スペース・ニュース

最近の宇宙開発シーンから


ガリレオ・ガリレイの著書「天文対話」の初版本(1632年)など、大阪市立科学館(北区)が所蔵する貴重な天文書6冊が26日、報道関係者に公開された。

来年はガリレオによる世界初の望遠鏡を使った天体観測から400年にあたり、国連などが「世界天文年」として記念事業を展開。その一環として1月4日から12月末まで同館で一般公開される。

天文対話は、イタリアの科学者ガリレオが確信した地動説と、当時信じられていた天動説を対比した約450ページの本。カトリック教会が禁書にし、ガリレオ自身も宗教裁判で破門された重い歴史を持つ。

ほかにも、土星の輪を世界で最初に描いたオランダの科学者ホイヘンスの「発見されし宇宙世界」の初版本(1698年)など、近代天文学の礎となった本ばかり。4日午後には学芸員による解説がある。【読売 12.27】

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は26日、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」の船外施設で平成23年度から行う第2期の実験計画4件を選定した。革新的な試みとして注目されている微生物捕獲実験「たんぽぽ計画」は採用されず、実施の可否は先送りとなった。

たんぽぽ計画は「微生物は地球と宇宙の間をタンポポの綿毛のように行き来しており、地球の生命の起源は宇宙から飛来した」との仮説を検証するため、東京薬科大などが提案。高度約400キロの宇宙空間を漂う有機物や“地球外生命”の捕獲を目指している。

しかし、採取した試料を船内に回収する方法が未確立のため、実施は当面見送りが決定。ロボットアームによる回収方法や新たな設置場所などを再検討することになった。JAXAは「23年度以降に実施する可能性はある」としている。

代表研究者の山岸明彦東京薬科大教授は「先送りは残念だが、何とか方法を考えて実現させたい」と話した。

JAXAは船外施設の第2期実験を18年に公募。科学的な重要度やコスト面などを検討してきた。今回、選ばれた4件の実験装置は、国産無人補給機「HTV」3号機で打ち上げる予定。実験テーマ(提案機関)は次の通り。

地球超高層大気撮像観測(京都大)▽スプライトおよび雷放電の高速測光撮像センサー(大阪大)▽宇宙インフレータブル構造の宇宙実証(東大)▽船外活動支援ロボットの実証実験(JAXA)【産経 12.26】

ロシア政府は25日、カーナビゲーションなどに活用される位置測定システム「グローナス」の衛星3基をカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げた。

これによりロシアの測位衛星は20基となり、地球上のほぼ全域をカバーする態勢が整った。グローナスは、米国の全地球測位システム(GPS)独占状態に風穴を開けることを狙ったもので、「一極支配」に対抗するロシアの国家戦略とも密接に結びついている。

システムの開発担当者によると、今回の打ち上げにより測位に必要な信号を受信できる範囲はロシア全域を含め、地球全体の約98%に広がる。2010年には予備を含め24基の衛星を軌道に乗せシステムを完成させる。

ロシアは米国同様、国際社会にグローナスを無料開放するが、利用者をいかに増やすかが課題だ。ロシアでもカーナビはGPSが一般的で、グローナス端末は軍用で1万5000台、民生用で2万台しか普及していない。価格とサイズでGPSに対抗できる端末の開発も遅れているからだ。

こうした中、ロシア政府はシステム普及の前面に立つ。今年8月には、航空機や船舶、列車に10年以降、グローナスか、グローナスとGPSを併用できる端末の装備を義務づける政令を出した。将来は、乗用車にも推奨する可能性がある。

また、今夏にはベネズエラやキューバを訪れたロシア政府の代表団がグローナスを売り込んだ。インド政府も関心を示している。

グローナスは冷戦期の1980年代、旧ソ連がミサイル誘導などの軍事目的で開発に着手し、ソ連崩壊後の95年に軍民両用システムとして一度は完成した。ただ、衛星の寿命は3年間と短いのに、国内混乱で後継機を打ち上げられずシステムを維持できなかった。2001年にプーチン大統領(当時)の命令で、システムの再構築が始まった。文字通り国策プロジェクトだ。

ロシアは、非常時に米国がGPSの信号を停止する可能性や、一つのシステムに依存する危険性を指摘し、グローナスをPRする構え。ナビ市場でも米国との勢力争いを仕掛ける形だが、GPSの世界支配を崩すのは容易ではなさそうだ。【読売 12.26】

海洋研究開発機構と東京大学の研究グループは、豪州の地層の分析から、27億年以上前の地球の大気に酸素が存在した証拠を見つけた。

定説を3億年以上さかのぼる成果で、この地層ができたころには、光合成を行う微生物が存在した可能性を示す。欧州の専門誌電子版に近く発表する。

グループは、豪・西オーストラリア州の地層でボーリング調査を行い、地下180メートルに酸化鉄を含む層を見つけ、年代の測定を行った。その結果、この地層が含む鉄分は、27億7000万〜29億年前に大気中の酸素を取り込んだ地下水にさらされて、酸化したことがわかった。当時の酸素濃度は、現在の1・5%程度と推定されるという。

地球の大気の酸素は光合成を行う微生物「シアノバクテリア」が大量に生み出したとされ、その時期をめぐっては、米国のグループが2004年に「24億〜23億年前」と発表、これが定説になっていた。【読売 12.25】

米アラバマ大学バーミングハム校のサラ・パーカック教授が、詳細な衛星写真を使って、地上にある遺跡を調査している。2003年から04年には、衛星写真を元にエジプト中部とナイル川東部で、132カ所の遺跡を確認。このうち83カ所は、これまで記録になく、誰も調査したことのない、新しい発見だった。

パーカック教授らは、米航空宇宙局(NASA)が撮影した衛星写真とGPSデータを組み合わせて遺跡がある可能性の高い場所を探し出し、現地調査を実施している。同教授によると、エジプト人が建造したものの上にローマ人が築き、さらにその上にコプト教徒が建てたものまで分かるという。

この手法を用いて、これまで発掘が進んでいないカンボジアやグアテマラの遺跡も、新たに発見できると期待されている。【CNN 12.26】

木星の表面には渦を巻く雲が層を成している。この層の下に隠れているとみられる硬いコア(中心核)の部分が、地球16個分に近い質量を持っている可能性があるという。この説の通りであれば、従来の想定の2倍を超える質量があることになる。

これは新たなコンピューター・シミュレーションから推定された結果で、木星のコアの正体を見直す必要があるとして議論を呼んでいる。木星のような巨大ガス惑星の形成過程をめぐる論争に約20年ぶりに火がついているのだ。

研究を率いたカリフォルニア大学バークレー校のバークハード・ミリツァー氏は、「コアの巨大さには驚くばかりだ。木星はコア・アクリーションというプロセスでできたと考えられる」と話す。ちりや氷の粒といった小さな構成要素が衝突し、融解して合体しながら次第に大きくなる「アクリーション(降着)」という過程を経て、木星のコアは形成されたと結論付けられるという。

コア・アクリーション説は、岩石に覆われているタイプの惑星の誕生過程を説明するモデルとしては数多くの科学者に認められている。しかし、この説を巨大ガス惑星に当てはめるのは難しいと考えられてきた。この種の惑星の質量はガスが大半を占めて重く大きいため、コア・アクリーションのプロセスでは、コア形成時から現在までの間にこれほど大きくなれなかったはずだ、と従来のシミュレーションでは推測されていたからだ。 続きはこちらへ【ナショナルジオグラフィック 12.04】

国際宇宙ステーション(ISS)に水や食料、実験機器などを運ぶ無人貨物船「宇宙ステーション補給機(HTV)」の1号機が組み立てられ、茨城県つくば市の筑波宇宙センターで25日、報道陣に公開された。試験を経て来年4月に鹿児島・種子島宇宙センターに運ばれ、9月ごろに強力なH2Bロケットで打ち上げられる。

     

HTVは直径4.4メートル、長さ10メートル、重さは6トンの荷物を含め16.5トン程度。地上と同じ1気圧の空気がある部分と、宇宙空間にさらされる機器を積む部分がある。ロケットから分離後、自力でISSに接近し、ISSのロボットアームで接続される。帰りはごみが詰められて大気圏に突入し、燃え尽きる。

宇宙航空研究開発機構の虎野吉彦マネジャーによると、HTVはISSの姿勢制御装置や大型バッテリーも運べるため、米スペースシャトルが2010年に退役した後の活躍が期待されている。【時事 12.25】

新約聖書では、東方の三博士が“ベツレヘムの星”と呼ばれる天空の合図に導かれて、飼い葉桶に寝かされた生まれたばかりのイエス・キリストの元を訪れる。

この星は本当に存在したのだろうか。実在したとすれば、どのような星だったのか。天文学者たちは何世紀にもわたり、この問題について議論を続けている。彗星、流星群、超新星などさまざまな説が提示されてきたが、ここ数年は主に2つの説が議論の中心となっている。

第1の説は、明るい惑星である金星と木星の1回の惑星集合(“合”と呼ばれる)に関するものだ。紀元前2年6月17日には特別に目立つ合が発生している。2つの明るい惑星は当日の夜、非常に接近していて合体しているように見えたと考えられることから、一部の天文学者はこの合がベツレヘムの星ではないかと主張している。

アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルスにあるグリフィス天文台所長のエド・クルップ氏は、「その当時に星空を見ていた人々は、夕方の西の空に1つの巨大な星のような物体があると思ったに違いない」と話す(金星と木星の合は今年の12月にも発生した)。

だが、この日が本当にキリストの誕生日に当たるのかという重大な疑問が残されている。イリノイ州シカゴにあるアドラープラネタリウムの天文学史部門責任者マーヴィン・ボルト氏は、「キリストが生まれた正確な日付についてはさまざまな説があり、信頼できる記録は見つかっていない」と言う。 続きはこちらへ【ナショナルジオグラフィック 12.25】

宇宙とは関係ありませんが…“犬用”足湯

NASAは23日、「エビエーション・ウィーク」誌今月21日号に記載された記事に対し、公式反論を表明した。

エビエーション・ウィーク誌は、21日号の“Bush Administration Nixed NASA's U.S.-China Cooperation Idea”と題した記事の中で、「中国に対する共同ミッションの打診認可をブッシュ政権から取り付けることに失敗した」と報じている。同誌はこのことは、NASAグリフィン長官が語ったものとしている(詳細はこちら)。

同誌によると、共同ミッションとはおおよそ宇宙科学に関するものだが、国際宇宙ステーション(ISS)など有人飛行に関するものも関係しているという。「ホワイトハウスは人権問題等を抱えた中国に対し、共同ミッションは大きすぎる褒美だと強く考えている」と政権側の背景を伝えている。

この記事に対しNASAは、そもそも記事に書かれたような共同ミッションをホワイトハウスに打診したことはないと反論。NASAと中国宇宙局(CNSA)との間で注意深く築かれてきた協力関係をホワイトハウスは支持しているのは確かなことで、その結果、NASAはCNSAと今年初旬、地球及び宇宙科学の分野でワーキンググループを開始したのであり、有人飛行は一切意図されていないと主張している。

詳しくはこちらへ【NASA 12.23】

クリスマスに初めて有人月周回飛行に成功してから今年で丸40年。NASAアポロ計画サイトに特設ページが設置されています。こちら

NORADが今年もやります→サンタ追跡

来年4月の打ち上げが予定されているNASAの月周回探査機「ルナ・リコネッサンス・オービター」(LRO)が熱真空テストを無事に終了した。NASAが発表した。

これは真空槽で擬似宇宙空間を作り出し、熱変化などに対する耐久力をチェックする試験。今年10月からゴダード宇宙センターにて開始され、約2ヶ月をかけ入念に行われ、このほど完了と相成った。

真空の宇宙空間では耐熱性が極めて重要となる。太陽放射を受ける部分は高温になる一方、影の部分は非常に低温になる。衛星はその繰り返しに晒されるわけで、熱ストレスは相当なものとなる。(下・10月、真空槽に降下されるLRO)

  

このテストは従って、過酷なものとなる。LROは焼かれ、凍らされ、振動を加えられ、そして電磁波が浴びせられ…それらに耐え抜いた。

また、この真空テストの前には様々なチェックが行われていた。その主たるものは回転試験と振動試験で、前者は衛星の重心を決定し、後者は打ち上げの際に生じる振動を模擬するものである。これらに続き、更に音響試験などが実行された。

LROは来年初旬にケネディー宇宙センターに運ばれ、4月24日の打ち上げに向け最終準備に入る。打ち上げロケットはアトラスX。詳しくはこちらへ【NASA 12.22】

ロシア宇宙庁は18日、来年のロケット打ち上げ予定数を39と発表した。

内訳はソユーズ有人宇宙船が4、プログレス貨物船が5、プロトンロケットによる通信衛星が2、ロシア版GPS「グロナス」衛星が2、国内通信衛星が17、気象および海洋観測衛星が2、早期警戒衛星が1、惑星探査などの天文衛星が6となっている。

詳しくはこちらへ【SpaceDaily 12.23】

NASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」の組立と梱包が完了し、あとはフロリダ・ケープカナベラルへと輸送されるだけとなった。

この衛星はコンパクトだが高性能の望遠鏡を搭載し、地球型の系外惑星を見つけ出すのが目的。来年3月5日、デルタUロケットで打ちあげられる予定となっている。

「ケプラーは今や、射点へ運ばれるだけの状態です。それは宇宙で、人類が古代ギリシャより考え続けてきた問題に解答を与えることでしょう」と語るのは、プロジェクトマネジャーのジェームス・ファンソン氏。

ケプラーは様々なタイプの系外惑星のサインを求め、10万以上の恒星を監視することになっている。地球サイズの岩石惑星を検出する能力を有しており、その発見が期待されている。

もしその地球型惑星がハビタブル・ゾーン(水が液体で存在できる軌道領域)にひっかかっていれば、生命の存在可能性もある。ケプラーで地球サイズの惑星を検出し、さらにそれがハビタブル・ゾーンに位置する割合を調べ上げれば、我々の銀河系における生命の存在が恒常のものかレアなのかを決定することもできる。

ケプラー衛星は現在、コロラドのボール・エアロスペース&テクノロジーズ社のクリーンルームにある(上)。ここで一連のテストが行われ、全てをパスした。フロリダへは1月初めに搬送される予定となっている。詳しくはこちらへ。【NASA 12.18】

日本時間21日午前7時35分、南米仏領ギアナの宇宙センターより、アリアン5ロケットが打ちあげられた。このロケットには2機の通信衛星「Hot Bird 9」「W2M」が乗せられており、それぞれ予定軌道への投入に成功した。

  

各々の衛星は今後、それぞれ予定されている静止軌道へと遷移する。

一回の打ち上げで2機の通信衛星打ち上げに成功したのは今回が初めて。静止軌道に投入されるこれらの衛星は大型かつ高価。そのため一回に2機同時に打ちあげるのはハイリスクな仕事であるが、個別打ち上げの確保が困難になったため、思い切った2機同時打ち上げを行った。

この成功により、担当するアリアンスペース社は、デジタルテレビの普及により今後更に見込まれる需要増に対応できるものと自信をつけている。

アリアン5ロケットは今年6機打ちあげられ、今回がその最後。来年は8機打ち上げが予定されている。詳しくはこちらこちらこちらへ【Spaceflight Now 12.20】

NASAは、太陽観測衛星「ソーラー・ダイナミックス・オブザーバートリー」(SDO)を来年10月に打ちあげることを正式に決定した。

NASAは17日、打ち上げを担当するユナイテッド・ロンチ・アライアンス社(ULA)と、SDOの来年10月打ち上げで合意したという。打ち上げロケットはアトラス5であるが、元々この月には火星探査車「マーズ・サイエンス・ラボラトリー」(MSL)の打ち上げが予定されていた。しかしMSLの打ち上げが先送りになったため、NASAは協議、この打ち上げをSDOに振り返ることでULAと合意したという。

「皆とても幸せです」と語るのは、SDOミッションのプロジェクトマネジャー、エリザベス・サイトリン氏。「とても素敵なクリスマスプレゼントです」と喜びを隠せない。

SDOは対地同期軌道を周回しながら太陽を観測する。これはNASAの「Living with a Star」プログラム(LWS)に基づいた観測衛星であり、このプログラムは太陽・地球系における相互作用を研究し、太陽活動が地球に与える影響を包括的に理解しようとする試み。

SDOはもっと早く打ちあげられる予定であったが、衛星開発やロケットの問題で遅延が続き、今に至っている。アトラスロケットの需要は高く、NASAのみならず軍用や通信衛星の予約で一杯。プロジェクトチームも2010年にならないと無理だろうと思っていたようで、今回の決定に喜びを隠せないでいる。

詳しくはこちらへ【Spaceflight Now 12.19】

下は、ハッブル宇宙望遠鏡により撮影された、木星と衛星「ガニメデ」。2007年4月9日、ハッブルの広角惑星カメラ2で、ガニメデが木星の向こう側に隠れる直前に撮影されたものです。

 

まるで描いたような光景ですね。天然色に最も近い色合いなのだそうです。下は、隠れていく様の連続画像。

 

大きいサイズはこちらへ【Hubble 12.18】

地球の磁場の内側に予想外の太陽粒子の厚い層が存在していることが判明し、太陽に対する地球の防御体制に大きなほころびが存在する可能性があるという。

可能性が現実になった場合、太陽活動が活発化する時期になると、地球では過去数十年で最悪の太陽風が吹き荒れることになる。次の太陽活動極大期は2012年に始まると予測されている。

太陽から流れ出る荷電粒子は太陽風と呼ばれ、ときおり地球の極地上空に美しく輝くオーロラを作り出す。しかし、激しい太陽風が生じると人工衛星の動力源で干渉が発生し、船外活動を行う宇宙飛行士は危険にさらされ、場合によっては地上の電力網が全滅する可能性もある。(下・太陽風と地球磁場の相互作用。アニメーションはこちら

      

アメリカのメリーランド州にあるNASAゴダード宇宙飛行センターに所属する宇宙天気の専門家デイビッド・シベック氏は、「次のような事態が予想される。太陽粒子が侵入してエネルギーを蓄えると、巨大な磁気嵐が吹き荒れ、見たことのないほど美しいオーロラが輝き、地球の放射線帯に大きな乱れが生じる。すべてが本当に起きたら、極大期を迎えた後の11年間は非常に厳しい時代となるだろう」と話す。

NASAの観測衛星テミス(THEMIS)のデータにより、地球の磁場が作る球状の防御壁である磁気圏の最も外側の部分よりも内側のところに、厚さ6500キロほどの太陽粒子の層が形成されており、急速に成長していることが明らかになった。通常、磁気圏は時速約160万キロで太陽から流れ出る太陽風のほとんどを遮断する。

サンフランシスコで今週開催中のアメリカ地球物理学連合2008年秋季集会でシベック氏は、「太陽風は絶えず変化している。そして、地球の磁場は、強風にもまれる吹き流しのように太陽風の流れに応じて前後に大きく揺れ動く」と話している。

続きはこちらへ【ナショナルジオグラフィック 12.17】

…NASAのリリースはこちら

下は、カリフォルニアからフロリダへ輸送される途中のシャトル「エンデバー」。STS−126ミッションを終えたエンデバーはカリフォルニアに着陸したため、747改造機に背負われ、フロリダのケネディー宇宙センターへと戻りました。

 

写真はその時の一枚で、眼下に広がるのはカリフォルニアのモハベ砂漠。大きいサイズはこちらへ【NASA Image of the Day】

NASAは、2010年に退役する予定のシャトルとそのコンポネンツを保管・展示する施設を検討するにあたり、意見や申し出を求める公募を出した。

締め切りは来年3月19日で、博物館や科学センター、教育関連機関や組織など、広く門戸が開かれている。提供されるものには、2機のシャトルオービターと、最低6機のメインエンジンが予定されているという。

一方、これらの物品が米国民や学生をインスパイアするような、ベストなアイディアも求めているとしている。なお、輸送コストは施設側持ちとのことで、それらも含め選考作業を行うとのこと。詳しくはこちらへ【NASA 12.17】

政府は17日、文部科学省が09年度予算編成で要求している中型ロケット「GX」の開発プロジェクトなど宇宙開発利用予算について、前年度比60億円(3.1%)の大幅な増額を認める方向で調整に入った。総額は1966億円となる。来年度を「宇宙基本法元年」と位置付け、宇宙開発を積極的に推進する姿勢を打ち出すため、例外的な大幅増を認める。

GXロケット関連では、第2段に搭載する液化天然ガス(LNG)エンジン技術の完成度を高めるプロジェクトの費用として、前年度比51億円増の107億円が確保される見通しとなった。衛星打ち上げの需要やエンジンテストの成果をみて、10年度以降の本格的開発に着手するかを判断する。

また、災害監視などに対応する衛星の開発費として10億円(前年度比6億円増)、地球環境変動観測ミッション(GCOM)を推進する費用として72億円(26億円増)などを認める。

宇宙基本法は今年8月制定で、内閣に宇宙開発戦略本部が設置された。文科省の宇宙開発利用予算は07年度が対前年度比1.9%増、08年度が同比1.8%増だった。【毎日 12.18】

いわゆる「ダーク・エネルギー」と呼ばれるエネルギーによる効果をはっきりと測定したスミソニアン天文台のアレクセイ・ヴィフリーニン氏らの研究チームが、分析結果を発表した。ダーク・エネルギーは宇宙の加速膨張の原動力として提唱されているエネルギーである。

研究チームは何年もかけて、数多くの銀河団をチャンドラX線宇宙望遠鏡で観測し、銀河団に含まれる高温ガスの変化を追い続けてきた。それを元に銀河団の質量変化を調べ、モデルと付き合わせたところ、ダーク・エネルギーに満ちた宇宙モデルの場合とよく一致したという。

宇宙はビッグバン以降、今日まで膨張を続けていることはよく知られている。しかし遠未来でこの膨張はどうなるのか、それは昔からの謎であった。このままずっと膨張を続けるのか、それともいつか止まり、収縮に向かうのか…だが1998年、深宇宙の超新星を観測した結果から加速膨張していることがわかり、宇宙はこのまま膨張を続けるという結論が出されている。

膨張が加速しているということは、膨張を後押しする力…すなわち引力(重力)に対して斥力…が必要である。この斥力を生み出すエネルギーとして考案されているのがダーク・エネルギーであるが、未だ理論上のもので、その実態が何なのかは明らかになっていない。

だが、一方、この結論を疑うような研究も提出されており、はっきり確定した状態ではない。そもそもそのような超新星の観測に基づいた手法が誤差を伴うものであり、別の独立したやり方で検証する必要があった。

ヴィフリーニン氏らは遠方の銀河団に着目、その変化を探り、理論モデルとの比較を行うことでダーク・エネルギーの存在を検出しようと試みたのである(下・研究チームによるマクロスケールでの銀河の形成と分布のシミュレーションで、左端が宇宙初期で、右端が現在。ダークエネルギーの存在を仮定した場合が現在に最も近い結果を得ることができたという)。

    

この観測と分析が確かなら、宇宙の膨張は加速を続け、究極的に遠い未来…1兆年後…、宇宙を構成する物体は互いに見かけ上光速を超える割合で離れ合うことになり、地球からは殆ど何も見えないことになるだろう。(結局これは、宇宙論で言うド・ジッダーモデルということになりますね@管理人)

ただし、ダークエネルギーそのものが何なのかは、謎のままである。宇宙論で出現する宇宙定数Λ、すなわち真空のエネルギーという考えが有力候補とされているが、はっきりとしたことはわかっていない。ヴィフリーニン氏は「得られた観測データは、宇宙定数をダークエネルギーとする説の最も強力な証拠と言えるものです。」と語る。

詳しくはこちらへ【NASA 12.16】

…「深宇宙では時間の進み方が遅くなっているから、加速膨張しているように見えるのではないか」というような主張もあり(こちら)、まだまだ最終的な決着はつきそうにありません。。

地球温暖化の影響で南極とグリーンランド、アラスカの氷が溶けるペースが早まり、2003年以来、1兆5000億トンから2兆トンもの氷が溶けたとする観測データを米航空宇宙局(NASA)の科学者が発表した。

NASAの科学者スコット・ラスケ氏は衛星2基を使った新技術で、氷河と氷床の経年変化を測定した。サンフランシスコで今週開かれる地球物理学会でもこの結果を発表する。

一方、同僚の科学者ジェイ・ズワリー氏も別の衛星技術を使ってグリーンランドと北極、南極の氷の量の変化を調べ、グリーンランドでは世界で年間約0.5ミリの海面上昇を引き起こすペースで氷が溶けていると指摘した。海面上昇のペースは15年前に比べて約50%速まっており、今世紀の終わりまでに海面は約45―90センチ上昇すると予想している。

ただし、現在の変化のペースを考えると、地球環境の変化はますます予測がつかなくなっているとズワリー氏は言い、「地球温暖化の影響は、農業などわれわれの日常生活の多くの分野に及んでいる」と警鐘を鳴らしている。【CNN 12.17】

古川 聡宇宙飛行士が、ISS第28次/第29次長期滞在搭乗員として決定しましたのでお知らせいたします。古川宇宙飛行士は、日本及び国際パートナーの科学実験をはじめとする宇宙環境の利用に重点をおいた活動をISSで行うことになります。

古川宇宙飛行士は、現在、第22次/第23次長期滞在搭乗員の野口聡一宇宙飛行士のバックアップとして、ISS長期滞在にむけた訓練を米国、ロシア、日本で行っています。

滞在時期:平成23年春頃から6ヶ月間(予定)
滞在期間:約6ヶ月間程度(ソユーズ宇宙船にて打上げ、帰還)
主な作業:ISSフライトエンジニアとして、「きぼう」を含むISSの各施設の運
      用及び科学実験、ISSロボットアーム操作を実施。
今後の予定:「きぼう」をはじめとしてISSの各施設の運用及び科学実験に必
      要な訓練を行うとともに、ソユーズ宇宙船搭乗に必要な訓練を実
      施する予定。

理事長談話など詳細はこちらへ【JAXA 12.17】

太陽系の周辺は穏やかだが、宇宙には激しい環境がたくさんある。下はその一例で、赤外線宇宙望遠鏡「スピッツア」が撮影したものだ。

高温星からの強烈な放射が近隣の恒星たちに吹き付け、それらがまとうダストが吹き飛ばされている様子である。彗星の尾のように見える3つが、それである。

   

白く示されたのが高温星で、質量は太陽のざっと20倍。一方、その放射の憂き目に晒されている恒星たちは我々の太陽程度。ダストは惑星系を形成する源であるが、このような環境下では惑星系が形成されるか否か疑問だ。

「放射に晒されたこれらの恒星では、地球のような小さな内惑星の形成は五分といったところでしょう。しかし天王星や海王星のような外惑星はほぼ無理と言えます。」と語るのは、論文を発表した研究チームを主導するサビエル・ケーニッヒ氏。

恒星たちの年齢は2〜300万年ほどと見られており、恒星進化論で言えば、濃いダスト円盤をまとい惑星が形成されようとしている年代。ここに見ている吹き飛ばされているダストは円盤の外縁、我々の太陽系で類推すると天王星以遠の領域と研究チームは考えている。

惑星はかなりハードな環境でも存在しうることがわかっている。従って円盤の内側では惑星形成はあり得るものの、しかし遠方ではさすがに無理だろうと彼らは考えている。この状態はごく短期で終息、すなわち約100万年で円盤は消え去るだろうと見積もられているが、このタイムスパンは大型惑星の形成には全然足らない。

詳しくはこちらへ【Spitzer 12.16】

宇宙空間でミツバチが巣をつくると、どんな形になるのか−。名古屋市立大大学院の大学院生たちによる、そんなアイデアが、宇宙実験の独創性を競う衛星設計コンテストアイデア部門で最高の大賞に輝いた。チームは国際宇宙ステーションの実験棟「きぼう」での実験にも応募するつもりだ。

大賞に選ばれたのは、名市大大学院芸術工学研究科国本桂史研究室=プロダクト(製品)デザイン=の博士前期課程の7人。正6角形のハチの巣は強度、軽量性、断熱性に優れたハニカム構造をしている。チームは、重力の影響が極めて小さい空間で作られる巣から、新しい有用な形の発見を期待している。

チームはコンテストの応募に当たり、黄金比といった、地上では優れた形状や構造が宇宙でどのような形になるかを研究の目的にした。その中でハニカム構造に着目、ハチの生態を調べるとともに、宇宙空間での飼育法を探った。

議論の結果、大きな砂時計のような形をした飼育装置(高さ1・4メートル、直径60センチ)を使うことにした。上部の球形スペースでハチの巣の材料となる蜜(みつ)を供給し、下部スペースで巣を作らせ、形状を観察する。「HATCH(ハッチ)」と名付け、応募では2分の1模型を使った。

チームの原侑希さん(24)は「新しい構造体は、居住空間や“美”を変える可能性を秘めている」と胸を張る。指導した国本桂史教授(55)は「他に応募したのは航空宇宙を専門にしたチームばかり。今回、プロダクトデザインを専攻している学生が受賞したことに意味がある」と評価する。

衛星設計コンテストは、日本機械学会や日本航空宇宙学会などが主催。アイデア部門の最終選考には東京大大学院工学研究科や東京工業大工学部機械宇宙学科など5校が残った。【中日新聞 12.16】

中国主導で宇宙開発を進める国際組織「アジア太平洋宇宙協力機構」が16日、北京で設立された。華僑向け通信社、中国新聞社電によると、中国、バングラデシュ、イラン、モンゴル、パキスタン、ぺルー、タイの7カ国で発足。トルコとインドネシアの代表も設立式典に出席した。【時事 12.16】

大阪府立大が公開した、来年1月21日に宇宙航空研究開発機構の温室効果ガス観測技術衛星に相乗りして打ち上げられる予定の人工衛星「まいど1号」の運用管制室。実験機器のデータなどを収集する

 

【時事 12.16】

ロシアは来月1月29日、太陽観測衛星「コロナス・フォトン」を打ちあげると発表した。ロシア宇宙庁が15日明らかにした。

この衛星は地球周回軌道へと打ちあげられ、太陽風と地球圏との相互作用を調べるのが目的。同国のコロナス計画で予定されていた3機の観測衛星のうち3機目で、前2機は1994年、2001年にそれぞれ打ちあげられ観測活動を行った。

詳しくはこちらへ【SpaceDaily 12.16】

活動終了が先月宣言された火星着陸探査機「フェニックス」のデータを解析している運用チームは、地下の氷が気候の長周期変動と密接に関わっていることにより強い確証を得つつあるという。NASAが発表した。

フェニックスの着陸した場所では、表土の下に氷層が広がっていることがわかっているが、これまでに取得されたデータと理論モデルとの照合で、大気中の水蒸気が表土を通って氷層と相互作用を行っていることに強い確信を持ちつつあるという。現在、フェニックスの地は非常に低温で極端に乾燥しているが、過去の今より暖かい時代には、土壌中の化学状態を変化させるに充分な湿度を保持し得たと考えられるという。

(下・今年10月20日に撮影された“スノウ・ホワイト”と呼ばれた溝の擬似カラー画像。フェニックスが活動を停止する10日ほど前のもので、気温は最低マイナス89℃、最高マイナス46℃。溝の表面に霜が降りており、それが強調されている。)

   

火星の自転軸の方向は地球のそれと比べ、安定していない。したがって現在より大きく傾いていた時代があり、その時極地方は温暖だったと考えられている。傾きは数十万年から数百万年の周期で変動していると見られ、過去1千万年を通して変動は何度もあり、またこれからもそのような変動が何度もあるとされている。

「フェニックス周辺の土の下の氷は、太古の海の状態を閉じこめてはいません。」と語るのは、ロボットアームチームを率いるレイ・アービッドソン氏。水蒸気は土層を通り、大気と平衡状態にあり、気候の変動がそのまま氷に作用していると主張する。

詳しくはこちらへ【NASA 12.15】

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗する宇宙飛行士候補者(3名以内)の選抜作業を行っております。

平成20年10月12日(日)〜11月1日(土)に、第一次選抜合格者50名を対象に第二次選抜試験を行った結果、以下のとおり第二次選抜合格者を決定いたしましたので、お知らせいたします。

第二次選抜合格者数:10名

(参考) ・男性9名、女性1名

○今後の予定
 ・第三次選抜試験:平成21年1月及び2月
 ・最終選抜結果の発表:平成21年2月下旬頃

詳しくはこちら

土星の衛星「タイタン」に着陸した探査機「ホイヘンス」が撮影した画像には、地球以外の天体の表面で観察された初めての液体かもしれないものが写っていた。

2005年に土星の衛星タイタンに着陸した後、ホイヘンスが撮影した写真の1枚に、同探査機の縁に一時的に形成されたメタンの滴と見られるものが写っていた(右側の写真の左下隅にある矢印部分)。研究者たちは、探査機から出た熱によって湿度の高い大気が立ちのぼり、探査機の冷たい縁の上で凝縮したものと考えている。(下・ホイヘンスの機体の縁で凝縮した滴(右側の画像の左下隅にある、長い矢印が示す箇所)。それ以外のしみ(短い矢印)は宇宙線によるノイズと判明した)

        

ホイヘンスが液体の形成に一役買ったとしても、このメタンの滴が、地球以外の天体の地表で直接検出された初めての液体であることに変わりはない。

タイタンには地球と同様に雲や湖、川が存在し、地球を除いて太陽系で唯一、液体が地表から蒸発し雨になって戻る天体だ。

科学誌『Icarus』に発表された論文の主執筆者で、アリゾナ州トゥーソンにあるアリゾナ大学に所属するErich Karkoschka氏は、「地球以外で最も興奮に満ちた世界がそこにある」と話す。

続きはこちらへ【Wired Vision 12.16】

まいど1号をゆるキャラで応援−。大阪府東大阪市の中小企業が中心となって開発した人工衛星「SOHLA−1」(まいど1号)を応援するキャラクターが登場した。来年1月21日の打ち上げに向けた着ぐるみやグッズ製作も進み、町工場が密集する地元では、盛り上げ機運が高まっている。

キャラクターの制作会社によると、マスコットの名前は「ワッショくん」。まいど1号とみこしをモチーフにした。打ち上げを計画した「東大阪宇宙開発協同組合」(今村博昭理事長)の依頼を受け、デザインされた。

まいど1号は東大阪市の町工場技術の集大成。打ち上げを「技術の収穫祭」と位置付け、みこしを担いで盛り上げようという思いを込めた。【時事 12.15】

一大ブームを巻き起こした01年の“しし座流星群”以来、なじみの言葉になった“○○流星群”。TBSの金曜ドラマ「流星の絆」人気もあり、ことしも12月中旬に見られる“ふたご座流星群”を見たいという人も多いだろう。しかし、実はことしはふたご座流星群より聞きなれない“しぶんぎ座流星群”が注目なのだという。「ことしのふたご座流星群のピークは12/13(土)〜14(日)ごろですが、放射点付近に満月があり、一晩中月明かりに邪魔されるので条件は最悪なんです」(国立天文台・片山真人さん)。

なんでも流星群は“放射点”と呼ばれる所から四方八方に飛んでいくもので、その放射点近くにある月の光に邪魔されて見えづらいのだそう。強く光る流星があれば肉眼でも見れなくはないが、まったく確認できない可能性もあるという。

そこでオススメなのが、来年の1/3(土)〜4(日)にかけて北の空に出現する“しぶんぎ座流星群”なのだという。聞きなれない名前だが、実は8月の“ペルセウス座流星群”や12月の“ふたご座流星群”と並ぶ三大流星群のひとつだ。

続きはこちらへ【Tokyo Walker 12.12】

シャトル「エンデバー」が米東部時12日午後、カリフォルニアからの大陸横断を無事に完了、ケネディー宇宙センターへと帰投した。

 

シャトルは自力飛行のためのエンジンを持たないため、特製のジャンボに背負われてのケネディー入りとなった。カリフォルニア・エドワーズ空軍基地を出発したには10日で、道中テキサスとルイジアナで夜を明かした。

シャトルを背負ったジャンボ747は米東部時12日午後2時44分(日本時13日午前4時44分)、フロリダ・ケネディー宇宙センターにタッチダウン(上)。この後シャトル整備棟へと運び込まれ、次のフライト(来年5月)に備え整備を受ける。

詳しくはこちらへ【NASA 12.12】

12日今夜、月が近地点を通過します…遠地点と近地点で、月までの距離は約5万kmも違います…大きさもこうして(↓)見るとだいぶ違いますね。

 

当然ながら潮汐の度合いも近地点通過の際と遠地点通過の際とでは変わってきますが、高々数センチ程度とのことです。またこれは、今年最も高度が高く昇る満月。詳しくはこちらへ【NASA 12.09】

…月が大きく見えるとのことですが、、実際の違いはわからないですねぇ…^^;

米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル「エンデバー」が10日、専用のジェット機上部に固定され、カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地からフロリダ州ケープカナベラルのケネディ宇宙センターに向かった。

シャトルは国際宇宙ステーションの拡充作業終了後、11月30日に地球に帰還したが、フロリダ州の気象条件が悪かったため、エドワーズ空軍基地に着陸していた。

シャトルの重量は約80トン。移送費用は約180万ドル(約1億6700万円)。途中給油を受け、米本土を横断する。【時事 12.11】

国立極地研究所と宇宙航空研究開発機構は、変則的な日照や長期間の閉鎖環境等の宇宙と南極の共通点に着目し、苛酷な環境での健康管理に関する共同医学研究を実施することとしました。

日本南極地域観測隊員から被験者を募り、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟等で計画している宇宙飛行士の健康管理に関連する医学研究データを南極で取得することにより、それぞれ、宇宙での長期滞在と南極越冬生活における健康管理技術の向上を図ることを目的とします。詳細はこちらへ【JAXA 12.10】

2011年の水星周回軌道投入を目指して飛行を続けている水星探査機「メッセンジャー」の第4回DSMが9日、完了した。これにより同探査機は、来年9月に予定されている3回目の水星フライバイ軌道へと投入された。

メッセンジャーは2004年8月に打ちあげられ、2011年3月の水星周回軌道投入へと長旅を続けている。しかし既に2回同惑星へのフライバイを成功させ、これまで人目に触れなかった領域の撮影に成功するなど、大きな成果を挙げつつある。

メッセンジャーは複雑な軌道を描きながら水星へと接近しているが、その道中、5回の大きな軌道修正作業(DSM)がある。今回4回目となるDSMは更に2回に分けて行われ、最初が今月4日、2回目が8日に実行された。最初のDSMで必要増速量の90%を、2回目で100%が達成された。(下・初回実行時におけるメッセンジャーの姿勢)

       

詳しくはこちらへ【Messenger 12.08】

宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)は9日、来年1月21日にH2Aロケットで打ち上げ予定の温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」を種子島宇宙センター(南種子町)で公開した。

いぶきは、二酸化炭素やメタンといった温室効果ガスの世界各地の濃度分布や森林による吸収など変動を、約5万6000点で全地球的に観測する世界初の衛星。宇宙機構のほか、環境省や国立環境研究所が運用に携わる。

打ち上げ時の重量は約1750キロ。打ち上げ後の設計寿命は5年。高さ3.7メートル、幅1.8メートル、奥行き2メートル。開発費は約183億円。

センターで記者会見した浜崎敬プロジェクトマネージャは「地球温暖化の研究者の期待が高い衛星。確実に打ち上げたい」と話した。

来夏の次期大型ロケット「H2B」の打ち上げに備え、改修が進むセンター内の射点も公開。H2Bは、H2Aのメーンエンジン2基を同時に使う「クラスタ化」を採用する。このため推進薬が従来の1.7倍となり、音響による振動の増大が予想されることから、音響を低減するための注水設備の増強など改修が進んでいる。【南日本新聞 12.10】

地球がある銀河系(天の川銀河)の中心にある超巨大ブラックホールの質量は、太陽の約400万倍もあると、欧州南天天文台(ESO)が10日発表した。ドイツ・マックスプランク研究所などの研究チームが、周囲を回る若い恒星の動きを16年間、精密に観測して導き出した成果で、ブラックホールの謎の解明が進むと期待される。【時事 12.10】

…ESOのリリースはこちら


系外惑星の近赤外線波長域による観測で、その大気中に二酸化炭素の存在が検出された。NASAが発表した。

これは、ハッブル宇宙望遠鏡による観測で明らかになったもので、同波長域の観測で分子が検出されたのは初めてのこと。このことはまた、今後の系外惑星観測に大きな弾みをつけるきっかけになろうと研究者たちは喜んでいる。

観測対象になった系外惑星は「HD189733b」と符号の付けられたもので、こぎつね座の方向、地球から63光年の距離にある恒星「HD189733」に存在する系外惑星。この惑星は木星のようなガス惑星で、しかも主星のすぐ傍を公転しており、いわゆる「ホット・ジュピター」と呼ばれている類のもの。この惑星温度は約1000Kで、約2日で主星を公転する。

この惑星は、地球から見て恒星の正面を横切る軌道を描くように公転している。惑星が恒星の向こう側に隠れもするため、スペクトルの引き算を行うことで惑星単体のスペクトルを引き出すことが可能であり、同惑星はそれが初めて成功した一例として、昨年初めに発表された。その後更なる観測で水蒸気が見つかるなど、いま最も熱い観測・分析対象のひとつとなっている。

         

二酸化炭素は例えば地球がよい例であるように、生命活動に大きく関わる分子でもあるが、この惑星は表面温度が高温であるため、生命関連ではない。しかし二酸化炭素の検出に成功したということは、技術的挑戦という面において、今後より多くの分子をより多くの系外惑星で調査するという目標にとって、大きな弾みとなる。

系外惑星は今や230近い数が見つかっており、この研究分野は発見そのものから個々の分析へと領域が広がりつつある。大気成分の観測はそれに直結する重要な分野であるが、方法と技術の確立が目指されている段階にある。特に生命関連分子は近赤外線波長域でよく見えるため、今回の成功は非常に励みとなるのは間違いない。

詳しくはこちらへ【Hubble 12.09】

国連下部機関の国際地球回転事業(IERS)米国支部は8日、今年の年末に「うるう秒」が挿入されると発表し、電子機器の時刻合わせなどに注意するよう呼び掛けた。

「うるう秒」は、原子時計による「国際原子時」を基準にして設定されている「協定世界時(UTC)」と、地球の自転に基づいて天文学的に設定されている「世界時(UT)」の差を調整するために挿入、もしくは削除される1秒のこと。

米東部時間では31日午後6時59分59秒の後に1秒挿入され、この日は「1秒」だけ長くなる。日本では2009年1月1日午前9時に「1秒」が加わる。

「うるう秒」の制度は1972年に始まり、前回の調整は2005年末から2006年初めにかけて実施された。【CNN 12.09】

2008年12月6日、有人宇宙船「神舟7号」プロジェクトの張建啓(ジャン・ジエンチー)副総指揮官は、「神舟8号」の打上げを2011年に計画していることを明らかにした。「国際在線」が伝えた。

「神舟7号」プロジェクトの成功報告および会見のため、香港を訪問している「神舟7号」チーム一行40人の団長を務める張副総指揮官は、有人宇宙船プロジェクト全体の進行状況について触れ、「現在、神舟8号、9号、10号を同時に研究開発しており、2011年前半までには神舟8号を打ち上げたい」と具体的な計画スケジュールを明らかにした。

さらに「有人宇宙船プロジェクトは完全な平和利用目的からスタートしている」と強調し、「科学事業の発展および人類の平和に大きく貢献できるだろう」と語った。【Record China 12.08】

隕石(いんせき)が海に衝突した瞬間を実験で再現し、アミノ酸など生命のもとになる生物有機分子を作り出すことに物質・材料研究機構(茨城県つくば市)の中沢弘基(ひろもと)名誉フェローと東北大の研究チームが成功した。地球上の生命の起源を解明するうえで新たな材料を示すとして8日、英科学誌「ネイチャー・ジオサイエンス」電子版に掲載された。

実験は隕石に含まれる炭素、鉄、ニッケル、初期地球の大気にあった窒素、水をカプセルに詰め秒速1キロの高速で衝突させた。その結果、アミノ酸、カルボン酸、アミンの3種類の生物有機分子が生成した。

有機分子の起源については諸説ある。中沢名誉フェローは40億〜38億年前、初期の地球の海に隕石が衝突し、衝撃で有機分子が生成したと提唱しており「仮説が実証された。生命を作る部品がどうやってできたか分かった」としている。【毎日 12.08】

下は、ケネディー宇宙センター・射点39Bで行われている作業…クレーンで、どうやら別のクレーンを組み立てているようです。

 

この重機は、避雷塔を刷新するために用いられるとのこと。同射点は開発中の新型ロケット「アレスT」仕様に改造されていきます。同ロケットはシャトルより背が高いため、避雷塔も高さが増されます。

アレスのテスト機は来年夏にここから飛び立つ予定です。詳しくはこちらへ【NASA KSC 12.01】

一方、来年5月に予定されているシャトル「アトランティス」(STS−125)で使用される予定の外部燃料タンクがケネディーに到着しました。タンクはニューオリンズ郊外のミシュー組み立て工場で製造され、屋形船のような運搬船にて運ばれてきます(下)。

 

フロリダは野生生物の宝庫…ワニも見守ります…いや日向ぼっこか…^^。大きいサイズはこちらへ【NASA KSC 12.03】

ちょっと前ですが…内之浦宇宙空間観測所・一般公開へ行ってきました。

下は20メートルアンテナ台地から眺めたMロケット射点と追跡アンテナ。そのパラボラは直径34メートルで八百数十トン。これが快晴なら素晴らしい光景だったのでしょうが…しかし、雲が低くたれ込めた空もまた雰囲気ありますw

 

敷地は広大で、各施設をまわる臨時巡回バスも運行されていました。【管理人】

火星探査車「スピリット」(MER−A)は先月上旬から中旬にかけて大規模な砂嵐に見舞われましたが、下はその際に軌道上から撮影された画像。

 

一連の画像は周回探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」(MRO)搭載の撮像センサー「MARCI」で取得されたもの。MARCIで撮影された画像は、火星天気予報にも力を発揮しています。

MARCI運用チームは先月上旬、スピリットの西に砂嵐が出現していることを確認、スピリット運用チームに通報しました(上の写真、砂嵐が画像左(西)から右(東)へ動いていきます)。スピリットチームはこれを受け、事態に備えることができたそうです。詳しくはこちらへ【NASA 11.20】

来年12月にロシアの宇宙船「ソユーズ21」で飛行し、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する野口聡一宇宙飛行士(43)が5日、モスクワの日本大使館で記者会見し、ソユーズでの飛行について「乗組員の安全性に問題はない」との認識を示した。

ソユーズは昨秋と今春の飛行の際、危険な飛行とされる弾道モードで地球に帰還した。野口さんは10月の帰還の際には正常モードだったと指摘。さらに、05年7月に搭乗したスペースシャトルが、03年のコロンビア打ち上げ失敗事故後に再開された初飛行だったことを取り上げ「(当時と比較すれば)何でもないと思う」と語った。

野口さんは来年12月の飛行で、日本人飛行士として初めて「レフトシート」という船長補佐の役割を務める。宇宙船の操作に多くかかわるため、今後、操作に関する訓練を増やしていくという。

野口さんのバックアップ飛行士となる古川聡飛行士も同席し「しっかり訓練を積み、任務を全うするとともに、将来のミッションにつなげたい」と意気込みを語った。【毎日 12.05】

…レフトシート、いわゆるフライトエンジニアですね^^

インドを初訪問中のロシアのメドベージェフ大統領は5日、ニューデリーでシン首相と首脳会談を行い、戦略的パートナー関係を深化させることで合意した。両国は同日、民生用の原子力協力協定を締結、先にインドと同種の協定を結んだ米国、フランスに続き、インドの原子力発電産業に参入するための下地を整えた。

協定により、ロシアはインド南部タミルナド州のクダンクラム原発施設に、新たに原子炉4基を提供する。

同施設では旧ソ連時代の協定に基づき、ロシア製の原子炉2基を建設中。追加の4基建設は2007年1月にプーチン大統領が訪印した際に原則合意、原子力供給国グループ(NSG)による核技術・燃料の対印輸出規制解除を待っていた。NSGは9月に規制を解除し、フランスが同月、対印原子力協力に踏み切った。

両国はこのほか、有人宇宙飛行での開発協力をうたった合意文書に調印した。インドは15年までを目標に有人飛行を実現させたい考えで、この分野で多くの実績を持つロシアの協力に期待している。【時事 12.05】

米新興ロケット開発会社のエックスコア・エアロスペース社(カリフォルニア州)はこのほど、小型シャトル「リンクス」を使った地球低軌道飛行の乗客第1号がデンマーク人の投資銀行家に決まったと発表した。費用は9万5000ドル(約890万円)。

英ヴァージン・グループによる料金20万ドルの商業宇宙飛行計画とともに、「宇宙の旅」時代の到来が現実味を帯びてきた。【時事 12.05】

火星の地表には周期性が明確な地層があり(下)、自転軸の傾きの長期的な変化に伴う気候変動によって形成された可能性があると、米カリフォルニア工科大などの研究チームが5日付の米科学誌サイエンスに発表した。米探査機マーズ・リコネサンス・オービターで撮影した立体的な画像を分析した成果で、地球の氷期・間氷期のようなサイクルがあったと考えられるという。

       

研究チームは、火星の「アラビア大陸」と呼ばれる地域にある4クレーターの画像を分析。このうち1つでは、10層の細い地層で構成される大規模な地層がさらに10層以上重なっており、観測できた部分は全体として1200万年以上かかって形成されたと推定された。【時事 12.05】

…NASAのリリースはこちらへ。このような変動は地球でも確認されており、地球の場合は(火星の10層と異なり)5層といいます。成因には地軸の傾きや変動が指摘されていますが、明確な答はまだ見つかっていません。

NASAは、ハッブル宇宙望遠鏡改修ミッションに携わるシャトル「アトランティス」(STS−125)を来年5月12日に打ちあげると発表した。

もともとこのミッションは今年9月に実行される予定であったが、直前にハッブル望遠鏡側にトラブルが発生したため延期されていたもの。現在はそのトラブルも解消されている。

STS−125ミッションは11日間のフライトで、計5回の船外活動が予定されている。詳しくはこちらへ【NASA 12.04】

来年の秋に打ち上げが予定されていた火星探査車「マーズ・サイエンス・ラボラトリー」(MSL)について、NASAは日本時間5日未明、打ち上げを2年遅らせ2011年秋とする決定を下した。(下・歴代探査車の模型。MSLは右端)

 

これは、ハードウェアなどの開発が間に合わないことが理由という。詳しくはこちらへ【NASA 12.04】

436年前に地球から初めて観察された超新星の爆発が、タイムトラベルのような宇宙のよじれを通して、天文学者たちの前に姿を現した。超新星『SN 1572』の可視光のうち、ちり粒子によって地球への到達が遅れたものを観察することで、その当時のままの爆発をいま見ることができるのだ。

1572年に爆発が初めて確認されたとき、それまでの星に比べて極度に明るく見えたため、デンマークの天文学者ティコ・ブラーエはこれを「新星」と名づけた。現在の天文学者たちはこれを「ティコの超新星」(SN 1572)と呼んでいる。

超新星SN 1572が初めて発生したとき、多くの天体観測家たちは困惑し、これは彗星だとする声も多かった。現れたり消えたりすることで知られていた他の天体は彗星だけだったからだ。超新星が星の死を表しているのだと天文学者が初めて気付くのは、それからずっと後、20世紀初めになってからだ。

「ティコ・ブラーエは他の誰よりも超新星という概念に近かった」とドイツにあるマックス・プランク天文学研究所のOliver Krause氏は説明する。同氏は『Nature』誌の12月4日号に掲載される論文の執筆者の1人でもある。「ブラーエは、これが他とは違う特別な事象であることを即座に認識した。時代の先を行っていたのだ」

     

ティコの超新星が発生させたガスの残骸から出た電波は1952年に初めて観察され、1960年には、かすかな光が地上設置の望遠鏡で確認された。現在、同じ場所に望遠鏡を向けると、超新星のガスの残骸が見える(上の写真参照)。

Krause氏の研究チームは今回、新しい方法を使用して、超新星の1572年当時の爆発を観察した。「通常、これらの現象は非常に遠い場所で発生する。見えるのは明るい閃光だけで、そして消える」とKrause氏は述べる。「その元が何だったかを見極めることもできなければ、その後何が起こるかもわからない。だから今回のすばらしいところは、ずっと以前に起こったこの爆発の超新星残骸をいま見られることだ」

続きはこちらへ。国立天文台のリリースはこちらへ【Wired Vision 12.04】

宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)の基本実験の一環として、このたび初めてE-Mail伝送実験を実施します。そこで「きずな」に対して広くみなさまに親しみをもっていただきたく、「きずな」を経由させるメール配信実験への参加を募集いたします。

1.実験内容
 「宇宙から、メリークリスマス」
 〜超高速インターネット衛星「きずな」を使ったE−Mail伝送実験にあなたも
 参加してみませんか〜

 (1)クリスマスのメッセージメールを家族・友人・知人等に送信する参加者
    をWEBサイト上にて募集します。
 (2)募集期間中に登録いただいた各送信先のアドレスやイラストカード等を
    いったんJAXA内のサーバにて保存し、平成20年12月24日にまとめて
    「きずな」へ向けて伝送します。
 (3)「きずな」への送信はJAXA筑波宇宙センターに設置した地球局から行い
    ます。「きずな」で中継したメールはもう一方の地球局で受信し、JAXA
    のメールサーバを経由して相手先に届けられます。

 ※メッセージは迷惑メール悪用防止のために自由文ではなく、定型カードイ
  メージを募集サイト上で選択していただきます。(画像添付という形で先
  方に送られます。)
 ※固定本文には「きずな」から送られてきたメールです、という内容の文章
  が入ります。(6.をご参照)

2.募集期間   平成20年12月4日(木)〜平成20年12月22日(月)17時まで
3.メール送信日 平成20年12月24日(水)
4.参加方法   以下のキャンペーンサイトから、必要事項をご記入の上、お
         申し込みください。

続きはこちらへ【JAXA 12.04】

宇宙旅行にも価格競争の波が到来した。米カリフォルニア州に拠点を置くXCORエアロスペースは2日、ツアー開発・運営会社のジュールズ・クラーと提携し、宇宙への旅を9万5000ドル(約885万円)で提供すると発表した。

価格は競合する英ヴァージンアトランティック航空傘下ヴァージン・ギャラクティックの半値以下。

XCORエアロスペースは現在、モハーベ砂漠の基地で2人乗り宇宙船「リンクス」を開発中。2010年にテスト飛行を予定しており、早ければ2011年にも商用運航を開始できる見通しという。【ロイター 12.03】

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3日、世界最大の動画共有サイト「ユーチューブ」の専用チャンネルで、月探査衛星「かぐや」が撮影したハイビジョン映像の無償公開を始めた。月面の向こう側から地球が昇ってくる「地球の出」など20本が見られる。従来はJAXAのホームページなどで画質を落として公開してきたが、ユーチューブがハイビジョン配信サービスを始めたことから、運営する米グーグル社と契約を結んだ。【毎日 12.03】

次期米大統領が決定しているバラク・オバマ氏の政権移行チームがNASAに対し、新宇宙計画の柱となる「アレス1」ロケットの打ち切り及び新型宇宙船「オリオン」の仕様縮小により浮かせることのできる資金の程度を打診していることが明らかとなった。

オバマ氏はその大統領選挙期間中、NASAに対し20億ドルの追加注入を公約、シャトル退役と新型宇宙船運行開始のギャップを縮めることを支持していた。NASA長官を初めとした幹部はアレスとオリオンが相応しいものとの強い確信のもと動じない構えだが、オバマ氏は選挙中、両者の名前を挙げて支持することはなかった。

先月24日にNASAへ提出された質問状では、現在のアレスTおよびアレスXロケットの最新状況の報告と、目前の短期タームで要するコストと、計画打ち切りによる長期タームで浮くコストの見積もりが要求されている。また、アレスTを打ち切り、アレスXを継続した場合での予測も要求されている。

更に、オリオン宇宙船の縮小版と有人飛行適合アトラスXもしくはデルタWロケットの組合せの場合の試算、その上、オリオン宇宙船をアリアンXやH2Aで打ちあげる場合のそれも検討するよう要求しているという。

なお、「マーズ・サイエンス・ラボラトリー」および「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」など、既に予算超過に陥っている計画の打ち切りに伴う余剰コストの査定は要求されていないという。

一方、アレスTの初段開発を請け負うことが決定している「ATK」社は25日、このようなことは聞いていないと表明。「彼らはデュー・ディリジェンス(資金投資にあたって行われる事前精査)を行っているのだろう」と語るのは、同社副社長チャーリー・プレコート氏。「もし君たちが連邦政府の管財人であれば、やはりこのような類の質問をするだろうよ」と述べ、質問状は手続き上のものであろうという考えを示している。

プレコート氏は、「政権移行チームは結局、アレスがコスト、安全性、信頼性そしてパフォーマンスにおいてベストな組合せであるという結論に至るだろうと確信している」と語った。詳しくはこちらへ【Space.com 12.02】

NASAはロシア宇宙庁と、1億4100万ドルの補正予算追加で合意した。この資金は、2012年春までの国際宇宙ステーション(ISS)クルー輸送関連にあてられるものである。

これはソユーズ宇宙船に関する包括的な活動にあてられるが、必要な全ての訓練、打ち上げ準備、非常時のレスキュー、そして帰還時の諸経費も含まれている。目下、2012年までに、2011年秋に2機のソユーズでクルーがISSへと向かい、2012年春に帰還するミッションが予定されているが、これはISS計画遂行で必要とされる輸送にかなうものとされている。

詳しくはこちらへ【NASA 12.02】

先月2日の通信を最後に活動を停止したと見られているNASAの火星着陸探査機「フェニックス」との交信試みが、先月29日を最後に打ち切られた。NASAが1日、発表した。

フェニックスは今年5月下旬に北極域に着陸、予定期間を2ヶ月も超える長期にわたり活動を続けていた。着陸当時、かの地は太陽高度の高い夏季であったが、季節の推移と共に太陽高度は低下、太陽電池発電量が低下し、いずれ活動を停止することは予定されていた。

先月2日、周回機「マーズ・オデッセイ」を経由し、データがごく僅か受信されたのが最後の交信となった。「不安定な気象状態が、交信途絶に寄与したと言えますが、そのような状態であったため、再度探査機とのコンタクトが取れるのではないかと期待もしていました」と語るのは、フェニックス計画マネジャーのクリス・レビッキー氏。運用チームは当初、11月下旬まで運用できるものとみていたが、砂嵐の影響が予想以上に大きかったようである。

その後も2機の周回機「マーズ・オデッセイ」と「マーズ・リコネッサンス・オービター」を介しての交信が試みられてきたが、先月下旬より地球と火星は「合」の状態(地球−太陽−火星)になり、各探査機との通信が著しく制限される状態に入る。これに伴い、先月29日で試みを打ち切ることが決定されたという。

通信制限は今月中旬に解消するが、もはやフェニックスの地は低温と日照量不足で、再起動する可能性はほぼないとみられている。詳しくはこちらへ【Phoenix 12.01】

月と金星、木星が狭い範囲に集まって見える珍しい現象が1日夜、観測され、兵庫県佐用町の県立西はりま天文台公園が撮影した。

日没から2〜3時間、西の空に出現。三日月を“口”、金星と木星を“目”に見立てると、まるで大きな笑顔が空に浮かんでいるよう。

 

同天文台によると、2つ以上の明るい星が接近して観測されることは年に数回あるが、「こんな形になるのは珍しい」。次に笑いかけてくれるのはいつ?【産経 12.02】

…管理人のところは雲が多くてなかなか見えませんでしたが、切れ目から顔を出したところを↓

 

木星が雲に隠されていたのが残念。。

国際宇宙ステーション(ISS)から地球に向けて紙飛行機を飛ばす研究を進めていた宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、来年2月からISSに長期滞在する若田光一・宇宙飛行士に託す予定だった飛行実験を見送ることになった。JAXAによると、紙飛行機が地球に帰還せずにISSや人工衛星に衝突し、衛星を破損したり、地球の周りを高速で回り続ける「宇宙ごみ」になったりする恐れがあり、対策を検討するという。

実験は、JAXAや広島県福山市の精密部品メーカー、東京大学大学院などが共同で紙飛行機(全長38センチ、幅22センチ、重さ29グラム)をISSから飛ばし、無事に地球に帰還できるかを試す予定だった。

実験のために帰還時の空気摩擦による高温に耐えられるようサトウキビ繊維を化学処理し、耐熱性を高めた特殊な紙も開発。1月に東大の実験用超高速風洞で、音速の7倍の速さの気流や約200度の高温に耐えることも確かめた。メーカー側は10月、若田宇宙飛行士のISS搭乗に合わせて作った紙飛行機9機をJAXAの米国ヒューストン駐在員事務所へ発送していた。

ただ、高速で地球の周りを回るISSから放たれる紙飛行機も高速で飛ぶため、飛ばす方向を誤った場合、紙飛行機がISSや他の人工衛星にぶつかり、太陽電池パネルなどの部品を破損させる恐れがあるという。それを防ぐための地上からの監視態勢の整備などが間に合わなかったという。【朝日 12.02】

宇宙航空研究開発機構(以下、「JAXA」)と国際連合教育科学文化機関(以下「ユネスコ」)は、人類共通の世界遺産の監視保護に役立てるため、JAXAの陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)を利用した世界遺産監視協力に関する取り決め(MOU)を締結しました。

ユネスコは、これまで欧州宇宙機構(ESA)等と協力して、2003年より「世界遺産条約支援のための宇宙技術の利用に関する公開イニシアチブ」*1において、衛星による世界遺産の監視を実施し、その保護に役立ててきました。

一方JAXAは、2006年1月の陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)打上げ以降、約3年間にわたって全球の観測を続けています。その中で世界遺産の観測データも蓄積されてきました。

このような背景のもと、両者は「だいち」のデータを用いることにより可能な協力について協議を行い、今般取り決めの締結に至りました。

本取り決めにおいて、JAXAはユネスコに対してアジアを中心とした国内外10箇所の世界遺産*2を、年2回程度撮像し、画像の提供を行うことに合意し、加えて、これまで「だいち」で撮像した世界遺産の画像をデータベース化して公開することを予定しております。ユネスコは提供されたデータを、世界の関連研究機関、遺産保有国とともに遺産の保護活動に役立てる予定です。

人類共通の普遍的価値を持つ世界遺産を保護し次世代に引き継ぐため、両者はそれぞれの持つ役割を最大限に生かして、協力を進めてまいります。

詳細はこちらへ【JAXA 12.02】

シャトル「エンデバー」が日本時間1日午前6時25分、カリフォルニアのエドワーズ空軍基地に帰還した。

 

フロリダ・ケネディー宇宙センターは天候不良のため、エドワーズへの帰還となった。詳しくはこちらへ【NASA 11.30】

水星へのフライバイを行った水星探査機「メッセンジャー」が取得に成功した未撮影領域のクレーターに、正式名称がつけられた。

 

メッセンジャー運用チームは15のクレーターに対し、国際天文連合(IAU)に名称を提案していたが、IAUはこれらを正式に承認。クレーターは全て、今年1月のフライバイで史上初めて撮影された領域に存在するものである。

水星のクレーターには、文学人や芸術家の名称が充てられる決まりになっている。名称や詳細はこちらへ【Messenger 11.26】

シャトル「エンデバー」は約2週間の活動を終え、間もなく帰還します。ケネディー宇宙センターへの着陸タイミングは日本時間12月1日午前2時19分と午前3時54分。しかしフロリダの天候状況が懸念されており、カリフォルニアのエドワーズに降りる選択肢も検討されているようです(カリフォルニアに降りるチャンスは午前6時25分と同8時)。詳しくはこちら

下は、27日、帰還準備をするシャトルクルー。限られた時間の中で忙しく後片付けを済ませていきます。

 

この日はサンクスギビングデー(感謝祭)でもありましたが、ちゃんと料理も準備されていました(下)。もちろん宇宙食ですが、飛行士たちは楽しみに。お湯を入れるだけで準備完了という点が、手間をかけて支度する地上とは大きな違いです。

 

【NASA 11.30】

政府の宇宙開発戦略本部の専門調査会は27日、専守防衛の範囲内で安全保障分野への利用拡大など五つの方針を盛り込んだ宇宙基本計画の「基本的な方向性」を決めた。開発費増加で是非が問われている中型ロケット「GX」計画については、意義は認めつつも搭載する衛星の需要見通しなどを精査する必要があると指摘。来年夏までに判断するとして、結論を先送りした。

基本計画は10年先をみすえた宇宙に関する5カ年の国家戦略で、「基本的な方向性」は本部が来年5月に初めて策定する同計画の土台となる。

安全保障への活用以外には、衛星の地球観測データや災害時の画像提供による外交面での利用、技術開発を通した産業振興、次世代を担う子どもに夢を与える宇宙科学の充実などに言及した。

一方のGXロケット計画では、開発費が当初の3倍に膨れ上がることなどから、文部科学省宇宙開発委員会では開発継続を疑問視する意見も出ていた。このため、同本部の方針が注視されていたが、引き続き検討にとどまった。【毎日 11.29】

北海道後志管内余市町出身の宇宙飛行士、毛利衛さんの偉業をたたえ、98年に開館した余市宇宙記念館(同町黒川町6)が12月18日付で休館することになった。入館者減少による財務悪化が原因で、運営する第3セクター「余市宇宙記念館」(社長・上野盛町長)は解散する。町は新たな管理者を探し、来春以降の営業再開を目指す方針。

同館は、92年に日本人として初めてスペースシャトルに搭乗した毛利さんの功績を次世代に伝えようと、町が資本金(9050万円)の75%を同社に出資して開館。同館には無重力の宇宙遊泳を疑似体験できるアトラクションや、毛利さんが実際に宇宙で使用した実験装置などが展示されている。

しかし、初年度は15万人以上が訪れたが、その後減り続け、今年度は10月末現在で3万3554人まで落ち込んだ。同社は資本金を取り崩して対応してきたが、入館者増のめどは立たず、このまま営業を続ければ来年度には債務超過となる見通しになったという。

同社の解散は今月28日の取締役会で合意され、12月28日の株主総会で正式決定する。佐々木光義館長(同社専務)は「町に財政支援を要請していたが、かなわなかった。資産のある今のうちに会社を解散すれば最悪の事態は避けられる」と話した。【毎日 11.29】

来年7月22日の皆既日食で、十島村への観測ツアー募集が、26日、始まった。村と提携する近畿日本ツーリストはホームページ(HP)で受け付け、午前11時の開始から午後5時までに約100件の申し込みがあったという。1回目の募集締め切りは、12月8日。

ツアーは、鹿児島か、那覇(奄美大島経由)から船で、十島村・トカラ列島の各島で、限定1500人。34万円から。2万人を超える希望者がいるとみられている。

近ツリによると、募集開始から2時間で、HPのアクセス数は、1日分に相当する1000を超し、注目の高さを裏付けた。同社の岡田佳高課長は「平日の昼間で高額ツアーの割には、順調な申し込み。抽選制で、締め切りまで時間もあるので、じっくり検討してほしい」と話した。

募集は計3回で、次回は来年1月14〜28日。問い合わせは、同社ナビダイヤル(0570・064・249)。【毎日 11.29】

中国国家宇宙飛行科学グループの高級技術顧問を務める何麟書・北京航空航天大学航空宇宙学院教授が28日、東京都新宿区の工学院大で講演し、中国の月探査の将来構想を明らかにした。2013年ごろに無人機を月面に着陸させ、20年ごろには無人機で月の岩石を地球に持ち帰る計画という。

中国は昨年10月に月を周回する無人探査機「嫦娥(じょうが)1号」を打ち上げ、本格的な月探査に乗り出した。

何教授によると、嫦娥1号の後継として嫦娥2号を11年末までに打ち上げた後、月面を走り回る探査車を搭載した無人着陸機を13年ごろまでに軟着陸させる。目的は「科学的研究」と並んで「資源の探索」を挙げた。

さらに「将来の有人着陸のため、場所を選定してデータを取る」とも述べ、月に人を送る計画も示唆した。何教授は中国の月探査チームに多数の教え子を送り込んでおり、アドバイザー的存在。

日本も、月面探査車を積んだ無人機を12年ごろに月に着陸させる計画を持っている。【毎日 11.29】

シャトル「エンデバー」、予定通り、日本時28日午後11時47分にISSを離れました。詳しくはこちらへ【NASA 11.28】

地球から70光年のがか座ベータ星にも、系外惑星らしき影が…

ダスト円盤を持つ恒星として最も早くから知られてきたがか座ベータ星の近傍に、惑星と見られる影が撮影された。欧州南天文台(ESO)が公開した。

がか座ベータ星は80年代よりダスト円盤の存在が知られている有名な恒星で、重要な研究対象。フランス・グルノーブル天体物理研究所のアンネマリー・ラグランジュ女史らは2003年、ESOのVLT望遠鏡を用い、赤外線波長での光学補正高解像度観測を行った。このほどその時の取得データを再分析していたところ、ベータ星のすぐ脇に、惑星と見られる光点を確認したという。

 

この光点は画像中で「βPictorius b」と符号がつけられているもの。この天体は主星から5ないし10天文単位の距離に存在すると見られている。もしこれが本当に惑星であれば、これまでに撮影された系外惑星の中では主星に最も近いものになる。(下は、これまでに撮影された系外惑星の相対スケール。一番下の段が我々の太陽系で、下から2番目ががか座ベータ星。上の画像とあわせて大きいサイズはこちら

 

研究チームは今後、これが本物の惑星か否か、更なる分析を続けるという。詳しくはこちらへ【ESO 11.28】

…現段階ではまだ、背景(もしくは手前)の恒星の可能性も否定できないとのことです。もし惑星であれば…ついにがか座ベータにも惑星が^^

国際宇宙ステーション(ISS)に滞在していたシャトル「エンデバー」は間もなくISSを離れます。クルーはシャトルに移り、米東部時27日午後7時31分(日本時28日午前9時31分)、ハッチが閉じられました。

ISSを離れるのは日本時28日午後11時47分が予定されています。

下は、エンデバーのエリック・ボー飛行士が「ユニティ」にパッチを貼るところ。記念として行われてきたものです。

 

無事の帰還を!【photo: NASA】

三菱重工業(株)によるH-IIAロケット用LE-5B-2エンジン領収燃焼試験が、平成20年11月28日(金)より12月2日(火)にかけて、宇宙航空研究開発機構角田宇宙センターにて実施されますのでお知らせします。

なお、天候や作業進捗状況によって試験実施日を変更することがあります。プレスリリースはこちらへ【JAXA 11.27】

土星の月(衛星)の1つであるエンケラドスでは、地表から水蒸気ジェットが超音速で噴き出している。この水蒸気ジェットの噴出口が、スポーツ競技場ほどの大きさの複数の穴であることが最新の研究で分かった。

 

エンケラドスの南極から水蒸気やちりが噴出しているという事実は、2005年に初めて発見された。その後、この噴出速度が時速約1600キロで、それぞれ160キロにわたる複数の裂け目(タイガーストライプ)から噴き出していることが確認されている。

今回の研究では、この裂け目に沿って並ぶ比較的小さな穴が、蒸気やちりの噴出源であることが明らかになった。「噴出のまとまりの中に個々のジェット噴射が存在していることが分かりつつある」と、研究チームメンバーであるコロラド大学ボルダー校のラリー・エスポジート氏は語る。

エンケラドスの表面は氷で覆われているが、その少し下には液体の水がたまっており、ノズルのような複雑な水路を抜けるうちに水蒸気となって飛び出しているのではないかと研究チームは推測している。

研究チームリーダーでNASAのジェット推進研究所の惑星科学者キャンディス・ハンセン氏は、「噴出源が液体の水であることを示す証拠がまた1つ得られた」と話す。

土星探査機カッシーニは、2005年と2007年にエンケラドスの付近を通過したとき、この衛星で起きている噴出によって背後から照らす星の光が暗くなっている様子をとらえた。このときのデータに基づいて、エンケラドスの地表から15キロ上空の地点における水蒸気ジェットの速度と密度が割り出され、そこからの噴出口のおおよそのサイズが算出されたのだ。

前出のエスポジート氏によると、「ジェットが裂け目の全域から湧き出ているのでないことは確かだ」という。ジェットの源は0.6平方キロメートルにすぎない小さな領域で、水蒸気の温度によってはさらに小規模な穴である可能性もあると研究チームは指摘している。

この衛星全体で放出されている水蒸気の量は毎秒およそ200キログラムにも上る。ざっと計算すると2〜3分毎にホテルのプール1つ分の水が噴き出していることになる。

一方、2005年に比べて2007年に観測された水の量は少なかったことも明らかになった。2007年当時、エンケラドスは土星の潮汐力で噴出口が大きくなるような地点に存在していたため、水量が減っていたのには「驚いた」とエスポジート氏は語っている。現実には想定とは異なる現象が起きているようだ。

NASAのハンセン氏によると、「既に理論物理学者たちはエンケラドスに関するモデルを改変し、今回の発見についても説明が付くような形にする方法を考え始めている」という。「仮説と実際の間でピンポンをするように研究の過程が前後するのはよくあることだ。観測データに基づいて仮説を立て、実証するためにさらに観測を実施し、仮説の正しい点と誤っていそうな点を見極めるのが科学の手法だ」と同氏は述べている。

続きはこちらへ。NASAのリリースはこちらへ。【ナショナルジオグラフィック 11.27】

…エンケラドスの噴出についてはいくつかモデルが提唱されていますが、昇華説はいよいよ難しくなってきたようですね。

日本人で初めて国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する若田光一宇宙飛行士(45)のために、日本食の宇宙食20品を積んだロシアの無人補給船プログレスが26日午後9時38分(日本時間)、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。

若田さんは来年2月から3カ月間、ISSに滞在する予定で、運び込まれたのは赤飯やおにぎり、わかめスープ、さばのみそ煮、カレー3種、粉末緑茶など。米スペースシャトルの乗組員が宇宙で食べたことはあるが、ISS長期滞在員用に送られたのは初めて。一部は外国人飛行士も食べる。【毎日 11.27】

…ドッキングアンテナが展開しないトラブルが打ち上げ直後ありましたが、その後きちんと立ったそうです^^

報道陣に初公開されたH2Bロケットの第一段(手前)。宇宙機構と共同開発を進める新型ロケットで、現在開発の最終段階にある。打ち上げ能力はH2Aの約2倍(26日、愛知県飛島村の三菱重工業飛島工場)

 

【時事 11.26】

以前よりトラブルのため停止されてきた国際宇宙ステーションの右舷側太陽電池パネル駆動装置の修理作業が、予想以上の出来だったようです。また、先日から不調だった真水精製装置も正常に稼働するようになったようです。

来年に予定されている6人体制に向けて、大きく前進しましたね!詳しくはこちらへ【Spaceflight Now 11.25】

米航空宇宙局(NASA)は20日(米国時間)、次世代スペースシャトル『Orion(オリオン)』に搭載される最新の射出座席用システムの地上噴射実験に成功し、ユタ州の大空高く炎を吹き上げさせた。

この『Launch Abort System』(打ち上げ中断システム)は、緊急時に乗組員モジュールを打ち上げ用ロケットから避難させるためのもので、推力約200トン余りのエンジンを搭載している。

このエンジンは、わずか3秒間で燃料の半分以上を燃焼し尽くす設計になっている。従って脱出用システムの中では、宇宙飛行士は通常のスペースシャトル打ち上げの数倍にものぼる重力加速度に耐えねばならない。続きと動画はこちらへ【Wired Vision 11.25】

政府は25日、開発費用の増大などで実現が危ぶまれている中型ロケット「GX」について、「今後の宇宙開発利用を考えた場合、推進すべき意義がある」として計画を継続し、来年夏までに本格的開発に着手するかどうかを判断する方針を固めた。27日の宇宙開発戦略専門調査会に諮った上で、12月2日の宇宙開発戦略本部(本部長・麻生太郎首相)で正式決定する。

GXは官民共同事業だが、新エンジンの技術開発が難航。文部科学省の宇宙開発委員会がコスト面の障害を指摘するなど、開発継続を疑問視する声が出ていた。

ただ同戦略本部は、(1)宇宙基本法の成立によって中小型衛星の需要拡大が見込まれる(2)現行のH2Aロケットのバックアップ機種が必要となる(3)米国のロケット技術を使用するため日米関係強化に資する−ことなどを理由に、GX開発を推進すべきだとの立場を取っている。【時事 11.25】

米航空宇宙局(NASA)は24日、国際宇宙ステーション(ISS)居住設備の拡充作業を行っているスペースシャトル「エンデバー」乗組員の滞在期間を1日延長すると発表した。帰還予定は30日となる。

シャトルがISSに持ち込んだ尿を飲料水に再生する装置の不具合のためで、装置は来年5月にISSの人員を倍増した場合の必需品になるだけに、懸命に修理に取り組んでいる。【時事 11.25】

国際宇宙ステーション(ISS)に据え付けられた真水精製装置がまだ本調子になってません…。

シャトル「エンデバー」で運び込まれ、据え付けられた尿から真水を精製する装置は21日に軌道上での初運転が行われたが、2時間後にシャットダウン。22日に再起動が試みられたが、これまた2時間後にシャットダウンしていた。

分析によると、遠心分離器のモーターが徐々に回転を落とし、電流値が上昇、安全装置が働いていたことが判明。原因として振動センサーに問題がある可能性が判明、ゴム製の振動ダンパーをわざと外してみることで障害を克服できないか試みてみることになった。

そして23日、ダンパーを外した状態での運転が再度行われた。過去2回のシャットダウンに陥った2時間後、ダウンは生じなかったがモーターの回転低下と電流上昇が認められたという。その時はこのまま期待通りの運転が続くかと思われたが、それから1時間もしないうちに停止してしまったという。

シャトルは30日に地球へ帰還するが、それまでに解決できなければ一旦持ち帰ることになる。このシステムは来年夏からの6人運用体制を実現するために不可欠なもの。仮に持ち帰ることになれば、トラブルシューティングの後、5月に再度運び込まれることになる。

詳しくはこちらへ【Spaceflight Now 11.23】

下は19日に「デスティニー」モジュールに運び込まれ、据え付けが行われる真水精製装置。無重力なので軽々と運び込まれます^^【photo: NASA】

 

野口飛行士、長期滞在の日取りが決定したようで…NASAのプレスリリースより↓

「Expedition 22 begins with the Soyuz 19 undocking in November 2009. Three new crew members will arrive shortly thereafter on Soyuz 21. (中略)Japan Aerospace Exploration Agency, or JAXA, astronaut Soichi Noguchi, who will launch in December 2009 on Soyuz 21 and return in May 2010 on Soyuz 21. 」

今年の春に第20次滞在クルーと決定されていましたが(JAXAのリリース)、NASAのリリースでは第22次滞在に変更されていますね。09年5月より6人体制が始まる予定ですが、3人ずつ交代が続いていきます^^

ISSに据え付けられた尿真水化装置…トラブルが続いていますが、原因は分離器のモーターないしセンサーにあるとの観測が…詳細はこちら

火星の大気の薄い原因に迫るとされる新説が提唱された。これは、「マーズ・グローバル・サーベイヤー」による観測データの分析に基づくものである。

それによると、火星の大気層は風に砂が流されるがごとく穏やかに、全体的かつ継続的に減り続けているというより、むしろ、油汚れが剥がれていくように、ちょっとした規模の局所的な塊として剥がれていく傾向が強そうだという。

数十億年前、火星には大量の水があり、それはぶ厚い大気で守られていたと考えられている。研究者の中には、大気は地球のそれよりも厚かったのではないかと考えるものもいるほどだ。しかし今日、火星には希薄な大気しか存在しない。大気圧は地球の100分の1程しか無く、水は液体で存在することができない。

ではその大気はどこへいったのか?これには幾つかの説がある。例えば巨大小惑星の衝突のショックで吹き飛ばされたというものや、太陽風によりじわじわだが確実に剥がされてきたというものである。

カリフォルニア大学バークレー校のデビッド・ブレイン氏はこのほど、その中間とも言えるメカニズムを提唱した。それは、大気がちょっとした塊の状態で剥がれていくというものである。

マーズ・グローバル・サーベイヤー(MGS)は1998年、火星の磁場が地球のようなダイポール磁場ではなく、局所的に点在するものであることを発見した。この磁場源は主に南半球に集中し、個々の磁気圏はまるで傘のように上空に向けて広がっており、大気上層部にまで達している。

これまで、この磁場傘が大気層を太陽風から守ってきたと考えられてきた。しかしMGSのデータを分析していたブレイン氏らは、全く逆の可能性があることに気づいた。つまり、磁場のある部分ほどより多くの大気が離脱しているというわけである。(下図・左から太陽風が火星に吹き付け、大気層をはぎ取っていく。その剥がれ方は一部、油汚れが飛んでいく様に似ている。また、局所磁場の存在する部分ではより活発な飛び散りが生じていると考えられる。)

 

もちろん、これはまだ仮説の段階であって、完全にプロセスが理解されたわけではない。NASAは2013年の火星探査ミッションに「MAVEN」を先日選定したが、これは大気層を精密に観測するというもの。このミッションでは大気層の剥がれ方を研究するためのデータを取得するのが主な目的となっており、その成果が待たれるところである。詳しくはこちらへ【NASA 11.21】

20日、国際宇宙ステーション(ISS)の軌道上での建設が始まって10年を迎えた。

ISSの源流は、1980年代のレーガン政権で打ち出された「フリーダム計画」にある。当時は米国・ソ連それぞれを軸に世界は“東西”に分かれ、西側の中心である米国は同盟国の結束の強さを東側へアピールする目的で同計画を打ち出したのであった。しかし、米国の経済難とチャレンジャー爆発事故の影響で計画は進行せず、その後縮小バージョン「アルファ」に形を変えたが、冷戦の終結もあり、形になることはなかった。

一方、独自のステーション「サリュート」そしてそれに続く「ミール」を運用してきたソ連は実績を着実に積み上げていたが、ソ連崩壊と共にミールの運用も窮地に追い込まれた。ソ連はもともと「ミール2」という新たなステーションを計画していたが、その実現も困難なものになった。

米国はこの時、ロシアに誘いをかけ、そのステーション計画と合流させる形で「アルファ」を実現させようと画策、それが現実のものとなったのである。

1993年9月、米露は新たな形での共同宇宙開発を行うことに合意し、この時ISSと90年代の「シャトル・ミール共同ミッション」の原形ができあがったのであった。

10年前の98年11月20日、ISS初のモジュール「ザーリャ」が軌道上に打ちあげられた。ザーリャは米国資金によるロシア製で、「基本機能モジュール」とされるが、一言で言えば倉庫。だが推進機能や太陽電池も備え、ISS建設初期における屋台骨となった(左・ロシアのプロトンロケットで打ちあげられるザーリャ。右・軌道上のザーリャ)。

    

しかし、その後今日まで続くISSの困難は、よく知られているとおりである。そもそもISSは2003年には完成しているはずだった。だが計画は遅れ、2003年のコロンビア号事故で大幅な遅延が決定的となった。その後の安全重視に伴うシャトル輸送の頻度低下により、今日でもまだ完成していない(下・現在のISS)。

 

目下の予定では2010年に完成することになっているが、あと2年余りで10回近くのシャトル飛行が残されており、難しい状況になりつつある。政府は2010年でシャトルの退役を予定しているが、それを遅らせるべきとの声も上がりつつある。【photo: NASA】

新しい実験において、暗黒物質の粒子の存在を証明する初めての直接証拠が見つかった可能性がある。物理学における最大の謎の1つを解明する鍵となるかもしれない発見だ。

理論物理学者たちは、WIMP(Weakly Interacting Massive Particle)でできている暗黒物質が宇宙の23%を構成していると考えているが、これまでWIMPの粒子のいずれかを直接観測した人はいなかった。[WIMPとは、電磁気的な相互作用をほとんど起こさず、電磁波では検出できない粒子からできている「冷たい暗黒物質」のこと]

物理学者たちは今回、ある種のWIMPが可視的な世界に入ることによって生じると予想されるものとほぼ同量のエネルギーを持つ電子を計測したと発表した。

ルイジアナ州立大学のJohn Wefel氏を含む研究チームは、気球式の粒子収集装置『ATIC』(Advanced Thin Ionization Calorimeter)を南極大陸の上空に飛ばし、電子を捕獲して電荷やエネルギーを測定した。[過去記事「反陽子を観測する実験、日米チームが南極で実施」では、文部省高エネルギー加速器研究機構・東京大学・神戸大学・文部省宇宙科学研究所・米国航空宇宙局(NASA)・メリーランド大学などのチームによる南極での研究について紹介している]

この結果として研究チームは、WIMPの対消滅[粒子と反粒子が衝突し、エネルギーや他の粒子に変換される現象]によって生成される、『カルツァ=クライン』的な電子・陽電子対を発見した可能性があるとする研究論文を、11月20日付で『Nature』誌に発表した。

カルツァ=クライン粒子(KK粒子)は、宇宙の多次元理論によって[第5の次元方向に運動量を持つ重量子として]存在が予測されている粒子で、長い間、暗黒物質の構成要素として有力候補の座にある。

今回の新しい発見が確認されれば、時空の構成には、人間が知覚できる4次元だけでなく、多数の「コンパクトな」次元があるという証拠になるだろう。

「カルツァ=クライン理論における対消滅の説明が正しいと証明されれば、こうした多次元宇宙に関するより徹底的な調査が必要になるだろう。これは、われわれの宇宙の理解に重要な意味をもたらす可能性がある」と、研究論文の執筆陣は結論付けている。

続きはこちらへ【Wired Vision 11.21】

地動説を唱えた天文学者コペルニクスの遺骨を確認したと、ポーランドなどの研究者が20日、発表した。ポーランド北部フロムボルクの教会から見つかった遺骨と、著書の間に残されていたコペルニクスの毛髪のDNAが一致した。

研究者は2004年、教会から依頼を受けて、コペルニクスの遺骨について調査を開始。2005年にフロムボルクの教会から見つかった頭がい骨について、生前の容ぼうを復元したところ、頭がい骨は1543年に亡くなったコペルニクスと同じ70歳前後の男性のもので、コペルニクスの肖像画と非常に似ていたことから、詳しく鑑定することになった。

遺骨のDNAを調べると同時に、スウェーデンのウプサラ大学図書館が所蔵するコペルニクスの著書に挟まっていた本人のものとされる毛髪のDNAを調べて比較した。その結果が一致したことから、コペルニクスの遺骨だと特定できた。

地球が世界の中心ではなく、太陽の回りを地球が回っているとする地動説を唱えたコペルニクスは、カトリック教会の司祭でもあった。フロムボルクの教会で司祭として務めており、亡くなった後はこの教会に埋葬されたことがわかっていた。しかし、墓石などはなく、遺骨は特定されていなかった。【CNN 11.21】

ペンシルバニア州立大学およびポーランドのニコラウス・コペルニクス大学の研究者たちはこのほど、赤色巨星の最も近くを公転する系外惑星を発見した。論文は「アストロフィジカル・ジャーナル」誌近号に記載される。

系外惑星の存在が今回明らかになった赤色巨星は「HD102272」と符号が付けられた、しし座の恒星。赤色巨星の周囲を回る惑星は既に例があるが、今回見つかったそれは最も巨星に近いところを公転しているものである。

研究チームを率いるAlexander Wolszczan氏は、「恒星が赤色巨星へと進化していく際、近傍の惑星は飲み込まれていきます。しかし我々が発見した巨星はどうも、0.6天文単位から内側に近づかないように見えるのです」と語る。Wolszczan氏はちなみに、1992年に系外惑星の存在を初めて確認した、この分野のエキスパートである(しかもその惑星はパルサーの周囲を公転するという、非常に特異なものであったことが天文界を驚かせた)。

「我々の太陽も、数十億年後には膨張を始めます。木星の衛星エウロパは氷で覆われていますが、そうすればそれが溶け、生命の発生が可能となる環境になることが考えられますね。」と同氏は言う。

恒星の進化に伴い、惑星がどのような影響を受けるのか、詳細はまだ不明な点が多い。今回のような発見は、この分野の研究に前進をもたらす貴重なものとなるのである。詳しくはこちらへ【SpaceRef 11.18】

その名も「バァチャン砂丘」?(笑 

    

…正しくは「バルハン砂丘」だそうで。。詳細はこちらへ【NASA/JPL / University of Arizona 】

国際宇宙ステーション(ISS)でソーラーパネルの清掃作業中、工具バッグを紛失した米航空宇宙局のハイディマリー・ステファニション・パイパー飛行士が19日、バッグの紛失は「人的ミス」であることを認めた。バッグが飛んで行かないよう、結びつけられていることの確認を怠ったという。

スペースシャトル「エンデバー」でISSに到着した同飛行士は、同僚のスティーブ・ボーエン飛行士と宇宙遊泳で作業を実施していた。ところが、潤滑油が工具バッグ内でこぼれ、油まみれになった工具類を拭き取っている最中に、バッグがふわふわと飛んでいってしまった。

ステファニション・パイパー飛行士は、離れたバッグをつかめると思い、自分とバッグとの距離を推測しようとしたが、うまくいかなかったという。

工具バッグは、宇宙遊泳中の飛行士が紛失した品としては、最も大きなサイズになる。NASAによると、価格は約10万ドル(約97万円)(…約970万円のミスですね@管理人)。しばらくはISSの周辺を漂うが、近い将来、大気圏に突入すると見られている。

工具バッグの紛失について、ステファニション・パイパー飛行士はAP通信に対し、「非常に落胆している」と述べている。しかし、今後もさらに宇宙遊泳による作業が残されていることから、「ダブルチェック、トリプルチェックと確認を重ねて、二度と同じようなミスはしない」と気を引き締めている。

また、ボーエン飛行士も自分にも責任があると主張。「トリプルチェックしなかった。だから、ハイディ(マリー)と同罪だ」と、ステファニション・パイパー飛行士だけの責任ではないと述べている。続きはこちらへ【CNN 11.20】

…約1000万円の工具箱ですか…(汗

「マグネター」は、恒星が終末段階に入り、宇宙で最も強い磁場を持つことになった中性子星だ。このたび、欧州宇宙機関(ESA)の宇宙望遠鏡『XMM-Newton』と『Integral』による新しい観測報告のおかげで、その謎が少し明らかになった。

恒星が進化の終末に到達する中性子星は、超新星爆発の残骸として誕生するものだ。マグネターはそうした中性子星の一種で、地球上でこれまでに作り出された最も強力な磁石の1000万倍の磁場を持つ。

[マグネターが持つ10GT以上の磁場は、例えば地球から月までの半分の距離にあるクレジットカードの磁気記録を抹消できる強さ。人間にとっては、マグネターの磁場は1000kmの距離でも致死的であり、水の反磁性によって細胞組織が破壊される。ちなみに巨大な重力による潮汐力も致死的であり、この距離では20キロニュートンを超える潮汐力によって体はバラバラに引き裂かれるとされる]

巨大な恒星が内部燃焼のエネルギーを使い果たして収縮するとき、マグネターが形成される。その重力が非常に強いため、恒星の内部にあるすべての物質が凝縮されて中性子になり、茶さじ一杯の量で重量が約1億トンという途方もない密度の物質に変わる。

この奇妙な天体は、これまでわずか15個しか見つかっていない。

今回の新しい調査に取り組んだパーデュー大学の天体物理学者、Maxim Lyutikov氏は次のように述べる。「中性子星は非常に興味深い天体だ。半径わずか10キロメートルの大きさで恒星の質量を持っている。核物質と同じくらい密度が高く、超高速で回転している」

中性子星だけでもこれだけ奇妙な性質を持つというのに、マグネターにはさらに奇妙なところがある。通常の中性子星よりも磁場が1000倍強いのだ。続きはこちらへ【Wired Vision 11.20】

来秋に打ち上げが予定されており、目下、名前募集中であるNASAの火星探査車「マーズ・サイエンス・ラボラトリー」(MSL)の着陸候補地が、4ヶ所に絞られた。この後更に検討が続き、来春の会議を経て、夏に正式決定されることになる。

MSLプロジェクトの責任者たちは今月、火星研究の専門家やローバー開発エンジニアらの意見を取り入れながら、着陸候補地を4ヶ所まで絞り込んだ。それらは「Eberswalde」(湖に流れ込む川のデルタ地帯)、「Gale」(粘土と硫酸塩を含んだ堆積層の山肌)、「Holden」(扇状地や洪水堆積を含み、恐らく湖底で粘土リッチなクレーター)、そして「Mawrth」(少なくとも2種類の粘土を含む露出層と見られる)である。(下・過去の着陸探査機と4ヶ所の候補地)

 

「4ヶ所とも火星の初期の環境の変遷を調べるのに非常に適した場所となるでしょう」と語るのは、MSLプロジェクト研究員のジョン・グロジンガー氏。候補地は火星周回機「マーズ・リコネッサンス・オービター」による高解像度画像や他の観測データを基に続けられた検討で、絞られてきた。

MSLは過去のどの探査機よりも着陸精度が高く、また環境の影響を受けない原子力発電で駆動する。このため過去の探査では着陸不可能だったような場所にも降りることができる。

火星に直接降りて探査することは、科学目的とエンジニアリングのバランス関係の上になりたってきた。例えば現在活動している探査車「スピリット」と「オポチュニティ」は、平原の上に、エアバッグで着陸した。エアバッグで確実に着陸するためには、候補地はなだらかな平原でなければならない。しかも大気圏突入から着陸までは一切制御がないため、誤差を見込んだ広い範囲が平原である必要がある。

ところが科学的に高い収穫が見込めそうな場所は、得てして断崖や山麓、河川の近くだったりする…技術的リスクをできるだけ抑えながらも、成果ができるだけ沢山得られる場所に近づくというのが、バランスである。

MSLは大気圏突入後、充分に減速した後、「スカイクレーン」と呼ばれる方法で着陸地点を目指す。これは飛行体がMSLを宙づりにした格好で大気層を降下し、最後はゆっくりと地面に“置く”というやり方である。このやり方そのものが初めての試みであり、エンジニアリングチャレンジでもあるが、着陸精度は非常に高い。それ故、これまでは狙えなかったリスキーな場所もOKということになる。

例えば今回選定された4地点のうち「Gale」は、かつて「スピリット」や「オポチュニティ」の活動候補地としても名前の挙がった場所である。しかしそれらの着陸にはリスクが高すぎるとして除外されたのであった。

下は、「スカイクレーン」とMSL車体との結合テストが行われた所。両者はかみ合わさるように設計されているが、それはあくまで紙の上での話。実機が製造され、両者がきちんと合わさることが確認されたのはこれが初めてである。

 

両者はもちろん、一旦離され、それぞれさらなる組立が行われていく。詳しくはこちらこちらへ【NASA 11.19】

米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル「エンデバー」の宇宙飛行士が、国際宇宙ステーション(ISS)で船外作業中、工具類が入ったバッグを紛失した。

紛失したのは米海軍大佐のハイディマリー・ステファニション・パイパー飛行士。宇宙遊泳でソーラーパネルの清掃作業を、スティーブ・ボーエン飛行士と実施中、潤滑油が工具バッグ中にこぼれて、工具類が油にまみれてしまった。

そこで、潤滑油を拭き取っていたところ、バッグがふわふわと飛んでいってしまったという。この日に予定されていた約6時間の作業は、ボーエン飛行士と工具を共有することで終わらせた。

NASAによると、宇宙空間に漂う工具バッグは、宇宙遊泳による作業に影響はないという。ただ「宇宙ごみ」になるため、行方などを監視すると述べている。【CNN 11.19】

ロシアの宇宙開発公団「エネルギア」は17日、国営貯蓄銀行「Sberbank」と29億ルーブル(1億600万ドル)の融資を受けることで14日に合意していたことを発表した。

このローンはプログレスおよびソユーズ宇宙船の建造資金とされる。

同社のヴィタリー・ロポタ社長は先に、政府の融資が現金不足で数ヶ月遅れていることを表明していた。同社長によると、宇宙船新造のための資金は国家予算から割り当てられ、建造初年度費となるものであった。ソユーズやプログレスの完成には2〜3年を要する。詳しくはこちらへ【SpaceDaily 11.18】

NASAは、来年打ち上げ予定の火星探査車「マーズ・サイエンス・ラボラトリー」(MSL)につける名前の募集を開始した。これにはウォルト・ディズニーも協賛している。(下・今年8月のMSL。車輪が取り付けられた直後とのこと)

 

応募対象は、5歳から18歳までの米国の学校に在籍する生徒及び学生となっている。応募に当たっては、その名に至ったエッセイを添えて提出しなければならない。2009年1月25日必着で、3月に9つのファイナリストがインターネットで公開され、一般人の投票が行われる。この投票は選考の一要素となる。

最終決定は4月に公表される見込みとのこと。詳しくはこちらへ。投稿サイトはこちら【NASA 11.18】

…そういえば「スピリット」と「オポチュニティ」も同様に決定されましたね^^

米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル「エンデバー」が運ぶ新しい装置によって、国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士たちはまもなく、自分たちの尿をリサイクルして飲めるようになる。

これまで尿はISSの外に捨てられていたが、新しい「排水浄化装置」によって尿が無駄にならなくなる。将来の人類の宇宙旅行には欠かせない機能になりそうだ。

ミッション・スペシャリストを務めるHeidemarie Stefanyshyn-Piper飛行士は、打ち上げ前のNASAのインタビューで次のように答えている。

「尿を飲むなんて汚いと思う人もいるかもしれないが、適切に処理すれば、この地球で飲まれているよりも清潔な水が作れる。さらに重要なのは、われわれが自給力を高め、宇宙ステーションにあまり多くの物資を送らずに済むようになることだ。今後、月や火星に有人飛行する上で、これは非常に重要な要件になってくるだろう」

排水浄化装置は、EndeavourがISSにドッキングした後の17日に設置される予定だ。この装置では、無重力の中で尿から不純物を取り除くためにまず蒸留プロセスを利用する。不純物を除かれた水はその後、シャワーやひげそり、歯磨き、手洗いなどで出る排水や、宇宙飛行士の宇宙服の内側に溜まる汗や水蒸気と一緒にされる。

そして、これらの再生水は処理装置を通り、気体や固形物(髪の毛、糸くずなど)を除去される。さらに、高温の触媒反応によって残りの不純物もすべて取り除かれる。

この再生装置を使えば、地上からISSに運ばなければならない水や消耗品の量を、年間に約6800キログラム削減できることになる。現在、約0.5リットルの真水を宇宙に送るのに約1万ドルの費用がかかることから、かなりのコスト節約が見込める。またこの装置は、ISSに滞在できる宇宙飛行士の数を3人から6人に増やす計画の一環でもある。続きはこちらへ【Wired Vision 11.18】

…このようなことからも、真水の大切さを考えさせられます。。

日本人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する若田光一宇宙飛行士(45)が17日、モスクワ郊外のガガーリン宇宙飛行士訓練センターでの最終訓練に臨んだ。来年2月の打ち上げに向け、若田さんは「いい訓練ができている。ここで学んだ経験を宇宙の生活に生かしたい」と抱負を語った。

若田さんは約3カ月半のISS滞在中、ロシア製の居住棟で食事をしたり就寝する。このため、同センターで居住棟の使い方などの訓練を受けた。またロシアのソユーズ宇宙船を使った緊急脱出時の操作方法も復習した。

若田さんは、日本の有人実験棟「きぼう」の船外実験施設を取り付け、完成させる作業にあたる。同日の会見で、「きぼうの成功は、日本が有人宇宙飛行をさらに発展させる試金石となる」と意欲を表明。また長期滞在中の過ごし方について、「きぼうの窓から日本と地球を眺め、思いついた言葉を筆で書きたい」と話した。

同センターでの訓練は19日まで。若田さんは来年2月、米スペースシャトル「ディスカバリー」でISSへ向かう予定。【毎日 11.18】

米スペースシャトル「エンデバー」が米東部時間16日午後5時(日本時間17日午前7時)すぎ、無事に国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングした。29日までに、ISSの施設拡張作業などを実施する。

ドッキング前には約9分間をかけ、シャトルの全方向から機体を撮影。画像は地上の管制塔に送られ、打ち上げ時に機体が損傷していないかどうかを詳しく調べる。

ドッキングしてから2時間後に、7人の飛行士がISSに入室した。7人のうち、サンドラ・マグナス飛行士が長期滞在要員として、今年6月からISSに滞在中のグレゴリー・シャミトフ飛行士と交代する。

ISSに到着した飛行士は、新しい水再生装置やキッチン、寝室などを新たに設置する。施設が増強されれば、ISSの定員は、現在の3人から6人に増えることになる。

米航空宇宙局(NASA)は同日、打ち上げ時に落下し破片について、シャトル機体の耐熱パネルではなかったと発表。地球帰還時に大きな問題はないと述べた。【CNN 11.17】

米航空宇宙局(NASA)は15日、前夜に打ち上げたスペースシャトル「エンデバー」で、2つの問題が発生していると発表した。機体から耐熱パネルの一部がはがれたことと、アンテナの不調。アンテナに関しては、地上の管制塔との連絡に支障を来す恐れがあるという。

エンデバーは米東部時間14日午後7時55分(日本時間15日午前9時55分)の夜間に打ち上げられ、無事に地球周回軌道に乗っている。宇宙飛行士7人が搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)へ資材を運ぶほか、ソーラーパネルの清掃も実施する。

打ち上げ時には大きな問題はなかったが、耐熱パネルの一部分が落下したことが判明した。落下した破片の大きさは幅10センチ、長さ30─45センチほど。しかし、地球へ帰還する際の大気圏突入時には、大きな影響を与えないと見られている。

一方、アンテナの不調については、通信やレーダー機器に影響が出る。地上管制塔だけではなく、ISSとの交信にも支障がでるため、不調がこのまま続くようであれば、別の交信手段を考える必要があるという。不調の原因は、ソフトウエア関連だとしている。エンデバーの地球帰還予定日は11月29日。【CNN 11.17】

国際宇宙ステーションで平成18年、無重力状態で5カ月間保管された大麦の子孫を使った“世界初”の宇宙麦茶づくりが15日、群馬県太田市内のサッポロビール群馬工場で行われ、春に収穫を手伝った子供たちが、宇宙ロマンを醸し出す味わいを楽しんだ。

子供たちは今年5月、同工場の圃場(ほじよう)で、宇宙を旅した大麦の孫世代にあたる約45キロの収穫をお手伝い。約20キロはビールに加工されたが、この日は「子供たちにも飲んでほしい」と、約2キロを麦茶にした。

焙煎の待ち時間には、子供たちが次世代の宇宙大麦を種まき。太田市立木崎小6年の小倉佑太君(11)は「めったにできない体験。宇宙の味はしなかったけれど、宇宙とつながっている感じがした」と笑顔をみせた。【産経 11.15】

米航空宇宙局(NASA)は米東部時間14日午後7時55分(日本時間15日午前9時55分)、予定通りの時刻に、フロリダ州ケネディ宇宙センターからスペースシャトル「エンデバー」を打ち上げた。宇宙飛行士7人が搭乗し、飛行期間は15日で地球帰還は11月29日を予定している。

 

 

目的は国際宇宙ステーション(ISS)の施設増強。新しい水の再生装置やキッチン、トイレ、寝室などを運び、現在3人となっている長期滞在要員の定員を6人に増やす。また、宇宙遊泳によりソーラーパネルの清掃も実施する。

このほか、シャトル要員滞在時に感謝祭の休日を迎えるため、ターキーやデザートなど感謝祭用ディナーのメニューも持ち込む。

7人の飛行士のうちサンドラ・マグナス飛行士が、今年6月からISSに滞在中のグレゴリー・シャミトフ飛行士と交代する。

NASAはエンデバーの他、ハッブル宇宙望遠鏡の修理のため「アトランティス」を10月中旬に打ち上げる予定だったが、同望遠鏡で新たに発生した故障のため、打ち上げを来年に延期している。【CNN/ photo: NASA KSC 11.15】

インド初の無人月探査機「チャンドラヤーン1号」が14日、月面着陸に成功したと、インド宇宙研究機関(ISRO)が発表した。今後2年間をかけ、月面の様子を詳しく調べるほか、水や氷の存在についても調査する。

「チャンドラヤーン」はサンスクリット語で「月の乗り物」の意。10月22日にインド南部スリハリコタの宇宙センターから打ち上げた。月面に着陸した14日は、ジャワハルラール・ネルー初代インド首相の誕生日。元首相は1962年に近代インドの宇宙計画を打ち出しており、ISROは歴史的な日になったと述べている。

探査機は米航空宇宙局(NASA)や欧州宇宙機関(ESA)、ブルガリアからの機器も積載している。観測結果は各国と共有し、今後の月探査に向けて活用する。【CNN 11.15】

…“着陸”…ん?(笑

1988年11月15日午前3時(世界時)、ソ連(当時)はソ連版シャトル「ブラン」を打ち上げた。今年、その20周年を迎えた。

 

ブランは一見すると米のスペースシャトルにそっくりだが、ロケットシステムなど基本的に異なっている。例えば米シャトルは自身にメインエンジンを備えるが、ブランにはない。ブランは打ち上げロケット「エネルギア」に背負われて打ちあげられる。

そのシャトル「ブラン」はしかし、この時まだコックピットが完成状態では無かったため、無人で打ちあげられた。トラブルは無く、地球を2周して帰還した。

 

有人飛行を目的として製作されたシャトル型宇宙船で、無人で飛んだものは歴史の中でこのブランのみである。だがその後のソ連崩壊と経済難で、エネルギアロケット、そしてソ連版シャトルは二度と飛ぶことがなかった。

ロシア宇宙庁は20周年を記念した声明を発表している。詳しくはこちらへ【Roscosmos 11.15】


天文学者が、われわれの住む太陽系以外で複数の惑星を持つ恒星系の直接撮影に初めて成功した。

研究チームは、ハワイ島のマウナケア山にあるジェミニ北望遠鏡とW.M.ケック天文台において、地球からおよそ130光年離れた恒星『HR 8799』の軌道上を周回する3つの惑星を赤外線で観測した。

『Science』誌の電子版『Science Express』に2008年11月13日付で掲載された今回の発見は、地球以外の惑星、さらには地球外生命の探索における前進といえる。

今回発見された恒星系は、われわれの太陽系と比べるととてつもなく大きい。3つの惑星はすべてガスでできた巨大惑星で、うち2つは木星の質量と比べておよそ10倍、1つはおよそ7倍の重さがある。(下・ケック天文台で撮影された画像。詳細はこちらへ)

 

また、3つの惑星の中心にある恒星は、太陽の1.5倍の質量を持ち、5倍明るい。3つの巨大惑星が周回している距離は、地球から太陽までの距離のそれぞれ25倍(d)、40倍(c)、70倍(b)だ。仮に地球サイズの惑星があったとしても、現在の技術では小さすぎて見ることができない。

「今回の発見は、(太陽系外惑星の)探索を真に前進させるきっかけとなるものだ。今後さらに技術を改良して探索活動を続ければ、おそらくいつの日か、われわれの地球により近い天体を発見できるだろう。宇宙におけるわれわれの地位に関する視点を得られるという点で、このような目標は非常に心躍るものだ」と、ジェミニ天文台のPeter Michaud氏は取材に対して語った。

続きはこちらへ【Wired Vision 11.14】

先日から運用チームが不安に陥っていたNASAの火星探査車「スピリット」との交信が開通した。チームの予測通りの時刻に、マーズオデッセイ経由でスピリットがシグナルを送ってきたという。

この際職員は「彼女の声だ!」と叫んだ。

これで、スピリットが最悪の状態に陥っているわけではないことがはっきりした。運用チームによると、まずは車体の状態をチェックし、今後の方針を定めていく予定だという。詳しくはこちらへ【NASA 11.13】

1966年、NASAの月周回探査機によって撮影された“地球の出”の画像が、42年目にして高画質画像となって甦った(下)。

    

1966年から67年にかけて、NASAは5機の月周回衛星を送り込んだ。この時に取得された画像は、アポロ計画での着陸地点候補を探すために利用されたが、アポロ終了後、マスターテープはお蔵入りとなってしまっていた。

当時の処理能力では、高画質画像は僅かしか作成することができなかったのである(当時リリースされた画像はこちら)。

マスターは当初メリーランドで保管されていたが、1980年代半ばにカリフォルニアのJPLに移され、NASA惑星データシステムの創設者のひとり、ナンシー・エバンス氏の下に管理された。

80年代末、エバンス氏とカリフォルニア工科大学のマーク・ネルソン氏は、再生用テープレコーダーを入手しデータを再現、アナログデータのデジタル化を図る試みを開始した。このプロジェクトはしかし、資金不足のため一部の実現のみで終わった。

エバンス氏はJPLを離れ、ネルソン氏も元の民間企業へ戻ったが、月面画像のデジタル化を図る会社を興すべく、テープレコーダーを入手。しかし資金調達ができず、その後数十年、機器とテープは放置されたままだった。

2007年、エバンス氏が機器を引き取ってくれる者を探したところ、民間宇宙企業「スカイコープ」を運営するデニス・ウィンゴ氏や「スペースレフ・インタラクティブ」のケイス・カウイング氏らが興味を示し、実現化の運びとなったという。

「ルナオービター・イメージ・リカバリー」と命名されたこのプロジェクトはNASAエームズ宇宙センターで行われており、1500本に達するマスターテープのデジタル化が行われる予定。詳しくはこちらこちらへ【NASA 11.13】

…「ルナ・オービター」の画像、当時処理されたのはホンの一部だったのですねぇ…。

NASAのハッブル宇宙望遠鏡が、系外惑星を初めて可視光で捉えることに成功した。この惑星は木星のわずか3倍の質量しかないと見られている。

論文が「サイエンス」誌今月14日号に記載されている。

この系外惑星「フォーマルハウトb」はみなみのうお座の1等星、フォーマルハウトの周りを回っている(下・想像図)。フォーマルハウトは地球から僅か25光年の距離しか離れておらず、惑星系を持っている候補として観測対象とされてきた。

 

2004年、ハッブルのコロナグラフにより初めてフォーマルハウト周辺の高解像度可視光画像が取得された。そこには原始惑星系に見られるようなダストリングが広がっていたのが印象的だった(プレスリリース)。このリングは太陽系で言うカイパーベルトと同類のものである。

カリフォルニア大学バークレー校のポール・カラス氏率いる研究チームは2005年、このリングが中心星(フォーマルハウト)からリング内縁までの空間に存在する惑星から重力的影響を受けているという説を提唱。実際、ハッブルの観測により、リングの中心が中心星からずれていることも明らかとなり、加えて、内縁のシャープな形状も惑星の存在を示唆するものであった。

そしてこのほど、内縁のすぐ内側に惑星が存在することが可視光で認められたのである。「フォーマルハウトbは中心星の10億分の1の光量しかなく、非常に骨の折れる作業でした。2001年から観測プログラムを継続して来ましたが、それがやっと報われましたよ。」とカラス氏は言う。

彼らは21ヶ月の間隔で撮影した画像を比較することで、この発見にこぎ着けた。惑星は中心星から107億マイル、ざっと太陽−土星間の距離の約10倍のところを、約872年の周期で公転している。

 

(上がダストリングと惑星「フォーマルハウトb」の確認場所。惑星はリングの内縁に沿うように動いていると考えられ、内縁がくっきりシャープになっていることと話があう。)

(下は、我々の太陽系との比較図。フォーマルハウトbがダストリング内縁を形取っているが、我々の太陽系で言うとそれは海王星の役目。大きさのスケールは異なるが、太陽系とよく似ていると言える。)

   

研究チームは2004年の段階で、いくつかの惑星候補と見られる点源を確認していた。そして2006年に撮影された画像と比較した結果、このフォーマルハウトbが公転運動をしていることを認めたのであった。詳しくはこちらへ【Hubble 11.13】

…褐色矮星ではない、惑星らしいと言える系外惑星が可視光で確認されましたね!

NASAの火星探査車「スピリット」を管制する運用チームは、音沙汰無しの状態にあるスピリットに不安を募らせている。スピリットとの交信は11日以降、13日(日本時14日)まで停止状態が予定されている。

スピリットは先週末より砂嵐に見舞われ、太陽電池発電量が低下。11日に、バッテリー温存のために13日まで地球にコンタクトを取らないよう仕向けるプログラムが組み込まれたばかり。そのためスピリットから何のシグナルもないということは、きちんと指示に従っていると考えられる。しかし、運用チームの不安は増している。

「心配する親の心境ですよ。」と語るのは、2台の火星探査車ミッションのプロジェクトマネジャー、ジョン・カラス氏。

チームは11日から12日にかけて夜通しスピリットのシグナルに聞き耳をたてた。もしスピリットがセーフモードに落ちれば、それを知らせる信号が送信されることになっているからだ。それ故なんの信号もないということは、11日に送信されたコマンドに従って行動を停止しており、また、セーフモードに落ちてもいないことを意味していると言える。

しかし他の可能性として、探査車がセーフモードに入っている上に、バッテリー不足で通信回路が開かないという場合も想像できる。ただ、実際どのような状況下にあるのか、現時点では判断つかない。

「はっきりしたことは13日にならないとわからないでしょう」とカラス氏は言う。ただ、ひとつ朗報として、火星を周回する「マーズ・リコネッサンス・オービター」の観測で砂嵐の終結が確認されたという。

ミッション総責任者のスティーブ・スクイヤーズ氏は、「辛抱強く待ち続けねばなりません。スピリットを信じ、最善を願うばかりです」と語る。詳しくはこちらこちらへ【NASA/Space.com 11.12】

今週、いよいよシャトル「エンデバー」が打ちあげられます。11日にはクルーがヒューストンからケネディ入りしました。画像は到着直後のクルーで、到着式に臨んでいます。

 

クルーは船長クリス・ファーガソン、エリック・ボー(パイロット)、ハイデマリー・ステファニーシン−ピパー(ミッションスペシャリスト;MS)、ドナルド・ペティ(同)、シェーン・キムブロー(同)、スティーブ・ボーウェン(同)およびサンドラ・マグナス(同)の計7飛行士。

エンデバーの打ち上げは米東部時14日午後7時55分(日本時15日午前9時55分)に予定されています。大きいサイズはこちらへ【NASA KSC 11.11】

下は、北アフリカにあるクレーター「アーケヌー1」「アーケヌー2」で、今年10月21日、国際宇宙ステーション(ISS)から撮影されたものです。

 

これらはリビア東部のサハラ地帯にあるもので、それぞれ直径約7kmと10km。風化や浸食の激しい地球環境で、しわのような同心円のリッジが見られるのは珍しい。

これらの存在は以前から知られていたが、2003年の現地調査でクレーターと確定した。また、2つの天体が連続で激突した結果で並んでいるとも考えられている。大きいサイズと詳細はこちらへ【Earth Observatory 11.10】

NASAの火星探査車「スピリット」が砂嵐のため太陽電池発電量が低下、ピンチを迎えている。

NASAは2004年より、2台の火星探査車「スピリット」と「オポチュニティ」を走らせている。年明け1月には丸5年を迎えるが、これは当初予定されていた3ヶ月を大幅に圧倒する期間。これは、北極域に降りた「フェニックス」と異なり、赤道近くを走り回っているため。

だが、オポチュニティと比べやや高緯度(南半球側)を走行するスピリットは季節の影響を受けやすく、最近は、これまで続いた冬を乗り切ることに成功していた(フェニックスが北極の白夜で活躍を続けている間、スピリットはじっと冬眠を続けていたわけですね@管理人)。現在は運用チームが「ホーム・プレート」と呼ぶ丘の斜面にあり、先月末からそこを上ろうと試みている。

(下は今月5日に取得された、リアハズカム(後部・デッキ下のハザードカメラ)の画像。スピリットは右前輪が既に壊れており、それを引きずる形で“バック”走行を続けている。この画像が進行方向ということですが…結構な斜面相手に難儀しているようです。)

    

しかしこのところ生じていた砂嵐に、スピリットはピンチを迎えている。太陽電池の上に降り積もった砂の影響もあり、発電量が大幅に低下、過去最低を迎えているという。

今月9日、スピリットは行動1725火星日を迎えたが、この日の発電量は89ワットであった。これは1日に要する電力量を遙かに下回り、2台の過去5年間の活動中、最低レベルを更新。当然バッテリー残量