まえ、宇宙科学研究所は、宇宙科学の特性に最適な組織体制・運営体制を実現し、大学との緊密な協働関係などにより、宇宙科学研究を推進するとともに、その研究成果を通じて、宇宙開発利用への一層の貢献を図ります。
その意味で、名称変更は、私たちの取り組みの重要な第一歩です。「宇宙科学研究所」の名の下に、私たちは、研究者の自由な発想を尊重する大学と同じアカデミックサークルに軸足を置き、委員会の提言にあるように「一定の独自性と自律性」を持って研究活動を進めていく組織であること、その研究活動を通じて、JAXA全体の活動の支えとなる組織であることを、先ず自ら再確認し、その姿勢を内外に示したいと考えます。そして、新たな「宇宙科学研究所」として、これまで築いてきた歴史と伝統の上に、着実な成果を重ねていきたいと思います。
続きはこちらへ【ISAS/JAXA 04.01】
☆「はやぶさ」試料回収カプセルの再突入に係る計画について、JAXAは31日に開催された宇宙開発委員会において報告を行いました。

詳しくはこちらへ【JAXA 03.31】
☆2日にカザフスタン・バイコヌール宇宙基地より打ち上げ予定のソユーズTMA-18宇宙船の準備が順調に続いています。31日午前7時(現地時間)、ロケット組み立て工房から運び出されたソユーズロケットが、第1番発射台(通称ガガーリン発射台)へと据え付けられました。
午前7時に搬出開始!これは、ガガーリンの時がそうだったから。ロシアはソ連時代から験を担ぎます。

宇宙への道。朝日をバックに、射点が浮かんでいます。

横倒しのロケットが、ゆっくりと運ばれていきます。

ジャッキアップされて、セットされます。

大きいサイズやその他の画像はこちらへ。一方、クルーは29日に訓練を行い、また、展示室の見学やサインなどを行いました。下は、ロケットの前で記念撮影…正規&バックアップクルーと、関係者たち一同。

その他の画像はこちらへ【photo: Roscosmos】
☆宇宙航空研究開発機構は31日開かれた文部科学省宇宙開発委員会で、4月5日に山崎直子さん(39)が搭乗して打ち上げられる米スペースシャトル「ディスカバリー」について、日本側も安全を確認したと報告した。
ディスカバリーは、右舷の姿勢制御用エンジン(RCS)で、燃料タンク加圧用のヘリウムガスが漏れる不具合が発生。米航空宇宙局(NASA)が原因を調査していたが、3月27日に「複数の安全制御手段がある」と判断。宇宙機構もこの判断を妥当とした。
ディスカバリーは4月5日午後7時21分(米東部夏時間午前6時21分)、フロリダ州ケネディ宇宙センターで打ち上げられる。【時事
03.31】
☆欧州合同原子核研究所(CERN)は30日、スイスとフランスにまたがる大型粒子加速器「LHC」で宇宙誕生(ビッグバン)から1兆分の1秒後の数百兆度の状態を再現した。陽子同士を衝突させ、7兆電子ボルトという世界最高エネルギーを出すことで達成した。衝突後に生じた粒子を検出することで、質量の起源とされる「ヒッグス粒子」などノーベル賞級の発見につながるという。
LHCは地下に埋設された1周約27キロの円形トンネル内で、陽子を光速近くまで加速して衝突させる装置。運転開始直後の08年9月に事故で中断したが昨年11月に再開した。これまでの記録は昨年12月に達成した2.36兆電子ボルトで、来日中のロルフ・ホイヤー所長は東京大で会見し、「興奮し、ほっとし、幸せだ」と語った。
実験には日本も参加している。米映画「天使と悪魔」で物質と反対の電気を持つ「反物質」を作り出す施設として登場し話題になった。【毎日
03.30】
…ネットでも中継があり、わき上がる拍手と乾杯が流されました。プレスリリースはこちらへ。
☆赤外線天文衛星「あかり」が観測した約130万天体にも及ぶ赤外線で輝く天体の情報を集めた「赤外線天体カタログ」が、本日、世界の研究者に向けて公開されました。これは今後の天文学の進展に大きく寄与する日本発のデータベースとなります。
このような赤外線天体カタログは、20年以上前にIRAS(アイラス)衛星によって初めて作られ、これまで広く天文学者に使われ続けてきました。今回公開された「あかり」のカタログは、全天の96%以上をカバーし、近・中間赤外線カメラ(IRC)によって検出された約
87万天体のカタログと遠赤外線サーベイヤー(FIS)が観測した約43万天体のカタログから構成されています。天体総数は約130万となり、IRASのものに比べて5倍もの大規模なカタログとなります。またIRASに比べてより高い解像度、より高い感度、より広い波長域の情報が含まれています。
なおこのカタログの初版は2008年11月に完成し、プロジェクトチーム内での試用開始を宇宙開発委員会に報告しましたが、その後の改良により遠赤外線カタログの天体数は6倍以上、全体では1.6倍に増加し、また天体の明るさの精度向上も達成したため、いよいよ世界の研究者に向けて一般公開を行うものです。

今回の一般公開により日本発のカタログが、赤外線天文分野のみならず、電波からX線にいたる広範な天文研究者によって多種多様な天体の研究に使われ、また地上望遠鏡から天文衛星まで、さまざまな天文台で観測計画のもとになるカタログとしても使われることになります。
続きはこちらへ【JAXA 03.30】
☆文部科学省におきましては、科学技術理解増進施策の一環として、科学技術週間に合わせて「一家に1枚 未来をつくるプラズマ」を製作いたしました。
この「一家に1枚 未来をつくるプラズマ」について、今後、科学技術週間での配布等を通じて普及を図りたいと思いますので、ご協力をお願いいたします。 主な配布先は、サンプルとして全国の小・中・高等学校に2部ずつ配布(約8万部)します。また、全国の「一家に1枚 未来をつくるプラズマ」配布協力科学館/博物館等を通じて、科学技術週間の始まる4月12日(月曜日)から配布(約14万部)の予定です。
このほか、科学技術週間に実施する文部科学省イベント等でも配布予定です。
「一家に1枚」ポスターについては、大学附置研究所・センター、文部科学省独立行政法人研究機関、研究学・協会に企画応募を呼びかけました。提案のあった企画について、9月28日に行われた「一家に1枚」企画選考委員会での審議の結果、プラズマ科学連合からの企画が選考されました。詳しくはこちらへ【文部科学省 03.30】
☆邪馬台国があったのは畿内か九州か、天文学の立場から論争に決着をつけられないかと、国立天文台の2人の学者が挑んでいる。
邪馬台国は3世紀ごろ、あったとされ、クニの始まりは1世紀ごろという説がある。手がかりとして、国立天文台の谷川清隆特別客員研究員と相馬充助教が2年かけて調べたのは、その間の1〜3世紀に日本付近であった皆既日食の通り道だ。
皆既日食が見られる皆既帯の場所は限られる。邪馬台国で皆既日食が見えたのではないかという推論をもとにした。
推論の根拠は日本書紀だ。天照大神(あまてらすおおみかみ)が天の岩屋戸(いわやと)に隠れ、辺りが闇に包まれたという神話が描かれている。記述が具体的であることから、この描写は皆既日食を指しているという解釈がある。天照大神は卑弥呼だったのではないかとの説もあり、岩屋戸神話は邪馬台国など文明地で実際に見られた皆既日食に基づいているのではないか、と推論した。
1〜3世紀には53年、158年、247年、248年の4回の皆既日食があったことが計算上わかっている。
問題となったのは、地球の自転だった。月の引力などの影響を受け、地球が1回転する時間は少しずつ長くなっている。このため、約2千年前に起きた日食の場所をシミュレーションするには、時刻の補正が必要だった。
2人は朝鮮の歴史書「三国遺事(さんごくいじ)」に出てくる「新羅(しらぎ)地方で太陽の光が消えた」との記述に着目、これが新羅で見えた158年の日食と特定した。そこから導いた補正の幅から、248年の皆既帯は東北地方、247年の日食は日本では日没後で、畿内、九州いずれも皆既日食が見られなかったことがわかった。
158年の日食は、朝鮮半島から山口、愛媛で日没直前の午後7時すぎに20秒ほど皆既になったが、これも畿内、九州は外れていた。
53年の皆既日食は西日本を通っていた。午前11時すぎに30秒ほど皆既になっていた。時代が古いぶん、補正の誤差を絞りきれなかったが、誤差の範囲に畿内も九州も含まれていた。
谷川さんは「誤差を縮められれば、皆既帯を絞れる。それを導き出せるような、この時期の天文現象を記した文献が世界のどこかに残っていないか、探したい」と話している。【朝日
03.29】
☆欧州原子核研究機構(CERN)の大型ハドロン加速器(LHC)が、30日、加速器としては史上最高のエネルギーによる衝突実験を行う。運用室からのライブ中継も予定されている。
LHCはCERNが建設した史上最大の円形衝突型ハドロン加速器(全周27キロ)。陽子(ハドロンのひとつ)の束を2束、光速すれすれの速度まで加速し、正面衝突をさせることで反応を起こし、素粒子理論を検証しようというものである。同加速器で達成される加速エネルギーは陽子1束7TeVであり、これらを衝突させることで14TeVの衝突エネルギー(重心系)を達成させる。日本の研究機関や大学も数多く参画しており、ブログで運用レポを発信している(こちら)。
(下は、CERNの装置全体像。一番大きなリングがLHC加速器で、4つの観測ポイントに5台の反応検出器が備えられている。リングは地下に埋設されているが、もともとこのリングには電子・反陽子加速器が据えられていた。この実験は2000年に終了し、陽子・陽子加速器であるLHCに置き換えられたのである。陽子の質量は電子の1800倍であり、円軌道を描かせるためには強力な磁力を要する。そのため磁石も、全て超伝導磁石に置き換えられた。)

ちなみに、より高いエネルギーに到達することは、ビッグバンの直後に迫ることでもあり、素粒子の研究は宇宙論の研究と密接に結びついていると言える。
LHCは2008年9月10日に稼働を開始したが、その直後、電気系の欠陥によるヘリウム流出事故のため運用停止。復旧に時間がかかり、再稼働にこぎ着けたのは2009年11月20日のことであった。
その後は順調にテスト運用が続けられ、3月19日、最高記録である3.5TeVの加速実験に成功(下・この時の運用室モニター)。ただしこの19日の実験は単に加速させただけであり、衝突は行われていない。30日に行われるのが、この衝突実験である。

この模様は運用室からライブが行われる予定。スケジュールなど、詳しくはこちらやこちらへ。【photo: CERN】
☆カリフォルニア大学バークレー校の研究チームは、木星の内部構造に関して新たなモデルを提唱した。大気内部で、ヘリウム液滴が雨のように降っているのではないかというのである。
ヘリウムレイン(ヘリウムの雨)の考えは、土星内部の熱源を説明するモデルとして提唱されたのが有名である。土星はその質量で説明される以上の熱を内部から発していることが知られているが、この熱源としてヘリウム液滴による摩擦熱が提唱されているのである。
バークレーのヒュー・ウィルソン氏らの研究チームが木星内部にヘリウムレインを持ち込んだのは、外層でのネオン量を説明するためである。木星は太陽と同様、水素とヘリウムを主成分とする。1995年の木星探査機「ガリレオ」に搭載されていた突入プローブの検出データは、他の重元素を太陽より僅かに上回る比率で含んでいることを示していたが、しかしヘリウムとネオンは小さい数値、特にネオンについては極端であった…太陽の場合の比の、10分の1の比率しかなかったのである。
ウィルソン氏らは、シミュレーションによる検討を重ねた結果、液化したヘリウムにネオンが溶け込み深部に持っていかれることで、表層からネオンが消失したと考えるのが、観測値に最も合うという結論に達したという。
「液化したヘリウムは、上の方では霧というか、雲のようなもので、降下を続けるうちに大きな液滴へと成長し、より深部へと落下していきます」とウィルソン氏は語る。水にアルコールがよく溶解するように、ネオンは液体ヘリウムによく溶解する。液体になったヘリウムがネオンを取り込みつつ沈降することで、表層から両者が消えてしまったと考えられるのである。

上はその模式図。この現象は表面から深さ1万〜1万3千キロの場所で起こっていると彼らは主張する。外層は水素分子の大気で、その下でヘリウムが液化し雨となり、金属水素(Metallic
hydrogen)層へと落下していく。ちなみに超高圧下では水素は金属化することが知られており、これが金属水素である。
なお、土星と異なり木星の温度は既存の理論で説明できていたため、ヘリウムレインが持ち込まれることはなかった。また、カリフォルニア工科大学のデビッド・スティーブンソン氏が、ガリレオ観測よりも前に、ネオンの少なさを理論的に予測していたのだが、論文として発表されていなかったことは興味深い。
論文は「フィジカル・レビュー」レターズ3月26日号に掲載されている。詳しくはこちらへ【UC Berkeley 03.22】
☆人工衛星による観測で、グリーンランド内部氷床の減少がはっきりしたという。過去10年間、南部の減少は続いており、現在は北西海岸部で減少が急速拡大しているという。
下は、NASAの衛星「グレース」で計測されたデータを基に描かれたもの。2005年と08年の変化量を視覚化したもので、グリーンランド南半分の減少が大きいことがわかる。また、減少が北西部に拡大しているのも明らか。

「我々は同様の傾向を南極大陸でも確認しています。気温の上昇が現実に、寒帯へ影響を与えているのです。」と語るのは、研究員の一人であるイサベラ・ベリコナ氏。詳しくはこちらへ【NASA 03.25】
…北西部のチューレ地区では、本来ならば氷結して犬ぞりが走れる時期に、走れなくなりつつあると聞いたことがあります。気になりますね…
☆「はやぶさ」は、平成22年6月に計画中の地球帰還に向け、平成21年2月から搭載イオンエンジンの連続運転(第2期軌道制御)を実施してきました。
本日午後3時17分(日本時間)、第2期軌道制御を終了し、地球の中心から約2万kmの位置を通過する軌道への誘導に成功したことを報告いたします。
今後、数回に分けて軌道修正を行い、カプセルが正確に地球大気圏内に再突入する軌道に向けて、徐々に精密誘導する予定です。
引き続き、地球帰還へ向けて慎重な運用を続け、適時、運用状況についてお知らせいたします。

プレスリリースはこちらへ【JAXA 03.27】
…もうこれで、地球突入はほぼ確実ということで(TT)感涙 あとひといき、頑張れはやぶさ!
☆NASAは、山崎直子飛行士が搭乗するスペースシャトル「ディスカバリー」(STS−131)の打上げを4月5日午後7時21分(日本時間)と正式にセットしました。

(上・ペイロードを搭載した長櫃(キャニスター)が垂直に持ち上げられ、セットされる場面。この後、構造体がシャトルにはり付き、キャニスターからペイロードが移し替えられます。)
詳しくはこちらへ【NASA 03.27】
☆4月2日午後1時過ぎ(日本時間)、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地からソユーズTMA-18が打上げられます。国際宇宙ステーション(ISS)第23/24次滞在クルーとしてアレクサンドル・スクボルツォフ、ミハイル・コルネンコおよびトレーシー・カードウェルの3飛行士が乗り込みます。現地では準備が着々と進められています。
24日、ソユーズ宇宙船がバイコヌール基地の組み立て試験工房へと運ばれてきました。

手前にはフェアリングが準備されています。奥の方で、宇宙船は垂直に立てられ作業足場に挟まれているのがわかります。ここで最終仕上げとチェックが行われた後、再び水平に倒され、ゆっくりをフェアリングの中に挿入されます。

下は、22日、クルーが訓練のために宇宙船の中に入ってみたところ。この日は宇宙服のチェックも行われました。

座席も服も、個人に合わせて作られます。フィット感や気密のチェックなどが行われます。

宇宙服を着用して、帰還カプセル内で訓練。かつてのものと比べ、操縦パネルがだいぶ洗練されているようです。

訓練やチェックが一通り終わった後、打ち上げ前最後の記者会見が行われました。正規クルーおよびバックアップクルー(奥の3人)の計6人が臨みました。

詳しくはこちらやこちらへ【Energia 03.24】
☆NASAの火星探査車「オポチュニティ」が24日、走行距離20キロを突破した。
この日、67メートルを走行、通算距離20.0433キロに達した。同車は2004年1月に到着、もともと3ヵ月間・600メートルの運用予定であったが、現在7年目の運用真っ直中である。
ところで、姉妹車「スピリット」は走行を断念し、定点運用が続けられている。かの地は迫り来る冬のために太陽電池発電量も低下を続け、現在は週1回の交信が行われるなど限定的な運用が実施されている。
スピリットは間もなく冬眠モードに落ち、数ヶ月間交信が途絶える可能性があるという。詳しくはこちらへ【NASA 03.24】
下の方の記事で、オポチュニティがクレーターから飛び出したと思われる岩石を探査標的に定めたとご紹介しましたが、現在同車は小さなクレーターの傍を探査中です。下の画像は、火星周回探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」(MRO)が撮影したもので、オポチュニティが写っています。

“コンセプシオン”と呼ばれているこのクレーターの直径は10メートル。できてまだそう長くないと考えられ、飛び散った土砂が周囲に散っているのもよくわかります。詳しくはこちらへ【NASA 03.24】
☆火星面で7年目の活動を継続中のNASAの火星探査車「オポチュニティ」に、新しいソフトウェアが組み込まれた。これは、調査すべき価値のありそうな岩石を自分で判断するというものである。
オポチュニティは、まず広角ナビゲーションカメラで撮影した画像をチェックし、形や色など予め仕込まれておいた判断基準に照らし合わせ、それに合う岩石を選別する。続いてナローアングルカメラでそれに迫り、各種フィルターを通した撮影を実行する。
このシステムは“AEGIS”(Autonomous Exploration for Gathering Increased Science)と呼ばれている。
下は、このソフトで初めて抽出されたターゲットである。フットボールサイズで日焼けした色、層状の模様をなした表面のそれは、近隣のクレーターから飛び出したもののようであるという。オポチュニティは今月4日、ワイドアングルカメラで撮影した視野の中に存在する50を超える岩の中から、条件に最も合ったこれを選択したのであり、まさに運用チームが狙っているような対象であったという。

このシステムの開発には数年がかかったといい、これにより、見落としがちな対象を識別できるものと期待されている。詳しくはこちらへ【NASA 03.23】
☆ヴァージン・ギャラクティック所有の民間宇宙旅行船が22日、米カリフォルニア州のモハーベ砂漠から、初めての試験飛行のため打ち上げられた。
6人乗りの宇宙旅行船「VSSエンタープライズ」は、母船と結合した状態で2時間54分の試験飛行を行った。
リチャード・ブランソン氏が率いる英ヴァージン・グループ傘下のヴァージン・ギャラクティックは、これまでに数分間の準軌道飛行の希望者330人余りから前金として約4500万ドルを集めている。
2012年から商業運航を目指し、この後2011年までの間に複数回の試験飛行が予定されている。【ロイター
03.23】
☆国際宇宙ステーションから帰還した2人の宇宙飛行士が22日、ロシア・モスクワ郊外で記者会見し、「宇宙滞在中に野口聡一さんが作ったすしはおいしかった」と絶賛した。また、「野口さんとは仕事もやりやすかった」と話した。
宇宙から帰ってきたのは、ロシア・スラエフ飛行士とアメリカ・ウィリアムス飛行士。2人は、野口さんに先立って国際宇宙ステーションに滞在し、去年12月からは野口さんと一緒に任務にあたってきた。スラエフ飛行士は会見で「私たちは野口さんに『すしはいつ?』と毎日聞いていました。そしてある夜、作り方を見せながらすしをクルーに振る舞ってくれました」と語った。ウィリアムス飛行士は「(野口さんが作った)すしは格別でした。おいしかった!」と話した。
野口さんは6月2日、半年間の宇宙での滞在を終えて地球に戻ってくる予定。【日テレ
03.23】
☆3月18日、史上初の宇宙遊泳が行われて、45周年を迎えました。
1965年(昭和40年)3月18日、ソ連はウォスホート2号を打上げ、搭乗していたアレクセイ・レオーノフ飛行士が外へ飛び出し、宇宙遊泳を成功させました(下の画像は、エアロックの先端に取り付けられた映画撮影機で撮影されたものより)。

これを記念し、最近、レオーノフへのインタビュー記事が雑誌に掲載されました。レオーノフは上の宇宙遊泳の後、エアロックへ戻れなくなるという事態に見舞われましたが、その時の判断について詳しい証言をしています。元記事はこちらですが、以下は記事の中から該当箇所を要約したものです。
アレクセイ・レオーノフはエアロックから外に飛び出す前に、コロリョフから次のような指示を受けたという。「そこには誰もいない。インストラクターもいない。君の身に起こったことは全て報告するのだ。」しかしレオーノフは、宇宙服が膨張しエアロックへ戻れなくなったとき、独断でエアを抜いたのであった。
地上へ帰還後、この件を報告した際、コロリョフに激しい叱責を受けたという。「なぜ、全てを報告するという取り決めを破った?」それに対し彼は、「聞いてください。私は地球の影に入るまでに、あと5分というところでした。もし私が、船へ戻ることができないと報告したら、コロリョフ同志はどうされていましたか?即座に委員会を招集されたことでしょう。それには20分かかります。それからどうされたでしょうか?私に問いかけられるでしょう。それまでさらに10分かかったでしょう。つまり、30分を無駄にしたかもしれないのです。で、なんと指示されたでしょうか?同志は私に、エア圧をリセットするように伝えられたことでしょう。こうする他ないからです。そう、ですから、私はそれを独断でやったのです。」
これを聞いたコロリョフは、「アレクセイ、それでいい。この件はこれで終わりにする。」と語ったのである。
彼はデブリーフィングで初めて自分の独断を報告したのですが、こうして明らかになったその詳細は貴重なものです。このミッション全体像は当サイトのこちらへhttp://spacesite.biz/ussrspace3.htm
☆モスクワにあり、長い歴史を誇るモスクワ・プラネタリウムが、今年12月にも再開する運びとなった。
同プラネタリウムは1920年代にオープンされた歴史的な施設。ソ連時代、モスクワ市民に宇宙開発やサイエンスの情報を提供しつつ、西側に対する宇宙ニュースの発信源のひとつとしても活躍した。
1994年に老朽化のために閉館。しかし改修費や所有権などを巡っていざこざが続き、再開のメドが立っていなかった。詳しくはこちらへ【Roscosmos 03.21】
☆次のスペースシャトルに搭乗する宇宙飛行士の山崎直子さん(39)は、日本の南極観測隊が開発した食料を宇宙に持参する意向だ。凍結乾燥させた「卵焼き」と「牛肉のしょうが焼き」を持ち込む予定で、ハードな任務を乗り切るスタミナ源になりそうだ。
この乾燥食は南極の野外調査隊の携行食として約2年前に開発された。観測隊の同行シェフが調理した本格的な料理を、専門業者に依頼して凍結乾燥したものだ。軽量で風味や栄養価に優れる利点は、宇宙食としても最適。宇宙では摂氏85度のお湯で戻して食べる。
南極乾燥食は和洋中の幅広い料理に対応可能だが、山崎さんは和風の2品を注文。計画では通常の宇宙食とは別の「ボーナス食」として、スペースシャトル「ディスカバリー」に積み込み、国際宇宙ステーションに長期滞在中の野口聡一さん(44)向けの南極乾燥食も一緒に届ける。野口さんのメニューは「石狩鍋」「キンメダイの煮付け」、すしネタの刺し身として北海道産のウニ、ホタテ、まぐろのしょう油漬けなど、魚介類づくしの豪華版だ。
南極乾燥食の宇宙利用は初めて。国立極地研究所南極観測センターの開発担当者は「おいしく食べられたか早く聞きたい」と話す。【産経
03.22】
☆国営ロシア通信によると、米クレイ数学研究所は、数学上の未解決問題だった「ポアンカレ予想」をロシア人数学者、グリゴリー・ペレリマン氏(43)が証明したと認定した。同研究所は2000年、ポアンカレ予想など7つの難題を「ミレニアム問題」として発表、各問題に100万ドル(約9千万円)の賞金をかけているが、同氏は賞に関心を示さぬ孤高の天才として知られ、「受賞を承諾するかは不明」(国営ロシアテレビ)という。
ポアンカレ予想とは、仏の数学者、アンリ・ポアンカレ(1854〜1912)が1904年に提示した、位相幾何学(トポロジー)に関する予想。
クレイ研究所のカールソン所長は、公式サイトで「ほぼ1世紀にわたり続いたポアンカレ予想の解法の探求は、ペレリマン氏の証明により終了した。数学史上、著しい進歩で、長く人々の記憶にとどまるだろう」と述べた。7つのミレニアム問題のうち証明が認定されたのは初めて。
ペレリマン氏は2002年、ポアンカレ予想を証明したとする論文をインターネット上に公表、他の数学者が検証を続けてきた。同氏は06年、その証明に多大な貢献をしたとして「数学のノーベル賞」と呼ばれるフィールズ賞に選ばれたが、受賞を辞退していた。
ペレリマン氏は1966年、旧ソ連レニングラード(現サンクトペテルブルク)生まれのユダヤ系ロシア人。大学卒業後、米国で研究生活をへて地元の研究所に職を得たが、05年に退職。以来、故郷で母親との“隠とん生活”に入り、人前に姿を見せなくなった。
欧米では、氏に関する著書がしばしば刊行されるなど注目を集めている。【産経
03.21】
☆カリフォルニア大学サンタバーバラ校などの研究者からなる研究チームは、木星サイズの系外惑星を発見したと発表した。論文は雑誌「ネーチャー」3月18日号に掲載されている。
この系外惑星は「CoRoT-9b」と符号が付けられているもので、へび座の方向、地球から1500光年の距離にある恒星の回りを公転している。これは、系外惑星捜索宇宙望遠鏡「コロー」(CoRoT)によって発見されたものである。
極めて特徴的なのは、この惑星が、これまで見つかったガス惑星の中では最も木星に近いものであり、しかも恒星が太陽に近いタイプのものであるということである。
これまでに見つかったガス惑星には、「ホット・ジュピター」と呼ばれるタイプのものが多かった。これは恒星の至近距離(太陽−水星間より更に近い距離)を、数日程度の周期で高速公転しているというもの。ところが今回見つかったCoRoT-9bは、水星の軌道半径ほどの距離を、95日の周期で公転する。組成は水素とヘリウムを主とし、より重い重元素は地球20個分を含有するという。これはつまり、組成の具合が木星や土星と似ているのである。(下・想像図)

この系外惑星が、今後の精力的な観測対象のひとつとなるのは間違いない。詳しくはこちらへ【UC Santa Barbara 03.17】
☆独立行政法人情報通信研究機構(以下「NICT」という。理事長:宮原 秀夫)は、世界で初めて「週刊宇宙天気ニュース」の番組配信を試験的に開始しました。「週刊宇宙天気ニュース」では、太陽から電離層までの宇宙空間の電磁環境(宇宙天気)の概況と予報を広く社会にお伝えします。宇宙天気は、衛星通信・短波通信、地上・衛星放送、衛星測位、宇宙飛行士被ばく管理、アマチュア無線や科学教育などで幅広く利用されています。番組はNICTのWebサイトで閲覧できます。
詳しくはこちらへ【情報通信研究機構 03.18】
☆18日、国際宇宙ステーション(ISS)より、第22次長期滞在クルー船長ジェフ・ウィリアムズおよびフライトエンジニアのマックス・スラエフ両飛行士らが、ソユーズTMA16宇宙船で帰還しました。両飛行士の乗るソユーズは日本時間18日午後5時3分、ISSを離脱。順調に降下し、大気圏突入、3時間後の同20時24分にカザフスタン北東部のアルカリクに着陸しました。
現地は積雪。回収部隊によって撮影されたタッチダウンの瞬間(下)はダイナミックです!

下は、ISS滞在中の野口飛行士が撮影した、大気圏を一直線に降下していくソユーズカプセル!大きいサイズでみるとよくわかります。

詳しくはこちらへ【NASA 03.18】
☆GSユアサ・パワー・サプライは、米国子会社GSユアサ・リチウム・パワー(GYLP)がオービタルサイエンスから国際宇宙ステーションに物資を補給する宇宙貨物輸送機シグナス用のリチウムイオン電池を受注したと発表した。
供給するリチウムイオン電池は、太陽光が地球によって遮られる位置にシグナスの軌道がある場合、電源として使用される。太陽光が当たると充電される。GYLPは、今年2月に稼動した新工場で、GSユアサ製リチウムイオン電池セル「LSE190」をベースにシグナスに供給する電池を組み立てる。
オービタルサイエンスは2011年から2015年の間、シグナスを合計8機打ち上げる計画で合計20トンの物資を国際宇宙ステーションに運搬する。【レスポンス
03.18】
☆15日、NASAは月周回探査機「ルナ・リコネッサンス・オービター」(LRO)の取得した画像データを公開しましたが、その中にはソ連のサンプルリターン機「ルナ23,24,25号」がありました!下は、ルナ20号。

拡大したのが下。細長い影が右に出ていますが、これはテレメトリーアンテナの影?(情報元では、土壌を掘ったドリルアームではとの推測がなされていますが、そもそもカプセルを積んだ上段帰還部が離陸する際に水平に倒されたはずで、それが再度元の位置に戻されたとは考えにくいのですが…とか思いましたが、影をよーくみると、その長さや形から、やはりドリルアームかな…w
@管理人)

下は、ルナ24号。クレーターの縁のところに着陸していたのですねぇ…これはもう少しずれていたら…ひっくり返っていたかも…?

下は、その拡大図。じーっと見ていると、掘った痕跡らしきものも見えてくる…?笑

ところで、ルナ23号と24号は至近距離に着陸したものと考えられてきましたが、今回それが立証されました。下は両者を写したもので、間隔は2.4kmとのこと。

23号の方はトラブルでサンプルを採集することができませんでした。なお、米惑星協会のサイトには、ルノホート2号のものと思われる轍の画像も掲載されています(こちら)。
ルナサンプルリターンとルノホートに関する当サイトの記事は以下にて。
http://spacesite.biz/ussrspace27.htm
http://spacesite.biz/ussrspace28.htm
【photo: LROC/Planetary Society】
☆民間宇宙ステーションの打ち上げなどを計画する米ビグロー・エアロスペースが、宇宙飛行士を募集している。求められる条件はただ一つ、「宇宙飛行の経験」だという。
ネバダ州ラスベガスに拠点を置く同社は、研究や観光、製造などに使用できる宇宙施設を開発中で、既に試作型となる施設を軌道上に打ち上げている。
米航空宇宙局(NASA)は、スペースシャトルを今年末に引退させる予定だが、後継機がすぐには実用化されないことから、数千人が職を失うとみられている。
ビグロー社のウェブサイトに掲載された職務内容によると、飛行士は施設運営の一環として、宇宙遊泳をする可能性もあり、そのほか政府や企業などの顧客獲得のため、マーケティング部門と連携することもあるという。なお、サイトには同職種の給与は明示されていない。【ロイター
03.16】
☆宇宙航空研究開発機構が宇宙科学研究本部(神奈川県相模原市)の名称を統合前の「宇宙科学研究所」に戻すことが13日までに、関係者の話で分かった。研究組織としての性格をより明確にし、運営の効率化も図る。変更は4月1日付。
同本部対外協力室の阪本成一教授は「活動内容は変わらないが、名称変更に伴い事務的組織を整備して効率を良くしたい」と話している。
太陽観測衛星「ひので」などの科学衛星や、これらを打ち上げたM5ロケットの開発など宇宙科学・工学を担当する同本部は、旧文部省の「宇宙科学研究所」が前身。2003年に旧宇宙開発事業団などと統合して宇宙機構が発足した際、旧事業団系の「宇宙輸送ミッション本部」(H2Aロケットなどを担当)などとそろえる形で、現在の名称に変更された。【時事
03.13】
☆米航空宇宙局(NASA)当局者は12日、年内に残る4回の飛行で退役する予定のスペースシャトルについて、オバマ大統領が予算措置を認めれば、2011年以降も延命させることは可能との見解を示した。米主要メディアが報じた。
シャトルは9月に予定されている飛行で最後になる。NASAは延命策として、不測の事態に備える予備機が最後の打ち上げで使用されなかった場合、予備機を国際宇宙ステーション(ISS)の補給のため、追加打ち上げする案などを示した。
いったん退役させると、装備品や技術力を確保することが困難になる。退役後、ISSに宇宙飛行士を運ぶロシアの宇宙船ソユーズへの依存を減らすためにも、来年度予算要求をにらんだNASAの苦肉の策とみられている。
シャトルの運用を維持するには、1カ月当たり2億ドル(約180億円)が必要。ケネディ宇宙センター(フロリダ州)の場合、1回の打ち上げにつき、7000〜9000人の雇用を数カ月間確保できるという。【時事
03.13】
☆宇宙航空研究開発機構は12日、神奈川県相模原市の宇宙科学研究本部で、5月18日打ち上げ予定の日本初の金星探査機「あかつき」と、太陽の光の力(太陽光圧)を帆に受けて進むソーラーセール実証機「イカロス」を公開した。
鹿児島・種子島宇宙センターからH2Aロケット17号機で打ち上げられるあかつきは、観測カメラなど六つの機器を搭載。二酸化炭素に満ちた高温、高圧の金星大気の謎を調べる。
ともにH2A・17号機に搭載されるイカロスは、打ち上げ後に14メートル四方の薄い樹脂製の帆を展開。世界初となる太陽光圧による宇宙空間の航行や、帆に張り付けた薄膜太陽電池による電力確保技術を実証する。これらの技術は、将来の無人惑星探査などに役立つという。【時事
03.12】
☆国際宇宙ステ−ション(ISS)計画に参加しているカナダ・欧州・日本・ロシア・米国の各宇宙機関は、本日、東京都において、宇宙機関長会議(HOA)を開催し、下記のとおり共同声明を発表しましたので、お知らせいたします。
【宇宙機関長会議出席者】
カナダ宇宙庁(CSA) スティーブ・マクリーン長官
欧州宇宙機関(ESA) ジャン・ジャック・ドーダン長官
宇宙航空研究開発機構(JAXA) 立川敬二理事長
ロシア連邦宇宙局(FSA) アナトリー・ペルミノフ長官
米国航空宇宙局(NASA) チャールズ・ボールデン長官
2010年3月11日、カナダ、ヨーロッパ、日本、ロシアおよび米国の国際宇宙ステーション(ISS)参加機関の機関長が、東京にて一堂に会し、ISS計画の協力活動を評価する目的で、会議を開催しました。ISS組立が完了間近となり、また6人の搭乗員常駐体制を支援する能力が整った現在、ISSは、世界最大の国際宇宙施設の運用と管理を含め、軌道上における実験と発見のために優れた機会を提供できるようになったことを確認しました。特に、この独特な施設を活用することにより、科学技術の発展を推進できるという、これまでに先例のない機会であることに注目しました。この研究は、低軌道を超える将来の探査活動への道を拓くともに、地上の人類への利益をもたらすでしょう。またISSは、このパートナーシップがさらに統合された国際的な運用と研究を試みることを可能にし、将来の国際協力ミッションにおけるより強固な協働体制への道を開くでしょう。
宇宙機関長は、ステーションの科学、技術、利用および教育における潜在能力を十分に活用することの重要性を再確認しました。また、現在のISS運用を、これまでに計画されていた2015年までの期間を超え、少なくとも2020年まで継続することに関し何ら技術的な制約がないこと、及び、軌道上の要素を2028年まで保証するための検討を現在パートナーが行っていることに言及しました。宇宙機関長は、ISS利用の便益が示される限りは、運用と利用を継続すべきであるという強い共通の関心を表明しました。米国政府の予算要求と合致する米国の2011年度予算は、米国が少なくとも2020年までISSの運用利用を継続することを支援するであろうことを認識しました。本年後半には次の10年間もISS活動を継続するための合意に達せられるよう、各国政府内にて必要な手続きをとるという共通の意思を強調しました。
今後を見据えて、宇宙機関長は、ISS計画全体にわたる効率の調査と調整、及び搭乗員と貨物の宇宙輸送能力など計画の全期間にわたり必要不可欠な能力の最も効果的な使用の確保を含め、可能な限りを尽くしてISS利用と運用の効率性を向上することの重要性について議論しました。
プレスリリースはこちらへ【JAXA 03.11】
…ISS、あと10年延長の方向ですか。造ったからにはあと5年で終わりといわず、めいっぱい活用して欲しいなぁと思います。
☆NASA深宇宙ネットワーク(DSN)のゴールドストーン局(カリフォルニア)が擁する70メートルパラボラアンテナ(下)の改修が始まった。

DSNは、惑星探査機との交信を24時間態勢で行うためにNASAが運用する通信網。ゴールドストーン(カリフォルニア)、マドリッド(スペイン)およびキャンベラ(オーストラリア)の3ヶ所にアンテナ基地を建設し、地球の自転と無関係に、各種探査機とのデータのやりとりを可能にしている。
歴史的に最初に整備されたのはゴールドストーンであり、現在の70メートル鏡は1966年に運用が始まったが、当時は64メートル鏡であった。1965年7月に火星に接近、初めてその高画質画像の取得に成功した後、66年3月に“合”(地球から見て太陽の向こう側)の位置に達しつつあった火星探査機「マリナー4号」からのシグナルを受信したのが、この64メートル鏡にとっては初となる惑星探査機受信であった。当時の他の小口径パラボラでは、太陽の向こう側という長距離を飛行するマリナーの受信は不可能であった。これ以降、このアンテナは「マーズ・アンテナ」と呼ばれるようになった。
その後、アポロ宇宙船やその他の惑星探査機等のシグナルを受信し続け、1988年、翌年に予定されていたボイジャー2号海王星接近に合わせて70メートルに拡張されたのであった。
今回の改修では、台座の鋼鉄ランナーなどが交換されることになっている。費用は125万ドルで、交換後は20年の耐久年数が見込まれている。
ちなみにこの作業は非常に精密なもので、まさに“手術”。重量4千トンを持ち上げること僅か5ミリ、その間にランナーなどを交換するのである。作業が順調に進めば、11月上旬にも完了する見通しとのこと。なお、合わせてエレベーションベアリングも交換するとのことである。
DSNの運用はハードで、スケジュールはぎっしり詰まっている。米独自の探査機だけでなく、欧州宇宙機構や日本の探査機などの運用にも協力しているのである。詳しくはこちらへ【NASA 03.08】
☆太古の昔に刻まれた火星の“河床”地形は流水ではなく、溶岩流で形成されたとする最新の研究成果が発表された。
地球の水辺周辺には峡谷や扇状地のような地形が見られるが、火星でも類似した地形が以前から確認されていた。水の存在は生命誕生の必須条件である。火星で生命の痕跡を探すなら、かつての水の存在を想起させる地形を調べるのが最適だと考えられてきた。
火星の火山地帯の1つ、タルシス高地にはアスクラエウスという火山がある。近くには全長270キロの河床が走っているが、最新の高解像度画像によると水の浸食で形成された地形ではない可能性が出てきたのだ。
アメリカのメリーランド州グリーンベルトにあるNASAゴダード宇宙飛行センターの職員で、今回の研究の共著者であるジェイコブ・ブリーチャー氏は次のように話す。「流水が地表を削ったのではなく、数百万年前に溶岩流が固まり、最高40メートルの尾根が形成されたようだ」。
この河床地形は所々が天蓋で覆われているほか、溶岩洞によく見られる噴出口が流れに沿って並んでいる。地球の溶岩洞は、度重なる噴火活動による溶岩流出が長く続くうちに形成される。溶岩流の表面は早期に冷えて固まるが、内部は冷え切らずに流れ続け、その流路が空洞となって残るのである。
ブリーチャー氏は次のように解説する。「地球の川沿いにはないが、火山周辺では必ず見られる地形だ。この河床が溶岩流で形成された動かぬ証拠である。しかし、かつての水の存在が否定されたわけではない」。
ただし、水の存在時期や場所については再考が必要になるだろう。続きはこちらへ【ナショナルジオグラフィクス 03.10】
☆米航空宇宙局(NASA)のチャールズ・ボールデン長官が9日、川端文部科学相を訪問し、国際宇宙ステーション(ISS)の使用延長などへの協力を求めた。
ボールデン長官は、11日に東京都内で行われる宇宙機関長会議について「国際宇宙ステーションの2020年以降までの延長について各国で合意することが重要だ」と語り、日本の賛同を求めた。また、日本の無人輸送機「HTV」を、地球帰還や有人技術にも使えるよう改良することへの期待も表明した。【読売
03.09】
☆国立天文台を含む日米欧国際研究チームは、太陽観測衛星「ひので」に搭載された可視光・磁場望遠鏡により、これまで困難であった太陽極域の磁場の観測を行い、太陽の極域には、黒点並みの1000ガウスを超える強い磁場が存在することを発見しました。この成果は、「ひので」衛星によって鮮明な太陽極域の画像を取得することに、世界で初めて成功した結果もたらされたものです。
観測の結果、今回発見された磁場は、斑点状の形状をしており、太陽の極域全域に存在します(図参照)。これらの斑点状磁場は、大きさと寿命が黒点に比べて非常に小さいという特徴があります。「ひので」衛星による観測結果が明らかになる前は、太陽極域には広がった弱い磁場しか存在しないと考えられていました。つまり、今回の研究成果は、これまでの太陽極域に対する認識に変更を迫る極めて重要な結果と言えます。(下・強磁場斑点から伸びる磁力線【image: NAOJ/JAXA/STEL】)

太陽の極域の観測は、今後の太陽活動を予測する上でも極めて重要です。太陽活動は予想以上に静穏な状態を続けており、研究チームは、「ひので」衛星による太陽極域の精密観測を重点項目として継続しています。研究チームは、今後の「ひので」衛星による継続的な観測により、太陽フレアや地磁気擾乱などを引き起こす黒点の形成や、太陽風を高速に加速するメカニズムなどを解明したいと考えています。さらに、「ひので」衛星の観測データに基づいた研究から、太陽活動周期や太陽の地球環境への影響の理解が進むと期待しています。
これらの研究成果は、2008年12月1日発行のアストロフィジカルジャーナルと 2009年11月20日発行のアストロフィジカルジャーナルレターに掲載されました。プレスリリースはこちらへ【国立天文台 03.09】
☆ライブドアの堀江貴文元社長(37)が所有する事業会社「SNS」(東京)が小型ロケットを開発し、道内で打ち上げる計画を進めている。打ち上げはNPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)に委託し、早ければ年内にも行う予定。
堀江元社長はライブドア社長当時の2005年、小型ロケットの開発を検討していたエンジニアらと出会い、開発のスポンサーになった。社長辞任後は、新たに設立したSNSで、安全で安価なロケットエンジン開発を進めていた。
エンジンの燃料は液体酸素とエタノール。燃焼試験は、ロケット開発を手掛ける赤平市の植松電機で09年5月から本格的に行い、同社の助言も得てエンジンの改良を重ねた。
打ち上げ場所はHASTICが小型ロケット「カムイ」を10回以上打ち上げた十勝管内大樹町を希望している。【北海道新聞
03.09】
☆米ホワイトハウスは7日、オバマ大統領の主催で有人宇宙飛行などに関する新構想の検討会議を4月15日に開くと発表した。オバマ政権は米航空宇宙局(NASA)が進めてきた有人月探査計画の中止を打ちだしたばかりだが、会議では同計画に代わる新たな政策目標を議論する。低廉な有人宇宙探査に向けた技術開発などが柱になる見通しだ。
会議は、スペースシャトルなどの打ち上げ基地があるフロリダ州で開く。ホワイトハウスは同会議について「オバマ政権でNASAが進むべき方向性」と「有人宇宙飛行における米国の指導力とその未来」が焦点になると指摘。「技術や雇用、産業育成」などの観点から新戦略を協議する考えを示した。
また声明では新戦略の方向性について言及し「効率的かつ効果的な方法」で宇宙飛行ができるような技術の開発に投資すべきだとの考えを示した。こうした技術開発などを通じ「月や、将来は火星への旅を支える基礎を築く」方向性をめざしているという。【NIKKEI
NET 03.08】
☆NASAの冥王星探査機「ニュー・ホライズン」は先月26日、太陽から15.96天文単位(約23億9千万キロ)の距離まで到達した。これは、同探査機が打ち上げられた2006年1月時の地球と、冥王星最接近時の2015年7月時の同惑星との距離の中間にあたる。
「ここから先、冥王星系に向けてアプローチを開始します。残り半分の旅が始まったのです」と語るのは、ミッション責任者のアラン・スターン氏。
詳しくはこちらへ【New Horizons 02.26】
☆重力が地球の約3分の1しかない火星でも、ハチはちゃんと飛べる可能性が大きいことが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と玉川大の航空機を使った共同実験で分かった。人類が将来、火星で生活するには、野菜を現地生産する「宇宙農業」が必要で、ハチは農作物の授粉役として火星でも活躍してくれそうだ。
実験に使ったのは、トマトの栽培農家が授粉に利用しているマルハナバチの仲間で、在来種のクロマルハナバチ。今年2月、約30匹を箱に入れて航空機に乗せ、宇宙を模擬した重力環境で飛べるかどうか太平洋上空で実験した。
航空機を急上昇・急下降させることで数十秒間、重力の小さい環境をつくり、ハチの挙動を観察。その結果、無重力の状態では壁にぶつかることが多く、うまく飛べなかったが、火星と同じ低重力では、体を制御しながら飛んでいた。
低重力を経験したハチは、実験を繰り返すうちに飛び方が上達する“学習効果”が表れた。また、空中で静止するホバリングという飛び方は花粉集めに適しているが、これに似た動きも観察された。
昆虫の飛行メカニズムと重力の関係は、まだ謎が多い。ハエやチョウは、米航空宇宙局(NASA)などの無重力実験でうまく飛べなかった。火星と同じ低重力で昆虫の飛行を確認したのは世界で初めて。
実験チームの佐々木正己・玉川大教授(応用昆虫学)は「ただ浮かんだのではなく、間違いなく飛んでいる。どんな仕組みで飛行を制御しているのか興味深い」。山下雅道JAXA教授(宇宙農学)は「火星の食事には甘いお菓子も必要。ハチを利用できれば、野菜の授粉とはちみつで一石二鳥」と期待を寄せる。【産経
03.08】
☆国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の野口聡一さん(44)が6日、余暇の時間を利用しての「おもしろ宇宙実験」を行い、公募で選ばれた3種類の物理実験を行った。終了後、野口さんは「宇宙でもすべての動きが物理の法則にのっとっている」と話した。
野口さんは普段着姿で日本実験棟「きぼう」の船内実験室に登場。地上と交信しながら、無重力で宙に浮いたハンマーを回転させて重心の位置を調べるなどした。
また、約45リットル入りの水タンクをひもで引っ張る「作用反作用の法則」の実験では、ひもを引くたびに野口さんが水タンクへと引き寄せられた。
映像は8日にも宇宙航空研究開発機構(JAXA)のホームページで公開されるほか、小中学校などでの理科教材用に加工し、希望者に配布するという。【産経
03.06】
☆4月5日に打ち上げ予定のスペースシャトルに搭乗する宇宙飛行士、山崎直子さん(39)が、全国一の琴の生産地・広島県福山市で作られたミニ琴と共に宇宙へ旅立つ。
幼少から琴をたしなみ、「宇宙で弾きたい」と考えた山崎さん側が依頼。シャトルへの携帯品に制限があり、できた琴は長さ35センチ、幅13センチと通常の5分の1だ。
シャトルがドッキングする宇宙ステーションで、同じ宇宙飛行士の野口聡一さん(44)が吹く笛とコラボ演奏する予定という。無重力空間のライブは成功間違いなし?【朝日 03.07】
…琴の写真はこちらへ
☆下は、これまでに得られた中では最も精密な地球の天然色画像。これは、高度700キロを周回する地球観測衛星「テラ」で地道に取得されたデータを合成して作成されたものである。大きいサイズで見るととても美しいです!

陸地や水域、雲の映像はそれぞれ独立して取得されたもので、それらの詳細はこちらへ【photo: NASA】
☆火星周回探査機「マーズ・エクスプレス」による4日の衛星フォボスへの接近は成功しました。表面からの最接近距離は67キロで、これは史上最近。ただし撮影よりも電波伝搬を利用した観測に力が入れられ、このデータを基にして内部の組成などを詳しく推測する予定とのことです。詳しくはこちらへ【ESA 03.04】
☆東京大学は5日、アニリール・セルカン大学院工学系研究科助教(36)が博士号を申請した論文に他人の論文などを盗用していたとして、2日付で工学博士の学位を取り消したと発表した。
東大によると、セルカン氏は自らの論文に他人の論文の出典を記載しなかったり、他人の論文を自らの創作であるかのように偽装したりしていた。
同氏は「トルコ人初の宇宙飛行士候補」などとする経歴を自分の著書やブログに掲載し、マスコミにもしばしば登場していた。【読売
03.05】
…東大の公式発表はこちらへ
☆三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)は3日、金星探査機「あかつき」と鹿児島大学や地元企業が開発した「鹿児島人工衛星(KSAT)」などを搭載したH2Aロケット17号機を、5月18日午前6時44分14秒に打ち上げると発表した。打ち上げ予備期間は6月3日まで。
ロケットの打ち上げは、漁業関係者との協定で年間夏冬の計190日に限られている。今回の打ち上げ予定日は期間外だが、地球から見て最低限の燃料で投入できる位置に金星があることから、地元漁協と協議し決定した。
あかつきは、5台のカメラを使って金星の大気の動きや雷の発生、火山の有無を観測する。打ち上げ時の重量は約500キロ。KSATは大気中の水蒸気分布を観測し、集中豪雨の発生を予測する研究に役立てる。1辺約10センチのサイコロ型で、重さ約1.4キロ。【南日本新聞
03.04】
☆三菱重工業株式会社および宇宙航空研究開発機構は、H-IIAロケット17号機による金星探査機「あかつき」(PLANET-C)の打上げについて、下記のとおり宇宙開発委員会に報告しましたので、お知らせいたします。
なお、17号機では、打上げ能力の余裕を活用して、宇宙航空研究開発機構の小型ソーラー電力セイル実証機(IKAROS)と、大学等が製作した小型副衛星4基に対して、軌道投入の機会を提供します。
打上げ予定日 : 平成22年 5月18日(火)
打上げ予定時刻 : 6時44分14秒(日本標準時)
打上げ予備期間 : 平成22年5月19日(水)〜6月3日(木)
※打上げ時刻は打上げ日毎に設定されます。
打上げ場所 : 種子島宇宙センター 大型ロケット発射場
プレスリリースはこちらへ【JAXA 03.03】
…いよいよ発進ですね^^!
☆メモを少し〜まとめる時間が欲しいです。。。
NASAの火星周回探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」が撮影した火星着陸探査機「フェニックス」。ドライアイスは殆ど飛んでしまったようですね。
http://www.jpl.nasa.gov/news/features.cfm?feature=2501
開発中の「ジェームス・ウェブ宇宙望遠鏡」の主鏡。これでもその一部であり、六角形鏡をあと16枚組み合わせて主鏡全体が構成されます。記事は、6枚が低温試験で良好だったことを紹介しています。
http://spacefellowship.com/news/art18876/webb-telescope%e2%80%99s
-first-primary-mirror-meets-cold-temperature-specifications.html
☆国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の宇宙飛行士、野口聡一さん(44)が宇宙で絵本を読み聞かせし、3日、東京都新宿区の区立愛日小学校で映像が初公開された。野口さんは絵本「もったいないばあさん」(真珠まりこ作)や自身の体験を通して、食べ物や水を大切にするよう呼び掛け、同小の1〜3年生約100人が鑑賞した。
読み聞かせはISS内で1月に収録され、野口さんはパソコンに絵本のページを映しながら朗読。読後は「宇宙ではごみを出さないようにしている。洗面で使う水もコップに1杯だけ」と“もったいない”の取り組みを紹介した。
同小1年、柴茉莉花(まりか)さんは「宇宙にいるのに読み聞かせをしてくれてすごい。これから残さず食べるようにする」と話した。作者の真珠さんも参加し「地球に住むみんなが幸せになれるよう、もったいないことをしていないか考えて」と語りかけた。
野口さんの読み聞かせは今後、全国巡回の「おはなし隊」(講談社主催)で上映される。【毎日
03.03】
☆京都大の優れた若手女性研究者をたたえる第2回「京大優秀女性研究者賞」(たちばな賞)の表彰式が3日、京都市左京区の京大会館であり、理学研究科付属天文台の大学院生渡邉皓子さん(25)、経営管理研究部のアスリ・チョルパン准教授(32)に表彰状と記念盾が贈られた。
表彰式では、大西珠枝理事が「国際的に活躍する研究者になってほしい」と激励した後、吉川潔理事が2人を表彰した。
学生部門で受賞した渡邉さんは、太陽黒点の磁場に精密な観測から迫った。チョルパン准教授は、開発途上国で多事業を手がける「ビジネスグループ」の役割を分析した。2人は表彰式に続いて研究成果を発表し、関係者から大きな拍手を受けた。【京都新聞
03.03】
☆米航空宇宙局(NASA)は1日、インドの無人探査機「チャンドラヤーン1号」に搭載されたNASAのレーダーの観測データを分析した結果、月の北極付近に推定計6億トンの氷があることが分かったと発表した。
40カ所以上のクレーター(直径2〜15キロ)が氷を蓄えているという。NASAは「水の存在を強く示すデータが得られた。月は人々が以前考えていた以上に興味深く、科学的にも魅力的だ。将来の探査目標地になる」とコメントした。
NASAは昨年、月面に無人探査機を衝突させ、舞い上がった噴出物に計90リットル相当の水分が含まれていたと発表していた。【時事
03.02】
☆星の進化や太陽系の形成の研究などで知られる宇宙物理学者で、京都大名誉教授の林忠四郎(はやし・ちゅうしろう)さんが28日、死去した。89歳。葬儀は親族のみで行う。
東京帝国大学理学部卒業後、京都大学理学部の故湯川秀樹博士の研究室へ。1954年、京大理学部助教授、57年から教授。理学部長なども務めた。専攻は理論天体物理学。
宇宙空間のガスが集まって恒星が誕生して輝き始める際、特に明るく輝く時期のあることを発見。「林フェーズ」と呼ばれる恒星の形成過程を提唱し、天文学のノーベル賞とされる英王立天文学会のエディントン・メダルを70年に日本人として初受賞した。63年仁科記念賞、82年に文化功労者、86年に文化勲章を受章。【毎日
03.01】
☆野口宇宙飛行士が地球に帰還するために搭乗するソユーズ宇宙船(21S)のISSからの離脱予定日について、米国航空宇宙局から、以下のとおりとする旨連絡がありましたのでお知らせいたします。
ISS離脱予定日: 平成22年6月2日(世界標準時)
また、平成22年5月下旬にスペースシャトルSTS-132(ULF4)ミッションで予定しているロシアの小型研究モジュール(MRM1)取り付けのために、ソユーズ(21S)を現在結合しているザーリャ(基本機能モジュール)のドッキングポートからズヴェズダ(サービスモジュール)後方のドッキングポートへ移設(リロケーション)を行います。この移設の際、ソユーズ(21S)に野口宇宙飛行士が乗り込む予定となりました。
リロケーション予定日: 平成22年5月12日(世界標準時)
プレスリリースはこちらへ【JAXA 03.02】
☆平成21年1月23日に打上げられた温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)において、平成22年2月25日10時29分(日本時間)頃、太陽電池パドル2の駆動部で異常を検知し、軌道上にて自動的にパドル駆動部1,2とも冗長系に切り替えました。両方とも冗長系に切り替わるのは設計上、所定の動作です。
現在原因究明を進めておりますが、太陽電池パドル駆動部が冗長系になっている以外、発生電力等に異常はなく、衛星の機能はすべて正常です。また、定常観測にも支障はなく、予定通り観測を継続しております。詳しくはこちらへ【JAXA 03.01】
☆米航空宇宙局(NASA)のボールデン長官は、米上院商業科学運輸委員会の公聴会で証言し、「火星は、太陽系の有人探査の最終目標と信じる」と述べ、火星有人探査の可能性を排除していないことを明らかにした。
ただ「たとえ予算が無限にあるとしても、10年以内には行けない」とも述べ、技術開発にかなり時間がかかるとの認識も示した。
オバマ政権は2011会計年度予算教書で月有人探査計画の打ち切りを発表したが、今後の有人探査の行き先や時期を明確にしておらず、「米国は有人探査をあきらめるのか」といった批判も出ていた。同長官が予算教書の内容について議会で証言したのは初めて。【朝日
02.26】
☆火星周回探査機「マーズ・オデッセイ」による、火星着陸機「フェニックス」からの信号傍受の試みが今月22日より再開されています。最初の試みは先月行われましたが反応無し。今回は26日までですが、まだ朗報はありません…。
ちなみに3回目のリスニング期間は4月上旬に設定されています。詳しくはこちらへ【NASA】
☆「皆さんよく聞こえますか」。国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の野口聡一さん(44)は24日深夜、昨年7月に日本実験棟「きぼう」に設置された「衛星間通信システム(ICS)」を使い、筑波宇宙センターの運用管制室と、初めて音声と映像で直接交信した。
日本はこれまで米国の衛星通信回線に頼っていたが、独自の回線が整備されたことで、ハイビジョンの実験映像を送ったり、地上の医師が滞在飛行士を診察したりすることが容易になるという。
管制室のモニターに青いシャツ姿の野口さんが映ると、管制官らは立ち上がって拍手。交信担当者が「非常にクリアに聞こえています」と伝えると、野口さんは「おめでとうございます。とてもうれしく思います」と答えた。ISS司令官のジェフリー・ウィリアムズさん(52)らも祝いの言葉を述べた。【時事
02.25】
☆下は、今年1月10日に土星周回探査機「カッシーニ」が撮影した、「エンケのすき間」と、その間にある衛星「パン」。

昨年8月の昼夜平分から約5ヵ月後のことで、パンの影がリングの上に細長く落ちているのが印象的である。下は拡大したもので、パンは露出オーバー気味になっている。すき間に見える別の白点は、土星系とは無関係な恒星である。

大きいサイズはこちらへ【photo: Cassini】
☆土星周回探査機「カッシーニ」が昨年11月21日に行った衛星「エンケラドス」へのフライバイで取得した最新画像が公開された。
エンケラドスの南極域には「タイガーストリップ」と呼ばれる、まるでひっかいたような大地溝帯が走っており、そこから氷片や水蒸気の大規模な噴出が起こっていることが知られている。カッシーニは度々この噴出の真っ直中に飛び込み、各種観測を行ってきた。
11月のフライバイでは、それまでの観測では高解像できなかった領域が取得されたり、また、その観測データを基にタイガーストリップの最もよい3D画像が作成された。
研究チームは、過去の観測では見えなかった新たな噴出ジェットなどを探し出す予定である。既にあるひとつのフレームには、30の噴出が確認され、そのうち20が新たに確認されたものであるという。また、以前は活発だったジェットの少なくともひとつが、今回は大したものではないことがわかったという。
また、詳しい温度データによると、バグダッド渓谷における最高温部では180K(−93℃)を超え、ひょっとしたら200K(−73℃)を上回るかもしれないという。数値だけを見れば、地球上では充分低温だが、エンケラドスでは50K(−223℃)が通常の温度。そうすれば、バグダッド渓谷が如何に“熱い”かがわかる。
(画像・右は11月の観測で取得された温度分布データで、左は一昨年3月のそれ。右は左の10倍の解像度であり、ジェットと温度の対応が極めて向上している。)

この高温といい、ジェットのメカニズムといい、それらを説明するモデルはまだ定まっていない。詳しくはこちらへ【Cassini 02.23】
☆今後の宇宙政策の在り方を検討する宇宙開発戦略本部の有識者会議(座長=松井孝典・千葉工業大惑星探査研究センター所長)が23日、初会合を開いた。4月下旬をめどに報告書を取りまとめる。
昨年6月、当時の政権が人とロボットが連携した月探査の実現などを掲げた宇宙基本計画を策定した。泉健太内閣府政務官(宇宙開発担当)は「限られた予算の中でどれを具体化していくのか戦略的に再考したい」としている。
有識者会議は、前原誠司・宇宙開発担当相(国交相)の事実上の諮問機関。昨年末の事業仕分けで「仕分け人」を務めた座長の松井氏ほか4人の有識者は、現政権が選んだ。前原担当相は今月上旬、米オバマ政権が有人月探査計画を中止したことを受け、「日本が宇宙政策の根本に何を据えるのか考え直す時期に来ている」と検討を指示していた。【朝日
02.23】
☆下は、土星周回探査機「カッシーニ」が撮影した衛星「プロメテウス」の3Dビュー。先月末リリースされた“目玉焼き”な姿(左下の小さいサイズ)とは全く異なりますね。

これは、目玉焼きを横から見る角度で撮影されたものとのこと。表面に見える円状のものはクレーターで、進化の初期の頃に多くの激突があったことを物語っているといいます。詳しくはこちらへ。
一方、下は今月13日に撮影された衛星「カリプソ」のクローズアップ。まるでクリームを塗ったような滑らかな表面が特徴的です^^

大きいサイズはこちらへ。【photo: Cassini】
☆スペースシャトル「エンデバー」(STS−130)が日本時間22日午後0時20分過ぎ、ケネディー宇宙センターに帰還しました。現地は午後10時20分であり、夜の帰還となりました。
タッチダウン!投光機の光を受けて、もうもうと立つ白煙が浮き出ています。

パラシュートを展開して減速!


動画がこちらにリリースされています。その他の画像はこちらへ。ところで、大気圏突入時の様子が国際宇宙ステーションから撮影されました。撮影者は野口飛行士。ナイスショット!

ソユーズの同様なシーンはありますが、シャトルのものは今回が初めてではないでしょうか^^ 大きいサイズはこちらに【photo: NASA】
さらに。下は、エンデバーがISSから離脱した直後に、地上から撮影された一枚。19日、エンデバーが離脱して3時間半後のもので、オランダのRalf
Vandebergh氏によって撮影された。

目を見張るのが、霧状のもの。これはシャトルから捨てられた排水が拡散する様である。これは定期的に行われているもので、シャトルのクルーからは氷片が美しく輝く様が見られるという。詳しくはこちらへ【Spaceweather02.21】
☆日米両政府は21日までに、同盟関係深化のための審議官級の事務レベル協議を25、26の両日、東京で開くことを決めた。ミサイル防衛(MD)や宇宙利用、防災など広範囲な分野について、どのような協力強化が可能か検討する。
協議には、外務省の冨田浩司北米局参事官、防衛省の黒江哲郎防衛政策局次長、ドノバン国務筆頭副次官補、シファー国防次官補代理が出席する。沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題については、日本側が再検討作業中のため、突っ込んだやりとりは行われない見通しだ。
両政府は昨年11月の首脳会談で、核の拡大抑止、情報保全、MD、宇宙の4分野を中心に防災や医療・保健、環境などでも連携を強めていくことで合意。今秋に協議の成果を共同文書にまとめる方向で調整している。
これに関し、両政府は18日、ワシントンで拡大抑止に関する事務レベル協議を開催。日本側は、米政府が来月公表予定の核体制見直し(NPR)報告について説明を求めるとともに、核廃絶を目指す鳩山政権の考えを改めて伝えた。【時事
02.22】
☆下は、国際宇宙ステーション(ISS)での一コマ。シャトル「エンデバー」(STS−130)船長ジョージ・ザムカ飛行士が「ユニティ」にミッションパッチを貼っているところ。このパッチはISSでミッションをこなした歴代のクルーらが証として残していくものです(大きいサイズはこちら)。

下は、ISSに取り付けられた展望窓「キューポラ」から撮影を行っている野口飛行士。野口さんは素晴らしい写真をたくさん撮影されており、世界中の人々がそれを楽しんでいます。

お仲間のどなたかが、そんな野口さんを逆に撮影したというわけですね^^。ポーズをきめる野口さん(下)。キューポラにはロボットアームを操作するパネルも取り付けられていますが…どれかな?(大きいサイズ)

下は、野口さんがキューポラから撮影したソユーズと地球…息を飲む光景ですね^^
今後、今までにない光景もいろいろ楽しみですね。大きいサイズ

【photo: NASA】
☆見かけの上で世界で一番重い電子を作ることに、京都大の宍戸寛明低温物質科学センター特任助教、松田祐司理学研究科教授らのグループが成功した。高温超電導体の作製などに役立つといい、米科学誌サイエンスで19日に発表する。
電子は、周りの電子や磁気との相互作用で動きにくくなり、見かけ上の重さ(有効質量)が重くなる。自動車の排ガス浄化用触媒などに用いられているレアメタルの一つセリウムは、原子を構成する電子が特に重いことが知られている。
松田教授らは、セリウム化合物の分子が二つ重なった層を、ほかの化合物で挟み込んだ結晶を作った。セリウム化合物の電子は、上下に移動できないため動きにくく有効質量が増す。真空中の電子に比べ千倍近い重さを達成した。これまで最も重いのは他のセリウム化合物の電子で約200倍だった。
重い電子は物質内で揺らぎながら磁石のように働き、高温超電導に必要とされる特殊な磁気状態を作る。松田教授は「今回のセリウム化合物を使った高温超電導体を作りたい」としている。【京都新聞
02.19】
☆オバマ米大統領は17日、国際宇宙ステーション(ISS)を組み立て中のスペースシャトル「エンデバー」の乗組員や、野口聡一さんらISSに長期滞在中の宇宙飛行士と衛星回線を通じて会話した。オバマ大統領は宇宙の研究開発におけるISSの重要性を強調し、「わたしのNASAへの関与が揺るがない理由の一つだ」と述べた。
オバマ大統領はISSが9割方完成したことを踏まえ、「あなた方が成し遂げてきたことを誇りに思う」と話した。その上で、ISSでの卓越した仕事は、米国だけでなく、日本やロシアなど国際協力によるものだとたたえた。また、「ISSは人間の技術と創造性、勇気の証しであり、だからこそ継続的な宇宙開発が重要だ」とも語った。【時事
02.18】
☆国際宇宙ステーション(ISS)と米スペースシャトルの搭乗員あわせて11人が19日、記者会見した。
野口聡一さん(44)は、ISSに最近開通したインターネットを使って、オリンピックのニュースに「かじりついている」と近況を明かし、選手らへ「メダルを期待しています。頑張って」とエールを送った。
昨年12月からISSに滞在している野口さんは「生活に慣れて楽しめるようになった」とにっこり。「メダカのようにキョロキョロと(ISS内を)泳いでいます」と話した。宇宙から見る日本については「東京の夜景や北海道の雪景色など、どこも美しい」と語った。
野口さんは、宇宙で思ったことや撮影した写真などを、インターネットサイト「ツイッター」に連日、投稿している。5月末に帰還する予定で、「インターネットを通じて地上の人とつながりながら、残りの期間を過ごしたい」と話した。【読売
02.19】
☆米国航空宇宙局(NASA)は、スペース・シャトル「ディスカバリー号」(STS-131/国際宇宙ステーション組立てミッション(19A))について、新しい打上げ目標日時を下記のとおり発表いたしましたのでお知らせいたします。
NASAは、スペース・シャトル「ディスカバリー号」の打上げ準備作業を進めておりましたが、フロリダ州における低気温の影響により、オービタ整備施設(OPF)からシャトル組立棟(VAB)へのオービタの移動スケジュールを見直したことによるものです。
記
打上げ目標日時:平成22年4月5日(月)
6時27分(米国東部夏時間)
平成22年4月5日(月)19時27分(日本時間)
※上記打上げ目標日時は、現時点における予定です。正式な打上げ予定日時は、打上げ前に開催される飛行前審査会(FRR)の後に発表されます。
詳しくはこちらへ【JAXA 02.17】
☆下は、今月13日に地球観測衛星「テラ」によって撮影された米国東部。真っ白な雪に覆われています。

フロリダの方は積雪はありませんが、寒波が吹き付け、その影響でシャトル「ディスカバリー」の運び込みが遅れています。低温だと、スラスターを破壊する恐れがあるからとのことです。
大きいサイズはこちらへ【photo: Earth Observatory】
☆宇宙飛行士の若田光一さん(46)が、米航空宇宙局(NASA)の国際宇宙ステーション(ISS)運用部門の部門長に就くことになった。3月1日に就任の予定。
百数十人いるNASAの飛行士が所属する宇宙飛行士室には、5部門があり、ISS運用部門は最も重要な部門と位置づけられている。若田さんは、これまでロボットアームを開発・運用する部門で教官を務めていた。宇宙航空研究開発機構は「ISSに詳しく、他の飛行士からの信頼が厚いことの表れだろう」と歓迎している。【朝日
02.17】
☆下は、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している野口飛行士が撮影した桜島。過去10年以上、活動が緩かったのですが、昨年に入り急激に活発化しましたね。現在吹いているのは南岳・昭和火口です。この写真はほぼ正しい方角でリリースされています(上が北)。

大きいサイズはこちらへ。
下は九州北部〜山口〜広島・島根方面。とても素晴らしい眺めですね^^ 大きいサイズはこちらへ

それから、国際宇宙ステーションに展望窓「キューポラ」が据え付けられました。それを野口飛行士はいち早く撮影!

ここから生で下界を見下ろしたら、とても素晴らしいでしょうね^^ 野口さんも“Priceless!”と一言!
大きいサイズはこちらへ【photo: Astro_Soichi】
☆国際宇宙ステーション(ISS)計画に参加している米国・ロシア・欧州・カナダ・日本の各宇宙機関長が、ISSの将来計画について話し合う宇宙機関長会議(HOA)が3月11日(木)に東京で開催されます。
本会議終了後、話し合いの結果をご報告するミニシンポジウムを下記のとおり開催いたします。各宇宙機関の機関長からISSの将来計画について直接お話いただくとともに、皆様からのご質問にお答えいただく予定です。多数のお申し込みをお待ちしております。
−記−
1.
開催概要
主催:宇宙航空研究開発機構
日時:平成22年3月11日(木) 14:00開演 15:30閉会
(予定)
場所:六本木アカデミーヒルズ
(東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー49階)
入場料:無料
募集人数:80名 (募集定員に達し次第、締切とさせていただきます)
プログラム概要や申し込み方法など、詳しくはこちらへ【JAXA 02.17】
☆宇宙飛行士の若田光一さんらが着用して話題になった男性用の「宇宙下着」が、20日から100着限定で販売される。
3日間、連続して着用してもにおいや雑菌の繁殖を抑えることができるのが特徴。販売元の「J―Space」社は「福祉分野などにも生かしたい」としている。価格は1着1万500円【読売
02.17】
☆(独)宇宙航空研究開発機構、(独)国立環境研究所及び環境省は、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT、平成21年1月23日打上げ)プロジェクトを推進していますが、今般「いぶき」による観測データの解析結果(二酸化炭素・メタン濃度等)について初期検証作業が完了したのに伴い、当該データの一般提供を開始します。
温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による晴天域の観測データ
より解析された、大気中の二酸化炭素とメタン濃度について、初期検証作業が完了したことに伴い、全球にわたる当該データ及び雲被覆情報の一般提供を平成22年2月18日より開始します。
今後は、さらに解析結果のデータ質の向上等を進めるとともに、平成23年上半期を目処に、月別・地域別の二酸化炭素吸収排出量(収支)の一般提供を開始する予定です。詳しくはこちらへ【JAXA 02.16】
☆国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士たちが、現地に「展望デッキ」を設置した。デッキからは、ISSの全景のほか眼下に地球を一望することができる。
スペースシャトル「エンデバー」のクルーは、ISSのロボットアームを使用し、イタリア製のモジュールである「キューポラ」を今回地球から持ち込んだモジュールの「トランクウィリティー」に接続する作業を行った。
ロボットアームの操作担当者はこれまで直接外の景色を見ることができず、カメラからの映像のみに頼って作業を行ってきたが、テリー・バーツ宇宙飛行士によると、今回の新モジュール設置によって今後は視界が大きく広がるという。【ロイター
02.16】
☆アリアンスペース社は、フランス・イタリア両国が共同運用する通信衛星アテナ
-フィダスの打上げに選定されました。この選定はタレス・アレニア・スペース社、テレスパチオ社とフランス国立宇宙研究センター(CNES)、イタリア宇宙機関(ISA)間で締結された契約に基づくものです。
通信衛星アテナ-フィダスは、2013年下半期にアリアン5またはソユーズを使用して南米フランス領ギアナ、クールーにあるギアナ宇宙センターより静止トランスファ軌道に打上げられる予定です。
通信衛星アテナ-フィダス(Atehna-Fidus, Access on theaters for European
allied forces nations-French Italian dual use satellite) は、最先端の民間ブロードバンド・インターネット技術を駆使したフランス・イタリア通信衛星です。アテナ-フィダスは,フランス国立宇宙研究センター(CNES)、フランス国防省装備庁(DGA)、イタリア宇宙機関(ISA)、イタリア国防省が共同出資し、フランス、イタリア両国の防衛、民間安全保障に係る通信サービスに供されます。この通信衛星は、これまでに打上げられた防衛通信衛星Syracuse
III(フランス)、 Sicral(イタリア)の運用性能を補完するものです。
アテナ-フィダスはタレス・アレニア・スペース社がスペースバス4000B2
プラットフォームを用いて製造し、打上げ時重量は約3 トン、設計寿命は15 年です。
続きはこちらへ【日刊工業新聞 02.15】
☆下のとても幻想的で美しい光景は、国際宇宙ステーション(ISS)から見たシャトル「エンデバー」(STS−130)。太陽光を分散して虹色に輝く大気層の中に、エンデバーのシルエットが浮かぶ…。

これは今月9日、エンデバーがISSに接近する際に撮影された。大きいサイズはこちらへ【photo: NASA】
☆下は、ハッブル宇宙望遠鏡で撮影された土星。実際の色とは大きく異なっているが、これは両極に輝くオーロラを際だたせるため。

両極に、天使の輪のように見えているのがオーロラ。昨年は土星を真横から見る機会に恵まれ(15年毎)、このような画像が取得できた。
オーロラは太陽風と惑星大気の相互作用で生じる現象で、惑星の磁場が深く関わっている。上の画像では一見、両極のオーロラは対称に見えるが、詳しい分析によると北極側が南極側よりすこし小さく明るいという。これは磁場の分布が均等ではないことを示唆しているという。詳しくはこちらへ【ESA 02.11】
☆名古屋大学理学研究科の国枝秀世教授らは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2013年度に打ち上げる予定の次期X線天文衛星「ASTRO(アストロ)―H」に搭載する硬X線望遠鏡の製作を4月にも始める。JAXAと共同で約1億円を投じて硬X線を集光する反射鏡の生産設備を名大内に追加導入し、体制を整備する。今後2年をかけて反射鏡を計7000枚程度生産し、天文衛星に搭載される同望遠鏡2基を製作する計画。
硬X線は波長が短く透過力の高いX線。波長の長い軟X線を観測する望遠鏡は多数あるが、硬X線望遠鏡は世界的にも珍しくアストロ―Hの目玉となる。ブラックホール周辺の状況など宇宙の新しい情報が得られると期待されている。
アストロ―Hプロジェクトには多数の研究機関、企業が参画しており名大は硬X線望遠鏡の開発・製作を担当。【日刊工業新聞
02.15】
☆米航空宇宙局(NASA)は、国際宇宙ステーション(ISS)に現在ドッキングしているスペースシャトル「エンデバー」のミッション期間を1日延長する。関係者が14日発表した。
シャトルは14日間のミッション後、米東部時間21日夜に地球に帰還する予定。ISSでは13日から14日未明の約6時間にわたって第2回船外活動があり、第3結合部「トランクウィリティー」外部の整備作業や「デスティニー」(米国実験棟)との配管接続作業が行われた。【CNN
02.15】
☆14日、米国の惑星探査機「ボイジャー1号」が太陽系を“真上”から撮影して20年を迎えた。
ボイジャー1号は、2号と共に外惑星系を探査した、いまや伝説と化した惑星探査機。1号は1977年9月5日に打上げられ、79年3月5日に木星を、80年11月20日に土星を通過、膨大な観測データを送信してきた。2号は77年8月20日に打上げ、79年7月9日に木星、81年8月25日に土星を通過し、さらに86年1月24日天王星、89年8月25日に海王星を通過した。
ボイジャー1号は土星を通過する際、南極側を飛行したため、その重力で軌道を大きく北側へと向けられ、太陽系の“上側”を飛行している。1990年2月14日、その1号がまるで見下ろすように、太陽系の撮影を行った。
全部で60フレーム撮影され、下はそれをつなぎ合わせたもの。一方、下段は惑星の拡大撮影である。


太陽系ファミリー9つの惑星(含・冥王星)のうち、6惑星が撮影された。このうち水星は太陽に近すぎ、冥王星は暗すぎるため撮影できなかった。また火星は光学系内における太陽光の散乱のためにセンサーに写らなかった。地球が光の帯の中に見えるが、この帯は散乱太陽光である。(大きいサイズ)
ちなみにこの撮影は、カール・セーガンの提案で行われた。彼はこの地球をみて「ひとつの淡い青いドットだ」と語った。それは大宇宙に浮かぶ我々の故郷であり、そして我々自身なのである。
ボイジャーは打上げから30年以上経つが、2機とも健在である。原子力電池で稼働するが発電力は低下し、全ての観測機器を同時に動かすことはもはやできない。だが今も取得される科学観測データは、太陽系周辺部に関するまたとない情報をもたらし、我々の知見を大きく拡大させている(下はボイジャーとパイオニア探査機の現在位置。VがボイジャーでPがパイオニア。パイオニアは2機とも既に交信は途絶えている)。

詳しくはこちらへ【NASA 02.13】
☆ロシア宇宙軍のオレグ・オスタペンコ司令官は、プレセツク宇宙基地における新型ロケット「アンガラ」の射点施設の建設が80%に達したことを明らかにした。

同国は新しいキャリアロケット「アンガラ」の開発を続けている。開発は順調と伝えられるが、詳しいことはわかっていない。将来の基幹ロケットとして位置づけられているものと見られている(上はニュースリリースに掲げられている一枚。アンガラそのものと見られる)。詳しくはこちらへ【Roscosmos 02.10】
☆各種メディアでも出ていますが、米国の首都ワシントンDCの豪雪は111年ぶりとのこと。「スノーパカリプスsnowpocalypse」(「apocalypse=この世の終わり」をもじった)や「スノーマゲドンanowmageddon」(アルマゲドンをもじった)と呼ばれているそうですが、この豪雪を上から見たのが下の画像。

これは今月7日、地球観測衛星「テラ」で撮影されたもの。ニューヨークのマンハッタン島の南端を通る経線が、雪境界のようですね。大きいサイズはこちらへ【Earth Observatory 02.07】
一方、南米・ペルーのマチュピチュ遺跡付近は豪雨に見舞われ、観光客の立ち入りが全面禁止されています。下は今月1日、「テラ」が撮影したマチュピチュ遺跡周辺の様子。わかりやすいように、植生部を赤、河川を灰色そして雲を白で着色してある。

マチュピチュは海抜2430メートルの場所にあり、周囲を高い尾根で囲まれているので到達が難しい。詳しくはこちらへ【Earth Observatory 02.01】
☆米スペースシャトルの引退にともない、国際宇宙ステーション(ISS)までの「足」を独占することになるロシアが、宇宙船「ソユーズ」の搭乗料金を値上げする意向であると、露インタファクス通信が9日伝えた。
ロシア連邦宇宙局のアナトーリ・ペルミノフ長官が、「ISSへの輸送は協定に基づき2012年までロシアが担当するが、それ以後も担当するとなると、搭乗料金の変更が不可欠」と、値上げの方針を明らかにしたもの。
米航空宇宙局のスペースシャトルが予定通り今年後半に引退すると、米国はじめ国際宇宙ステーション計画に参加する国々は、ISSとの往復手段としてソユーズに依存せざえるをえなくなる。
NASAはすでに、ロシア連邦宇宙局との間で、2012〜13年にISSへ6回の飛行を行う内容の3億600万ドル(約270億円、1飛行士あたり5100万ドル=約46億円)の契約を締結している。
なおロシアは、ISSとの輸送手段がソユーズに限定される影響で、莫大な利益をあげている宇宙旅行サービスを制限する方針を示している。【AFP
02.10】
☆宇宙航空研究開発機構(JAXA)の立川敬二理事長は10日会見し、米国が有人宇宙探査計画を中止したことについて「日本への影響はさほど大きくない」との見解を示した。オバマ大統領は今月1日、厳しい財政事情や世論の動向を背景に、「コンステレーション計画」と呼ばれる有人宇宙探査計画の中止を表明していた。
中止決定後の理事長会見は初めてで、立川氏は「米航空宇宙局(NASA)が有人探査を引っ張る形でなくなるかもしれない。日本が有人探査にどのような形で手を挙げるかが課題だ」と語った。
また、立川氏は1日にNASAのボールデン長官と電話協議したことを明らかにした。それによると、米国の今後の計画について、従来計画の目標(月や火星)に小惑星などを追加▽スペースシャトルに代わる有人宇宙船の調達先として、民間5社と契約▽国際宇宙ステーション計画より参加国の多い「国際宇宙探査協働グループ」を核に協力国の拡大−−などの方針を示したという。【毎日 02.10】
☆今月12日からカナダ・バンクーバーで冬季オリンピックが開催されますが、並行して文化イベント“Vancouver
2010 Cultural Olympiad Festival”が催されています。これは先月18日から60日間にわたって行われる、ギャラリー展示や舞台イベントです。
下は、“We Are Stardust”と名付けられた、カリフォルニア大学サンタバーバラ校のジョージ・レグラディー(George
Legrady)氏による作品。レグラディー氏はデジタルアートの第一人者で、作品は2面のパネルを組みとしたもの。これは今月4日から21日までの18日間展示されている。
一枚のスクリーンには、備えられた赤外線カメラがその動きを再現しつつ、来場者の熱データを“観測”する。それにはまさに本当の天体観測さながらの基礎情報(観測ナンバー、対象の名称、カメラの垂直・水平角度、時刻、露出タイムなど)がかき込まれて投影される。(下・一例)

一方、もう一枚のスクリーンには、スピッツアで観測された深宇宙データがプロットされる(下)。これは、2003年から2008年までの間に赤外線宇宙望遠鏡「スピッツア」で取得された3万6千を超えるデータを基に作成されたもの。

この作品の意義は、我々の体のような局所的な存在と、深宇宙という存在の関係性を考えて欲しいという問いかけであるという。詳しくはこちらへ【UCSB Press release 02.08】
☆NASAの火星周回探査機「マーズ・オデッセイ」は、先月末に引き続き、第2回目の「フェニックス」傾聴を実施する。期間は今月22日から26日で、この間フェニックスの上空を60回通過し、シグナルを発していないか受信を試みる。ネタ元はこちら【JPL 02.09】
☆土星の衛星「エンケラドス」の南極域からは水蒸気や水氷が大規模に噴出していることがわかっているが(下)、土星周回探査機「カッシーニ」のプラズマスペクトロメーターの検出データの分析した結果、水分子をベースとする負イオンの存在が確認された。太陽系の天体でそのような負イオンが存在する場所は、他には地球、タイタンそして彗星が挙げられる。
負イオンの存在は、水の存在を示唆するものである。例えば地球上なら、滝や海岸など水分子の動く場所で生成される。
分析チームは、2008年のエンケラドスフライバイで取得されたデータを解析していてこれに気付いた。水の存在はもはや彼らを驚かせるものではなかったが、スペクトルのピークが水分子クラスターの存在を示しているとわかった時は驚いたという。
ちなみにタイタンでは炭化水素の負イオンが確認されている。これが巨大クラスターをつくり、それが大気中に漂うスモッグの要因と考えられている。詳しくはこちらへ【Cassini 02.08】
☆お互いに回り合う2個のクェーサーの存在が初めて確認された。これは、融合し合う2つの活動銀河核であるという。
クェーサーは高エネルギーを放射する活動銀河核であり、その基本構造は超大質量ブラックホールとそれを取り巻くガス円盤。超深宇宙研究などで重要な役割を果たしている天体である。
複数の恒星どうしや、巨星−高密度天体といった連星系は無数に知られているが、クェーサーどうし、いうなら“連クェーサー”の存在はこれまで確認されていなかった。銀河どうしの衝突・融合の場面は数多く知られているので、活動銀河どうしの融合もあっておかしくはなかったのだが、それが今回初めて確認されたわけである。
「いま見ているのは、2つの独立した活動銀河が相互作用している本当に初めてのケースです。」と語るのは、研究チームの一員であるカーネギー天文台のジョン・マルケイ氏。下がそうで、「SDSS
J1254+0846」と符号が付けられている。「スローン・デジタル・スカイサーベイ」(SDSS)で初めて発見されたもので、X線宇宙望遠鏡「チャンドラ」の観測データを視覚化したものと、チリのマゼラン望遠鏡による可視光画像を合成したものである。クェーサーどうしが互いの重力で束縛、公転し合っている。また潮汐力によるテイルも形成されている。

詳しくはこちらへ【Chandra 02.03】
…まるでワルツを踊っているようですね。地球からの距離は46億光年、つまり太陽系が誕生した頃に発した光をいま見ているわけです。激しい活動なのですが、こうしてみると深宇宙で静かに躍り続けているように見えます。静と動。
☆米航空宇宙局(NASA)は米東部時間8日午前4時14分(同日午後6時14分)、フロリダ州のケネディ宇宙センターからスペースシャトル「エンデバー」を打ち上げた。
エンデバーは当初、米東部時間7日午前4時39分(日本時間同日午後6時39分)に打ち上げられる予定だったが、天候不良のため延期されていた。
エンデバーは今回、国際宇宙ステーション(ISS)に取り付けられる第3結合部「トランクウィリティー」と、観測用モジュール「キューポラ」を運搬する。【CNN
02.08】
…今年夏には全機退役が予定されているシャトルの、最後の夜間打上となりました。素晴らしい打上写真が続々とリリースされています^^
シャトル「エンデバー」、リフトオフ!!

首脳陣たちも見守ります

轟音と共に上昇…輝く雲がこれまた美しい

NASAリリースのその他の画像はこちらへ【photo: NASA】
一般の方もさまざまな作品を…たとえばこちらなどはスゴイです^^
☆米航空宇宙局(NASA)は、ハッブル宇宙望遠鏡により撮影された冥王星の最新画像を公開した。
観測は2000年から2002年の2年間にわたって行われた。この約6年前の1994年に撮影された画像と比べると、北極域の明るさが明るくなり、逆に南極域のそれは暗くなっていることがわかるという。地軸が傾いているため冥王星には季節変化があり、しかも公転軌道がやや強めの楕円であるので、その変化が劇的であるとされてきたが、今回の比較でそれが確かなものとなった。続きはこちらへ【sorae.jpg 02.05】
…下は、冥王星の全球がわかるように並べたもの(初めて見たときはまるで生物の教科書に載っているカエルの受精卵の変化みたいに見えました汗)。特に「180°」にはそこだけ孤立して一際明るい輝点が存在しており、この正体が何なのか、研究チームの興味をひいているようです。2015年に到達する「ニュー・ホライズン」による観測が期待されます。

冥王星には薄い大気があり、その変化が劇的なことが知られています。約2世紀半の公転の間で、メタンなどが昇華の過程を通して地表と大気を行ったり来たりしており、それが光度にも大きな変化として表れています。とても興味深いものです^^
☆北極や南極の海に浮かぶ海氷は、地球の海の2800万平方キロメートル近くを覆っている。一方、地球の陸上の約10%は氷河や氷床だ。オーストラリアを除くすべての大陸の一部は、氷で覆われている。
衛星から撮影された海氷は、極地の気候が急速に変わりつつあることを教えてくれるが、同時に驚くほど美しく魅力的な画像でもある。その画像集はこちらへ【Wired Vision 02.08】
☆米航空宇宙局(NASA)は、米東部時間7日午前4時39分(日本時間同日午後6時39分)に予定されていたスペースシャトル「エンデバー」の打ち上げを、天候不良のため延期した。
新たな打ち上げ予定は8日午前4時14分(同日午後6時14分)だが、NASAはあらためて気象状況を判断するという。
今回のミッションは国際宇宙ステーション(ISS)の組立フライトで、最新の生命維持システムを備えた第3結合部と観測用モジュールを運搬し、ISSに取り付ける。【CNN
02.07】
☆03〜09年にヒマラヤ山脈やその周辺で、琵琶湖1.7個分に相当する山岳氷河の氷が毎年減少したことが、日置(へき)幸介・北海道大教授(測地学)と大学院生の松尾功二さんの分析で分かった。02年に打ち上げられた米国の人工衛星の軌道データを活用して算出した。過去40年間の現地調査で推定された年間平均減少率の2倍に上るという。ヒマラヤの山岳氷河はアジア南部の貴重な水源で、市民生活への影響が懸念される。15日付のオランダの地球惑星科学誌に発表する。
氷河の面積は航空写真で分かるが、体積や重量の把握は難しい。研究チームは氷河の増減が重力を変動させることに注目。重力の影響を受ける衛星軌道の変化から、アジア中央部の氷河の重量の変化を算出し、毎年470億トンの氷河が減少していることが分かった。この量は海面を年0.13ミリ上昇させる効果がある。
国連環境計画によると、アジア中央部の山岳氷河の面積は約11万4800平方キロで、米アラスカに次いで広い。年470億トンの減少は氷河の厚さが年平均約40センチ薄くなっていることを示す。巨大な氷床のある南極では今のところ、急激な気温上昇がなく、当面の海面上昇を左右するのは山岳氷河になっている。
ヒマラヤの氷河を巡っては、国連の「気候変動に関する政府間パネル」が07年の報告書で、「35年ごろまでに消失する」と記載したが、後に誤りを認める問題が起きている。
日置教授は「数十年で消滅することはないが、温暖化で融解が加速しているのではないか。海面上昇に加え、乾期に下流のガンジス川などの流量が減り、農業に深刻な被害を与える」と話す。【毎日
02.06】
☆イランは3日、人工衛星搭載可能な国産ロケット「カボシュガル3」の打ち上げに成功したと発表した。同国は「平和目的の宇宙開発」としているが、ロケット技術は長距離弾道ミサイルにも転用可能なため、核兵器開発を疑う米欧諸国との緊張が高まるのは必至だ。
この日は、開発中の人工衛星用の新型ロケットの模型と、偵察衛星を含む国産衛星3種類も公開された。
打ち上げられたロケットには、ネズミやカメなどを乗せたカプセルが搭載されたという。アフマディネジャド大統領は「大きな突破口だ」と打ち上げ成功を称賛し、将来の有人宇宙飛行にも意欲を示した。
イランは2008年に初の本格国産宇宙ロケットの、昨年2月に国産人工衛星の打ち上げにそれぞれ成功したと発表している。【産経
02.04】
☆1日に発表された2011年度の米予算教書で、現在15年までとされている国際宇宙ステーション(ISS)の運用が5年延長される見通しとなったことについて、宇宙航空研究開発機構の長谷川義幸執行役が2日、取材に応じ、「設計寿命まで、日本実験棟『きぼう』を使い尽くせる」と歓迎の意向を示した。
きぼうの開発段階から計画に加わってきた長谷川執行役は「打ち上げ後10年使える寿命を求められて用意したのに、5年で廃棄されたら投資に対するリターンがない」と指摘。「日本人飛行士の滞在回数も増えるし、実験もいろいろとできる。成果の還元も増え、きぼうを有効に使い尽くせる」と語った。
一方で、NASAは、ブッシュ政権時代に策定された有人月探査計画(コンステレーション計画)を打ち切り、オリオン宇宙船や次世代ロケット「アレス」の開発中止も表明。スペースシャトルについても、予定通り残りの5機打ち上げで退役させるとした。
日本独自の月探査を検討する内閣府の懇談会メンバーも務める長谷川執行役は「20年までに、まず無人探査をしようという議論には影響はあまりないと思う」とした上で、「科学的成果と技術力を早く手に入れるのが第1段階なので、米国の計画に関係なく、進めていかないといけない」と強調した。【時事
02.02】
☆NASAは土星周回探査機「カッシーニ」の探査ミッションを2017年まで大幅に延長する決定を下した。このために、NASA2011年会計年度で6000万ドル(約55億円弱)が付けられた。
カッシーニは1997年10月に打ち上げられ、2004年6月30日に土星周回軌道へ投入された。その探査と発見は既によく知られている通りで、2008年に当初予定の4年の観測期間を全う。しかし機能になんら問題ないため、2010年9月までの延長が決定され、運用が続けられてきた。(下は昨年8月19日に撮影されたもの。惑星本体にリングの影が一本映り、そのすぐ南側にホクロのようについた点は衛星「エンケラドス」の影。大きいサイズ)

2008年から10年9月までの現行ミッションは「Cassini Equinox Mission」(カッシーニ平分点ミッション)と呼ばれてきた。これはこの期間に、土星が昼夜平分(春分・秋分)を含むためで、リング面に平行に太陽光が射すなど、科学観測にはまたとない機会となっている。
今後延長されるミッションは「Cassini Solstice Missio」(カッシーニ至点ミッション)と呼ばれる予定。7年は両半球が至点(夏至・当時)に至るまでの期間であり、両半球の季節変化を追うことができる。「この延長ミッションは、外惑星の冬から夏への全行程を追いかける唯一の機会となります。」と語るのは、ジェット推進研究所の研究員であるボブ・パパラード氏。
カッシーニは至点ミッション期間中に土星を155周し、その間にタイタンへのフライバイを54回、エンケラドスへのそれを11回予定している。詳しくはこちらへ【Cassini 02.03】
☆下は、情報収集衛星(第2世代)の想像図。HP「極楽島宇宙センター」の宮地さんが作成されたものです。【Image:
p-island.com】

「IGS(情報収集衛星)が初めて打ち上げられた時(2003年3月28日のH2A-F5)に、ポンチ絵と松浦さんからの情報で想像図と3Dデータを公開してから7年。IGSも実証型も含めて6機の打ち上げに成功しています。」との書き出しで、昨年11月に打ち上げられた情報収集衛星(第2世代)について、想像図が出来上がるまでの非常に興味深い考察が披露されています。詳しくは次のページへhttp://www.p-island.com/psc/index.php?itemid=50
なお、注意したいのは、あくまで“想像図”ということです。僅かな情報と技術的に最も妥当であろうと思われる推測を基に考察を積み重ねたものであり、正解ではありません。恐らくこのような形が一番近いのではないか、というものです。
ところで、海外情報サイトで興味深い話が出ています。「光学3号は故障を起こしているのではないか」という憶測で…詳しくはこちらへ
【NASAspaceflight.com】
☆米国防総省のミサイル防衛局は1月31日、太平洋のマーシャル諸島・クワジェリン環礁にある米陸軍ミサイル実験場から発射した長距離弾道ミサイルの迎撃実験を実施したが、失敗したと発表した。
海上に配備されたレーダー機能に不具合が起きたのが原因としている。このレーダーは海上に浮遊する装置の上に設置されているという。
マーシャル諸島から標的のミサイルが発射された6分後、米カリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地からの迎撃ミサイルがこれを撃墜する計画だったが失敗した。ただ、両ミサイルの発射は成功したとしている。今回の実験は、北朝鮮の長距離弾道ミサイルなどを想定しているとみられる。【CNN
02.01】
☆南種子町の種子島宇宙センターにつながる同町中之上の県道茎永上中線上中バイパス(約1.4キロ)開通式が1日あった。地元関係者ら約100人が出席。安全を祈願し、通り初めした。
県道茎永上中線は、同町中心部とセンターを結び、ロケット輸送にも利用される。ただ、狭い道幅、カーブの多さ、急こう配などの難点があったため、1998年度からバイパスを含む1.6キロで工事が進められてきた。総事業費は約20億円。
同センターの坂爪則夫所長は「これからロケットを運ぶのが楽になる。事故のないよう努めたい」と話した。式では、関係者らがテープカットし、町立あおぞら保育園の園児がくす玉を割った。【南日本新聞
02.02】
☆予算教書には、有人月探査計画の予算は盛り込まれず、計画は事実上、打ち切られることが決まった。深刻な財政、雇用情勢に宇宙計画がのみ込まれた形で、米航空宇宙局(NASA)は今後、民間企業のロケット開発を支援していく。
有人月探査計画は2004年、ブッシュ前大統領が「コンステレーション計画」として打ち出し、NASAは1972年以来となる有人月探査を20年までに実現することを目指していた。だが、オバマ大統領は就任前から「計画を5年遅らせれば、教育予算がまかなえる」と否定的だった。有人宇宙船を運ぶ次世代ロケット「アレス」の開発も併せて打ち切る。
その代わり、宇宙開発関連予算として今後5年間で59億ドル(約5312億円)を計上。NASAはこの予算内で、民間企業によるロケットの開発と打ち上げを支援し、宇宙飛行士を民間ロケットで宇宙へ送り出す計画だ。
ただ、民間への事業委託に対しては、安全性や科学技術の流出、雇用悪化への懸念から、議会を中心に批判が根強い。AP通信は「アンクル・サム(米国)は、タクシーにでも飛び乗るように宇宙飛行士の搭乗料金を支払うことになる」と皮肉っている。
一方、野口聡一さんが滞在する国際宇宙ステーション(ISS)については、20年まで5年間、運用を延長するための予算を確保する。【産経
02.02】
☆コラムをUPしました。今回は「ぎょしゃ座ε星」に関するまとめです。肉眼で見えるこの星は100年以上も天文学者を悩ませてきました。その不可思議な特徴を説明するために、その時代時代の最先端の天体モデルが動員され、激しい議論の応酬が繰り広げられました。
ご興味あります方はこちらへどうぞ。 ぎょしゃ座ε星 【管理人 02.02】
☆毎年2月の最初の官報で翌年の暦要項 (れきようこう) が発表されます。今年も2月1日に「平成23
(2011) 年暦要項」が発表されました。
暦要項には国立天文台で計算した翌年の暦 (国民の祝日、日曜表、二十四節気および雑節、朔弦望、東京の日出入、日食および月食)
が掲載されています。
平成23年の国民の祝日は以下のとおりです。
元日 1月
1日
成人の日 1月10日
建国記念の日 2月11日
春分の日
3月21日
昭和の日 4月29日
憲法記念日 5月 3日
みどりの日 5月
4日
こどもの日 5月 5日
海の日 7月18日
敬老の日
9月19日
秋分の日 9月23日
体育の日 10月10日
文化の日 11月
3日
勤労感謝の日 11月23日
天皇誕生日 12月23日
平成23年には日食が4回、月食が2回あります。1月4日は部分日食ですが、日本では見ることはできません。6月2日は部分日食、中国地方の一部、近畿地方の一部、中部地方北部、北日本などで見られますが、ほんの少し欠ける程度です。このうち富山県以西では、わずかに欠けた太陽が昇ってくるのを眺めることができます。
6月16日は皆既月食、全国で見ることができますが、月食中に月の入りとなるうえ夜も明けてしまいますから、あまり条件はよくありません。特に北日本では皆既食が始まる前に月の入りとなってしまい、部分食しか見られません。7月1日は部分日食ですが、日本では見ることはできません。11月25日は部分日食ですが、日本では見ることはできません。12月10日から11日にかけては皆既月食、全国で見ることができます。かなり空高く昇った月が欠けていく様子を眺めることになるでしょう。各地の詳しい予報については暦要項のほか、暦計算室ホームページでもお調べいただけます。
…詳しくはこちらへhttp://www.nao.ac.jp/koyomi/
【国立天文台アストロ・トピックス533】
☆1908年にシベリア・ツングースカ上空で起きた謎の大爆発は、従来の推定より小さい直径30〜50メートルの天体が落下中に爆発した可能性があり、同様の災害が起きる確率は約300年に1回と、予想以上に高いかもしれないことが分かった。米国の科学アカデミーの委員会が31日までに、議会の要請でまとめた小惑星や彗星(すいせい)などの「地球接近天体(NEO)」に関する報告書の中で明らかにした。
この大爆発では、東京都の面積にほぼ匹敵する約2000平方キロの森林がなぎ倒された。都市部の上空で起きた場合は大災害となり、海上の場合は津波を起こす可能性がある。報告書は、NEOの地球への落下や衝突はまれであり、対策にどの程度の予算を充てるべきかは政策判断としながらも、起きた場合の被害は甚大として、国際協力で調査や対策に取り組むことを提言した。
防災策は、まず避難が考えられるとした上で、ロケットや宇宙船を使う三つの方法を検討。NEOの発見から地球衝突まで数十年間ある場合は、軌道を地球からそらすため、宇宙船で押したり、引いたりし続けるほか、米航空宇宙局(NASA)が彗星や月の探査で行ったように、重い衝突体をぶつける方法を示した。
衝突まで余裕がないか、NEOの直径が1キロ以上ある場合は、核爆弾による爆破が最終手段になるという。
報告書は、それ以前に、世界最大の電波望遠鏡(アンテナ直径305メートル)を持つプエルトリコの「アレシボ天文台」などの天文台や、天文・軍事衛星を活用し、NEOの早期発見と詳細な観測に努める必要があると指摘。NASAの探査機「ニア・シューメーカー」が小惑星エロス、日本の「はやぶさ」が同イトカワで行った着陸探査を高く評価し、将来の有人探査にも期待を示した。【時事
01.31】
☆米航空宇宙局(NASA)は今年で最後となるスペースシャトル打ち上げの第1弾として、2月7日にフロリダ州のケネディ宇宙センターから「エンデバー」を打ち上げる。
今回のエンデバーのミッションは13日間。国際宇宙ステーション(ISS)の居住空間を拡張する作業にあたる。宇宙遊泳による作業も、3回が予定されている。
NASAは今年、5回のシャトル打ち上げを計画している。この打ち上げにより、シャトル「エンデバー」「ディスカバリー」「アトランティス」は引退する。
シャトルの引退に伴い、NASAは機体の引受先を探しており、スミソニアン国立航空宇宙博物館などが候補に挙がっている。【CNN
01.29】
☆28日、火星が地球に最も近づきました。2年に一度の接近で、夜空に明るく輝いています^^
下はNASAの「Astronomy Picture of the Day」に掲載されている一枚で、Alan
Friedman氏による撮影です。

北極域の極冠がはっきりして印象的です。北半球は春に向かっており、極冠は縮小を始めています。あの中にフェニックスが…さて蘇るかどうか…。一方、南半球は秋〜冬へ。スピリットは走行を諦め定点観測ステーションとなりましたが、太陽電池発電量が気になるところです…。
大きいサイズや詳細はこちらへ【photo:Alan Friedman/NASA】
☆宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS;ウィンズ)のネットワーク応用実験の一環として、「きずな」経由で大切な人に想いを届ける「最先端☆宇宙バレンタイン」メール配信イベントを平成22年2月14日に実施します。
JAXAではこれまで「きずな」を使ったメール配信実験において、毎回数万通のご応募をいただき大量メール送信を実施してきました。今回は、これまでの実験で得られた成果をもとに、超高速・大容量通信という「きずな」の性能をこれまで以上に活かす実験を実施するため、「きずな」と結ぶ地上ネットワークシステムに、システムに柔軟性のあるソフトバンクテレコム株式会社(以下、ソフトバンクテレコム)が提供するクラウドコンピューティングサービスを新たに利用します。このメール配信実験を実施するにあたり、広く実験への参加を募集いたします。多くの皆様の配信先メールアドレスの登録をお待ちしております。
詳しくはこちらへ【JAXA 01.29】
☆今月は元日の満月に続き、30日にも満月を迎えます。このように、ひと月に2回満月を迎える場合、2回目は「ブルームーン」と呼ばれています。
その由来など、詳しくはこちらへ。http://www.sorae.jp/031007/3597.html
【sorae.jp 01.29】…このブルームーンは今年一番大きな月とのことです。
☆下は、欧州宇宙機構(ESA)の地球観測衛星「Envisat」が今月25日に撮影した一枚。ものすごい筋状の雲は、日本近海ではなく、中央アジア・黒海にできたもの。

昔、「筋状の雲は日本近海とメキシコ湾にしかでない」という一文を専門書で読んだ記憶が強烈に残っていたのですが…知識修正。。大きいサイズはこちらへ【ESA 01.29】
☆下は、土星周回探査機「カッシーニ」が撮影した衛星「プロメテウス」。今月27日、約14万キロの距離から撮影されたものである。

パッとみて目玉焼きのように見えるが、画像解析チームも同じことを感じたのだろう、見出しにに“Over Easy”とあるがこれは「黄身の表面もしっかり焼いて中が半熟の目玉焼き」のことである。
下は遠距離から見たプロメテウスで、昨年7月30日に撮影されたもの。昼夜平分点の直前であり、リング面そして衛星の軌道に並行に太陽光が射していたため、衛星の影が細長くリング状に落ちている(左下から右上に走る一筋の淡い線)。

ところで、この衛星に形状が近いものが他にもある。「アトラス」と「パン」であり、下がそう。2007年に発表されたこれらは、その形がUFOを連想させることから、早速掲載しているオカルト系書物もある(笑)。

共にメインリングに存在する衛星で、パンは1990年、探査機「ボイジャー」の画像を再分析中に、アトラスは1980年、同探査機土星接近時に発見された(下・左はアトラスで、右はパン=すき間の間の点像)。

詳細はこちらやこちら、こちらへ【photo: Cassini】
…このような衛星は、元々あった岩石が芯となり、これにダストや小岩石が降着することで形成されたのではないかという説も提唱されています。
☆21の1等星すべてを一夜で眺める――。毎年1月、沖縄・石垣島でそんな観測に挑む人々がいる。石垣島天文台と地元のNPO法人「八重山星の会」の人たち。2004年から挑戦してきたが、天候不順などに阻まれてきた。今年は1月15日、部分日食に新月という好条件がそろい、7年目にしてついに成功した。
同日午後11時すぎ、石垣島天文台。暗闇に一筋のレーザー光線が伸びた。「これが『むりかぶし』ですよ」。星の会の新崎善国さん(57)が冬の天の川の近くを示してくれた。むりかぶしは「群星」と書き、八重山地方ですばる(プレアデス星団)の意。天文台の望遠鏡の名前にもなっている。その近くに、おうし座の1等星アルデバランが輝いていた。続きはこちらへ【朝日 01.29】
☆地球から最も遠いところにある低質量ブラックホールが発見された。これは600万光年離れた銀河「NGC300」の中に見つかったもので、太陽の15倍の質量と考えられている。
ブラックホールはその質量に応じて分類することができ、太陽の数十倍程度の質量を上限とする「低質量ブラックホール」と数百万〜数百億倍もの質量を持つ「大質量ブラックホール」、そしてその両者の中間の質量を持つ「中間質量ブラックホール」である。これまでに発見されているものは低質量と大質量が殆どであり、前者は巨星の超新星爆発で形成され、後者は銀河の中心に存在する。続きはこちらへ【sorae.jp 01.29】
☆大地震の前に、月や太陽の引力(潮汐力)が多くの地震を引き起こしている可能性が高いことを、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の田中佐千子特別研究員らが突き止めた。
潮汐力は、地震を引き起こす地殻のひずみの1000分の1程度の強さに過ぎないが、巨大地震前のひずみがたまった状態では「最後の一押し」のように作用するという。成果は米国の専門誌に発表した。
田中さんは、2004年のスマトラ島沖地震の震源域周辺(長さ1500キロ、幅500キロ)で、08年までの33年間に起きたマグニチュード5以上の約600の地震を調査。スマトラ島沖地震の直前8年間は、潮汐力が最大となる時間帯に地震が集中していた。大地震前の時期だけ、潮汐力が地震の引き金になりうるという。
やや規模の小さい地震が潮汐力の強いときに頻発するようになれば、大地震を引き起こす地殻のひずみが、その地域でたまっている可能性があることを示す結果だ。田中さんは東海地震などの震源域でも、その関連性について調査を進めたいとしている。【読売
01.29】
☆中国運搬ロケット技術研究院の梁小虹(Liang Xiao-hong)副院長は1月27日、中国宇宙ステーションの実験第2号機となる「天宮二号」について、早ければ2011年にも打ち上げる計画があることを明らかにした。これは新華社などが報じたもの。
続きはこちらへ【sorae.jp 01.29】
☆管理人、3日ほど家を空けていましたので更新が滞ってました(汗) 以下、拾ったものをメモメモ…↓
☆米紙オーランド・センチネル(電子版)は27日、オバマ政権がアポロ計画以来の月有人探査計画を打ち切る方針、と報じた。国際宇宙ステーション(ISS)の運用は5年間延長して2020年までとする。オバマ大統領が2月1日に発表する11年度予算教書の骨格に盛り込まれる見通しだ。
月有人探査計画は「コンステレーション計画」と呼ばれ、04年にブッシュ前大統領が発表した新宇宙戦略に基づき、航空宇宙局(NASA)が進めている。
しかし報道によると、予算教書には計画の主力となる有人ロケット「アレス1」や月着陸船、月面基地などに対する予算は含まれず、オバマ政権は、NASAの軸足を温室効果ガス測定など気候変動観測などに移す方針だ。
ISSの運用延長は、実験棟「きぼう」を昨年完成させたばかりの日本にとっては望ましいことだが、米国が月有人探査を断念すると、宇宙基本計画で月探査を柱に据えた日本の宇宙開発の行方も不透明感が増すことになる。
ただ、コンステレーション計画の打ち切りについては、宇宙航空産業の人員削減を懸念する連邦議会の承認が必要で、曲折も予想される。
オーランド・センチネルは、NASAケネディ宇宙センターの地元紙で、宇宙政策関連報道が手厚い。【朝日
01.28】
…フロリダトゥデイ紙も具体的に報じています↓
http://www.floridatoday.com/content/blogs/space/
本文中程 "My biggest fear is that this amounts to a slow death of
our nation's human space flight program, a retreat from America's decades
of leadership in space, ending the economic advantages that our space program
has brought to the U.S., and ceding space to the Russians, Chinese and
others,' said Rep. Bill Posey, R-Rockledge. "The president's U-turn
on this issue is both bizarre and misguided."という声もあり、正式発表まで目が離せませんね。。
☆先日6年目の活動に入り、砂地で身動きが取れなくなっていたNASAの火星探査車「スピリット」について、今後は定点観測を行うことを運用チームは決定した。
度々報じられているように、スピリットは昨年の春より砂地に足を取られて身動きができない状態が続いていた。最近では6輪のうち右前輪と右後輪の2輪が動かなくなり、車体の沈下も進むなど、苦しい状態が続いていた。(下・今月23日、フロントハズカムで撮影された一枚。左前輪は深く埋まってしまい、タイヤと砂の境目がパッと見わからない。最近、車体全体が更に3センチ沈んでいることも判明…)

他の機能は生きており、定点観測点として今後の運用を続けることが決められたという。かの地は現在秋中盤を迎えており、太陽高度も減少を続けている。5月には冬に入るが、越冬に備え今のうちに太陽電池パネルを適切な方角に向けておかなければならない。
運用チームの現在の最優先は、車体を傾けてパネルを北側へ向けることである(スピリットは南半球で活動しているので太陽は北の空に輝く)。現在のままでは2月中旬に電力不足に陥ると見込まれている。
思いの方向へ少しでも動かすことができれば、発電量は大きく違ってくるという。場合によっては、ロボットアームを利用して地面を掘ることで車体を動かす手法もありうるとのこと。詳しくはこちらへ【NASA 01.27】
☆国立天文台4次元デジタル宇宙 (4D2U) プロジェクトでは、ウェブサイトに新しいコンテンツを追加し、公開を開始しました。今回の更新では、新しいムービーとして『月面全体の地形図』『銀河衝突』『月の誕生』『微惑星から地球型惑星へ』の4本を追加したほか、すでに公開していたムービーに音声付きのバージョンが加わりました。
音声付きムービーは、これまで公開していたムービーに解説とBGMを加えたもので、ストリーミング配信でごらんいただくことが可能となりました。解説は声優の浅倉杏美
(あさくらあずみ) さん、BGMは音楽家の宮木朝子 (みやきあさこ) さんです。音楽を担当した宮木朝子さんは、次のようにコメントしています。
「今回のムービー用音楽は、地球に住む私たちの宇宙への想 (おも) いを“ストーリーの見える音楽”として表現してみました。例えば『月の誕生』では、実際の海の波音を録音し、その上に胡弓 (こきゅう) や横笛のメロディーを乗せました。“地球の海が月に憧 (あこが) れる”、そんなノスタルジックな音楽です。『微惑星から地球型惑星へ』では、アップテンポなビートによって、原始惑星が成長する物語の高揚感を表現しました。その他のムービーも、それぞれのイメージからくるストーリーを音で描いています。」
さらに、4D2Uプロジェクトで制作された作品をブラウザ上でインタラクティブに体験できる「4D2Uナビゲーター」もリニューアルしています。コンテンツの共同開発者として、デザイン及びプログラミングを担当したデザイナーの小阪淳
(こさかじゅん) さんは、次のようにコメントしています。続きはこちらへ【国立天文台アストロ・トピックス531】
☆画像は、去年11月26日、土星周回探査機「カッシーニ」が撮影した土星の衛星「タイタン」(手前)と「テチス」(奥)。カッシーニからテチスまでの距離は、タイタンまでの距離のざっと2倍。見かけ上、テチスはタイタンの背後に隠れ、そして出現しました。
オレンジ色の大気層の向こう側に消えていくテチス

暫くすると…ひょこっり出てきました。かくれんぼ。

テチスの巨大なクレーター「オデッセウス」が目立っています。大きいサイズはこちらへ【photo: NASA/JPL/Space Science Institute】
…大きいサイズでみるととても美しい光景ですのでオススメです!
☆下は、銀河「ESO137−001」を3種類の波長で観測し、それらを合成して作成された画像。まるで彗星のように伸びる巨大な尾がスペクタクルである。

3波長はX線、可視光およびHα(水素アルファ)輝線であり、X線は青、可視光は黄色、Hαは赤で着色され可視化が施されている。観測は2008年6月に行われた。
「ESO137−001」は、更に巨大な銀河団「エーベル3627」から吹き付ける高温ガスでそのガスを剥がされ、それが彗星の尾のように伸びている。下は広角画像であり、ESO137−001とエーベル3627の位置関係がよく分かる(画像はX線宇宙望遠鏡「XMMニュートン」で取得されたデータを基にする。白枠の中が上の画像に対応する)。

尾は2本見え、長い方は26万光年もの長さを誇る。この長い方は以前の観測(2004年6月)で既に確認されていたものだが、08年の観測で2本目が浮かび上がり、研究チームを驚かせている。今のところ、ESO137の2本の腕から剥がされたガスがそれぞれの尾を形作っているのではないかと彼らは考えている。
Hα輝線は原始恒星の存在を意味する。尾の所々にそれが見られるということは、吹き飛ばされたガスの中で新たな星が誕生しつつあることを表しており、このような環境下で恒星形成が確認されたのは初めてのこと。一方、尾の所々で強いX線が確認され、これは形成しつつある質量の重い連星系とみられている。これもまた、尾で恒星形成が行われていることを補強するデータである。
詳しくはこちらへ【Chandra 01.21】
☆宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、本年3月、青少年を対象とした合宿型の教育プログラムとして「平成21年度種子島宇宙センタースペーススクール」を開催いたします。この開催に伴い下記の通り参加者を募集いたしますので、お知らせいたします。
開催日程 平成22年3月16日(火)〜3月19日(金) 3泊4日 合宿形式
開催場所 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 種子島宇宙センター(鹿児島県)
対象・定員 高校生、大学生 40名程度
申込締切 平成22年2月10日(水)(必着)
詳しくはこちらへ【JAXA 01.22】
…いいなぁ。管理人も学生だったら応募しているなw
☆米バージニア州ロートンで、隕石が建物を直撃するという出来事が発生した。幸い、負傷者はいなかった。
隕石が直撃したのは、内科医フランク・シャンピ氏の病院。18日(月)夕刻のこと、2階建ての同医院の2階に彼はいたという。「それは屋根を突き破ってきました。壁も1枚突き抜け、破片が診察室に散らばったのです」と語るのは、スミソニアン博物館の隕石収集科主任のリンダ・ヴェルツェンバッハ氏。氏によるとそれは間違いなく隕石だという。最後は床に衝突し、割れていた(下)。


重さは約230グラム弱。大きいものではないが、猛スピードで突入したため物凄い衝撃が走ったという。本棚が倒れたような音がしたといい、また、落下してくる火の玉が多くの人に目撃されていたという。
ちなみに、一人の事務員の配偶者が地質学者であり、見てもらったら隕石との判断がされたという。その後宅急便で博物館へ送られ、鑑定、メディアにもでることになったという。
ヴェルツェンバッハ氏によると、この隕石は「コンドライト」というありふれた隕石。とても綺麗で、バラバラになってしまったのが残念だと氏は語る。
隕石は、スミソニアンに寄付されるとのこと。詳しくはこちらへ【Space.com 01.21】
…ニュース動画がこちらにあります
☆(独)宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、平成22年度打上げの準天頂衛星初号機に対し、広く皆様に親しみを持っていただくため、平成21年10月16日(金)〜
12月16日(水)の期間で愛称を募集したところ、多くの応募をいただきましたが、最終的に以下のとおりと決定いたしましたので、お知らせいたします。
1.
選考結果 愛称「みちびき」 ローマ字表記は「MICHIBIKI」
2.
選定理由
・「みちびき」は、第三者商標権等の観点で懸念がないものの中で最上位
であり、多くの支持を得た愛称であること。
・高精度な測位情報を提供し、正確な場所へみちびくという準天頂衛星の
機能にちなんだ提案理由や、このミッションは次世代の衛星測位技術を
日本において確立し、未来の新しい社会へみちびくからという提案理由
が多くあり、これらは準天頂衛星のミッション内容を的確に表している
ため。
続きはこちらへ【JAXA 01.20】
☆下は、国際宇宙ステーション(ISS)で船外活動を行うオレグ・コトフ飛行士。同飛行士とマキシム・スラエフ飛行士の両名は今月14日、小型実験モジュール「ポイスク」の整備を行いました。

21日には、ズヴェズダモジュールの後部ポートに接舷しているソユーズTMA−16宇宙船が、ポイスクへと移し替えられます。大きいサイズはこちらへ【photo: NASA】
…真下に広がる地球が美しいですね^^
☆英国王立協会は1月18日、アイザック・ニュートンが重力を発見したときの逸話を記した原稿など、貴重な科学的資料をネットで公開した。
同協会が所蔵していた原稿やスケッチなどの紙の資料をスキャンして、ネットで公開した。ユーザーはこれら資料を同協会のサイトで、無料で閲覧できる。
公開されている資料は17〜18世紀のものが中心。ニュートンが万有引力の法則を発見したときの逸話を、後に同僚のウィリアム・ストークリがまとめた1752年の伝記の原稿のほか、王立学会研究員ヘンリー・ジェームズ氏の化石スケッチ、カロライナ憲法の原稿、植物学者による草花のスケッチなどがある。今後も資料を追加していくという。
資料はフル3D、Silverlight、HTMLの3つの閲覧形式が用意されており、フル3D版とSilverlight版は、本物の本を読むように、画面をクリックしてページをめくることができる。【ITmedia
news 01.20】
…公開ページはこちらへhttp://royalsociety.org/Turning-the-Pages/
☆今月15日、西日本一帯では日没帯食(太陽が欠けた状態で日没を迎える)を観測することができたが、中国からベンガル湾、アフリカにかけては金環食を見ることができた。下はNASAの地球観測衛星「アクア」が撮影したもので、インド東海岸北部一帯である(白線が海岸線)。

画面全体が暗いが、雲だけが白く浮かび上がっている。深い食で太陽光はかなり減光されているのだが、雲を輝かせるには充分なのである。ちなみに日食帯は以下の通り。

詳しくはこちらへ【photo: Earth Observatory】
☆米ローレンス・リバモア国立研究所のジョン・エガート氏らの研究チームは、ダイヤの“氷山”が浮かぶダイヤモンドの“海”をつくり出すことに成功した。このことと関連して、天王星や海王星の内部に液体ダイヤモンドの可能性も示唆されるという。
「ダイヤモンドは地球上では比較的ありふれた物質ですが、その融点は測定されていませんでした」と語るのはエガート氏。この研究の成果は、ダイヤモンドの融点・圧力を初めて正確に測定したことにある。
ダイヤモンドは炭素結晶の一形態(同素体)であり、天然では最高硬度の物質。液体のダイヤモンドというのは想像しがたいが、温度と圧力をコントロールしてやると可能であることは既に示されている。ただし非常に高温高圧であり、しかも高温にすると黒鉛に変化してしまうこともあり、その実現や測定は極めて難しい。
研究チームは、0.1カラット・厚さ0.5ミリの結晶に超高圧を加え、レーザーで熱を加える実験を行った。ダイヤが4000万気圧で液化すると、温度と圧力を下げつつ、その状態変化を注視したのである。
すると5万℃・1100万気圧のところでダイヤの小さな塊が出現し始め、続いて温度を一定に保ち、圧力を更に下げていくと、さらに多くの塊が出現したという。ところがこの塊は液体の中に沈まず、浮いていたという。つまり海の上に浮かぶ氷山のような感じであるが、このことは、固体の方が液体よりも密度が小さいことを意味する。大半の物質が逆なのに、ダイヤはまるで水のような特徴を備えていることがわかったのである。
ところで、天王星と海王星は、その組成の10パーセントを炭素が占めると考えられている。それらがダイヤモンドという形態で存在する可能性は以前から提案されてきたが、それが液体であれば、両惑星の磁極が自転軸から大きくずれていることの説明も容易になるという。今回の実験で得られた成果は、そのような説を補強するものになるという。
論文は「ネーチャー・フィジクス」誌に掲載されている。詳しくはこちらやこちらへ【Discovery News 01.15】
☆今月12日、「ソ連宇宙開発の父」と称されるセルゲイ・コロリョフ(12.01.1907
- 14.01.1966)の生誕103周年を迎えた。この記念式典は毎年行われ、3年前は100周年が盛大に祝われた。
また、このイベントでは、若いエンジニアや科学者にその仕事を称える賞が授与される。これはコンテスト制で、今回は12本の論文が応募され、選考で1位〜3位までにメダルが贈られた。
若い頭脳に賞が授与されました

コロリョフ市の大通りの一角に建つコロリョフ像。その前でゆかりの人々が記念撮影を。

こちらの像は、確か最近造られた新しいもの

クレムリン壁のコロリョフ墓に献花

詳しくはこちらへ【Energia 01.12】
☆中国・貴州省の地元紙、貴陽晩報によると、17日未明に測位衛星「北斗」を打ち上げた長征ロケットの残骸(ざんがい)が、同省遵義市内に落下した。事前に住民10万人が避難していたという。
「北斗衛星ナビゲーション・システム」は、米国のGPS、ロシアのGNSS、欧州のガリレオなどに対抗する中国独自の衛星測位システム。17日には、四川省の西昌衛星発射センターから北斗シリーズ第2世代衛星の3基目を打ち上げた。使用したのは長征3号C型ロケットで、衛星を所定の軌道へ投入することに成功した。
打ち上げは17日午前0時12分。残骸の落下が見込まれた遵義市に属する県級仁懐市では、16日夕方から住民10万人を安全な場所に避難させると同時に、万一に備えて医療スタッフなども待機させた。
1段ロケットの切り離しは打ち上げ7分後。仁懐市九倉鎮住民の劉運金さんによると、0時20分ごろにくぐもったような爆発音が聞こえ、天空に火球2つが見えた。同火球は弧を描いて移動し、うちひとつが近くの山に落下した。落下と同時に強い光が発生し、数十秒間続いたという。続きはこちらへ【サーチナ 01.18】
☆国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の野口聡一さん(44)が17日までに、ISSに備え付けられたカナダ製ロボットアームを初めて操作した。
野口さんは12日、ISSの外部に取り付けられているバッテリーなどの交換部品を乗せた荷台(船外保管プラットホーム)を、ISSアームを操作して移設した。
前回2005年の飛行の際には、3回の船外活動を行った野口さんだが、ISSアームの操作は初めて。野口さんはミニブログ「ツイッター」で、「地上のシミュレーションそっくり! 」と感想を述べた。【時事
01.18】
☆IHIは16日、官民共同開発の中型ロケット「GX」の設計や開発のために設立した「ギャラクシーエクスプレス」を清算する方針を固めた。
清算に伴い、IHIはGX関連資産約100億円を特別損失として計上する見通しだ。IHIの平成22年3月期連結決算の最終損益は70億円の黒字予想だが、特別損失の発生で赤字に陥る可能性もある。
GXは完成までに今後940億円の政府予算が必要とされ、昨年11月、行政刷新会議が「事業仕分け」で開発計画の廃止を要求、政府が計画中止を決定した。これを受け、IHIは民間だけでは事業として成り立たないと判断した。GXロケットの本体開発は中止となったが、搭載予定だった液化天然ガス(LNG)エンジンの開発は継続する。
ギャラクシーは、IHIや三菱商事などが出資して13年に設立。IHIグループが4割超を出資している。GXの開発には、これまで官民合計で約700億円が投じられ、このうち約430億円を民間が負担してきた。【産経
01.16】
☆人類初の小惑星の岩石採取に挑戦した探査機「はやぶさ」が、地球の引力圏内に突入する軌道に到達した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が14日、明らかにした。はやぶさの地球への帰還がほぼ確実になり、採取した岩石を入れるカプセルが地球へ戻る可能性が高まった。
はやぶさは03年5月に打ち上げられ、地球と火星の間の軌道を回る小惑星「イトカワ」に向かい、2度の着陸と離陸を成功させた。トラブルに見舞われ、帰還予定は3年延びたが、13日に地球から約150万キロの地球引力圏の内側を通過する軌道に乗せることに成功した。14日現在、はやぶさの地球までの距離は約5900万キロ。今年3月中旬まで主エンジンの運転を続け、より地球に近付ける。今年6月に地球へ到達する予定。【毎日
01.15】
☆14日、欧州宇宙機構(ESA)が開発した「ホイヘンス」が土星の衛星「タイタン」へ突入、着陸に成功してから丸5年を迎えた。
ホイヘンスは、NASAが中心となって開発した土星周回探査機「カッシーニ」の脇腹に装着され、1997年に打ち上げられたタイタン探査機である。タイタンは厚い大気を有するが、全面がスモッグに覆われ可視光で地上を見ることができない。地表には液体メタンの海の存在が有力視され、そんな非常に個性的な特徴を直接確かめるために投入されたものである。
2004年6月30日、カッシーニ・ホイヘンスは土星周回軌道に入り、この年のクリスマスにホイヘンスは分離された。切り離されたホイヘンスは、翌2005年1月14日、タイタンへ突入、パラシュートを開いて降下した。大気圏突入から着陸までに要した時間は約2時間半。この間、地上の撮影や大気の観測などを刻々と続けた。
観測データは次々とカッシーニに送信され、カッシーニは一旦それをメモリーに蓄積。着陸後も、カッシーニが交信範囲から外れるまでの更に70分間、データを電送した。全てが終わる頃、カッシーニはプログラムに従い、アンテナを地球へ向け、蓄えたデータを送信したのである。
ちなみにホイヘンスのシグナルは、カッシーニが交信範囲から離れた後も、さらに2時間、地球上の電波望遠鏡群で受信されたのであった。成功直後に記者会見が行われたときも、ホイヘンスは生きていたのである。
ホイヘンスの観測からは、メタンの海のようなものの存在は確認されなかった。だが明らかに流体によって形成されたと考えられる地形がみられ、着陸地点がぬかるみのようなところであることなどがわかった。


ホイヘンスは、着陸探査機としては、地球から最も遠い天体に着陸したものである。詳しくはこちらへ【ESA 01.14】
☆ロシア宇宙開発史をUPしました。今回は「ソ連宇宙飛行士1960年選抜組」と題しまして、ソ連で、そして世界で初めて宇宙飛行士候補として選ばれた20人のプロフィールをまとめてみました。
こうして改めて並べてみますと、みんな個性派揃いで。優等生もいれば問題児も…ご興味あります方は、どうぞソ連宇宙飛行士1960年選抜組 【管理人】
☆15日夕、西日本の地域で日の入り前に部分日食が見られ、三日月のように欠けた太陽が楽しめる。ほとんどの地域で最大食が日の入り後になり、最も欠けた状態を見ることはできないが、沖縄方面は日没時刻が遅いため観測に適している。
石垣島天文台によると、石垣島など八重山諸島では日没直前の午後5時58分に最大61%欠け、国内で最大食を観測できる希少な場所。那覇では最も欠ける時刻が日没とほぼ同時のため、最大食の観察は難しいが、日の入り前まで部分日食を十分楽しめるという。同天文台では、太陽を肉眼で見ると目を痛めるため、専用の日食眼鏡を使うように呼び掛けている。【琉球新報
01.14】
☆14日午前6時46分頃(日本時)、地球のすぐ真横を小惑星が通過していった。これは、月の軌道よりも遙かに内側である(下図)。
この小惑星は、「2010AL30」と符号が付けられたもので、今月10日に発見されたばかり。大きさは10ないし15メートルで、このように地球に異常接近する天体は200万個はあると考えられている。


これらの特徴は、地球に近い軌道を描いて太陽を公転しているため、周期的に地球へ接近する。この「2010AL30」の場合、発見直後は何らかの打ち上げロケットの残骸ではないかと考えられた。だが軌道要素を割り出した結果、近日点が金星軌道付近、遠日点が火星軌道付近となるような楕円軌道を描いていることがわかったという(上)。それらのようなことから、最近打ち上げられたロケットとは関連性がないこと、加えて、この小惑星が地球に接近するのは宇宙時代が始まって(50年代末)以降で初めてとなることもわかったという。
なお、この小惑星が地球に及ぼす危険性はない。もし万一地球にぶつかったとしても、この程度のサイズであれば大気圏で殆ど燃え尽きるとみられている。
詳しくはこちらへ【NASA 01.13】
☆ロシア宇宙庁は、極東・アムール州ボストチヌイに建設予定の新宇宙基地について、その敷地を正式に確保した。
法令によると、確保面積は10万3546ヘクタール。土地の売買や取得、建物の建築など宇宙基地の建設を阻害する行動は、宇宙庁の許可無くしては行えなくなった。
ボストチヌイ基地は2011年から建設を開始し、最初の無人ロケット打ち上げを2015年に、最初の有人宇宙船打ち上げを2018年に目ざしている。なお、現行のバイコヌール基地は2050年までの使用契約をカザフスタンと交わしており、先日は宇宙庁長官が「ボストチヌイ基地ができてもバイコヌールの重要性はゆるがない」と表明している。
詳しくはこちらへ【SpaceDaily 01.13】
☆今月18日より、NASAの火星周回探査機「マーズ・オデッセイ」が、北極域に着陸している探査機「フェニックス」との交信を試みる。
火星着陸探査機「フェニックス」は一昨年5月26日、北極域に着陸した。この年の11月に交信が途切れるまでの5ヶ月間、土壌分析で大きな成果を上げたことは記憶に新しい。かの地はその後冬を迎え、フェニックスはドライアイス漬けになっていた。(下は周回探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」が今月6日に撮影したフェニックス。緑枠の中央がそうで、ドライアイスはかなり消え失せ、伸びた影が見えている。)

火星の北半球は昨年10月26日、春分を迎えた。北極にも日照が戻りつつあり、フェニックスも解放されつつある。太陽電池にも光があたり、短絡的に言えば、活動を再開することが期待できる。ひょっとしたらフェニックスは越冬に成功するのではないか…このことは、フェニックスが活動を停止する前から言われていたが、可能性は極めて低い。
探査機のハードウェアは越冬仕様にはなっていない。厳冬期にはマイナス100℃まで下がり、ぶ厚いドライアイスに覆われると言われており、ハードウェアは破壊されるというのが大方の見方であった。
ただ、ひょっとしたら、という淡い期待もある。フェニックスのメモリーには、もし活動を再開したら、定期的にシグナルを発信し周回探査機のどれかとコンタクトを取るように仕向けるようなプログラムが入れてある。今月、オデッセイが3日連続で、日に10回、フェニックスの上空を通過するという機会があり、集中リスニングが行われるのである。
もしもシグナルが捉えられたら、フェニックスの状態確認が行われることになっている。詳しくはこちらへ【NASA 01.11】
☆11日、ロシアの「ガガーリン宇宙飛行士訓練センター」が設立50周年を迎えた。
有人宇宙飛行を行うにあたり、ソ連共産党中央委員会は1959年1月5日、また、ソ連閣僚委員会は同5月22日、宇宙飛行士育成へのゴーサインを下した。これらに基づき、1960年1月11日、ソ連空軍内に宇宙飛行士訓練センターが設立された。
1968年10月、国防相により4月12日を「宇宙の日」としてガガーリンの飛行を記念することが決定され、同センターに「ガガーリン」の名が冠せられた。なお、2009年、同センターはロシア宇宙庁へと移管され、「ユーリ・ガガーリン
ロシア連邦科学研究所 宇宙飛行士訓練センター」と名称が変更されたが、実体は変わっていない。
詳しくはこちらへ【Roscosmos 01.11】
☆宇宙航空研究開発機構(JAXA)と鹿児島市教育委員会は10日、宇宙教育活動に関する協定を結ぶ。宇宙機構と自治体間の同協定は3例目。機構職員による小中高生対象の出張授業や、教職員ら向けの指導者養成セミナーなどを行い、宇宙教育の普及拡大を目指す。
宇宙機構は全国各地で出張授業を開催しており、2008年度から教育活動の充実を目的に全国の大学や科学館、自治体に協力体制の強化を呼びかけた。これまでに長野県下諏訪町、石川県小松市の2自治体を含む8団体と協定を結んでいる。
鹿児島市で宇宙機構は、08年に和田中学校、06年に山下小学校で出張授業を行っている。市教委は協定締結をきっかけに出張授業やセミナーを積極的に開催することで、理科好きの児童生徒が増えることを期待する。窪薗修委員長(67)は「県内2カ所に打ち上げ基地があるという宇宙に縁の深い場所として、鹿児島ならではの教育プログラムも模索していきたい」。
宇宙機構は9日、市立科学館で指導者セミナーを開き、教育関係者ら約40人が宇宙を題材にした人材育成や教育法を学んだ。【南日本新聞
01.10】
☆下は、国際宇宙ステーション(ISS)から撮影された、南米チリの「アタカマ塩湖」(Salar
Atacama)の一角。写っている施設では塩類のたっぷり溶け込んだ地下水がくみ上げられ、天日干しでリチウム塩類が濃縮抽出されている。

アタカマ塩湖はアタカマ砂漠の南側にある。リチウム塩類は大容量電池に使用される金属として高いニーズがあり、ハイブリッド車関連などで将来的にさらなる需要が見込まれている物質。
チリはリチウム生産量が世界一。このアタカマ塩湖から採掘されるのであるが、それはチリの企業SQM社とドイツ・ケメタル社の2社が独占している。
なお、南米全体で世界のリチウム資源の8割、世界生産量の半分を占めると言われている。埋蔵量はボリビアが世界一でチリが二位だが、埋蔵量に占める採掘可能割合はチリが一位。日本を始め、世界各国が争奪戦を繰り広げる舞台でもある。画像の大きいサイズはこちらへ【photo: NASA】
…ちなみにチリの隣、ボリビアは世界最貧国のひとつですが、リチウムで最貧国脱出を図ろうというビジョンを描いています。
☆下は、5日の野口飛行士。ISSに滞在中の野口飛行士は、「きぼう」実験棟のロボットアームの先端に付ける子アームの組立が仕事始めでした。

完成した子アームはエアロックに移設され、保管されています。この装着は3月に行われる予定です。大きいサイズはこちらへ【photo: NASA】
☆埼玉県警少年課は、さいたま市北区出身で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)所属の宇宙飛行士、若田光一さんを起用した平成22年の少年非行防止啓発ポスターを発表した。
少年課は若田さん起用の理由について「子供たちが希望を持てる人。目標を持ってほしいとの思いを込めた」としている。
ポスターには若田さんの写真のほかに、「『きぼう』に夢を乗せて!」といったメッセージが添えられた。計1万部製作され、県内のカラオケ店や学校などに配布する予定。【産経
01.08】
☆鳩山由紀夫首相は7日夜、首相官邸で、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している野口聡一宇宙飛行士と衛星で交信した。
首相が「私は宇宙人と言われているが、実際にまだ宇宙に行ったことがない。うらやましくてならない」と呼び掛けると、野口さんは「宇宙人というか宇宙の一員として見ると、地球は本当に美しい星だなと思う」と応じた。首相は「人間が宇宙空間で誕生するのは難しいのか」などと質問を連発。「すべての国の人が1人ずつ(ISSに)乗り込んで地球を眺めたら、争いがなくなるのではないか。私は夢に見ている」と語った。
交信には、野口さんの母校・神奈川県茅ケ崎市立浜須賀小の児童らも参加した。【毎日
01.07】
☆年始に中国東北部を覆った寒波は、北京市に過去60年で最大の積雪量をもたらしたが、韓国・ソウル市も1937年に気象観測が始まって以来の積雪に見舞われたという。下はNASAの地球観測衛星「テラ」が今月3日に撮影した一枚。

朝鮮半島、特に北朝鮮は真っ白に覆われている。また、日本海には強い寒気の吹き出しによる筋状の雲が出ているのがわかる。大きいサイズはこちらへ【photo: Earth Observatory】
☆小惑星探査機「はやぶさ」の後継機は、爆薬を詰めた衝突体を小惑星に突入させ、小さなクレーターを作って内部試料を採取する見通しとなった。衝突体の突入は、米国が彗星(すいせい)や月で行った例があるが、小惑星では世界初となる。計画案の概要が固まり、宇宙航空研究開発機構の準備チーム長、吉川真准教授が7日、同機構相模原キャンパスで開かれたシンポジウムで発表した。
この「はやぶさ2」は、早ければ2014〜15年に種子島からH2Aロケットで打ち上げられる。目標は、はやぶさが探査した「イトカワ」と同様に軌道が地球と火星の間にあるが、有機物が多い別タイプの小惑星「1999JU3」(直径約1キロ)。18年6月に到着して1年半、観測と試料採取を行った後、20年12月に地球に帰還、試料入りカプセルをオーストラリアの砂漠に落下させる。
2号機の本体は、1号機で故障した姿勢制御装置などを改良するが、ほぼ同じ設計。衝突体は直径約20センチ、重さ10キロ程度の円筒形で、小惑星の上空数百メートルからゆっくり投下。本体回避後に爆発させ、ふたが変形した金属塊を秒速2〜3キロの超高速で地表にぶつけて、直径2〜7メートルのクレーターを作る。
1号機は世界で初めて小惑星への離着陸に成功し、岩石の集合体であることを解明したが、計画通りの試料採取ができなかった。2号機は確実に試料を採取し、地球の海や生命のもととなった物質を探る。製造費は150億円程度を見込み、予算確保を目指す。
吉川准教授は「『JU3』は欧米も探査を検討しているが、はやぶさ2はその予算の3分の1で実現できる。最初の打ち上げ機会を逃すと、次は24年ごろになり、技術が蓄積されたチームがばらばらになってしまう。すぐにでも着手したい」と話している。【時事
01.07】
…実現を!!それにしても「1号機は(中略)、計画通りの試料採取ができなかった。」とありますが、結局は帰ってきたカプセルを開けてみないことにはわからないということだったはずでは?
☆米東部標準時6日早朝(日本時・同日夕)、NASAのスペースシャトル「エンデバー」(STS-130)が射点39Aへ移動しました。エンデバーは来月7日に打ち上げ予定で、国際宇宙ステーション(ISS)へ「トランクウィリティー」(ノード3)モジュールを運ぶのが目的です。
エンデバー、シャトル組立棟(VAB)を出ました。ファーストモーションは米東部時6日午前4時13分(日本時・同午後6時13分)でした。

組立棟から射点までは6時間ほどかかります。夜もすっかり明け、向こうに射点が見えています。

エンデバー、射点へ到着。固定は午前10時37分(米東部時)でした。

現地は氷点前後の気温で、つららができた場所も。

その他の画像はこちらへ【photo: NASA】
☆下は、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した「ろ座」の一角。昨年8月、ハッブル改修ミッション(昨年5月実施)で新たに装着された「広角カメラ3」の赤外線カメラで観測が行われ、そのデータを基に生成されたものである。12月にリリースされた深宇宙フィールド画像(こちら)に関する続報であり、現時点で関連論文が15本提出され、携わる研究チームも5つを下らないという。

ハッブルの新型カメラは、その視界を更に奥まで深めた。上に写っているのは130億光年も先の超深宇宙に存在する銀河である。それはすなわち130億年前の光を見ているわけであり、これはビッグバンから僅か6ないし8億年後の世界というわけでもある。
つまり高性能の望遠鏡で深宇宙を覗くということは、宇宙の始まりに迫るということ、ひいては銀河や宇宙そのものの進化論を構築する上で強い条件を与えることを意味する。
「最も淡い銀河は、宇宙で最初に誕生した恒星の起源に結びつくサインを示しています。その銀河たちは青い色をしていますが、これは重元素が非常に少ないからに違いありません。」と語るのはカリフォルニア大学サンタクルズ校のゲース・イリングワース氏。宇宙誕生後、最初に出現した恒星は水素とヘリウム以外の元素(ここでいう重元素)を殆ど含まず、巨大かつ高温で青白く輝いたという説がある。そのような恒星はまだ見つかっていないが、青く輝く銀河が見つかったというのは、なにか関連性を感じさせるというわけだ。
また、「これらの銀河は我々の銀河系の20分の1程度の直径です」と報告するのは、スイス連邦工科大学のパスカル・オシュ氏。このような銀河が徐々に成長して、今普通にみるような渦巻き銀河などが出来上がったと考えることもできる。正確なストーリーはまだわかっていないが、それを考察する上でも重要な発見といえる。
ちなみに画像の世界は、赤方偏移Zが7から8を超える範囲の世界。遠方の銀河は宇宙膨張と共に地球から後退しており、その速度は遠方ほど大きくなる。一方、後退する銀河から発せられる光のスペクトルは、ドップラー効果によって波長が長い方へずれていく。そのため本当は青い光も地球では赤く見えたり、更にずれれば赤外線の領域まで踏み込む。赤方偏移とはこのずれを表す数字であり、Z=7〜8は近赤外線の範囲に入る。同時に距離も表し、Z=7は129億光年、Z=8.5は131億光年に対応する。
そうであるから、ハッブルで取得されたのも、目に見えない近赤外線波長。それを人間の目で感じる可視光波長に焼き直して再現したのが、上の画像である。(画像中、左の別枠の中の、黄丸が最遠方にある銀河)
ハッブルは改修により素晴らしい赤外線の目を備えた。今見えている世界のさらに奥、つまりビッグバンに迫る世界にも銀河の存在が期待されるが、ハッブルではこの辺が限界と見られている。だがこの時点でこれだけの成果が得られると言うことは、現在開発中で2014年に打ち上げが予定されている「ジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡」(JWST)に大きな期待ができるといえる。JWSTはハッブルより大型の鏡を備え、赤外線による深宇宙観測仕様に設計されているからだ。
詳しくはこちらへ【Hubble site.01.05】
…いよいよ銀河の起源に迫る一歩手前まで来ました。とても面白いです^^
☆米科学誌サイエンスは1日発行の最新号で、米国がアポロ計画以来の月有人探査を行う場合、欧州や日本、カナダに協力を求める方針と報じた。これまでは米国単独で目指すことになっていたが、航空宇宙局(NASA)の財政負担を減らすため、方針を変更した。政権高官の話として伝えた。現実になれば、日本が初めて月有人探査に加わることになる。
報道によると、オバマ政権は、NASAの限られた予算を有効活用するには、開発費用の高騰が指摘される開発中の次世代月ロケットアレス1より、既存の大型ロケットの改良のほうがよいと判断。開発を打ち切る。また欧州や日本、カナダに月着陸船や月面基地の開発を依頼して、NASAの負担を減らす方針だ。
新方針は大統領が12月16日、NASAのボールデン長官に伝達したという。正式発表の時期ははっきりしないが、一般教書演説がある1月末などが想定されている。
日本は昨年策定した宇宙基本計画で月探査を宇宙開発の柱とした。2020年をめどにロボットによる無人探査を行い、さらに人とロボットが連携した探査を目指しているが、米国と協力することが決まった場合、計画を見直す可能性もありそうだ。【朝日
01.06】
☆国立天文台は4日、日米欧が南米チリに建設している巨大電波望遠鏡ALMA(アルマ、アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計)の最初のアンテナ3台を同時に使った観測に成功したと発表した。アルマは最終的に66台以上のアンテナを組み合わせ、すばる望遠鏡の10倍の解像度を目指しており、それぞれを組み合わせて設計通りの性能が出せるかどうかが注目されていた。
アルマはチリ北部にある標高5千メートルのアタカマ砂漠に建設中で、2012年の本格運用開始を目指している。昨年9月にまず日本のアンテナが設置され、その後、米国の2台が加わっていた。【朝日
01.05】
☆再帰新星(複数回のフラッシュが確認されている新星)として知られている「らしんばん座T星」までの距離が更新された。新しい発表によると、3260光年という。これまでは約6000光年と考えられてきたから、その半分まで縮まったことになる。
らしんばん座Tは、太陽程度の恒星と白色矮星からなる連星系。恒星側からガスが白色矮星へ流れ出し降着しているという、恒星の教科書に出てくるような系である。(下はハッブル宇宙望遠鏡が97年に撮影した同星。上下2つ輝くもののうち上の方が連星系。下は無関係。)

この降着ガスは矮星の表面に積もっていくわけだが、これが量を増すと、ある時点で暴走核反応が生じる。このフラッシュが「新星」として観測されるわけだが、このフラッシュが終了した後、再び降着を開始し、またある時点でフラッシュを起こすことがある。これが再帰新星(反復新星とも)であり、10例ほどが知られている。フラッシュの間隔は個性であり、連星系毎に異なる。
らしんばん座Tの場合、ほぼ20年おきに爆発を繰り返す。残っている記録では1890年、1902年、1920年、1944年、1967年であるが、以降の爆発は確認されていない。
ただ、フラッシュでそれまでに積もったガスが完全に吹き払われるわけではない。少しずつだが矮星は太っていき、チャンドラセカール限界(自己を支えることのできる限界質量)を超えたとき、芯で核反応が暴走し超新星爆発となる。これがいわゆる「Ta型」と呼ばれるものである。
ところが、昔から言われていることだが、地球の近くで超新星爆発が起こった場合、大きな被害を被る可能性がある。爆発の際に放射されるガンマ線など強烈な放射線の影響であり、100光年の距離でそれが起こった場合は生態系は壊滅的影響を受けるなどと言われる。
らしんばん座Tが超新星爆発を起こした場合、地球には太陽フレアの1000倍のエネルギーのガンマ線が降り注ぎ、オゾン層が破壊されてしまうという。ただ計算によると、爆発が起こるのは1000万年も先のことだという。勿論この時間は、宇宙の時間スケールで言えば“もうすぐ”なのであるが。
これは、米ヴィラノバ大学のエドワード・シオン教授らの研究チームによって、現在開催中の米国天文学会総会で報告された。詳しくはこちらやこちらへ【Space.com 01.04】
☆NASAのX線宇宙望遠鏡「チャンドラ」と、チリの地上望遠鏡「マゼラン」で取得されたデータを分析した結果、天体の残骸がブラックホールで引き裂かれたような現象を示唆するものが見出されたという。
もし事実であれば、これは中間質量ブラックホールの存在を示し、なおかつ、そのブラックホールが天体を裂く場面を初めて検出したことになる。
観測対象は、「NGC1399」という楕円銀河。この銀河に付随する球状星団の中に、特に強いX線を放射する天体「ULX」(ultraluminous
X-ray source)が検出されたのであるが、これがシナリオの主人公。可視光での観測データと総合して考察した結果、X線は粉々になった白色矮星のデブリがブラックホールに落ち込む際に放射されたもので、可視光は周辺に漂うデブリがX線に晒された結果出たものであろうという。
(下・チャンドラで取得されたデータを視覚化したもの。青い部分がX線を示し、点状のひとつひとつが単独のX線源。矢印で指し示したのが記事中のULX。)

ところでULXは、通常のX線源(ブラックホールと巨星の連星系で、巨星の外層ガスがブラックホール側に流れ出し、降着円盤を形成しそこからX線を放射)から出るX線よりは強いが、活動銀河(クェーサーなど)から放射されるものには及ばないような、中間強度のX線源。この正確なメカニズムはわかっていないが、一説には、中間質量ブラックホールが関わっているのではないかと言われている。
ちなみに中間質量ブラックホールとは、太陽の数十倍程度の小質量ホールと、太陽の数百万倍の大質量ホールの間のサイズのもの。だが今まで見つかっているのは小質量と大質量が殆ど全てで、中間質量ホールがどの程度あるのか、そもそも存在するものなのか、結論は出ていない。すなわち今回の発見は、ブラックホール問題も重要な示唆を与えることになる。
この分野の研究者達は、中間質量ホールの存在場所として球状星団を有力視してきたが、今回の発見はその直接証拠になりうるものでもある。
一方、そのスペクトルには酸素と窒素が見られるが、水素が見られないという。酸素の存在と水素の欠乏を同時に説明するには、ブラックホールの至近距離で周回していた白色矮星がバラバラになり、引き込まれていくというモデルが妥当だという。ただ、窒素については解らないとのこと。
詳しくはこちらへ【Chandra 01.04】
☆国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の野口聡一さん(44)の「宇宙でのお正月」の様子が5日、インターネットで公開された。
日本の実験棟「きぼう」内で書き初めに挑戦したほか、両手に羽子板を持ち、“独り羽根つき”も披露した。
書き初めでは「きぼう」「和」「夢」の3字を大きくしたためて、「きぼうの中で和の心を忘れず、夢を追いたいと思います」と抱負を語った。ISSから初日の出も撮影。ほかに、百人一首を読んだり、門松の紙工作を作ったりした。
お正月を宇宙で過ごした日本人は、野口さんが初めて。【読売 01.05】
☆下は、NASAの地球観測衛星「テラ」が今月4日に撮影した、中国・華北から黄海北部にかけての範囲。寒気の吹き出しを示す筋状の雲が渤海湾〜遼東半島にかけて出ているのが分かる。また、大陸は一面真っ白に雪が積もっている。

北京では積雪が30センチで、航空機も欠航が相次いだとのこと。ちなみに中国では昨年、過去60年で最もひどい寒波に見舞われ、しかも旧正月と重なったため、帰省客の足にひどい影響が出たことが思い出される。
大きいサイズはこちらへ【photo: Earth Observatory】
…この寒気が今週、日本に流れ込んできます。日本海側では大雪等に警戒するよう注意が出ています。。
☆海王星が木星や土星のように太陽の周りを回る惑星であることをガリレオは、やはり知っていたのではないか――。豪州メルボルン大の教授が豪科学誌に発表した新説が、天文の研究者やマニアの間で注目されている。事実なら、海王星の発見年は200年以上もさかのぼる。
ガリレオが、肉眼では見えない海王星を自作の望遠鏡で見ていたことは1980年に英科学誌ネイチャーに発表され、当時、大きなニュースとなった。惑星の海王星は、天王星の軌道から存在が予測され、1846年に探し出された星だったからだ。
ガリレオの時代は天動説が唱えられ、夜空で自ら輝く数多くの星(恒星)とは別に、天と一緒には動かない惑う星として「惑星」が認識されていた。ガリレオは1613年1月28日に木星を観測した際、木星の近くにたまたま見えた海王星と、もう一つ別の星を一直線上に記していた。「前夜と比べ、二つの星の距離が変わっているように見える」と注釈があったことから「惑星と認識していたのではないか」とネイチャー発表時に指摘もされた。
しかし、ねばり強い観測歴で知られたガリレオが、重大な発見かもしれないのに追加観測をした記録は見つからず、恒星の一つと結論づけたのだろう、というのが通説になっていた。
新説を発表したデビッド・ジャミーソン教授が着目したのは、その半月ほど前の1月6日に木星とその衛星を観測したときのノートに記されていたインクの点だった。まさに海王星がある位置にあり、偶然性は考えられず、恒星はいくらでもあるのにその星だけを記していた。続きはこちらへ【朝日 01.05】
☆ノーベル賞を受賞した南部陽一郎博士の理論からその存在が予測されたヒッグス粒子が、宇宙を満たす謎の暗黒物質(ダークマター)と同じものであるという新理論を、大阪大の細谷裕教授がまとめた。
“二つの粒子”は、物理学の最重要テーマで、世界中で発見を競っている。暗黒物質は安定していて壊れないが、ヒッグスは現在の「標準理論」ではすぐに壊れるとされており、新理論はこれまでの定説を覆す。証明されれば宇宙は私たちの感覚を超えて5次元以上あることになり、宇宙観を大きく変える。
ヒッグスは、質量の起源とされ、普段は姿を現さないが、他の粒子の動きを妨げることで、質量が生まれるとされる。一方、衛星の観測などから宇宙は、光を出さず安定した暗黒物質で満ちていると予想されている。細谷教授は、宇宙が時間と空間の4次元ではなく、5次元以上であると考え、様々な粒子が力を及ぼしあう理論を考えた。その結果「ヒッグスは崩壊せず、電荷を持たない安定した存在」となった。
欧州にある世界最大の加速器(LHC)では最大の課題としてヒッグスの検出実験が行われる。ヒッグスが不安定なら、崩壊時に観測が可能だが、細谷理論のように安定だと観測できない。ただ、新たな実験手法で検証は可能という。
一方、暗黒物質候補も09年末、「発見の可能性」が報告されたが、細谷理論と矛盾しないという。
細谷教授は昨年8月に欧州の物理学誌に新理論を発表。秋に来日した南部博士にも説明した。南部博士は「今まで誰も気づかなかった見方で、十分あり得る」と評価したという。
小林富雄・東京大教授(素粒子実験)の話「美しく素晴らしいアイデア。数年で新理論を検証できる可能性がある」【読売 01.05】
☆ブラジル政府は、今年から衛星ビジネス本格参入へ向けて動きを加速させる考えのあることが明らかになった。これは、先月18日付ロサンゼルス・タイムズ紙が報じたもの。
ブラジルは南米で唯一、国家の宇宙機関を持つ国。90年代半ばからロケット開発に力を注いできたが、2003年8月22日、独力で開発中だったロケット「VLS−1」が爆発し、21名が死亡するという事故に遭った。犠牲者には中核を担ってきた人材が多く、同国のロケット開発は大幅に遅延する結果となった。
「来たる供給不足の時代に備えて、己の手と足とそして兵器で武装しなければならなくなりつつあります」と語るのは、匿名を条件に同紙に語った、同国国防省付のコンサルタント。ブラジルは自国防衛のための衛星を打ち上げる能力保持を目ざしているという。
ブラジルでは近年巨大油田が発見され、2015年までには屈指の産油国になると見られている。またレアメタルを始めとする鉱産資源に恵まれ、それらは中国やインドを始めとした世界中からの需要で高騰しており、さらには食糧資源にも恵まれている。ブラジル政府がロケット開発に力を入れる背景には、そのような国々の中で相応の国力を付ける必要性に迫られていることがあるといえる。
2012年までに、自国開発の衛星を自国のロケットで打ち上げるのが目標だという。詳しくはこちらへ【Los Angeles Times 12.18】
☆日本初の“ママさん飛行士”として来年3月、米スペースシャトル「ディスカバリー」で初飛行し、国際宇宙ステーション(ISS)へ向かう山崎直子さん(39)が28日、東京都内で記者会見。「自由時間を利用して宇宙授業がしたい。日本にちなんだ楽器も奏でられれば」と笑顔で話した。
山崎さんは約2週間の飛行中、ロボットアームを使ったシャトルの機体点検や輸送物資の運搬責任者などを担当。シャトルは来年引退する予定で、山崎さんが日本人最後の搭乗になる。
幼いころからのあこがれだった宇宙を目前に控え、「長かったようであっという間だった。出産などもあったが、ここまで来られて深く感謝している」と、感慨深そうな表情で語った。
1児の母親として「訓練と子育ての両立は試行錯誤の連続。主人をはじめたくさんの人たちに支えられてきた」。長女の優希ちゃん(7)からは「写真をいっぱい撮ってきてね」と頼まれたという。
ISSには現在、先輩の野口聡一さん(44)が長期滞在中で、山崎さんの到着で初めて日本人同士が宇宙で一緒に生活することになる。「野口さんとは日本の存在感をより高めたいねと話した」。何をするかは秘密としつつ、「玉手箱にたくさん詰めて宇宙に行きたい」と笑顔を見せた。
山崎さんは平成11年、星出彰彦さん(41)、古川聡さん(45)とともに飛行士候補者として選ばれた。【産経
12.28】
☆日本の科学衛星を打ち上げてきた「M5ロケット」の後継機開発が、2010年度から本格化する。世界最高水準を誇った固体燃料ロケットの開発技術を継承し、打ち上げ費用削減を目指す。射場として有力視されているのが、M5の射場だった内之浦宇宙空間観測所(肝付町)。同年3月に開かれる宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)の評価委員会で、打ち上げ時期や搭載衛星の詳細が決定する。
次期固体ロケットは3段式。1段にH2Aの固体ロケットブースタ「SRBA」を使用して共通化を図り、大量生産によるコスト削減を図る。2、3段はM5のエンジンを改良する予定だ。打ち上げは12年度以降とされ、開発に向けて文部科学省は昨年末、10年度予算案に約20億円を盛り込んだと発表した。
SRBAはH2Aの射場である種子島宇宙センター(南種子町)で充てんされるため、宇宙機構は、安全面や移送面から内之浦と種子島をそれぞれ検討している段階という。
ただ、内之浦はM5など多くの固体ロケットを打ち上げてきた実績がある。既存施設の最大限の活用からも、多くの専門家が「後継機の打ち上げも内之浦が第1候補」に挙げる。
日本の宇宙開発を長年取材してきた作家の笹本祐一さん=札幌市=は射場の安全管理面から「『1カ所集中』は、万一事故があった場合、ほかの打ち上げに影響する。海外では『分散』が一般的」と指摘する。
地元肝付町の永野和行町長は「ロケットの存在の大きさを痛感した3年間だった」と振り返る。M5廃止以降、観測所の見学者は年間約2万人で、廃止前より1万人近く減少。「旅館や飲食店、タクシーなど町の活性化に大きな影響がある。射場となるようあらゆる協力を惜しまない」と話す。【南日本新聞
01.03】
☆ロシア宇宙庁は12月30日、26年後に可能性のあるという小惑星の衝突から地球を守る方法を探るため、非公開でミーティングを行うことを明らかにした。
ロシア宇宙庁のペルミノフ長官はラジオ「ロシアの声」で、「近いうちに科学技術評議会などのメンバーによる非公開の会合を行い、2036年に地球衝突の可能性がある小惑星「アポフィス」に対する対応を話し合う予定である」といい、続けて「事態に見舞われ計り知れない犠牲者が出る前に、数億ドルをかけて衝突を回避するシステムを構築した方がよい」と語った。
なお、アポフィスは地球に衝突する確率が高い小惑星として話題になったが、昨秋発表されたNASAによる最新計算によると、2036年4月13日に地球へ衝突する確率は45000分の1だという。詳しくはこちらへ【SpaceDaily 12.30】
☆アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査車「スピリット」(MER-A)が米東部標準時3日(日本時間4日)、火星へ着陸して丸6年を迎える。
NASAは火星面を移動しながら探査する無人探査車として、2003年6月と7月に同型のローバー「スピリット」(MER-A)と「オポチュニティ」(MER-B)を打ち上げた。先に打ち上げられたスピリットは2004年1月3日、火星への軟着陸に成功、その3週間後の25日にオポチュニティも軟着陸に成功した。
詳細はこちらへ【sorae.jp 01.03】
☆初春のお慶びを申し上げますm(..)m 本年も日々の話題のメモや、ロシアの宇宙開発についてボチボチと続けて行ければと思っています。
なお、当サイトは開設7年目となりますが、本年は新たなスタートの年になりそうです。よろしくお願い申し上げます(詳細は右のおしらせをご覧下さい)。【管理人】
☆年が明けた1日未明、東京都心など各地で部分月食が観測された。輝く満月の左下が少しずつ欠け、神秘的な光景が映し出された。元日に月食が観測されたのは史上初という。
午前4時前ごろから欠け始めた月は、4時22分ごろ、全体の8%程度が欠けた状態になった。
月食は、太陽の光を反射して輝く月が、地球の影で欠けて見える現象。現在の太陽暦が採用される明治以前は太陰暦で、月が見えない新月を各月の1日としていたので、月食もなかった。【産経
01.01】
☆宇宙から明けましておめでとう−。野口聡一さん(44)が1日、長期滞在中の国際宇宙ステーション(ISS)で新しい年を迎え、「日本実験棟『きぼう』を舞台にさまざまな活動をしていきたい」と新年のあいさつをした。
日本人が宇宙で新年を迎えるのは、野口さんが初めて。きぼうの窓辺には羽子板が二つ飾られ、お正月らしい雰囲気になった。
2005年以来、2度目のISSとなる野口さん。「前回は米国とロシアのモジュールが中心だったが、今回は日本のきぼうと欧州のモジュールが加わり、まさに国際という名にふさわしい」。約5カ月間の長丁場については「非常に長いので、100メートル走のようにはいかない。コンディショニングを大事に頑張りたい」と語った。【時事
01.01】
☆NASAの冥王星探査機「ニュー・ホライズン」が29日、道のりの中間地点を通過した。
ニュー・ホライズンは2006年1月19日にケープ・カナベラル空軍基地より打ち上げられて、まもなく4年。順調に飛行を続けており、現在は冬眠モードにあるが、1月5日にコマンドを送信し、約10日間かけて軽いチェックが行われる予定。
(下は、探査機から地球までの距離(青)と、探査機から冥王星までの距離(赤)を、時間の関数で表したグラフ。両者が交わるのが中間地点で、それが12月29日。青線が波打っているのは、地球の公転による変化が大きく効くから。)


探査機は2015年7月14日、冥王星に最接近する。詳しくはこちらへ【New Horizons 12.29】
☆NASAは29日、次の探査計画候補として3つのファイナリストを発表した。
NASAは太陽系探査計画を、その対象や規模に応じて幾つかのグループにわけている。「マーズ・スカウト計画」や「ディスカバリー計画」と呼ばれているのがそうだが、今回発表されたのは「ニューフロンティア計画」と呼ばれる範疇に含まれるもの。同計画では中規模予算の探査が公募され、NASA内部で複数回の選抜が行われ、最終決定される。過去には「ニュー・ホライズン計画」(現在実行中)、「ジュノー」(2011年打ち上げ予定)が同計画で選定されている。
今回残った3つは、金星、小惑星そして月に関する探査計画。概要は以下の通り。
“Surface and Atmosphere Geochemical Explorer”(SAGE)
金星にプローブを投下し、その組成の集中観測を行う。着陸後は地表の分析の他、削ることで大気に触れない下の組成も分析も行う。計画責任者はコロラド大学のラリー・エスポジト氏。
“Origins Spectral Interpretation Resource Identification Security Regolith
Explorer”(Osiris-Rex)
小惑星に到達し、2オンス(50グラム弱)以上のサンプルを表面から採取し、地球に持ち帰るというもの。これは太陽系の起源を考えるにあたり重要な指標になる。アリゾナ大学のマイケル・ドレーク氏が計画責任者。
“MoonRise”
月の南極点傍のエイトケン・クレーターでサンプルを採取し、持ち帰るというミッション。土壌を2ポンド(900グラム)以上持ち帰るのが目標。このクレーターにはマントル起源の岩石があると考えられており、それを直接調べることは月・地球系の創造起源を考えるにあたり重要なヒントをもたらすと期待される。計画責任者はワシントン大学のブラドリー・ジョリフ氏。
今回の選抜に対し複数の提案が今年7月31日にNASAに提出され、検討が行われてきた。上記のファイナリストは更に精査が行われ、最終決定が2011年の中頃に下される予定。決定ミッションは全てを準備し、2018年12月30日までに打上げ準備完了せねばならない。予算は6億5000万ドル(打ち上げ費は除く)がつけられる。詳しくはこちらへ【NASA12.29】
…“Osiris-Rex”(オシリス・レックス)は、2008年に落選した“Osiris”の再チャレンジミッション。オシリスは「はやぶさ」と内容が被り、「はやぶさ2」のライバルになると言われてきた計画ですが、いよいよ実現化が迫ってきました。
しかも、前回はニューフロンティア計画より小規模の「ディスカバリー計画」(予算がニューフロンティアの約半分)でエントリーしての落選。つまり今回はいわば1階級上げて臨んでいるわけで、ミッションも大型化、気合いも入っていると言えるでしょう。はやぶさ2も実現望む!(管理人)
☆下は、南米ギアナ・クールー基地に建設中のソユーズロケット打ち上げ用射点。これは建設中のもので、来年の打ち上げを目ざしているという。

日の出 or 日の入に撮影された一枚。ロケットを支えるペタルの間に太陽が…まるでストーンヘンジか、それともマヤの遺跡か…

これはアリアンスペース社、ロシア、欧州宇宙機構(ESA)、欧州連合などが参画しているプロジェクトで、欧州およびロシアのロケット打ち上げ能力増強に一役買うことになる。特にロシアにとっては、ペイロード重量を稼げる赤道付近の射点を手に入れることになり、同じソユーズロケットを高緯度のバイコヌールやプレセツクから打つよりも有利になる。
ただし本家バイコヌール基地と異なるのは、バイコヌールではロケットはペイロードが搭載された“完成型”の状態で組み立て工房から射点へ運ばれるのに対し、クールー基地ではロケットとペイロードは別々に射点へ運ばれ、そこで結合される。射点には風やダストを避けるため建屋式ガントリークレーンが設置される。その他の画像はこちらへ【Roscosmos 12.29】
☆国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の野口聡一さん(44)が29日、日本実験棟「きぼう」で、ISS到着後初となる実験作業を始めた。
野口さんが作業したのは、文化・芸術実験の一つで、無重力空間で植物を育て箱庭を造る「宇宙庭」の実験。ケース内の植物の種に水をやるなどした。
「宇宙庭」では、ISSのような無機質な空間で生きた庭を造る作業を通じ、自然が人間に与える影響を調べる。京都市立芸術大の松井紫朗准教授が考案した。
野口さんは栽培したナデシコやカタバミなどを配置して「庭」を造り、その様子を映像に収める。【時事
12.29】
☆東京都多摩市は28日、同市連光寺在住、東京大学名誉教授で天文学者の藤田良雄さん(101)に顕彰状を贈った。
顕彰はアテネパラリンピック陸上の金メダリスト土田和歌子さん、柔道の北京五輪金メダリストの石井慧さんに続き3人目。
藤田さんは同日、市役所を訪ね、渡辺幸子市長から顕彰状を手渡され、「ここ(多摩市)が安住の土地と確信しております。こんなことになるとは、つゆにも思わなかった」と喜んでいた。
藤田さんは福井市出身。大学在学中の冬休みに帰省した際、夜空の星と星座早見盤を照らし合わせ、天文学に興味を持った。低温度恒星研究で業績を上げ、1996年に文化功労者に選ばれ、日本学士院長などを歴任した。多摩市には約40年前から住んでいる。
7月には、硫黄島付近の船上から皆既日食を観測した。市は「研究心と行動力は101歳を迎えた現在も健在で、多くの市民に希望を与えている」として、世界天文年にあたる今年、顕彰状を贈ることを決めた。【読売
12.29】
☆下は、今月8日に国際宇宙ステーション(ISS)から撮影された、廃棄されたプログレス宇宙船の機関部。これは珍しい光景。

珍しいというのも、通常はゴミが詰まった貨物カプセルがついた状態で廃棄されるからだ。
これは、ISSモジュール「ポイスク」(MRM−2)を送り届けた機関部である。ポイスクは11月10日、プログレス宇宙船に接続されて打ち上げられた。プログレスはソユーズ宇宙船とほぼ同じで、相違点は人の乗るカプセルの中に貨物が詰め込まれるだけ。ただ、カプセルの代わりに別の構造物を載せてもよいわけで、先月の場合はそれがポイスクだったわけである(下は最終準備段階のポイスク(白い部分)で、通常はここに貨物カプセルがつく。その他の写真はこちらへ)。

こうしてみると、プログレス/ソユーズ宇宙船はとても使い勝手のよい宇宙船であることが改めてわかる。大きいサイズなど詳しくはこちらへ【OnOrbit 12.28】
☆今月、西日本で12月としては16年ぶりに黄砂が観測されましたが、下はその衛星画像。これはNASAの地球観測衛星「テラ」が25日に撮影したもので、北京から黄海、東シナ海北部にかけて砂塵が厚く漂っているのがわかります。

この日、韓国では外出を控えるよう注意報が出たそうです。詳しくはこちらへ【Earth Obserbatory 12.28】
☆28日、ロシア宇宙庁管制部(ツープ)で行われた会見で、ロシア宇宙庁ペルミノフ長官は、来春に打ち上げ予定のソユーズTMA−18のミッションロゴを公開した(下)。

TMA−18は、アレクサンダー・スクボルツォフ、ミハエル・コルネンコおよびトレーシー・カードウェルの3飛行士を乗せて、国際宇宙ステーション(ISS)へ向かう。彼らは第23次滞在クルーとして来年4月から9月まで滞在する予定。
なお、このロゴはカザフスタンのクルチャトフ市に住むナスチア・ベレズスキーさんのデザイン。彼女はバイコヌール基地に招待される。詳しくはこちらへ【Roscosmos 12.28】
…イラスト中の飛行士3人は、実際のオフィシャルポートレートが使用されることになります。
☆初日の出の前に、西の空の満月をご覧ください−−。来年の元日未明、部分月食が全国で観察できる。欠け方はわずかだが、元日の月食は少なくとも過去半世紀はなく、珍しい。さらに来年は、6月26日に部分月食、12月21日に皆既月食と計3回の月食が現れる「月食イヤー(年)」でもある。天文ファンは「年明けから天文現象が見られるとはめでたい」と楽しみに待つ。
月食は、太陽と月の間に入った地球の影で、月が欠けて見える現象。2010年1月1日午前3時51分、西の空に傾いた満月は、左下から徐々に欠け始め、同4時22分には最も多い1割弱が欠ける。終了は同53分。
天体写真家の藤井旭さん(68)=福島県郡山市=は「うっかりすると見逃すほど軽微な月食だが、来年最初の天文現象で、初日の出よりずっと楽しみ。初詣でのために早起きする人も、まず西の空を見てほしい」と話す。月食は通常、年間1〜2回で、3回見られる年は珍しいという。【毎日
12.28】
☆新華社電によると、中国の国家国防科学技術工業局は28日、月探査衛星「嫦娥2号」を2010年末に打ち上げる計画であると明らかにした。同時に「嫦娥3号」も技術面などの研究を終え、試作機を製作する新たな段階に入ったとしている。
中国の月探査プロジェクトは3期に分けて進められており、2号と3号は第2期の任務を担う。2号は、映像解析率の高い撮影装置を搭載し、月面への軟着陸を目指す3号のため、技術試験を行ったり、着陸予定地点の高精度の映像を撮影したりする。【時事
12.28】
☆ロシア宇宙庁のアナトリー・ペルミノフ長官は先頃、ロシアRIAノーボスチ通信のインタビューに対し、ロシア版シャトル「ブラン」の復活はないと明言した。
ブランはソ連時代に開発され、1988年11月に初フライトを成功させた。だがその後の同国の経済破綻と混乱の中でプロジェクトはストップし、二度と飛行することはなかった。初フライトも、有人可能レベルまで整備が終わっていなかったため、無人での飛行であった。(下・打ち上げ準備中のブラン。米国のシャトルと異なるのは、ブランは大型キャリアロケット「エネルギア」に背負われて打ち上げられる点。)

ペルミノフ長官はバイコヌール宇宙基地に残されている施設等の修復に関して、「ノーだ。これは明らかであり、断言する。残念なことに、再建には費用がかかりすぎるのだ」と語った。
また、米国のスペースシャトルにも触れ、「一度の打ち上げに5億ドルもかかる。米国もシャトルは費用がかかりすぎることを認識しているし、それゆえそれを止めることを決定したのである。」と述べた。
詳しくはこちらへ【Roscosmos 12.27】
…RIAのインタビューに長官が答えた内容は、23日の会合での発言と被りますが、ブランについて明言したのは初めてと思われます。
☆下は、火星地表に出現した新しいクレーター。直径5.5メートルと小さいながら、平らな台地に綺麗なボウルだ。

このような小さなクレーターもまた、研究者の興味をそそる。というのもこれはできたてホヤホヤだからだ。昔からあったクレーターがミリオン単位の年数を重ねているのに対し、上のクレーターの場合、2006年1月から08年5月の間に出現したのがわかっている。というのも、それ以前の火星周回探査機による観測ではなかったものだからだ。
この場合、こちらの画像では黒点として写っているのだが、こちらの画像ではそれはない。つまり両者が撮影される間のどこかで、形成されたことがわかる。
(下の2枚は上のリンク先からそれぞれ引っ張ってきたもの。上段の画像で、丘陵地帯のすぐ左側に黒いぼんやりとした点が見えているのがそれ。下段の画像ではそれが見えていない。)


詳しくはこちらへ【photo: HiRISE】
☆来年(2010年)1月1日から365日、毎日その日にまつわる天文話をポッドキャスト&テキストでリリースしようという企画が↓
http://365daysofastronomy.org/
☆先日、機能停止していたと思われていた右前輪が動いて騒ぎになったNASAの火星探査車「スピリット」について、19日(Sol
2120)、走行コマンドが送信されたが、期待の右前輪は2°動いただけで、右後輪は全く反応しなかったという。
一方、残りの4輪はきちんと動き、“10メートル走行せよ”の指示に従った。もちろん、10メートルの走行はせず、スリップしただけで目立った移動はしなかったという。
ところで、スピリットの救出活動には時効がある。というのも、かの地には冬が迫っているからだ。10月に秋分を迎え、日照時間が短くなりつつあり、しかも太陽電池の向きが具合悪い。陽当たりのいいように北側に向けて冬を迎えたいところだが、砂地に車輪を取られて身動きが困難な状態だ。しかもその電池パネルの上には砂が積もっており、パネルは全力発電がそもそもできていない。
これまでスピリットは3度の冬を乗り越えてきた。厳冬期には電力危機に度々襲われ、走行や観測はおろか、定時交信自体を減らしての電力温存が図られてきた。
運用チームは、今のままで探査車が冬を乗り越える可能性は小さいと考えている。「今こそ、行動を起こすべき時です。なぜなら行動するエネルギーがあるからです」と語るのは、火星探査車プロジェクトマネジャーのジョン・カラス氏。「時間が経ちすぎたら、選択肢はますます少なくなります」と続ける。
冬至は来年5月13日。カラス氏によると、3月以降、越冬問題が深刻になってくるという。詳しくはこちらやこちらへ【Spaceflight Now/NASA 12.16】
☆23日に国際宇宙ステーション(ISS)に到着した第22次長期滞在クルーに関連した画像がリリースされています^^
下はISSから撮影された、ソユーズTMA−17宇宙船のアプローチ。


地上管制部と交信する合間に撮影された一枚。サンタ帽にツリーとクリスマスです。前列左からマキシム・スラエフ、ジェフリー・ウィリアムズ飛行士。後列左からオレグ・コトフ、チモシー・クリーマー、野口聡一飛行士。後列がソユーズでISSに到着した3人です。

その他の画像はこちらへ【photo: NASA】
☆太陽系が星間雲の中を走り抜けていく様が、より詳しくわかった。雑誌「ネーチャー」12月24日号に論文が掲載されている。
これは、ジョージ・メイソン大学のメラフ・オファー氏の研究チームが明らかにしたもの。ボイジャー探査機が検出しているデータを分析した結果、太陽系のすぐ外には強い磁場が存在することがわかったという。この磁場が星間雲を固定していると考えられる。
これまで天文学者たちは、太陽系が走り抜けている星間雲を「Local Fluff」(局所恒星間雲)と呼んできた。この星間雲のサイズは約30光年で、温度6000℃の水素およびヘリウム原子の混合体。これはさらに、1千万年ほど前に近くで発生した超新星爆発による数百万℃の高温ガスバブルに包まれ押し込まれていると考えられている(下・太陽系近傍の局所恒星間雲のモデル)。

ところが星間雲のこの温度では、バブルの押し込みに対抗するのは難しい。つまり、星間雲がどうして耐えられているのか謎だったのである。
それが、ボイジャーの観測データを分析した結果、星間雲は考えられていた以上に強く磁化されており、この磁場が助っ人となって高温バブルを支えているようなのである。
また、太陽系のヘリオスフェアの形状はこうした力のバランスの上で決まる。したがって遠い将来、太陽系が近隣の別の星間雲の中に入れば、ヘリオスフェアは更に押し込まれる=サイズが小さくなる可能性もある。もしこうなったとしたら、地球に降り注ぐ宇宙線は今よりもっと多くなることだろう。
詳しくはこちらへ【NASA 12.23】
☆球状星団「M30」の中に、“若返った”恒星が存在するのが明らかとなった。これは恒星どうしの衝突や連星の片方を吸収したことによるものと考えられるという。またこれは、球状星団の“コア崩壊”が実際に起こったことを示す証拠だという。
球状星団は120〜130億年が経過した極めて古い構造体。それゆえ恒星の平均年齢も極めて高く、M30もその一例であるが、そんな中に極めて若い恒星が存在するのである。この特異な恒星は通常の恒星進化論から外れているように見えるため、“blue
stragglers”(青いはぐれ星)と呼ばれている。年老いた低温赤色巨星の巣の中で、若い高温青色であるためだ。
この“青いはぐれ星”の存在は1950年代から知られていたが、その理由はわかっていなかった。
イタリア・ボローニャ大学のフランセスコ・フェラーロ氏を中心とする研究チームは、ハッブル宇宙望遠鏡で球状星団M30を観測し、その成因モデルの考察を行った。この星団は地球から28000光年の距離にあり、大きさは差し渡し90光年、年齢は130億年とみられている。
研究チームは何年にもわたる研究を重ねた結果、ひとつの結論に達した。それは、これらの星々は実際に相応の年を重ねているということだ。ただ、連星系を構成する相方から水素ガスを吸い取る(“vampirism”=吸血)ことで再加熱が起こり“若返る”という仕組みが働いているということ、更には、恒星どうしの衝突(Collision)も起こっていたという。(下・各モデルの模式図)

観測では、はぐれ星は平均して星団の奥深くに存在することが分かったという。質量の大きい恒星ほど星団の中心部に沈む傾向があることがわかっているため、このことはこの種の星が重いことを意味しているといえる。
球状星団は中心部に近いほど恒星の数密度が高まり、衝突などの相互作用の確率が高くなる。M30は10〜20億年前に“コア崩壊”と呼ばれる現象を経たと考えられており、この時中心部の密度が急激に高まった(コア崩壊とは、質量の重い星が軽い星と遭遇し運動エネルギーを失い、その結果星団の中心により近い軌道(=奥深く)へ遷移する現象が雪崩を打つこと)。この現象は多くの恒星どうしの衝突を引き起こし、それは青いはぐれ星の誕生に一役買い、実際それが重いことが裏付けと考えられる。
一方、恒星密度の上昇は連星系に対しその軌道を乱す方に作用し、結果、“吸血”も起こりやすくなる。ちなみに個々のはぐれ星は特徴の僅かな違いで吸血タイプと衝突タイプに振り分けることができるといい、これは複雑なシナリオを補強する証拠でもあるという。
球状星団の10パーセントがコア崩壊を起こしていると考えられているが、それが恒星の進化に影響を与えている例を直接確認したのは今回が初めてとなる。詳しくはこちらへ【Spaceref 12.23】
☆ロシア宇宙庁のアナトリー・ペルミノフ長官は23日、少なくとも2020年まではバイコヌール宇宙基地の発展に力を入れることを記者団に語った。
ロシアは現在、極東のアムール州に新宇宙基地を建設する計画を持っており、主力をカザフスタン領のバイコヌールからこの新基地に移すという観測が専らとなっている。
長官は「バイコヌールは現在そして今後も、新基地の建設とは関係なく、主導的な宇宙基地である。」と語った。ロシアとカザフスタンは、現時点では、協力して宇宙基地を発展させていく方向だという。
また、「バイコヌールの規模を縮小させるのは、ロシアそしてカザフスタン双方にとって有益ではない」と述べた。詳しくはこちらへ【Roscosmos 12.23】
☆もうひとつ、ロシアの話題から…写真の出所を探しているようです↓

先日紹介しましたが、ロシア宇宙庁は再来年のガガーリン飛行50周年に向けて、それにゆかりのある物品の収集を始めています。上はその一環で公開された画像ですが、出所がわからないとのこと。ラボーチキン社の関係者より情報が得られているようですが、それによるとそもそも射点でこのような撮影は禁止されていたはずとのこと。詳しくはこちらへ【Roscosmos 12.23】
…これは映写機で撮影された(と思われる)動画のワンシーンです。YouTube でも流れています(こちら)が、上のあまりにも鮮明な画像はデジタル処理云々の加工が施された結果のような気がします。
撮影は禁止されていたといいますが、ガガーリンには朝から2名のカメラマンがつきっきりで記録映像を撮っていたといいます。禁止されていたのは一般職員に対してだったのかも知れませんね。しかしこの動画は有名なものだと思いましたが、捜索願がでると言うことは、意外と本家では知られていないもの、或いは知っているものはいなくなったもの、なのかも知れませんね。。
☆もうひとつ、ロシアの話題から…25日、グレブ・ロジノ-ロジンスキーの生誕100周年を迎えますが、23日それを記念した会合がロシア宇宙庁で催されました(下・ミーティングの模様。中央が宇宙庁ペルミノフ長官)。

ロジノ-ロジンスキー(12.25.1909−11.28.2001)は卓越したエンジニアで、1941年からミコヤン設計局でミグの開発に携わりました。1976年には「NPOモルニア」のトップに就任し、再利用有翼宇宙船の開発を開始。これは後にソ連版スペースシャトル「ブラン」として結実しました。
会合では生前のロジンスキーにゆかりのある人達が集まり、ロシアにおける有翼型宇宙船の開発を振り返ったり、現在のロシア宇宙開発の現状を確認、意見交換が行われたりしました。また、ペルミノフ長官は個人的な意見として、「宇宙開発はますます金のかかるものになり、国際的な性格が強くなってきている。つまりいま、ロシアが注意を引き寄せる時である。我々は中国そしてインドと協力を築きたいと思っており、NASAからも協力の要請がある。我々と米国はどちらが上というわけではない、成熟し対等な立場であり、意見を言う。」などと述べました。
下は意見表明の一コマ。左からロシア宇宙庁副長官(2人)セルゲイ・サベリエフ及びセルゲイ・ポノマレフ両氏、そして元ソ連一般工業機械省大臣オレグ・バクラーノフ氏。

詳しくはこちらへ【Roscosmos 12.23】
…この記事を見て驚いたのは、バクラーノフ。ソ連末期、軍産複合体のトップとしてゴルバチョフの改革に反対し、90年の8月クーデターでは首謀者のひとりとして名を連ねました。これは3日で失敗し逮捕されますが、その後恩赦で釈放され…今でもこのような場では登場するのですね。胸にはソ連時代の勲章のひとつ「社会主義労働英雄」をぶら下げています。
☆ソユーズ宇宙船(21S/TMA-17)で国際宇宙ステーション(ISS)に到着した野口宇宙飛行士は、21SとISS間のハッチがオープンされた時点から、第22次長期滞在員としてISSでの長期滞在を開始しました。
野口宇宙飛行士は、来年5月頃、ソユーズ宇宙船(21S/TMA-17)で帰還するまでの約5ヶ月間、ISSに滞在する予定です。
ISSとのドッキング日時:
平成21年12月23日(水) 7時48分(日本時間)
平成21年12月23日(水) 1時48分(モスクワ標準時間)
ISSとソユーズ宇宙船(21S/TMA-17)間のハッチオープン日時:
平成21年12月23日(水) 9時30分(日本時間)
平成21年12月23日(水) 3時30分(モスクワ標準時間)
詳しくはこちらへ【JAXA 12.23】
…下・ISSクルーに合流した野口飛行士たち。サンタ帽にミニツリー、プレゼント袋まで備わり、クリスマス気分ですね^^【photo:
NASA】

☆ロシア宇宙開発史をUPしました。今回は「チーフ・デザイナーの素顔」と題しまして、セルゲイ・コロリョフが宇宙を志すようになった直接のきっかけについての考察や、普段の人々への接し方などをまとめてみました。
http://spacesite.biz/ussrspace_krlev.htm
お楽しみ頂ければ幸いです。【管理人 12.22】
☆欧州宇宙機構(ESA)委員会は17日、同機構の描く火星探査計画「エクソマーズ」(ExoMars)にゴーサインを出した。この計画は、2016年と18年にNASAと共同で行う火星探査である。
この計画の目的は、火星環境、特に生命の存在に関する調査と、2020年代に予定している火星サンプルリターンミッションにむけた新技術の開発と実証であるという。
2016年と18年それぞれに行われる探査ミッション、前者は周回機と着陸機を飛ばし、後者では2台の探査車を走らせるというものである(下・計画の全体像)。

この計画には、ESA18ヶ国のうち13ヶ国が参画する。詳しくはこちらへ【ESA 12.18】
☆下は、イタリア南部・カラブリア州上空を、国際宇宙ステーション(ISS)から撮影したもの。同州は“ブーツ”のつま先の部分にあたる。

この画像で、白く輝いている部分が海で青い部分が陸。水面が太陽光を鏡のように反射し、それがクルーのカメラに直射しているため白く光って写っている(下で掲載している、タイタンのメタン溜まりと同じ理屈ですねby管理人)。
詳しくはこちらへ【Earth Observatory 12.21】
☆NASAの土星周回探査機「カッシーニ」が今年7月8日に撮影した衛星「タイタン」。北極域で閃光が見えるが、これは、メタン湖で反射された太陽光だという。

この画像は可視光および赤外波長で取得されたデータを基にして合成されたもの。もちろん、このような光景が撮影されるのは初めてのこと。研究チームはこのような光景を撮影できないものかとかねてから狙っていたというが、冬だった北極域には太陽光が当たらず、撮影ができなかった。だが季節は変わり、太陽光が当たり始めるようになったいま、狙いを定めて撮影されたのがこれというわけである。
取得されたばかりのデータを見るやいなや興奮したと語るのは、カッシーニ画像チームのひとり、カトリン・ステファン氏。だがそれが稲妻や火山活動ではないことをはっきりさせるため、更なる処理が必要だったという。
詳しくはこちらへ【Csssini 12.17】
…なるほど、反射光か!またひとつ、広大なメタン湖の存在を強くサポートする証拠…言葉がでない一枚ですね。
☆雑誌「ネーチャー」今月17日号に、地球と同じような岩石惑星の発見報が掲載されている。これはいわゆる“スーパー・アース”と呼ばれる類のもので、地球から40光年の距離にある赤色矮星の周囲を公転するもの。意外と至近距離に、地球のような岩石惑星があったことになる。
この惑星は、しかし、あまりにも高温であるため、生命の存在は期待できない。だがこれはアマチュア天文家が使うものとほぼ同程度の望遠鏡で見つかったものであり、そのような望遠鏡でも地球のような惑星捜索が十分可能であることを示したと言える。
今回の発見の舞台となった褐色矮星は「GJ1214」と符号の付けられた、太陽の5分の1のサイズの天体で、見つかった惑星は地球の約6.5倍の質量で、矮星の周囲を38時間で公転する。至近距離であるが、矮星の表面温度が2700℃足らずなので、惑星の表面温度は400℃程度とみられている。400℃というと高温だが、しかし、これまでに見つかっている系外惑星の中では最も低温だ(下・想像図)。

この惑星は、主星の前をそれが横切る際に生じる光度の変化を捉えるトランジット法で発見された。データを分析した結果、直径は地球の約2.7倍であり、それらから逆算される密度を基に組成を検討した結果、4分の3が水や氷、4分の1が岩石という像が描かれるという。
加えて、大気を持つようだという。ただし大気を持つとしたら、それは太古の昔のままのものではなさそうである。主星の放射ではぎ取られていくからであり、数十億年以上の経過の間に、初期の大気は殆ど失われていることだろう。
「高温にもかかわらず、水の世界があるように見えます」と語るのは、研究チームの一員であるZachory
Berta氏。「系外惑星の中では、とても小さく、温度が低く、そして地球に近いものですね」と続ける。
次のステップは、ハッブル宇宙望遠鏡などによる宇宙望遠鏡で、大気データを直接検出することである。GJ1214はわずか40光年しか離れておらず、観測の射程範囲に充分収まっているのである。
詳しくはこちらへ【HARVARD-SMITHSONIAN CENTER FOR ASTROPHYSICS 12.16】
☆脈動変光星と呼ばれる恒星がある。これは自身のサイズを大きく変動させつつ、光度も大きくスイングさせるタイプの恒星であるが、そのうちのひとつ「はくちょう座χ(カイ)星」の一連の変動が観測・公開された。
はくちょう座χ星は550光年の距離にある。大きく膨らんだ時は、太陽系と比較したら、火星までゆうに飲み込むほどのサイズに膨張する。これはくじら座の変光星「ミラ」にちなんで、ミラ型脈動変光星と呼ばれている。
変光星の研究は、太陽のような恒星の最後を研究するのに大いに役立つ。というのも我々の太陽も、50億年後には膨張し赤色巨星になり、変光星のような運命を辿ると考えられているからだ。
はくちょう座χ星は408日に周期で脈動する。最小の状態では直径5億キロで、高温プラズマ表面層の熱く明るい球だが、最大の状態では直径8億キロまで膨張し、表面層の温度は下がり暗くなってしまう。
下はその変動を捉えた画像。恒星そのものの劇的変化が目で見てわかるように撮影されたのは、これが初めて。報告は「アストロフィジカル・ジャーナル」12月10日号に掲載されている。

ちなみにこのような撮影は極めて難しい。理由は2つあり、ひとつはこのような変光星はガスに包まれていて、赤外線波長でないと透視して見ることができないということと、もうひとつは、距離が遠いということである。前者については、外へ放出された外層ガスが周辺に漂い、星そのものを隠してしまうのである。また後者については、単純に、そのままでは点にしか見えないのである。つまり特別に高い解像度を要するというわけだが、研究チームは複数の望遠鏡を用い、干渉計を構成することでこれを実現している。
詳しくはこちらへ【HARVARD-SMITHSONIAN CENTER FOR ASTROPHYSICS 12.15】
…ミラ型変光星の総本山である「ミラ」について、過去に当サイトでまとめた一文があります(「変光星ミラ」)。ちなみに、はくちょう座χはミラとは少し異なる特徴を持っています。
☆ソユーズTMA-17宇宙船は、日本時間午前6時52分打ち上げられ、無事に軌道へ投入されました。行ってらっしゃい!
☆ロシア宇宙局は21日午前3時52分(日本時間午前6時52分)、野口聡一さん(44)ら3人の飛行士を乗せたソユーズ宇宙船を、バイコヌール宇宙基地から打ち上げた。
宇宙船は約9分後、予定の軌道に入り、打ち上げは成功した。日本時間23日午前8時ごろ、国際宇宙ステーション(ISS)へ到着する予定。野口さんは来年5月まで、日本人では2人目の宇宙長期滞在に臨む。
ソユーズ宇宙船を載せたロケットは、第1〜3段エンジンを次々に分離し、宇宙船を予定の軌道に投入した。今後、地球を周回しながらISSに近づく。
野口さんは、2005年7月に米スペースシャトルで初飛行し、ISSで船外活動(宇宙遊泳)も行った。2度目の飛行となる今回は、日本人で初めて、操縦資格を持つ飛行士としてソユーズに搭乗。打ち上げやISSへの接近の際、ロシア人船長を補佐する左側の席に座り、機器を監視する重要な役割を担っている。
宇宙での長期滞在は、若田光一さん(46)が日本人の先陣を切り、今年3月から4か月半、日本実験棟の組み立てなどに携わった。野口さんは5か月間の滞在中、日本実験棟「きぼう」のロボットアームに、細かい作業を行うための“指先”として「子アーム」を取り付けたり、様々な科学実験を行ったりする。来年3月には、山崎直子さん(38)が米スペースシャトルで飛行し、初めてISSに日本人が2人そろう。
ISSには、2011年春ごろから古川聡さん(45)、12年初夏からは星出彰彦さん(40)が、いずれも半年ずつ滞在する予定となっている。【読売
12.21】
☆国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在にロシアの宇宙船「ソユーズ」で向かう野口聡一宇宙飛行士(44)が19日夜、バイコヌール市内の飛行士用ホテルで記者会見した。
風邪などがうつらないよう、ガラス越しに会見した野口さんは、「素晴らしいチームに恵まれた。ソユーズは職人芸を感じる宇宙船で、不安はない」と力強く語った。
また、今回は野口さんのアイデアで、すし用の具材を宇宙に持って行くこともあきらかにした。「一緒に行く2人も、宇宙で『すし』を食べるのを楽しみにしている」と語った。すしネタとしては乾燥したツナなどが用意されており、野口さんが握って各飛行士に振る舞うという。さらに、正月飾りを紙で作り、「宇宙ステーションで日本のお正月を再現したい」とも語った。
野口さんの宇宙飛行は、2005年7月に次いで2回目。前回の飛行は2週間だった。野口さんの乗るソユーズは、21日午前3時52分(日本時間午前6時52分)に打ち上げられる。野口さんの滞在中、来年3月には山崎直子飛行士も米スペースシャトルでISSへ行く。【読売
12.20】
…下は、会見中のクルー。左からチモシー・クリーマー(フライトエンジニア)、オレグ・コトフ(ソユーズ船長)および野口聡一(フライトエンジニア)の各飛行士。

会見が終わり、報道陣や家族に「行ってきます」と手を振る野口飛行士およびバックアップの古川飛行士(左)。

下は、17日にチェックを受けている野口飛行士。このように体を斜めに倒したり、また、回転する椅子に載せることで、平衡感覚をチェックしているそうです。

その他の画像はこちらやこちらへ【photo: nasa hq photo】
☆宇宙飛行士の野口聡一さん(44)が、ロシアの宇宙船ソユーズで21日に国際宇宙ステーション(ISS)へ旅立つ。
ロシア語を操り、日本人で初めてソユーズの操縦もする野口さんは、ボルシチなどの伝統料理を採り入れたロシア製宇宙食も楽しみにしている。
宇宙での長期滞在記録では、米国を圧倒的にしのぐロシア。飛行士の活力となる宇宙食についても、「三つ星」の味をめざしてきた。ISSでの宇宙食は現在、軽食を含めた1日4食で計21000ルーブル(約6万3000円)。高級グルメだ。
8種類のスープにビーフストロガノフ、半生にしたリンゴやモモのデザートなど、豊富なメニューが8日で一巡する。「医学生物学問題研究所」(モスクワ)で宇宙食を開発するアレクサンドル・アグレーエフ栄養・消化研究部長が「飛行士に大人気」と太鼓判を押すのは、風味のあるクルミ入りカッテージチーズとマッシュポテト。野口さんは「スープがとてもおいしい」と話す。【読売
12.19】
☆オバマ米大統領とロシアのメドベージェフ大統領は18日、コペンハーゲンで会談後、記者会見して5日失効した第1次戦略兵器削減条約(START1)の後継条約について、「いくつか細かい技術的問題が残っている」(メドベージェフ大統領)として、交渉が最終合意に達していないことを明らかにした。ロシアのプリホチコ大統領補佐官(外交担当)は、ジュネーブで行われていた交渉をクリスマス休暇などのため1月まで「一時中断する」と述べ、調印が年明けに持ち越されることを確認した。
コペンハーゲンからの報道によると、会見で両首脳は「大きな前進があり、合意はきわめて近い」(オバマ大統領)「我々の立場はきわめて近く、この数カ月議論してきたすべての問題は事実上、解決された」(メドベージェフ大統領)などと述べ、最終合意が近いことを強調した。しかし、これまでに達した合意や残された問題の具体的な内容には言及しなかった。
両首脳はこれまで新条約の年内調印を目指す方針を繰り返し強調し、START1失効前の4日には「後継条約の早期発効を保証する」との共同声明を発表した。しかし、戦略核弾頭やミサイルなど運搬手段の「削減」の定義や、検証・監視の手段、米ミサイル防衛(MD)など戦略防衛兵器の規制の扱いなどを巡って、なお立場の違いが残っていると伝えられてきた。【毎日
12.19】
☆今月29日〜31日に催されるコミックマーケット77(in 東京ビッグサイト)にて、ソ連の金星探査機「ベネラ」を解説した本が出ます。執筆者はdoku氏。下は表紙です。

本書はコミックマーケット77の2日目、12月30日(水)に風虎通信(西れ-01b)で入手可能とのこと。詳しくはdoku氏のブログへ【Fukuma's Dialy Record 12.18】
☆野口飛行士が搭乗するソユーズTMA−17宇宙船が射点へ運び込まれ、据え付けられました^^
暁の空の下、ゆっくりと運ばれていきます。横に寝た状態で、射点(画面左隅)まで機関車で押されます。

射点にセットされた直後・朝日が眩しい

左からロシア、日本、アメリカそしてカザフスタン(基地はカザフスタン国内なので)の国旗。この地に日本の国旗が翻るのは、秋山さんの飛行以来とか…。

その他の画像はこちらへ【photo: nasahqphoto】
☆国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する野口聡一宇宙飛行士(44)らを乗せるロシアのソユーズロケットがバイコヌール宇宙基地の発射場に据え付けられた18日、一足先にISS滞在を経験した若田光一宇宙飛行士(46)がロケットの前で取材に応じた。「いよいよこの時が来た。宇宙でいい仕事をして、ISSを楽しんできて」と野口さんにエールを送った。
若田さんは3月から約4カ月間、日本人として初めてISSに滞在した。今回、ソユーズの打ち上げを見学する野口さんの家族らに付き添い、支援役を務めている。
野口さんは、若田さんの長期滞在ミッションのバックアップ要員だった。2人でソユーズの訓練も受け、若田さんは「二人三脚で苦労した」と振り返った。17日に野口さんと話した際は「準備が整い落ち着いてリラックスした感じだった」という。
一方、日本人として初めて米スペースシャトルに搭乗した毛利衛さん(61)もソユーズロケットの運搬作業を見守った。「初めて見たが、日本のH2Bロケットでも(人を乗せて宇宙に)行けるような気がした。いつか(H2Bを打ち上げる)種子島で同じシーンを見てみたい」と話した。【毎日
12.18】
☆政府が、官民共同のGXロケット計画の中止を決めたことを受け、IHIは16日、最大で100億円程度の損失処理を迫られる可能性があることを明らかにした。
損失が膨らめば、2010年3月期の連結純利益が赤字に転落する可能性もある。
ただ、政府はGX用に開発している液化天然ガス(LNG)エンジンは、他の用途も念頭に研究を続けることを決めており、IHIは10年3月期に損失を一括で処理するかどうかは未定だとしている。【読売
12.16】
☆人類が宇宙へ飛び出してからちょうど半世紀まであと少し。ロシア宇宙庁はそれへ向けたイベントの準備を始めたようです。
1961年4月12日、ユーリ・ガガーリンは人類初となる有人宇宙飛行を成功させた。再来年の2011年は50周年の節目を迎えるが、ロシア宇宙庁のサイトではこれを記念して、ガガーリンと、有人宇宙飛行の夜明けにまつわる展示コーナーを新設する。
ガガーリンや彼の飛行、宇宙船やロケットを作った人々、ボストークで飛んだ飛行士たちに関連する文章や写真、物品などを持っている人は連絡、提供して欲しいとのこと。それらの中でもベストなものは、スペシャルエディションに収録するという。(なにか特別な扱いでもするんですかね?@管理人)
このような情報資料は、いまの時代を生きる子どもたちへの啓蒙の素材として重要という。子どもたちの中には、ガガーリンやコロリョフ、ツィオルコフスキーが何者なのかを知らない者がおり、このようなことは是正されねばならないと宇宙庁は強い信念を持っている。
ちなみに今後行われる一連の行事は、2008年7月31日に発布された大統領令に基づく公式行事である。詳しくはこちらへ【Roscosmos】
…近年ロシアでも若い世代に対する宇宙への啓蒙に力を注いでいます。子供を対象としたパッチデザインコンペなどもその一環のようです。ロシアの若者の宇宙離れは深刻だという話を聞いたことがありますが、こういう動きを見るとやはりそうなのかと感じさせられます。。
☆カザフスタン・バイコヌール宇宙基地では、21日の発射に向けてソユーズTMA−17宇宙船の準備とクルーの最終訓練が続けられています。16日には基地のサイト254・宇宙船整備工房に入り、宇宙船に入っての訓練が行われました。
正規クルー、。エントランスハッチの前でポーズ。左端はおなじみ、野口聡一飛行士。

正規&バックアップクルー全員そろっての会見も行われました

この日はサイト112・ロケット組み立て工房で、ソユーズロケットの見学も行われました。一連の行動の指揮を執ったのは、エネルギア社の第一副社長ニコライ・ゼレンスチコフ氏。
ソユーズロケットはノズルの多さで他を圧倒!迫力あります

副社長を中心に記念写真。右が正規クルーで左はバックアップ。左端は古川聡飛行士。

詳しくはこちらやこちら、こちらへ【Roscosmos 12.16】
☆ハッブル宇宙望遠鏡の観測により、カイパーベルト(海王星の外側の小惑星帯)の中に、可視光で確認されたものとしては最も小さいサイズの小惑星が見つかった。
このサイズは差し渡し1キロしかない。地球からの距離はざっと67億キロ。ちなみにこれまでに見つかっていた最小のそれは、サイズ約50キロ。今回見つかったものはその50分の1ということになる。
また今回の発見は、彗星の核サイズの物体がカイパーベルトに存在することを観測で捉えた初めてのケースでもある。カイパーベルトは彗星の誕生地と考えられている。
なお、この発見は、物体が恒星の正面を横切ることによってその光が減光する現象(掩蔽)を利用して発見された。すなわち、小惑星の反射光を検出(=直接見た)したわけではない(これまでの最小小惑星は反射光により発見)。この掩蔽を利用すると、反射光を直接見るという通常の方法よりも100倍も暗い物体を検出できるという(下はその原理図)。

観測を主導したHilke Schlichting女史の研究チームは、4年半で通算12000時間を費やし、小惑星が多くいる黄道付近の星野を観測。取得されたデータを基に、計50000個の恒星を分析した。その結果、わずか0.3秒の減光を拾い上げ、モデルを基に計算したところ、このような小惑星による掩蔽と判断したという。
詳しくはこちらへ【Hubble 12.16】
☆政府の行政刷新会議が「事業仕分け」で廃止と判定した官民共同の中型ロケット「GX」開発計画について、内閣官房の宇宙開発戦略本部は16日、開発には着手せず、計画自体を取りやめると発表した。宇宙航空研究開発機構が担当することになっていた液化天然ガス(LNG)を燃料とする新エンジンの開発は続け、2010年度の予算措置を講じる。
この方針は、同本部の副本部長を務める平野博文官房長官と前原誠司宇宙開発担当相のほか、川端達夫文部科学相と直嶋正行経済産業相の合意に基づく。【時事
12.16】
☆奇跡が!?2006年に動かなくなった火星探査車「スピリット」の右前輪が、先日のテストで僅かに動いたことがわかった(下)。NASAが発表した。

スピリットは既報のように、砂地に足をとられ動けない状態が続いており、慎重な脱出オペレーションが続けられている。今月12日(Sol
2013)、車輪のテストが行われたが、2週間前に動かなくなった右後輪は相変わらず全く反応を示さなかったものの、06年3月13日に動かなくなって以来そのままだった右前輪が微かに動きをみせた。しかも抵抗値は正常だったという。
今回はモーターの抵抗値をチェックするテストであり、各車輪の僅かな動きは予期されていたが、右前輪は全く動かないものと思われていた。この車輪のチェックが最後に行われたのは作動しなくなった直後のことで、検出された高い抵抗値はモーターの断線と理解されていた。
15日には走行コマンドが送信される。この実行により、右前輪&後輪の状態がより詳しく調べられるという。詳しくはこちらへ【NASA 12.15】
☆地球を小惑星の激突から守るために、地球に向かってくる小惑星に巨大な紐を使って巨大な重しを付ける、というアイデアをある技術者が発表した。この突拍子のないように思える奇抜なアイデアを実行すれば、小惑星の質量中心が移動して軌道が変化するため、悲劇的な結末の可能性を回避できるという。
フランス空軍研究所の航空宇宙技術者Major David氏は、コード(紐)の重さと長さの違いによって、危険な小惑星の軌道に与える影響が長期的にどのように変化するのかを、数学的にモデリングした。その結果が、『Acta
Astronautica』誌の12月号に掲載されたのだ。
続きはこちらへ【Wired Vision 12.14】
☆宇宙ステーションで作業中の宇宙飛行士の姿を地上から撮影することに、アマチュア天文学者が成功した。
2009年3月21日(米国時間)、Joe Acaba飛行士は船外活動を行なった。ちょうどその時、地上では、Ralf
Vandebergh氏が自宅の裏庭にいて、10インチの望遠鏡を、ヨーロッパ地域を通過中の国際宇宙ステーションに向けていた。
画像と詳細はこちらへ【Wired Vision 12.14】
☆太陽に似た恒星の周囲に、地球の数倍の質量を持つ惑星が見つかった。これは地球と同じような岩石質惑星とみられ、しかも特徴が太陽に似た恒星の周りにこのような惑星が見つかったのは初めてのことである。
地球の数倍の質量で、岩石惑星と考えられる系外惑星は「スーパー・アース」と呼ばれている。
この発見をしたのは、カリフォルニア大学サンタクルズ校のスティーブン・ボート氏らの研究チーム。彼らはハワイのケック天文台などの望遠鏡を用いて、おとめ座61番星とくじら座の恒星「HD1461」のそれぞれにスーパー・アースを発見した。
おとめ座61番星は地球から28光年の距離にあり、夜空が暗いところならば肉眼でも確認できる。これはその年齢、質量、特徴が我々の太陽に極めて近く、いうなら双子に近い恒星。ボート氏らはこの星が少なくとも3つの惑星を持つことを確認し、それぞれの質量は地球の5倍〜25倍の範囲で、4日、38日そして124日でそれぞれ公転していると見られる。

一方、HD1461は、地球から76光年の距離にあり、肉眼でも確認可能で、特徴が双子と言ってよいほど太陽に近い。地球の7.5倍の質量を持つ惑星を持つと見られるが、ただしこの惑星は、地球と天王星の中間の質量を持ち、純粋な岩石型惑星なのか、あるいは天王星や海王星に近いのか、現時点では判断がつかないという。
詳しくはこちらへ【Keck Observatory 12.14】
…太陽に似た恒星に、ハビタブル・ゾーンにひっかかるような公転をしているスーパー・アースが見つかるのも時間の問題かな!?
☆米航空宇宙局(NASA)は米東部時間14日午前9時9分(日本時間同日午後11時9分)、広域赤外線探査衛星「WISE」を搭載したデルタ2ロケットをバンデンバーグ空軍基地(カリフォルニア州)から打ち上げ、衛星を軌道に乗せることに成功した。地球に接近する恐れのある小惑星などをリストアップするほか、可視光線では見えない暗い天体や遠くの銀河を観測する。
「WISE」は高度520キロの上空で地球を周回しながら赤外線望遠鏡で、約9カ月間にわたり天体が放出する赤外線や熱を探知する。小惑星やすい星の大きさや組成、分布を調べ、地球に接近する危険度の分析に役立てる。
また、恒星になり損ねた「褐色矮(わい)星」も探す。褐色矮星は星の中心部で核融合反応が続かず、徐々に冷えて暗くなり、可視光線ではほとんど見えない。NASAは「何億もの天体を地図に落とし、惑星や星、銀河の起源の疑問を解くのに役立てたい」としている。【時事
12.15】
ワイズ、リフトオフ!

天空目ざして一直線にすっ飛んで行きました

…とても美しい打ち上げですね^^ 大きいサイズやその他の画像はこちらへ【photo: NASA】
☆火星は小さい2個の衛星「フォボス」と「ダイモス」を持つ。これらは火星を周回する探査機により高解像度画像が取得されているが、先頃、2つ同時にフレームの中に撮影された。これは初めてのことである。
下がそうで、欧州宇宙機構(ESA)の周回探査機「マーズ・エクスプレス」が撮影した一枚。手前がフォボス。連続撮影を実行し、それをつなげることによる動画も作成されている。

これはビジュアル的なインパクトのみならず、学術的にも意味がある。衛星の軌道モデルをより洗練するための貴重なデータとなるのである。撮影は11月5日で、1分半の間に連続撮影が行われた。この時、フォボスは探査機から11800キロ、ダイモスは26200キロの距離にあった。

(上は各々の軌道。内側の軌道を周回する衛星がフォボスで、外側がダイモス。エクスプレスは南北に楕円を描いて周回している。)
動画と詳細はこちらへ【ESA 12.11】
☆「すざく」が観測したブラックホール候補天体 GX 339-4 の詳細論文が Astrophysical
Journal Letters から公開されました。
この天体は 1986年の牧島教授の「てんま」衛星を用いた観測により、ブラックホール周囲の降着円盤からのX線放射から内縁半径を推定するという手法を確立した初めての天体であり、23年の歳月をへて、「すざく」衛星でもその手法を適用し、「てんま」の結果を支持することに成功することができました。牧島教授の
2008 年のCyg X-1 の結果と合わせて、ブラックホールのスピンという基本的な物理量を観測的に推定する上で、「輝線の広がりと円盤の熱的放射の両面から無矛盾な解を探す」という大切なことを世界に訴えることができました。論文等、詳しくはこちらへ【東大理学系研究科物理学専攻 牧島/中澤研究室 12.02】
☆NASAのガンマ線宇宙望遠鏡「フェルミ」が、活動銀河のひとつ「3C 454.3」のガンマ線フレアを観測している。このフレアは今年9月15日に始まったもので、現在は全天で最も強いガンマ線源になっている。その強度は、夏の頃の10倍に達しているという。
この銀河はペガサス座の方向、72億光年の深宇宙にあるもので、いわゆる“ブレーザー”と呼ばれるもの。ブレーザーは活動銀河核の中心から吹き出すジェットを真正面からみているものと考えられている。
活動銀河核は中央に大質量ブラックホールを持ち、その周囲にガスが降着円盤を形成、その内縁付近からは両極に向けてガスを吹き出している。この吹き出しは「ジェット」と呼ばれ、光速に近い速さに達するものもある。また、円盤やジェットからは高エネルギーX線やガンマ線が放射されている。
この「3C 454.3」はしばしば爆発的な増光を起こし、特にガンマ線放射が強い。普段、全天で最も強いガンマ線源は「ベラパルサー」と呼ばれる帆座(Vela)にあるパルサーだが、いまはその座を「3C
454.3」に譲っていると言える。下はフェルミで取得されたデータを可視化したもの。常に輝いているベラに対して、「3C
454.3」が急増光しているのがわかる。

詳しくはこちらへ【NASA 12.08】
☆大阪の町工場がつくりあげた人工衛星「まいど1号」の後継機を、エジプトの大学生たちの手でつくる構想が、大阪大学と大阪の中小企業の間で浮上している。不況に苦しむ町工場を元気づけた衛星づくりが、日本とエジプトの「科学外交」の懸け橋に一役買う。新たな名前は、大阪弁で「いい」を意味する「えーな1号」にする予定だ。
新たな構想の舞台は、エジプトと日本政府が共同で設立し、2010年2月に正式開校する「エジプト日本科学技術大学」。同大の電気工学系の教育アドバイザーを、まいど1号の開発にかかわった阪大大学院の河崎善一郎教授が務め、日本の先端技術を現地の学生たちに学んでもらう教材に人工衛星を選ぶ予定だ。
まいど1号より一回り大きい約60センチ角、重さ50〜100キロ程度の小型衛星を、15年をメドにエジプトの大学院生や学生が中心となって開発する。まいど1号の仕掛け人である大阪府東大阪市の航空機部品メーカー、アオキの青木豊彦社長らも協力する。
河崎教授は「電子工学の粋を集めた人工衛星を学生たちと一緒につくり、エジプトに技術を伝授したい」と話す。河崎教授によると、エジプトには他国製の人工衛星はあるが、自前の衛星は初めて。続きはこちらへ【朝日 12.11】
☆約半年間の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在に臨む野口聡一さん(44)が搭乗するロシア宇宙船「ソユーズTMA17」が21日午前6時51分(現地時間同3時51分)、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地からソユーズロケットで打ち上げられる。日本人がソユーズで宇宙に向かうのは、1990年12月のTBS記者(当時)秋山豊寛さん(67)以来となる。
日本人のISS長期滞在は今年3〜7月の若田光一さん(46)に続き2人目で、約半年間の滞在は初めて。
ソユーズは打ち上げ約8分50秒後にロケットから分離され地球周回軌道に投入。打ち上げ3日目の23日、ISSにドッキングする。ほぼ自動制御だが、野口さんはソユーズの操縦資格を取得しており、船長を補佐して必要な操作を行う。【時事
12.12】
☆今月21日に打ち上げられるソユーズTMA−17宇宙船に搭乗するクルーが先日バイコヌール入りしましたが、11日、国旗掲揚式が行われました。ミッションの正式開始といったところでしょうか^^
この式にはバイコヌール市長やロシア宇宙庁副長官を初めとした、大勢の関係者たちも参加しました。
メイン&サブクルーが向こう側に整列しています。

メインクルー・右端が野口飛行士。

国旗は左から日本、ロシア、米国そしてカザフスタン。

野口飛行士の写真コメント(こちら)によると、当時マイナス13℃で、耳がちぎれそうだったそうです。大きいサイズはこちらへ【Roscosmos 12.11】
☆国立天文台が、運営費削減の危機に対するアピールを表明しています。リリースはこちらへhttps://pr-naoj.jp/200912/index.html
☆砂地に足を取られ身動きが困難になっている火星探査車「スピリット」について。ジェット推進研究所(JPL)の運用チームによる救出活動が続けられているが、先月末より一層困難な状況に陥っている。というのも、右後輪の動きがかなり悪化しているのだ。
スピリットそれに姉妹車のオポチュニティは六輪車(下)。スピリットは2006年に右前輪モーターが動かなくなり、それ以来、この輪を引きずる格好、いうなら“バック前進”で走行を続けてきた。そうして今年春に深い砂地に入り込み、動けなくなってしまったのであったが、本格的な救出オペレーションに入ろうとした先月末、右後輪が動かなくなる事態が発生した。

先月21日、JPLのチームは走行コマンドを送り、スピリットはそれを実行したが、右後輪が動いていないことが判明。3日後のテストでは回復が認められたものの、28日には再び動かなくなった。運用チームによると、28日の現象は、21日のものとは様子が違ったという。今月8日にモーターの電気抵抗をチェックしたところ、それまでにない高い数値を示したという。
また、スピリットの電力低下も今後の懸念事項となってくる。時々傍を通るつむじ風が太陽電池に積もった砂をいい具合に吹き飛ばしてくれるのだが、オポチュニティと対照的にスピリットはその頻度が少ない。したがってそもそも発電量の低迷は著しかったのだが、季節は10月に秋分を迎え、今は日照時間も減少に向かいつつある。これまでのスピリットは、太陽電池パネルを陽当たりのよい北側へ向けて冬を越すことができたが(スピリットは南半球にある)、今回は難しい。運用チームは残りの車輪を動かして、車体をうまく傾けることができないか挑戦するようである。
詳しくはこちらへ【photo: Mars Rovers】
…先月の中旬には、左中央の車輪も一時的に動かなくなることがありました。21日の時点では、右後輪の不具合も左中央のケースと同じ類のものとチームは思ったようですが、28日にはいよいよ動かなくなってしまったようです。2006年の右前輪停止の時も電気抵抗が跳ね上がりましたが、これはモーターの断線を意味しているのだろうと考えられています。今回の右後輪も、モーターが断線したのか…?
今後の予定としては、高い電圧をかけて、振る舞いを見るようです。
☆おおぐま座・北斗七星の、“ひしゃく”の柄の左から2番目の星。これは夜空が暗いところならば肉眼でも分かる連星で、それぞれ「ミザール」、「アルコル」と呼ばれているのはよく知られている通り。かつてアラビアの世界では徴兵での視力検査に用いられたという話があるなど、目のよさを確かめるターゲットとしても有名である。
両者は約3光年離れているが、お互いが重力的に結びついた真の連星であるのか否かは、意見が分かれている。ただ、ミザール自体は真の4重連星であることがわかっている。
ところでこのほど、アルコルも伴星を持っていることが確認された。これは「プロジェクト1640」と呼ばれる、米自然歴史博物館を初めとする複数の研究機関に所属する共同研究チームの観測で判明した。下は、パロマー山のヘール望遠鏡にコロナグラフ(アルコルの光をマスクする)を取り付けて撮影された画像。傍に写る赤い矮星が、精密な観測と分析でその動きが調べられた結果、アルコルの伴星(アルコルB)であることがわかったのである。

アルコルAとBは約26天文単位の距離を隔て、周期約90年で公転し合っているとみられている。Bは木星の250倍(太陽の約4分の1)の質量を持つ赤色矮星であるという。
論文は「アストロフィジカル・ジャーナル」誌に掲載されている。詳しくはこちらへ【Eurek Alert 12.09】
…ミザール(A)を望遠鏡で見るとすぐ傍に伴星が見え、これがミザールB。19世紀末、スペクトル観測でA、B共に伴星を1個ずつ従えていることが確認され、これで4重連星系というわけです。もし、ミザールとアルコルが真の連星であれば、6重連星ファミリーということになりますね。
なお、上のリンク先の記事ではアルコルAとBの距離が80光年とあります。そもそも地球からアルコルまでの距離が80天文単位ほどなので「?」と思い論文を見てみたら、26天文単位とありました。記事のミスでしょう。(管理人)
…ではなくて、「地球からともに80光年」という意味でとるべきでした。スミマセン(汗
☆ロシア国防省は10日、最新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「ブラバ」の発射実験に失敗したことを認めた。発射実験は9日、ロシア北部の白海を航行中だった原子力潜水艦「ドミトリー・ドンスコイ」から行われたもので、3段エンジンの動作が不完全だった。
ブラバは最大10個の核弾頭を搭載可能な次世代SLBMで、射程は約8000キロ。全長12・1メートルで3段式の固体燃料ロケット。ブラバは最新型原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」に搭載する予定。
ブラバの発射実験は9日に行われたとの報道があったが、国防省は正式には認めていなかった。【Sekai
Nippo 12.10】
…こちらに「デイリーメール」紙の記事が出ています。まるでCGで描いたような光景…生で見たら息を飲むでしょうねぇ。。

☆土星の北極圏では雲が巨大な六角形をつくっていることが知られているが、このほど、その六角形の可視光画像が取得され、公開された。
この六角形はそもそも、約30年前にボイジャー探査機が土星を訪れた際に発見された。当時北半球は春の初めで、北極圏に太陽光が当たり始めていた頃であったため、可視光カメラで目撃されたのであった。
しかし土星周回探査機「カッシーニ」が土星へ到着・周回を始めた2004年には冬の終わりの頃で、北極圏には太陽光が当たらず、この六角形を見ることはできなかった。ただ、高性能の赤外線センサーにより、熱放射を可視化するという方法で、六角形構造の存在が再確認されている(右・2007年3月にリリースされた赤外線画像。北緯77度付近で北極点を囲むようにグルリと存在。対角線は差し渡し25000キロに達する)。
ところが今年夏に北半球は春分を迎え、北極圏にも光が戻りつつある。この機会を利用して、カッシーニにより可視光画像が取得され、それらを組み合わせて得られたのが下の画像である。

可視光で六角形が撮影されたのは、ボイジャー以来。少なくとも数十年のスケールで維持される大気の運動であることがわかったわけで、研究者達は驚きを隠せないようである。ちなみに北極圏と南極圏では大気運動はかなり異なっており、南極圏にはこのような六角形構造は見あたらない。動画など詳しくはこちらへ【Cassini 12.09】
…まるで木星の大赤斑のような不思議な現象ですね!
☆政府の「月探査に関する懇談会」が9日開かれ、座長の白井克彦・早稲田大総長が「2020年ごろまでに月の南極にロボット用無人基地を建設し、25年をめどに月の裏側の石を地球へ持ち帰る」という探査目標を、座長案として示した。
この計画の実施には総額約4000億円かかるという試算も、内閣府が公表した。同懇談会は、この座長案を軸に議論を進め、来年6月ごろ、政府の宇宙開発戦略本部(本部長・鳩山首相)に報告書を提出する。
座長案では、まず15年ごろに日本独自の探査機を月の表側に着陸させる。20年ごろまでに造る南極の無人基地は、ロボットに電力を補給する。さらに25年ごろ、ロボットが月の裏側で収集した石を地球に持ち帰る。科学研究や資源利用を目指す。【読売
12.09】
☆政府の行政刷新会議(議長・鳩山由紀夫首相)が、平成22年度予算の概算要求の無駄を洗い出す事業仕分けで「事実上の凍結」と判定された次世代スーパーコンピューター(事業費267億円)の判定結果について、見直しのための公開討論会を開催する方針であることが9日、分かった。予算を要求している文部科学省の責任者やコンピューターに詳しい専門家を交えての再仕分け作業となる。
関係者によると、刷新会議は開催場所や出席者の調整に入っており、早ければ来週にも実施したい考えだ。国会議員の「仕分け人」は含めず、専門家を中心とした議論を想定している。
同会議が再仕分けを行うのは初めて。スパコンを特別扱いするのは、判定結果をめぐり、ノーベル賞受賞者が「科学技術で世界をリードするとした政権の目標との整合性が理解できない」(小林誠氏)と反発するなど、科学者や産業界、世論の批判が強いからだ。
また、菅直人副総理・国家戦略担当相(科学技術担当相)は、スパコンへの予算計上を「見送りに限りなく近い縮減」とした判定結果について、「当然、見直すことになる」と語り、予算編成過程で復活させる意向を示している。
一方、首相が議長を務める政府の総合科学技術会議は9日、スパコンについて「必要な改善を行いつつ推進する」とし、判定結果を覆すよう結論づけた。【産経
12.10】
☆下は、土星周回探査機「カッシーニ」が撮影した、Gリング。キメの細かい微粒子で出来上がった輪であり、近年、埋もれた“微衛星”(ムーンレット)の存在がカッシーニによって確認され、これらが粒子の供給源になっていると考えられている。

撮影日は今年10月9日。画像の下半分が黒いのは土星本体の影に入っているからとのことですが…位置関係がなんかつかめないなぁ…^^;
大きいサイズはこちらへ【Cassini 12.01】
☆ロシア連邦宇宙局(FSA)は、野口宇宙飛行士が搭乗するソユーズ宇宙船(21S/TMA-17)の打上げ日を下記のとおり決定いたしましたのでお知らせします。
野口宇宙飛行士は、第22次/第23次長期滞在員としてISSに約6ヶ月滞在し、来年5月頃、ソユーズ宇宙船(21S/TMA-17)で帰還する予定です。
打上げ日時:平成21年12月21日(月) 6時51分(日本時間)
平成21年12月21日(月) 3時51分(バイコヌール時間)
打上げ場所:バイコヌール宇宙基地(カザフスタン共和国)
搭乗員:オレッグ・コトフ
(FSA)
野口 聡一 (JAXA)
ティモシー・クリーマー (NASA)
プレスリリースはこちらへ【JAXA 12.07】
☆5日、ソユーズTMA−17正規およびバックアップクルーと、ロシア宇宙庁アナトリー・ペルミノフ長官以下関係者達がお茶会を開いた。これは公式な会合で、和やかな雰囲気の中で懇談が行われた。
ソユーズTMA−17は今月21日、国際宇宙ステーション(ISS)へ向けて打ち上げられる。正規クルーはオレグ・コトフ、野口聡一およびチモシー・クリーマーの3飛行士。一方、バックアップクルーには古川聡飛行士が含まれる。
会合の席上、ペルミノフ長官は「昨日、RSCエネルギア社での設計局長会議にて、射点での打ち上げ準備作業にゴーサインを出す決定を下した」と挨拶。続けて、クルーのISS滞在中、2機のプログレス宇宙船による補給と3度のスペースシャトル訪問、小型科学モジュール「MRM−1」の接続などが行われると語った。

コトフ飛行士は予防医学などを専門としており、被験者としてもなど、豊富な体験を持つ。それにひっかけて、ペルミノフ長官は笑みを浮かべながら次のように話を振った。
「ISSの仲間達は、ホンモノの医者がやってきてきっと嬉しいでしょうね。」
これに対しコトフ飛行士は、「気分的によいものだと思います」と答えた。(通常、ISS滞在クルーの中に必ず医者がいるとは限らない。それゆえメンバーの中には、応急処置などはできるよう医学訓練を積んだものが必ず含まれる。)
ちなみに同飛行士は、ロシアで100番目の宇宙飛行士である。
お茶会の最後、クルーはめいめい、フォルティスのクロノグラフ(腕時計)を授かった。一方、クルーから長官に対し、公式ポートレイトが手渡されたが、それにはちょっとしたサプライズが施されていた(下)。

3人、マスクをしているのだ。「豚インフルに抗する決意表明です」とコトフ飛行士が言葉を添えた。(カードの言葉:
H1N1 決して通さない!)
詳しくはこちらへ【Roscosmos 12.05】
…ISSにインフルを持ち込まないという決意なのかなぁ。
☆21日に打ち上げられるソユーズTMA−17宇宙船の帰還カプセル内に吊されるマスコットは、オレグ・コトフ飛行士が持ち込む「ディムラー」(DimLer)と名付けられた黒猫のマスコットとのこと。
このようなマスコットは、ガガーリンの飛行の時からカプセルに持ち込まれている。これを吊しておくことで、無重力になった瞬間が判断できる。打ち上げのライブ中継などでも時々、無重力になった瞬間、マスコットがフワフワと浮かぶ姿を目にすることができる。浮かぶこれを飛行士がつついていることもある。
ちなみに「ディムラー」は、コトフ飛行士の一男一女の名、「ディミトリー」(Dmitry; Dima)と「ワレリア」(Valeria; Lera)から文字を取ってつくられている。
詳しくはこちらへ【Roscosmos 12.04】
☆ロシアの宇宙船ソユーズで今月21日に国際宇宙ステーション(ISS)へ打ち上げに臨む野口聡一宇宙飛行士(44)は3日、モスクワ中心部の「赤の広場」にある故ガガーリン宇宙飛行士の墓参りをして、安全な航行を祈った。
ガガーリンはソ連時代の1961年、人類で初めて宇宙を航行した国民的英雄。ソユーズで宇宙を航行する飛行士は、打ち上げ前に同氏の墓に献花する慣例がある。
野口さんは8日にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地へ移動し、打ち上げに備える。ISSでは日本人飛行士として最長となる6カ月の滞在の予定。【毎日
12.03】
☆米ロの第1次戦略兵器削減条約(START1)がグリニッジ標準時5日午前0時(日本時間同日午前9時)、失効した。両国は、期限内に後継の核軍縮条約を署名できなかったが、失効後も「条約の精神」にのっとって協力することで合意、早期の交渉妥結に向けて協議を続ける。
オバマ大統領とメドベージェフ大統領は失効に先立つ4日に発表した共同声明で、「可能な限り早い日に新条約発効を達成する」との決意を表明した。両首脳は国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)の開かれるコペンハーゲンで18日に会談する可能性がある。【時事
12.05】
☆宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、2010年度にH-IIAロケットにより小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(イカロス)」の打ち上げ(金星探査機「あかつき」と同時に 小型相乗り衛星として打ち上げ)を予定しています。
本キャンペーンでは、「イカロス」(右・想像図)及び2010年末に米国で打ち上げが予定されている米国惑星協会の「Light
Sail-1」について、相互にミッション応援キャンペーンを実施致します。
JAXAでは、世界中からメッセージを募り、アルミプレートやメディア媒体(DVD)に印刷して「イカロス」と「Light
Sail-1」に取り付けます。本キャンペーンが国際交流の輪を広げ、ソーラーセイル研究の理解を深めるよい機会になることを願っています。キャンペーン概要は下記のとおりです。
1. キャンペーン名称
「君も太陽系をヨットに乗って旅しよう!」
2. 募集期間
2009年12月4日(金)〜
2010年3月14日(日)
申し込み方法など詳しくはこちらへ【JAXA 12.05】
☆NASAが、国際宇宙ステーションやそこでの活動で撮影された画像を使ってつくったカレンダーをリリースしています。これいいです^^

ダウンロードはこちらへ【NASA】
☆国立天文台、ドイツ・マックスプランク研究所などの研究者からなる研究チームが、すばる望遠鏡に搭載された新コロナグラフ撮像装置HiCIAOを用いて、太陽型星を周回する惑星候補天体を直接撮像により発見しました。
発見されたのは木星質量の約10倍と推定される2つの惑星候補天体で、主星からの距離は、太陽系でいうと海王星と天王星の距離に相当します。その温度は摂氏約330度であり、これまでに太陽型星の周りで発見されてきた伴星に比べると非常に低温です。太陽型星の周りに、今回ほどはっきりとした惑星候補天体が写し出されたのは初めてのことです。
我々の太陽系とよく似たサイズの惑星系において、木星よりも巨大な惑星候補が発見されたことは、現在の惑星系形成理論では説明が困難であり、今後の研究に大きなインパクトを与えるものです。この研究には、従来のコロナグラフを超える高い性能をもつHiCIAOと、大気による星像の乱れをリアルタイムで補正する補償光学装置の組み合わせが威力を発揮しました。すばる望遠鏡では、同装置を用いた太陽系外惑星の直接撮像探査を集中的に行うプロジェクトが今年10月から開始されており、太陽系に似た惑星系は普遍的かどうかが解明できると期待されます。
この観測成果は、米国の天体物理学専門誌「アストロフィジカル・ジャーナル・レター」に掲載予定(2009年11月5日受理済)です(論文筆頭者:C.
タールマン)。
詳細と各種画像はこちらへ【国立天文台 12.03】
☆今月21日、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地より打ち上げられるソユーズTMA−17宇宙船には野口聡一飛行士が搭乗する。この打ち上げはNASA・TVでライブ中継される。
中継は午前6時(日本時)より開始。リフトオフは午前6時51分が予定されている。その他、プログラムの詳細はこちらへ【NASA 12.03】
☆英マンチェスター大学のジョドレルバンク宇宙物理学センター(JBCA)の研究者たちが、見つかっている中では最も高温の天体を発見した。その温度は20万℃に達し、太陽のざっと35倍もの温度である。
この天体は、「バタフライ星雲」(バグ星雲)として知られる、さそり座のNGC6302の中に見つかった白色矮星。この星雲はいわゆる「惑星状星雲」と呼ばれる、恒星が死にゆく姿。赤色巨星の末期、芯では白色矮星が形成され、取り巻くガスは流れ出していくが、それが矮星の強い磁場で収束し両極へ広がっている。
下はそのNGC6302で、広がったガスがまるで羽を広げた蝶や昆虫のように見える。観測対象としてはメジャーなものであるが、しかし肝心の、あるはずの白色矮星が所在不明だった。ガス雲観測データからその表面温度は20万℃を超えると外挿されていたが、この数値は見つかっている天体の中では最も高温なものとされてきた。

ところがJBCAの研究チームは、この天体を見出すことに成功したのである(下・白丸の中)。

上に掲げた2枚の画像は今春の改修ミッションでグレードアップしたばかりのハッブル宇宙望遠鏡で撮影されたもので、ワイドフィールドカメラ3の能力が発揮された格好もなった。もちろん過去にもハッブルで撮影されたことはあったが、発見には至らなかった。
この成果は「アストロフィジカル・ジャーナル」誌に掲載される予定。詳しくはこちらへ【Jodrell Bank Centre for Astrophysics 12.02】
☆こちらはホンモノのバタフライ…国際宇宙ステーション(ISS)で、1日までに4羽のチョウが誕生した。下はその姿である。

これは、バイオサーブ・スペーステクノロジーズ社などの協力で実施されているもので、全米の子どもたちや学生が推移を見守っている。先月16日、シャトル「アトランティス」でISSに持ち込まれたのだが、この時はイモムシ。その後さなぎとなり、30日に2羽が羽化し、1日までに残りも羽化して計4羽となった。
詳しくはこちらへ【SpaceRef 12.02】
☆東大などの研究グループは3日、南米チリにある標高5640メートルの高地に建設したアタカマ望遠鏡で、天の川銀河の中心にある冷たいガスがブラックホールの方向に引っ張られていく様子を、地上から初めて鮮明にとらえることに成功したと発表した。
望遠鏡に取り付けた中間赤外線カメラでの初観測の成果。このカメラは惑星が誕生する前段階でガスが集まりだし、わずかに熱を帯びた状態を観測できる手段として注目されているが、赤外線は大気中の水分に吸収されてしまうため、地上からの観測は難しかった。望遠鏡を高地に建設したことで、大気の影響を最小限にできたという。
観測したのは、地球から約2万4000光年離れた天の川銀河の中心に近い部分。マイナス170度ほどの低温のガスやちりの固まりがあり、それがブラックホールのある方向に引っ張られ、ゆがんでいる様子が撮影できた。代表の吉井譲・東大教授は「今後は地球のような惑星ができる様子を詳細に観測していきたい」と話している。【読売
12.03】
☆ロシアの宇宙船「ソユーズTMA17」で今月21日に国際宇宙ステーション(ISS)に打ち上げられる野口聡一宇宙飛行士(44)が3日、モスクワ近郊のガガーリン宇宙飛行士訓練センターで記者会見した。野口さんは先月下旬に受けた最終試験に合格。「ここからは僕の知らない世界。一人の宇宙ファンとして幸福に感じており、ISSで大いに暴れたい」と抱負を述べた。
野口さんのISS滞在期間は日本人として最長の6カ月。「ISSの生活に日本の季節感を取り入れる」ため、2月の節分に豆まきをしたり、3月のひな祭りにチラシずしを作り、同僚に振る舞う計画も明らかにした。【毎日
12.03】
☆サッポロビールは3日、世界で初めて宇宙を旅した大麦を100%使ったビール「サッポロ スペースバーレイ」をインターネット限定で同日から発売したと発表した。330ミリリットル瓶が6本入ったセットが1万円。250セットの限定。
同ビールの大麦は、平成18年に5カ月間、宇宙を滞在した大麦品種「はるな二条」の子孫を使った。今回のビールの売上金は、子供の科学教育促進向けなどに全額寄付するという。【産経
12.03】
☆観測史上最大規模として知られる超新星爆発が、星が“死体”を一切残さずに最期を迎えるという極めて珍しい種類の爆発だった可能性があることが、最新の研究でわかった。この超新星SN
2007biは、太陽の140倍以上の質量を持つ超大質量星が起こすと理論上考えられていた“対不安定型超新星爆発(pair-instability
supernova)”を起こしたとみられる。
ほとんどの超新星爆発は、ブラックホールか、中性子星と呼ばれる非常に密度の高い星の残骸を残す。しかし対不安定型超新星爆発の場合、爆発のエネルギーが非常に大きいため、星全体が吹き飛び、残骸が残らない。ただ、太陽の100倍を超える質量の星は極めて少ないため、それが超新星爆発を起こす瞬間をとらえるのは非常に困難であった。
SN 2007biは、自動式望遠鏡を使用して撮影した遠く離れた矮小銀河の中に存在が確認されたもので、通常の超新星爆発の約40倍もの明るさを持ち、爆発の明るさが最大に達するまでにかかった時間も通常の約3倍であった。「超新星爆発がここまで明るくなり、ここまで長く時間がかかったことを考えると、極めて質量の大きい星だったに違いない」。研究の共著者で、カリフォルニア州にあるローレンス・バークレー国立研究所の宇宙物理学者ピーター・ニュージェント氏は語る。
続きはこちらへ【ナショナルジオグラフィクス 12.03】
☆12月を迎えたロシア欧州部は異常な暖冬に見舞われており、首都モスクワでは2日午後、19世紀に気象観測を開始して以来、同日としては最高の8.1度を記録した。この時期、平年の平均気温はマイナス4度で、12度以上も上回っている。同日の過去最高記録は1898年に観測された7度だった。
ロシア国営テレビによると、モスクワ動物園ではクマが1週間以上も冬眠に入れず、飼育舎内をいらいらした様子で歩き回っている。
インタファクス通信によると、モスクワの北西約200キロのトベリ市の植物園では、サクラソウ、クロッカスなどが11月初めに芽を出し、今では花が咲き始めた。バラも夏以降、花が咲き続けている。同植物園関係者によると、これら南方原産の植物がこの時期に咲き乱れているのは「開園以来初めて」という。【時事
12.03】
☆1日に帰還したソユーズTMA15宇宙船が、国際宇宙ステーション(ISS)から離脱した直後に、ISSから撮影されたその姿。漆黒の中に、静かに浮かんでいます…

詳しくはこちらへ【Roscosmos 12.02】
☆下は、南大西洋・サウスサンドウィッチ諸島のうちの3つの島、ソーンダース島、モンタギュー島およびブリストル島で形成された雲のウェーブ。11月23日、NASAの地球観測衛星「テラ」で撮影されたもの。

まるで船の船首が水面に立てる波面のように、雲がなびいている。これは左から右に流れる空気が島の火山によって乱されている様が、雲によって描き出されているものである。大きいサイズはこちらへ【Earth Observatory 11.25】
…日本周辺でも、冬型の気圧配置の時、富士山や韓国・済州島でこのような現象が起きている衛星画像が撮影されたりします(北西から流れ込む強い寒気が山に当たって、上のように波を立てます)。
☆1日、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在していた第21次長期滞在クルーのロマン・ロマネンコ、フランク・ディベナならびにロバート・サースクの3飛行士が、ソユーズTMA−15宇宙船で帰還した。

ソユーズに乗り込んだ3飛行士は午後0時56分(日本時)、ISSを離脱。その約3時間後の午後4時15分、宇宙船がカザフスタンの着陸レンジに着陸した。現地は気温−5℃で、雲が空低く立ちこめており、着氷の恐れありとの判断で救助ヘリコプターの使用が見送られた。代わりに大型駆動車で回収要員が駆けつけたという。
彼らはISSに187日間滞在した。詳しくはこちらへ【Roscosmos 12.01】
☆ソ連/ロシア時代の卓越した宇宙船設計者であり、1964年10月にはウォスホート1号で宇宙飛行を経験したコンスタンチン・フェオクチストフ氏が11月21日、モスクワで死去した。83歳だった。
詳しくはこちらへ【Energia 11.24】
…氏のプロフィールと活躍について、当サイトのこちらの記事へも掲載しています。彼がボストーク宇宙船の開発に関わった話を少し…。
http://spacesite.biz/ussrspace_vostok1.htm
☆土星の衛星「タイタン」の両極にはメタンの湖があることが、土星周回探査機「カッシーニ」によるレーダー観測で明らかとなっている。ところが北極域と南極域では、その分布に大きな差がある。簡単に言えば、湖が多いのは北極側で、南極域は数が少ないのだ。
タイタンの地軸は傾いており、それゆえ両半球に季節変化がある。これはメタン循環系に大きな影響を与え、このことが湖の差の大きな要因として考えられるが、それ以外に土星の公転軌道の扁平も深く関わっている可能性がこのほど指摘された。
この説を発表したのは、カリフォルニア工科大学やジェット推進研究所などの研究機関に所属する研究者たちからなるチーム。論文は「ネーチャー・ジオサイエンス」誌オンライン版11月29日号に発表された。
2004年から土星を周回するカッシーニは、頻繁にタイタンへ接近し、極域のレーダー観測を行ってきた。その結果、北極域の湖の面積は南極域の20倍に達することがわかっており、部分的に溜まった湖や干上がったそれはおびただしい数に上ることも明らかになっている。(下・今年1月に公開された両極のレーダー地図。赤く縁取られたのが湖岸で、湖の総面積は北極域(左)のほうが圧倒的に広いのがわかる。)

研究者たちは当初、両極の地勢に何らかの根本的な違いが存在するのではと考えたが、そのようなものは何もないことがわかった。代わりに、季節の変化を主因と考えるようになった。土星は約30年弱で太陽を公転する…大雑把に言えば夏と冬が15年周期で入れ替わる。この変化はメタンが雨で降ったり、或いは蒸発したりという循環運動を強く支配すると考えられ、北極域でメタン湖が多いことの説明も容易そうである。
しかし、研究チームのオード・アーロンソン氏は、この考え方には難点があるという。この場合、蒸発に伴う水位減少は年間1メートルに達することなるというのだが、湖の深さは平均数百メートルはあると見積もられており、これでは15年周期で湖を満水にしたり干上げたりすることはできない。加えて、季節変化だけでは干上がった湖の数の違いを説明することができない。北極域には南極域と比べて、干上がった湖が3倍、少しだけ溜まったそれが7倍もあるのである。
アーロンソン氏は言う。「季節変化は全球的なメタン輸送に関わっていることでしょうが、それが全てではありません」と続け、より有効な説明として、土星の公転軌道の楕円性があるという。
これはちょうど、地球にも見られる長期的な寒暖変化と同じ理屈である。地球にはミランコビッチサイクルのような万年スパンの温暖期と寒冷期の変化があるが、これは公転軌道が楕円であること、しかも長期的な軌道変化があるため、太陽との距離が季節や時代によってかなり違ったものになることを反映したものである。
土星の場合、南半球が夏の時、北半球が夏の時に比べて12%も太陽に近い。その結果、南半球の夏は短いが陽射しが強いということになり(太陽に近いほど軌道速度が速いため、それゆえその期間が短い)、北半球の夏は穏やかな光線で長く続くということになる。
そうしてこの不均衡が、メタンが北極域に集中し、結果として湖がたくさんある理由なのではないかと研究チームは主張しているのである。詳しくはこちらへ【Cassini 11.30】
…タイタンの両極はいまちょうど季節が入れ替わる頃で、北半球は春、南半球は秋となっています。カッシーニの観測では、南極域に、1〜2年内に新たに出現したメタン溜まりも見つかっており(詳細)、これは雨のせいではないかと考えられています。
要は湖の形成には、短期的には季節変動の影響は大きいが、しかし長期的には軌道の効果が蓄積し、北極域にメタンが集中=湖形成が活発、というのが今回の主張。メタンの湖を巡っては、「大気中からの降雨では足りない。地下にメタンリザーバーがあるのではないか」という説もあります。実はかなり複雑な循環系があるのかも知れませんね。面白いです^^
☆国内で最も古い天文同好会「東亜天文学会」(本部・大津市)が、運営上の意見対立から幹部が分裂し、会員向けの月刊機関誌「天界」が別々に発行される異例の事態になっている。
東亜天文学会は1920(大正9)年9月に、京都大花山天文台(京都市山科区)の初代台長を務めた故山本一清さんが設立した。会員は、天文愛好家を中心に全国に約900人を数える。「天界」も月刊で1000号を超える歴史があり、会員が新しい彗星(すいせい)や小惑星の発見を同誌で報告することも多い。
関係者によると、彗星や小惑星の軌道計算の権威として知られる中野主一さん(兵庫県洲本市)が昨年、理事長に就任した。会が毎年授与している天体発見賞の候補者選考で、対象者を「国内在住」に限定している会則をめぐって紛糾し、中野さんは今年7月に理事長辞任を表明した。その後、人事が混乱し、理事長が2人となる「異常事態」となった。
こうした中で、長谷川一郎会長(81)=元大手前大教授(天文学)、神戸市=たちは「天界」の10月号、11月号を従来通り発行した。これとは別に、中野さんが編集人となって「天界」の10、11月合併号を発行した。表紙のデザインはほぼ同じで、内容の異なる2誌が会員に届いている。
「天界」は来年1月号から一本化することで双方が合意したというが、和解に向けた話し合いはこれからで、長谷川会長は「宇宙のロマンを追い求める会でこのようなことが起きたことは残念。一刻も早い解決を目指す」と話している。【京都新聞
12.01】
☆今年の南極上空のオゾンホールは9月26日にピークを迎え、その大きさは1979年に衛星観測が始まって以来、10番目のサイズだったという。米海洋大気局(NOAA)が発表した。

今年の南極オゾンホールの最大面積は2380万平方マイルで、北米大陸より僅かに狭いという値。ちなみに最大のホールは1993年10月6日に記録されている。詳しくはこちらへ【NOAA 11.17】
☆宇宙航空研究開発機構と理化学研究所は30日までに、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」船外施設に7月設置した「全天X線監視装置(MAXI)」が、約2カ月で宇宙の全方向をX線で観測し、カラー画像データを得たと発表した。MAXIは、全天X線観測では英日米の天文衛星に続く4代目だが、約2カ月で終えたのは過去最速という。
また、おうし座やおおぐま座などの方向で、X線で突発的に明るくなった天体を5個発見し、世界各地の天文台などに速報した。全天の観測データは12月中旬に公開される見通し。観測が続くにつれて感度も高くなり、ブラックホールや宇宙の大規模構造の解明が進むと期待される。【時事
11.30】
☆来月21日にソユーズTMA−17宇宙船で国際宇宙ステーション(ISS)へと向かう正規クルーの訓練が、27日、終了した。クルーはオレグ・コトフ、野口聡一ならびにティモシー・クリーマーの3飛行士である。

訓練にはバックアップクルーも並行して参加しているが、彼らも終了。最後の試験は両クルーとも“エクセレント”の評価だったとのこと。詳しくはこちらへ【Roscosmos 11.27】
☆NASAの月面インパクト探査機「エルクロス」の突入で巻き上げられたチリを分析していた研究チームは、月面に存在する水の大部分が彗星由来であるとする新説を提唱した。
月面に存在するとされてきた水の由来については、太陽風の水素原子が土壌中の酸素原子に捕らえられた結果とする説がよく知られているが、正確なところはわかっていない。
水を彗星起源と考える根拠として、チリのスペクトル中に揮発性物質が確認されたことがあるという。これは炭素や水素を含む物質で、例としてはメタンやエタノール、アンモニアや二酸化炭素がある。「エルクロスは揮発性リッチな場所に突入したようです」と語るのは、エルクロス主席研究員であるトニー・コラプリート氏。
このような物質は、月が形成された数十億年前に殆ど失われたものと考えられている。したがって太陽風により水が生成されたのであれば、それは純水に近いものであり、揮発性物質は含まないはず。一方彗星はそのような物質を含んでいるゆえ、月の水は彗星がもたらしたと考えるのが妥当ではないのかというのが、主張である。
詳しくはこちらへ【SpaceDaily 11.27】
…参照したスペースデーリーの記事によると、詳細はニューサイエンティスト誌に掲載されているようです。
☆三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は28日午前10時21分、政府の情報収集衛星「光学3号機」を搭載したH2Aロケット16号機を、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げた。約20分後、衛星を無事分離し、予定軌道への投入を確認。打ち上げは成功した。
H2Aの打ち上げは7号機以降、10機連続の成功となった。
情報収集衛星は北朝鮮などの軍事関連施設の監視が主目的の事実上の「偵察衛星」。光学衛星と夜間や雲がかかっても監視できるレーダー衛星の1組2基で情報収集する。光学3号機は設計寿命(約5年)を過ぎた光学1号機の代替衛星。安全保障上の理由から詳細な能力は公表されていないが、地上の物体の識別能力がこれまでの1メートルから数十センチに向上している。
打ち上げ費用は約94億円。光学3号機の研究開発費用は総額約487億円という。
政府は、天候などに左右されず地球上のどの地点でも1日1回は撮影できる「2組4基」態勢での運用を目指している。03年11月にH2A6号機の打ち上げに失敗し1組2基を失ったが、06年9月に光学2号機、07年2月にレーダー2号機の打ち上げに成功。これにより「2組4基」態勢が確立。だが同3月にレーダー1号機でトラブルが発生、現在は「2組3基」の変則態勢で運用している。
政府はこうした事態を解消するためレーダー3号機を11年度に打ち上げる予定で、成功すれば「2組4基」態勢を回復できる。【毎日
11.28】
☆宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)のネットワーク応用実験の一環として、一般広報・利用促進等を目的としたクリスマスメール配信を実施します。本イベントは、「きずな」を経由させるメールの送受信を一般参加型とすることで、「きずな」ミッションに対する、より一層の理解を深めていただくことを目的としております。(下・メールカードの例)

※ネットワーク応用実験とは、実証済みの技術による広報・普及等を目的とした実験のこと。
1.実験内容
「宇宙から メリークリスマス。」
=超高速インターネット衛星「きずな」を使って大切な人へメッセージを届けてみませんか=
2.登録期間 平成21年11月27日(金)〜平成21年12月18日(金)17時まで
登録方法など詳しくはこちらへ【JAXA 11.27】
☆27日に帰還したアトランティスの写真をいくつか。
アトランティス、タッチダウン!白煙吹くタイヤ!

タッチダウンを見守る関係者たち。彼らはシャトル停止後、駆け寄って作業につきます。

ブレーキシュートを広げて減速!野鳥も飛び立っていきます

その他の画像はこちらへ【photo: NASA KSC】
☆シャトル「アトランティス」(STS−129)が日本時間27日午後11時44分、ケネディー宇宙センターに帰還しました。お疲れ様でした!
☆24日、ロシアの宇宙開発企業ラボーチキン公団では、同国の金星探査計画「ベネラD」の設計局長会議が開かれた。ここでは無人金星探査機の技術や素材、プロジェクトの進行スケジュールなどが話し合われた。
会合には機械製造中央研究所(TsNIIMash)、宇宙科学研究所(IKI)およびモスクワ航空研究所(MAI)の関係者も出席した。
ロシアはその宇宙プログラムの中で、金星の大気と表面の探査を行うことを謳っており、探査機の打ち上げが2016年に予定されている。(下は公表された探査機イラスト。茶色の球体の中に着陸機が入っている。)

今回の会合では、インパクトを増強するため、打ち上げロケットに「アンガラ」を使用することも提案された(アンガラはロシアが開発中の次世代ロケット)。また、高圧チャンバーの新造もしくは関連機関にある類似施設を利用することを前向きに検討するよう、指摘がなされたという。
詳しくはこちらへ【NPO Lavochkin 11.26】
…高圧チャンバーは金星大気を再現するものでしょう。ベネラ計画で使われたチャンバーがあるはずですが、恐らく数十年放置のままで、使えないのかも知れませんね(?)。
バスはフォボス・グラント探査機と共通のようですが、太陽に近いため太陽電池パネルは小さいものになっています。また、着陸機の入る突入カプセルの回りに茶色の円錐型カプセルがついていますが、これは大気層を飛ぶバルーンを納めたものとのこと。このミッションでは着陸機を地上に降ろすのと同時に、大気中に複数のバルーンを投下しその動きを追うことで大気運動を追跡する予定です(80年代のベガ計画と似ています。ただベガの場合、バルーンはカプセル中に潜ませて大気下降中に放球されましたが、今度のミッションの場合は独立して投下されるようですね)。なお、当初、着陸機は1ヵ月ほど稼働するような構想でしたが、極限環境下でその期間の稼働は難しいと判断されたようです。
2003年にロシアの宇宙計画で明らかになって以来、探査機のデザインは少しずつチェンジしてきました。それら詳しくはこちらへ
☆下は、国際宇宙ステーション(ISS)で23日に行われた船外活動の合間に撮影された一枚。ぶら下がった2機、左はソユーズ宇宙船で右はプログレス貨物船。まさに係留という感じでぶら下がってるなぁ…
大きいサイズはこちらへ

下は、25日、ISSを離脱直後のアトランティスから撮影された一枚。眼下の地球がとても美しいです^^

大きいサイズはこちらへ【photo: NASA】
☆火星にはかつてミシガン湖(約5万8000平方キロ)ほどの大きさの湖が存在していたかもしれない。その証拠となる鉱物が、火星の南半球にある衝突クレーターの内側に“バスタブリング(浴槽の水際にに残る湯垢の輪)”状に残っているのが発見されたのだ。“化石湖”の化学構造を研究する場所として、このコロンブスクレーターが最適であることになる。
研究を率いたコーネル大学のジェームズ・レイ氏によると、水路の跡と思われる地形の存在や、三角州だったことをうかがわせる堆積物などを手掛かりに、これまでに数百個のクレーターが化石湖の候補として挙げられている。
しかし、NASAの火星探査機マーズ・リコナイサンス・オービタ(MRO)から新たに送られてきた画像から、水がないと形成されない含水鉱物である粘土と硫酸塩が交互に重なった地層がコロンブスクレーターにあることが明らかになった。
「オーストラリア西部にある、酸性度が比較的高く塩分が濃い湖の中にも、コロンブスクレーターと同様の鉱物が見られるものがいくつかある」とレイ氏は語る。さらに、このクレーターは、地下水だけを水源としていたと考えられる数少ない化石湖の候補のひとつだという。「雨が流れ込んでいたとしたら水路があるはずだが、コロンブスには無い」。
コロンブスクレーターができたのは、約46億年前から35億年前まで続いたノアキアン期という温暖湿潤な時代である。 続きはこちらへ【ナショナルジオグラフィック 11.27】
☆下は、土星周回探査機「カッシーニ」が撮影した土星のオーロラ。集中観測が10月5日から8日までの間に行われ、この間の通算観測時間81時間で取得された472フレームの一枚で、これらを繋げた動画も作成され、公開されている。

カッシーニによるオーロラ観測は、以前も紫外および赤外線波長で行われたことがある。だが今回は、可視光波長によるもの。フレームあたりの露出時間は2〜3分間とのこと。
オーロラは太陽風が惑星の磁場に捕らえられ、極域に流れ込み、それが大気上層で分子を励起し生じる発光現象。地球のそれが高度100キロ〜500キロの範囲で生じるのに対し、土星のそれは1200キロの高度で発生している。これは地球大気(分子量の大きい窒素や酸素)に対し、最も軽い水素が土星大気の主たる成分であり、それゆえ高空まで広がっていることによる。
画像はもともと白黒で取得されているが、オーロラは際だつようにオレンジで着色されていることに注意。また、観測中の宇宙線ノイズやレンズフレア、ドット落ちなどは取り除いてある。
大きいサイズや動画、詳細はこちらやこちらへ【Cassini 11.24】
☆これまでに見つかった褐色矮星の中では最も若いものが見つかった。これは、未解明の部分がなお多い褐色矮星の進化を研究する上で貴重なサンプルとなりそうである。
褐色矮星は、よく知られているように、通常のガス惑星よりは遙かに大きいが、恒星として燃えるには足らない、中途半端な天体。質量が足らないため中心部で核融合が起こらず、代わりに重力解放熱を放射するのみであり、それ故低温のため観測にも引っかかりにくい。だが近年は、系外惑星捜索の中で発見されるものが多くなっている。
天体の進化論を考える中で素朴な疑問は、褐色矮星の誕生は惑星的なのか、それとも恒星的なのか、ということだ。褐色矮星は恒星や惑星が誕生する環境とほぼ同じ質の状況で形成される。しかし未だ、それがどのように形成されていくのか、明解な解答は見つかっていない。
赤外線=熱を観測するスピッツアは、2005年、「バーナード213」と呼ばれる領域のガス雲を観測した。誕生過程にある褐色矮星や恒星は星間ガスの“胎内”の中に包み込まれており、直接見ることはできない。しかし赤外線であれば、胎内を透かしてみることができる。この領域はそのような星のゆりかごとして知られる場所であり、格好の場となっている。
この観測の結果、“赤ちゃん褐色矮星”らしき天体の存在が確認された。しかも、双子である(下)。これは、その他の赤外線望遠鏡による追観測でも確認された。

スペイン・宇宙生物学研究所(Centro de Astrobiologia)のデビット・バラード氏を中心とする合同研究チームは、これが低質量恒星の誕生過程に似ていると見ている。さらに彼らは、同領域の過去観測データを掘り起こし、その双子の動きを遡ることに成功している。こうした精力的な調査と分析の結果、双子が誕生過程にある褐色矮星という結論に至ったという。
今後さらなる観測と分析で、よりはっきりしたことがわかるものと期待されている。詳しくはこちらへ【Spitzer 11.23】
☆下は、22日に国際宇宙ステーション(ISS)で撮影された一枚。まばゆい太陽!

地平線から太陽が顔を出した瞬間。一連の写真はロシア棟からシャトルクルーによって撮影されたとのことです。

ISSでは3回目の船外活動も無事終了し、シャトルクルーは帰るのみとなりました。【photo:
NASA】
☆欧州宇宙機構(ESA)の地球観測衛星「クライオサット2」が、フライトアクセプタンスレビュー(FAR;
飛行受け入れ検査)を通過した。FARは、全てのコンポネンツがフライトレベルにあることを確認するものである。
クライオサット2は、高度700キロの軌道上から、極域の氷の厚さをセンチメートルの精度で観測し、その変化を捉える。地球温暖化の影響を定量的に見出し、環境の変化を精密に測定するのが目的である。
ESAは、2005年10月にクライオサットを打ち上げたことがあったが、この時は打上げロケット「ロコット」の最終段が点火せず、軌道へ投入することができなかった。衛星は墜落し、北極海の藻くずになったとされているが、ESAはリベンジすることを表明していた。それが今回の「クライオサット2」である。
クライオサット2は1月12日にバイコヌール宇宙基地へと搬送され、2月25日、ドニエプルロケットで打ち上げられることになっている。詳しくはこちらへ【SpaceRef 11.22】
☆下は、シャトル「アトランティス」(STS−129)クルーのマイク・フォアマン飛行士。21日の第2回船外活動の一コマ。この活動では「コロンバス」モジュールへのアンテナ取り付け等が実施されました。

下は、第2回船外活動中に撮影された、「ミニ研究モジュール」(MRM−2)。とても美しい光景ですね。

【photo: NASA】
☆AFP通信が23日伝えたところによると、南極海で100以上の氷山がニュージーランドの南島に向かって漂流していることが衛星写真で確認された。同国海事当局は付近を航行する船舶に注意を呼び掛けている。
オーストラリア南極局の氷河学者ニール・ヤング氏によると、氷山はニュージーランド領オークランド諸島沖を通過し、北東へ約450キロの南島方向にまとまって移動している。この中には200メートル以上の幅の氷山もあるという。
ヤング氏は氷山の数は数百に上る可能性もあると指摘。これらの氷山は、地球温暖化で海水温と気温が上昇する中で、南極大陸から分離した巨大な氷の塊が割れてできたと説明した。ニュージーランドに多数の氷山が接近すれば2006年以来になるとされる。【時事
11.23】
☆米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル「アトランティス」の任務で、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在しているランディ・ブレズニク飛行士が22日、宇宙で女児誕生の知らせを受けた。
ブレズニク飛行士の妻、レベッカさんは22日未明、第一子となるアビゲイルちゃんを出産した。
ISS滞在中に2度の船外活動が予定されているブレズニク飛行士だが、この日は半日間の休暇を取っており、出産が船外活動に重なることなく、待望の知らせを受け取った。
ブレズニク夫妻は子どもが持てないと診断されていたため、昨年にウクライナから男児の養子を迎えたところ、その3カ月後にレベッカさんの妊娠が分かったという。
アトランティスは、シャトル引退後のISS維持に必要な予備部品を運ぶ11日間のミッションのため、16日にフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた。27日に帰還する予定。【ロイター
11.23】
☆国際宇宙ステーション(ISS)では船外活動など作業が続いています。当サイトでもメモを残していきたいところですが、なかなか手が回らず(^^;
公開されている写真を眺めて楽しむことにしますw
下は、18日、ISSにアプローチするシャトル「アトランティス」。第21次滞在クルーが撮影したもので、ソユーズ宇宙船が太陽に照らされて輝いています。上方に見える太陽電池は…これは痛みでしょうか…色があせが結構出ているように見えますが…?

下は、アトランティスを撮影するジェフリー・ウィリアムズ飛行士とニコール・ストット飛行士。ズヴェズダモジュールにて。上の写真はこの時撮影されたものですかねぇ^^

その他の画像はこちらへ【photo: NASA】
☆南極大陸のドームふじ基地に天文台を開設しようと、筑波大の瀬田益道講師(42)が、日本の天文学者として初めて南極地域観測隊に参加し、来年1月に現地調査を行う。南極は極寒で乾燥し、天文観測には地球上で有数の最適地。特にドームふじ基地は標高が富士山より高く、1年の7割は晴れ。筑波大は電波望遠鏡、東北大は赤外線望遠鏡の設置を目指している。
瀬田さんは「銀河の初期の姿が初めて見えてくる可能性がある。南極での天文観測は米国、欧州、中国との国際競争にもなっている。調査を成功させたい」と話している。
瀬田さんは第51次隊とともに24日に成田空港を出発。昭和基地から内陸へ約1000キロ離れた標高3810メートルのドームふじ基地へは、12月中旬から雪上車で向かう。現地では電波の大気透過率や大気中の水蒸気量、雲の様子などを調べる。
南極天文台構想は、2004年まで国立天文台で「アルマ計画」を推進していた中井直正筑波大教授(55)が提唱。アルマは日米欧が南米チリ・アタカマ砂漠の標高約5000メートルの高地に80台の電波望遠鏡を整備中で、12年に本格的に観測を始める。ドームふじの観測環境はアタカマ以上に良いことが、48次隊への委託調査で分かった。
筑波大は直径30センチ、重さ1トンの電波望遠鏡を開発し、アタカマで試験中。観測波長のサブミリ波では、銀河を構成する星のもととなるちりやガスをよく観測できる。振動が大きい雪上車やそりでの輸送に備え、多数の部品に分割できるようにし、零下80度でも機能するよう、ヒーターを付けた。口径が小さい望遠鏡は視野が広く、銀河系(天の川)を網羅的に観測できるが、将来は直径10メートルのより高性能な電波望遠鏡を設置する方針。東北大も最初は40センチ、次に1〜2メートルの赤外線望遠鏡を設置する計画だ。【時事
11.22】
☆NASAの土星周回探査機「カッシーニ」は、21日、衛星「エンケラドス」への通算8回目のフライバイ観測に成功した。
今回のフライバイは、今月2日に引き続いて行われたもの。最接近距離は2日のそれよりも10倍遠いものであったが、南極域に走る大地溝帯の1本の拡大画像が撮影された。取得された各種データの解析が今後数週間かけて行われる見込み。(下・今回のフライバイで取得された一枚。)

詳しくはこちらへ【Cassini 11.21】
…プルームと出現箇所が同時にはっきりわかるような画像はこれが初めてでは!?スゴイ。そして美しい…
☆米航空宇宙局(NASA)は20日、国際宇宙ステーション(ISS)で火災と気圧低下を知らせる非常アラームが鳴ったが、誤作動だったと判明、宇宙飛行士らに何の危険もないと発表した。現在、アラームが誤作動した原因を調べている。
NASAによると、非常アラームが作動したのは米東部時間19日午後8時30分(日本時間20日午前10時30分)すぎ。このアラームで、眠っていた飛行士が飛び起きた。
地球の管制塔はすぐに換気ファンを停止させて気圧の状態を調べたが、問題は確認されなかった。飛行士は約2時間後の午後10時15分まで、待機状態が続いた。
ISSには現在、スペースシャトル「アトランティス」で到着した飛行士も滞在中で、21日の宇宙遊泳による作業にむけて準備を進めている。【CNN
11.21】
…飛び起きた…さぞ驚かれたことでしょう(汗
☆政府は20日午前、宇宙飛行士の若田光一さん(46)に内閣総理大臣顕彰を授与することを決めた。内閣総理大臣顕彰が個人に授与されるのは若田氏で30人目。宇宙飛行士では過去に毛利衛さん(61)ら3人が授与されている。授与式は25日午前10時から首相官邸で行う。
平野博文官房長官は20日午前の記者会見で、授与理由に関し「国際宇宙ステーションでわが国の宇宙飛行士として4カ月半の長期滞在を初めて行い、(日本実験棟の)『きぼう』の完成に極めて重要な任務を遂行した」と評価。さらに、「わが国の宇宙開発・利用および国際協力推進への貢献と、特に青少年に大きな夢と希望を与え、科学技術への関心を高めることに顕著な功績があった」と述べた。【時事
11.20】
☆エンジン不調で一時地球帰還が危ぶまれ、19日に復旧を果たした小惑星探査衛星は「はやぶさ」という愛称を持つ。国産衛星にはそれぞれ、たいよう、のぞみ、かぐやなどの愛称があるが、誰がどうやってつけているの?
1970年以来、日本が送り出した衛星は50基超。「MS−T4」「EXOS−C」などの正式名称は覚えづらいため愛称で呼ぶ。
日本初の衛星「おおすみ」は、たび重なる失敗の末の念願成就だった。内之浦射場(鹿児島県)がある大隅半島にちなんで、当時のロケット責任者、玉木章夫(ふみお)氏が命名した。打ち上げ後の会見で披露すると、地元の人が「ありがとうございます!」と叫んだ−−と当時の記録にある。以来、愛称をつける習慣が定着した。
愛称は、計画にかかわる研究者間で募り、トップが決めてきた。「でんぱ」(電波)「たいよう」(太陽)など直接的な名もあるが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の的川泰宣技術参与は「優しい語感が漂う大和言葉が多い」と話す。
火星探査衛星「のぞみ」(98年)も一例だろう。トラブルで火星の軌道に入ることはかなわなかったが、初の惑星探査機開発に苦闘した関係者の思いを込めた。「新幹線と同名だからJRに通告しなくていいか聞いたら、西田篤弘(旧宇宙科学研究所)所長が『新幹線の100倍速いんだからいいだろう』と言ったのを覚えてます」と的川さん。
最近は、衛星に親しみを持ってもらおうと愛称公募も定着した。その一つ、地球観測衛星「だいち」は、約700キロ上空から自然災害による地形変化などを撮影。月周回衛星「かぐや」は、地球から見えない月の裏側などのデータを地球に届けた。現在JAXAは、来年度打ち上げ予定で全地球測位システム(GPS)の精度向上を目指す「準天頂衛星」の愛称を募っている。
JAXAの阪本成一教授が「その奮闘を見守ってほしい」と話す「はやぶさ」は、来年の帰還に向け、現在地球を目指す。03年に打ち上げられ、小惑星「イトカワ」に到達し、金属球をぶつけて地表の破片を地球に持ち帰る任務を負う。上空から狙いを定め、獲物をつかんで飛び立つハヤブサのイメージから命名された。事前投票では「アトム」が圧勝。「鉄腕アトム」が打ち上げと同じ03年生まれで、自律航行する同衛星をロボットに見立てた案だったが、「原爆を連想させる」とお蔵入りになった。
一方、今秋、国際宇宙ステーションに物資を届けた日本初の無人補給機「HTV」に愛称はない。JAXAは「使い捨てだから」と説明する。使い捨ての国産ロケット「H2A」は、デビュー(01年)に合わせて99年、公募で「金太郎」という愛称が内定したが、前身のH2ロケットはトラブル続きで、命名が見送られた。【毎日
11.21】
☆総合研究大学院大学、国立天文台などの研究者からなる研究チームは、連星系をなす若い星の周りの円盤(原始惑星系円盤)に物質が流れ込んでいる現場を直接撮像することに世界で初めて成功しました。観測の結果、まず連星に付随する双子の原始惑星系円盤、それらを繋ぐブリッジ構造、さらに外部からのガスの流れに起因する渦状腕を検出しました。若い天体において双子の原始惑星系円盤とガスの流れに起因する渦状腕を検出したのは、本研究が初めてです。この結果は、形成過程における物質の相互作用を解明した、連星形成に関する最初の直接観測データとなります。(下・観測とそれを再現する理論計算。詳細は下記載のリンク先へ)

観測天体は、へびつかい座の方向約520光年の距離にある、推定年齢500万年の太陽型星からなる連星系SR24です。観測には、すばる望遠鏡に搭載されている明るい星の影響を抑える特殊な装置と、大気揺らぎを補正する装置が威力を発揮しました。観測後、数値シミュレーションと比較から、観測結果を再現するのは、渦状腕を通して惑星の材料となる物質が外部から供給されていて、かつブリッジ構造を通して惑星系から隣の惑星系へ物質が流れている場合でした。以上の考察から、原始惑星系では、外部から惑星材料物質の供給を受けるだけでなく、隣の星から物質を互いにやりとりしながら成長していくことがわかりました。研究チームでは、本研究を最初のステップとして、これまで研究が遅れていた、宇宙に数多くある連星系における星・惑星形成の理解を進めていく計画です。
続きと詳細な解説はこちらへ【国立天文台 11.19】
☆宇宙航空研究開発機構(以下:JAXA)は、平成21年11月9日にご報告いたしました、小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジンの異常について、その対応策を検討してきました。その結果、今後の運用に対する見通しが得られましたので、イオンエンジンの状況を注視しつつ帰還運用を再開することとしました。
JAXAでは、4つのイオンエンジンについて、中和器の起動確認や流量調整等を実施してきました。その確認作業において、スラスタAの中和器とスラスタBのイオン源を組み合せることにより、2台合わせて1台のエンジン相当の推進力を得ることが確認できました。
引き続き慎重な運用を行う必要はあるものの、この状況を維持できれば、はやぶさの平成22年6月の地球帰還計画を維持できる見通しです。
今後もはやぶさの地球帰還に向けて、注意深く運用を続けてまいります。運用状況については,適時報告いたします。
プレスリリースと詳しい図解はこちらへ【JAXA 11.19】
…なんとそんな方法が採れるとは!凄すぎ…
☆米スミソニアン博物館で、ハッブル宇宙望遠鏡から外されて持ち帰られた2つの光学機器が展示されている。

この光学機器は「WFPC2」(Wide Field and Planetary Camera 2; 広角兼惑星カメラ
第2代)および「COSTAR」(Corrective Optics Space Telescope Axial
Replacement; 宇宙望遠鏡補正オプティクス)。これらは1993年12月、スペースシャトル「エンデバー」(STS−61)による改修ミッションで装着されたもの。それから15年以上が経過した今年5月の改修ミッション(アトランティス;
STS−125)で持ち帰られた。
ハッブル宇宙望遠鏡は1990年に打ち上げられたが、実は主鏡に欠陥があり、そのままでは“ピンぼけ”してしまうことが判明。ソフトウェア側の対応などでフル性能の半分の能力までを取り戻すことはできたものの、それ以上はハードに改修を施すしかなかった。
1993年12月、エンデバーで行われた改修で、「WFPC2」と「COSTAR」が装着された。「WFPC」はハッブルの網膜に当たる重要なカメラであり、このミッションで、ピンぼけ対応等が施された2代目と交換された。また、「COSTAR」はいわば特注の“コンタクトレンズ”である。
この処置のおかけで、ハッブルが宇宙科学に多大な貢献を残すことになったのは、よく知られているとおり。その観測対象は13万5千を超える。
「これまでWFPC2は宇宙の写真を撮り続けてきました。」と語るのは、JPLのJohn
Trauger氏。「しかしいま我々は、WFPC2の写真を撮っています。もし自分自身の写真を撮ってもらいたいと願うカメラがいるならば、ディス・イズ・イット、これぞ正にそうでしょう。」と氏は続ける。
現在、ハッブルでは3代目の「WFPC3」が活躍している。また、最初の改修以降に装着された光学機器は補正能力を自蔵しており、2002年の改修以後、COSTARは使われていなかった。
この機器たちは12月中旬までスミソニアンに展示され、その後、南カリフォルニアへ展示の旅に出る。来年3月には再びスミソニアンに戻り、常設展示となる予定とのこと。詳しくはこちらへ【NASA 11.18】
☆国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中のマキシム・スラエフ飛行士のブログ。http://www.russiatoday.com/About_Us/Blogs/orbital-log/
もともとロシア語で、ロシア宇宙庁のHPへ掲載されているものですが、上はその英訳。興味深い話がいろいろ…
☆下は、17日、飛行中のアトランティスから撮影された一枚。アトランティスは19日午前1時51分、ISSにドッキングしました。

とても美しいです^^ その他の画像はこちらへ【photo: NASA】
☆今年春から砂地に足を取られて立ち往生している火星探査車「スピリット」に、17日、脱出走行のはじめの一歩を実行するコマンドが送られた。だがスピリットは、走行開始から1秒も経たずに停止したという。
これは、車体の角度が設定以上の変化をしたためとのこと。探査車には1度以内の角度変化がセットされていたためで、これを超えた変化を検出したため即座にストップしてしまったとのこと。
脱出作戦は、非常にタイトな制限が設けられたパラメータで開始された。脱出へ向けて確信が出てきたら、制限はもっと緩いものにされるだろう。運用チームは、ソロリソロリと脱出を試みている。
詳しくはこちらへ【NASA 11.17】
☆星出彰彦宇宙飛行士が、ISS第32次/第33次長期滞在搭乗員として決定しましたのでお知らせいたします。星出宇宙飛行士は、日本及び国際パートナーの科学実験をはじめとする宇宙環境の利用に重点をおいた活動をISSで行うことになります。

星出宇宙飛行士は、スペースシャトル「ディスカバリー号」による1Jミッション(STS-124ミッション/2008年6月)に搭乗後、現在は宇宙飛行士訓練を継続しています。また軌道上のISS搭乗員と交信を行う「クルー交信担当※」として、NASAのミッション・コントロール・センターにおいてISS運用に貢献しています。
※NASAでは、CAPCOM(Capsule Communicator)と呼んでいます。
滞在時期:平成24年初夏頃から約6ヶ月間程度
輸送機:打上げ、帰還ともにソユーズ宇宙船
主な作業: ISSフライトエンジニアとして、宇宙環境を利用した科学実験、「きぼう」日本実験棟を含むISS各施設のシステム運用及びISSロボットアーム操作を実施する予定。
その他詳細はこちらへ【JAXA 11.18】
☆来日中の米航空宇宙局(NASA)のチャールズ・ボールデン局長は17日、東京・本郷の東京大で開かれた日米宇宙協力に関する討論会で、日本の無人貨物船「宇宙ステーション補給機(HTV)」について、「地球に帰還したり、有人飛行したりできるようになればいいと思っている」と述べた。老朽化した米スペースシャトルが近く廃止されると、宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)との間を行き来したり、ISSから実験試料を地球に持ち帰ったりする手段がロシアのソユーズ宇宙船だけになるため。【フジサンケイビジネスアイ
11.18】
☆政府の行政刷新会議(議長・鳩山由紀夫首相)は17日、来年度予算の概算要求から無駄を洗い出す「事業仕分け」の5日目の作業に入った。同日午前は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の中型ロケット「GX」計画を「ビジネスとして成立しない」として中止すべきだと判断した。高齢者福祉などで地域に密着した活動を支援する厚生労働省所管の独立行政法人「福祉医療機構」の基金2787億円は「全額を国庫返納すべきだ」と求めた。
GX計画は官民共同で03年に開発をスタート。しかし、総開発費が当初の3〜4倍の1500億〜2000億円に達する見込みとなり、前政権が8月、来年度予算の概算要求にロケット本体の開発費を盛り込まず、液化天然ガス(LNG)エンジンの地上開発費のみを計上していた。同エンジンは燃料が安価で、宇宙空間で蒸発しにくいため、長期運用に向いているとされる。
この日の仕分けでは、飛行実証プロジェクト(文部科学省、58億円)として要求されたエンジン開発を「エンジンだけでの売り込みは難しい」と予算計上を見送り、計画の抜本的な見直しを求めた。
仕分けはこの日、11日から土日を挟んで計5日間にわたった第1弾の作業を終え、19日の刷新会議に結果を報告する。【毎日
11.17】
☆米航空宇宙局(NASA)は米東部時間16日午後2時28分(日本時間17日午前4時28分)、ケネディ宇宙センター(フロリダ州)からスペースシャトル「アトランティス」を打ち上げた。
搭乗した6人の宇宙飛行士は、国際宇宙ステーション(ISS)に計13トンの補給物資を運ぶ。約11日間の飛行中、3回の宇宙遊泳を予定している。ISSに8月末から滞在している米国人女性飛行士のニコール・ストットさんはアトランティスで帰還する。【時事
11.17】
米航空宇宙局(NASA)は16日午後、スペースシャトル「アトランティス」をケネディ宇宙センター(フロリダ州)から打ち上げた。
今回の飛行では予備の姿勢制御装置など、来年に予定されているスペースシャトルの退役を見越した大型の機器の輸送が行われる。
また、現在国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中のニコール・ストット飛行士(46)が帰還するが、スペースシャトルを利用したISS滞在者の輸送は今回が最後。今後の輸送は、今年12月に予定されている野口聡一さん(44)を含め、ロシアのソユーズ宇宙船で行われることになる。【産経
11.17】
下・打ち上げ前日のシャトル。真っ赤に焼けた空(夕方?)に浮かび上がる美しい一枚^^

打ち上げ当日、シャトルへ向かう直前のクルー。バンの前で報道陣のフラッシュを浴びます。

シャトル「アトランティス」(STS−129)、リフトオフ!!

ミッションの成功を!その他の画像はこちらやこちらへ【photo: NASA】
☆冥王星探査機「ニュー・ホライズン」は12日、地球から15天文単位の距離に達した。
運用を担当するジョンズホプキンス大学応用物理研究所は9日、ニュー・ホライズンに目を覚ますコマンドを送信した。探査機は今年8月下旬より冬眠モードにあったが、コマンドに反応し目を覚ました。(下は世界時12日22時現在の探査機の場所。土星と天王星の中間地点を通過したのが9月上旬であった。)

冥王星に到着する2015年7月までの間、探査機は毎年行われるチェックアウト以外の殆どを冬眠モードで過ごす。このモードでは、週1回、地上へ状態を示す信号を送信するのみ。今年のチェックアウトは7月から8月下旬にかけて行われた。
今回探査機が目を覚ましたのは、アンテナの向きを微調整するのと、いくつかのメンテナンスを行うため。20日に冬眠モードに落とされ、来年1月に今回と同じ作業が再度行われる予定という。
詳しくはこちらへ【New Horizons 11.12】
☆カナリア宇宙物理研究所(スペイン・カナリア諸島)のゲーリック・イスラエリアン氏を中心とする研究チームは、太陽に近いタイプで惑星系を有する恒星は、リチウム含有量がそうでない恒星に比べ極端に少ない傾向にあることをはっきりさせる論文を発表した。ネーチャー誌最新号に掲載されている。
系外惑星を有する恒星が、そうでない惑星に比べて、リチウム含有量が少ない傾向にあることはかねてから指摘されていた。イスラエリアン氏の研究チームは、欧州南天文台の望遠鏡で、太陽によく似た500個の恒星を観測することで、よりはっきりとした傾向を描き出したのである。この500個のうち、70個が惑星系を有するものであるという。(下・惑星系の誕生するガス円盤想像図)

一方、我々の太陽も、他の恒星に比べてリチウム含有量が少ないことが分かっていた。これは過去60年間の長きにわたる謎であるが、結局太陽も、他の有惑星恒星と同じカテゴリーのひとつであることをはっきりさせられたことになる。「太陽のリチウムが少ないのは、惑星を持っているからです」とイスラエリアン氏は語る。
ただし、惑星を持つ恒星のリチウム含有量が小さくなる理由については、まだはっきりしていない。惑星の影響により恒星内部の対流がより深くなり、リチウム燃焼が可能な温度層まで運ばれることで消費されるから、などというモデルが考えられているが、詳しい研究はこれからである。
発表によると、惑星系を持つ恒星の大多数におけるリチウム含有量が、そうでない恒星の1パーセントに満たないことがわかったという。「我々の太陽同様、これらの恒星はリチウムをとてもよい効率で燃焼する仕組みを持っています。」と語るのは、チームのひとりであるヌノ・サントス氏。
研究チームは、一歩踏み込んで、系外惑星を持つ恒星を判別する手法としてリチウム含有量に着目することを提唱している。詳しくはこちらへ【ESO 11.11】
…周期表の炭素(原子番号6)より重い元素は恒星内部の核融合や超新星爆発で作られたものですが、リチウム(同3)、ベリリウム(4)、ホウ素(5)はビッグバンの時に水素やヘリウムと同時に作られました。その中でも多いのがリチウムで、殆どの恒星にほぼ同じ分量が配合されていると考えられています。恒星内部の元素合成で(新たに)合成されるリチウムは少ないこともわかっており、従ってそれが極端に少ないということは、リチウムを燃焼(=核融合)させて他の元素に変換する仕組みがあるということを意味しています。
恒星が誕生してからこれまでの経過時間、加えて、他の金属元素含有量、この双方がリチウムの変化にさほど影響を与えていないことを観測データから指摘。結局、有意な差は惑星を持つか持たないかに帰着されると結論づけています。
仮説としては、惑星の存在が恒星内部の対流運動を深層(=リチウム燃焼が可能な高温域)まで広げ、そこでリチウムが消費されているという説が出ていますが、正確なメカニズムは今後の研究に委ねられています。

(上の図は太陽に近い恒星(温度範囲 5700K〜5850K)で、惑星系を有するもの(●)とそうでないもの(○)のリチウム含有量をプロットしたもの。太陽は●で示されている。点線は研究チームが観測より定めたカットオフラインで、惑星を有する恒星は殆どがラインの下にあるが、そうでない恒星は約半数に限られる。このことは、惑星系の存在とリチウム含有量に強い相関があることを意味していると彼らは主張する。ちなみに右端で突出した2つの恒星●は、高温星=内部の放射優勢域が広い=表面に近い対流層が薄い=リチウムが高温域まで流れ込むことができないため消費されず、誕生当時の量を保存していると、研究チームは解釈している。)…ということは、破線下の○の中にも、惑星を持つものが潜んでいる可能性があるということに…?by 管理人
☆下は、先日国際宇宙ステーションにドッキングしたプログレス宇宙船。先端には通常の卵形貨物コンテナではなく、「小型研究モジュール」(MRM−2)が接続されている。

見慣れたいつものプログレスとは格好が違うので、なんか新鮮ですね^^ 大きいサイズや他の画像はこちらへ【photo: NASA】
☆下は、土星周回探査機「カッシーニ」が今年9月22日に撮影した土星のBリング。リング面の上に漂うシミのようなものは、氷の微粒子の集合であり、「スポーク」と呼ばれるものである。

微粒子が帯電すると、それらがリング面上に浮かび上がると考えられている。太陽光が当たらないほうが帯電しやすいようであり、今年の夏に迎えた昼夜平分点ではリング面は殆ど影に入ったため、広くスポークが出現。しかも横から射す太陽光がそれをはっきり浮かび上がらせたため、上のような画像が得られることとなった。
スポークは1980年代初期のボイジャー探査機で発見されたもの。当時の土星は昼夜平分点に近い状態で、スポークが大きく発達していたと考えられる。その動き(こちら)から土星の磁場が関わっていそうなことはわかっているが、成因について確実なことはわかっていない。
カッシーニは2004年夏に周回軌道へ入ったが、スポークになかなか出くわさず、その初撮影に成功したのは2005年になってからのことだった。大きいサイズはこちらへ【Cassini 11.13】
☆米航空宇宙局(NASA)は13日、無人探査機「エルクロス」の観測で月に水が存在することを確認したと発表した。今後、水や他の物質の量と濃度、水の分布範囲の分析を進め、「太陽系の進化の過程を探りたい」としている。
月の両極など太陽光が当たらない部分には、水が氷の形で存在する可能性が指摘されていた。これまでの観測で水のもとになる分子の存在は確認されていたが、水そのものは観測されていなかった。
NASAは先月9日、エルクロスのロケット部分と本体を、太陽光がほとんど当たらず氷が多く存在する可能性の高いクレーター「カベウス」に高速で激突させた。
その際に舞い上がった大量の噴出物の成分を分光器で調べた結果、95リットルに相当する水分の飛散を確認した。観測チームによると、探査機の激突によって、月の上空に水蒸気や細かいちりの層が生じた。太陽光に当たって凍っていた水が水蒸気になったとみられる。また、下層の比較的重い土砂などの噴出物からも水分の存在が確認できたという。
NASAの観測チームは記者会見で、「顕著な量の水が見つかった。月の神秘を解明する上で新たな一ページを開くものだ」と指摘した。月の水の解明がさらに進めば、将来の有人月探査にあたって飲料水を確保できるだけでなく、水を分解して、水素をロケット燃料、酸素を宇宙飛行士の呼吸用に活用することも可能になる。【毎日
11.14】
☆政府の行政刷新会議が13日に行った「事業仕分け」で、日本科学未来館を巡り、館長を務める宇宙飛行士の毛利衛氏が同館の存在意義を強調し、「仕分け人」らと激しい議論を交わした。
財務省側が赤字と説明すると「高校、大学の経営で赤字と言いますか? この認識自体が官僚的発想だ」と逆襲。また、用意してきたパネルを持ち出し「低成長の中、来館者は伸びて90万人になった。ちゃんと見て」と仕分け人に反論した。激論の末の判定結果は「予算の削減」だった。
文部科学省は、次世代スーパーコンピューター開発費についても、ノーベル賞を受賞した理化学研究所の野依良治理事長の出席を検討した。都合で実現せず、こちらは「限りなく予算計上見送りに近い削減」と判断され、応援団の有無が明暗を分けたとの見方もある。【読売
11.13】
☆地球以外の生命体の謎に迫ろうと地球外知的生命体探査(SETI)の全国一斉探査が11日夜から2日間の日程であり、熊本県内でも大学や天文台などが参加した。30以上の施設が一つの範囲を一斉に観測するのは世界初という。
兵庫県立西はりま天文台の呼びかけで2年前から準備を進めてきた。北の空のカシオペア座付近の限られた範囲を東海大熊本キャンパスなど8カ所で電波観測を行った。ほかにノイズなどを区別するため、南阿蘇ルナ天文台など全国23施設が光学望遠鏡でサポート観測をした。この範囲では89年、地球外からきている可能性がある強い電波を米ハーバード大などが観測しているといい、関係者は期待を高めている。
11、12両日深夜に観測した電波解析には1カ月ほどかかるという。【毎日
11.13】
☆NASAは、火星で砂地にはまって身動きが取れなくなっている火星探査車「スピリット」の脱出を、16日から試みることを発表した。13日早朝(日本時)、NASAが発表した。
スピリットは今年4月23日より、「トロイ」と運用チームが呼んでいる場所で立ち往生している。その直前までは順調に走行を続けていたが、この一帯の砂地が深く柔らかく、車輪も空回りするようになって抜け出せなくなってしまった。
(下・スピリットのこれまでの走行ルート。「ホームプレート」と呼ばれる丘の周囲を走行してきた。)

このようなサンドトラップは、過去にも何度か経験し、その度に脱出してきた。しかし今回はこれまでにない厄介な砂地で、当初は楽観的だった運用チームも本腰を入れて取り組まなければならなくなったのである。ジェット推進研究所(JPL)にはトロイを模した環境が作られ、モックの探査車を実際に動かしながら、脱出手順を探る実験が続けられてきた(下)。

「これは長いプロセスになりそうです。それに、試みが成功しない可能性も高いものとなりそうです」と語るのは、NASA本部で火星探査車計画を統括するDoug
McCuistion氏。「最初の数週間の試行のあとでないと、スピリットが結局脱出できるのか否か判断つかない感じです。」
同探査車は6輪車。最初のコマンドはそのうち5輪を前進6回転させるというものであるというが、ひどいスリップをおこし、目に見えた前進はないものとエンジニアらは予見している。ちなみに同車の右前輪は2006年以来、モーターの断線か何かで動かなくなっている。(下は5月初めに撮影された一枚。左の車輪には、それがまるでスポンジタイヤに見えるほどに砂がついている。かなりキメの細かい砂であるのもわかる。)

(下は6月に撮影された車体の下部。ロボットアームの先に取り付けられた顕微カメラでの撮影なのでピンぼけしているが、状況はよくわかる。車輪は深く埋まり、砂の一部が車底に触れている。)

スピリットはこの試行の翌日にデータを地球に返し、地上ではその検討が行われる。この結果次第で次の試行が行われるというやり方で、この脱出作戦が来年初めまで続けられる予定だという。詳しくはこちらへ【NASA 11.13】
☆下は、欧州宇宙機構の彗星探査機「ロゼッタ」が12日、約63万キロの距離から撮影した地球。

ロゼッタは「67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ」(Churyumov-Gerasimenko)彗星への接近観測を目ざして、飛行を続けている。2004年3月2日に打ち上げられ、火星や地球へのスイングバイを複数回行い、2014年に同彗星へのアプローチを行う予定。
今回はそのスイングバイのひとつで、13日、地球へ最接近する。詳しくはこちらへ【ESA 11.12】
…いままさにあの真横をすり抜けんと、アプローチコースに狙いを定めている雰囲気。とても迫力があり、そして美しいです^^
☆10日にバイコヌール宇宙基地より打ち上げられた「小型研究モジュール」(MRM−2)・別名「ポイスク」が、日本時間13日午前0時41分、国際宇宙ステーションにドッキングしました。
☆下は、1924年、米海軍長官(SECNAV)によって発せられた命令電報。全ての海軍通信所(ALNAVSTA)に対し、火星からの電波と思われるような不可解なラジオ波はいかなるものも拾い上げよ、との達しである。

電文の概要: 「全ての海軍通信所へ。海軍は、火星が地球へラジオコンタクトを図る可能性を信じている天文学者たちに協力しようと思う。彼ら(火星)が最も近づく間、全ての通信所は、通常とは異なる信号に注意し拾い上げたらレポートせよ。また、できるだけ広範囲の周波数帯をカバーせよ。期間は8月21日24時から8月24日24時である。」
この年は、およそ15年毎に巡る火星大接近の年。しかも1804年以来の近さであり、同8月22日、衝を迎えた火星は地球から5578万キロの距離まで接近した。
当時は今と違い、火星文明の存在を信じる人が多かった時代。この“作戦”では余計な雑音電波を抑える行動もとられ、一般のラジオ局も対象となった。だが、彼らを停波させることは2日とできなかったという。
ちなみに下は、1920年代中期(22〜26年)に米国で発行されたラジオ雑誌「ポピュラー・レディオ」の広告記事。火星接近に乗じた広告のようです。

詳しくはこちらやこちらへ。テレグラムの詳細はこちらへ【MarsToday/Letters of Note 11.06】
…当時はテレビが出る前の世の中で、ラジオは重要な情報娯楽源でしたから、ラジオ局にとっては3日も停波なんてあり得なかったことでしょう(広告もたくさん抱えていたでしょうしw)。オーソン・ウェールズのラジオドラマ「宇宙戦争」がパニックを引き起こしたことはよく知られていますが、これは1938年のこと。つまり、海軍の協力からさらに14年も先のことです。
真面目な天文学者には協力せず、エンタメな火星人襲来ドラマで世間をパニックに陥れたとは、商業ラジオらしいですね^^;
上のポピュラー記事は、同誌販売プロモート用のチラシ(新聞にでも挟まれたかな?)。中央の濃い黒字文には「火星が8月23日に地球に最接近します。(中略)ポピュラー・レディオ誌を読んで情報を仕入れましょう。8月号、ナウオン新聞売店」とあります。文字がぼやけて読むのがかなり困難ですが、右枠の中はどうやらこの火星人通信を受信するためのコツのようで、赤字で「電池式真空管を用いよ」、「よい受信コンディションのためには」、「初心者向け、受信機の組み立て方記事」、「受信愛好家(BCL)向けの役立つヒント」と読め、ポピュラー誌にはこれらが満載ですよとアピール。左下のクーポン券は、これまた管理人の憶測ですが、定期購読の割引券かも知れません。
ちなみに、「宇宙戦争」ではそもそもパニックは起こらなかったという話もあります。新興メディア・ラジオの出現を驚異に感じた新聞メディアが(ラジオに規制を与えるきっかけとするために)作ったでっちあげという説も。あと、“BCL”は、既に20年代の米国の雑誌にも出ていた言葉のようで…語源について【管理人】
☆下は、10日の「ミニ研究モジュール」打ち上げシーン。このサイズではちょっとわかりませんが、視野のほぼ中央に火星が写っています。

大きいサイズはこちらへ【Roscosmos 11.11】
☆気象庁と国土交通省航空局は12日、気象(運輸多目的)衛星「ひまわり6号」が復旧し、同日午後1時から運用を再開したと発表した。6号は11日夜に姿勢が異常に傾き、気象観測と航空管制用の電波送受信ができなくなったため、機能を一時的に予備機の同7号に切り替えていた。
航空局によると、通常は3個中2個を動かしている回転式の姿勢制御装置のうち、1個が停止したのが姿勢異常の原因。地上からの通信で再起動し、12日午前2時17分に正常な姿勢に戻った。この装置のトラブルは6号では初めてという。【時事
11.12】
☆恋敵への暴行や誘拐未遂などの罪で起訴された米航空宇宙局(NASA)の元女性宇宙飛行士に対し、フロリダ州の裁判所は10日、禁固2日と保護観察1年の判決を言い渡した。
リサ・ノワク被告は2007年2月、恋敵で米空軍の大尉だったコリーン・シップマンさんを変装姿で暴行した後、テキサス州ヒューストンからオーランド国際空港に向かって1600キロ以上走行したところ、警察に逮捕された。走行中はあまり休憩を取らずに済むよう、おむつを着用していたという。
裁判でシップマンさんは、薄暗い駐車場で襲撃され殺されかけたと涙ながらに証言。ノワク被告が、攻撃する前に「死体の切断」について調べていたと話した。
裁判官は、軽度の暴行や車の窃盗などの罪を認めたノワク被告に対し、初犯であることなどを考慮。また、シップマンさんへ誠実な謝罪の手紙を送ることと、元交際相手で宇宙飛行士だったウィリアム・オーフェリン氏やシップマンさんに今後接しないことを、同被告に命じた。
事件後、ノワク被告とオーフェリン氏は、どちらもNASAから解雇されており、シップマンさんは事件に関係する健康上の問題で、空軍の仕事を失ったという。
☆9月末にデザインが発表されたソユーズTMA−17宇宙船クルーのミッションパッチが、できあがったようです(下)。

色合いまで原案通りにできるものですね!TMA−17は来月、クリスマスの直前に打ち上げられます。クルーのひとりが、野口飛行士です。
来週、クルーおよびバックアップクルーのオフィシャルフォト撮影が行われるそうです。詳しくはこちらへ【Roscosmos 11.10】
☆日本時間10日午後11時22分、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地より小型研究モジュールを搭載したプログレス貨物宇宙船がリフトオフしました。
打ち上げは成功し、宇宙船は12日に国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングが予定されています。【Roscosmos
11.10】
☆下は、月周回探査機「ルナ・リコネッサンス・オービター」が撮影したアポロ11号着陸地点。先日リリースされた12号着陸地点同様、50キロの低軌道から撮影されたものであるので、先に公開されていた写真に比べ細部がよく見えている。

大きいサイズなど詳しくはこちらへ【NASA 11.09】
☆ウェザーニューズは11月10日、「しし座流星群」の様子を全国7か所の地域で観測して生中継すると発表した。24時間ライブ放送番組「SOLiVE24」で放送する。番組の放送時間は11月17日23:00から18日7:00まで。
PCと携帯電話両方に特設サイトを開設。流星群がある当日までは「しし座流星群」が見えると見込まれるエリアを地図上で表示する。一方、当日は、流星をカウントして報告できるツール「流星カウンター」をケータイ向けサイトに用意。各地の利用者が提供する数値の集計によって、全国でどのくらいの流星が見えたのかを知ることができる。
同社によると、17日夜から18日早朝は、北日本は高気圧に覆われるため流星群を観測するにはよい条件とのこと。特に太平洋側ほど雲が少ない。ただ、本州の南海上には前線が近づくため、沖縄や西・東日本の太平洋側では雲が多い空になりそうだという。「しし座流星群」のピークは18日夜明け後の見込み。【BCN
11.10】
☆ロシアの宇宙開発企業「エネルギア」のロポタ社長は10日、地球の周囲に大量に漂う使用済み人工衛星などの宇宙ごみが国際的な問題となる中、「掃除宇宙船」の開発で巨利を狙う構想を明らかにした。インタファクス通信が伝えた。
同社長は、人工衛星などの安全を脅かす大きな宇宙ごみは約1200個に上ると指摘。宇宙ごみの掃除ビジネスは2020年までに30億ドル(約2700億円)の市場になりうると予測した上で、その4分の1はロシアが受注すべきだとしている。
同社の既存の宇宙船にごみを集める機器を増設し、掃除船とする構想だが、詳細は決まっていないという。【共同
11.10】
…ビジネスって…相当のゴミを撒いたのはどこの国でしたっけ…w
☆バイコヌール宇宙基地では6日、技術者会議および国家委員会会議が行われ、ソユーズUロケットロールアウトの決定が下されました。これを受け、8日早朝、ロケットが射点へと運び出されました。
ロケット、第112組み立て工房より出ます

出発!射点到着まで約2時間

宇宙への道 向こうに射点が

ジャッキアップされ、据え付け。この後、左右に開く整備塔がロケットを挟みます。

詳しくはこちらやこちらへ【Roscosmos/Energia 11.08】
☆下は、先週から今週にかけて中米方面を暴れ回っている熱帯性暴風雨「アイダ」。NASAの地球観測衛星「テラ」が8日に撮影したもので、ぶ厚い雲の塊がメキシコに肉薄しています。

アイダは先週、発達衰退を繰り返しながら中米を直撃し、100人以上の犠牲者を出している模様です。大きいサイズはこちらへ【Earth Observatory 11.10】
☆小惑星探査機「はやぶさ」は平成22年6月の地球帰還に向けて、第2期軌道変換を実施中でしたが、11月4日(水)(日本時間)に、作動していた主たるイオンエンジン1基(スラスタD)の中和器の劣化による電圧上昇により、自動停止していることが確認されました。以降、同スラスタの調査及び復旧を試みてきましたが、現時点では、まだ再起動に至っておりません。
JAXAでは、現在、探査機の状況を確認するとともに、地球への帰還に向けた対策について検討を進めています。検討結果がまとまり次第、あらためてお知らせいたします。続きはこちらへ【JAXA 11.09】
☆地球と火星の間の軌道を回る小惑星イトカワへの着陸に成功し、地球帰還を目指している日本の探査機「はやぶさ」のエンジン1台が停止したことが9日、明らかになった。
はやぶさの4台あるエンジンのうち、2台はすでに劣化などで動かしていない。残る2台を使って、地球を目指していたが、今回のトラブルにより、動くエンジンは1台のみとなり、帰還できない恐れが出てきた。
宇宙航空研究開発機構によると、今月4日、作動していたエンジン1台が停止。9日まで復旧、再起動を試みたが、作動していない。劣化や動作不安定などの理由で、動かしていなかったエンジン2台についても再起動を試みたが、動かなかったという。
現在、はやぶさは地球から約1億6000万キロ・メートル離れた場所を進んでいるが、残るエンジン1台だけでは、スピードが不足するため、うまく地球に帰還できない。
はやぶさは03年5月に打ち上げられ、故障やトラブルなどを乗り越えて小惑星イトカワに着陸。現在は地球帰還へ向けて加速していた。来年6月、大気圏に突入し、直径40センチ・メートルの耐熱カプセルを豪州の砂漠に落とす予定で、中にイトカワのかけらが入っているかどうかが注目されている。【読売
11.09】
☆カザフスタン・バイコヌール宇宙基地では、9日に打ち上げ予定の小型研究モジュール(MRM2)の準備が続けられています。このモジュールは既にある「ピアース」ドッキングモジュールとほぼ同一型で、ピアースと正対するように接続されます。
(下は、組立がだいぶ先まで進んだところでのISS主要部。ズヴェズダとザーリャを繋ぐドッキングポートにピアースが、そしてその正対にMRM2が結合している。このミニ研究室は、ドッキングポートの役割も果たす。)

下は、宇宙基地の整備棟で待機するMRM2。プログレス無人貨物宇宙船の貨物室(ソユーズでいう軌道モジュール)の代わりに、このMRM2が接続されています(白い部分)。

プログレスM−MRM2システムに、フェアリングが被せられます。

作業が完了すると、専用貨車へ詰め込まれます。こうして、打ち上げロケット「ソユーズU」への組合せを行う組立棟へと運ばれます。

ディーゼルで搬送されます。

組立棟で、打ち上げロケットと結合されました。


打ち上げは日本時間10日午後11時22分が予定されています。その他の画像などはこちらへ【photo: Energia】
☆菓子でできた宇宙ステーション完成−。大阪市中央区の大手前製菓学院専門学校で6日、学生が作った「宇宙に浮かぶ家」の完成式があり、学園祭で公開された。
同校では毎年、学園祭で、日本一の菓子作りに挑戦しており、今年は宇宙ステーションの居住空間をイメージした家を製作した。家は直径2・2メートル、長さ3メートルの円筒形。延べ420人が1カ月かけて、マシュマロやビスケット、チョコレート、アメなど約2万5千個を使用した。
製作前には、元宇宙飛行士の毛利衛さんに「宇宙空間ではどんな菓子が食べやすいのか」などの質問をして、「クッキーのような砕けるものは破片が目に入るなどして危険」とのアドバイスを得た。ビスケットはくずが飛ばないように粉砂糖で加工、壁は弾力性のあるマシュマロを使った。
式には、近くの追手門学院小の児童も参加し、最後のビスケットを壁に取り付けた。製作した2年の矢崎佐織さん(20)は「夢をたくさんつめこんだ。将来、こんな家が実現したらいいですね」と話していた。学園祭は7日まで、12月25日まで校内で一般公開している。【産経
11.06】
…見出しを見たときには小さなお菓子の模型かと思いましたが、こんなに大きいとは(驚)
学院HPのリリースはこちら。展示場面が公開されています。
☆アマゾンで見かけ、表紙を見ただけでオーダーしてみた“Nasa Apollo 11 Owners'
Workshop Manual”が届きました。予想以上の内容だったのでちょっとご紹介を…
新聞紙四つ折りサイズ。Owners' Workshop Manual なんてタイトルから、よくありがちな、全ページ白黒・線画と解説が中心の設計図集かその類かなと思っていましたが、実際は図鑑のような解説本。想像以上のもので、買って正解でした。
内容は、イントロ(人工衛星、冷戦、スペースレースの背景)、サターンロケット、アポロ司令船CM、ガイダンス&コントロールシステム、着陸船LM、宇宙服、通信系などとなっています。
序章より。ロケット開発の歴史には、コロリョフもしっかり登場。

サターンロケット・エンジンの解説ページより

解説: F1エンジン(左)、CM操作パネル(右)

解説: 誘導コンピュータ(左)、通信系(右)

各章の扉はこんな感じ。下は第5章・宇宙服

200ページですので各章の内容は限られますが、ツボはきちんとわかりやすく綴られています。しかし、それ以上に写真や図面、特に見たことのないようなものもたっぷり入っており、眺めているだけでも楽しい本です。
これで$21.75は安いと思いました。アポロに興味のある方にはお勧めです。
☆超新星残骸「カシオペアA」に埋もれる中性子星が、炭素の大気を持つ可能性が高いことが明らかとなった。
カシオペアAは地球から11000光年の距離にある、約3世紀前の超新星爆発の残骸。地球から近い距離にあり、古くからの重要な観測対象のひとつである。膨張速度からの逆算では、1680年ごろに超新星爆発の光が地球へ到達したとみられるものの、古記録にはそれらしきものの観察記録が見あたらない。最近の研究ではこれが太陽の10倍以上の恒星の爆発で、数日かそこらで減光してしまうタイプであることが判明しており、当時の人々が見逃した可能性も考えられている。
通常、超新星爆発の残骸中には中性子星やブラックホールが存在するが、カシオペアAにも対応する天体がある。それが発見されたのは1999年のことで、X線宇宙望遠鏡「チャンドラ」の観測による。これは中性子星と考えられたが、しかし放射される電波やX線がパルスを帯びていないため、研究者の間では不可解な天体として扱われてきた。(下・カシオペアAのX線画像と中性子星のイラスト)

一般に、中性子星は強い磁場を帯び、超高速で自転している。電磁波は磁極の狭い領域から細いビームとして放射されるが、それと高速自転のせいで地球ではパルス波として観測されるのである(高速で回転する灯台のライトを見るようなイメージ)。
カシオペアAの天体に取り組んできたサウサンプトン大学のウィン・ホ氏を中心とする研究チームは、観測データにうまく整合するような理論モデルを探した結果、中性子星の表面に炭素の層を被せたモデルが現象をよく説明することを見出した。
もともと、多くの研究者が、中性子星の表面に水素ガスの層を仮定して現象を説明しようと試みていた。だがパルスのない電磁波放射を説明しようとすれば、天体のサイズを極端に小さくしなければならず(人の身長と同程度!)、現実的なものではなかった。
しかしホ氏らのチームは、中性子星表面に炭素の層を仮定することで、電磁波が天体表面全体から放射されうることを見出した(ちょうど白熱電球のように、四方へ光を放っているイメージ)。これであれば、高速自転をしていてもパルスとしては観測されない。
(下は、研究チームが発表した中性子星表面付近の模式図。大気といっても惑星の大気とは全く異なる。地殻に相当するのは鉄の層(Iron
Envelope)であり、その上にはり付いている厚さ10センチほどの炭素ガスが大気。ちなみに炭素は水素やヘリウムの核融合で容易に作り出される元素であり、このような高密度星でも普通にみられうる元素である。中性子星のサイズは半径10キロで、太陽程度の質量。)

また、この中性子星の磁場は比較的弱いものと考えられるという。誕生から時間の経たない若い中性子星の中には磁場の弱いものもあることがわかっているが、これがこのままずっと弱いままなのか、そのうち強度を高めていくのか、その辺はまだわかっていない。
論文は「ネーチャー」誌11月4日号に掲載されている。詳しくはこちらへ【Chandra 11.04】
☆下は、NASAの月周回探査機「ルナ・リコネッサンス・オービター」(LRO)で撮影された、アポロ12号着陸地点周辺。LROによるアポロ着陸地点の撮影画像は早くにリリースされているが、これは高度を更に下げた軌道(50キロ)からのもので、細かい部分がより詳しく写っている。

アポロ12号はサーベイヤー3号のすぐ近くに着陸したが、そのサーベイヤーも写っている。また、据え付けられた月震計など、それにクルーの足跡も見えている。大きいサイズはこちらへ【NASA 11.04】
☆国立天文台の研究者とマサチューセッツ工科大学の研究者を中心とする2つの研究チームは、すばる望遠鏡を用いて白鳥座の方向およそ1000光年先にある恒星HAT-P-7の観測を行い、この恒星のまわりの惑星HAT-P-7bが恒星の自転とは逆向きに公転していることを発見しました。このように惑星が逆行する現象は、複数の巨大惑星が重力によってお互いをはじき飛ばしたり、伴星の存在によって惑星の軌道の傾きが振動したりすることにより生じる可能性があると予言されていましたが、観測によって実際に発見されたのは今回が初めてです。太陽系外惑星には、太陽系とはまったく異なる公転軌道をもつ惑星の存在が多数知られていますが、今回の発見は惑星が誕生してから現在の軌道に至るまでの惑星系の進化を理解するうえで重要な観測成果です。
太陽系外惑星 (系外惑星) は1995年に初めてその存在が確認され、2009年10月までに400個を超える候補が発見されています。しかし系外惑星の多くは、太陽系の惑星とはまったく異なる公転軌道の特徴を持っていました。例えば、木星のような巨大ガス惑星がたった数日で恒星のまわりを公転していたり、多くの惑星が大きな離心率を持った楕円軌道で公転しています。こうした系外惑星の軌道の多様性を説明するために、惑星が誕生して現在の軌道に至るまでのさまざまな惑星移動モデルが提案されてきました。
続きはこちらへ【国立天文台 11.04】
☆NASAの土星周回探査機「カッシーニ」は2日、衛星「エンケラドス」への近接観測に成功、3日にデータを送信してきた。下は画像の一枚で、南極域から吹き上げるプルームが美しく輝いている。

カッシーニはこのプルームに真横から突っ込む形で飛び込み、抜けていった。今回取得されたデータをこれまでに取得されたデータと比較したりすることで、そのより詳しい特徴が明らかになるものと期待されている。詳しくはこちらへ【NASA 11.03】
☆水星探査機「メッセンジャー」が9月29日の水星フライバイで取得したデータの初期分析結果が発表された。同探査機は2011年に水星周回軌道へ投入される予定であり、現在全旅程の4分の3を飛行した段階にある。
同探査機は9月29日に、到着(周回軌道投入)までに行われる3度の水星フライバイのうちの、最後のフライバイを成し遂げた。最接近の前後で探査機のシステムがシャットダウンしてしまうというトラブルに見舞われたものの、まだ人間が見ていない領域の撮影等には成功している。(ちなみにこのシャットダウンの原因はわかっており、今後同様のことが起こらないように対策が講じられている。)
現時点で、水星面の98パーセントの撮影が完了したという。残されているのは極域の僅かな部分で、これは周回軌道投入後に露わになる予定。
今回のフライバイでは水星の希薄な大気に関するデータも取得されたが、以前に取得されたデータと比べて大きな変化が見られた。これは水星の公転に伴う太陽からの距離の変化が関係しているとみられており、周回軌道投入後はこの“季節変化”がより詳しく調べられることになろうと期待されている。
(下は前回と今回のフライバイで判明した、ナトリウム原子の分布変化。前回のフライバイで観測された範囲に比べ今回は10分の1程度にまでしぼんでしまっているが、これには、公転に伴う太陽放射圧の変化が大きく効いていると考えられるという。つまり放射圧が小さくなったことで、地表からはじき出され吹き飛ばされる原子の量が減ったというわけである。)

一方、地表の元素成分に、鉄とチタンが予想以上に含まれていたという。これまでの地球からの観測等では、水星の地殻には鉄は比較的少ないものと考えられていた。「水星の表面には、我々の予想を超える、標準並の鉄とチタンが含まれていることがわかったのです。このことは、月の海の部分と似ています。」と語るのは、メッセンジャー計画科学研究員のデビッド・ローレンス氏。
詳しくはこちらへ【Messenger 11.03】
☆宇宙線の源泉として超新星爆発や高温星の恒星風などが提唱されているが、このほどその説を強くサポートする観測結果が公表された。
宇宙線とは、宇宙空間を高速で飛ぶ電子や陽子といった荷電粒子(高エネルギー荷電粒子)の総称。これが大気中に飛び込むと様々な粒子(二次粒子)が生成される。人類の認知の歴史は約1世紀前に遡り、特に加速器が登場する前の素粒子研究では、二次粒子は重要な観測対象であった。ちなみに、「宇宙線」(Cosmic
Ray)という電磁波を彷彿とさせる名は、「ミリカンの実験」で有名なロバート・ミリカンが名付け親で、彼は当初、地球外からくる電磁波が二次粒子の成因と考えたのであった。
宇宙線のエネルギーにはいろいろあるが、その最高エネルギーは、加速器で達成されるそれよりもゼロが3つも多い(1020eV)。これは例えれば、目に見えない素粒子でありながら時速150キロ超の剛球の持つエネルギーに等しい(話題の花巻東・菊池君の球ですねw)。
ところがこの宇宙線の成因が長年の謎となっている。高エネルギー宇宙線は速度で言えば、光速に近いのだ。世間的に漠然と「宇宙の彼方から」といえばなんでもありのように聞こえるが、きちんと出所を考えると難しい。そのような“天然の加速器”が一体どこにあるのか、ということなのである。
最も有力な説として、超新星爆発や高温星の恒星風が提唱されている。ハーバード・スミソニアン天体物理研究所やカリフォルニア大学などのメンバーからなる合同研究チームは、アリゾナにあるガンマ線地上望遠鏡「VERITAS」(下)を用いて、おおぐま座のスターバースト銀河「M82」の観測を行った。

スターバースト銀河は、通常の銀河よりも多くの超新星爆発や巨星を抱えている。もし説が正しければ、この銀河はそれ以外の銀河よりも宇宙線の放出が高いはずである。研究チームはVERITASでM82を観測した結果、我々の銀河より500倍もの密度の宇宙線の存在を示唆するデータが取得されたという。
(下はハッブル、チャンドラで取得されたデータを合成して作成されたM82。可視光で見ると葉巻に見えることから“葉巻銀河”と呼ばれているが、X線でみると外側を覆うように高温ガスが浮き上がってくる。ハイレートで恒星が誕生するなど活動が活発で、このような銀河は活動銀河とも呼ばれる。)

VERITASで観測されたのは、宇宙線そのものではなく、M82から到来するガンマ線。M82で生成される宇宙線はそこから脱出することはできないが、宇宙線が星間物質と交わす相互作用でガンマ線が放射され、それは飛び出すことができる。ただしそのカウントは非常に時間のかかるもので、データ必要量を確保するのに2年を要したという。
(下はカウントを視覚化したもので、白丸の範囲が大体M82全体に相当する。中央の黒星がスターバースト域すなわち銀河中心で、高いカウント数を示している。)

「M82での検出は、宇宙が天然の加速器で溢れていることを示しています。地上でのガンマ線観測装置の向上で、さらなる発見がもたらされること必至でしょう」と語るのは、アイオワ州立大学のマーチン・ポール教授。
論文は雑誌「ネーチャー」に掲載されている。詳しくはこちらへ【HARVARD-SMITHSONIAN CENTER FOR ASTROPHYSICS 11.02】
…ガンマ線の観測といえば、宇宙望遠鏡「フェルミ」の存在があります。今回の発表とほぼ同時に、観測対象は異なるものの(こちらは大マゼラン雲)、やはり同じ原理で“宇宙線加速器”の存在を検出しています(記事はこちら)。ガンマ線天文学の進歩がもたらす成果ですね^^
☆下は、インド西部の油田火災で吹き上がる黒煙。火災は先月29日に突然発生し、AP電によると6名が死亡、150人が負傷したと報じられている。

NASAの地球観測衛星「テラ」が30日に撮影した。大きいサイズと詳細はこちらへ【Earth Observatory 10.30】
下は、2002年にジョンズホプキンス大学のカール・グレーズブルック、イバン・バルドライの両氏によって発表された宇宙の色。「コスミック・ラテ」と命名されたこの色は、20万個の銀河のスペクトルを足し合わせてとった平均とのこと。

あと100億年も先(!)では、青成分が抜けてより赤みを帯びたものになるという。これは晩年を迎えた巨星の割合が多くなるからとのこと。
大きいサイズと詳細はこちらへ【APOD 11.03】
☆H2Bロケット1号機で打ち上げられた国際宇宙ステーション(ISS)への無人補給機「HTV」は2日、大気圏に突入し、燃え尽きた。ISSから分離直後、2機が並行して地球を周回する姿が10月31日未明、西日本各地で見られた。
鹿児島、宮崎の県境にあるえびの高原では、31日午前5時27分ごろ、西の空に出現。2〜3等星ほどのHTVを、金星ほどの輝きがあるISSが数秒遅れで追いかけるように見えた。30秒露光の固定撮影では、2機が並行した光跡を描きながら、霧島連山最高峰の韓国(からくに)岳上空を東の空に吸い込まれるように姿を消した。【毎日
11.03】
☆地球から2億5千万光年かなたにあるペルセウス座銀河団をX線天文衛星「すざく」で観測し、微量元素であるクロムとマンガンからのX線を検出しました。これは、世界で初めての銀河の外(すなわち銀河間空間)からの検出です。今回の結果は、「宇宙の元素量」測定の先駆けとなり、宇宙の元素合成の歴史を探る上での貴重な手がかりとなります。
銀河団は多数の銀河の集団です。そこには、銀河に加え、X線でのみ観測することのできる高温のプラズマが大量に存在することが分かっていました。我々は、高い感度とエネルギー分解能を持つX線天文衛星「すざく」を用いて、X線で明るいペルセウス座銀河団を、のべ8日という長時間にわたって観測しました。その結果、これまでにない高い精度でX線エネルギースペクトルを得ることができました。これによって、比較的豊富なネオン、マグネシウム、珪素、硫黄、鉄に加え、微量な元素であるアルゴン、カルシウム、クロム、マンガン、およびニッケルからのX線を検出することができました。これらのX線の強さから、それぞれの元素の存在量を知ることができます。
今回の観測によって、銀河団プラズマの中にも、太陽での存在量の半分程度の割合でクロムやマンガンが存在することが初めて明らかになりました。クロムやマンガンは鉄やニッケルとともに核融合爆発型(Ia型)の超新星爆発の中で作られると考えられています。したがって、今回の観測結果は、数億年から数十億年にわたる銀河団の歴史の中で大量の超新星爆発が起こり、そこで作られた元素が広い領域にわたってかき混ぜられたことを示しています。
続きと詳細はこちらへ【JAXA 11.02】
☆宇宙ステーション補給機(HTV)技術実証機は、11月2日(月)午前05時53分(日本時間)頃に第3回軌道離脱マヌーバを実施し、大気圏に再突入しました。
HTV技術実証機は、所期の目的である国際宇宙ステーションへの物資輸送を完遂し、本日の再突入をもって、約52日間にわたる全ミッションを終えました。なお、再突入推定時刻及び着水推定時刻は下記のとおり(日本時間)。
再突入※推定時刻: 平成21年 11月2日(月) 午前06時26分頃
着水推定時刻: 平成21年 11月2日(月) 午前06時38分頃〜06時58分頃
※:高度約120km
プレスリリースはこちらへ【JAXA 11.02】
☆下は、バイコヌール宇宙基地に運び込まれた「ソユーズTMA−17」のワンショット。

帰還カプセル、そんなところに開口部があったのかぁ。その他の画像はこちらへ【Energia 10.28】
☆11月2日、NASAの土星周回探査機「カッシーニ」は、衛星「エンケラドス」への7回目のフライバイ観測を実行する。今回のそれでは、最接近時に南極点上空約103キロまで接近する。
過去のフライバイ観測では、表面からわずか25キロの至近距離を通過したことがあったが(08年10月)、南極域から高く吹き上げられる噴出物(プルーム)の真上を通過することでその懐深く飛び込むのは、今回が初めてである。
(右の図で、水色と紫のラインは08年10月に行われた2回のフライバイの軌跡を示したもの。水色の方は25キロの至近距離まで接近したものであったが、プルームの真上を通過する軌道ではなかった。一方、赤色は、プレスリリースを参考に、多分こんな感じじゃないかなと思いながら管理人が書き加えたもの。カッシーニはエンケラドスの赤道面にほぼ並行にアプローチし、南極域の真上を抜けていくそうです。こうしてみると相当深い領域を通過していくのがわかりますね。)
また、この3週間後の21日には再びフライバイ観測が行われる。今度は南極点上空約1600キロを通過するが、このフライバイでは噴出口を有する大地溝帯の一本「Baghad Sulcus」の精密スキャニングが行われる。(下・南極域の地図。キャプション入りの大きいサイズはこちら)

詳しくはこちらへ【Cassini】
☆27日、バイコヌール宇宙基地に、今年のクリスマスの直前に打ち上げられる予定の「ソユーズTMA−17」宇宙船が運び込まれました。
宇宙船はモスクワのエネルギア社で製造され、列車でバイコヌールへと運び込まれます。到着は27日の早朝で、第254組立棟へ運び込まれ、荷解きが行われました(下)。

宇宙船はキャニスターに乗せられて、試験台へと運ばれました。ここで今後、最終仕上げやテストが行われていきます。

この時点では、帰還カプセルに保護カバーがつけられていません。なるほど、試験モノが全て終わってから被せられるのでしょうねぇ。
画像の大きいサイズや詳細はこちらへ【Roscosmos 10.28】
☆国際宇宙ステーション(ISS)に滞在するマキシム・スラエフ飛行士のブログ。http://www.roscosmos.ru/DocDoSele.asp?DocID=528&ShowAdm= 美しい画像も多く、翻訳サイトで翻訳すれば読めます^^
☆下は、欧州南天文台(ESO)のチリ・ラシラ天文台2.2メートル鏡で撮影された、みなみじゅうじ座カッパ(κ)星団NGC4755。通称「ジュエル・ボックス」と呼ばれる美しい星団です。

下は、このジュエル・ボックスの中心部をハッブル宇宙望遠鏡で撮影したもの。地上望遠鏡では写らないような暗い恒星までシャープに捉えられており、これは散開星団に関しては初めて、遠紫外線から近赤外線までの広範囲の波長域で取得されたデータの合成で得られた画像とのことです。

ただしこれは、故障を起こす直前の「ワイド・フィールド・カメラ2」(WFPC2)で撮像されたものです(現在のハッブルには改修によりWFPC3が装着されています)。詳しくはこちらへ【ESO 10.29】
☆先日NASAが行った「アレスT−X」の飛行データの初期分析の結果、重大な問題が生じたような様子はないことが明らかとなったようである。
現地時間28日、NASAはケネディー宇宙センター39B射点より、新型ロケット「アレスT」の第1号テスト機「アレスT−X」を打ち上げた。NASA上層部は30日、収集データの初期分析によると、コンピュータシミュレーションで予想されていたレベルと同程度か、それ以上のパフォーマンスであったことが明らかになったという。
また、初段は3つの大型パラシュートを展開して大西洋に着水するようになっていたが、そのうちの1つが展開せず、もうひとつが半分しか展開しなかったため、着水の際の衝撃で筒が曲がっていた。だがパラシュートは今後十分な改良を行うことができるといい、大きな問題ではないという。(右は直立して浮かんでいる初段。海中に沈んでいる部分に凹みがある。【photo:
United Space Alliance】)
リフトオフの際、ノズルを1°動かし、ロケットが射点から離れるように仕向けられた。これは噴気が射点上段のシャトル関連構造体に損傷を与えないようにするためである。ただ、構造体の下部に少々の損傷が生じたがこれは想定されていたものであり、今後導入されるアレス用整備塔には問題とならない見込みだという。
打ち上げ6秒後、ロケットはロール回転を行い、テレメトリーアンテナが地上局の視野にはいるように仕向けられた。毎秒5°のロール回転はスムーズだったという。
また、最大の懸念事項のひとつに振動問題がある。最近のシャトルフライトや地上燃焼試験で得られていたデータからはマイナーな振動が検出されているに限られていたが、今回のテスト飛行でも非常に小さな、シャトルフライトのそれに近い振動レベルであったようであるという。「何も異常は認められない。とても幸先がよいぞ、異常は殆どない。もう一度データをチェックする予定だが、現時点では、振動が懸念のひとつとなる兆候すらない」と、ミッションマネジャーのボブ・エッセ氏は語る。
詳しくはこちらへ【cnet.com 10.30】
…上段には液酸/液水を模すためバラストが積まれていましたが、重心は現実に燃料を注入したときとはかなり異なるものになっていたそうです。そのため上段分離時の安定性がかなり不安定になるのは想定済みで、ロケットの挙動はシミュレーションの範囲内とのことです。
☆国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運んだ日本初の無人宇宙船HTVが31日午前2時32分、太平洋上空でISSから切り離された。11月2日午前6時半ごろに大気圏に突入し、南太平洋上空で燃え尽きる予定だ。
宇宙航空研究開発機構によると、天候が良ければ突入までには、上空約400キロを飛行するHTVとISSが肉眼で見えそうだという。
東京では1日午前4時20分ごろ、高さ約40度の東南東の空にまずHTVが、1分ほど遅れてISSが現れ、いずれも地平線へ向かって飛ぶ。大阪でも東の空に見えるが、高さは20度ほどしかなく、観察するのは難しそう。一方、沖縄は条件がよく、1時間半後の午前5時50分ごろ、空高くを約2分の間隔をあけて飛行する予定という。
宇宙機構の担当者は「HTVは金色の断熱材で覆われているため、太陽の光が反射しやすい」と話す。見え方の詳細はサイト(http://kibo.tksc.jaxa.jp/)で調べられる。
HTVは9月11日に鹿児島県・種子島から国産の新型ロケットH2Bで打ち上げられた。今後も年1回の頻度で、15年まで計7回打ち上げられる計画だ。【朝日10.30】
☆広大な「無電波地帯」に建つ電波望遠鏡:ギャラリー
この丘陵地帯には、天文ファンあこがれの地がある。世界最大の可動式望遠鏡があるのだ。しかし、『iPhone』のGPSがナビゲートしてくれると期待してはいけない。ウエストバージニア州の森林地帯の奥、3万4000平方キロメートルに及ぶ米国指定電波規制地区『National Radio Quiet Zone』(NRQZ)の中に設置されているからだ。
「Great
Big Telescope」の愛称で呼ばれる『Robert C. Byrd Green Bank Telescope』(GBT、グリーンバンク望遠鏡)は、世界で最も使用予約が殺到している望遠鏡だ。待機リストはとても長い。それも当然で、電波信号への感度の高さでは他の追随を許さない。
この望遠鏡のずば抜けた感度を守るため、米国国立電波天文台(NRAO)は、小型トラックで周辺地域をまわって、ワイヤレス・スピーカー・システムや通電柵、ブロードバンドのワイヤレスモデム、軍用レーダーなど、GBTによる観測の障害になりそうなものは、すべて使用をやめるよう人々に要請している。【Wired
Vision 10.30】
…続きとギャラリーはこちらへ。最後の動画では鏡の豪快な動きを堪能できます^^
☆今年4月23日、しし座の方向に出現したガンマ線バースト(GRB)は、その検出直後にそれが地球から最遠の距離にあることがわかっていたが、このほど、米国立電波天文台の電波望遠鏡群(VLA・下写真)による観測データを詳細に検討した結果が公表された。論文は「アストロフィジカル・ジャーナル」(ApJ)のレターズに提出されている。
ガンマ線バーストは、ごく短期間のうちに強力なガンマ線が極めて狭い領域から放出される現象。神出鬼没で、出現しても秒単位の現象であるので、その正体そのものが21世紀に入るまで謎であったが、近年、観測技術の発達のおかげで、GRBにもいくつかのタイプがあることがわかってきた。
このような中、2004年11月に打ち上げられた衛星「スウィフト」はこのGRBを瞬時に感知しセンサーをそちらに振り向けることで、その現象過程のデータを集積するものである。このスウィフトによって集められたデータを基にした結果、現象時間がミリ秒スケールという短いバースト現象は、連星をなす中性子星どうしのマージに起因する可能性が高いことが指摘されている。
一方、超新星の中でも破格の規模の「極超新星爆発」でも、ガンマ線バーストが出ることがわかっている(このバーストは現象時間の長いタイプ)。ここ2、3年、超深宇宙すなわち100億光年スケールの過去において発生するガンマ線バーストを検出することができれば、恒星の進化論の研究に大きく貢献できるのではないかという指摘がなされているが、現実に検出するのは難しいとされている。というのも統計的手法より、赤方偏移Zが6を超えるGRBは全体の10%程しかないという見積もりがあるからだ。これまでに見つかっていたZ>6のGRBはわずか2個で、最遠記録は「GRB050904」でZ=6.295(128億光年)である。(ちなみに赤方偏移とは、電磁波のスペクトルが長い方(=赤い方)にずれる現象。深宇宙にある天体は地球から後退しており、その速さは遠方ほど速いため、赤方偏移が大きくなる。)
ところが今年4月23日にスウィフトが検出したガンマ線バースト「GRB090423」は、ZがZ=8.3に達するものであり、これは131億光年に相当する。これは逆に、ビッグバンからわずか6億3千万年しか経っていない宇宙で発生したバーストであり、この時代の天体進化を考える上では非常に興味深いものである。(岡山天体物理観測所でも観測が行われ、結果が報告されています)
天体の進化論では、この宇宙で最初に誕生した恒星というものが仮定されている。この恒星はいわゆる第一世代の恒星であり、「種族V」とも呼ばれる。現在我々が目にする恒星(種族T・U)よりも遙かに巨大で高温で、それゆえ燃焼もあっという間に終え、つまり絶滅、現在の宇宙には残っていないと考えられている。だがこれが果たして本当に存在したのか否かの確認は非常に意味がある。最初の恒星、それに銀河がどうできたのか、一方、宇宙全体の再電離の説明…宇宙進化論の根幹に関わるからだ。
GRB090423はその距離から、どの種族に属するのか興味が持たれていた。カナダやアメリカの研究者からなる研究チームは、VLAやその他の望遠鏡施設による観測データを総合することで、その素性に迫った。その結果、このバーストが他の殆どのバーストを上回るエネルギー規模のもので、殆ど球対称の爆発で、その周辺が希薄で均一密度のガスが広がる環境であることがわかったというが、残念ながら、種族を特定する決定打を得ることはできなかったという。
現在南米・アタカマに建設中の電波望遠鏡群「ALMA」やVLAを拡大した「EVLA」では、このような超深宇宙GRBにより詳しく迫ることができるものと期待されている。これが稼働するのは2012年だが、そうするともっとより詳しいことがわかるようになるだろう。
詳しくはこちらへ【NRAO
10.28】
…現在ApJに投稿されている論文はこちら。エネルギー規模や周辺環境の特徴が他のGRBと際だって異なっているとは言い難い、すなわち種族が異なる恒星起源の爆発現象と言い切るには難しいという結論で結ばれています。今回の分析には星間物質による吸収の影響などは加味されていないともいい、議論の余地があります。
なお、感度が高いALMAなら、数が少ないと言われる高Zガンマ線バーストも容易に拾い出すことができる可能性があり、結果的にそのようなGRBの認知数が増えることも期待されています。
☆下は、月周回探査機「ルナ・リコネッサンス・オービター」(LRO)が9月15日に撮影した、アポロ17号の着陸地点付近。LROによるアポロ着陸地点はすでに撮影されているが、今回の撮影では最初のそれよりも2倍以上高い解像度で撮影された。
着陸船下降段がはっきり写っているが、それよりも印象的なのは、そばにクルーが立ててきた国旗が写っていることだ。

アポロ17号は1972年12月に月へ向かった、最後のアポロ宇宙船であった。詳細と大きいサイズはこちらへ【NASA 10.28】
☆このたびフェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡を用いた超高エネルギーガンマ線バーストの観測を通じて、アインシュタインの特殊相対性理論の基盤ともいえる「光速度不変の原理」が光子のエネルギーによらず高い精度で成り立つことを検証しました。この成果が10月29日(日本時間)発行の英科学誌「ネイチャー」(オンライン版)に掲載されました。掲載論文のタイトルは、"A
limit on the variation of the speed of light arising from quantum gravity
effects"です。
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部(ISAS/JAXA)の大野雅功(おおの
まさのり)研究員をはじめとし、広島大学、東京工業大学らが参加するフェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡チームは、2009年5月10日に捉えた、73億光年の彼方で発生したガンマ線バーストと呼ばれる天体現象を使うことで、アインシュタインの相対性理論の基礎である「光速度不変原理」を検証しました。 現代物理学の2大基礎理論は相対性理論と量子物理学ですが、時間・空間を記述する理論としてこの両者を統一する理論のうちの一つである量子重力理論の中には、電磁波(光やガンマ線もその一種)の速度が「光速度不変原理」を破り、その周波数(エネルギー)に依存する事を予言する枠組みがあります。理論から予想される速度差はごくわずかですが、73億光年の長旅を経ることによって、その速度差は測定可能な到着時間差となって現れることが期待されていました。
今回のガンマ線バーストでは、これまでの最高エネルギーである310億電子ボルト(これは可視光のおよそ100億倍ものエネルギーに相当します)のガンマ線(光子)を検出しましたが、低いエネルギーのガンマ線に比べて、理論で予測された到着時間差を観測することができませんでした。これにより「光速度不変原理」は史上最高の精度で検証され、光速度不変の破れを予言する量子重力理論の枠組みに強い制限をかけることに成功しました。今回の結果により、これまで検証が非常に難しかった量子重力理論に対して、初めて観測事実から制限を与えられたことから、フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡は天文学だけでなく素粒子物理学の新しい扉をも開いたと言えるでしょう。詳しくはこちらへ【JAXA 10.29】
☆来年退役予定のスペースシャトルに代わる米国の次世代有人ロケット「アレス1」の試験機「アレス1−X」が29日午前0時半(米東部時間28日午前11時半)、米航空宇宙局ケネディ宇宙センター(米フロリダ州)から打ち上げられた。
アレス1は、米では81年初飛行のスペースシャトル以来の新型機で、全長約100メートルと現役ロケットとして最大。アポロ月探査船を運んだ史上最大のロケット、サターンV(約110メートル)に匹敵する。先端部分に有人のカプセル型宇宙船「オリオン」を搭載し、地球軌道上への人員、物資輸送の担い手を目指す。オリオンは将来の月、火星探査への利用も期待されている。
今回のアレス1−Xは1段目のロケットに、第2段ロケットと新型宇宙船オリオンのいずれも実物大模型を搭載した試験機。打ち上げ時の機体制御や分離機構の確認が目的で、地球周回軌道には入らず、上空で模型部分と1段目ロケットを切り離した後、大西洋上に落下させる。
しかし、開発費の増加などが指摘され、米オバマ政権が宇宙探査計画の見直しを進めているため、今後、開発中止になる可能性もある。【毎日
10.29】
…当初の予定時刻(21時)より3時間半も待たされての打ち上げでした。午前0時を過ぎたくらいから、今日も中止ではと思い始めましたが、雲の状態が回復していったようで、リフトオフ15分ほど前に天候も“GO”がでました。
轟音と共に離陸するアレスT−X!

アレスT−Xは射点39Bより離陸。手前の39Aには来月打ち上げ予定のシャトルが座っています。

打ち上げから39秒。アレス、超音速へ!


打ち上げから約2分後、初段の燃焼が終了し、上段との分離が行われましたが、その時の分離はまるで折れるような感じでした。その他の画像はこちらへ【photo: NASA KSC】
☆下は、千島列島北部・オネコタン(温禰古丹)島の南側に広がるカルデラ湖。NASAの地球観測衛星「EO−1」によって今年6月10日に撮影されたもの。

同島には北部と南部に2つのカルデラがあり、これは9000年以上も前の破壊的大噴火で形成された。水がたまり湖が形成されているが、続くマグマ活動で中に再び火山(露名・クレニツィン山;日本名・黒石山)が形成されている。同山の標高は1324メートル。
大きいサイズはこちらへ
☆26日、火星の北半球は春分を迎えました。北極域に着陸した火星着陸探査機「フェニックス」はまだドライアイス漬けになっていると思われますが、これから徐々に解凍されていくことでしょう。下は火星周回探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」が撮影した着陸地点付近。(左は撮影時期がちょっとわかりませんが(氷漬けになる直前?)右は冬真っ盛りの7月30日のようです)

右の画像では、バックシェルやパラシュートは確認できませんが、フェニックス本体は確認できているようです(下はその拡大図)。

大きいサイズやコメントはこちらへ【Unmanned Spaceflight.com 10.26】
☆27日午後9時(日本時)に打ち上げ予定だった「アレスT−X」は、天候が安定しないため28日午後9時(同)に持ち越しとなった。
この日、ハードウェア系には何らトラブルがなくいつでも飛び立てる状態にあったが、天候についてGOがでなかった。度重なるカウントダウンの停止とロンチタイムの遅延が繰り返され、打ち上げウィンドウが閉じる午前1時まであと30分というところまで粘られたが、結局この日のトライは無しになった。
27日早朝(現地時)のアレスI−X。午前8時にロンチウィンドウが開けます。

気象観測チームはもっと早い時間にレーウィンゾンデを飛ばし、上空の風や気温の状況を把握しました。

下はシャトルとアレスの共演で、23日に撮影されたものです(大きいサイズ)。いわば“世代交代”を写し出した一枚、というところでしょうけど、アレスは今後も計画が続行されるのか…先がいまいち見えません。。

その他の画像はこちらへ【photo: NASA】
…管理人はNASA・TVで中継を見ましたが、風がだんだん強くなり、上空の雲も流れが速く、ロケット上半分が揺れるなどしているのがわかりました(このロケット、やっぱり風に弱そう…。風速10メートルちょっとのようでしたが、他のロケットなら飛び立てます)。情報ではフロリダ付近に弱めの前線があり、この影響で大気が不安定ぽかったようです。
延期が決まる度に次の発射時刻が再設定されましたが、午後11時〜午前0時過ぎにかけては、その時刻が告知より早まったり、いやまた遅くなったり、を繰り返していました。雲の流れの合間をつくように狙って打とうとしていたためのようです。
☆国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングしている日本の補給機「HTV」が31日未明、ISSから離脱し、11月2日早朝に大気圏に突入することが決まった。27日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表した。
計画によると、HTVは30日未明にISSと接続するハッチが閉じられる。その後、ISSのロボットアームにつかまれてドッキングが解除され、31日午前1時5分ごろにISSの下方約12メートルでロボットアームから離れる。11月2日午前6時26分ごろ、ニュージーランド上空約120キロで大気圏に突入する。機体は大気との摩擦熱で大半は燃え尽きるが、部品の一部は南太平洋に落下する。【毎日
10.27】
☆日本時間27日午後9時、NASAは開発中の新型有人ロケット「アレスT」の、最初のテスト機である「アレスT−X」を打ち上げる。現在のところハード等に問題は生じていないが、肝心の天候が懸念されている。
目下、打ち上げることのできる確率は40%という。もし打ち上げができない場合は翌日に持ち越されるが、それでも28日の確率は60%止まりだという。
気象担当官によると、現地の大気の状態が、マッハで飛行するアレスのボディにプリシピテーション・スタティックを生じる可能性があるという。これは機体表面に降水等との摩擦で静電気が蓄積する現象で、放電が生じる。この放電がノイズをおこし、地上へ送信するテレメトリーなどに影響を与えるというのである。そしてこれが、設定基準を超えそうだという。
詳しくはこちらへ【Spaceflight Now 10.25】
☆宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、野口聡一宇宙飛行士(44)の搭乗するロシア・ソユーズ宇宙船の打ち上げ目標日が12月21日(日本時間)になったと発表した。日本人がソユーズで打ち上げられるのは、90年の秋山豊寛さん(67)以来2人目。野口さんは6カ月間、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する。
一方、JAXAは来年2月に山崎直子宇宙飛行士(38)が搭乗する予定だった米スペースシャトルの打ち上げ目標日が3月18日(米国時間)に延期されたと発表した。【毎日
10.27】
…JAXAのプレスリリースはこちらへ
☆24日、バイコヌール宇宙基地では、1960年10月24日のR−16爆発事故、および63年の同日に発生したR−9A火災事故の犠牲者を弔う慰霊祭が行われました。
60年10月24日の事故は通称「ネデリン・ディザスター」などと呼ばれており、時の戦略ミサイル軍司令ミトロファン・ネデリン以下、100名をゆうに超える爆死者を出した大惨事。一方、その3年後の同日、弾道ミサイル「R−9A」サイロ内で火災が発生、8名が落命するという事故が発生しました。
この日は神父による追悼に続き、犠牲者の親族や軍兵士、バイコヌール市の住民らによる献花が行われました。
(下・R−16爆発事故が発生した41番発射レンジ跡。事故後閉鎖され、後に慰霊碑が建立されました。)


その他の画像はこちらへ【Roscosmos 10.26】
…この事故ではスプートニク1号の発射キーを押した若き技官も落命しました。概要は当サイトのこちらへ
バイコヌール宇宙基地は秋景色(↓)。その他の画像はこちらへ

☆小学館(東京都千代田区)は26日、学習雑誌『小学五年生』『小学六年生』を平成21年度いっぱいで休刊すると発表した。両誌は大正11年に創刊。最大発行部数は、五年生は63万5千部、六年生は46万部をともに昭和48年4月号で記録したが、最近は5万部から6万部で推移していた。
小学館広報室は「近年の社会状況や学習環境の変化はたいへん大きく急激であり、子供たちの趣味や嗜好に多様化が進み、情報も細分化されている。(2誌が)大きな時代の変化と読者のニーズに必ずしも合致しなくなった」とコメントしている。
休刊の2誌に代わり、22年春に学習マンガ誌『GAKUMANPLUS(仮題)』を創刊予定という。【産経
10.26】
☆今年はガリレオが望遠鏡で天体観測をしてから400年の「世界天文年」。これにちなみ、北杜市の有志が11月3日、八ケ岳南麓(なんろく)のまきば公園(同市大泉町西井出)で星空を眺めながらUFO(未確認飛行物体)を探すイベント「第1回八ケ岳UFOコンベンション」を開催する。
主催は市内のペンション経営者らでつくる「八ケ岳宇宙人クラブ」。避暑地のイメージが定着し、冬は閑散とする清里高原を盛り上げようと企画した。
発起人の1人の同市長坂町小荒間、ペンションオーナー、多賀純夫さん(59)によると、清里は空気が澄んでいることに加え、冬の晴天率が高いことから星空を眺めるには格好の場所で、天文ファンには人気がある。
また、八ケ岳南麓はUFOの目撃情報が多いという。「せっかく星空を見上げるならUFOも」と考え、ユニークなイベントを誕生させた。
政府は07年12月、民主党参院議員の質問主意書に対し「UFOの存在は確認していない」とする答弁書を提出。初めてUFOに関する日本政府の公式見解を明らかにした。
しかし、多賀さんは幼いころ、東京都墨田区で総武線の電車の中からUFOを目撃したといい、今でも超自然現象に対する情熱は薄れていない。鳩山由紀夫首相の妻幸(みゆき)さんが「眠っている間に、魂が三角形のUFOに乗って金星に行って来た」と語っていることも好意的に受け止めている。
続きと連絡先はこちらへ。【毎日 10.26】
…こちらに公式情報サイトがあります^^
☆国際天文学連合が世界中で天体観測を呼びかけた「ガリレオの夕べ」にあわせ、日本製の小型望遠鏡を使った天体観測イベントが24日、カイロ東方のコッタミア天文台で行われた。エジプトの中学生ら100人以上が参加、砂漠の上に広がる星空に思いをはせた。
今年はイタリアの天文学者ガリレオが望遠鏡で天体観測を行ってから400年で、天文学への理解促進を目指す「世界天文年」と定められている。日本製望遠鏡は、世界天文年日本委員会の「君もガリレオ」プロジェクトが41カ国に提供した約2万個の一部で、ガリレオの望遠鏡と同程度の倍率(10倍と35倍)。今年3月にエジプトを訪問した国立天文台の関口和寛教授が協力を要請、エジプト側が2000個購入した。イベントには、カイロ日本人学校の中学生やヒラール高等教育相、石川薫大使らも参加。エンジニア志望のムハマド・クリード君(15)は「天体観測は初めてだけど、すごく楽しい」と木星を観測しながら笑顔で話した。
コッタミア天文台は日本の国立天文台岡山天体物理観測所と同型の188センチ望遠鏡を持ち、修理に日本側が協力している。【毎日
10.25】
☆国際宇宙ステーション(ISS)に、日本人宇宙飛行士として初めて約4カ月半にわたり長期滞在した若田光一さん(46)が25日、出身地のさいたま市で帰還報告会を行った。会場に集まった子供たちに「失敗してもくじけずに、目標をしっかり掲げて前に進んでほしい」と呼び掛けた。
「宇宙に4カ月住んでみて」と題して講演。自身が作成したパワーポイントなどを使い、宇宙での生活を笑いを交えながら話した。質問コーナーでは、自らマイクを持って子供たちの席に。「宇宙ですべきことは」や「地球の生活で宇宙の癖は出るのか」などの質問を受け、笑顔で答えた。【時事
10.25】
☆NASAのX線宇宙望遠鏡「チャンドラ」および他の光学、赤外線望遠鏡で得られたデータを総合した結果、最遠レコードを塗り替える銀河団が発見された。
この銀河団は「JKCS041」と符号の付けられたもので、地球からの距離は102億光年。これまでの最遠記録銀河団が92億光年だから、それを10億光年上回ったものとなった。
銀河団は、無数の銀河がその重力で引き合うことで出来上がる巨大な構造体である。100億光年もの彼方の銀河団は、宇宙のこれまでの歴史の4分の1ほどが経過した時点でできあがったものということになる。こんな宇宙初期の段階で巨大銀河団がみつかるということは、宇宙の進化論を構築する上で重要な事実となる。
このJKCS041はまさに、銀河団が出来上がるまでに要すべき時間を念頭に置きつつ、宇宙初期に銀河団が存在しうるかという考察の果てに見出されたものと言える。「この構造体は銀河団が存在すると期待できる限界距離に近いものです。」と語るのは、研究チームのひとりであるステファノ・アンドレオン氏。「我々は、銀河団がもっと早くできるのに十分な速さで重力が作用するとは考えていません」と語る。
JKCS041は、2006年に発見されていた。これは英国の赤外線望遠鏡で見つかったのだったが、その後複数の観測で距離が算出されていた。ただ、チャンドラによる観測で、それが確かに銀河団であることが確認されたのであった。もしこの観測がなければ、見ているものが、視線方向に重なって見える複数の銀河という可能性が残ってしまうのであった。
(下は、可視光画像にチャンドラのデータを合成したもので、X線放射が青く着色されている。これは銀河団にまとわりつく高温ガスから放射されており、翻って銀河団そのものの存在を裏付けるものでもある。)

ちなみにこれまでのレコードホルダーは、「XMMXCS J2215.9-1738」と符号の付けられた銀河団で、2006年にX線宇宙望遠鏡「XMMニュートン」で発見されたもの。その距離は92億光年で、当時、それまでの最遠記録を1億光年上回ったものだった。詳しくはこちらへ【Chandra 10.22】
☆下は、土星周回探査機「カッシーニ」による、衛星「イアペタス」の遠距離ショット。今年9月24日、370万キロの距離からナローアングルカメラで撮影された。

イアペタスはその半分ごとに、表面の状態が全く異なっている。この成因はずっと謎であったが、最近土星に巨大なダストリングの存在が明らかになり、これがイアペタスの表面の違いを生み出している可能性が高いことが指摘されている(詳しくはこのページの追加情報 (10.07. 2009)へ)。大きいサイズはこちらへ【Cassini 10.23】
☆月面に、地下道への入り口の可能性が高いと思われる、ポッカリと空いた穴が見つかった。これはわが国の月周回探査機「かぐや」が撮影した画像から見出されたものである(下)。

このような穴は、火星では既にいくつも見つかっているが、月面に存在が確認されたのは初めて。これは過去のマグマ活動に起因するものではないかと考えられている。詳しいことはわからないが、見出された穴は地下に延びるマグマ道の“入り口”の可能性がある。
「月でマグマ道への入り口を確認したのはこれが初めてです」と語るのは、ドイツ・ミュンステル大学の研究員
Carolyn van der Bogert 氏。同氏は、「かぐや」観測チームの一員。
穴の直径は65メートルで、太陽入射角の異なる複数の写真を検討した結果、少なくとも80メートルの深さはあると考えられている。また、この下は幅370メートルの空洞があるのではないかと推測されている。
この穴の正確な成因ははっきりしない。隕石の衝突や月震(月の地震)、潮汐力などが考えられる。詳しくはこちらへ【New Scientist 10.22】
☆米国の有人宇宙計画を見直している専門家委員会は22日、ワシントンで記者会見し、米航空宇宙局(NASA)が進めている月と火星の探査計画を撤回し、新たに小惑星などを目指すよう勧める最終報告書を発表した。
報告書は、財政難の中で現行計画は「維持が困難」と指摘、2020年までに人を月面に送り込み、その後、火星に到達するという現在の目標を変更するよう求めた。
代わりに、まず小惑星や火星の衛星などを、より少ない予算で探査し、将来の月や火星への着陸に備えるという現実的な選択肢をあげた。今後、オバマ大統領が報告書を基に最終的な決断を下すが、もともとブッシュ前政権が定めた月と火星の探査計画は大幅に修正される可能性が高まった。【読売
10.23】
…報告書はこちら。下は同15ページにある、選択肢ごとのシャトル、ISSおよび新型ロケット等の概要。有人月探査を第一にした場合、予算は大幅増額の上、ISSを2020年まで運用しつつ、人員輸送手段を民間開発に委ねる考えが打ち出されています。

また、小惑星探査などを盛り込んだ「フレキシブル・パス」オプションでは、貨物運搬ロケットとしてアレスXライトからEELV、シャトル派生型までの案が出され、人員輸送手段は民間開発が提案されています。
これを見る限りでは、委員会はアレスTに期待をしていないようで…やはり相当問題を抱えたロケットなのですかねぇ…?
NASAは来週のテスト機打ち上げに向けてメディア向けも全力態勢ですが…こちら
ニューヨークタイムスのコラムでも厳しい扱いが…
☆地球の上空約400キロの軌道を、乗員6人を乗せ、1周約90分で回る国際宇宙ステーション(ISS)。10年以上にわたる建設が完了に近づく一方で、米政府が予算打ち切りを予定する2016年以降の存続が危ぶまれている。運用延長を求める米独立委員会の提言を受け、オバマ政権が近く米国としての結論を出す見通しだ。
ISSの建設、運用は98年に始まり、世界16カ国が参加。宇宙に浮かぶ巨大な実験施設として、無重力状態が人体に及ぼす影響の研究や、地球、天体の観測などに使われてきた。米政府はこれまでに440億ドルの費用を拠出してきたが、16年以降の予算は計画されていない。また、ISSへの人員輸送をになうスペースシャトルの運用は10年までとし、その分の予算は、月と火星への有人探査を中心とする次期宇宙開発に回す計画だ。
ブッシュ前政権が打ち出したこれらの方針について、オバマ政権は見直し作業を進め、今秋にも新たな宇宙政策を策定する見通し。有識者による独立委員会が先月発表した報告は、ISSの運用を20年まで、スペースシャトルを15年まで、それぞれ延長するよう提言した。
委員を務めた元ISS司令官のリロイ・チャオ氏は「ISSという国際プロジェクトは、多くの国々の協力で進められてきた。わが国がこのまま予算を打ち切れば、その枠組みが崩壊してしまう」「米国は宇宙開発のリーダーとしての信頼を失うことになるだろう」と述べた。さらにスペースシャトルの運用についても、引退後はISSへの人員輸送をロシアのソユーズのみに依存することになる点をあらためて指摘し、懸念を示した。
ISSでは宇宙での長期滞在にともなう無重力環境の研究をはじめ、宇宙空間での細菌培養など医療分野の実験も行われ、成果を挙げてきた。ただ「科学実験には月、火星探査のような派手さがなく、大衆受けしない」(米調査会社ティールグループのアナリスト)との指摘もある。ISSが完成後、実験施設としての役目を果たすことに、オバマ政権がどこまでの意義を認めるのか、その判断の行方が注目される。【CNN
10.23】
…結局、ギリギリ近くになって、やっぱりミッション延長します〜というような感じで継続が決まったり?さてどうなるのか…。
☆宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、2010年度に金星探査機「PLANET-C」の打ち上げを予定しています。これに先立ち、金星探査機「PLANET-C」の名称を下記のとおり決定しましたので、お知らせいたします。
1. 名 称 金星探査機「あかつき」
2. 決定理由
名称は、金星探査機「PLANET-C」の開発に携わるプロジェクトチームで検討を行い決定しました。

「あかつき(暁)」とは、日の出直前の東の空が白み始める頃を指し、金星が最も美しく輝く時間です。金星探査機「PLANET-C」は、2010年の冬、まさに明けの明星として「あかつき」の空に輝く金星に到着します。この探査により惑星気象学を新たに創出しようというイメージにも合致します。一日の始まりである夜明けを意味するこの言葉には、情景の美しさだけではなく物事の実現への力強さがあり、ミッション成功への想いと決意が込められています。
また、今回は事前に名称を公開することで、衛星の打上げ、及びその後の運用に向けて、皆様により身近に感じていただけるようにとの意図があります。プレスリリースはこちらへ
JAXAでは、国内外に広く呼びかけてメッセージなどを集め、それを繊細な文字でアルミプレートに印刷して金星探査機「あかつき」に取り付けます。国民はもとより全世界の人々の思いを一つにして金星周回軌道に投入することで、宇宙あるいは地球への関心を高め、日本の宇宙科学研究の国内外での認知度の増進を図ることとしました。
これに際し、世界天文年2009日本委員会の協力の下、金星探査機「あかつき」に搭載するメッセージを募集するキャンペーンを下記のように実施します。
1. キャンペーン名称
「お届けします!あなたのメッセージ、暁の金星へ」〜「あかつき」メッセージキャンペーン〜
2. 募集期間 2009年10月23日〜2009年12月25日(必着)
詳細についてはこちらへ【JAXA 10.23】
☆下は、射点39Bと、そこへ据えられた「アレスI−X」ロケット。以前と比べて大きく違うのは、周囲に高い避雷塔が建てられている点です(大きいサイズ)。

違う角度から(大きいサイズ)。シャトルへペイロードを載せ替えるための構造体が残っていますが…これはいずれ外すのでしょうかねぇ。

その他の画像はこちらへ【photo: NASA KSC】
☆三菱電機は22日、人や物質を運ぶ宇宙輸送船「シグナス」を製造する米オービタルサイエンス(バージニア州)から、高速飛行する国際宇宙ステーション(ISS)に衝突しないよう徐々に接近するために必要な通信装置を受注した、と発表した。受注総額は6600万ドル(約60億円)。日本の宇宙技術がアメリカの宇宙輸送船の開発に採用されるのは初めて。
今回受注したのは、先月11日に打ち上げられた日本の宇宙輸送船「HTV」が、ISSに接近する際に使用した通信装置「近傍接近システム」。同措置は三菱電機が宇宙航空研究開発機構(JAXA)との契約に基づき開発した。同社は今後、9機分を平成22年から26年にかけて順次納入する。