スペース・ニュース

最近の宇宙開発シーンから



国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の野口聡一さん(44)が6日、余暇の時間を利用しての「おもしろ宇宙実験」を行い、公募で選ばれた3種類の物理実験を行った。終了後、野口さんは「宇宙でもすべての動きが物理の法則にのっとっている」と話した。

野口さんは普段着姿で日本実験棟「きぼう」の船内実験室に登場。地上と交信しながら、無重力で宙に浮いたハンマーを回転させて重心の位置を調べるなどした。

また、約45リットル入りの水タンクをひもで引っ張る「作用反作用の法則」の実験では、ひもを引くたびに野口さんが水タンクへと引き寄せられた。

映像は8日にも宇宙航空研究開発機構(JAXA)のホームページで公開されるほか、小中学校などでの理科教材用に加工し、希望者に配布するという。【産経 03.06】

4月5日に打ち上げ予定のスペースシャトルに搭乗する宇宙飛行士、山崎直子さん(39)が、全国一の琴の生産地・広島県福山市で作られたミニ琴と共に宇宙へ旅立つ。

幼少から琴をたしなみ、「宇宙で弾きたい」と考えた山崎さん側が依頼。シャトルへの携帯品に制限があり、できた琴は長さ35センチ、幅13センチと通常の5分の1だ。

シャトルがドッキングする宇宙ステーションで、同じ宇宙飛行士の野口聡一さん(44)が吹く笛とコラボ演奏する予定という。無重力空間のライブは成功間違いなし?【朝日 03.07】

…琴の写真はこちら

下は、これまでに得られた中では最も精密な地球の天然色画像。これは、高度700キロを周回する地球観測衛星「テラ」で地道に取得されたデータを合成して作成されたものである。大きいサイズで見るととても美しいです!

 

陸地や水域、雲の映像はそれぞれ独立して取得されたもので、それらの詳細はこちらへ【photo: NASA】

火星周回探査機「マーズ・エクスプレス」による4日の衛星フォボスへの接近は成功しました。表面からの最接近距離は67キロで、これは史上最近。ただし撮影よりも電波伝搬を利用した観測に力が入れられ、このデータを基にして内部の組成などを詳しく推測する予定とのことです。詳しくはこちらへ【ESA 03.04】

東京大学は5日、アニリール・セルカン大学院工学系研究科助教(36)が博士号を申請した論文に他人の論文などを盗用していたとして、2日付で工学博士の学位を取り消したと発表した。

東大によると、セルカン氏は自らの論文に他人の論文の出典を記載しなかったり、他人の論文を自らの創作であるかのように偽装したりしていた。

同氏は「トルコ人初の宇宙飛行士候補」などとする経歴を自分の著書やブログに掲載し、マスコミにもしばしば登場していた。【読売 03.05】

…東大の公式発表はこちら

三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)は3日、金星探査機「あかつき」と鹿児島大学や地元企業が開発した「鹿児島人工衛星(KSAT)」などを搭載したH2Aロケット17号機を、5月18日午前6時44分14秒に打ち上げると発表した。打ち上げ予備期間は6月3日まで。

ロケットの打ち上げは、漁業関係者との協定で年間夏冬の計190日に限られている。今回の打ち上げ予定日は期間外だが、地球から見て最低限の燃料で投入できる位置に金星があることから、地元漁協と協議し決定した。

あかつきは、5台のカメラを使って金星の大気の動きや雷の発生、火山の有無を観測する。打ち上げ時の重量は約500キロ。KSATは大気中の水蒸気分布を観測し、集中豪雨の発生を予測する研究に役立てる。1辺約10センチのサイコロ型で、重さ約1.4キロ。【南日本新聞 03.04】

三菱重工業株式会社および宇宙航空研究開発機構は、H-IIAロケット17号機による金星探査機「あかつき」(PLANET-C)の打上げについて、下記のとおり宇宙開発委員会に報告しましたので、お知らせいたします。

なお、17号機では、打上げ能力の余裕を活用して、宇宙航空研究開発機構の小型ソーラー電力セイル実証機(IKAROS)と、大学等が製作した小型副衛星4基に対して、軌道投入の機会を提供します。

打上げ予定日 : 平成22年 5月18日(火)
打上げ予定時刻 : 6時44分14秒(日本標準時)
打上げ予備期間 : 平成22年5月19日(水)〜6月3日(木)
※打上げ時刻は打上げ日毎に設定されます。
打上げ場所 : 種子島宇宙センター 大型ロケット発射場

プレスリリースはこちらへ【JAXA 03.03】

…いよいよ発進ですね^^!

メモを少し〜まとめる時間が欲しいです。。。

NASAの火星周回探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」が撮影した火星着陸探査機「フェニックス」。ドライアイスは殆ど飛んでしまったようですね。
http://www.jpl.nasa.gov/news/features.cfm?feature=2501

開発中の「ジェームス・ウェブ宇宙望遠鏡」の主鏡。これでもその一部であり、六角形鏡をあと16枚組み合わせて主鏡全体が構成されます。記事は、6枚が低温試験で良好だったことを紹介しています。
http://spacefellowship.com/news/art18876/webb-telescope%e2%80%99s
-first-primary-mirror-meets-cold-temperature-specifications.html


国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の宇宙飛行士、野口聡一さん(44)が宇宙で絵本を読み聞かせし、3日、東京都新宿区の区立愛日小学校で映像が初公開された。野口さんは絵本「もったいないばあさん」(真珠まりこ作)や自身の体験を通して、食べ物や水を大切にするよう呼び掛け、同小の1〜3年生約100人が鑑賞した。

読み聞かせはISS内で1月に収録され、野口さんはパソコンに絵本のページを映しながら朗読。読後は「宇宙ではごみを出さないようにしている。洗面で使う水もコップに1杯だけ」と“もったいない”の取り組みを紹介した。

同小1年、柴茉莉花(まりか)さんは「宇宙にいるのに読み聞かせをしてくれてすごい。これから残さず食べるようにする」と話した。作者の真珠さんも参加し「地球に住むみんなが幸せになれるよう、もったいないことをしていないか考えて」と語りかけた。

野口さんの読み聞かせは今後、全国巡回の「おはなし隊」(講談社主催)で上映される。【毎日 03.03】

京都大の優れた若手女性研究者をたたえる第2回「京大優秀女性研究者賞」(たちばな賞)の表彰式が3日、京都市左京区の京大会館であり、理学研究科付属天文台の大学院生渡邉皓子さん(25)、経営管理研究部のアスリ・チョルパン准教授(32)に表彰状と記念盾が贈られた。

表彰式では、大西珠枝理事が「国際的に活躍する研究者になってほしい」と激励した後、吉川潔理事が2人を表彰した。

学生部門で受賞した渡邉さんは、太陽黒点の磁場に精密な観測から迫った。チョルパン准教授は、開発途上国で多事業を手がける「ビジネスグループ」の役割を分析した。2人は表彰式に続いて研究成果を発表し、関係者から大きな拍手を受けた。【京都新聞 03.03】

米航空宇宙局(NASA)は1日、インドの無人探査機「チャンドラヤーン1号」に搭載されたNASAのレーダーの観測データを分析した結果、月の北極付近に推定計6億トンの氷があることが分かったと発表した。

40カ所以上のクレーター(直径2〜15キロ)が氷を蓄えているという。NASAは「水の存在を強く示すデータが得られた。月は人々が以前考えていた以上に興味深く、科学的にも魅力的だ。将来の探査目標地になる」とコメントした。

NASAは昨年、月面に無人探査機を衝突させ、舞い上がった噴出物に計90リットル相当の水分が含まれていたと発表していた。【時事 03.02】

星の進化や太陽系の形成の研究などで知られる宇宙物理学者で、京都大名誉教授の林忠四郎(はやし・ちゅうしろう)さんが28日、死去した。89歳。葬儀は親族のみで行う。

東京帝国大学理学部卒業後、京都大学理学部の故湯川秀樹博士の研究室へ。1954年、京大理学部助教授、57年から教授。理学部長なども務めた。専攻は理論天体物理学。

宇宙空間のガスが集まって恒星が誕生して輝き始める際、特に明るく輝く時期のあることを発見。「林フェーズ」と呼ばれる恒星の形成過程を提唱し、天文学のノーベル賞とされる英王立天文学会のエディントン・メダルを70年に日本人として初受賞した。63年仁科記念賞、82年に文化功労者、86年に文化勲章を受章。【毎日 03.01】

野口宇宙飛行士が地球に帰還するために搭乗するソユーズ宇宙船(21S)のISSからの離脱予定日について、米国航空宇宙局から、以下のとおりとする旨連絡がありましたのでお知らせいたします。

ISS離脱予定日: 平成22年6月2日(世界標準時)

また、平成22年5月下旬にスペースシャトルSTS-132(ULF4)ミッションで予定しているロシアの小型研究モジュール(MRM1)取り付けのために、ソユーズ(21S)を現在結合しているザーリャ(基本機能モジュール)のドッキングポートからズヴェズダ(サービスモジュール)後方のドッキングポートへ移設(リロケーション)を行います。この移設の際、ソユーズ(21S)に野口宇宙飛行士が乗り込む予定となりました。

リロケーション予定日: 平成22年5月12日(世界標準時)

プレスリリースはこちらへ【JAXA 03.02】

平成21年1月23日に打上げられた温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)において、平成22年2月25日10時29分(日本時間)頃、太陽電池パドル2の駆動部で異常を検知し、軌道上にて自動的にパドル駆動部1,2とも冗長系に切り替えました。両方とも冗長系に切り替わるのは設計上、所定の動作です。

現在原因究明を進めておりますが、太陽電池パドル駆動部が冗長系になっている以外、発生電力等に異常はなく、衛星の機能はすべて正常です。また、定常観測にも支障はなく、予定通り観測を継続しております。詳しくはこちらへ【JAXA 03.01】

米航空宇宙局(NASA)のボールデン長官は、米上院商業科学運輸委員会の公聴会で証言し、「火星は、太陽系の有人探査の最終目標と信じる」と述べ、火星有人探査の可能性を排除していないことを明らかにした。

ただ「たとえ予算が無限にあるとしても、10年以内には行けない」とも述べ、技術開発にかなり時間がかかるとの認識も示した。

オバマ政権は2011会計年度予算教書で月有人探査計画の打ち切りを発表したが、今後の有人探査の行き先や時期を明確にしておらず、「米国は有人探査をあきらめるのか」といった批判も出ていた。同長官が予算教書の内容について議会で証言したのは初めて。【朝日 02.26】

火星周回探査機「マーズ・オデッセイ」による、火星着陸機「フェニックス」からの信号傍受の試みが今月22日より再開されています。最初の試みは先月行われましたが反応無し。今回は26日までですが、まだ朗報はありません…。

ちなみに3回目のリスニング期間は4月上旬に設定されています。詳しくはこちらへ【NASA】

「皆さんよく聞こえますか」。国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の野口聡一さん(44)は24日深夜、昨年7月に日本実験棟「きぼう」に設置された「衛星間通信システム(ICS)」を使い、筑波宇宙センターの運用管制室と、初めて音声と映像で直接交信した。

日本はこれまで米国の衛星通信回線に頼っていたが、独自の回線が整備されたことで、ハイビジョンの実験映像を送ったり、地上の医師が滞在飛行士を診察したりすることが容易になるという。

管制室のモニターに青いシャツ姿の野口さんが映ると、管制官らは立ち上がって拍手。交信担当者が「非常にクリアに聞こえています」と伝えると、野口さんは「おめでとうございます。とてもうれしく思います」と答えた。ISS司令官のジェフリー・ウィリアムズさん(52)らも祝いの言葉を述べた。【時事 02.25】

下は、今年1月10日に土星周回探査機「カッシーニ」が撮影した、「エンケのすき間」と、その間にある衛星「パン」。

 

昨年8月の昼夜平分から約5ヵ月後のことで、パンの影がリングの上に細長く落ちているのが印象的である。下は拡大したもので、パンは露出オーバー気味になっている。すき間に見える別の白点は、土星系とは無関係な恒星である。

 

大きいサイズはこちらへ【photo: Cassini】

土星周回探査機「カッシーニ」が昨年11月21日に行った衛星「エンケラドス」へのフライバイで取得した最新画像が公開された。

エンケラドスの南極域には「タイガーストリップ」と呼ばれる、まるでひっかいたような大地溝帯が走っており、そこから氷片や水蒸気の大規模な噴出が起こっていることが知られている。カッシーニは度々この噴出の真っ直中に飛び込み、各種観測を行ってきた。

11月のフライバイでは、それまでの観測では高解像できなかった領域が取得されたり、また、その観測データを基にタイガーストリップの最もよい3D画像が作成された。

研究チームは、過去の観測では見えなかった新たな噴出ジェットなどを探し出す予定である。既にあるひとつのフレームには、30の噴出が確認され、そのうち20が新たに確認されたものであるという。また、以前は活発だったジェットの少なくともひとつが、今回は大したものではないことがわかったという。

また、詳しい温度データによると、バグダッド渓谷における最高温部では180K(−93℃)を超え、ひょっとしたら200K(−73℃)を上回るかもしれないという。数値だけを見れば、地球上では充分低温だが、エンケラドスでは50K(−223℃)が通常の温度。そうすれば、バグダッド渓谷が如何に“熱い”かがわかる。

(画像・右は11月の観測で取得された温度分布データで、左は一昨年3月のそれ。右は左の10倍の解像度であり、ジェットと温度の対応が極めて向上している。)

 

この高温といい、ジェットのメカニズムといい、それらを説明するモデルはまだ定まっていない。詳しくはこちらへ【Cassini 02.23】

今後の宇宙政策の在り方を検討する宇宙開発戦略本部の有識者会議(座長=松井孝典・千葉工業大惑星探査研究センター所長)が23日、初会合を開いた。4月下旬をめどに報告書を取りまとめる。

昨年6月、当時の政権が人とロボットが連携した月探査の実現などを掲げた宇宙基本計画を策定した。泉健太内閣府政務官(宇宙開発担当)は「限られた予算の中でどれを具体化していくのか戦略的に再考したい」としている。

有識者会議は、前原誠司・宇宙開発担当相(国交相)の事実上の諮問機関。昨年末の事業仕分けで「仕分け人」を務めた座長の松井氏ほか4人の有識者は、現政権が選んだ。前原担当相は今月上旬、米オバマ政権が有人月探査計画を中止したことを受け、「日本が宇宙政策の根本に何を据えるのか考え直す時期に来ている」と検討を指示していた。【朝日 02.23】

下は、土星周回探査機「カッシーニ」が撮影した衛星「プロメテウス」の3Dビュー。先月末リリースされた“目玉焼き”な姿(左下の小さいサイズ)とは全く異なりますね。

 

これは、目玉焼きを横から見る角度で撮影されたものとのこと。表面に見える円状のものはクレーターで、進化の初期の頃に多くの激突があったことを物語っているといいます。詳しくはこちらへ。

一方、下は今月13日に撮影された衛星「カリプソ」のクローズアップ。まるでクリームを塗ったような滑らかな表面が特徴的です^^

 

大きいサイズはこちらへ。【photo: Cassini】

スペースシャトル「エンデバー」(STS−130)が日本時間22日午後0時20分過ぎ、ケネディー宇宙センターに帰還しました。現地は午後10時20分であり、夜の帰還となりました。

 タッチダウン!投光機の光を受けて、もうもうと立つ白煙が浮き出ています。
 

             パラシュートを展開して減速!
 
 

動画がこちらにリリースされています。その他の画像はこちらへ。ところで、大気圏突入時の様子が国際宇宙ステーションから撮影されました。撮影者は野口飛行士。ナイスショット!

 

ソユーズの同様なシーンはありますが、シャトルのものは今回が初めてではないでしょうか^^ 大きいサイズはこちらに【photo: NASA】

さらに。下は、エンデバーがISSから離脱した直後に、地上から撮影された一枚。19日、エンデバーが離脱して3時間半後のもので、オランダのRalf Vandebergh氏によって撮影された。

 

目を見張るのが、霧状のもの。これはシャトルから捨てられた排水が拡散する様である。これは定期的に行われているもので、シャトルのクルーからは氷片が美しく輝く様が見られるという。詳しくはこちらへ【Spaceweather02.21】

日米両政府は21日までに、同盟関係深化のための審議官級の事務レベル協議を25、26の両日、東京で開くことを決めた。ミサイル防衛(MD)や宇宙利用、防災など広範囲な分野について、どのような協力強化が可能か検討する。

協議には、外務省の冨田浩司北米局参事官、防衛省の黒江哲郎防衛政策局次長、ドノバン国務筆頭副次官補、シファー国防次官補代理が出席する。沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題については、日本側が再検討作業中のため、突っ込んだやりとりは行われない見通しだ。

両政府は昨年11月の首脳会談で、核の拡大抑止、情報保全、MD、宇宙の4分野を中心に防災や医療・保健、環境などでも連携を強めていくことで合意。今秋に協議の成果を共同文書にまとめる方向で調整している。

これに関し、両政府は18日、ワシントンで拡大抑止に関する事務レベル協議を開催。日本側は、米政府が来月公表予定の核体制見直し(NPR)報告について説明を求めるとともに、核廃絶を目指す鳩山政権の考えを改めて伝えた。【時事 02.22】

下は、国際宇宙ステーション(ISS)での一コマ。シャトル「エンデバー」(STS−130)船長ジョージ・ザムカ飛行士が「ユニティ」にミッションパッチを貼っているところ。このパッチはISSでミッションをこなした歴代のクルーらが証として残していくものです(大きいサイズはこちら)。

 

下は、ISSに取り付けられた展望窓「キューポラ」から撮影を行っている野口飛行士。野口さんは素晴らしい写真をたくさん撮影されており、世界中の人々がそれを楽しんでいます。

 

お仲間のどなたかが、そんな野口さんを逆に撮影したというわけですね^^。ポーズをきめる野口さん(下)。キューポラにはロボットアームを操作するパネルも取り付けられていますが…どれかな?(大きいサイズ

   

下は、野口さんがキューポラから撮影したソユーズと地球…息を飲む光景ですね^^ 今後、今までにない光景もいろいろ楽しみですね。大きいサイズ

 

【photo: NASA】

見かけの上で世界で一番重い電子を作ることに、京都大の宍戸寛明低温物質科学センター特任助教、松田祐司理学研究科教授らのグループが成功した。高温超電導体の作製などに役立つといい、米科学誌サイエンスで19日に発表する。

電子は、周りの電子や磁気との相互作用で動きにくくなり、見かけ上の重さ(有効質量)が重くなる。自動車の排ガス浄化用触媒などに用いられているレアメタルの一つセリウムは、原子を構成する電子が特に重いことが知られている。

松田教授らは、セリウム化合物の分子が二つ重なった層を、ほかの化合物で挟み込んだ結晶を作った。セリウム化合物の電子は、上下に移動できないため動きにくく有効質量が増す。真空中の電子に比べ千倍近い重さを達成した。これまで最も重いのは他のセリウム化合物の電子で約200倍だった。

重い電子は物質内で揺らぎながら磁石のように働き、高温超電導に必要とされる特殊な磁気状態を作る。松田教授は「今回のセリウム化合物を使った高温超電導体を作りたい」としている。【京都新聞 02.19】

オバマ米大統領は17日、国際宇宙ステーション(ISS)を組み立て中のスペースシャトル「エンデバー」の乗組員や、野口聡一さんらISSに長期滞在中の宇宙飛行士と衛星回線を通じて会話した。オバマ大統領は宇宙の研究開発におけるISSの重要性を強調し、「わたしのNASAへの関与が揺るがない理由の一つだ」と述べた。

オバマ大統領はISSが9割方完成したことを踏まえ、「あなた方が成し遂げてきたことを誇りに思う」と話した。その上で、ISSでの卓越した仕事は、米国だけでなく、日本やロシアなど国際協力によるものだとたたえた。また、「ISSは人間の技術と創造性、勇気の証しであり、だからこそ継続的な宇宙開発が重要だ」とも語った。【時事 02.18】

国際宇宙ステーション(ISS)と米スペースシャトルの搭乗員あわせて11人が19日、記者会見した。

野口聡一さん(44)は、ISSに最近開通したインターネットを使って、オリンピックのニュースに「かじりついている」と近況を明かし、選手らへ「メダルを期待しています。頑張って」とエールを送った。

昨年12月からISSに滞在している野口さんは「生活に慣れて楽しめるようになった」とにっこり。「メダカのようにキョロキョロと(ISS内を)泳いでいます」と話した。宇宙から見る日本については「東京の夜景や北海道の雪景色など、どこも美しい」と語った。

野口さんは、宇宙で思ったことや撮影した写真などを、インターネットサイト「ツイッター」に連日、投稿している。5月末に帰還する予定で、「インターネットを通じて地上の人とつながりながら、残りの期間を過ごしたい」と話した。【読売 02.19】

米国航空宇宙局(NASA)は、スペース・シャトル「ディスカバリー号」(STS-131/国際宇宙ステーション組立てミッション(19A))について、新しい打上げ目標日時を下記のとおり発表いたしましたのでお知らせいたします。

NASAは、スペース・シャトル「ディスカバリー号」の打上げ準備作業を進めておりましたが、フロリダ州における低気温の影響により、オービタ整備施設(OPF)からシャトル組立棟(VAB)へのオービタの移動スケジュールを見直したことによるものです。



打上げ目標日時:平成22年4月5日(月) 6時27分(米国東部夏時間)
        平成22年4月5日(月)19時27分(日本時間)

※上記打上げ目標日時は、現時点における予定です。正式な打上げ予定日時は、打上げ前に開催される飛行前審査会(FRR)の後に発表されます。

詳しくはこちらへ【JAXA 02.17】

下は、今月13日に地球観測衛星「テラ」によって撮影された米国東部。真っ白な雪に覆われています。

 

フロリダの方は積雪はありませんが、寒波が吹き付け、その影響でシャトル「ディスカバリー」の運び込みが遅れています。低温だと、スラスターを破壊する恐れがあるからとのことです。

大きいサイズはこちらへ【photo: Earth Observatory】

宇宙飛行士の若田光一さん(46)が、米航空宇宙局(NASA)の国際宇宙ステーション(ISS)運用部門の部門長に就くことになった。3月1日に就任の予定。

百数十人いるNASAの飛行士が所属する宇宙飛行士室には、5部門があり、ISS運用部門は最も重要な部門と位置づけられている。若田さんは、これまでロボットアームを開発・運用する部門で教官を務めていた。宇宙航空研究開発機構は「ISSに詳しく、他の飛行士からの信頼が厚いことの表れだろう」と歓迎している。【朝日 02.17】

下は、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している野口飛行士が撮影した桜島。過去10年以上、活動が緩かったのですが、昨年に入り急激に活発化しましたね。現在吹いているのは南岳・昭和火口です。この写真はほぼ正しい方角でリリースされています(上が北)。

 

大きいサイズはこちらへ。

下は九州北部〜山口〜広島・島根方面。とても素晴らしい眺めですね^^ 大きいサイズはこちら

 

それから、国際宇宙ステーションに展望窓「キューポラ」が据え付けられました。それを野口飛行士はいち早く撮影!

 

ここから生で下界を見下ろしたら、とても素晴らしいでしょうね^^ 野口さんも“Priceless!”と一言! 大きいサイズはこちらへ【photo: Astro_Soichi】

国際宇宙ステーション(ISS)計画に参加している米国・ロシア・欧州・カナダ・日本の各宇宙機関長が、ISSの将来計画について話し合う宇宙機関長会議(HOA)が3月11日(木)に東京で開催されます。

本会議終了後、話し合いの結果をご報告するミニシンポジウムを下記のとおり開催いたします。各宇宙機関の機関長からISSの将来計画について直接お話いただくとともに、皆様からのご質問にお答えいただく予定です。多数のお申し込みをお待ちしております。

−記−

1. 開催概要
 主催:宇宙航空研究開発機構
 日時:平成22年3月11日(木) 14:00開演 15:30閉会 (予定)
 場所:六本木アカデミーヒルズ
    (東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー49階)
 入場料:無料
 募集人数:80名 (募集定員に達し次第、締切とさせていただきます)

プログラム概要や申し込み方法など、詳しくはこちらへ【JAXA 02.17】

宇宙飛行士の若田光一さんらが着用して話題になった男性用の「宇宙下着」が、20日から100着限定で販売される。

3日間、連続して着用してもにおいや雑菌の繁殖を抑えることができるのが特徴。販売元の「J―Space」社は「福祉分野などにも生かしたい」としている。価格は1着1万500円【読売 02.17】

(独)宇宙航空研究開発機構、(独)国立環境研究所及び環境省は、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT、平成21年1月23日打上げ)プロジェクトを推進していますが、今般「いぶき」による観測データの解析結果(二酸化炭素・メタン濃度等)について初期検証作業が完了したのに伴い、当該データの一般提供を開始します。

温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による晴天域の観測データ
より解析された、大気中の二酸化炭素とメタン濃度について、初期検証作業が完了したことに伴い、全球にわたる当該データ及び雲被覆情報の一般提供を平成22年2月18日より開始します。

今後は、さらに解析結果のデータ質の向上等を進めるとともに、平成23年上半期を目処に、月別・地域別の二酸化炭素吸収排出量(収支)の一般提供を開始する予定です。詳しくはこちらへ【JAXA 02.16】

国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士たちが、現地に「展望デッキ」を設置した。デッキからは、ISSの全景のほか眼下に地球を一望することができる。

スペースシャトル「エンデバー」のクルーは、ISSのロボットアームを使用し、イタリア製のモジュールである「キューポラ」を今回地球から持ち込んだモジュールの「トランクウィリティー」に接続する作業を行った。

ロボットアームの操作担当者はこれまで直接外の景色を見ることができず、カメラからの映像のみに頼って作業を行ってきたが、テリー・バーツ宇宙飛行士によると、今回の新モジュール設置によって今後は視界が大きく広がるという。【ロイター 02.16】

アリアンスペース社は、フランス・イタリア両国が共同運用する通信衛星アテナ -フィダスの打上げに選定されました。この選定はタレス・アレニア・スペース社、テレスパチオ社とフランス国立宇宙研究センター(CNES)、イタリア宇宙機関(ISA)間で締結された契約に基づくものです。

通信衛星アテナ-フィダスは、2013年下半期にアリアン5またはソユーズを使用して南米フランス領ギアナ、クールーにあるギアナ宇宙センターより静止トランスファ軌道に打上げられる予定です。

通信衛星アテナ-フィダス(Atehna-Fidus, Access on theaters for European allied forces nations-French Italian dual use satellite) は、最先端の民間ブロードバンド・インターネット技術を駆使したフランス・イタリア通信衛星です。アテナ-フィダスは,フランス国立宇宙研究センター(CNES)、フランス国防省装備庁(DGA)、イタリア宇宙機関(ISA)、イタリア国防省が共同出資し、フランス、イタリア両国の防衛、民間安全保障に係る通信サービスに供されます。この通信衛星は、これまでに打上げられた防衛通信衛星Syracuse III(フランス)、 Sicral(イタリア)の運用性能を補完するものです。

アテナ-フィダスはタレス・アレニア・スペース社がスペースバス4000B2 プラットフォームを用いて製造し、打上げ時重量は約3 トン、設計寿命は15 年です。

続きはこちらへ【日刊工業新聞 02.15】

下のとても幻想的で美しい光景は、国際宇宙ステーション(ISS)から見たシャトル「エンデバー」(STS−130)。太陽光を分散して虹色に輝く大気層の中に、エンデバーのシルエットが浮かぶ…。

 

これは今月9日、エンデバーがISSに接近する際に撮影された。大きいサイズはこちらへ【photo: NASA】

下は、ハッブル宇宙望遠鏡で撮影された土星。実際の色とは大きく異なっているが、これは両極に輝くオーロラを際だたせるため。

 

両極に、天使の輪のように見えているのがオーロラ。昨年は土星を真横から見る機会に恵まれ(15年毎)、このような画像が取得できた。

オーロラは太陽風と惑星大気の相互作用で生じる現象で、惑星の磁場が深く関わっている。上の画像では一見、両極のオーロラは対称に見えるが、詳しい分析によると北極側が南極側よりすこし小さく明るいという。これは磁場の分布が均等ではないことを示唆しているという。詳しくはこちらへ【ESA 02.11】

名古屋大学理学研究科の国枝秀世教授らは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2013年度に打ち上げる予定の次期X線天文衛星「ASTRO(アストロ)―H」に搭載する硬X線望遠鏡の製作を4月にも始める。JAXAと共同で約1億円を投じて硬X線を集光する反射鏡の生産設備を名大内に追加導入し、体制を整備する。今後2年をかけて反射鏡を計7000枚程度生産し、天文衛星に搭載される同望遠鏡2基を製作する計画。

硬X線は波長が短く透過力の高いX線。波長の長い軟X線を観測する望遠鏡は多数あるが、硬X線望遠鏡は世界的にも珍しくアストロ―Hの目玉となる。ブラックホール周辺の状況など宇宙の新しい情報が得られると期待されている。

アストロ―Hプロジェクトには多数の研究機関、企業が参画しており名大は硬X線望遠鏡の開発・製作を担当。【日刊工業新聞 02.15】

米航空宇宙局(NASA)は、国際宇宙ステーション(ISS)に現在ドッキングしているスペースシャトル「エンデバー」のミッション期間を1日延長する。関係者が14日発表した。

シャトルは14日間のミッション後、米東部時間21日夜に地球に帰還する予定。ISSでは13日から14日未明の約6時間にわたって第2回船外活動があり、第3結合部「トランクウィリティー」外部の整備作業や「デスティニー」(米国実験棟)との配管接続作業が行われた。【CNN 02.15】

14日、米国の惑星探査機「ボイジャー1号」が太陽系を“真上”から撮影して20年を迎えた。

ボイジャー1号は、2号と共に外惑星系を探査した、いまや伝説と化した惑星探査機。1号は1977年9月5日に打上げられ、79年3月5日に木星を、80年11月20日に土星を通過、膨大な観測データを送信してきた。2号は77年8月20日に打上げ、79年7月9日に木星、81年8月25日に土星を通過し、さらに86年1月24日天王星、89年8月25日に海王星を通過した。

ボイジャー1号は土星を通過する際、南極側を飛行したため、その重力で軌道を大きく北側へと向けられ、太陽系の“上側”を飛行している。1990年2月14日、その1号がまるで見下ろすように、太陽系の撮影を行った。

全部で60フレーム撮影され、下はそれをつなぎ合わせたもの。一方、下段は惑星の拡大撮影である。

 
 

太陽系ファミリー9つの惑星(含・冥王星)のうち、6惑星が撮影された。このうち水星は太陽に近すぎ、冥王星は暗すぎるため撮影できなかった。また火星は光学系内における太陽光の散乱のためにセンサーに写らなかった。地球が光の帯の中に見えるが、この帯は散乱太陽光である。(大きいサイズ

ちなみにこの撮影は、カール・セーガンの提案で行われた。彼はこの地球をみて「ひとつの淡い青いドットだ」と語った。それは大宇宙に浮かぶ我々の故郷であり、そして我々自身なのである。

ボイジャーは打上げから30年以上経つが、2機とも健在である。原子力電池で稼働するが発電力は低下し、全ての観測機器を同時に動かすことはもはやできない。だが今も取得される科学観測データは、太陽系周辺部に関するまたとない情報をもたらし、我々の知見を大きく拡大させている(下はボイジャーとパイオニア探査機の現在位置。VがボイジャーでPがパイオニア。パイオニアは2機とも既に交信は途絶えている)。

     

詳しくはこちらへ【NASA 02.13】

ロシア宇宙軍のオレグ・オスタペンコ司令官は、プレセツク宇宙基地における新型ロケット「アンガラ」の射点施設の建設が80%に達したことを明らかにした。

        

同国は新しいキャリアロケット「アンガラ」の開発を続けている。開発は順調と伝えられるが、詳しいことはわかっていない。将来の基幹ロケットとして位置づけられているものと見られている(上はニュースリリースに掲げられている一枚。アンガラそのものと見られる)。詳しくはこちらへ【Roscosmos 02.10】

各種メディアでも出ていますが、米国の首都ワシントンDCの豪雪は111年ぶりとのこと。「スノーパカリプスsnowpocalypse」(「apocalypse=この世の終わり」をもじった)や「スノーマゲドンanowmageddon」(アルマゲドンをもじった)と呼ばれているそうですが、この豪雪を上から見たのが下の画像。

 

これは今月7日、地球観測衛星「テラ」で撮影されたもの。ニューヨークのマンハッタン島の南端を通る経線が、雪境界のようですね。大きいサイズはこちらへ【Earth Observatory 02.07】

一方、南米・ペルーのマチュピチュ遺跡付近は豪雨に見舞われ、観光客の立ち入りが全面禁止されています。下は今月1日、「テラ」が撮影したマチュピチュ遺跡周辺の様子。わかりやすいように、植生部を赤、河川を灰色そして雲を白で着色してある。

 

マチュピチュは海抜2430メートルの場所にあり、周囲を高い尾根で囲まれているので到達が難しい。詳しくはこちらへ【Earth Observatory 02.01】

米スペースシャトルの引退にともない、国際宇宙ステーション(ISS)までの「足」を独占することになるロシアが、宇宙船「ソユーズ」の搭乗料金を値上げする意向であると、露インタファクス通信が9日伝えた。

ロシア連邦宇宙局のアナトーリ・ペルミノフ長官が、「ISSへの輸送は協定に基づき2012年までロシアが担当するが、それ以後も担当するとなると、搭乗料金の変更が不可欠」と、値上げの方針を明らかにしたもの。

米航空宇宙局のスペースシャトルが予定通り今年後半に引退すると、米国はじめ国際宇宙ステーション計画に参加する国々は、ISSとの往復手段としてソユーズに依存せざえるをえなくなる。

NASAはすでに、ロシア連邦宇宙局との間で、2012〜13年にISSへ6回の飛行を行う内容の3億600万ドル(約270億円、1飛行士あたり5100万ドル=約46億円)の契約を締結している。

なおロシアは、ISSとの輸送手段がソユーズに限定される影響で、莫大な利益をあげている宇宙旅行サービスを制限する方針を示している。【AFP 02.10】

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の立川敬二理事長は10日会見し、米国が有人宇宙探査計画を中止したことについて「日本への影響はさほど大きくない」との見解を示した。オバマ大統領は今月1日、厳しい財政事情や世論の動向を背景に、「コンステレーション計画」と呼ばれる有人宇宙探査計画の中止を表明していた。

中止決定後の理事長会見は初めてで、立川氏は「米航空宇宙局(NASA)が有人探査を引っ張る形でなくなるかもしれない。日本が有人探査にどのような形で手を挙げるかが課題だ」と語った。

また、立川氏は1日にNASAのボールデン長官と電話協議したことを明らかにした。それによると、米国の今後の計画について、従来計画の目標(月や火星)に小惑星などを追加▽スペースシャトルに代わる有人宇宙船の調達先として、民間5社と契約▽国際宇宙ステーション計画より参加国の多い「国際宇宙探査協働グループ」を核に協力国の拡大−−などの方針を示したという。【毎日 02.10】

今月12日からカナダ・バンクーバーで冬季オリンピックが開催されますが、並行して文化イベント“Vancouver 2010 Cultural Olympiad Festival”が催されています。これは先月18日から60日間にわたって行われる、ギャラリー展示や舞台イベントです。

下は、“We Are Stardust”と名付けられた、カリフォルニア大学サンタバーバラ校のジョージ・レグラディー(George Legrady)氏による作品。レグラディー氏はデジタルアートの第一人者で、作品は2面のパネルを組みとしたもの。これは今月4日から21日までの18日間展示されている。

一枚のスクリーンには、備えられた赤外線カメラがその動きを再現しつつ、来場者の熱データを“観測”する。それにはまさに本当の天体観測さながらの基礎情報(観測ナンバー、対象の名称、カメラの垂直・水平角度、時刻、露出タイムなど)がかき込まれて投影される。(下・一例)

 

一方、もう一枚のスクリーンには、スピッツアで観測された深宇宙データがプロットされる(下)。これは、2003年から2008年までの間に赤外線宇宙望遠鏡「スピッツア」で取得された3万6千を超えるデータを基に作成されたもの。

 

この作品の意義は、我々の体のような局所的な存在と、深宇宙という存在の関係性を考えて欲しいという問いかけであるという。詳しくはこちらへ【UCSB Press release 02.08】

NASAの火星周回探査機「マーズ・オデッセイ」は、先月末に引き続き、第2回目の「フェニックス」傾聴を実施する。期間は今月22日から26日で、この間フェニックスの上空を60回通過し、シグナルを発していないか受信を試みる。ネタ元はこちら【JPL 02.09】

土星の衛星「エンケラドス」の南極域からは水蒸気や水氷が大規模に噴出していることがわかっているが(下)、土星周回探査機「カッシーニ」のプラズマスペクトロメーターの検出データの分析した結果、水分子をベースとする負イオンの存在が確認された。太陽系の天体でそのような負イオンが存在する場所は、他には地球、タイタンそして彗星が挙げられる。

負イオンの存在は、水の存在を示唆するものである。例えば地球上なら、滝や海岸など水分子の動く場所で生成される。

分析チームは、2008年のエンケラドスフライバイで取得されたデータを解析していてこれに気付いた。水の存在はもはや彼らを驚かせるものではなかったが、スペクトルのピークが水分子クラスターの存在を示しているとわかった時は驚いたという。

ちなみにタイタンでは炭化水素の負イオンが確認されている。これが巨大クラスターをつくり、それが大気中に漂うスモッグの要因と考えられている。詳しくはこちらへ【Cassini 02.08】

お互いに回り合う2個のクェーサーの存在が初めて確認された。これは、融合し合う2つの活動銀河核であるという。

クェーサーは高エネルギーを放射する活動銀河核であり、その基本構造は超大質量ブラックホールとそれを取り巻くガス円盤。超深宇宙研究などで重要な役割を果たしている天体である。

複数の恒星どうしや、巨星−高密度天体といった連星系は無数に知られているが、クェーサーどうし、いうなら“連クェーサー”の存在はこれまで確認されていなかった。銀河どうしの衝突・融合の場面は数多く知られているので、活動銀河どうしの融合もあっておかしくはなかったのだが、それが今回初めて確認されたわけである。

「いま見ているのは、2つの独立した活動銀河が相互作用している本当に初めてのケースです。」と語るのは、研究チームの一員であるカーネギー天文台のジョン・マルケイ氏。下がそうで、「SDSS J1254+0846」と符号が付けられている。「スローン・デジタル・スカイサーベイ」(SDSS)で初めて発見されたもので、X線宇宙望遠鏡「チャンドラ」の観測データを視覚化したものと、チリのマゼラン望遠鏡による可視光画像を合成したものである。クェーサーどうしが互いの重力で束縛、公転し合っている。また潮汐力によるテイルも形成されている。

  

詳しくはこちらへ【Chandra 02.03】

…まるでワルツを踊っているようですね。地球からの距離は46億光年、つまり太陽系が誕生した頃に発した光をいま見ているわけです。激しい活動なのですが、こうしてみると深宇宙で静かに躍り続けているように見えます。静と動。

米航空宇宙局(NASA)は米東部時間8日午前4時14分(同日午後6時14分)、フロリダ州のケネディ宇宙センターからスペースシャトル「エンデバー」を打ち上げた。

エンデバーは当初、米東部時間7日午前4時39分(日本時間同日午後6時39分)に打ち上げられる予定だったが、天候不良のため延期されていた。

エンデバーは今回、国際宇宙ステーション(ISS)に取り付けられる第3結合部「トランクウィリティー」と、観測用モジュール「キューポラ」を運搬する。【CNN 02.08】

…今年夏には全機退役が予定されているシャトルの、最後の夜間打上となりました。素晴らしい打上写真が続々とリリースされています^^

            シャトル「エンデバー」、リフトオフ!!
    

               首脳陣たちも見守ります
   

          轟音と共に上昇…輝く雲がこれまた美しい
 

NASAリリースのその他の画像はこちらへ【photo: NASA】

一般の方もさまざまな作品を…たとえばこちらなどはスゴイです^^

米航空宇宙局(NASA)は、ハッブル宇宙望遠鏡により撮影された冥王星の最新画像を公開した。

観測は2000年から2002年の2年間にわたって行われた。この約6年前の1994年に撮影された画像と比べると、北極域の明るさが明るくなり、逆に南極域のそれは暗くなっていることがわかるという。地軸が傾いているため冥王星には季節変化があり、しかも公転軌道がやや強めの楕円であるので、その変化が劇的であるとされてきたが、今回の比較でそれが確かなものとなった。続きはこちらへ【sorae.jpg 02.05】

…下は、冥王星の全球がわかるように並べたもの(初めて見たときはまるで生物の教科書に載っているカエルの受精卵の変化みたいに見えました汗)。特に「180°」にはそこだけ孤立して一際明るい輝点が存在しており、この正体が何なのか、研究チームの興味をひいているようです。2015年に到達する「ニュー・ホライズン」による観測が期待されます。

 

冥王星には薄い大気があり、その変化が劇的なことが知られています。約2世紀半の公転の間で、メタンなどが昇華の過程を通して地表と大気を行ったり来たりしており、それが光度にも大きな変化として表れています。とても興味深いものです^^

北極や南極の海に浮かぶ海氷は、地球の海の2800万平方キロメートル近くを覆っている。一方、地球の陸上の約10%は氷河や氷床だ。オーストラリアを除くすべての大陸の一部は、氷で覆われている。

衛星から撮影された海氷は、極地の気候が急速に変わりつつあることを教えてくれるが、同時に驚くほど美しく魅力的な画像でもある。その画像集はこちらへ【Wired Vision 02.08】

米航空宇宙局(NASA)は、米東部時間7日午前4時39分(日本時間同日午後6時39分)に予定されていたスペースシャトル「エンデバー」の打ち上げを、天候不良のため延期した。

新たな打ち上げ予定は8日午前4時14分(同日午後6時14分)だが、NASAはあらためて気象状況を判断するという。

今回のミッションは国際宇宙ステーション(ISS)の組立フライトで、最新の生命維持システムを備えた第3結合部と観測用モジュールを運搬し、ISSに取り付ける。【CNN 02.07】

03〜09年にヒマラヤ山脈やその周辺で、琵琶湖1.7個分に相当する山岳氷河の氷が毎年減少したことが、日置(へき)幸介・北海道大教授(測地学)と大学院生の松尾功二さんの分析で分かった。02年に打ち上げられた米国の人工衛星の軌道データを活用して算出した。過去40年間の現地調査で推定された年間平均減少率の2倍に上るという。ヒマラヤの山岳氷河はアジア南部の貴重な水源で、市民生活への影響が懸念される。15日付のオランダの地球惑星科学誌に発表する。

氷河の面積は航空写真で分かるが、体積や重量の把握は難しい。研究チームは氷河の増減が重力を変動させることに注目。重力の影響を受ける衛星軌道の変化から、アジア中央部の氷河の重量の変化を算出し、毎年470億トンの氷河が減少していることが分かった。この量は海面を年0.13ミリ上昇させる効果がある。

国連環境計画によると、アジア中央部の山岳氷河の面積は約11万4800平方キロで、米アラスカに次いで広い。年470億トンの減少は氷河の厚さが年平均約40センチ薄くなっていることを示す。巨大な氷床のある南極では今のところ、急激な気温上昇がなく、当面の海面上昇を左右するのは山岳氷河になっている。

ヒマラヤの氷河を巡っては、国連の「気候変動に関する政府間パネル」が07年の報告書で、「35年ごろまでに消失する」と記載したが、後に誤りを認める問題が起きている。

日置教授は「数十年で消滅することはないが、温暖化で融解が加速しているのではないか。海面上昇に加え、乾期に下流のガンジス川などの流量が減り、農業に深刻な被害を与える」と話す。【毎日 02.06】

イランは3日、人工衛星搭載可能な国産ロケット「カボシュガル3」の打ち上げに成功したと発表した。同国は「平和目的の宇宙開発」としているが、ロケット技術は長距離弾道ミサイルにも転用可能なため、核兵器開発を疑う米欧諸国との緊張が高まるのは必至だ。

この日は、開発中の人工衛星用の新型ロケットの模型と、偵察衛星を含む国産衛星3種類も公開された。

打ち上げられたロケットには、ネズミやカメなどを乗せたカプセルが搭載されたという。アフマディネジャド大統領は「大きな突破口だ」と打ち上げ成功を称賛し、将来の有人宇宙飛行にも意欲を示した。

イランは2008年に初の本格国産宇宙ロケットの、昨年2月に国産人工衛星の打ち上げにそれぞれ成功したと発表している。【産経 02.04】

1日に発表された2011年度の米予算教書で、現在15年までとされている国際宇宙ステーション(ISS)の運用が5年延長される見通しとなったことについて、宇宙航空研究開発機構の長谷川義幸執行役が2日、取材に応じ、「設計寿命まで、日本実験棟『きぼう』を使い尽くせる」と歓迎の意向を示した。

きぼうの開発段階から計画に加わってきた長谷川執行役は「打ち上げ後10年使える寿命を求められて用意したのに、5年で廃棄されたら投資に対するリターンがない」と指摘。「日本人飛行士の滞在回数も増えるし、実験もいろいろとできる。成果の還元も増え、きぼうを有効に使い尽くせる」と語った。

一方で、NASAは、ブッシュ政権時代に策定された有人月探査計画(コンステレーション計画)を打ち切り、オリオン宇宙船や次世代ロケット「アレス」の開発中止も表明。スペースシャトルについても、予定通り残りの5機打ち上げで退役させるとした。

日本独自の月探査を検討する内閣府の懇談会メンバーも務める長谷川執行役は「20年までに、まず無人探査をしようという議論には影響はあまりないと思う」とした上で、「科学的成果と技術力を早く手に入れるのが第1段階なので、米国の計画に関係なく、進めていかないといけない」と強調した。【時事 02.02】

NASAは土星周回探査機「カッシーニ」の探査ミッションを2017年まで大幅に延長する決定を下した。このために、NASA2011年会計年度で6000万ドル(約55億円弱)が付けられた。

カッシーニは1997年10月に打ち上げられ、2004年6月30日に土星周回軌道へ投入された。その探査と発見は既によく知られている通りで、2008年に当初予定の4年の観測期間を全う。しかし機能になんら問題ないため、2010年9月までの延長が決定され、運用が続けられてきた。(下は昨年8月19日に撮影されたもの。惑星本体にリングの影が一本映り、そのすぐ南側にホクロのようについた点は衛星「エンケラドス」の影。大きいサイズ

   

2008年から10年9月までの現行ミッションは「Cassini Equinox Mission」(カッシーニ平分点ミッション)と呼ばれてきた。これはこの期間に、土星が昼夜平分(春分・秋分)を含むためで、リング面に平行に太陽光が射すなど、科学観測にはまたとない機会となっている。

今後延長されるミッションは「Cassini Solstice Missio」(カッシーニ至点ミッション)と呼ばれる予定。7年は両半球が至点(夏至・当時)に至るまでの期間であり、両半球の季節変化を追うことができる。「この延長ミッションは、外惑星の冬から夏への全行程を追いかける唯一の機会となります。」と語るのは、ジェット推進研究所の研究員であるボブ・パパラード氏。

カッシーニは至点ミッション期間中に土星を155周し、その間にタイタンへのフライバイを54回、エンケラドスへのそれを11回予定している。詳しくはこちらへ【Cassini 02.03】

下は、情報収集衛星(第2世代)の想像図。HP「極楽島宇宙センター」の宮地さんが作成されたものです。【Image: p-island.com

     

「IGS(情報収集衛星)が初めて打ち上げられた時(2003年3月28日のH2A-F5)に、ポンチ絵と松浦さんからの情報で想像図と3Dデータを公開してから7年。IGSも実証型も含めて6機の打ち上げに成功しています。」との書き出しで、昨年11月に打ち上げられた情報収集衛星(第2世代)について、想像図が出来上がるまでの非常に興味深い考察が披露されています。詳しくは次のページへhttp://www.p-island.com/psc/index.php?itemid=50

なお、注意したいのは、あくまで“想像図”ということです。僅かな情報と技術的に最も妥当であろうと思われる推測を基に考察を積み重ねたものであり、正解ではありません。恐らくこのような形が一番近いのではないか、というものです。

ところで、海外情報サイトで興味深い話が出ています。「光学3号は故障を起こしているのではないか」という憶測で…詳しくはこちらへ
【NASAspaceflight.com】

米国防総省のミサイル防衛局は1月31日、太平洋のマーシャル諸島・クワジェリン環礁にある米陸軍ミサイル実験場から発射した長距離弾道ミサイルの迎撃実験を実施したが、失敗したと発表した。

海上に配備されたレーダー機能に不具合が起きたのが原因としている。このレーダーは海上に浮遊する装置の上に設置されているという。

マーシャル諸島から標的のミサイルが発射された6分後、米カリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地からの迎撃ミサイルがこれを撃墜する計画だったが失敗した。ただ、両ミサイルの発射は成功したとしている。今回の実験は、北朝鮮の長距離弾道ミサイルなどを想定しているとみられる。【CNN 02.01】

南種子町の種子島宇宙センターにつながる同町中之上の県道茎永上中線上中バイパス(約1.4キロ)開通式が1日あった。地元関係者ら約100人が出席。安全を祈願し、通り初めした。

県道茎永上中線は、同町中心部とセンターを結び、ロケット輸送にも利用される。ただ、狭い道幅、カーブの多さ、急こう配などの難点があったため、1998年度からバイパスを含む1.6キロで工事が進められてきた。総事業費は約20億円。

同センターの坂爪則夫所長は「これからロケットを運ぶのが楽になる。事故のないよう努めたい」と話した。式では、関係者らがテープカットし、町立あおぞら保育園の園児がくす玉を割った。【南日本新聞 02.02】

予算教書には、有人月探査計画の予算は盛り込まれず、計画は事実上、打ち切られることが決まった。深刻な財政、雇用情勢に宇宙計画がのみ込まれた形で、米航空宇宙局(NASA)は今後、民間企業のロケット開発を支援していく。

有人月探査計画は2004年、ブッシュ前大統領が「コンステレーション計画」として打ち出し、NASAは1972年以来となる有人月探査を20年までに実現することを目指していた。だが、オバマ大統領は就任前から「計画を5年遅らせれば、教育予算がまかなえる」と否定的だった。有人宇宙船を運ぶ次世代ロケット「アレス」の開発も併せて打ち切る。

その代わり、宇宙開発関連予算として今後5年間で59億ドル(約5312億円)を計上。NASAはこの予算内で、民間企業によるロケットの開発と打ち上げを支援し、宇宙飛行士を民間ロケットで宇宙へ送り出す計画だ。

ただ、民間への事業委託に対しては、安全性や科学技術の流出、雇用悪化への懸念から、議会を中心に批判が根強い。AP通信は「アンクル・サム(米国)は、タクシーにでも飛び乗るように宇宙飛行士の搭乗料金を支払うことになる」と皮肉っている。

一方、野口聡一さんが滞在する国際宇宙ステーション(ISS)については、20年まで5年間、運用を延長するための予算を確保する。【産経 02.02】

コラムをUPしました。今回は「ぎょしゃ座ε星」に関するまとめです。肉眼で見えるこの星は100年以上も天文学者を悩ませてきました。その不可思議な特徴を説明するために、その時代時代の最先端の天体モデルが動員され、激しい議論の応酬が繰り広げられました。

ご興味あります方はこちらへどうぞ。 ぎょしゃ座ε星 【管理人 02.02】

毎年2月の最初の官報で翌年の暦要項 (れきようこう) が発表されます。今年も2月1日に「平成23 (2011) 年暦要項」が発表されました。

暦要項には国立天文台で計算した翌年の暦 (国民の祝日、日曜表、二十四節気および雑節、朔弦望、東京の日出入、日食および月食) が掲載されています。

 平成23年の国民の祝日は以下のとおりです。

      元日      1月 1日
      成人の日    1月10日
      建国記念の日  2月11日
      春分の日    3月21日
      昭和の日    4月29日
      憲法記念日   5月 3日
      みどりの日   5月 4日
      こどもの日   5月 5日
      海の日     7月18日
      敬老の日    9月19日
      秋分の日    9月23日
      体育の日   10月10日
      文化の日   11月 3日
      勤労感謝の日 11月23日
      天皇誕生日  12月23日

平成23年には日食が4回、月食が2回あります。1月4日は部分日食ですが、日本では見ることはできません。6月2日は部分日食、中国地方の一部、近畿地方の一部、中部地方北部、北日本などで見られますが、ほんの少し欠ける程度です。このうち富山県以西では、わずかに欠けた太陽が昇ってくるのを眺めることができます。

6月16日は皆既月食、全国で見ることができますが、月食中に月の入りとなるうえ夜も明けてしまいますから、あまり条件はよくありません。特に北日本では皆既食が始まる前に月の入りとなってしまい、部分食しか見られません。7月1日は部分日食ですが、日本では見ることはできません。11月25日は部分日食ですが、日本では見ることはできません。12月10日から11日にかけては皆既月食、全国で見ることができます。かなり空高く昇った月が欠けていく様子を眺めることになるでしょう。各地の詳しい予報については暦要項のほか、暦計算室ホームページでもお調べいただけます。

…詳しくはこちらへhttp://www.nao.ac.jp/koyomi/
【国立天文台アストロ・トピックス533】

1908年にシベリア・ツングースカ上空で起きた謎の大爆発は、従来の推定より小さい直径30〜50メートルの天体が落下中に爆発した可能性があり、同様の災害が起きる確率は約300年に1回と、予想以上に高いかもしれないことが分かった。米国の科学アカデミーの委員会が31日までに、議会の要請でまとめた小惑星や彗星(すいせい)などの「地球接近天体(NEO)」に関する報告書の中で明らかにした。

この大爆発では、東京都の面積にほぼ匹敵する約2000平方キロの森林がなぎ倒された。都市部の上空で起きた場合は大災害となり、海上の場合は津波を起こす可能性がある。報告書は、NEOの地球への落下や衝突はまれであり、対策にどの程度の予算を充てるべきかは政策判断としながらも、起きた場合の被害は甚大として、国際協力で調査や対策に取り組むことを提言した。

防災策は、まず避難が考えられるとした上で、ロケットや宇宙船を使う三つの方法を検討。NEOの発見から地球衝突まで数十年間ある場合は、軌道を地球からそらすため、宇宙船で押したり、引いたりし続けるほか、米航空宇宙局(NASA)が彗星や月の探査で行ったように、重い衝突体をぶつける方法を示した。

衝突まで余裕がないか、NEOの直径が1キロ以上ある場合は、核爆弾による爆破が最終手段になるという。

報告書は、それ以前に、世界最大の電波望遠鏡(アンテナ直径305メートル)を持つプエルトリコの「アレシボ天文台」などの天文台や、天文・軍事衛星を活用し、NEOの早期発見と詳細な観測に努める必要があると指摘。NASAの探査機「ニア・シューメーカー」が小惑星エロス、日本の「はやぶさ」が同イトカワで行った着陸探査を高く評価し、将来の有人探査にも期待を示した。【時事 01.31】

米航空宇宙局(NASA)は今年で最後となるスペースシャトル打ち上げの第1弾として、2月7日にフロリダ州のケネディ宇宙センターから「エンデバー」を打ち上げる。

今回のエンデバーのミッションは13日間。国際宇宙ステーション(ISS)の居住空間を拡張する作業にあたる。宇宙遊泳による作業も、3回が予定されている。

NASAは今年、5回のシャトル打ち上げを計画している。この打ち上げにより、シャトル「エンデバー」「ディスカバリー」「アトランティス」は引退する。

シャトルの引退に伴い、NASAは機体の引受先を探しており、スミソニアン国立航空宇宙博物館などが候補に挙がっている。【CNN 01.29】

28日、火星が地球に最も近づきました。2年に一度の接近で、夜空に明るく輝いています^^ 下はNASAの「Astronomy Picture of the Day」に掲載されている一枚で、Alan Friedman氏による撮影です。

 

北極域の極冠がはっきりして印象的です。北半球は春に向かっており、極冠は縮小を始めています。あの中にフェニックスが…さて蘇るかどうか…。一方、南半球は秋〜冬へ。スピリットは走行を諦め定点観測ステーションとなりましたが、太陽電池発電量が気になるところです…。

大きいサイズや詳細はこちらへ【photo:Alan Friedman/NASA】

宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS;ウィンズ)のネットワーク応用実験の一環として、「きずな」経由で大切な人に想いを届ける「最先端☆宇宙バレンタイン」メール配信イベントを平成22年2月14日に実施します。

JAXAではこれまで「きずな」を使ったメール配信実験において、毎回数万通のご応募をいただき大量メール送信を実施してきました。今回は、これまでの実験で得られた成果をもとに、超高速・大容量通信という「きずな」の性能をこれまで以上に活かす実験を実施するため、「きずな」と結ぶ地上ネットワークシステムに、システムに柔軟性のあるソフトバンクテレコム株式会社(以下、ソフトバンクテレコム)が提供するクラウドコンピューティングサービスを新たに利用します。このメール配信実験を実施するにあたり、広く実験への参加を募集いたします。多くの皆様の配信先メールアドレスの登録をお待ちしております。

詳しくはこちらへ【JAXA 01.29】

今月は元日の満月に続き、30日にも満月を迎えます。このように、ひと月に2回満月を迎える場合、2回目は「ブルームーン」と呼ばれています。

その由来など、詳しくはこちらへ。http://www.sorae.jp/031007/3597.html
【sorae.jp 01.29】…このブルームーンは今年一番大きな月とのことです。

下は、欧州宇宙機構(ESA)の地球観測衛星「Envisat」が今月25日に撮影した一枚。ものすごい筋状の雲は、日本近海ではなく、中央アジア・黒海にできたもの。

 

昔、「筋状の雲は日本近海とメキシコ湾にしかでない」という一文を専門書で読んだ記憶が強烈に残っていたのですが…知識修正。。大きいサイズはこちらへ【ESA 01.29】

下は、土星周回探査機「カッシーニ」が撮影した衛星「プロメテウス」。今月27日、約14万キロの距離から撮影されたものである。

 

パッとみて目玉焼きのように見えるが、画像解析チームも同じことを感じたのだろう、見出しにに“Over Easy”とあるがこれは「黄身の表面もしっかり焼いて中が半熟の目玉焼き」のことである。

下は遠距離から見たプロメテウスで、昨年7月30日に撮影されたもの。昼夜平分点の直前であり、リング面そして衛星の軌道に並行に太陽光が射していたため、衛星の影が細長くリング状に落ちている(左下から右上に走る一筋の淡い線)。

 

ところで、この衛星に形状が近いものが他にもある。「アトラス」と「パン」であり、下がそう。2007年に発表されたこれらは、その形がUFOを連想させることから、早速掲載しているオカルト系書物もある(笑)。

 

共にメインリングに存在する衛星で、パンは1990年、探査機「ボイジャー」の画像を再分析中に、アトラスは1980年、同探査機土星接近時に発見された(下・左はアトラスで、右はパン=すき間の間の点像)。

 

詳細はこちらこちらこちらへ【photo: Cassini】

…このような衛星は、元々あった岩石が芯となり、これにダストや小岩石が降着することで形成されたのではないかという説も提唱されています。

21の1等星すべてを一夜で眺める――。毎年1月、沖縄・石垣島でそんな観測に挑む人々がいる。石垣島天文台と地元のNPO法人「八重山星の会」の人たち。2004年から挑戦してきたが、天候不順などに阻まれてきた。今年は1月15日、部分日食に新月という好条件がそろい、7年目にしてついに成功した。

同日午後11時すぎ、石垣島天文台。暗闇に一筋のレーザー光線が伸びた。「これが『むりかぶし』ですよ」。星の会の新崎善国さん(57)が冬の天の川の近くを示してくれた。むりかぶしは「群星」と書き、八重山地方ですばる(プレアデス星団)の意。天文台の望遠鏡の名前にもなっている。その近くに、おうし座の1等星アルデバランが輝いていた。続きはこちらへ【朝日 01.29】

地球から最も遠いところにある低質量ブラックホールが発見された。これは600万光年離れた銀河「NGC300」の中に見つかったもので、太陽の15倍の質量と考えられている。

ブラックホールはその質量に応じて分類することができ、太陽の数十倍程度の質量を上限とする「低質量ブラックホール」と数百万〜数百億倍もの質量を持つ「大質量ブラックホール」、そしてその両者の中間の質量を持つ「中間質量ブラックホール」である。これまでに発見されているものは低質量と大質量が殆どであり、前者は巨星の超新星爆発で形成され、後者は銀河の中心に存在する。続きはこちらへ【sorae.jp 01.29】

大地震の前に、月や太陽の引力(潮汐力)が多くの地震を引き起こしている可能性が高いことを、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の田中佐千子特別研究員らが突き止めた。

潮汐力は、地震を引き起こす地殻のひずみの1000分の1程度の強さに過ぎないが、巨大地震前のひずみがたまった状態では「最後の一押し」のように作用するという。成果は米国の専門誌に発表した。

田中さんは、2004年のスマトラ島沖地震の震源域周辺(長さ1500キロ、幅500キロ)で、08年までの33年間に起きたマグニチュード5以上の約600の地震を調査。スマトラ島沖地震の直前8年間は、潮汐力が最大となる時間帯に地震が集中していた。大地震前の時期だけ、潮汐力が地震の引き金になりうるという。

やや規模の小さい地震が潮汐力の強いときに頻発するようになれば、大地震を引き起こす地殻のひずみが、その地域でたまっている可能性があることを示す結果だ。田中さんは東海地震などの震源域でも、その関連性について調査を進めたいとしている。【読売 01.29】

中国運搬ロケット技術研究院の梁小虹(Liang Xiao-hong)副院長は1月27日、中国宇宙ステーションの実験第2号機となる「天宮二号」について、早ければ2011年にも打ち上げる計画があることを明らかにした。これは新華社などが報じたもの。

続きはこちらへ【sorae.jp 01.29】

管理人、3日ほど家を空けていましたので更新が滞ってました(汗) 以下、拾ったものをメモメモ…↓

米紙オーランド・センチネル(電子版)は27日、オバマ政権がアポロ計画以来の月有人探査計画を打ち切る方針、と報じた。国際宇宙ステーション(ISS)の運用は5年間延長して2020年までとする。オバマ大統領が2月1日に発表する11年度予算教書の骨格に盛り込まれる見通しだ。

月有人探査計画は「コンステレーション計画」と呼ばれ、04年にブッシュ前大統領が発表した新宇宙戦略に基づき、航空宇宙局(NASA)が進めている。

しかし報道によると、予算教書には計画の主力となる有人ロケット「アレス1」や月着陸船、月面基地などに対する予算は含まれず、オバマ政権は、NASAの軸足を温室効果ガス測定など気候変動観測などに移す方針だ。

ISSの運用延長は、実験棟「きぼう」を昨年完成させたばかりの日本にとっては望ましいことだが、米国が月有人探査を断念すると、宇宙基本計画で月探査を柱に据えた日本の宇宙開発の行方も不透明感が増すことになる。

ただ、コンステレーション計画の打ち切りについては、宇宙航空産業の人員削減を懸念する連邦議会の承認が必要で、曲折も予想される。

オーランド・センチネルは、NASAケネディ宇宙センターの地元紙で、宇宙政策関連報道が手厚い。【朝日 01.28】

…フロリダトゥデイ紙も具体的に報じています↓
http://www.floridatoday.com/content/blogs/space/
本文中程 "My biggest fear is that this amounts to a slow death of our nation's human space flight program, a retreat from America's decades of leadership in space, ending the economic advantages that our space program has brought to the U.S., and ceding space to the Russians, Chinese and others,' said Rep. Bill Posey, R-Rockledge. "The president's U-turn on this issue is both bizarre and misguided."という声もあり、正式発表まで目が離せませんね。。

先日6年目の活動に入り、砂地で身動きが取れなくなっていたNASAの火星探査車「スピリット」について、今後は定点観測を行うことを運用チームは決定した。

度々報じられているように、スピリットは昨年の春より砂地に足を取られて身動きができない状態が続いていた。最近では6輪のうち右前輪と右後輪の2輪が動かなくなり、車体の沈下も進むなど、苦しい状態が続いていた。(下・今月23日、フロントハズカムで撮影された一枚。左前輪は深く埋まってしまい、タイヤと砂の境目がパッと見わからない。最近、車体全体が更に3センチ沈んでいることも判明…)

 

他の機能は生きており、定点観測点として今後の運用を続けることが決められたという。かの地は現在秋中盤を迎えており、太陽高度も減少を続けている。5月には冬に入るが、越冬に備え今のうちに太陽電池パネルを適切な方角に向けておかなければならない。

運用チームの現在の最優先は、車体を傾けてパネルを北側へ向けることである(スピリットは南半球で活動しているので太陽は北の空に輝く)。現在のままでは2月中旬に電力不足に陥ると見込まれている。

思いの方向へ少しでも動かすことができれば、発電量は大きく違ってくるという。場合によっては、ロボットアームを利用して地面を掘ることで車体を動かす手法もありうるとのこと。詳しくはこちらへ【NASA 01.27】

国立天文台4次元デジタル宇宙 (4D2U) プロジェクトでは、ウェブサイトに新しいコンテンツを追加し、公開を開始しました。今回の更新では、新しいムービーとして『月面全体の地形図』『銀河衝突』『月の誕生』『微惑星から地球型惑星へ』の4本を追加したほか、すでに公開していたムービーに音声付きのバージョンが加わりました。

音声付きムービーは、これまで公開していたムービーに解説とBGMを加えたもので、ストリーミング配信でごらんいただくことが可能となりました。解説は声優の浅倉杏美 (あさくらあずみ) さん、BGMは音楽家の宮木朝子 (みやきあさこ) さんです。音楽を担当した宮木朝子さんは、次のようにコメントしています。

「今回のムービー用音楽は、地球に住む私たちの宇宙への想 (おも) いを“ストーリーの見える音楽”として表現してみました。例えば『月の誕生』では、実際の海の波音を録音し、その上に胡弓 (こきゅう) や横笛のメロディーを乗せました。“地球の海が月に憧 (あこが) れる”、そんなノスタルジックな音楽です。『微惑星から地球型惑星へ』では、アップテンポなビートによって、原始惑星が成長する物語の高揚感を表現しました。その他のムービーも、それぞれのイメージからくるストーリーを音で描いています。」

さらに、4D2Uプロジェクトで制作された作品をブラウザ上でインタラクティブに体験できる「4D2Uナビゲーター」もリニューアルしています。コンテンツの共同開発者として、デザイン及びプログラミングを担当したデザイナーの小阪淳 (こさかじゅん) さんは、次のようにコメントしています。続きはこちらへ【国立天文台アストロ・トピックス531】

画像は、去年11月26日、土星周回探査機「カッシーニ」が撮影した土星の衛星「タイタン」(手前)と「テチス」(奥)。カッシーニからテチスまでの距離は、タイタンまでの距離のざっと2倍。見かけ上、テチスはタイタンの背後に隠れ、そして出現しました。

        オレンジ色の大気層の向こう側に消えていくテチス
 

         暫くすると…ひょこっり出てきました。かくれんぼ。
 

テチスの巨大なクレーター「オデッセウス」が目立っています。大きいサイズはこちらへ【photo: NASA/JPL/Space Science Institute】

…大きいサイズでみるととても美しい光景ですのでオススメです!

下は、銀河「ESO137−001」を3種類の波長で観測し、それらを合成して作成された画像。まるで彗星のように伸びる巨大な尾がスペクタクルである。

 

3波長はX線、可視光およびHα(水素アルファ)輝線であり、X線は青、可視光は黄色、Hαは赤で着色され可視化が施されている。観測は2008年6月に行われた。

「ESO137−001」は、更に巨大な銀河団「エーベル3627」から吹き付ける高温ガスでそのガスを剥がされ、それが彗星の尾のように伸びている。下は広角画像であり、ESO137−001とエーベル3627の位置関係がよく分かる(画像はX線宇宙望遠鏡「XMMニュートン」で取得されたデータを基にする。白枠の中が上の画像に対応する)。

   

尾は2本見え、長い方は26万光年もの長さを誇る。この長い方は以前の観測(2004年6月)で既に確認されていたものだが、08年の観測で2本目が浮かび上がり、研究チームを驚かせている。今のところ、ESO137の2本の腕から剥がされたガスがそれぞれの尾を形作っているのではないかと彼らは考えている。

Hα輝線は原始恒星の存在を意味する。尾の所々にそれが見られるということは、吹き飛ばされたガスの中で新たな星が誕生しつつあることを表しており、このような環境下で恒星形成が確認されたのは初めてのこと。一方、尾の所々で強いX線が確認され、これは形成しつつある質量の重い連星系とみられている。これもまた、尾で恒星形成が行われていることを補強するデータである。

詳しくはこちらへ【Chandra 01.21】

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、本年3月、青少年を対象とした合宿型の教育プログラムとして「平成21年度種子島宇宙センタースペーススクール」を開催いたします。この開催に伴い下記の通り参加者を募集いたしますので、お知らせいたします。

開催日程 平成22年3月16日(火)〜3月19日(金) 3泊4日 合宿形式
開催場所 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 種子島宇宙センター(鹿児島県)
対象・定員 高校生、大学生 40名程度
申込締切  平成22年2月10日(水)(必着)

詳しくはこちらへ【JAXA 01.22】

…いいなぁ。管理人も学生だったら応募しているなw

米バージニア州ロートンで、隕石が建物を直撃するという出来事が発生した。幸い、負傷者はいなかった。

隕石が直撃したのは、内科医フランク・シャンピ氏の病院。18日(月)夕刻のこと、2階建ての同医院の2階に彼はいたという。「それは屋根を突き破ってきました。壁も1枚突き抜け、破片が診察室に散らばったのです」と語るのは、スミソニアン博物館の隕石収集科主任のリンダ・ヴェルツェンバッハ氏。氏によるとそれは間違いなく隕石だという。最後は床に衝突し、割れていた(下)。

 
 

重さは約230グラム弱。大きいものではないが、猛スピードで突入したため物凄い衝撃が走ったという。本棚が倒れたような音がしたといい、また、落下してくる火の玉が多くの人に目撃されていたという。

ちなみに、一人の事務員の配偶者が地質学者であり、見てもらったら隕石との判断がされたという。その後宅急便で博物館へ送られ、鑑定、メディアにもでることになったという。

ヴェルツェンバッハ氏によると、この隕石は「コンドライト」というありふれた隕石。とても綺麗で、バラバラになってしまったのが残念だと氏は語る。

隕石は、スミソニアンに寄付されるとのこと。詳しくはこちらへ【Space.com 01.21】

…ニュース動画がこちらにあります

(独)宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、平成22年度打上げの準天頂衛星初号機に対し、広く皆様に親しみを持っていただくため、平成21年10月16日(金)〜 12月16日(水)の期間で愛称を募集したところ、多くの応募をいただきましたが、最終的に以下のとおりと決定いたしましたので、お知らせいたします。

1. 選考結果  愛称「みちびき」 ローマ字表記は「MICHIBIKI」

2. 選定理由
  ・「みちびき」は、第三者商標権等の観点で懸念がないものの中で最上位
   であり、多くの支持を得た愛称であること。
  ・高精度な測位情報を提供し、正確な場所へみちびくという準天頂衛星の
   機能にちなんだ提案理由や、このミッションは次世代の衛星測位技術を
   日本において確立し、未来の新しい社会へみちびくからという提案理由
   が多くあり、これらは準天頂衛星のミッション内容を的確に表している
   ため。

続きはこちらへ【JAXA 01.20】

下は、国際宇宙ステーション(ISS)で船外活動を行うオレグ・コトフ飛行士。同飛行士とマキシム・スラエフ飛行士の両名は今月14日、小型実験モジュール「ポイスク」の整備を行いました。

 

21日には、ズヴェズダモジュールの後部ポートに接舷しているソユーズTMA−16宇宙船が、ポイスクへと移し替えられます。大きいサイズはこちらへ【photo: NASA】

…真下に広がる地球が美しいですね^^

英国王立協会は1月18日、アイザック・ニュートンが重力を発見したときの逸話を記した原稿など、貴重な科学的資料をネットで公開した。

同協会が所蔵していた原稿やスケッチなどの紙の資料をスキャンして、ネットで公開した。ユーザーはこれら資料を同協会のサイトで、無料で閲覧できる。

公開されている資料は17〜18世紀のものが中心。ニュートンが万有引力の法則を発見したときの逸話を、後に同僚のウィリアム・ストークリがまとめた1752年の伝記の原稿のほか、王立学会研究員ヘンリー・ジェームズ氏の化石スケッチ、カロライナ憲法の原稿、植物学者による草花のスケッチなどがある。今後も資料を追加していくという。

資料はフル3D、Silverlight、HTMLの3つの閲覧形式が用意されており、フル3D版とSilverlight版は、本物の本を読むように、画面をクリックしてページをめくることができる。【ITmedia news 01.20】

…公開ページはこちらへhttp://royalsociety.org/Turning-the-Pages/

今月15日、西日本一帯では日没帯食(太陽が欠けた状態で日没を迎える)を観測することができたが、中国からベンガル湾、アフリカにかけては金環食を見ることができた。下はNASAの地球観測衛星「アクア」が撮影したもので、インド東海岸北部一帯である(白線が海岸線)。

 

画面全体が暗いが、雲だけが白く浮かび上がっている。深い食で太陽光はかなり減光されているのだが、雲を輝かせるには充分なのである。ちなみに日食帯は以下の通り。

  

詳しくはこちらへ【photo: Earth Observatory】

米ローレンス・リバモア国立研究所のジョン・エガート氏らの研究チームは、ダイヤの“氷山”が浮かぶダイヤモンドの“海”をつくり出すことに成功した。このことと関連して、天王星や海王星の内部に液体ダイヤモンドの可能性も示唆されるという。

「ダイヤモンドは地球上では比較的ありふれた物質ですが、その融点は測定されていませんでした」と語るのはエガート氏。この研究の成果は、ダイヤモンドの融点・圧力を初めて正確に測定したことにある。

ダイヤモンドは炭素結晶の一形態(同素体)であり、天然では最高硬度の物質。液体のダイヤモンドというのは想像しがたいが、温度と圧力をコントロールしてやると可能であることは既に示されている。ただし非常に高温高圧であり、しかも高温にすると黒鉛に変化してしまうこともあり、その実現や測定は極めて難しい。

研究チームは、0.1カラット・厚さ0.5ミリの結晶に超高圧を加え、レーザーで熱を加える実験を行った。ダイヤが4000万気圧で液化すると、温度と圧力を下げつつ、その状態変化を注視したのである。

すると5万℃・1100万気圧のところでダイヤの小さな塊が出現し始め、続いて温度を一定に保ち、圧力を更に下げていくと、さらに多くの塊が出現したという。ところがこの塊は液体の中に沈まず、浮いていたという。つまり海の上に浮かぶ氷山のような感じであるが、このことは、固体の方が液体よりも密度が小さいことを意味する。大半の物質が逆なのに、ダイヤはまるで水のような特徴を備えていることがわかったのである。

ところで、天王星と海王星は、その組成の10パーセントを炭素が占めると考えられている。それらがダイヤモンドという形態で存在する可能性は以前から提案されてきたが、それが液体であれば、両惑星の磁極が自転軸から大きくずれていることの説明も容易になるという。今回の実験で得られた成果は、そのような説を補強するものになるという。

論文は「ネーチャー・フィジクス」誌に掲載されている。詳しくはこちらこちらへ【Discovery News 01.15】

今月12日、「ソ連宇宙開発の父」と称されるセルゲイ・コロリョフ(12.01.1907 - 14.01.1966)の生誕103周年を迎えた。この記念式典は毎年行われ、3年前は100周年が盛大に祝われた。

また、このイベントでは、若いエンジニアや科学者にその仕事を称える賞が授与される。これはコンテスト制で、今回は12本の論文が応募され、選考で1位〜3位までにメダルが贈られた。

            若い頭脳に賞が授与されました
 

コロリョフ市の大通りの一角に建つコロリョフ像。その前でゆかりの人々が記念撮影を。
 

         こちらの像は、確か最近造られた新しいもの
 

            クレムリン壁のコロリョフ墓に献花
 

詳しくはこちらへ【Energia 01.12】

中国・貴州省の地元紙、貴陽晩報によると、17日未明に測位衛星「北斗」を打ち上げた長征ロケットの残骸(ざんがい)が、同省遵義市内に落下した。事前に住民10万人が避難していたという。

「北斗衛星ナビゲーション・システム」は、米国のGPS、ロシアのGNSS、欧州のガリレオなどに対抗する中国独自の衛星測位システム。17日には、四川省の西昌衛星発射センターから北斗シリーズ第2世代衛星の3基目を打ち上げた。使用したのは長征3号C型ロケットで、衛星を所定の軌道へ投入することに成功した。

打ち上げは17日午前0時12分。残骸の落下が見込まれた遵義市に属する県級仁懐市では、16日夕方から住民10万人を安全な場所に避難させると同時に、万一に備えて医療スタッフなども待機させた。

1段ロケットの切り離しは打ち上げ7分後。仁懐市九倉鎮住民の劉運金さんによると、0時20分ごろにくぐもったような爆発音が聞こえ、天空に火球2つが見えた。同火球は弧を描いて移動し、うちひとつが近くの山に落下した。落下と同時に強い光が発生し、数十秒間続いたという。続きはこちらへ【サーチナ 01.18】

国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の野口聡一さん(44)が17日までに、ISSに備え付けられたカナダ製ロボットアームを初めて操作した。

野口さんは12日、ISSの外部に取り付けられているバッテリーなどの交換部品を乗せた荷台(船外保管プラットホーム)を、ISSアームを操作して移設した。

前回2005年の飛行の際には、3回の船外活動を行った野口さんだが、ISSアームの操作は初めて。野口さんはミニブログ「ツイッター」で、「地上のシミュレーションそっくり! 」と感想を述べた。【時事 01.18】

IHIは16日、官民共同開発の中型ロケット「GX」の設計や開発のために設立した「ギャラクシーエクスプレス」を清算する方針を固めた。

清算に伴い、IHIはGX関連資産約100億円を特別損失として計上する見通しだ。IHIの平成22年3月期連結決算の最終損益は70億円の黒字予想だが、特別損失の発生で赤字に陥る可能性もある。

GXは完成までに今後940億円の政府予算が必要とされ、昨年11月、行政刷新会議が「事業仕分け」で開発計画の廃止を要求、政府が計画中止を決定した。これを受け、IHIは民間だけでは事業として成り立たないと判断した。GXロケットの本体開発は中止となったが、搭載予定だった液化天然ガス(LNG)エンジンの開発は継続する。

ギャラクシーは、IHIや三菱商事などが出資して13年に設立。IHIグループが4割超を出資している。GXの開発には、これまで官民合計で約700億円が投じられ、このうち約430億円を民間が負担してきた。【産経 01.16】

人類初の小惑星の岩石採取に挑戦した探査機「はやぶさ」が、地球の引力圏内に突入する軌道に到達した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が14日、明らかにした。はやぶさの地球への帰還がほぼ確実になり、採取した岩石を入れるカプセルが地球へ戻る可能性が高まった。

はやぶさは03年5月に打ち上げられ、地球と火星の間の軌道を回る小惑星「イトカワ」に向かい、2度の着陸と離陸を成功させた。トラブルに見舞われ、帰還予定は3年延びたが、13日に地球から約150万キロの地球引力圏の内側を通過する軌道に乗せることに成功した。14日現在、はやぶさの地球までの距離は約5900万キロ。今年3月中旬まで主エンジンの運転を続け、より地球に近付ける。今年6月に地球へ到達する予定。【毎日 01.15】

14日、欧州宇宙機構(ESA)が開発した「ホイヘンス」が土星の衛星「タイタン」へ突入、着陸に成功してから丸5年を迎えた。

ホイヘンスは、NASAが中心となって開発した土星周回探査機「カッシーニ」の脇腹に装着され、1997年に打ち上げられたタイタン探査機である。タイタンは厚い大気を有するが、全面がスモッグに覆われ可視光で地上を見ることができない。地表には液体メタンの海の存在が有力視され、そんな非常に個性的な特徴を直接確かめるために投入されたものである。

2004年6月30日、カッシーニ・ホイヘンスは土星周回軌道に入り、この年のクリスマスにホイヘンスは分離された。切り離されたホイヘンスは、翌2005年1月14日、タイタンへ突入、パラシュートを開いて降下した。大気圏突入から着陸までに要した時間は約2時間半。この間、地上の撮影や大気の観測などを刻々と続けた。

観測データは次々とカッシーニに送信され、カッシーニは一旦それをメモリーに蓄積。着陸後も、カッシーニが交信範囲から外れるまでの更に70分間、データを電送した。全てが終わる頃、カッシーニはプログラムに従い、アンテナを地球へ向け、蓄えたデータを送信したのである。

ちなみにホイヘンスのシグナルは、カッシーニが交信範囲から離れた後も、さらに2時間、地球上の電波望遠鏡群で受信されたのであった。成功直後に記者会見が行われたときも、ホイヘンスは生きていたのである。

ホイヘンスの観測からは、メタンの海のようなものの存在は確認されなかった。だが明らかに流体によって形成されたと考えられる地形がみられ、着陸地点がぬかるみのようなところであることなどがわかった。

 
 


ホイヘンスは、着陸探査機としては、地球から最も遠い天体に着陸したものである。詳しくはこちらへ【ESA 01.14】

ロシア宇宙開発史をUPしました。今回は「ソ連宇宙飛行士1960年選抜組」と題しまして、ソ連で、そして世界で初めて宇宙飛行士候補として選ばれた20人のプロフィールをまとめてみました。

こうして改めて並べてみますと、みんな個性派揃いで。優等生もいれば問題児も…ご興味あります方は、どうぞソ連宇宙飛行士1960年選抜組 【管理人】

15日夕、西日本の地域で日の入り前に部分日食が見られ、三日月のように欠けた太陽が楽しめる。ほとんどの地域で最大食が日の入り後になり、最も欠けた状態を見ることはできないが、沖縄方面は日没時刻が遅いため観測に適している。

石垣島天文台によると、石垣島など八重山諸島では日没直前の午後5時58分に最大61%欠け、国内で最大食を観測できる希少な場所。那覇では最も欠ける時刻が日没とほぼ同時のため、最大食の観察は難しいが、日の入り前まで部分日食を十分楽しめるという。同天文台では、太陽を肉眼で見ると目を痛めるため、専用の日食眼鏡を使うように呼び掛けている。【琉球新報 01.14】

14日午前6時46分頃(日本時)、地球のすぐ真横を小惑星が通過していった。これは、月の軌道よりも遙かに内側である(下図)。

この小惑星は、「2010AL30」と符号が付けられたもので、今月10日に発見されたばかり。大きさは10ないし15メートルで、このように地球に異常接近する天体は200万個はあると考えられている。

 

 

これらの特徴は、地球に近い軌道を描いて太陽を公転しているため、周期的に地球へ接近する。この「2010AL30」の場合、発見直後は何らかの打ち上げロケットの残骸ではないかと考えられた。だが軌道要素を割り出した結果、近日点が金星軌道付近、遠日点が火星軌道付近となるような楕円軌道を描いていることがわかったという(上)。それらのようなことから、最近打ち上げられたロケットとは関連性がないこと、加えて、この小惑星が地球に接近するのは宇宙時代が始まって(50年代末)以降で初めてとなることもわかったという。

なお、この小惑星が地球に及ぼす危険性はない。もし万一地球にぶつかったとしても、この程度のサイズであれば大気圏で殆ど燃え尽きるとみられている。

詳しくはこちらへ【NASA 01.13】

ロシア宇宙庁は、極東・アムール州ボストチヌイに建設予定の新宇宙基地について、その敷地を正式に確保した。

法令によると、確保面積は10万3546ヘクタール。土地の売買や取得、建物の建築など宇宙基地の建設を阻害する行動は、宇宙庁の許可無くしては行えなくなった。

ボストチヌイ基地は2011年から建設を開始し、最初の無人ロケット打ち上げを2015年に、最初の有人宇宙船打ち上げを2018年に目ざしている。なお、現行のバイコヌール基地は2050年までの使用契約をカザフスタンと交わしており、先日は宇宙庁長官が「ボストチヌイ基地ができてもバイコヌールの重要性はゆるがない」と表明している。

詳しくはこちらへ【SpaceDaily 01.13】

今月18日より、NASAの火星周回探査機「マーズ・オデッセイ」が、北極域に着陸している探査機「フェニックス」との交信を試みる。

火星着陸探査機「フェニックス」は一昨年5月26日、北極域に着陸した。この年の11月に交信が途切れるまでの5ヶ月間、土壌分析で大きな成果を上げたことは記憶に新しい。かの地はその後冬を迎え、フェニックスはドライアイス漬けになっていた。(下は周回探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」が今月6日に撮影したフェニックス。緑枠の中央がそうで、ドライアイスはかなり消え失せ、伸びた影が見えている。)

 

火星の北半球は昨年10月26日、春分を迎えた。北極にも日照が戻りつつあり、フェニックスも解放されつつある。太陽電池にも光があたり、短絡的に言えば、活動を再開することが期待できる。ひょっとしたらフェニックスは越冬に成功するのではないか…このことは、フェニックスが活動を停止する前から言われていたが、可能性は極めて低い。

探査機のハードウェアは越冬仕様にはなっていない。厳冬期にはマイナス100℃まで下がり、ぶ厚いドライアイスに覆われると言われており、ハードウェアは破壊されるというのが大方の見方であった。

ただ、ひょっとしたら、という淡い期待もある。フェニックスのメモリーには、もし活動を再開したら、定期的にシグナルを発信し周回探査機のどれかとコンタクトを取るように仕向けるようなプログラムが入れてある。今月、オデッセイが3日連続で、日に10回、フェニックスの上空を通過するという機会があり、集中リスニングが行われるのである。

もしもシグナルが捉えられたら、フェニックスの状態確認が行われることになっている。詳しくはこちらへ【NASA 01.11】

11日、ロシアの「ガガーリン宇宙飛行士訓練センター」が設立50周年を迎えた。

有人宇宙飛行を行うにあたり、ソ連共産党中央委員会は1959年1月5日、また、ソ連閣僚委員会は同5月22日、宇宙飛行士育成へのゴーサインを下した。これらに基づき、1960年1月11日、ソ連空軍内に宇宙飛行士訓練センターが設立された。

1968年10月、国防相により4月12日を「宇宙の日」としてガガーリンの飛行を記念することが決定され、同センターに「ガガーリン」の名が冠せられた。なお、2009年、同センターはロシア宇宙庁へと移管され、「ユーリ・ガガーリン ロシア連邦科学研究所 宇宙飛行士訓練センター」と名称が変更されたが、実体は変わっていない。

詳しくはこちらへ【Roscosmos 01.11】

宇宙航空研究開発機構(JAXA)と鹿児島市教育委員会は10日、宇宙教育活動に関する協定を結ぶ。宇宙機構と自治体間の同協定は3例目。機構職員による小中高生対象の出張授業や、教職員ら向けの指導者養成セミナーなどを行い、宇宙教育の普及拡大を目指す。

宇宙機構は全国各地で出張授業を開催しており、2008年度から教育活動の充実を目的に全国の大学や科学館、自治体に協力体制の強化を呼びかけた。これまでに長野県下諏訪町、石川県小松市の2自治体を含む8団体と協定を結んでいる。

鹿児島市で宇宙機構は、08年に和田中学校、06年に山下小学校で出張授業を行っている。市教委は協定締結をきっかけに出張授業やセミナーを積極的に開催することで、理科好きの児童生徒が増えることを期待する。窪薗修委員長(67)は「県内2カ所に打ち上げ基地があるという宇宙に縁の深い場所として、鹿児島ならではの教育プログラムも模索していきたい」。

宇宙機構は9日、市立科学館で指導者セミナーを開き、教育関係者ら約40人が宇宙を題材にした人材育成や教育法を学んだ。【南日本新聞 01.10】

下は、国際宇宙ステーション(ISS)から撮影された、南米チリの「アタカマ塩湖」(Salar Atacama)の一角。写っている施設では塩類のたっぷり溶け込んだ地下水がくみ上げられ、天日干しでリチウム塩類が濃縮抽出されている。

 

アタカマ塩湖はアタカマ砂漠の南側にある。リチウム塩類は大容量電池に使用される金属として高いニーズがあり、ハイブリッド車関連などで将来的にさらなる需要が見込まれている物質。

チリはリチウム生産量が世界一。このアタカマ塩湖から採掘されるのであるが、それはチリの企業SQM社とドイツ・ケメタル社の2社が独占している。

なお、南米全体で世界のリチウム資源の8割、世界生産量の半分を占めると言われている。埋蔵量はボリビアが世界一でチリが二位だが、埋蔵量に占める採掘可能割合はチリが一位。日本を始め、世界各国が争奪戦を繰り広げる舞台でもある。画像の大きいサイズはこちらへ【photo: NASA】

…ちなみにチリの隣、ボリビアは世界最貧国のひとつですが、リチウムで最貧国脱出を図ろうというビジョンを描いています。

下は、5日の野口飛行士。ISSに滞在中の野口飛行士は、「きぼう」実験棟のロボットアームの先端に付ける子アームの組立が仕事始めでした。

 

完成した子アームはエアロックに移設され、保管されています。この装着は3月に行われる予定です。大きいサイズはこちらへ【photo: NASA】

埼玉県警少年課は、さいたま市北区出身で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)所属の宇宙飛行士、若田光一さんを起用した平成22年の少年非行防止啓発ポスターを発表した。

少年課は若田さん起用の理由について「子供たちが希望を持てる人。目標を持ってほしいとの思いを込めた」としている。

ポスターには若田さんの写真のほかに、「『きぼう』に夢を乗せて!」といったメッセージが添えられた。計1万部製作され、県内のカラオケ店や学校などに配布する予定。【産経 01.08】

鳩山由紀夫首相は7日夜、首相官邸で、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している野口聡一宇宙飛行士と衛星で交信した。

首相が「私は宇宙人と言われているが、実際にまだ宇宙に行ったことがない。うらやましくてならない」と呼び掛けると、野口さんは「宇宙人というか宇宙の一員として見ると、地球は本当に美しい星だなと思う」と応じた。首相は「人間が宇宙空間で誕生するのは難しいのか」などと質問を連発。「すべての国の人が1人ずつ(ISSに)乗り込んで地球を眺めたら、争いがなくなるのではないか。私は夢に見ている」と語った。

交信には、野口さんの母校・神奈川県茅ケ崎市立浜須賀小の児童らも参加した。【毎日 01.07】

年始に中国東北部を覆った寒波は、北京市に過去60年で最大の積雪量をもたらしたが、韓国・ソウル市も1937年に気象観測が始まって以来の積雪に見舞われたという。下はNASAの地球観測衛星「テラ」が今月3日に撮影した一枚。

 

朝鮮半島、特に北朝鮮は真っ白に覆われている。また、日本海には強い寒気の吹き出しによる筋状の雲が出ているのがわかる。大きいサイズはこちらへ【photo: Earth Observatory】

小惑星探査機「はやぶさ」の後継機は、爆薬を詰めた衝突体を小惑星に突入させ、小さなクレーターを作って内部試料を採取する見通しとなった。衝突体の突入は、米国が彗星(すいせい)や月で行った例があるが、小惑星では世界初となる。計画案の概要が固まり、宇宙航空研究開発機構の準備チーム長、吉川真准教授が7日、同機構相模原キャンパスで開かれたシンポジウムで発表した。

この「はやぶさ2」は、早ければ2014〜15年に種子島からH2Aロケットで打ち上げられる。目標は、はやぶさが探査した「イトカワ」と同様に軌道が地球と火星の間にあるが、有機物が多い別タイプの小惑星「1999JU3」(直径約1キロ)。18年6月に到着して1年半、観測と試料採取を行った後、20年12月に地球に帰還、試料入りカプセルをオーストラリアの砂漠に落下させる。

2号機の本体は、1号機で故障した姿勢制御装置などを改良するが、ほぼ同じ設計。衝突体は直径約20センチ、重さ10キロ程度の円筒形で、小惑星の上空数百メートルからゆっくり投下。本体回避後に爆発させ、ふたが変形した金属塊を秒速2〜3キロの超高速で地表にぶつけて、直径2〜7メートルのクレーターを作る。

1号機は世界で初めて小惑星への離着陸に成功し、岩石の集合体であることを解明したが、計画通りの試料採取ができなかった。2号機は確実に試料を採取し、地球の海や生命のもととなった物質を探る。製造費は150億円程度を見込み、予算確保を目指す。

吉川准教授は「『JU3』は欧米も探査を検討しているが、はやぶさ2はその予算の3分の1で実現できる。最初の打ち上げ機会を逃すと、次は24年ごろになり、技術が蓄積されたチームがばらばらになってしまう。すぐにでも着手したい」と話している。【時事 01.07】

…実現を!!それにしても「1号機は(中略)、計画通りの試料採取ができなかった。」とありますが、結局は帰ってきたカプセルを開けてみないことにはわからないということだったはずでは?

米東部標準時6日早朝(日本時・同日夕)、NASAのスペースシャトル「エンデバー」(STS-130)が射点39Aへ移動しました。エンデバーは来月7日に打ち上げ予定で、国際宇宙ステーション(ISS)へ「トランクウィリティー」(ノード3)モジュールを運ぶのが目的です。

エンデバー、シャトル組立棟(VAB)を出ました。ファーストモーションは米東部時6日午前4時13分(日本時・同午後6時13分)でした。
 

組立棟から射点までは6時間ほどかかります。夜もすっかり明け、向こうに射点が見えています。
 

  エンデバー、射点へ到着。固定は午前10時37分(米東部時)でした。
 

       現地は氷点前後の気温で、つららができた場所も。
 

その他の画像はこちらへ【photo: NASA】

下は、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した「ろ座」の一角。昨年8月、ハッブル改修ミッション(昨年5月実施)で新たに装着された「広角カメラ3」の赤外線カメラで観測が行われ、そのデータを基に生成されたものである。12月にリリースされた深宇宙フィールド画像(こちら)に関する続報であり、現時点で関連論文が15本提出され、携わる研究チームも5つを下らないという。

 

ハッブルの新型カメラは、その視界を更に奥まで深めた。上に写っているのは130億光年も先の超深宇宙に存在する銀河である。それはすなわち130億年前の光を見ているわけであり、これはビッグバンから僅か6ないし8億年後の世界というわけでもある。

つまり高性能の望遠鏡で深宇宙を覗くということは、宇宙の始まりに迫るということ、ひいては銀河や宇宙そのものの進化論を構築する上で強い条件を与えることを意味する。

「最も淡い銀河は、宇宙で最初に誕生した恒星の起源に結びつくサインを示しています。その銀河たちは青い色をしていますが、これは重元素が非常に少ないからに違いありません。」と語るのはカリフォルニア大学サンタクルズ校のゲース・イリングワース氏。宇宙誕生後、最初に出現した恒星は水素とヘリウム以外の元素(ここでいう重元素)を殆ど含まず、巨大かつ高温で青白く輝いたという説がある。そのような恒星はまだ見つかっていないが、青く輝く銀河が見つかったというのは、なにか関連性を感じさせるというわけだ。

また、「これらの銀河は我々の銀河系の20分の1程度の直径です」と報告するのは、スイス連邦工科大学のパスカル・オシュ氏。このような銀河が徐々に成長して、今普通にみるような渦巻き銀河などが出来上がったと考えることもできる。正確なストーリーはまだわかっていないが、それを考察する上でも重要な発見といえる。

ちなみに画像の世界は、赤方偏移Zが7から8を超える範囲の世界。遠方の銀河は宇宙膨張と共に地球から後退しており、その速度は遠方ほど大きくなる。一方、後退する銀河から発せられる光のスペクトルは、ドップラー効果によって波長が長い方へずれていく。そのため本当は青い光も地球では赤く見えたり、更にずれれば赤外線の領域まで踏み込む。赤方偏移とはこのずれを表す数字であり、Z=7〜8は近赤外線の範囲に入る。同時に距離も表し、Z=7は129億光年、Z=8.5は131億光年に対応する。

そうであるから、ハッブルで取得されたのも、目に見えない近赤外線波長。それを人間の目で感じる可視光波長に焼き直して再現したのが、上の画像である。(画像中、左の別枠の中の、黄丸が最遠方にある銀河)

ハッブルは改修により素晴らしい赤外線の目を備えた。今見えている世界のさらに奥、つまりビッグバンに迫る世界にも銀河の存在が期待されるが、ハッブルではこの辺が限界と見られている。だがこの時点でこれだけの成果が得られると言うことは、現在開発中で2014年に打ち上げが予定されている「ジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡」(JWST)に大きな期待ができるといえる。JWSTはハッブルより大型の鏡を備え、赤外線による深宇宙観測仕様に設計されているからだ。

詳しくはこちらへ【Hubble site.01.05】

…いよいよ銀河の起源に迫る一歩手前まで来ました。とても面白いです^^

米科学誌サイエンスは1日発行の最新号で、米国がアポロ計画以来の月有人探査を行う場合、欧州や日本、カナダに協力を求める方針と報じた。これまでは米国単独で目指すことになっていたが、航空宇宙局(NASA)の財政負担を減らすため、方針を変更した。政権高官の話として伝えた。現実になれば、日本が初めて月有人探査に加わることになる。

報道によると、オバマ政権は、NASAの限られた予算を有効活用するには、開発費用の高騰が指摘される開発中の次世代月ロケットアレス1より、既存の大型ロケットの改良のほうがよいと判断。開発を打ち切る。また欧州や日本、カナダに月着陸船や月面基地の開発を依頼して、NASAの負担を減らす方針だ。

新方針は大統領が12月16日、NASAのボールデン長官に伝達したという。正式発表の時期ははっきりしないが、一般教書演説がある1月末などが想定されている。

日本は昨年策定した宇宙基本計画で月探査を宇宙開発の柱とした。2020年をめどにロボットによる無人探査を行い、さらに人とロボットが連携した探査を目指しているが、米国と協力することが決まった場合、計画を見直す可能性もありそうだ。【朝日 01.06】

国立天文台は4日、日米欧が南米チリに建設している巨大電波望遠鏡ALMA(アルマ、アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計)の最初のアンテナ3台を同時に使った観測に成功したと発表した。アルマは最終的に66台以上のアンテナを組み合わせ、すばる望遠鏡の10倍の解像度を目指しており、それぞれを組み合わせて設計通りの性能が出せるかどうかが注目されていた。

アルマはチリ北部にある標高5千メートルのアタカマ砂漠に建設中で、2012年の本格運用開始を目指している。昨年9月にまず日本のアンテナが設置され、その後、米国の2台が加わっていた。【朝日 01.05】

再帰新星(複数回のフラッシュが確認されている新星)として知られている「らしんばん座T星」までの距離が更新された。新しい発表によると、3260光年という。これまでは約6000光年と考えられてきたから、その半分まで縮まったことになる。

らしんばん座Tは、太陽程度の恒星と白色矮星からなる連星系。恒星側からガスが白色矮星へ流れ出し降着しているという、恒星の教科書に出てくるような系である。(下はハッブル宇宙望遠鏡が97年に撮影した同星。上下2つ輝くもののうち上の方が連星系。下は無関係。)

      

この降着ガスは矮星の表面に積もっていくわけだが、これが量を増すと、ある時点で暴走核反応が生じる。このフラッシュが「新星」として観測されるわけだが、このフラッシュが終了した後、再び降着を開始し、またある時点でフラッシュを起こすことがある。これが再帰新星(反復新星とも)であり、10例ほどが知られている。フラッシュの間隔は個性であり、連星系毎に異なる。

らしんばん座Tの場合、ほぼ20年おきに爆発を繰り返す。残っている記録では1890年、1902年、1920年、1944年、1967年であるが、以降の爆発は確認されていない。

ただ、フラッシュでそれまでに積もったガスが完全に吹き払われるわけではない。少しずつだが矮星は太っていき、チャンドラセカール限界(自己を支えることのできる限界質量)を超えたとき、芯で核反応が暴走し超新星爆発となる。これがいわゆる「Ta型」と呼ばれるものである。

ところが、昔から言われていることだが、地球の近くで超新星爆発が起こった場合、大きな被害を被る可能性がある。爆発の際に放射されるガンマ線など強烈な放射線の影響であり、100光年の距離でそれが起こった場合は生態系は壊滅的影響を受けるなどと言われる。

らしんばん座Tが超新星爆発を起こした場合、地球には太陽フレアの1000倍のエネルギーのガンマ線が降り注ぎ、オゾン層が破壊されてしまうという。ただ計算によると、爆発が起こるのは1000万年も先のことだという。勿論この時間は、宇宙の時間スケールで言えば“もうすぐ”なのであるが。

これは、米ヴィラノバ大学のエドワード・シオン教授らの研究チームによって、現在開催中の米国天文学会総会で報告された。詳しくはこちらこちらへ【Space.com 01.04】

NASAのX線宇宙望遠鏡「チャンドラ」と、チリの地上望遠鏡「マゼラン」で取得されたデータを分析した結果、天体の残骸がブラックホールで引き裂かれたような現象を示唆するものが見出されたという。

もし事実であれば、これは中間質量ブラックホールの存在を示し、なおかつ、そのブラックホールが天体を裂く場面を初めて検出したことになる。

観測対象は、「NGC1399」という楕円銀河。この銀河に付随する球状星団の中に、特に強いX線を放射する天体「ULX」(ultraluminous X-ray source)が検出されたのであるが、これがシナリオの主人公。可視光での観測データと総合して考察した結果、X線は粉々になった白色矮星のデブリがブラックホールに落ち込む際に放射されたもので、可視光は周辺に漂うデブリがX線に晒された結果出たものであろうという。

(下・チャンドラで取得されたデータを視覚化したもの。青い部分がX線を示し、点状のひとつひとつが単独のX線源。矢印で指し示したのが記事中のULX。)

 

ところでULXは、通常のX線源(ブラックホールと巨星の連星系で、巨星の外層ガスがブラックホール側に流れ出し、降着円盤を形成しそこからX線を放射)から出るX線よりは強いが、活動銀河(クェーサーなど)から放射されるものには及ばないような、中間強度のX線源。この正確なメカニズムはわかっていないが、一説には、中間質量ブラックホールが関わっているのではないかと言われている。

ちなみに中間質量ブラックホールとは、太陽の数十倍程度の小質量ホールと、太陽の数百万倍の大質量ホールの間のサイズのもの。だが今まで見つかっているのは小質量と大質量が殆ど全てで、中間質量ホールがどの程度あるのか、そもそも存在するものなのか、結論は出ていない。すなわち今回の発見は、ブラックホール問題も重要な示唆を与えることになる。

この分野の研究者達は、中間質量ホールの存在場所として球状星団を有力視してきたが、今回の発見はその直接証拠になりうるものでもある。

一方、そのスペクトルには酸素と窒素が見られるが、水素が見られないという。酸素の存在と水素の欠乏を同時に説明するには、ブラックホールの至近距離で周回していた白色矮星がバラバラになり、引き込まれていくというモデルが妥当だという。ただ、窒素については解らないとのこと。

詳しくはこちらへ【Chandra 01.04】

国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の野口聡一さん(44)の「宇宙でのお正月」の様子が5日、インターネットで公開された。

日本の実験棟「きぼう」内で書き初めに挑戦したほか、両手に羽子板を持ち、“独り羽根つき”も披露した。

書き初めでは「きぼう」「和」「夢」の3字を大きくしたためて、「きぼうの中で和の心を忘れず、夢を追いたいと思います」と抱負を語った。ISSから初日の出も撮影。ほかに、百人一首を読んだり、門松の紙工作を作ったりした。

お正月を宇宙で過ごした日本人は、野口さんが初めて。【読売 01.05】

下は、NASAの地球観測衛星「テラ」が今月4日に撮影した、中国・華北から黄海北部にかけての範囲。寒気の吹き出しを示す筋状の雲が渤海湾〜遼東半島にかけて出ているのが分かる。また、大陸は一面真っ白に雪が積もっている。

 

北京では積雪が30センチで、航空機も欠航が相次いだとのこと。ちなみに中国では昨年、過去60年で最もひどい寒波に見舞われ、しかも旧正月と重なったため、帰省客の足にひどい影響が出たことが思い出される。

大きいサイズはこちらへ【photo: Earth Observatory】

…この寒気が今週、日本に流れ込んできます。日本海側では大雪等に警戒するよう注意が出ています。。

海王星が木星や土星のように太陽の周りを回る惑星であることをガリレオは、やはり知っていたのではないか――。豪州メルボルン大の教授が豪科学誌に発表した新説が、天文の研究者やマニアの間で注目されている。事実なら、海王星の発見年は200年以上もさかのぼる。

ガリレオが、肉眼では見えない海王星を自作の望遠鏡で見ていたことは1980年に英科学誌ネイチャーに発表され、当時、大きなニュースとなった。惑星の海王星は、天王星の軌道から存在が予測され、1846年に探し出された星だったからだ。

ガリレオの時代は天動説が唱えられ、夜空で自ら輝く数多くの星(恒星)とは別に、天と一緒には動かない惑う星として「惑星」が認識されていた。ガリレオは1613年1月28日に木星を観測した際、木星の近くにたまたま見えた海王星と、もう一つ別の星を一直線上に記していた。「前夜と比べ、二つの星の距離が変わっているように見える」と注釈があったことから「惑星と認識していたのではないか」とネイチャー発表時に指摘もされた。

しかし、ねばり強い観測歴で知られたガリレオが、重大な発見かもしれないのに追加観測をした記録は見つからず、恒星の一つと結論づけたのだろう、というのが通説になっていた。

新説を発表したデビッド・ジャミーソン教授が着目したのは、その半月ほど前の1月6日に木星とその衛星を観測したときのノートに記されていたインクの点だった。まさに海王星がある位置にあり、偶然性は考えられず、恒星はいくらでもあるのにその星だけを記していた。続きはこちらへ【朝日 01.05】

ノーベル賞を受賞した南部陽一郎博士の理論からその存在が予測されたヒッグス粒子が、宇宙を満たす謎の暗黒物質(ダークマター)と同じものであるという新理論を、大阪大の細谷裕教授がまとめた。

“二つの粒子”は、物理学の最重要テーマで、世界中で発見を競っている。暗黒物質は安定していて壊れないが、ヒッグスは現在の「標準理論」ではすぐに壊れるとされており、新理論はこれまでの定説を覆す。証明されれば宇宙は私たちの感覚を超えて5次元以上あることになり、宇宙観を大きく変える。

ヒッグスは、質量の起源とされ、普段は姿を現さないが、他の粒子の動きを妨げることで、質量が生まれるとされる。一方、衛星の観測などから宇宙は、光を出さず安定した暗黒物質で満ちていると予想されている。細谷教授は、宇宙が時間と空間の4次元ではなく、5次元以上であると考え、様々な粒子が力を及ぼしあう理論を考えた。その結果「ヒッグスは崩壊せず、電荷を持たない安定した存在」となった。

欧州にある世界最大の加速器(LHC)では最大の課題としてヒッグスの検出実験が行われる。ヒッグスが不安定なら、崩壊時に観測が可能だが、細谷理論のように安定だと観測できない。ただ、新たな実験手法で検証は可能という。

一方、暗黒物質候補も09年末、「発見の可能性」が報告されたが、細谷理論と矛盾しないという。

細谷教授は昨年8月に欧州の物理学誌に新理論を発表。秋に来日した南部博士にも説明した。南部博士は「今まで誰も気づかなかった見方で、十分あり得る」と評価したという。

小林富雄・東京大教授(素粒子実験)の話「美しく素晴らしいアイデア。数年で新理論を検証できる可能性がある」【読売 01.05】

ブラジル政府は、今年から衛星ビジネス本格参入へ向けて動きを加速させる考えのあることが明らかになった。これは、先月18日付ロサンゼルス・タイムズ紙が報じたもの。

ブラジルは南米で唯一、国家の宇宙機関を持つ国。90年代半ばからロケット開発に力を注いできたが、2003年8月22日、独力で開発中だったロケット「VLS−1」が爆発し、21名が死亡するという事故に遭った。犠牲者には中核を担ってきた人材が多く、同国のロケット開発は大幅に遅延する結果となった。

「来たる供給不足の時代に備えて、己の手と足とそして兵器で武装しなければならなくなりつつあります」と語るのは、匿名を条件に同紙に語った、同国国防省付のコンサルタント。ブラジルは自国防衛のための衛星を打ち上げる能力保持を目ざしているという。

ブラジルでは近年巨大油田が発見され、2015年までには屈指の産油国になると見られている。またレアメタルを始めとする鉱産資源に恵まれ、それらは中国やインドを始めとした世界中からの需要で高騰しており、さらには食糧資源にも恵まれている。ブラジル政府がロケット開発に力を入れる背景には、そのような国々の中で相応の国力を付ける必要性に迫られていることがあるといえる。

2012年までに、自国開発の衛星を自国のロケットで打ち上げるのが目標だという。詳しくはこちらへ【Los Angeles Times 12.18】

日本初の“ママさん飛行士”として来年3月、米スペースシャトル「ディスカバリー」で初飛行し、国際宇宙ステーション(ISS)へ向かう山崎直子さん(39)が28日、東京都内で記者会見。「自由時間を利用して宇宙授業がしたい。日本にちなんだ楽器も奏でられれば」と笑顔で話した。

山崎さんは約2週間の飛行中、ロボットアームを使ったシャトルの機体点検や輸送物資の運搬責任者などを担当。シャトルは来年引退する予定で、山崎さんが日本人最後の搭乗になる。

幼いころからのあこがれだった宇宙を目前に控え、「長かったようであっという間だった。出産などもあったが、ここまで来られて深く感謝している」と、感慨深そうな表情で語った。

1児の母親として「訓練と子育ての両立は試行錯誤の連続。主人をはじめたくさんの人たちに支えられてきた」。長女の優希ちゃん(7)からは「写真をいっぱい撮ってきてね」と頼まれたという。

ISSには現在、先輩の野口聡一さん(44)が長期滞在中で、山崎さんの到着で初めて日本人同士が宇宙で一緒に生活することになる。「野口さんとは日本の存在感をより高めたいねと話した」。何をするかは秘密としつつ、「玉手箱にたくさん詰めて宇宙に行きたい」と笑顔を見せた。

山崎さんは平成11年、星出彰彦さん(41)、古川聡さん(45)とともに飛行士候補者として選ばれた。【産経 12.28】

日本の科学衛星を打ち上げてきた「M5ロケット」の後継機開発が、2010年度から本格化する。世界最高水準を誇った固体燃料ロケットの開発技術を継承し、打ち上げ費用削減を目指す。射場として有力視されているのが、M5の射場だった内之浦宇宙空間観測所(肝付町)。同年3月に開かれる宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)の評価委員会で、打ち上げ時期や搭載衛星の詳細が決定する。

次期固体ロケットは3段式。1段にH2Aの固体ロケットブースタ「SRBA」を使用して共通化を図り、大量生産によるコスト削減を図る。2、3段はM5のエンジンを改良する予定だ。打ち上げは12年度以降とされ、開発に向けて文部科学省は昨年末、10年度予算案に約20億円を盛り込んだと発表した。

SRBAはH2Aの射場である種子島宇宙センター(南種子町)で充てんされるため、宇宙機構は、安全面や移送面から内之浦と種子島をそれぞれ検討している段階という。

ただ、内之浦はM5など多くの固体ロケットを打ち上げてきた実績がある。既存施設の最大限の活用からも、多くの専門家が「後継機の打ち上げも内之浦が第1候補」に挙げる。

日本の宇宙開発を長年取材してきた作家の笹本祐一さん=札幌市=は射場の安全管理面から「『1カ所集中』は、万一事故があった場合、ほかの打ち上げに影響する。海外では『分散』が一般的」と指摘する。

地元肝付町の永野和行町長は「ロケットの存在の大きさを痛感した3年間だった」と振り返る。M5廃止以降、観測所の見学者は年間約2万人で、廃止前より1万人近く減少。「旅館や飲食店、タクシーなど町の活性化に大きな影響がある。射場となるようあらゆる協力を惜しまない」と話す。【南日本新聞 01.03】

ロシア宇宙庁は12月30日、26年後に可能性のあるという小惑星の衝突から地球を守る方法を探るため、非公開でミーティングを行うことを明らかにした。

ロシア宇宙庁のペルミノフ長官はラジオ「ロシアの声」で、「近いうちに科学技術評議会などのメンバーによる非公開の会合を行い、2036年に地球衝突の可能性がある小惑星「アポフィス」に対する対応を話し合う予定である」といい、続けて「事態に見舞われ計り知れない犠牲者が出る前に、数億ドルをかけて衝突を回避するシステムを構築した方がよい」と語った。

なお、アポフィスは地球に衝突する確率が高い小惑星として話題になったが、昨秋発表されたNASAによる最新計算によると、2036年4月13日に地球へ衝突する確率は45000分の1だという。詳しくはこちらへ【SpaceDaily 12.30】

アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査車「スピリット」(MER-A)が米東部標準時3日(日本時間4日)、火星へ着陸して丸6年を迎える。

NASAは火星面を移動しながら探査する無人探査車として、2003年6月と7月に同型のローバー「スピリット」(MER-A)と「オポチュニティ」(MER-B)を打ち上げた。先に打ち上げられたスピリットは2004年1月3日、火星への軟着陸に成功、その3週間後の25日にオポチュニティも軟着陸に成功した。

詳細はこちらへ【sorae.jp 01.03】

初春のお慶びを申し上げますm(..)m 本年も日々の話題のメモや、ロシアの宇宙開発についてボチボチと続けて行ければと思っています。

なお、当サイトは開設7年目となりますが、本年は新たなスタートの年になりそうです。よろしくお願い申し上げます(詳細は右のおしらせをご覧下さい)。【管理人】

年が明けた1日未明、東京都心など各地で部分月食が観測された。輝く満月の左下が少しずつ欠け、神秘的な光景が映し出された。元日に月食が観測されたのは史上初という。

午前4時前ごろから欠け始めた月は、4時22分ごろ、全体の8%程度が欠けた状態になった。

月食は、太陽の光を反射して輝く月が、地球の影で欠けて見える現象。現在の太陽暦が採用される明治以前は太陰暦で、月が見えない新月を各月の1日としていたので、月食もなかった。【産経 01.01】

宇宙から明けましておめでとう−。野口聡一さん(44)が1日、長期滞在中の国際宇宙ステーション(ISS)で新しい年を迎え、「日本実験棟『きぼう』を舞台にさまざまな活動をしていきたい」と新年のあいさつをした。

日本人が宇宙で新年を迎えるのは、野口さんが初めて。きぼうの窓辺には羽子板が二つ飾られ、お正月らしい雰囲気になった。

2005年以来、2度目のISSとなる野口さん。「前回は米国とロシアのモジュールが中心だったが、今回は日本のきぼうと欧州のモジュールが加わり、まさに国際という名にふさわしい」。約5カ月間の長丁場については「非常に長いので、100メートル走のようにはいかない。コンディショニングを大事に頑張りたい」と語った。【時事 01.01】


NASAの冥王星探査機「ニュー・ホライズン」が29日、道のりの中間地点を通過した。

ニュー・ホライズンは2006年1月19日にケープ・カナベラル空軍基地より打ち上げられて、まもなく4年。順調に飛行を続けており、現在は冬眠モードにあるが、1月5日にコマンドを送信し、約10日間かけて軽いチェックが行われる予定。

(下は、探査機から地球までの距離(青)と、探査機から冥王星までの距離(赤)を、時間の関数で表したグラフ。両者が交わるのが中間地点で、それが12月29日。青線が波打っているのは、地球の公転による変化が大きく効くから。)

 

   

探査機は2015年7月14日、冥王星に最接近する。詳しくはこちらへ【New Horizons 12.29】

NASAは29日、次の探査計画候補として3つのファイナリストを発表した。

NASAは太陽系探査計画を、その対象や規模に応じて幾つかのグループにわけている。「マーズ・スカウト計画」や「ディスカバリー計画」と呼ばれているのがそうだが、今回発表されたのは「ニューフロンティア計画」と呼ばれる範疇に含まれるもの。同計画では中規模予算の探査が公募され、NASA内部で複数回の選抜が行われ、最終決定される。過去には「ニュー・ホライズン計画」(現在実行中)、「ジュノー」(2011年打ち上げ予定)が同計画で選定されている。

今回残った3つは、金星、小惑星そして月に関する探査計画。概要は以下の通り。

“Surface and Atmosphere Geochemical Explorer”(SAGE)
金星にプローブを投下し、その組成の集中観測を行う。着陸後は地表の分析の他、削ることで大気に触れない下の組成も分析も行う。計画責任者はコロラド大学のラリー・エスポジト氏。

“Origins Spectral Interpretation Resource Identification Security Regolith Explorer”(Osiris-Rex)
小惑星に到達し、2オンス(50グラム弱)以上のサンプルを表面から採取し、地球に持ち帰るというもの。これは太陽系の起源を考えるにあたり重要な指標になる。アリゾナ大学のマイケル・ドレーク氏が計画責任者。

“MoonRise”
月の南極点傍のエイトケン・クレーターでサンプルを採取し、持ち帰るというミッション。土壌を2ポンド(900グラム)以上持ち帰るのが目標。このクレーターにはマントル起源の岩石があると考えられており、それを直接調べることは月・地球系の創造起源を考えるにあたり重要なヒントをもたらすと期待される。計画責任者はワシントン大学のブラドリー・ジョリフ氏。

今回の選抜に対し複数の提案が今年7月31日にNASAに提出され、検討が行われてきた。上記のファイナリストは更に精査が行われ、最終決定が2011年の中頃に下される予定。決定ミッションは全てを準備し、2018年12月30日までに打上げ準備完了せねばならない。予算は6億5000万ドル(打ち上げ費は除く)がつけられる。詳しくはこちらへ【NASA12.29】

…“Osiris-Rex”(オシリス・レックス)は、2008年に落選した“Osiris”の再チャレンジミッション。オシリスは「はやぶさ」と内容が被り、「はやぶさ2」のライバルになると言われてきた計画ですが、いよいよ実現化が迫ってきました。

しかも、前回はニューフロンティア計画より小規模の「ディスカバリー計画」(予算がニューフロンティアの約半分)でエントリーしての落選。つまり今回はいわば1階級上げて臨んでいるわけで、ミッションも大型化、気合いも入っていると言えるでしょう。はやぶさ2も実現望む!(管理人)

下は、南米ギアナ・クールー基地に建設中のソユーズロケット打ち上げ用射点。これは建設中のもので、来年の打ち上げを目ざしているという。

  

日の出 or 日の入に撮影された一枚。ロケットを支えるペタルの間に太陽が…まるでストーンヘンジか、それともマヤの遺跡か…

 

これはアリアンスペース社、ロシア、欧州宇宙機構(ESA)、欧州連合などが参画しているプロジェクトで、欧州およびロシアのロケット打ち上げ能力増強に一役買うことになる。特にロシアにとっては、ペイロード重量を稼げる赤道付近の射点を手に入れることになり、同じソユーズロケットを高緯度のバイコヌールやプレセツクから打つよりも有利になる。

ただし本家バイコヌール基地と異なるのは、バイコヌールではロケットはペイロードが搭載された“完成型”の状態で組み立て工房から射点へ運ばれるのに対し、クールー基地ではロケットとペイロードは別々に射点へ運ばれ、そこで結合される。射点には風やダストを避けるため建屋式ガントリークレーンが設置される。その他の画像はこちらへ【Roscosmos 12.29】

国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の野口聡一さん(44)が29日、日本実験棟「きぼう」で、ISS到着後初となる実験作業を始めた。

野口さんが作業したのは、文化・芸術実験の一つで、無重力空間で植物を育て箱庭を造る「宇宙庭」の実験。ケース内の植物の種に水をやるなどした。

「宇宙庭」では、ISSのような無機質な空間で生きた庭を造る作業を通じ、自然が人間に与える影響を調べる。京都市立芸術大の松井紫朗准教授が考案した。

野口さんは栽培したナデシコやカタバミなどを配置して「庭」を造り、その様子を映像に収める。【時事 12.29】

東京都多摩市は28日、同市連光寺在住、東京大学名誉教授で天文学者の藤田良雄さん(101)に顕彰状を贈った。

顕彰はアテネパラリンピック陸上の金メダリスト土田和歌子さん、柔道の北京五輪金メダリストの石井慧さんに続き3人目。

藤田さんは同日、市役所を訪ね、渡辺幸子市長から顕彰状を手渡され、「ここ(多摩市)が安住の土地と確信しております。こんなことになるとは、つゆにも思わなかった」と喜んでいた。

藤田さんは福井市出身。大学在学中の冬休みに帰省した際、夜空の星と星座早見盤を照らし合わせ、天文学に興味を持った。低温度恒星研究で業績を上げ、1996年に文化功労者に選ばれ、日本学士院長などを歴任した。多摩市には約40年前から住んでいる。

7月には、硫黄島付近の船上から皆既日食を観測した。市は「研究心と行動力は101歳を迎えた現在も健在で、多くの市民に希望を与えている」として、世界天文年にあたる今年、顕彰状を贈ることを決めた。【読売 12.29】

下は、今月8日に国際宇宙ステーション(ISS)から撮影された、廃棄されたプログレス宇宙船の機関部。これは珍しい光景。

 

珍しいというのも、通常はゴミが詰まった貨物カプセルがついた状態で廃棄されるからだ。

これは、ISSモジュール「ポイスク」(MRM−2)を送り届けた機関部である。ポイスクは11月10日、プログレス宇宙船に接続されて打ち上げられた。プログレスはソユーズ宇宙船とほぼ同じで、相違点は人の乗るカプセルの中に貨物が詰め込まれるだけ。ただ、カプセルの代わりに別の構造物を載せてもよいわけで、先月の場合はそれがポイスクだったわけである(下は最終準備段階のポイスク(白い部分)で、通常はここに貨物カプセルがつく。その他の写真はこちらへ)。

 

こうしてみると、プログレス/ソユーズ宇宙船はとても使い勝手のよい宇宙船であることが改めてわかる。大きいサイズなど詳しくはこちらへ【OnOrbit 12.28】

今月、西日本で12月としては16年ぶりに黄砂が観測されましたが、下はその衛星画像。これはNASAの地球観測衛星「テラ」が25日に撮影したもので、北京から黄海、東シナ海北部にかけて砂塵が厚く漂っているのがわかります。

 

この日、韓国では外出を控えるよう注意報が出たそうです。詳しくはこちらへ【Earth Obserbatory 12.28】

28日、ロシア宇宙庁管制部(ツープ)で行われた会見で、ロシア宇宙庁ペルミノフ長官は、来春に打ち上げ予定のソユーズTMA−18のミッションロゴを公開した(下)。

  

TMA−18は、アレクサンダー・スクボルツォフ、ミハエル・コルネンコおよびトレーシー・カードウェルの3飛行士を乗せて、国際宇宙ステーション(ISS)へ向かう。彼らは第23次滞在クルーとして来年4月から9月まで滞在する予定。

なお、このロゴはカザフスタンのクルチャトフ市に住むナスチア・ベレズスキーさんのデザイン。彼女はバイコヌール基地に招待される。詳しくはこちらへ【Roscosmos 12.28】

…イラスト中の飛行士3人は、実際のオフィシャルポートレートが使用されることになります。

初日の出の前に、西の空の満月をご覧ください−−。来年の元日未明、部分月食が全国で観察できる。欠け方はわずかだが、元日の月食は少なくとも過去半世紀はなく、珍しい。さらに来年は、6月26日に部分月食、12月21日に皆既月食と計3回の月食が現れる「月食イヤー(年)」でもある。天文ファンは「年明けから天文現象が見られるとはめでたい」と楽しみに待つ。

月食は、太陽と月の間に入った地球の影で、月が欠けて見える現象。2010年1月1日午前3時51分、西の空に傾いた満月は、左下から徐々に欠け始め、同4時22分には最も多い1割弱が欠ける。終了は同53分。

天体写真家の藤井旭さん(68)=福島県郡山市=は「うっかりすると見逃すほど軽微な月食だが、来年最初の天文現象で、初日の出よりずっと楽しみ。初詣でのために早起きする人も、まず西の空を見てほしい」と話す。月食は通常、年間1〜2回で、3回見られる年は珍しいという。【毎日 12.28】

新華社電によると、中国の国家国防科学技術工業局は28日、月探査衛星「嫦娥2号」を2010年末に打ち上げる計画であると明らかにした。同時に「嫦娥3号」も技術面などの研究を終え、試作機を製作する新たな段階に入ったとしている。

中国の月探査プロジェクトは3期に分けて進められており、2号と3号は第2期の任務を担う。2号は、映像解析率の高い撮影装置を搭載し、月面への軟着陸を目指す3号のため、技術試験を行ったり、着陸予定地点の高精度の映像を撮影したりする。【時事 12.28】

ロシア宇宙庁のアナトリー・ペルミノフ長官は先頃、ロシアRIAノーボスチ通信のインタビューに対し、ロシア版シャトル「ブラン」の復活はないと明言した。

ブランはソ連時代に開発され、1988年11月に初フライトを成功させた。だがその後の同国の経済破綻と混乱の中でプロジェクトはストップし、二度と飛行することはなかった。初フライトも、有人可能レベルまで整備が終わっていなかったため、無人での飛行であった。(下・打ち上げ準備中のブラン。米国のシャトルと異なるのは、ブランは大型キャリアロケット「エネルギア」に背負われて打ち上げられる点。)

 

ペルミノフ長官はバイコヌール宇宙基地に残されている施設等の修復に関して、「ノーだ。これは明らかであり、断言する。残念なことに、再建には費用がかかりすぎるのだ」と語った。

また、米国のスペースシャトルにも触れ、「一度の打ち上げに5億ドルもかかる。米国もシャトルは費用がかかりすぎることを認識しているし、それゆえそれを止めることを決定したのである。」と述べた。

詳しくはこちらへ【Roscosmos 12.27】

…RIAのインタビューに長官が答えた内容は、23日の会合での発言と被りますが、ブランについて明言したのは初めてと思われます。

下は、火星地表に出現した新しいクレーター。直径5.5メートルと小さいながら、平らな台地に綺麗なボウルだ。

  

このような小さなクレーターもまた、研究者の興味をそそる。というのもこれはできたてホヤホヤだからだ。昔からあったクレーターがミリオン単位の年数を重ねているのに対し、上のクレーターの場合、2006年1月から08年5月の間に出現したのがわかっている。というのも、それ以前の火星周回探査機による観測ではなかったものだからだ。

この場合、こちらの画像では黒点として写っているのだが、こちらの画像ではそれはない。つまり両者が撮影される間のどこかで、形成されたことがわかる。

(下の2枚は上のリンク先からそれぞれ引っ張ってきたもの。上段の画像で、丘陵地帯のすぐ左側に黒いぼんやりとした点が見えているのがそれ。下段の画像ではそれが見えていない。)

  

       

詳しくはこちらへ【photo: HiRISE】

来年(2010年)1月1日から365日、毎日その日にまつわる天文話をポッドキャスト&テキストでリリースしようという企画が↓
  http://365daysofastronomy.org/

先日、機能停止していたと思われていた右前輪が動いて騒ぎになったNASAの火星探査車「スピリット」について、19日(Sol 2120)、走行コマンドが送信されたが、期待の右前輪は2°動いただけで、右後輪は全く反応しなかったという。

一方、残りの4輪はきちんと動き、“10メートル走行せよ”の指示に従った。もちろん、10メートルの走行はせず、スリップしただけで目立った移動はしなかったという。

ところで、スピリットの救出活動には時効がある。というのも、かの地には冬が迫っているからだ。10月に秋分を迎え、日照時間が短くなりつつあり、しかも太陽電池の向きが具合悪い。陽当たりのいいように北側に向けて冬を迎えたいところだが、砂地に車輪を取られて身動きが困難な状態だ。しかもその電池パネルの上には砂が積もっており、パネルは全力発電がそもそもできていない。

これまでスピリットは3度の冬を乗り越えてきた。厳冬期には電力危機に度々襲われ、走行や観測はおろか、定時交信自体を減らしての電力温存が図られてきた。

運用チームは、今のままで探査車が冬を乗り越える可能性は小さいと考えている。「今こそ、行動を起こすべき時です。なぜなら行動するエネルギーがあるからです」と語るのは、火星探査車プロジェクトマネジャーのジョン・カラス氏。「時間が経ちすぎたら、選択肢はますます少なくなります」と続ける。

冬至は来年5月13日。カラス氏によると、3月以降、越冬問題が深刻になってくるという。詳しくはこちらこちらへ【Spaceflight Now/NASA 12.16】

23日に国際宇宙ステーション(ISS)に到着した第22次長期滞在クルーに関連した画像がリリースされています^^ 下はISSから撮影された、ソユーズTMA−17宇宙船のアプローチ。

 

 

地上管制部と交信する合間に撮影された一枚。サンタ帽にツリーとクリスマスです。前列左からマキシム・スラエフ、ジェフリー・ウィリアムズ飛行士。後列左からオレグ・コトフ、チモシー・クリーマー、野口聡一飛行士。後列がソユーズでISSに到着した3人です。
 

その他の画像はこちらへ【photo: NASA】

太陽系が星間雲の中を走り抜けていく様が、より詳しくわかった。雑誌「ネーチャー」12月24日号に論文が掲載されている。

これは、ジョージ・メイソン大学のメラフ・オファー氏の研究チームが明らかにしたもの。ボイジャー探査機が検出しているデータを分析した結果、太陽系のすぐ外には強い磁場が存在することがわかったという。この磁場が星間雲を固定していると考えられる。

これまで天文学者たちは、太陽系が走り抜けている星間雲を「Local Fluff」(局所恒星間雲)と呼んできた。この星間雲のサイズは約30光年で、温度6000℃の水素およびヘリウム原子の混合体。これはさらに、1千万年ほど前に近くで発生した超新星爆発による数百万℃の高温ガスバブルに包まれ押し込まれていると考えられている(下・太陽系近傍の局所恒星間雲のモデル)。

 

ところが星間雲のこの温度では、バブルの押し込みに対抗するのは難しい。つまり、星間雲がどうして耐えられているのか謎だったのである。

それが、ボイジャーの観測データを分析した結果、星間雲は考えられていた以上に強く磁化されており、この磁場が助っ人となって高温バブルを支えているようなのである。

また、太陽系のヘリオスフェアの形状はこうした力のバランスの上で決まる。したがって遠い将来、太陽系が近隣の別の星間雲の中に入れば、ヘリオスフェアは更に押し込まれる=サイズが小さくなる可能性もある。もしこうなったとしたら、地球に降り注ぐ宇宙線は今よりもっと多くなることだろう。

詳しくはこちらへ【NASA 12.23】

球状星団「M30」の中に、“若返った”恒星が存在するのが明らかとなった。これは恒星どうしの衝突や連星の片方を吸収したことによるものと考えられるという。またこれは、球状星団の“コア崩壊”が実際に起こったことを示す証拠だという。

球状星団は120〜130億年が経過した極めて古い構造体。それゆえ恒星の平均年齢も極めて高く、M30もその一例であるが、そんな中に極めて若い恒星が存在するのである。この特異な恒星は通常の恒星進化論から外れているように見えるため、“blue stragglers”(青いはぐれ星)と呼ばれている。年老いた低温赤色巨星の巣の中で、若い高温青色であるためだ。

この“青いはぐれ星”の存在は1950年代から知られていたが、その理由はわかっていなかった。

イタリア・ボローニャ大学のフランセスコ・フェラーロ氏を中心とする研究チームは、ハッブル宇宙望遠鏡で球状星団M30を観測し、その成因モデルの考察を行った。この星団は地球から28000光年の距離にあり、大きさは差し渡し90光年、年齢は130億年とみられている。

研究チームは何年にもわたる研究を重ねた結果、ひとつの結論に達した。それは、これらの星々は実際に相応の年を重ねているということだ。ただ、連星系を構成する相方から水素ガスを吸い取る(“vampirism”=吸血)ことで再加熱が起こり“若返る”という仕組みが働いているということ、更には、恒星どうしの衝突(Collision)も起こっていたという。(下・各モデルの模式図)

 

観測では、はぐれ星は平均して星団の奥深くに存在することが分かったという。質量の大きい恒星ほど星団の中心部に沈む傾向があることがわかっているため、このことはこの種の星が重いことを意味しているといえる。

球状星団は中心部に近いほど恒星の数密度が高まり、衝突などの相互作用の確率が高くなる。M30は10〜20億年前に“コア崩壊”と呼ばれる現象を経たと考えられており、この時中心部の密度が急激に高まった(コア崩壊とは、質量の重い星が軽い星と遭遇し運動エネルギーを失い、その結果星団の中心により近い軌道(=奥深く)へ遷移する現象が雪崩を打つこと)。この現象は多くの恒星どうしの衝突を引き起こし、それは青いはぐれ星の誕生に一役買い、実際それが重いことが裏付けと考えられる。

一方、恒星密度の上昇は連星系に対しその軌道を乱す方に作用し、結果、“吸血”も起こりやすくなる。ちなみに個々のはぐれ星は特徴の僅かな違いで吸血タイプと衝突タイプに振り分けることができるといい、これは複雑なシナリオを補強する証拠でもあるという。

球状星団の10パーセントがコア崩壊を起こしていると考えられているが、それが恒星の進化に影響を与えている例を直接確認したのは今回が初めてとなる。詳しくはこちらへ【Spaceref 12.23】

ロシア宇宙庁のアナトリー・ペルミノフ長官は23日、少なくとも2020年まではバイコヌール宇宙基地の発展に力を入れることを記者団に語った。

ロシアは現在、極東のアムール州に新宇宙基地を建設する計画を持っており、主力をカザフスタン領のバイコヌールからこの新基地に移すという観測が専らとなっている。

長官は「バイコヌールは現在そして今後も、新基地の建設とは関係なく、主導的な宇宙基地である。」と語った。ロシアとカザフスタンは、現時点では、協力して宇宙基地を発展させていく方向だという。

また、「バイコヌールの規模を縮小させるのは、ロシアそしてカザフスタン双方にとって有益ではない」と述べた。詳しくはこちらへ【Roscosmos 12.23】

もうひとつ、ロシアの話題から…写真の出所を探しているようです↓

 

先日紹介しましたが、ロシア宇宙庁は再来年のガガーリン飛行50周年に向けて、それにゆかりのある物品の収集を始めています。上はその一環で公開された画像ですが、出所がわからないとのこと。ラボーチキン社の関係者より情報が得られているようですが、それによるとそもそも射点でこのような撮影は禁止されていたはずとのこと。詳しくはこちらへ【Roscosmos 12.23】

…これは映写機で撮影された(と思われる)動画のワンシーンです。YouTube でも流れています(こちら)が、上のあまりにも鮮明な画像はデジタル処理云々の加工が施された結果のような気がします。

撮影は禁止されていたといいますが、ガガーリンには朝から2名のカメラマンがつきっきりで記録映像を撮っていたといいます。禁止されていたのは一般職員に対してだったのかも知れませんね。しかしこの動画は有名なものだと思いましたが、捜索願がでると言うことは、意外と本家では知られていないもの、或いは知っているものはいなくなったもの、なのかも知れませんね。。

もうひとつ、ロシアの話題から…25日、グレブ・ロジノ-ロジンスキーの生誕100周年を迎えますが、23日それを記念した会合がロシア宇宙庁で催されました(下・ミーティングの模様。中央が宇宙庁ペルミノフ長官)。

 

ロジノ-ロジンスキー(12.25.1909−11.28.2001)は卓越したエンジニアで、1941年からミコヤン設計局でミグの開発に携わりました。1976年には「NPOモルニア」のトップに就任し、再利用有翼宇宙船の開発を開始。これは後にソ連版スペースシャトル「ブラン」として結実しました。

会合では生前のロジンスキーにゆかりのある人達が集まり、ロシアにおける有翼型宇宙船の開発を振り返ったり、現在のロシア宇宙開発の現状を確認、意見交換が行われたりしました。また、ペルミノフ長官は個人的な意見として、「宇宙開発はますます金のかかるものになり、国際的な性格が強くなってきている。つまりいま、ロシアが注意を引き寄せる時である。我々は中国そしてインドと協力を築きたいと思っており、NASAからも協力の要請がある。我々と米国はどちらが上というわけではない、成熟し対等な立場であり、意見を言う。」などと述べました。

下は意見表明の一コマ。左からロシア宇宙庁副長官(2人)セルゲイ・サベリエフ及びセルゲイ・ポノマレフ両氏、そして元ソ連一般工業機械省大臣オレグ・バクラーノフ氏。
 

詳しくはこちらへ【Roscosmos 12.23】

…この記事を見て驚いたのは、バクラーノフ。ソ連末期、軍産複合体のトップとしてゴルバチョフの改革に反対し、90年の8月クーデターでは首謀者のひとりとして名を連ねました。これは3日で失敗し逮捕されますが、その後恩赦で釈放され…今でもこのような場では登場するのですね。胸にはソ連時代の勲章のひとつ「社会主義労働英雄」をぶら下げています。

ソユーズ宇宙船(21S/TMA-17)で国際宇宙ステーション(ISS)に到着した野口宇宙飛行士は、21SとISS間のハッチがオープンされた時点から、第22次長期滞在員としてISSでの長期滞在を開始しました。

野口宇宙飛行士は、来年5月頃、ソユーズ宇宙船(21S/TMA-17)で帰還するまでの約5ヶ月間、ISSに滞在する予定です。

ISSとのドッキング日時:
平成21年12月23日(水)  7時48分(日本時間)
平成21年12月23日(水)  1時48分(モスクワ標準時間)

ISSとソユーズ宇宙船(21S/TMA-17)間のハッチオープン日時:
平成21年12月23日(水)  9時30分(日本時間)
平成21年12月23日(水)  3時30分(モスクワ標準時間)

詳しくはこちらへ【JAXA 12.23】

…下・ISSクルーに合流した野口飛行士たち。サンタ帽にミニツリー、プレゼント袋まで備わり、クリスマス気分ですね^^【photo: NASA】

 

ロシア宇宙開発史をUPしました。今回は「チーフ・デザイナーの素顔」と題しまして、セルゲイ・コロリョフが宇宙を志すようになった直接のきっかけについての考察や、普段の人々への接し方などをまとめてみました。
http://spacesite.biz/ussrspace_krlev.htm

お楽しみ頂ければ幸いです。【管理人 12.22】

欧州宇宙機構(ESA)委員会は17日、同機構の描く火星探査計画「エクソマーズ」(ExoMars)にゴーサインを出した。この計画は、2016年と18年にNASAと共同で行う火星探査である。

この計画の目的は、火星環境、特に生命の存在に関する調査と、2020年代に予定している火星サンプルリターンミッションにむけた新技術の開発と実証であるという。

2016年と18年それぞれに行われる探査ミッション、前者は周回機と着陸機を飛ばし、後者では2台の探査車を走らせるというものである(下・計画の全体像)。

 

この計画には、ESA18ヶ国のうち13ヶ国が参画する。詳しくはこちらへ【ESA 12.18】

下は、イタリア南部・カラブリア州上空を、国際宇宙ステーション(ISS)から撮影したもの。同州は“ブーツ”のつま先の部分にあたる。

 

この画像で、白く輝いている部分が海で青い部分が陸。水面が太陽光を鏡のように反射し、それがクルーのカメラに直射しているため白く光って写っている(下で掲載している、タイタンのメタン溜まりと同じ理屈ですねby管理人)。

詳しくはこちらへ【Earth Observatory 12.21】

NASAの土星周回探査機「カッシーニ」が今年7月8日に撮影した衛星「タイタン」。北極域で閃光が見えるが、これは、メタン湖で反射された太陽光だという。

  

この画像は可視光および赤外波長で取得されたデータを基にして合成されたもの。もちろん、このような光景が撮影されるのは初めてのこと。研究チームはこのような光景を撮影できないものかとかねてから狙っていたというが、冬だった北極域には太陽光が当たらず、撮影ができなかった。だが季節は変わり、太陽光が当たり始めるようになったいま、狙いを定めて撮影されたのがこれというわけである。

取得されたばかりのデータを見るやいなや興奮したと語るのは、カッシーニ画像チームのひとり、カトリン・ステファン氏。だがそれが稲妻や火山活動ではないことをはっきりさせるため、更なる処理が必要だったという。

詳しくはこちらへ【Csssini 12.17】

…なるほど、反射光か!またひとつ、広大なメタン湖の存在を強くサポートする証拠…言葉がでない一枚ですね。

雑誌「ネーチャー」今月17日号に、地球と同じような岩石惑星の発見報が掲載されている。これはいわゆる“スーパー・アース”と呼ばれる類のもので、地球から40光年の距離にある赤色矮星の周囲を公転するもの。意外と至近距離に、地球のような岩石惑星があったことになる。

この惑星は、しかし、あまりにも高温であるため、生命の存在は期待できない。だがこれはアマチュア天文家が使うものとほぼ同程度の望遠鏡で見つかったものであり、そのような望遠鏡でも地球のような惑星捜索が十分可能であることを示したと言える。

今回の発見の舞台となった褐色矮星は「GJ1214」と符号の付けられた、太陽の5分の1のサイズの天体で、見つかった惑星は地球の約6.5倍の質量で、矮星の周囲を38時間で公転する。至近距離であるが、矮星の表面温度が2700℃足らずなので、惑星の表面温度は400℃程度とみられている。400℃というと高温だが、しかし、これまでに見つかっている系外惑星の中では最も低温だ(下・想像図)。

   

この惑星は、主星の前をそれが横切る際に生じる光度の変化を捉えるトランジット法で発見された。データを分析した結果、直径は地球の約2.7倍であり、それらから逆算される密度を基に組成を検討した結果、4分の3が水や氷、4分の1が岩石という像が描かれるという。

加えて、大気を持つようだという。ただし大気を持つとしたら、それは太古の昔のままのものではなさそうである。主星の放射ではぎ取られていくからであり、数十億年以上の経過の間に、初期の大気は殆ど失われていることだろう。

「高温にもかかわらず、水の世界があるように見えます」と語るのは、研究チームの一員であるZachory Berta氏。「系外惑星の中では、とても小さく、温度が低く、そして地球に近いものですね」と続ける。

次のステップは、ハッブル宇宙望遠鏡などによる宇宙望遠鏡で、大気データを直接検出することである。GJ1214はわずか40光年しか離れておらず、観測の射程範囲に充分収まっているのである。

詳しくはこちらへ【HARVARD-SMITHSONIAN CENTER FOR ASTROPHYSICS  12.16】

脈動変光星と呼ばれる恒星がある。これは自身のサイズを大きく変動させつつ、光度も大きくスイングさせるタイプの恒星であるが、そのうちのひとつ「はくちょう座χ(カイ)星」の一連の変動が観測・公開された。

はくちょう座χ星は550光年の距離にある。大きく膨らんだ時は、太陽系と比較したら、火星までゆうに飲み込むほどのサイズに膨張する。これはくじら座の変光星「ミラ」にちなんで、ミラ型脈動変光星と呼ばれている。

変光星の研究は、太陽のような恒星の最後を研究するのに大いに役立つ。というのも我々の太陽も、50億年後には膨張し赤色巨星になり、変光星のような運命を辿ると考えられているからだ。

はくちょう座χ星は408日に周期で脈動する。最小の状態では直径5億キロで、高温プラズマ表面層の熱く明るい球だが、最大の状態では直径8億キロまで膨張し、表面層の温度は下がり暗くなってしまう。

下はその変動を捉えた画像。恒星そのものの劇的変化が目で見てわかるように撮影されたのは、これが初めて。報告は「アストロフィジカル・ジャーナル」12月10日号に掲載されている。

 

ちなみにこのような撮影は極めて難しい。理由は2つあり、ひとつはこのような変光星はガスに包まれていて、赤外線波長でないと透視して見ることができないということと、もうひとつは、距離が遠いということである。前者については、外へ放出された外層ガスが周辺に漂い、星そのものを隠してしまうのである。また後者については、単純に、そのままでは点にしか見えないのである。つまり特別に高い解像度を要するというわけだが、研究チームは複数の望遠鏡を用い、干渉計を構成することでこれを実現している。

詳しくはこちらへ【HARVARD-SMITHSONIAN CENTER FOR ASTROPHYSICS  12.15】

…ミラ型変光星の総本山である「ミラ」について、過去に当サイトでまとめた一文があります(「変光星ミラ」)。ちなみに、はくちょう座χはミラとは少し異なる特徴を持っています。

ソユーズTMA-17宇宙船は、日本時間午前6時52分打ち上げられ、無事に軌道へ投入されました。行ってらっしゃい!

ロシア宇宙局は21日午前3時52分(日本時間午前6時52分)、野口聡一さん(44)ら3人の飛行士を乗せたソユーズ宇宙船を、バイコヌール宇宙基地から打ち上げた。

宇宙船は約9分後、予定の軌道に入り、打ち上げは成功した。日本時間23日午前8時ごろ、国際宇宙ステーション(ISS)へ到着する予定。野口さんは来年5月まで、日本人では2人目の宇宙長期滞在に臨む。

ソユーズ宇宙船を載せたロケットは、第1〜3段エンジンを次々に分離し、宇宙船を予定の軌道に投入した。今後、地球を周回しながらISSに近づく。

野口さんは、2005年7月に米スペースシャトルで初飛行し、ISSで船外活動(宇宙遊泳)も行った。2度目の飛行となる今回は、日本人で初めて、操縦資格を持つ飛行士としてソユーズに搭乗。打ち上げやISSへの接近の際、ロシア人船長を補佐する左側の席に座り、機器を監視する重要な役割を担っている。

宇宙での長期滞在は、若田光一さん(46)が日本人の先陣を切り、今年3月から4か月半、日本実験棟の組み立てなどに携わった。野口さんは5か月間の滞在中、日本実験棟「きぼう」のロボットアームに、細かい作業を行うための“指先”として「子アーム」を取り付けたり、様々な科学実験を行ったりする。来年3月には、山崎直子さん(38)が米スペースシャトルで飛行し、初めてISSに日本人が2人そろう。

ISSには、2011年春ごろから古川聡さん(45)、12年初夏からは星出彰彦さん(40)が、いずれも半年ずつ滞在する予定となっている。【読売 12.21】

国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在にロシアの宇宙船「ソユーズ」で向かう野口聡一宇宙飛行士(44)が19日夜、バイコヌール市内の飛行士用ホテルで記者会見した。

風邪などがうつらないよう、ガラス越しに会見した野口さんは、「素晴らしいチームに恵まれた。ソユーズは職人芸を感じる宇宙船で、不安はない」と力強く語った。

また、今回は野口さんのアイデアで、すし用の具材を宇宙に持って行くこともあきらかにした。「一緒に行く2人も、宇宙で『すし』を食べるのを楽しみにしている」と語った。すしネタとしては乾燥したツナなどが用意されており、野口さんが握って各飛行士に振る舞うという。さらに、正月飾りを紙で作り、「宇宙ステーションで日本のお正月を再現したい」とも語った。

野口さんの宇宙飛行は、2005年7月に次いで2回目。前回の飛行は2週間だった。野口さんの乗るソユーズは、21日午前3時52分(日本時間午前6時52分)に打ち上げられる。野口さんの滞在中、来年3月には山崎直子飛行士も米スペースシャトルでISSへ行く。【読売 12.20】

…下は、会見中のクルー。左からチモシー・クリーマー(フライトエンジニア)、オレグ・コトフ(ソユーズ船長)および野口聡一(フライトエンジニア)の各飛行士。
 

会見が終わり、報道陣や家族に「行ってきます」と手を振る野口飛行士およびバックアップの古川飛行士(左)。
 

下は、17日にチェックを受けている野口飛行士。このように体を斜めに倒したり、また、回転する椅子に載せることで、平衡感覚をチェックしているそうです。
   

その他の画像はこちらこちらへ【photo: nasa hq photo】

宇宙飛行士の野口聡一さん(44)が、ロシアの宇宙船ソユーズで21日に国際宇宙ステーション(ISS)へ旅立つ。

ロシア語を操り、日本人で初めてソユーズの操縦もする野口さんは、ボルシチなどの伝統料理を採り入れたロシア製宇宙食も楽しみにしている。

宇宙での長期滞在記録では、米国を圧倒的にしのぐロシア。飛行士の活力となる宇宙食についても、「三つ星」の味をめざしてきた。ISSでの宇宙食は現在、軽食を含めた1日4食で計21000ルーブル(約6万3000円)。高級グルメだ。

8種類のスープにビーフストロガノフ、半生にしたリンゴやモモのデザートなど、豊富なメニューが8日で一巡する。「医学生物学問題研究所」(モスクワ)で宇宙食を開発するアレクサンドル・アグレーエフ栄養・消化研究部長が「飛行士に大人気」と太鼓判を押すのは、風味のあるクルミ入りカッテージチーズとマッシュポテト。野口さんは「スープがとてもおいしい」と話す。【読売 12.19】

オバマ米大統領とロシアのメドベージェフ大統領は18日、コペンハーゲンで会談後、記者会見して5日失効した第1次戦略兵器削減条約(START1)の後継条約について、「いくつか細かい技術的問題が残っている」(メドベージェフ大統領)として、交渉が最終合意に達していないことを明らかにした。ロシアのプリホチコ大統領補佐官(外交担当)は、ジュネーブで行われていた交渉をクリスマス休暇などのため1月まで「一時中断する」と述べ、調印が年明けに持ち越されることを確認した。

コペンハーゲンからの報道によると、会見で両首脳は「大きな前進があり、合意はきわめて近い」(オバマ大統領)「我々の立場はきわめて近く、この数カ月議論してきたすべての問題は事実上、解決された」(メドベージェフ大統領)などと述べ、最終合意が近いことを強調した。しかし、これまでに達した合意や残された問題の具体的な内容には言及しなかった。

両首脳はこれまで新条約の年内調印を目指す方針を繰り返し強調し、START1失効前の4日には「後継条約の早期発効を保証する」との共同声明を発表した。しかし、戦略核弾頭やミサイルなど運搬手段の「削減」の定義や、検証・監視の手段、米ミサイル防衛(MD)など戦略防衛兵器の規制の扱いなどを巡って、なお立場の違いが残っていると伝えられてきた。【毎日 12.19】

今月29日〜31日に催されるコミックマーケット77(in 東京ビッグサイト)にて、ソ連の金星探査機「ベネラ」を解説した本が出ます。執筆者はdoku氏。下は表紙です。

     

本書はコミックマーケット77の2日目、12月30日(水)に風虎通信(西れ-01b)で入手可能とのこと。詳しくはdoku氏のブログへ【Fukuma's Dialy Record 12.18】

野口飛行士が搭乗するソユーズTMA−17宇宙船が射点へ運び込まれ、据え付けられました^^

暁の空の下、ゆっくりと運ばれていきます。横に寝た状態で、射点(画面左隅)まで機関車で押されます。
 

          射点にセットされた直後・朝日が眩しい
 

左からロシア、日本、アメリカそしてカザフスタン(基地はカザフスタン国内なので)の国旗。この地に日本の国旗が翻るのは、秋山さんの飛行以来とか…。
      

その他の画像はこちらへ【photo: nasahqphoto】

国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する野口聡一宇宙飛行士(44)らを乗せるロシアのソユーズロケットがバイコヌール宇宙基地の発射場に据え付けられた18日、一足先にISS滞在を経験した若田光一宇宙飛行士(46)がロケットの前で取材に応じた。「いよいよこの時が来た。宇宙でいい仕事をして、ISSを楽しんできて」と野口さんにエールを送った。

若田さんは3月から約4カ月間、日本人として初めてISSに滞在した。今回、ソユーズの打ち上げを見学する野口さんの家族らに付き添い、支援役を務めている。

野口さんは、若田さんの長期滞在ミッションのバックアップ要員だった。2人でソユーズの訓練も受け、若田さんは「二人三脚で苦労した」と振り返った。17日に野口さんと話した際は「準備が整い落ち着いてリラックスした感じだった」という。

一方、日本人として初めて米スペースシャトルに搭乗した毛利衛さん(61)もソユーズロケットの運搬作業を見守った。「初めて見たが、日本のH2Bロケットでも(人を乗せて宇宙に)行けるような気がした。いつか(H2Bを打ち上げる)種子島で同じシーンを見てみたい」と話した。【毎日 12.18】

政府が、官民共同のGXロケット計画の中止を決めたことを受け、IHIは16日、最大で100億円程度の損失処理を迫られる可能性があることを明らかにした。

損失が膨らめば、2010年3月期の連結純利益が赤字に転落する可能性もある。

ただ、政府はGX用に開発している液化天然ガス(LNG)エンジンは、他の用途も念頭に研究を続けることを決めており、IHIは10年3月期に損失を一括で処理するかどうかは未定だとしている。【読売 12.16】

人類が宇宙へ飛び出してからちょうど半世紀まであと少し。ロシア宇宙庁はそれへ向けたイベントの準備を始めたようです。

1961年4月12日、ユーリ・ガガーリンは人類初となる有人宇宙飛行を成功させた。再来年の2011年は50周年の節目を迎えるが、ロシア宇宙庁のサイトではこれを記念して、ガガーリンと、有人宇宙飛行の夜明けにまつわる展示コーナーを新設する。

ガガーリンや彼の飛行、宇宙船やロケットを作った人々、ボストークで飛んだ飛行士たちに関連する文章や写真、物品などを持っている人は連絡、提供して欲しいとのこと。それらの中でもベストなものは、スペシャルエディションに収録するという。(なにか特別な扱いでもするんですかね?@管理人)

このような情報資料は、いまの時代を生きる子どもたちへの啓蒙の素材として重要という。子どもたちの中には、ガガーリンやコロリョフ、ツィオルコフスキーが何者なのかを知らない者がおり、このようなことは是正されねばならないと宇宙庁は強い信念を持っている。

ちなみに今後行われる一連の行事は、2008年7月31日に発布された大統領令に基づく公式行事である。詳しくはこちらへ【Roscosmos】

…近年ロシアでも若い世代に対する宇宙への啓蒙に力を注いでいます。子供を対象としたパッチデザインコンペなどもその一環のようです。ロシアの若者の宇宙離れは深刻だという話を聞いたことがありますが、こういう動きを見るとやはりそうなのかと感じさせられます。。

カザフスタン・バイコヌール宇宙基地では、21日の発射に向けてソユーズTMA−17宇宙船の準備とクルーの最終訓練が続けられています。16日には基地のサイト254・宇宙船整備工房に入り、宇宙船に入っての訓練が行われました。

正規クルー、。エントランスハッチの前でポーズ。左端はおなじみ、野口聡一飛行士。
 

    正規&バックアップクルー全員そろっての会見も行われました
 

この日はサイト112・ロケット組み立て工房で、ソユーズロケットの見学も行われました。一連の行動の指揮を執ったのは、エネルギア社の第一副社長ニコライ・ゼレンスチコフ氏。

     ソユーズロケットはノズルの多さで他を圧倒!迫力あります
   

副社長を中心に記念写真。右が正規クルーで左はバックアップ。左端は古川聡飛行士。
 

詳しくはこちらこちらこちらへ【Roscosmos 12.16】

ハッブル宇宙望遠鏡の観測により、カイパーベルト(海王星の外側の小惑星帯)の中に、可視光で確認されたものとしては最も小さいサイズの小惑星が見つかった。

このサイズは差し渡し1キロしかない。地球からの距離はざっと67億キロ。ちなみにこれまでに見つかっていた最小のそれは、サイズ約50キロ。今回見つかったものはその50分の1ということになる。

また今回の発見は、彗星の核サイズの物体がカイパーベルトに存在することを観測で捉えた初めてのケースでもある。カイパーベルトは彗星の誕生地と考えられている。

なお、この発見は、物体が恒星の正面を横切ることによってその光が減光する現象(掩蔽)を利用して発見された。すなわち、小惑星の反射光を検出(=直接見た)したわけではない(これまでの最小小惑星は反射光により発見)。この掩蔽を利用すると、反射光を直接見るという通常の方法よりも100倍も暗い物体を検出できるという(下はその原理図)。

 

観測を主導したHilke Schlichting女史の研究チームは、4年半で通算12000時間を費やし、小惑星が多くいる黄道付近の星野を観測。取得されたデータを基に、計50000個の恒星を分析した。その結果、わずか0.3秒の減光を拾い上げ、モデルを基に計算したところ、このような小惑星による掩蔽と判断したという。

詳しくはこちらへ【Hubble 12.16】

政府の行政刷新会議が「事業仕分け」で廃止と判定した官民共同の中型ロケット「GX」開発計画について、内閣官房の宇宙開発戦略本部は16日、開発には着手せず、計画自体を取りやめると発表した。宇宙航空研究開発機構が担当することになっていた液化天然ガス(LNG)を燃料とする新エンジンの開発は続け、2010年度の予算措置を講じる。

この方針は、同本部の副本部長を務める平野博文官房長官と前原誠司宇宙開発担当相のほか、川端達夫文部科学相と直嶋正行経済産業相の合意に基づく。【時事 12.16】

奇跡が!?2006年に動かなくなった火星探査車「スピリット」の右前輪が、先日のテストで僅かに動いたことがわかった(下)。NASAが発表した。

 

スピリットは既報のように、砂地に足をとられ動けない状態が続いており、慎重な脱出オペレーションが続けられている。今月12日(Sol 2013)、車輪のテストが行われたが、2週間前に動かなくなった右後輪は相変わらず全く反応を示さなかったものの、06年3月13日に動かなくなって以来そのままだった右前輪が微かに動きをみせた。しかも抵抗値は正常だったという。

今回はモーターの抵抗値をチェックするテストであり、各車輪の僅かな動きは予期されていたが、右前輪は全く動かないものと思われていた。この車輪のチェックが最後に行われたのは作動しなくなった直後のことで、検出された高い抵抗値はモーターの断線と理解されていた。

15日には走行コマンドが送信される。この実行により、右前輪&後輪の状態がより詳しく調べられるという。詳しくはこちらへ【NASA 12.15】

地球を小惑星の激突から守るために、地球に向かってくる小惑星に巨大な紐を使って巨大な重しを付ける、というアイデアをある技術者が発表した。この突拍子のないように思える奇抜なアイデアを実行すれば、小惑星の質量中心が移動して軌道が変化するため、悲劇的な結末の可能性を回避できるという。

フランス空軍研究所の航空宇宙技術者Major David氏は、コード(紐)の重さと長さの違いによって、危険な小惑星の軌道に与える影響が長期的にどのように変化するのかを、数学的にモデリングした。その結果が、『Acta Astronautica』誌の12月号に掲載されたのだ。

続きはこちらへ【Wired Vision 12.14】

宇宙ステーションで作業中の宇宙飛行士の姿を地上から撮影することに、アマチュア天文学者が成功した。

2009年3月21日(米国時間)、Joe Acaba飛行士は船外活動を行なった。ちょうどその時、地上では、Ralf Vandebergh氏が自宅の裏庭にいて、10インチの望遠鏡を、ヨーロッパ地域を通過中の国際宇宙ステーションに向けていた。

画像と詳細はこちらへ【Wired Vision 12.14】

太陽に似た恒星の周囲に、地球の数倍の質量を持つ惑星が見つかった。これは地球と同じような岩石質惑星とみられ、しかも特徴が太陽に似た恒星の周りにこのような惑星が見つかったのは初めてのことである。

地球の数倍の質量で、岩石惑星と考えられる系外惑星は「スーパー・アース」と呼ばれている。

この発見をしたのは、カリフォルニア大学サンタクルズ校のスティーブン・ボート氏らの研究チーム。彼らはハワイのケック天文台などの望遠鏡を用いて、おとめ座61番星とくじら座の恒星「HD1461」のそれぞれにスーパー・アースを発見した。

おとめ座61番星は地球から28光年の距離にあり、夜空が暗いところならば肉眼でも確認できる。これはその年齢、質量、特徴が我々の太陽に極めて近く、いうなら双子に近い恒星。ボート氏らはこの星が少なくとも3つの惑星を持つことを確認し、それぞれの質量は地球の5倍〜25倍の範囲で、4日、38日そして124日でそれぞれ公転していると見られる。

 

一方、HD1461は、地球から76光年の距離にあり、肉眼でも確認可能で、特徴が双子と言ってよいほど太陽に近い。地球の7.5倍の質量を持つ惑星を持つと見られるが、ただしこの惑星は、地球と天王星の中間の質量を持ち、純粋な岩石型惑星なのか、あるいは天王星や海王星に近いのか、現時点では判断がつかないという。

詳しくはこちらへ【Keck Observatory 12.14】

…太陽に似た恒星に、ハビタブル・ゾーンにひっかかるような公転をしているスーパー・アースが見つかるのも時間の問題かな!?

米航空宇宙局(NASA)は米東部時間14日午前9時9分(日本時間同日午後11時9分)、広域赤外線探査衛星「WISE」を搭載したデルタ2ロケットをバンデンバーグ空軍基地(カリフォルニア州)から打ち上げ、衛星を軌道に乗せることに成功した。地球に接近する恐れのある小惑星などをリストアップするほか、可視光線では見えない暗い天体や遠くの銀河を観測する。

「WISE」は高度520キロの上空で地球を周回しながら赤外線望遠鏡で、約9カ月間にわたり天体が放出する赤外線や熱を探知する。小惑星やすい星の大きさや組成、分布を調べ、地球に接近する危険度の分析に役立てる。

また、恒星になり損ねた「褐色矮(わい)星」も探す。褐色矮星は星の中心部で核融合反応が続かず、徐々に冷えて暗くなり、可視光線ではほとんど見えない。NASAは「何億もの天体を地図に落とし、惑星や星、銀河の起源の疑問を解くのに役立てたい」としている。【時事 12.15】

                 ワイズ、リフトオフ!
   

        天空目ざして一直線にすっ飛んで行きました
 

…とても美しい打ち上げですね^^ 大きいサイズやその他の画像はこちらへ【photo: NASA】

火星は小さい2個の衛星「フォボス」と「ダイモス」を持つ。これらは火星を周回する探査機により高解像度画像が取得されているが、先頃、2つ同時にフレームの中に撮影された。これは初めてのことである。

下がそうで、欧州宇宙機構(ESA)の周回探査機「マーズ・エクスプレス」が撮影した一枚。手前がフォボス。連続撮影を実行し、それをつなげることによる動画も作成されている。
 

これはビジュアル的なインパクトのみならず、学術的にも意味がある。衛星の軌道モデルをより洗練するための貴重なデータとなるのである。撮影は11月5日で、1分半の間に連続撮影が行われた。この時、フォボスは探査機から11800キロ、ダイモスは26200キロの距離にあった。

 

(上は各々の軌道。内側の軌道を周回する衛星がフォボスで、外側がダイモス。エクスプレスは南北に楕円を描いて周回している。)

動画と詳細はこちらへ【ESA 12.11】

「すざく」が観測したブラックホール候補天体 GX 339-4 の詳細論文が Astrophysical Journal Letters から公開されました。

この天体は 1986年の牧島教授の「てんま」衛星を用いた観測により、ブラックホール周囲の降着円盤からのX線放射から内縁半径を推定するという手法を確立した初めての天体であり、23年の歳月をへて、「すざく」衛星でもその手法を適用し、「てんま」の結果を支持することに成功することができました。牧島教授の 2008 年のCyg X-1 の結果と合わせて、ブラックホールのスピンという基本的な物理量を観測的に推定する上で、「輝線の広がりと円盤の熱的放射の両面から無矛盾な解を探す」という大切なことを世界に訴えることができました。論文等、詳しくはこちらへ【東大理学系研究科物理学専攻 牧島/中澤研究室 12.02】

NASAのガンマ線宇宙望遠鏡「フェルミ」が、活動銀河のひとつ「3C 454.3」のガンマ線フレアを観測している。このフレアは今年9月15日に始まったもので、現在は全天で最も強いガンマ線源になっている。その強度は、夏の頃の10倍に達しているという。

この銀河はペガサス座の方向、72億光年の深宇宙にあるもので、いわゆる“ブレーザー”と呼ばれるもの。ブレーザーは活動銀河核の中心から吹き出すジェットを真正面からみているものと考えられている。

活動銀河核は中央に大質量ブラックホールを持ち、その周囲にガスが降着円盤を形成、その内縁付近からは両極に向けてガスを吹き出している。この吹き出しは「ジェット」と呼ばれ、光速に近い速さに達するものもある。また、円盤やジェットからは高エネルギーX線やガンマ線が放射されている。

この「3C 454.3」はしばしば爆発的な増光を起こし、特にガンマ線放射が強い。普段、全天で最も強いガンマ線源は「ベラパルサー」と呼ばれる帆座(Vela)にあるパルサーだが、いまはその座を「3C 454.3」に譲っていると言える。下はフェルミで取得されたデータを可視化したもの。常に輝いているベラに対して、「3C 454.3」が急増光しているのがわかる。

 

詳しくはこちらへ【NASA 12.08】

大阪の町工場がつくりあげた人工衛星「まいど1号」の後継機を、エジプトの大学生たちの手でつくる構想が、大阪大学と大阪の中小企業の間で浮上している。不況に苦しむ町工場を元気づけた衛星づくりが、日本とエジプトの「科学外交」の懸け橋に一役買う。新たな名前は、大阪弁で「いい」を意味する「えーな1号」にする予定だ。

新たな構想の舞台は、エジプトと日本政府が共同で設立し、2010年2月に正式開校する「エジプト日本科学技術大学」。同大の電気工学系の教育アドバイザーを、まいど1号の開発にかかわった阪大大学院の河崎善一郎教授が務め、日本の先端技術を現地の学生たちに学んでもらう教材に人工衛星を選ぶ予定だ。

まいど1号より一回り大きい約60センチ角、重さ50〜100キロ程度の小型衛星を、15年をメドにエジプトの大学院生や学生が中心となって開発する。まいど1号の仕掛け人である大阪府東大阪市の航空機部品メーカー、アオキの青木豊彦社長らも協力する。

河崎教授は「電子工学の粋を集めた人工衛星を学生たちと一緒につくり、エジプトに技術を伝授したい」と話す。河崎教授によると、エジプトには他国製の人工衛星はあるが、自前の衛星は初めて。続きはこちらへ【朝日 12.11】

約半年間の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在に臨む野口聡一さん(44)が搭乗するロシア宇宙船「ソユーズTMA17」が21日午前6時51分(現地時間同3時51分)、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地からソユーズロケットで打ち上げられる。日本人がソユーズで宇宙に向かうのは、1990年12月のTBS記者(当時)秋山豊寛さん(67)以来となる。

日本人のISS長期滞在は今年3〜7月の若田光一さん(46)に続き2人目で、約半年間の滞在は初めて。

ソユーズは打ち上げ約8分50秒後にロケットから分離され地球周回軌道に投入。打ち上げ3日目の23日、ISSにドッキングする。ほぼ自動制御だが、野口さんはソユーズの操縦資格を取得しており、船長を補佐して必要な操作を行う。【時事 12.12】

今月21日に打ち上げられるソユーズTMA−17宇宙船に搭乗するクルーが先日バイコヌール入りしましたが、11日、国旗掲揚式が行われました。ミッションの正式開始といったところでしょうか^^ この式にはバイコヌール市長やロシア宇宙庁副長官を初めとした、大勢の関係者たちも参加しました。

       メイン&サブクルーが向こう側に整列しています。
 

             メインクルー・右端が野口飛行士。
 

       国旗は左から日本、ロシア、米国そしてカザフスタン。
    

野口飛行士の写真コメント(こちら)によると、当時マイナス13℃で、耳がちぎれそうだったそうです。大きいサイズはこちらへ【Roscosmos 12.11】

国立天文台が、運営費削減の危機に対するアピールを表明しています。リリースはこちらへhttps://pr-naoj.jp/200912/index.html

砂地に足を取られ身動きが困難になっている火星探査車「スピリット」について。ジェット推進研究所(JPL)の運用チームによる救出活動が続けられているが、先月末より一層困難な状況に陥っている。というのも、右後輪の動きがかなり悪化しているのだ。

スピリットそれに姉妹車のオポチュニティは六輪車(下)。スピリットは2006年に右前輪モーターが動かなくなり、それ以来、この輪を引きずる格好、いうなら“バック前進”で走行を続けてきた。そうして今年春に深い砂地に入り込み、動けなくなってしまったのであったが、本格的な救出オペレーションに入ろうとした先月末、右後輪が動かなくなる事態が発生した。

  

先月21日、JPLのチームは走行コマンドを送り、スピリットはそれを実行したが、右後輪が動いていないことが判明。3日後のテストでは回復が認められたものの、28日には再び動かなくなった。運用チームによると、28日の現象は、21日のものとは様子が違ったという。今月8日にモーターの電気抵抗をチェックしたところ、それまでにない高い数値を示したという。

また、スピリットの電力低下も今後の懸念事項となってくる。時々傍を通るつむじ風が太陽電池に積もった砂をいい具合に吹き飛ばしてくれるのだが、オポチュニティと対照的にスピリットはその頻度が少ない。したがってそもそも発電量の低迷は著しかったのだが、季節は10月に秋分を迎え、今は日照時間も減少に向かいつつある。これまでのスピリットは、太陽電池パネルを陽当たりのよい北側へ向けて冬を越すことができたが(スピリットは南半球にある)、今回は難しい。運用チームは残りの車輪を動かして、車体をうまく傾けることができないか挑戦するようである。

詳しくはこちらへ【photo: Mars Rovers】

…先月の中旬には、左中央の車輪も一時的に動かなくなることがありました。21日の時点では、右後輪の不具合も左中央のケースと同じ類のものとチームは思ったようですが、28日にはいよいよ動かなくなってしまったようです。2006年の右前輪停止の時も電気抵抗が跳ね上がりましたが、これはモーターの断線を意味しているのだろうと考えられています。今回の右後輪も、モーターが断線したのか…?

今後の予定としては、高い電圧をかけて、振る舞いを見るようです。

おおぐま座・北斗七星の、“ひしゃく”の柄の左から2番目の星。これは夜空が暗いところならば肉眼でも分かる連星で、それぞれ「ミザール」、「アルコル」と呼ばれているのはよく知られている通り。かつてアラビアの世界では徴兵での視力検査に用いられたという話があるなど、目のよさを確かめるターゲットとしても有名である。

両者は約3光年離れているが、お互いが重力的に結びついた真の連星であるのか否かは、意見が分かれている。ただ、ミザール自体は真の4重連星であることがわかっている。

ところでこのほど、アルコルも伴星を持っていることが確認された。これは「プロジェクト1640」と呼ばれる、米自然歴史博物館を初めとする複数の研究機関に所属する共同研究チームの観測で判明した。下は、パロマー山のヘール望遠鏡にコロナグラフ(アルコルの光をマスクする)を取り付けて撮影された画像。傍に写る赤い矮星が、精密な観測と分析でその動きが調べられた結果、アルコルの伴星(アルコルB)であることがわかったのである。

 

アルコルAとBは約26天文単位の距離を隔て、周期約90年で公転し合っているとみられている。Bは木星の250倍(太陽の約4分の1)の質量を持つ赤色矮星であるという。

論文は「アストロフィジカル・ジャーナル」誌に掲載されている。詳しくはこちらへ【Eurek Alert 12.09】

…ミザール(A)を望遠鏡で見るとすぐ傍に伴星が見え、これがミザールB。19世紀末、スペクトル観測でA、B共に伴星を1個ずつ従えていることが確認され、これで4重連星系というわけです。もし、ミザールとアルコルが真の連星であれば、6重連星ファミリーということになりますね。

なお、上のリンク先の記事ではアルコルAとBの距離が80光年とあります。そもそも地球からアルコルまでの距離が80天文単位ほどなので「?」と思い論文を見てみたら、26天文単位とありました。記事のミスでしょう。(管理人)

…ではなくて、「地球からともに80光年」という意味でとるべきでした。スミマセン(汗


ロシア国防省は10日、最新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「ブラバ」の発射実験に失敗したことを認めた。発射実験は9日、ロシア北部の白海を航行中だった原子力潜水艦「ドミトリー・ドンスコイ」から行われたもので、3段エンジンの動作が不完全だった。

ブラバは最大10個の核弾頭を搭載可能な次世代SLBMで、射程は約8000キロ。全長12・1メートルで3段式の固体燃料ロケット。ブラバは最新型原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」に搭載する予定。

ブラバの発射実験は9日に行われたとの報道があったが、国防省は正式には認めていなかった。【Sekai Nippo 12.10】

こちらに「デイリーメール」紙の記事が出ています。まるでCGで描いたような光景…生で見たら息を飲むでしょうねぇ。。

 

土星の北極圏では雲が巨大な六角形をつくっていることが知られているが、このほど、その六角形の可視光画像が取得され、公開された。

この六角形はそもそも、約30年前にボイジャー探査機が土星を訪れた際に発見された。当時北半球は春の初めで、北極圏に太陽光が当たり始めていた頃であったため、可視光カメラで目撃されたのであった。

しかし土星周回探査機「カッシーニ」が土星へ到着・周回を始めた2004年には冬の終わりの頃で、北極圏には太陽光が当たらず、この六角形を見ることはできなかった。ただ、高性能の赤外線センサーにより、熱放射を可視化するという方法で、六角形構造の存在が再確認されている(右・2007年3月にリリースされた赤外線画像。北緯77度付近で北極点を囲むようにグルリと存在。対角線は差し渡し25000キロに達する)。

ところが今年夏に北半球は春分を迎え、北極圏にも光が戻りつつある。この機会を利用して、カッシーニにより可視光画像が取得され、それらを組み合わせて得られたのが下の画像である。

   

可視光で六角形が撮影されたのは、ボイジャー以来。少なくとも数十年のスケールで維持される大気の運動であることがわかったわけで、研究者達は驚きを隠せないようである。ちなみに北極圏と南極圏では大気運動はかなり異なっており、南極圏にはこのような六角形構造は見あたらない。動画など詳しくはこちらへ【Cassini 12.09】

…まるで木星の大赤斑のような不思議な現象ですね!

政府の「月探査に関する懇談会」が9日開かれ、座長の白井克彦・早稲田大総長が「2020年ごろまでに月の南極にロボット用無人基地を建設し、25年をめどに月の裏側の石を地球へ持ち帰る」という探査目標を、座長案として示した。

この計画の実施には総額約4000億円かかるという試算も、内閣府が公表した。同懇談会は、この座長案を軸に議論を進め、来年6月ごろ、政府の宇宙開発戦略本部(本部長・鳩山首相)に報告書を提出する。

座長案では、まず15年ごろに日本独自の探査機を月の表側に着陸させる。20年ごろまでに造る南極の無人基地は、ロボットに電力を補給する。さらに25年ごろ、ロボットが月の裏側で収集した石を地球に持ち帰る。科学研究や資源利用を目指す。【読売 12.09】

政府の行政刷新会議(議長・鳩山由紀夫首相)が、平成22年度予算の概算要求の無駄を洗い出す事業仕分けで「事実上の凍結」と判定された次世代スーパーコンピューター(事業費267億円)の判定結果について、見直しのための公開討論会を開催する方針であることが9日、分かった。予算を要求している文部科学省の責任者やコンピューターに詳しい専門家を交えての再仕分け作業となる。

関係者によると、刷新会議は開催場所や出席者の調整に入っており、早ければ来週にも実施したい考えだ。国会議員の「仕分け人」は含めず、専門家を中心とした議論を想定している。

同会議が再仕分けを行うのは初めて。スパコンを特別扱いするのは、判定結果をめぐり、ノーベル賞受賞者が「科学技術で世界をリードするとした政権の目標との整合性が理解できない」(小林誠氏)と反発するなど、科学者や産業界、世論の批判が強いからだ。

また、菅直人副総理・国家戦略担当相(科学技術担当相)は、スパコンへの予算計上を「見送りに限りなく近い縮減」とした判定結果について、「当然、見直すことになる」と語り、予算編成過程で復活させる意向を示している。

一方、首相が議長を務める政府の総合科学技術会議は9日、スパコンについて「必要な改善を行いつつ推進する」とし、判定結果を覆すよう結論づけた。【産経 12.10】

下は、土星周回探査機「カッシーニ」が撮影した、Gリング。キメの細かい微粒子で出来上がった輪であり、近年、埋もれた“微衛星”(ムーンレット)の存在がカッシーニによって確認され、これらが粒子の供給源になっていると考えられている。

 

撮影日は今年10月9日。画像の下半分が黒いのは土星本体の影に入っているからとのことですが…位置関係がなんかつかめないなぁ…^^; 大きいサイズはこちらへ【Cassini 12.01】

ロシア連邦宇宙局(FSA)は、野口宇宙飛行士が搭乗するソユーズ宇宙船(21S/TMA-17)の打上げ日を下記のとおり決定いたしましたのでお知らせします。

野口宇宙飛行士は、第22次/第23次長期滞在員としてISSに約6ヶ月滞在し、来年5月頃、ソユーズ宇宙船(21S/TMA-17)で帰還する予定です。

打上げ日時:平成21年12月21日(月) 6時51分(日本時間)
        平成21年12月21日(月) 3時51分(バイコヌール時間)

打上げ場所:バイコヌール宇宙基地(カザフスタン共和国)

搭乗員:オレッグ・コトフ (FSA)
    野口 聡一 (JAXA)
    ティモシー・クリーマー (NASA)

プレスリリースはこちらへ【JAXA 12.07】

5日、ソユーズTMA−17正規およびバックアップクルーと、ロシア宇宙庁アナトリー・ペルミノフ長官以下関係者達がお茶会を開いた。これは公式な会合で、和やかな雰囲気の中で懇談が行われた。

ソユーズTMA−17は今月21日、国際宇宙ステーション(ISS)へ向けて打ち上げられる。正規クルーはオレグ・コトフ、野口聡一およびチモシー・クリーマーの3飛行士。一方、バックアップクルーには古川聡飛行士が含まれる。

会合の席上、ペルミノフ長官は「昨日、RSCエネルギア社での設計局長会議にて、射点での打ち上げ準備作業にゴーサインを出す決定を下した」と挨拶。続けて、クルーのISS滞在中、2機のプログレス宇宙船による補給と3度のスペースシャトル訪問、小型科学モジュール「MRM−1」の接続などが行われると語った。

 

コトフ飛行士は予防医学などを専門としており、被験者としてもなど、豊富な体験を持つ。それにひっかけて、ペルミノフ長官は笑みを浮かべながら次のように話を振った。

「ISSの仲間達は、ホンモノの医者がやってきてきっと嬉しいでしょうね。」

これに対しコトフ飛行士は、「気分的によいものだと思います」と答えた。(通常、ISS滞在クルーの中に必ず医者がいるとは限らない。それゆえメンバーの中には、応急処置などはできるよう医学訓練を積んだものが必ず含まれる。)

ちなみに同飛行士は、ロシアで100番目の宇宙飛行士である。

お茶会の最後、クルーはめいめい、フォルティスのクロノグラフ(腕時計)を授かった。一方、クルーから長官に対し、公式ポートレイトが手渡されたが、それにはちょっとしたサプライズが施されていた(下)。
 
3人、マスクをしているのだ。「豚インフルに抗する決意表明です」とコトフ飛行士が言葉を添えた。(カードの言葉: H1N1 決して通さない!)

詳しくはこちらへ【Roscosmos 12.05】

…ISSにインフルを持ち込まないという決意なのかなぁ。

21日に打ち上げられるソユーズTMA−17宇宙船の帰還カプセル内に吊されるマスコットは、オレグ・コトフ飛行士が持ち込む「ディムラー」(DimLer)と名付けられた黒猫のマスコットとのこと。

このようなマスコットは、ガガーリンの飛行の時からカプセルに持ち込まれている。これを吊しておくことで、無重力になった瞬間が判断できる。打ち上げのライブ中継などでも時々、無重力になった瞬間、マスコットがフワフワと浮かぶ姿を目にすることができる。浮かぶこれを飛行士がつついていることもある。

ちなみに「ディムラー」は、コトフ飛行士の一男一女の名、「ディミトリー」(Dmitry; Dima)と「ワレリア」(Valeria; Lera)から文字を取ってつくられている。

詳しくはこちらへ【Roscosmos 12.04】

ロシアの宇宙船ソユーズで今月21日に国際宇宙ステーション(ISS)へ打ち上げに臨む野口聡一宇宙飛行士(44)は3日、モスクワ中心部の「赤の広場」にある故ガガーリン宇宙飛行士の墓参りをして、安全な航行を祈った。

ガガーリンはソ連時代の1961年、人類で初めて宇宙を航行した国民的英雄。ソユーズで宇宙を航行する飛行士は、打ち上げ前に同氏の墓に献花する慣例がある。

野口さんは8日にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地へ移動し、打ち上げに備える。ISSでは日本人飛行士として最長となる6カ月の滞在の予定。【毎日 12.03】

米ロの第1次戦略兵器削減条約(START1)がグリニッジ標準時5日午前0時(日本時間同日午前9時)、失効した。両国は、期限内に後継の核軍縮条約を署名できなかったが、失効後も「条約の精神」にのっとって協力することで合意、早期の交渉妥結に向けて協議を続ける。

オバマ大統領とメドベージェフ大統領は失効に先立つ4日に発表した共同声明で、「可能な限り早い日に新条約発効を達成する」との決意を表明した。両首脳は国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)の開かれるコペンハーゲンで18日に会談する可能性がある。【時事 12.05】

宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、2010年度にH-IIAロケットにより小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(イカロス)」の打ち上げ(金星探査機「あかつき」と同時に 小型相乗り衛星として打ち上げ)を予定しています。

本キャンペーンでは、「イカロス」(右・想像図)及び2010年末に米国で打ち上げが予定されている米国惑星協会の「Light Sail-1」について、相互にミッション応援キャンペーンを実施致します。

JAXAでは、世界中からメッセージを募り、アルミプレートやメディア媒体(DVD)に印刷して「イカロス」と「Light Sail-1」に取り付けます。本キャンペーンが国際交流の輪を広げ、ソーラーセイル研究の理解を深めるよい機会になることを願っています。キャンペーン概要は下記のとおりです。

1. キャンペーン名称
 「君も太陽系をヨットに乗って旅しよう!」

2. 募集期間
 2009年12月4日(金)〜 2010年3月14日(日)

申し込み方法など詳しくはこちらへ【JAXA 12.05】

NASAが、国際宇宙ステーションやそこでの活動で撮影された画像を使ってつくったカレンダーをリリースしています。これいいです^^

    

ダウンロードはこちらへ【NASA】

国立天文台、ドイツ・マックスプランク研究所などの研究者からなる研究チームが、すばる望遠鏡に搭載された新コロナグラフ撮像装置HiCIAOを用いて、太陽型星を周回する惑星候補天体を直接撮像により発見しました。

発見されたのは木星質量の約10倍と推定される2つの惑星候補天体で、主星からの距離は、太陽系でいうと海王星と天王星の距離に相当します。その温度は摂氏約330度であり、これまでに太陽型星の周りで発見されてきた伴星に比べると非常に低温です。太陽型星の周りに、今回ほどはっきりとした惑星候補天体が写し出されたのは初めてのことです。

我々の太陽系とよく似たサイズの惑星系において、木星よりも巨大な惑星候補が発見されたことは、現在の惑星系形成理論では説明が困難であり、今後の研究に大きなインパクトを与えるものです。この研究には、従来のコロナグラフを超える高い性能をもつHiCIAOと、大気による星像の乱れをリアルタイムで補正する補償光学装置の組み合わせが威力を発揮しました。すばる望遠鏡では、同装置を用いた太陽系外惑星の直接撮像探査を集中的に行うプロジェクトが今年10月から開始されており、太陽系に似た惑星系は普遍的かどうかが解明できると期待されます。

この観測成果は、米国の天体物理学専門誌「アストロフィジカル・ジャーナル・レター」に掲載予定(2009年11月5日受理済)です(論文筆頭者:C. タールマン)。

詳細と各種画像はこちらへ【国立天文台 12.03】

今月21日、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地より打ち上げられるソユーズTMA−17宇宙船には野口聡一飛行士が搭乗する。この打ち上げはNASA・TVでライブ中継される。

中継は午前6時(日本時)より開始。リフトオフは午前6時51分が予定されている。その他、プログラムの詳細はこちらへ【NASA 12.03】

英マンチェスター大学のジョドレルバンク宇宙物理学センター(JBCA)の研究者たちが、見つかっている中では最も高温の天体を発見した。その温度は20万℃に達し、太陽のざっと35倍もの温度である。

この天体は、「バタフライ星雲」(バグ星雲)として知られる、さそり座のNGC6302の中に見つかった白色矮星。この星雲はいわゆる「惑星状星雲」と呼ばれる、恒星が死にゆく姿。赤色巨星の末期、芯では白色矮星が形成され、取り巻くガスは流れ出していくが、それが矮星の強い磁場で収束し両極へ広がっている。

下はそのNGC6302で、広がったガスがまるで羽を広げた蝶や昆虫のように見える。観測対象としてはメジャーなものであるが、しかし肝心の、あるはずの白色矮星が所在不明だった。ガス雲観測データからその表面温度は20万℃を超えると外挿されていたが、この数値は見つかっている天体の中では最も高温なものとされてきた。

 

ところがJBCAの研究チームは、この天体を見出すことに成功したのである(下・白丸の中)。

 

上に掲げた2枚の画像は今春の改修ミッションでグレードアップしたばかりのハッブル宇宙望遠鏡で撮影されたもので、ワイドフィールドカメラ3の能力が発揮された格好もなった。もちろん過去にもハッブルで撮影されたことはあったが、発見には至らなかった。

この成果は「アストロフィジカル・ジャーナル」誌に掲載される予定。詳しくはこちらへ【Jodrell Bank Centre for Astrophysics 12.02】

こちらはホンモノのバタフライ…国際宇宙ステーション(ISS)で、1日までに4羽のチョウが誕生した。下はその姿である。

 

これは、バイオサーブ・スペーステクノロジーズ社などの協力で実施されているもので、全米の子どもたちや学生が推移を見守っている。先月16日、シャトル「アトランティス」でISSに持ち込まれたのだが、この時はイモムシ。その後さなぎとなり、30日に2羽が羽化し、1日までに残りも羽化して計4羽となった。

詳しくはこちらへ【SpaceRef 12.02】

東大などの研究グループは3日、南米チリにある標高5640メートルの高地に建設したアタカマ望遠鏡で、天の川銀河の中心にある冷たいガスがブラックホールの方向に引っ張られていく様子を、地上から初めて鮮明にとらえることに成功したと発表した。

望遠鏡に取り付けた中間赤外線カメラでの初観測の成果。このカメラは惑星が誕生する前段階でガスが集まりだし、わずかに熱を帯びた状態を観測できる手段として注目されているが、赤外線は大気中の水分に吸収されてしまうため、地上からの観測は難しかった。望遠鏡を高地に建設したことで、大気の影響を最小限にできたという。

観測したのは、地球から約2万4000光年離れた天の川銀河の中心に近い部分。マイナス170度ほどの低温のガスやちりの固まりがあり、それがブラックホールのある方向に引っ張られ、ゆがんでいる様子が撮影できた。代表の吉井譲・東大教授は「今後は地球のような惑星ができる様子を詳細に観測していきたい」と話している。【読売 12.03】

ロシアの宇宙船「ソユーズTMA17」で今月21日に国際宇宙ステーション(ISS)に打ち上げられる野口聡一宇宙飛行士(44)が3日、モスクワ近郊のガガーリン宇宙飛行士訓練センターで記者会見した。野口さんは先月下旬に受けた最終試験に合格。「ここからは僕の知らない世界。一人の宇宙ファンとして幸福に感じており、ISSで大いに暴れたい」と抱負を述べた。

野口さんのISS滞在期間は日本人として最長の6カ月。「ISSの生活に日本の季節感を取り入れる」ため、2月の節分に豆まきをしたり、3月のひな祭りにチラシずしを作り、同僚に振る舞う計画も明らかにした。【毎日 12.03】

サッポロビールは3日、世界で初めて宇宙を旅した大麦を100%使ったビール「サッポロ スペースバーレイ」をインターネット限定で同日から発売したと発表した。330ミリリットル瓶が6本入ったセットが1万円。250セットの限定。

同ビールの大麦は、平成18年に5カ月間、宇宙を滞在した大麦品種「はるな二条」の子孫を使った。今回のビールの売上金は、子供の科学教育促進向けなどに全額寄付するという。【産経 12.03】

観測史上最大規模として知られる超新星爆発が、星が“死体”を一切残さずに最期を迎えるという極めて珍しい種類の爆発だった可能性があることが、最新の研究でわかった。この超新星SN 2007biは、太陽の140倍以上の質量を持つ超大質量星が起こすと理論上考えられていた“対不安定型超新星爆発(pair-instability supernova)”を起こしたとみられる。

ほとんどの超新星爆発は、ブラックホールか、中性子星と呼ばれる非常に密度の高い星の残骸を残す。しかし対不安定型超新星爆発の場合、爆発のエネルギーが非常に大きいため、星全体が吹き飛び、残骸が残らない。ただ、太陽の100倍を超える質量の星は極めて少ないため、それが超新星爆発を起こす瞬間をとらえるのは非常に困難であった。

SN 2007biは、自動式望遠鏡を使用して撮影した遠く離れた矮小銀河の中に存在が確認されたもので、通常の超新星爆発の約40倍もの明るさを持ち、爆発の明るさが最大に達するまでにかかった時間も通常の約3倍であった。「超新星爆発がここまで明るくなり、ここまで長く時間がかかったことを考えると、極めて質量の大きい星だったに違いない」。研究の共著者で、カリフォルニア州にあるローレンス・バークレー国立研究所の宇宙物理学者ピーター・ニュージェント氏は語る。

続きはこちらへ【ナショナルジオグラフィクス 12.03】

12月を迎えたロシア欧州部は異常な暖冬に見舞われており、首都モスクワでは2日午後、19世紀に気象観測を開始して以来、同日としては最高の8.1度を記録した。この時期、平年の平均気温はマイナス4度で、12度以上も上回っている。同日の過去最高記録は1898年に観測された7度だった。

ロシア国営テレビによると、モスクワ動物園ではクマが1週間以上も冬眠に入れず、飼育舎内をいらいらした様子で歩き回っている。

インタファクス通信によると、モスクワの北西約200キロのトベリ市の植物園では、サクラソウ、クロッカスなどが11月初めに芽を出し、今では花が咲き始めた。バラも夏以降、花が咲き続けている。同植物園関係者によると、これら南方原産の植物がこの時期に咲き乱れているのは「開園以来初めて」という。【時事 12.03】

1日に帰還したソユーズTMA15宇宙船が、国際宇宙ステーション(ISS)から離脱した直後に、ISSから撮影されたその姿。漆黒の中に、静かに浮かんでいます…

 

詳しくはこちらへ【Roscosmos 12.02】

下は、南大西洋・サウスサンドウィッチ諸島のうちの3つの島、ソーンダース島、モンタギュー島およびブリストル島で形成された雲のウェーブ。11月23日、NASAの地球観測衛星「テラ」で撮影されたもの。

 

まるで船の船首が水面に立てる波面のように、雲がなびいている。これは左から右に流れる空気が島の火山によって乱されている様が、雲によって描き出されているものである。大きいサイズはこちらへ【Earth Observatory 11.25】

…日本周辺でも、冬型の気圧配置の時、富士山や韓国・済州島でこのような現象が起きている衛星画像が撮影されたりします(北西から流れ込む強い寒気が山に当たって、上のように波を立てます)。

1日、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在していた第21次長期滞在クルーのロマン・ロマネンコ、フランク・ディベナならびにロバート・サースクの3飛行士が、ソユーズTMA−15宇宙船で帰還した。

 

ソユーズに乗り込んだ3飛行士は午後0時56分(日本時)、ISSを離脱。その約3時間後の午後4時15分、宇宙船がカザフスタンの着陸レンジに着陸した。現地は気温−5℃で、雲が空低く立ちこめており、着氷の恐れありとの判断で救助ヘリコプターの使用が見送られた。代わりに大型駆動車で回収要員が駆けつけたという。

彼らはISSに187日間滞在した。詳しくはこちらへ【Roscosmos 12.01】

ソ連/ロシア時代の卓越した宇宙船設計者であり、1964年10月にはウォスホート1号で宇宙飛行を経験したコンスタンチン・フェオクチストフ氏が11月21日、モスクワで死去した。83歳だった。

詳しくはこちらへ【Energia 11.24】

…氏のプロフィールと活躍について、当サイトのこちらの記事へも掲載しています。彼がボストーク宇宙船の開発に関わった話を少し…。
http://spacesite.biz/ussrspace_vostok1.htm

土星の衛星「タイタン」の両極にはメタンの湖があることが、土星周回探査機「カッシーニ」によるレーダー観測で明らかとなっている。ところが北極域と南極域では、その分布に大きな差がある。簡単に言えば、湖が多いのは北極側で、南極域は数が少ないのだ。

タイタンの地軸は傾いており、それゆえ両半球に季節変化がある。これはメタン循環系に大きな影響を与え、このことが湖の差の大きな要因として考えられるが、それ以外に土星の公転軌道の扁平も深く関わっている可能性がこのほど指摘された。

この説を発表したのは、カリフォルニア工科大学やジェット推進研究所などの研究機関に所属する研究者たちからなるチーム。論文は「ネーチャー・ジオサイエンス」誌オンライン版11月29日号に発表された。

2004年から土星を周回するカッシーニは、頻繁にタイタンへ接近し、極域のレーダー観測を行ってきた。その結果、北極域の湖の面積は南極域の20倍に達することがわかっており、部分的に溜まった湖や干上がったそれはおびただしい数に上ることも明らかになっている。(下・今年1月に公開された両極のレーダー地図。赤く縁取られたのが湖岸で、湖の総面積は北極域(左)のほうが圧倒的に広いのがわかる。)

 

研究者たちは当初、両極の地勢に何らかの根本的な違いが存在するのではと考えたが、そのようなものは何もないことがわかった。代わりに、季節の変化を主因と考えるようになった。土星は約30年弱で太陽を公転する…大雑把に言えば夏と冬が15年周期で入れ替わる。この変化はメタンが雨で降ったり、或いは蒸発したりという循環運動を強く支配すると考えられ、北極域でメタン湖が多いことの説明も容易そうである。

しかし、研究チームのオード・アーロンソン氏は、この考え方には難点があるという。この場合、蒸発に伴う水位減少は年間1メートルに達することなるというのだが、湖の深さは平均数百メートルはあると見積もられており、これでは15年周期で湖を満水にしたり干上げたりすることはできない。加えて、季節変化だけでは干上がった湖の数の違いを説明することができない。北極域には南極域と比べて、干上がった湖が3倍、少しだけ溜まったそれが7倍もあるのである。

アーロンソン氏は言う。「季節変化は全球的なメタン輸送に関わっていることでしょうが、それが全てではありません」と続け、より有効な説明として、土星の公転軌道の楕円性があるという。

これはちょうど、地球にも見られる長期的な寒暖変化と同じ理屈である。地球にはミランコビッチサイクルのような万年スパンの温暖期と寒冷期の変化があるが、これは公転軌道が楕円であること、しかも長期的な軌道変化があるため、太陽との距離が季節や時代によってかなり違ったものになることを反映したものである。

土星の場合、南半球が夏の時、北半球が夏の時に比べて12%も太陽に近い。その結果、南半球の夏は短いが陽射しが強いということになり(太陽に近いほど軌道速度が速いため、それゆえその期間が短い)、北半球の夏は穏やかな光線で長く続くということになる。

そうしてこの不均衡が、メタンが北極域に集中し、結果として湖がたくさんある理由なのではないかと研究チームは主張しているのである。詳しくはこちらへ【Cassini 11.30】

…タイタンの両極はいまちょうど季節が入れ替わる頃で、北半球は春、南半球は秋となっています。カッシーニの観測では、南極域に、1〜2年内に新たに出現したメタン溜まりも見つかっており(詳細)、これは雨のせいではないかと考えられています。

要は湖の形成には、短期的には季節変動の影響は大きいが、しかし長期的には軌道の効果が蓄積し、北極域にメタンが集中=湖形成が活発、というのが今回の主張。メタンの湖を巡っては、「大気中からの降雨では足りない。地下にメタンリザーバーがあるのではないか」という説もあります。実はかなり複雑な循環系があるのかも知れませんね。面白いです^^

国内で最も古い天文同好会「東亜天文学会」(本部・大津市)が、運営上の意見対立から幹部が分裂し、会員向けの月刊機関誌「天界」が別々に発行される異例の事態になっている。

東亜天文学会は1920(大正9)年9月に、京都大花山天文台(京都市山科区)の初代台長を務めた故山本一清さんが設立した。会員は、天文愛好家を中心に全国に約900人を数える。「天界」も月刊で1000号を超える歴史があり、会員が新しい彗星(すいせい)や小惑星の発見を同誌で報告することも多い。

関係者によると、彗星や小惑星の軌道計算の権威として知られる中野主一さん(兵庫県洲本市)が昨年、理事長に就任した。会が毎年授与している天体発見賞の候補者選考で、対象者を「国内在住」に限定している会則をめぐって紛糾し、中野さんは今年7月に理事長辞任を表明した。その後、人事が混乱し、理事長が2人となる「異常事態」となった。

こうした中で、長谷川一郎会長(81)=元大手前大教授(天文学)、神戸市=たちは「天界」の10月号、11月号を従来通り発行した。これとは別に、中野さんが編集人となって「天界」の10、11月合併号を発行した。表紙のデザインはほぼ同じで、内容の異なる2誌が会員に届いている。

「天界」は来年1月号から一本化することで双方が合意したというが、和解に向けた話し合いはこれからで、長谷川会長は「宇宙のロマンを追い求める会でこのようなことが起きたことは残念。一刻も早い解決を目指す」と話している。【京都新聞 12.01】

今年の南極上空のオゾンホールは9月26日にピークを迎え、その大きさは1979年に衛星観測が始まって以来、10番目のサイズだったという。米海洋大気局(NOAA)が発表した。

   

今年の南極オゾンホールの最大面積は2380万平方マイルで、北米大陸より僅かに狭いという値。ちなみに最大のホールは1993年10月6日に記録されている。詳しくはこちらへ【NOAA 11.17】

宇宙航空研究開発機構と理化学研究所は30日までに、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」船外施設に7月設置した「全天X線監視装置(MAXI)」が、約2カ月で宇宙の全方向をX線で観測し、カラー画像データを得たと発表した。MAXIは、全天X線観測では英日米の天文衛星に続く4代目だが、約2カ月で終えたのは過去最速という。

また、おうし座やおおぐま座などの方向で、X線で突発的に明るくなった天体を5個発見し、世界各地の天文台などに速報した。全天の観測データは12月中旬に公開される見通し。観測が続くにつれて感度も高くなり、ブラックホールや宇宙の大規模構造の解明が進むと期待される。【時事 11.30】

来月21日にソユーズTMA−17宇宙船で国際宇宙ステーション(ISS)へと向かう正規クルーの訓練が、27日、終了した。クルーはオレグ・コトフ、野口聡一ならびにティモシー・クリーマーの3飛行士である。

 

訓練にはバックアップクルーも並行して参加しているが、彼らも終了。最後の試験は両クルーとも“エクセレント”の評価だったとのこと。詳しくはこちらへ【Roscosmos 11.27】

NASAの月面インパクト探査機「エルクロス」の突入で巻き上げられたチリを分析していた研究チームは、月面に存在する水の大部分が彗星由来であるとする新説を提唱した。

月面に存在するとされてきた水の由来については、太陽風の水素原子が土壌中の酸素原子に捕らえられた結果とする説がよく知られているが、正確なところはわかっていない。

水を彗星起源と考える根拠として、チリのスペクトル中に揮発性物質が確認されたことがあるという。これは炭素や水素を含む物質で、例としてはメタンやエタノール、アンモニアや二酸化炭素がある。「エルクロスは揮発性リッチな場所に突入したようです」と語るのは、エルクロス主席研究員であるトニー・コラプリート氏。

このような物質は、月が形成された数十億年前に殆ど失われたものと考えられている。したがって太陽風により水が生成されたのであれば、それは純水に近いものであり、揮発性物質は含まないはず。一方彗星はそのような物質を含んでいるゆえ、月の水は彗星がもたらしたと考えるのが妥当ではないのかというのが、主張である。

詳しくはこちら【SpaceDaily 11.27】

…参照したスペースデーリーの記事によると、詳細はニューサイエンティスト誌に掲載されているようです。

三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は28日午前10時21分、政府の情報収集衛星「光学3号機」を搭載したH2Aロケット16号機を、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げた。約20分後、衛星を無事分離し、予定軌道への投入を確認。打ち上げは成功した。

H2Aの打ち上げは7号機以降、10機連続の成功となった。

情報収集衛星は北朝鮮などの軍事関連施設の監視が主目的の事実上の「偵察衛星」。光学衛星と夜間や雲がかかっても監視できるレーダー衛星の1組2基で情報収集する。光学3号機は設計寿命(約5年)を過ぎた光学1号機の代替衛星。安全保障上の理由から詳細な能力は公表されていないが、地上の物体の識別能力がこれまでの1メートルから数十センチに向上している。

打ち上げ費用は約94億円。光学3号機の研究開発費用は総額約487億円という。

政府は、天候などに左右されず地球上のどの地点でも1日1回は撮影できる「2組4基」態勢での運用を目指している。03年11月にH2A6号機の打ち上げに失敗し1組2基を失ったが、06年9月に光学2号機、07年2月にレーダー2号機の打ち上げに成功。これにより「2組4基」態勢が確立。だが同3月にレーダー1号機でトラブルが発生、現在は「2組3基」の変則態勢で運用している。

政府はこうした事態を解消するためレーダー3号機を11年度に打ち上げる予定で、成功すれば「2組4基」態勢を回復できる。【毎日 11.28】

宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)のネットワーク応用実験の一環として、一般広報・利用促進等を目的としたクリスマスメール配信を実施します。本イベントは、「きずな」を経由させるメールの送受信を一般参加型とすることで、「きずな」ミッションに対する、より一層の理解を深めていただくことを目的としております。(下・メールカードの例)

 

※ネットワーク応用実験とは、実証済みの技術による広報・普及等を目的とした実験のこと。

1.実験内容
 「宇宙から メリークリスマス。」
  =超高速インターネット衛星「きずな」を使って大切な人へメッセージを届けてみませんか=

2.登録期間 平成21年11月27日(金)〜平成21年12月18日(金)17時まで

登録方法など詳しくはこちらへ【JAXA 11.27】

27日に帰還したアトランティスの写真をいくつか。

        アトランティス、タッチダウン!白煙吹くタイヤ!
 

タッチダウンを見守る関係者たち。彼らはシャトル停止後、駆け寄って作業につきます。
 

    ブレーキシュートを広げて減速!野鳥も飛び立っていきます
 

その他の画像はこちらへ【photo: NASA KSC】

シャトル「アトランティス」(STS−129)が日本時間27日午後11時44分、ケネディー宇宙センターに帰還しました。お疲れ様でした!

24日、ロシアの宇宙開発企業ラボーチキン公団では、同国の金星探査計画「ベネラD」の設計局長会議が開かれた。ここでは無人金星探査機の技術や素材、プロジェクトの進行スケジュールなどが話し合われた。

会合には機械製造中央研究所(TsNIIMash)、宇宙科学研究所(IKI)およびモスクワ航空研究所(MAI)の関係者も出席した。

ロシアはその宇宙プログラムの中で、金星の大気と表面の探査を行うことを謳っており、探査機の打ち上げが2016年に予定されている。(下は公表された探査機イラスト。茶色の球体の中に着陸機が入っている。)

  

今回の会合では、インパクトを増強するため、打ち上げロケットに「アンガラ」を使用することも提案された(アンガラはロシアが開発中の次世代ロケット)。また、高圧チャンバーの新造もしくは関連機関にある類似施設を利用することを前向きに検討するよう、指摘がなされたという。

詳しくはこちらへ【NPO Lavochkin 11.26】

…高圧チャンバーは金星大気を再現するものでしょう。ベネラ計画で使われたチャンバーがあるはずですが、恐らく数十年放置のままで、使えないのかも知れませんね(?)。

バスはフォボス・グラント探査機と共通のようですが、太陽に近いため太陽電池パネルは小さいものになっています。また、着陸機の入る突入カプセルの回りに茶色の円錐型カプセルがついていますが、これは大気層を飛ぶバルーンを納めたものとのこと。このミッションでは着陸機を地上に降ろすのと同時に、大気中に複数のバルーンを投下しその動きを追うことで大気運動を追跡する予定です(80年代のベガ計画と似ています。ただベガの場合、バルーンはカプセル中に潜ませて大気下降中に放球されましたが、今度のミッションの場合は独立して投下されるようですね)。なお、当初、着陸機は1ヵ月ほど稼働するような構想でしたが、極限環境下でその期間の稼働は難しいと判断されたようです。

2003年にロシアの宇宙計画で明らかになって以来、探査機のデザインは少しずつチェンジしてきました。それら詳しくはこちら

下は、国際宇宙ステーション(ISS)で23日に行われた船外活動の合間に撮影された一枚。ぶら下がった2機、左はソユーズ宇宙船で右はプログレス貨物船。まさに係留という感じでぶら下がってるなぁ… 大きいサイズはこちら

 

下は、25日、ISSを離脱直後のアトランティスから撮影された一枚。眼下の地球がとても美しいです^^

 

大きいサイズはこちらへ【photo: NASA】

火星にはかつてミシガン湖(約5万8000平方キロ)ほどの大きさの湖が存在していたかもしれない。その証拠となる鉱物が、火星の南半球にある衝突クレーターの内側に“バスタブリング(浴槽の水際にに残る湯垢の輪)”状に残っているのが発見されたのだ。“化石湖”の化学構造を研究する場所として、このコロンブスクレーターが最適であることになる。

研究を率いたコーネル大学のジェームズ・レイ氏によると、水路の跡と思われる地形の存在や、三角州だったことをうかがわせる堆積物などを手掛かりに、これまでに数百個のクレーターが化石湖の候補として挙げられている。

しかし、NASAの火星探査機マーズ・リコナイサンス・オービタ(MRO)から新たに送られてきた画像から、水がないと形成されない含水鉱物である粘土と硫酸塩が交互に重なった地層がコロンブスクレーターにあることが明らかになった。

「オーストラリア西部にある、酸性度が比較的高く塩分が濃い湖の中にも、コロンブスクレーターと同様の鉱物が見られるものがいくつかある」とレイ氏は語る。さらに、このクレーターは、地下水だけを水源としていたと考えられる数少ない化石湖の候補のひとつだという。「雨が流れ込んでいたとしたら水路があるはずだが、コロンブスには無い」。

コロンブスクレーターができたのは、約46億年前から35億年前まで続いたノアキアン期という温暖湿潤な時代である。 続きはこちらへ【ナショナルジオグラフィック 11.27】

下は、土星周回探査機「カッシーニ」が撮影した土星のオーロラ。集中観測が10月5日から8日までの間に行われ、この間の通算観測時間81時間で取得された472フレームの一枚で、これらを繋げた動画も作成され、公開されている。

 

カッシーニによるオーロラ観測は、以前も紫外および赤外線波長で行われたことがある。だが今回は、可視光波長によるもの。フレームあたりの露出時間は2〜3分間とのこと。

オーロラは太陽風が惑星の磁場に捕らえられ、極域に流れ込み、それが大気上層で分子を励起し生じる発光現象。地球のそれが高度100キロ〜500キロの範囲で生じるのに対し、土星のそれは1200キロの高度で発生している。これは地球大気(分子量の大きい窒素や酸素)に対し、最も軽い水素が土星大気の主たる成分であり、それゆえ高空まで広がっていることによる。

画像はもともと白黒で取得されているが、オーロラは際だつようにオレンジで着色されていることに注意。また、観測中の宇宙線ノイズやレンズフレア、ドット落ちなどは取り除いてある。

大きいサイズや動画、詳細はこちらこちらへ【Cassini 11.24】

これまでに見つかった褐色矮星の中では最も若いものが見つかった。これは、未解明の部分がなお多い褐色矮星の進化を研究する上で貴重なサンプルとなりそうである。

褐色矮星は、よく知られているように、通常のガス惑星よりは遙かに大きいが、恒星として燃えるには足らない、中途半端な天体。質量が足らないため中心部で核融合が起こらず、代わりに重力解放熱を放射するのみであり、それ故低温のため観測にも引っかかりにくい。だが近年は、系外惑星捜索の中で発見されるものが多くなっている。

天体の進化論を考える中で素朴な疑問は、褐色矮星の誕生は惑星的なのか、それとも恒星的なのか、ということだ。褐色矮星は恒星や惑星が誕生する環境とほぼ同じ質の状況で形成される。しかし未だ、それがどのように形成されていくのか、明解な解答は見つかっていない。

赤外線=熱を観測するスピッツアは、2005年、「バーナード213」と呼ばれる領域のガス雲を観測した。誕生過程にある褐色矮星や恒星は星間ガスの“胎内”の中に包み込まれており、直接見ることはできない。しかし赤外線であれば、胎内を透かしてみることができる。この領域はそのような星のゆりかごとして知られる場所であり、格好の場となっている。

この観測の結果、“赤ちゃん褐色矮星”らしき天体の存在が確認された。しかも、双子である(下)。これは、その他の赤外線望遠鏡による追観測でも確認された。

    

スペイン・宇宙生物学研究所(Centro de Astrobiologia)のデビット・バラード氏を中心とする合同研究チームは、これが低質量恒星の誕生過程に似ていると見ている。さらに彼らは、同領域の過去観測データを掘り起こし、その双子の動きを遡ることに成功している。こうした精力的な調査と分析の結果、双子が誕生過程にある褐色矮星という結論に至ったという。

今後さらなる観測と分析で、よりはっきりしたことがわかるものと期待されている。詳しくはこちらへ【Spitzer 11.23】

下は、22日に国際宇宙ステーション(ISS)で撮影された一枚。まばゆい太陽!

 

地平線から太陽が顔を出した瞬間。一連の写真はロシア棟からシャトルクルーによって撮影されたとのことです。

 

ISSでは3回目の船外活動も無事終了し、シャトルクルーは帰るのみとなりました。【photo: NASA】

欧州宇宙機構(ESA)の地球観測衛星「クライオサット2」が、フライトアクセプタンスレビュー(FAR; 飛行受け入れ検査)を通過した。FARは、全てのコンポネンツがフライトレベルにあることを確認するものである。

クライオサット2は、高度700キロの軌道上から、極域の氷の厚さをセンチメートルの精度で観測し、その変化を捉える。地球温暖化の影響を定量的に見出し、環境の変化を精密に測定するのが目的である。

ESAは、2005年10月にクライオサットを打ち上げたことがあったが、この時は打上げロケット「ロコット」の最終段が点火せず、軌道へ投入することができなかった。衛星は墜落し、北極海の藻くずになったとされているが、ESAはリベンジすることを表明していた。それが今回の「クライオサット2」である。

クライオサット2は1月12日にバイコヌール宇宙基地へと搬送され、2月25日、ドニエプルロケットで打ち上げられることになっている。詳しくはこちらへ【SpaceRef 11.22】

下は、シャトル「アトランティス」(STS−129)クルーのマイク・フォアマン飛行士。21日の第2回船外活動の一コマ。この活動では「コロンバス」モジュールへのアンテナ取り付け等が実施されました。

 

下は、第2回船外活動中に撮影された、「ミニ研究モジュール」(MRM−2)。とても美しい光景ですね。

 

【photo: NASA】

AFP通信が23日伝えたところによると、南極海で100以上の氷山がニュージーランドの南島に向かって漂流していることが衛星写真で確認された。同国海事当局は付近を航行する船舶に注意を呼び掛けている。

オーストラリア南極局の氷河学者ニール・ヤング氏によると、氷山はニュージーランド領オークランド諸島沖を通過し、北東へ約450キロの南島方向にまとまって移動している。この中には200メートル以上の幅の氷山もあるという。

ヤング氏は氷山の数は数百に上る可能性もあると指摘。これらの氷山は、地球温暖化で海水温と気温が上昇する中で、南極大陸から分離した巨大な氷の塊が割れてできたと説明した。ニュージーランドに多数の氷山が接近すれば2006年以来になるとされる。【時事 11.23】

米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル「アトランティス」の任務で、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在しているランディ・ブレズニク飛行士が22日、宇宙で女児誕生の知らせを受けた。

ブレズニク飛行士の妻、レベッカさんは22日未明、第一子となるアビゲイルちゃんを出産した。

ISS滞在中に2度の船外活動が予定されているブレズニク飛行士だが、この日は半日間の休暇を取っており、出産が船外活動に重なることなく、待望の知らせを受け取った。

ブレズニク夫妻は子どもが持てないと診断されていたため、昨年にウクライナから男児の養子を迎えたところ、その3カ月後にレベッカさんの妊娠が分かったという。

アトランティスは、シャトル引退後のISS維持に必要な予備部品を運ぶ11日間のミッションのため、16日にフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた。27日に帰還する予定。【ロイター 11.23】

国際宇宙ステーション(ISS)では船外活動など作業が続いています。当サイトでもメモを残していきたいところですが、なかなか手が回らず(^^; 公開されている写真を眺めて楽しむことにしますw

下は、18日、ISSにアプローチするシャトル「アトランティス」。第21次滞在クルーが撮影したもので、ソユーズ宇宙船が太陽に照らされて輝いています。上方に見える太陽電池は…これは痛みでしょうか…色があせが結構出ているように見えますが…?

   

下は、アトランティスを撮影するジェフリー・ウィリアムズ飛行士とニコール・ストット飛行士。ズヴェズダモジュールにて。上の写真はこの時撮影されたものですかねぇ^^

 

その他の画像はこちらへ【photo: NASA】

南極大陸のドームふじ基地に天文台を開設しようと、筑波大の瀬田益道講師(42)が、日本の天文学者として初めて南極地域観測隊に参加し、来年1月に現地調査を行う。南極は極寒で乾燥し、天文観測には地球上で有数の最適地。特にドームふじ基地は標高が富士山より高く、1年の7割は晴れ。筑波大は電波望遠鏡、東北大は赤外線望遠鏡の設置を目指している。

瀬田さんは「銀河の初期の姿が初めて見えてくる可能性がある。南極での天文観測は米国、欧州、中国との国際競争にもなっている。調査を成功させたい」と話している。

瀬田さんは第51次隊とともに24日に成田空港を出発。昭和基地から内陸へ約1000キロ離れた標高3810メートルのドームふじ基地へは、12月中旬から雪上車で向かう。現地では電波の大気透過率や大気中の水蒸気量、雲の様子などを調べる。

南極天文台構想は、2004年まで国立天文台で「アルマ計画」を推進していた中井直正筑波大教授(55)が提唱。アルマは日米欧が南米チリ・アタカマ砂漠の標高約5000メートルの高地に80台の電波望遠鏡を整備中で、12年に本格的に観測を始める。ドームふじの観測環境はアタカマ以上に良いことが、48次隊への委託調査で分かった。

筑波大は直径30センチ、重さ1トンの電波望遠鏡を開発し、アタカマで試験中。観測波長のサブミリ波では、銀河を構成する星のもととなるちりやガスをよく観測できる。振動が大きい雪上車やそりでの輸送に備え、多数の部品に分割できるようにし、零下80度でも機能するよう、ヒーターを付けた。口径が小さい望遠鏡は視野が広く、銀河系(天の川)を網羅的に観測できるが、将来は直径10メートルのより高性能な電波望遠鏡を設置する方針。東北大も最初は40センチ、次に1〜2メートルの赤外線望遠鏡を設置する計画だ。【時事 11.22】

NASAの土星周回探査機「カッシーニ」は、21日、衛星「エンケラドス」への通算8回目のフライバイ観測に成功した。

今回のフライバイは、今月2日に引き続いて行われたもの。最接近距離は2日のそれよりも10倍遠いものであったが、南極域に走る大地溝帯の1本の拡大画像が撮影された。取得された各種データの解析が今後数週間かけて行われる見込み。(下・今回のフライバイで取得された一枚。)

 

詳しくはこちらへ【Cassini 11.21】

…プルームと出現箇所が同時にはっきりわかるような画像はこれが初めてでは!?スゴイ。そして美しい…

米航空宇宙局(NASA)は20日、国際宇宙ステーション(ISS)で火災と気圧低下を知らせる非常アラームが鳴ったが、誤作動だったと判明、宇宙飛行士らに何の危険もないと発表した。現在、アラームが誤作動した原因を調べている。

NASAによると、非常アラームが作動したのは米東部時間19日午後8時30分(日本時間20日午前10時30分)すぎ。このアラームで、眠っていた飛行士が飛び起きた。

地球の管制塔はすぐに換気ファンを停止させて気圧の状態を調べたが、問題は確認されなかった。飛行士は約2時間後の午後10時15分まで、待機状態が続いた。

ISSには現在、スペースシャトル「アトランティス」で到着した飛行士も滞在中で、21日の宇宙遊泳による作業にむけて準備を進めている。【CNN 11.21】

…飛び起きた…さぞ驚かれたことでしょう(汗

政府は20日午前、宇宙飛行士の若田光一さん(46)に内閣総理大臣顕彰を授与することを決めた。内閣総理大臣顕彰が個人に授与されるのは若田氏で30人目。宇宙飛行士では過去に毛利衛さん(61)ら3人が授与されている。授与式は25日午前10時から首相官邸で行う。

平野博文官房長官は20日午前の記者会見で、授与理由に関し「国際宇宙ステーションでわが国の宇宙飛行士として4カ月半の長期滞在を初めて行い、(日本実験棟の)『きぼう』の完成に極めて重要な任務を遂行した」と評価。さらに、「わが国の宇宙開発・利用および国際協力推進への貢献と、特に青少年に大きな夢と希望を与え、科学技術への関心を高めることに顕著な功績があった」と述べた。【時事 11.20】

エンジン不調で一時地球帰還が危ぶまれ、19日に復旧を果たした小惑星探査衛星は「はやぶさ」という愛称を持つ。国産衛星にはそれぞれ、たいよう、のぞみ、かぐやなどの愛称があるが、誰がどうやってつけているの?

1970年以来、日本が送り出した衛星は50基超。「MS−T4」「EXOS−C」などの正式名称は覚えづらいため愛称で呼ぶ。

日本初の衛星「おおすみ」は、たび重なる失敗の末の念願成就だった。内之浦射場(鹿児島県)がある大隅半島にちなんで、当時のロケット責任者、玉木章夫(ふみお)氏が命名した。打ち上げ後の会見で披露すると、地元の人が「ありがとうございます!」と叫んだ−−と当時の記録にある。以来、愛称をつける習慣が定着した。

愛称は、計画にかかわる研究者間で募り、トップが決めてきた。「でんぱ」(電波)「たいよう」(太陽)など直接的な名もあるが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の的川泰宣技術参与は「優しい語感が漂う大和言葉が多い」と話す。

火星探査衛星「のぞみ」(98年)も一例だろう。トラブルで火星の軌道に入ることはかなわなかったが、初の惑星探査機開発に苦闘した関係者の思いを込めた。「新幹線と同名だからJRに通告しなくていいか聞いたら、西田篤弘(旧宇宙科学研究所)所長が『新幹線の100倍速いんだからいいだろう』と言ったのを覚えてます」と的川さん。

最近は、衛星に親しみを持ってもらおうと愛称公募も定着した。その一つ、地球観測衛星「だいち」は、約700キロ上空から自然災害による地形変化などを撮影。月周回衛星「かぐや」は、地球から見えない月の裏側などのデータを地球に届けた。現在JAXAは、来年度打ち上げ予定で全地球測位システム(GPS)の精度向上を目指す「準天頂衛星」の愛称を募っている。

JAXAの阪本成一教授が「その奮闘を見守ってほしい」と話す「はやぶさ」は、来年の帰還に向け、現在地球を目指す。03年に打ち上げられ、小惑星「イトカワ」に到達し、金属球をぶつけて地表の破片を地球に持ち帰る任務を負う。上空から狙いを定め、獲物をつかんで飛び立つハヤブサのイメージから命名された。事前投票では「アトム」が圧勝。「鉄腕アトム」が打ち上げと同じ03年生まれで、自律航行する同衛星をロボットに見立てた案だったが、「原爆を連想させる」とお蔵入りになった。

一方、今秋、国際宇宙ステーションに物資を届けた日本初の無人補給機「HTV」に愛称はない。JAXAは「使い捨てだから」と説明する。使い捨ての国産ロケット「H2A」は、デビュー(01年)に合わせて99年、公募で「金太郎」という愛称が内定したが、前身のH2ロケットはトラブル続きで、命名が見送られた。【毎日 11.21】

総合研究大学院大学、国立天文台などの研究者からなる研究チームは、連星系をなす若い星の周りの円盤(原始惑星系円盤)に物質が流れ込んでいる現場を直接撮像することに世界で初めて成功しました。観測の結果、まず連星に付随する双子の原始惑星系円盤、それらを繋ぐブリッジ構造、さらに外部からのガスの流れに起因する渦状腕を検出しました。若い天体において双子の原始惑星系円盤とガスの流れに起因する渦状腕を検出したのは、本研究が初めてです。この結果は、形成過程における物質の相互作用を解明した、連星形成に関する最初の直接観測データとなります。(下・観測とそれを再現する理論計算。詳細は下記載のリンク先へ)

 

観測天体は、へびつかい座の方向約520光年の距離にある、推定年齢500万年の太陽型星からなる連星系SR24です。観測には、すばる望遠鏡に搭載されている明るい星の影響を抑える特殊な装置と、大気揺らぎを補正する装置が威力を発揮しました。観測後、数値シミュレーションと比較から、観測結果を再現するのは、渦状腕を通して惑星の材料となる物質が外部から供給されていて、かつブリッジ構造を通して惑星系から隣の惑星系へ物質が流れている場合でした。以上の考察から、原始惑星系では、外部から惑星材料物質の供給を受けるだけでなく、隣の星から物質を互いにやりとりしながら成長していくことがわかりました。研究チームでは、本研究を最初のステップとして、これまで研究が遅れていた、宇宙に数多くある連星系における星・惑星形成の理解を進めていく計画です。

続きと詳細な解説はこちらへ【国立天文台 11.19】

宇宙航空研究開発機構(以下:JAXA)は、平成21年11月9日にご報告いたしました、小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジンの異常について、その対応策を検討してきました。その結果、今後の運用に対する見通しが得られましたので、イオンエンジンの状況を注視しつつ帰還運用を再開することとしました。

JAXAでは、4つのイオンエンジンについて、中和器の起動確認や流量調整等を実施してきました。その確認作業において、スラスタAの中和器とスラスタBのイオン源を組み合せることにより、2台合わせて1台のエンジン相当の推進力を得ることが確認できました。

引き続き慎重な運用を行う必要はあるものの、この状況を維持できれば、はやぶさの平成22年6月の地球帰還計画を維持できる見通しです。

今後もはやぶさの地球帰還に向けて、注意深く運用を続けてまいります。運用状況については,適時報告いたします。

プレスリリースと詳しい図解はこちらへ【JAXA 11.19】

…なんとそんな方法が採れるとは!凄すぎ…

米スミソニアン博物館で、ハッブル宇宙望遠鏡から外されて持ち帰られた2つの光学機器が展示されている。

 

この光学機器は「WFPC2」(Wide Field and Planetary Camera 2; 広角兼惑星カメラ 第2代)および「COSTAR」(Corrective Optics Space Telescope Axial Replacement; 宇宙望遠鏡補正オプティクス)。これらは1993年12月、スペースシャトル「エンデバー」(STS−61)による改修ミッションで装着されたもの。それから15年以上が経過した今年5月の改修ミッション(アトランティス; STS−125)で持ち帰られた。

ハッブル宇宙望遠鏡は1990年に打ち上げられたが、実は主鏡に欠陥があり、そのままでは“ピンぼけ”してしまうことが判明。ソフトウェア側の対応などでフル性能の半分の能力までを取り戻すことはできたものの、それ以上はハードに改修を施すしかなかった。

1993年12月、エンデバーで行われた改修で、「WFPC2」と「COSTAR」が装着された。「WFPC」はハッブルの網膜に当たる重要なカメラであり、このミッションで、ピンぼけ対応等が施された2代目と交換された。また、「COSTAR」はいわば特注の“コンタクトレンズ”である。

この処置のおかけで、ハッブルが宇宙科学に多大な貢献を残すことになったのは、よく知られているとおり。その観測対象は13万5千を超える。

「これまでWFPC2は宇宙の写真を撮り続けてきました。」と語るのは、JPLのJohn Trauger氏。「しかしいま我々は、WFPC2の写真を撮っています。もし自分自身の写真を撮ってもらいたいと願うカメラがいるならば、ディス・イズ・イット、これぞ正にそうでしょう。」と氏は続ける。

現在、ハッブルでは3代目の「WFPC3」が活躍している。また、最初の改修以降に装着された光学機器は補正能力を自蔵しており、2002年の改修以後、COSTARは使われていなかった。

この機器たちは12月中旬までスミソニアンに展示され、その後、南カリフォルニアへ展示の旅に出る。来年3月には再びスミソニアンに戻り、常設展示となる予定とのこと。詳しくはこちらへ【NASA 11.18】

国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中のマキシム・スラエフ飛行士のブログ。http://www.russiatoday.com/About_Us/Blogs/orbital-log/

もともとロシア語で、ロシア宇宙庁のHPへ掲載されているものですが、上はその英訳。興味深い話がいろいろ…

下は、17日、飛行中のアトランティスから撮影された一枚。アトランティスは19日午前1時51分、ISSにドッキングしました。

 

とても美しいです^^ その他の画像はこちらへ【photo: NASA】

今年春から砂地に足を取られて立ち往生している火星探査車「スピリット」に、17日、脱出走行のはじめの一歩を実行するコマンドが送られた。だがスピリットは、走行開始から1秒も経たずに停止したという。

これは、車体の角度が設定以上の変化をしたためとのこと。探査車には1度以内の角度変化がセットされていたためで、これを超えた変化を検出したため即座にストップしてしまったとのこと。

脱出作戦は、非常にタイトな制限が設けられたパラメータで開始された。脱出へ向けて確信が出てきたら、制限はもっと緩いものにされるだろう。運用チームは、ソロリソロリと脱出を試みている。

詳しくはこちらへ【NASA 11.17】

星出彰彦宇宙飛行士が、ISS第32次/第33次長期滞在搭乗員として決定しましたのでお知らせいたします。星出宇宙飛行士は、日本及び国際パートナーの科学実験をはじめとする宇宙環境の利用に重点をおいた活動をISSで行うことになります。

 

星出宇宙飛行士は、スペースシャトル「ディスカバリー号」による1Jミッション(STS-124ミッション/2008年6月)に搭乗後、現在は宇宙飛行士訓練を継続しています。また軌道上のISS搭乗員と交信を行う「クルー交信担当※」として、NASAのミッション・コントロール・センターにおいてISS運用に貢献しています。

※NASAでは、CAPCOM(Capsule Communicator)と呼んでいます。

滞在時期:平成24年初夏頃から約6ヶ月間程度
  輸送機:打上げ、帰還ともにソユーズ宇宙船

主な作業: ISSフライトエンジニアとして、宇宙環境を利用した科学実験、「きぼう」日本実験棟を含むISS各施設のシステム運用及びISSロボットアーム操作を実施する予定。

その他詳細はこちらへ【JAXA 11.18】

来日中の米航空宇宙局(NASA)のチャールズ・ボールデン局長は17日、東京・本郷の東京大で開かれた日米宇宙協力に関する討論会で、日本の無人貨物船「宇宙ステーション補給機(HTV)」について、「地球に帰還したり、有人飛行したりできるようになればいいと思っている」と述べた。老朽化した米スペースシャトルが近く廃止されると、宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)との間を行き来したり、ISSから実験試料を地球に持ち帰ったりする手段がロシアのソユーズ宇宙船だけになるため。【フジサンケイビジネスアイ 11.18】

政府の行政刷新会議(議長・鳩山由紀夫首相)は17日、来年度予算の概算要求から無駄を洗い出す「事業仕分け」の5日目の作業に入った。同日午前は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の中型ロケット「GX」計画を「ビジネスとして成立しない」として中止すべきだと判断した。高齢者福祉などで地域に密着した活動を支援する厚生労働省所管の独立行政法人「福祉医療機構」の基金2787億円は「全額を国庫返納すべきだ」と求めた。

GX計画は官民共同で03年に開発をスタート。しかし、総開発費が当初の3〜4倍の1500億〜2000億円に達する見込みとなり、前政権が8月、来年度予算の概算要求にロケット本体の開発費を盛り込まず、液化天然ガス(LNG)エンジンの地上開発費のみを計上していた。同エンジンは燃料が安価で、宇宙空間で蒸発しにくいため、長期運用に向いているとされる。

この日の仕分けでは、飛行実証プロジェクト(文部科学省、58億円)として要求されたエンジン開発を「エンジンだけでの売り込みは難しい」と予算計上を見送り、計画の抜本的な見直しを求めた。

仕分けはこの日、11日から土日を挟んで計5日間にわたった第1弾の作業を終え、19日の刷新会議に結果を報告する。【毎日 11.17】

米航空宇宙局(NASA)は米東部時間16日午後2時28分(日本時間17日午前4時28分)、ケネディ宇宙センター(フロリダ州)からスペースシャトル「アトランティス」を打ち上げた。

搭乗した6人の宇宙飛行士は、国際宇宙ステーション(ISS)に計13トンの補給物資を運ぶ。約11日間の飛行中、3回の宇宙遊泳を予定している。ISSに8月末から滞在している米国人女性飛行士のニコール・ストットさんはアトランティスで帰還する。【時事 11.17】

米航空宇宙局(NASA)は16日午後、スペースシャトル「アトランティス」をケネディ宇宙センター(フロリダ州)から打ち上げた。

今回の飛行では予備の姿勢制御装置など、来年に予定されているスペースシャトルの退役を見越した大型の機器の輸送が行われる。

また、現在国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中のニコール・ストット飛行士(46)が帰還するが、スペースシャトルを利用したISS滞在者の輸送は今回が最後。今後の輸送は、今年12月に予定されている野口聡一さん(44)を含め、ロシアのソユーズ宇宙船で行われることになる。【産経 11.17】

下・打ち上げ前日のシャトル。真っ赤に焼けた空(夕方?)に浮かび上がる美しい一枚^^

 

打ち上げ当日、シャトルへ向かう直前のクルー。バンの前で報道陣のフラッシュを浴びます。
 

       シャトル「アトランティス」(STS−129)、リフトオフ!!
  

ミッションの成功を!その他の画像はこちらこちらへ【photo: NASA】

冥王星探査機「ニュー・ホライズン」は12日、地球から15天文単位の距離に達した。

運用を担当するジョンズホプキンス大学応用物理研究所は9日、ニュー・ホライズンに目を覚ますコマンドを送信した。探査機は今年8月下旬より冬眠モードにあったが、コマンドに反応し目を覚ました。(下は世界時12日22時現在の探査機の場所。土星と天王星の中間地点を通過したのが9月上旬であった。)

  

冥王星に到着する2015年7月までの間、探査機は毎年行われるチェックアウト以外の殆どを冬眠モードで過ごす。このモードでは、週1回、地上へ状態を示す信号を送信するのみ。今年のチェックアウトは7月から8月下旬にかけて行われた。

今回探査機が目を覚ましたのは、アンテナの向きを微調整するのと、いくつかのメンテナンスを行うため。20日に冬眠モードに落とされ、来年1月に今回と同じ作業が再度行われる予定という。

詳しくはこちらへ【New Horizons 11.12】

カナリア宇宙物理研究所(スペイン・カナリア諸島)のゲーリック・イスラエリアン氏を中心とする研究チームは、太陽に近いタイプで惑星系を有する恒星は、リチウム含有量がそうでない恒星に比べ極端に少ない傾向にあることをはっきりさせる論文を発表した。ネーチャー誌最新号に掲載されている。

系外惑星を有する恒星が、そうでない惑星に比べて、リチウム含有量が少ない傾向にあることはかねてから指摘されていた。イスラエリアン氏の研究チームは、欧州南天文台の望遠鏡で、太陽によく似た500個の恒星を観測することで、よりはっきりとした傾向を描き出したのである。この500個のうち、70個が惑星系を有するものであるという。(下・惑星系の誕生するガス円盤想像図)

     

一方、我々の太陽も、他の恒星に比べてリチウム含有量が少ないことが分かっていた。これは過去60年間の長きにわたる謎であるが、結局太陽も、他の有惑星恒星と同じカテゴリーのひとつであることをはっきりさせられたことになる。「太陽のリチウムが少ないのは、惑星を持っているからです」とイスラエリアン氏は語る。

ただし、惑星を持つ恒星のリチウム含有量が小さくなる理由については、まだはっきりしていない。惑星の影響により恒星内部の対流がより深くなり、リチウム燃焼が可能な温度層まで運ばれることで消費されるから、などというモデルが考えられているが、詳しい研究はこれからである。

発表によると、惑星系を持つ恒星の大多数におけるリチウム含有量が、そうでない恒星の1パーセントに満たないことがわかったという。「我々の太陽同様、これらの恒星はリチウムをとてもよい効率で燃焼する仕組みを持っています。」と語るのは、チームのひとりであるヌノ・サントス氏。

研究チームは、一歩踏み込んで、系外惑星を持つ恒星を判別する手法としてリチウム含有量に着目することを提唱している。詳しくはこちらへ【ESO 11.11】

…周期表の炭素(原子番号6)より重い元素は恒星内部の核融合や超新星爆発で作られたものですが、リチウム(同3)、ベリリウム(4)、ホウ素(5)はビッグバンの時に水素やヘリウムと同時に作られました。その中でも多いのがリチウムで、殆どの恒星にほぼ同じ分量が配合されていると考えられています。恒星内部の元素合成で(新たに)合成されるリチウムは少ないこともわかっており、従ってそれが極端に少ないということは、リチウムを燃焼(=核融合)させて他の元素に変換する仕組みがあるということを意味しています。

恒星が誕生してからこれまでの経過時間、加えて、他の金属元素含有量、この双方がリチウムの変化にさほど影響を与えていないことを観測データから指摘。結局、有意な差は惑星を持つか持たないかに帰着されると結論づけています。

仮説としては、惑星の存在が恒星内部の対流運動を深層(=リチウム燃焼が可能な高温域)まで広げ、そこでリチウムが消費されているという説が出ていますが、正確なメカニズムは今後の研究に委ねられています。

 

(上の図は太陽に近い恒星(温度範囲 5700K〜5850K)で、惑星系を有するもの()とそうでないもの(○)のリチウム含有量をプロットしたもの。太陽は●で示されている。点線は研究チームが観測より定めたカットオフラインで、惑星を有する恒星は殆どがラインの下にあるが、そうでない恒星は約半数に限られる。このことは、惑星系の存在とリチウム含有量に強い相関があることを意味していると彼らは主張する。ちなみに右端で突出した2つの恒星は、高温星=内部の放射優勢域が広い=表面に近い対流層が薄い=リチウムが高温域まで流れ込むことができないため消費されず、誕生当時の量を保存していると、研究チームは解釈している。)…ということは、破線下の○の中にも、惑星を持つものが潜んでいる可能性があるということに…?by 管理人

下は、先日国際宇宙ステーションにドッキングしたプログレス宇宙船。先端には通常の卵形貨物コンテナではなく、「小型研究モジュール」(MRM−2)が接続されている。

 

見慣れたいつものプログレスとは格好が違うので、なんか新鮮ですね^^ 大きいサイズや他の画像はこちらへ【photo: NASA】

下は、土星周回探査機「カッシーニ」が今年9月22日に撮影した土星のBリング。リング面の上に漂うシミのようなものは、氷の微粒子の集合であり、「スポーク」と呼ばれるものである。

 

微粒子が帯電すると、それらがリング面上に浮かび上がると考えられている。太陽光が当たらないほうが帯電しやすいようであり、今年の夏に迎えた昼夜平分点ではリング面は殆ど影に入ったため、広くスポークが出現。しかも横から射す太陽光がそれをはっきり浮かび上がらせたため、上のような画像が得られることとなった。

スポークは1980年代初期のボイジャー探査機で発見されたもの。当時の土星は昼夜平分点に近い状態で、スポークが大きく発達していたと考えられる。その動き(こちら)から土星の磁場が関わっていそうなことはわかっているが、成因について確実なことはわかっていない。

カッシーニは2004年夏に周回軌道へ入ったが、スポークになかなか出くわさず、その初撮影に成功したのは2005年になってからのことだった。大きいサイズはこちらへ【Cassini 11.13】

米航空宇宙局(NASA)は13日、無人探査機「エルクロス」の観測で月に水が存在することを確認したと発表した。今後、水や他の物質の量と濃度、水の分布範囲の分析を進め、「太陽系の進化の過程を探りたい」としている。

月の両極など太陽光が当たらない部分には、水が氷の形で存在する可能性が指摘されていた。これまでの観測で水のもとになる分子の存在は確認されていたが、水そのものは観測されていなかった。

NASAは先月9日、エルクロスのロケット部分と本体を、太陽光がほとんど当たらず氷が多く存在する可能性の高いクレーター「カベウス」に高速で激突させた。

その際に舞い上がった大量の噴出物の成分を分光器で調べた結果、95リットルに相当する水分の飛散を確認した。観測チームによると、探査機の激突によって、月の上空に水蒸気や細かいちりの層が生じた。太陽光に当たって凍っていた水が水蒸気になったとみられる。また、下層の比較的重い土砂などの噴出物からも水分の存在が確認できたという。

NASAの観測チームは記者会見で、「顕著な量の水が見つかった。月の神秘を解明する上で新たな一ページを開くものだ」と指摘した。月の水の解明がさらに進めば、将来の有人月探査にあたって飲料水を確保できるだけでなく、水を分解して、水素をロケット燃料、酸素を宇宙飛行士の呼吸用に活用することも可能になる。【毎日 11.14】

政府の行政刷新会議が13日に行った「事業仕分け」で、日本科学未来館を巡り、館長を務める宇宙飛行士の毛利衛氏が同館の存在意義を強調し、「仕分け人」らと激しい議論を交わした。

財務省側が赤字と説明すると「高校、大学の経営で赤字と言いますか? この認識自体が官僚的発想だ」と逆襲。また、用意してきたパネルを持ち出し「低成長の中、来館者は伸びて90万人になった。ちゃんと見て」と仕分け人に反論した。激論の末の判定結果は「予算の削減」だった。

文部科学省は、次世代スーパーコンピューター開発費についても、ノーベル賞を受賞した理化学研究所の野依良治理事長の出席を検討した。都合で実現せず、こちらは「限りなく予算計上見送りに近い削減」と判断され、応援団の有無が明暗を分けたとの見方もある。【読売 11.13】

地球以外の生命体の謎に迫ろうと地球外知的生命体探査(SETI)の全国一斉探査が11日夜から2日間の日程であり、熊本県内でも大学や天文台などが参加した。30以上の施設が一つの範囲を一斉に観測するのは世界初という。

兵庫県立西はりま天文台の呼びかけで2年前から準備を進めてきた。北の空のカシオペア座付近の限られた範囲を東海大熊本キャンパスなど8カ所で電波観測を行った。ほかにノイズなどを区別するため、南阿蘇ルナ天文台など全国23施設が光学望遠鏡でサポート観測をした。この範囲では89年、地球外からきている可能性がある強い電波を米ハーバード大などが観測しているといい、関係者は期待を高めている。

11、12両日深夜に観測した電波解析には1カ月ほどかかるという。【毎日 11.13】

NASAは、火星で砂地にはまって身動きが取れなくなっている火星探査車「スピリット」の脱出を、16日から試みることを発表した。13日早朝(日本時)、NASAが発表した。

スピリットは今年4月23日より、「トロイ」と運用チームが呼んでいる場所で立ち往生している。その直前までは順調に走行を続けていたが、この一帯の砂地が深く柔らかく、車輪も空回りするようになって抜け出せなくなってしまった。

(下・スピリットのこれまでの走行ルート。「ホームプレート」と呼ばれる丘の周囲を走行してきた。)

 

このようなサンドトラップは、過去にも何度か経験し、その度に脱出してきた。しかし今回はこれまでにない厄介な砂地で、当初は楽観的だった運用チームも本腰を入れて取り組まなければならなくなったのである。ジェット推進研究所(JPL)にはトロイを模した環境が作られ、モックの探査車を実際に動かしながら、脱出手順を探る実験が続けられてきた(下)。

 

「これは長いプロセスになりそうです。それに、試みが成功しない可能性も高いものとなりそうです」と語るのは、NASA本部で火星探査車計画を統括するDoug McCuistion氏。「最初の数週間の試行のあとでないと、スピリットが結局脱出できるのか否か判断つかない感じです。」

同探査車は6輪車。最初のコマンドはそのうち5輪を前進6回転させるというものであるというが、ひどいスリップをおこし、目に見えた前進はないものとエンジニアらは予見している。ちなみに同車の右前輪は2006年以来、モーターの断線か何かで動かなくなっている。(下は5月初めに撮影された一枚。左の車輪には、それがまるでスポンジタイヤに見えるほどに砂がついている。かなりキメの細かい砂であるのもわかる。)

 

(下は6月に撮影された車体の下部。ロボットアームの先に取り付けられた顕微カメラでの撮影なのでピンぼけしているが、状況はよくわかる。車輪は深く埋まり、砂の一部が車底に触れている。)

 

スピリットはこの試行の翌日にデータを地球に返し、地上ではその検討が行われる。この結果次第で次の試行が行われるというやり方で、この脱出作戦が来年初めまで続けられる予定だという。詳しくはこちらへ【NASA 11.13】

下は、欧州宇宙機構の彗星探査機「ロゼッタ」が12日、約63万キロの距離から撮影した地球。

 

ロゼッタは「67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ」(Churyumov-Gerasimenko)彗星への接近観測を目ざして、飛行を続けている。2004年3月2日に打ち上げられ、火星や地球へのスイングバイを複数回行い、2014年に同彗星へのアプローチを行う予定。

今回はそのスイングバイのひとつで、13日、地球へ最接近する。詳しくはこちらへ【ESA 11.12】

…いままさにあの真横をすり抜けんと、アプローチコースに狙いを定めている雰囲気。とても迫力があり、そして美しいです^^

10日にバイコヌール宇宙基地より打ち上げられた「小型研究モジュール」(MRM−2)・別名「ポイスク」が、日本時間13日午前0時41分、国際宇宙ステーションにドッキングしました。

下は、1924年、米海軍長官(SECNAV)によって発せられた命令電報。全ての海軍通信所(ALNAVSTA)に対し、火星からの電波と思われるような不可解なラジオ波はいかなるものも拾い上げよ、との達しである。

 

電文の概要: 「全ての海軍通信所へ。海軍は、火星が地球へラジオコンタクトを図る可能性を信じている天文学者たちに協力しようと思う。彼ら(火星)が最も近づく間、全ての通信所は、通常とは異なる信号に注意し拾い上げたらレポートせよ。また、できるだけ広範囲の周波数帯をカバーせよ。期間は8月21日24時から8月24日24時である。」

この年は、およそ15年毎に巡る火星大接近の年。しかも1804年以来の近さであり、同8月22日、衝を迎えた火星は地球から5578万キロの距離まで接近した。

当時は今と違い、火星文明の存在を信じる人が多かった時代。この“作戦”では余計な雑音電波を抑える行動もとられ、一般のラジオ局も対象となった。だが、彼らを停波させることは2日とできなかったという。

ちなみに下は、1920年代中期(22〜26年)に米国で発行されたラジオ雑誌「ポピュラー・レディオ」の広告記事。火星接近に乗じた広告のようです。

      

詳しくはこちらこちらへ。テレグラムの詳細はこちらへ【MarsToday/Letters of Note 11.06】

…当時はテレビが出る前の世の中で、ラジオは重要な情報娯楽源でしたから、ラジオ局にとっては3日も停波なんてあり得なかったことでしょう(広告もたくさん抱えていたでしょうしw)。オーソン・ウェールズのラジオドラマ「宇宙戦争」がパニックを引き起こしたことはよく知られていますが、これは1938年のこと。つまり、海軍の協力からさらに14年も先のことです。

真面目な天文学者には協力せず、エンタメな火星人襲来ドラマで世間をパニックに陥れたとは、商業ラジオらしいですね^^;

上のポピュラー記事は、同誌販売プロモート用のチラシ(新聞にでも挟まれたかな?)。中央の濃い黒字文には「火星が8月23日に地球に最接近します。(中略)ポピュラー・レディオ誌を読んで情報を仕入れましょう。8月号、ナウオン新聞売店」とあります。文字がぼやけて読むのがかなり困難ですが、右枠の中はどうやらこの火星人通信を受信するためのコツのようで、赤字で「電池式真空管を用いよ」、「よい受信コンディションのためには」、「初心者向け、受信機の組み立て方記事」、「受信愛好家(BCL)向けの役立つヒント」と読め、ポピュラー誌にはこれらが満載ですよとアピール。左下のクーポン券は、これまた管理人の憶測ですが、定期購読の割引券かも知れません。

ちなみに、「宇宙戦争」ではそもそもパニックは起こらなかったという話もあります。新興メディア・ラジオの出現を驚異に感じた新聞メディアが(ラジオに規制を与えるきっかけとするために)作ったでっちあげという説も。あと、“BCL”は、既に20年代の米国の雑誌にも出ていた言葉のようで…語源について【管理人】

下は、10日の「ミニ研究モジュール」打ち上げシーン。このサイズではちょっとわかりませんが、視野のほぼ中央に火星が写っています。

 

大きいサイズはこちらへ【Roscosmos 11.11】

気象庁と国土交通省航空局は12日、気象(運輸多目的)衛星「ひまわり6号」が復旧し、同日午後1時から運用を再開したと発表した。6号は11日夜に姿勢が異常に傾き、気象観測と航空管制用の電波送受信ができなくなったため、機能を一時的に予備機の同7号に切り替えていた。

航空局によると、通常は3個中2個を動かしている回転式の姿勢制御装置のうち、1個が停止したのが姿勢異常の原因。地上からの通信で再起動し、12日午前2時17分に正常な姿勢に戻った。この装置のトラブルは6号では初めてという。【時事 11.12】

恋敵への暴行や誘拐未遂などの罪で起訴された米航空宇宙局(NASA)の元女性宇宙飛行士に対し、フロリダ州の裁判所は10日、禁固2日と保護観察1年の判決を言い渡した。

リサ・ノワク被告は2007年2月、恋敵で米空軍の大尉だったコリーン・シップマンさんを変装姿で暴行した後、テキサス州ヒューストンからオーランド国際空港に向かって1600キロ以上走行したところ、警察に逮捕された。走行中はあまり休憩を取らずに済むよう、おむつを着用していたという。

裁判でシップマンさんは、薄暗い駐車場で襲撃され殺されかけたと涙ながらに証言。ノワク被告が、攻撃する前に「死体の切断」について調べていたと話した。 

裁判官は、軽度の暴行や車の窃盗などの罪を認めたノワク被告に対し、初犯であることなどを考慮。また、シップマンさんへ誠実な謝罪の手紙を送ることと、元交際相手で宇宙飛行士だったウィリアム・オーフェリン氏やシップマンさんに今後接しないことを、同被告に命じた。

事件後、ノワク被告とオーフェリン氏は、どちらもNASAから解雇されており、シップマンさんは事件に関係する健康上の問題で、空軍の仕事を失ったという。

9月末にデザインが発表されたソユーズTMA−17宇宙船クルーのミッションパッチが、できあがったようです(下)。

    

色合いまで原案通りにできるものですね!TMA−17は来月、クリスマスの直前に打ち上げられます。クルーのひとりが、野口飛行士です。

来週、クルーおよびバックアップクルーのオフィシャルフォト撮影が行われるそうです。詳しくはこちらへ【Roscosmos 11.10】

日本時間10日午後11時22分、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地より小型研究モジュールを搭載したプログレス貨物宇宙船がリフトオフしました。

打ち上げは成功し、宇宙船は12日に国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングが予定されています。【Roscosmos 11.10】

下は、月周回探査機「ルナ・リコネッサンス・オービター」が撮影したアポロ11号着陸地点。先日リリースされた12号着陸地点同様、50キロの低軌道から撮影されたものであるので、先に公開されていた写真に比べ細部がよく見えている。

 

大きいサイズなど詳しくはこちらへ【NASA 11.09】

ウェザーニューズは11月10日、「しし座流星群」の様子を全国7か所の地域で観測して生中継すると発表した。24時間ライブ放送番組「SOLiVE24」で放送する。番組の放送時間は11月17日23:00から18日7:00まで。

PCと携帯電話両方に特設サイトを開設。流星群がある当日までは「しし座流星群」が見えると見込まれるエリアを地図上で表示する。一方、当日は、流星をカウントして報告できるツール「流星カウンター」をケータイ向けサイトに用意。各地の利用者が提供する数値の集計によって、全国でどのくらいの流星が見えたのかを知ることができる。

同社によると、17日夜から18日早朝は、北日本は高気圧に覆われるため流星群を観測するにはよい条件とのこと。特に太平洋側ほど雲が少ない。ただ、本州の南海上には前線が近づくため、沖縄や西・東日本の太平洋側では雲が多い空になりそうだという。「しし座流星群」のピークは18日夜明け後の見込み。【BCN 11.10】

ロシアの宇宙開発企業「エネルギア」のロポタ社長は10日、地球の周囲に大量に漂う使用済み人工衛星などの宇宙ごみが国際的な問題となる中、「掃除宇宙船」の開発で巨利を狙う構想を明らかにした。インタファクス通信が伝えた。

同社長は、人工衛星などの安全を脅かす大きな宇宙ごみは約1200個に上ると指摘。宇宙ごみの掃除ビジネスは2020年までに30億ドル(約2700億円)の市場になりうると予測した上で、その4分の1はロシアが受注すべきだとしている。

同社の既存の宇宙船にごみを集める機器を増設し、掃除船とする構想だが、詳細は決まっていないという。【共同 11.10】

…ビジネスって…相当のゴミを撒いたのはどこの国でしたっけ…w

バイコヌール宇宙基地では6日、技術者会議および国家委員会会議が行われ、ソユーズUロケットロールアウトの決定が下されました。これを受け、8日早朝、ロケットが射点へと運び出されました。

          ロケット、第112組み立て工房より出ます
 

             出発!射点到着まで約2時間
 

              宇宙への道 向こうに射点が
 

ジャッキアップされ、据え付け。この後、左右に開く整備塔がロケットを挟みます。
 

詳しくはこちらこちらへ【Roscosmos/Energia 11.08】

下は、先週から今週にかけて中米方面を暴れ回っている熱帯性暴風雨「アイダ」。NASAの地球観測衛星「テラ」が8日に撮影したもので、ぶ厚い雲の塊がメキシコに肉薄しています。

 

アイダは先週、発達衰退を繰り返しながら中米を直撃し、100人以上の犠牲者を出している模様です。大きいサイズはこちらへ【Earth Observatory 11.10】

小惑星探査機「はやぶさ」は平成22年6月の地球帰還に向けて、第2期軌道変換を実施中でしたが、11月4日(水)(日本時間)に、作動していた主たるイオンエンジン1基(スラスタD)の中和器の劣化による電圧上昇により、自動停止していることが確認されました。以降、同スラスタの調査及び復旧を試みてきましたが、現時点では、まだ再起動に至っておりません。

JAXAでは、現在、探査機の状況を確認するとともに、地球への帰還に向けた対策について検討を進めています。検討結果がまとまり次第、あらためてお知らせいたします。続きはこちらへ【JAXA 11.09】

地球と火星の間の軌道を回る小惑星イトカワへの着陸に成功し、地球帰還を目指している日本の探査機「はやぶさ」のエンジン1台が停止したことが9日、明らかになった。

はやぶさの4台あるエンジンのうち、2台はすでに劣化などで動かしていない。残る2台を使って、地球を目指していたが、今回のトラブルにより、動くエンジンは1台のみとなり、帰還できない恐れが出てきた。

宇宙航空研究開発機構によると、今月4日、作動していたエンジン1台が停止。9日まで復旧、再起動を試みたが、作動していない。劣化や動作不安定などの理由で、動かしていなかったエンジン2台についても再起動を試みたが、動かなかったという。

現在、はやぶさは地球から約1億6000万キロ・メートル離れた場所を進んでいるが、残るエンジン1台だけでは、スピードが不足するため、うまく地球に帰還できない。

はやぶさは03年5月に打ち上げられ、故障やトラブルなどを乗り越えて小惑星イトカワに着陸。現在は地球帰還へ向けて加速していた。来年6月、大気圏に突入し、直径40センチ・メートルの耐熱カプセルを豪州の砂漠に落とす予定で、中にイトカワのかけらが入っているかどうかが注目されている。【読売 11.09】

カザフスタン・バイコヌール宇宙基地では、9日に打ち上げ予定の小型研究モジュール(MRM2)の準備が続けられています。このモジュールは既にある「ピアース」ドッキングモジュールとほぼ同一型で、ピアースと正対するように接続されます。

(下は、組立がだいぶ先まで進んだところでのISS主要部。ズヴェズダとザーリャを繋ぐドッキングポートにピアースが、そしてその正対にMRM2が結合している。このミニ研究室は、ドッキングポートの役割も果たす。)

 

下は、宇宙基地の整備棟で待機するMRM2。プログレス無人貨物宇宙船の貨物室(ソユーズでいう軌道モジュール)の代わりに、このMRM2が接続されています(白い部分)。
 

   プログレスM−MRM2システムに、フェアリングが被せられます。
 

作業が完了すると、専用貨車へ詰め込まれます。こうして、打ち上げロケット「ソユーズU」への組合せを行う組立棟へと運ばれます。
 

              ディーゼルで搬送されます。
 

         組立棟で、打ち上げロケットと結合されました。
 
 

打ち上げは日本時間10日午後11時22分が予定されています。その他の画像などはこちらへ【photo: Energia】

菓子でできた宇宙ステーション完成−。大阪市中央区の大手前製菓学院専門学校で6日、学生が作った「宇宙に浮かぶ家」の完成式があり、学園祭で公開された。

同校では毎年、学園祭で、日本一の菓子作りに挑戦しており、今年は宇宙ステーションの居住空間をイメージした家を製作した。家は直径2・2メートル、長さ3メートルの円筒形。延べ420人が1カ月かけて、マシュマロやビスケット、チョコレート、アメなど約2万5千個を使用した。

製作前には、元宇宙飛行士の毛利衛さんに「宇宙空間ではどんな菓子が食べやすいのか」などの質問をして、「クッキーのような砕けるものは破片が目に入るなどして危険」とのアドバイスを得た。ビスケットはくずが飛ばないように粉砂糖で加工、壁は弾力性のあるマシュマロを使った。

式には、近くの追手門学院小の児童も参加し、最後のビスケットを壁に取り付けた。製作した2年の矢崎佐織さん(20)は「夢をたくさんつめこんだ。将来、こんな家が実現したらいいですね」と話していた。学園祭は7日まで、12月25日まで校内で一般公開している。【産経 11.06】

…見出しを見たときには小さなお菓子の模型かと思いましたが、こんなに大きいとは(驚) 学院HPのリリースはこちら。展示場面が公開されています。

アマゾンで見かけ、表紙を見ただけでオーダーしてみた“Nasa Apollo 11 Owners' Workshop Manual”が届きました。予想以上の内容だったのでちょっとご紹介を…

新聞紙四つ折りサイズ。Owners' Workshop Manual なんてタイトルから、よくありがちな、全ページ白黒・線画と解説が中心の設計図集かその類かなと思っていましたが、実際は図鑑のような解説本。想像以上のもので、買って正解でした。

内容は、イントロ(人工衛星、冷戦、スペースレースの背景)、サターンロケット、アポロ司令船CM、ガイダンス&コントロールシステム、着陸船LM、宇宙服、通信系などとなっています。



     序章より。ロケット開発の歴史には、コロリョフもしっかり登場。
     

          サターンロケット・エンジンの解説ページより
     

          解説: F1エンジン(左)、CM操作パネル(右)
 

          解説: 誘導コンピュータ(左)、通信系(右)
 

          各章の扉はこんな感じ。下は第5章・宇宙服
      

200ページですので各章の内容は限られますが、ツボはきちんとわかりやすく綴られています。しかし、それ以上に写真や図面、特に見たことのないようなものもたっぷり入っており、眺めているだけでも楽しい本です。

これで$21.75は安いと思いました。アポロに興味のある方にはお勧めです。

 

超新星残骸「カシオペアA」に埋もれる中性子星が、炭素の大気を持つ可能性が高いことが明らかとなった。

カシオペアAは地球から11000光年の距離にある、約3世紀前の超新星爆発の残骸。地球から近い距離にあり、古くからの重要な観測対象のひとつである。膨張速度からの逆算では、1680年ごろに超新星爆発の光が地球へ到達したとみられるものの、古記録にはそれらしきものの観察記録が見あたらない。最近の研究ではこれが太陽の10倍以上の恒星の爆発で、数日かそこらで減光してしまうタイプであることが判明しており、当時の人々が見逃した可能性も考えられている。

通常、超新星爆発の残骸中には中性子星やブラックホールが存在するが、カシオペアAにも対応する天体がある。それが発見されたのは1999年のことで、X線宇宙望遠鏡「チャンドラ」の観測による。これは中性子星と考えられたが、しかし放射される電波やX線がパルスを帯びていないため、研究者の間では不可解な天体として扱われてきた。(下・カシオペアAのX線画像と中性子星のイラスト)

 

一般に、中性子星は強い磁場を帯び、超高速で自転している。電磁波は磁極の狭い領域から細いビームとして放射されるが、それと高速自転のせいで地球ではパルス波として観測されるのである(高速で回転する灯台のライトを見るようなイメージ)。

カシオペアAの天体に取り組んできたサウサンプトン大学のウィン・ホ氏を中心とする研究チームは、観測データにうまく整合するような理論モデルを探した結果、中性子星の表面に炭素の層を被せたモデルが現象をよく説明することを見出した。

もともと、多くの研究者が、中性子星の表面に水素ガスの層を仮定して現象を説明しようと試みていた。だがパルスのない電磁波放射を説明しようとすれば、天体のサイズを極端に小さくしなければならず(人の身長と同程度!)、現実的なものではなかった。

しかしホ氏らのチームは、中性子星表面に炭素の層を仮定することで、電磁波が天体表面全体から放射されうることを見出した(ちょうど白熱電球のように、四方へ光を放っているイメージ)。これであれば、高速自転をしていてもパルスとしては観測されない。

(下は、研究チームが発表した中性子星表面付近の模式図。大気といっても惑星の大気とは全く異なる。地殻に相当するのは鉄の層(Iron Envelope)であり、その上にはり付いている厚さ10センチほどの炭素ガスが大気。ちなみに炭素は水素やヘリウムの核融合で容易に作り出される元素であり、このような高密度星でも普通にみられうる元素である。中性子星のサイズは半径10キロで、太陽程度の質量。)

      

また、この中性子星の磁場は比較的弱いものと考えられるという。誕生から時間の経たない若い中性子星の中には磁場の弱いものもあることがわかっているが、これがこのままずっと弱いままなのか、そのうち強度を高めていくのか、その辺はまだわかっていない。

論文は「ネーチャー」誌11月4日号に掲載されている。詳しくはこちらへ【Chandra 11.04】

下は、NASAの月周回探査機「ルナ・リコネッサンス・オービター」(LRO)で撮影された、アポロ12号着陸地点周辺。LROによるアポロ着陸地点の撮影画像は早くにリリースされているが、これは高度を更に下げた軌道(50キロ)からのもので、細かい部分がより詳しく写っている。

 

アポロ12号はサーベイヤー3号のすぐ近くに着陸したが、そのサーベイヤーも写っている。また、据え付けられた月震計など、それにクルーの足跡も見えている。大きいサイズはこちらへ【NASA 11.04】

国立天文台の研究者とマサチューセッツ工科大学の研究者を中心とする2つの研究チームは、すばる望遠鏡を用いて白鳥座の方向およそ1000光年先にある恒星HAT-P-7の観測を行い、この恒星のまわりの惑星HAT-P-7bが恒星の自転とは逆向きに公転していることを発見しました。このように惑星が逆行する現象は、複数の巨大惑星が重力によってお互いをはじき飛ばしたり、伴星の存在によって惑星の軌道の傾きが振動したりすることにより生じる可能性があると予言されていましたが、観測によって実際に発見されたのは今回が初めてです。太陽系外惑星には、太陽系とはまったく異なる公転軌道をもつ惑星の存在が多数知られていますが、今回の発見は惑星が誕生してから現在の軌道に至るまでの惑星系の進化を理解するうえで重要な観測成果です。

太陽系外惑星 (系外惑星) は1995年に初めてその存在が確認され、2009年10月までに400個を超える候補が発見されています。しかし系外惑星の多くは、太陽系の惑星とはまったく異なる公転軌道の特徴を持っていました。例えば、木星のような巨大ガス惑星がたった数日で恒星のまわりを公転していたり、多くの惑星が大きな離心率を持った楕円軌道で公転しています。こうした系外惑星の軌道の多様性を説明するために、惑星が誕生して現在の軌道に至るまでのさまざまな惑星移動モデルが提案されてきました。

続きはこちらへ【国立天文台 11.04】

NASAの土星周回探査機「カッシーニ」は2日、衛星「エンケラドス」への近接観測に成功、3日にデータを送信してきた。下は画像の一枚で、南極域から吹き上げるプルームが美しく輝いている。

 

カッシーニはこのプルームに真横から突っ込む形で飛び込み、抜けていった。今回取得されたデータをこれまでに取得されたデータと比較したりすることで、そのより詳しい特徴が明らかになるものと期待されている。詳しくはこちらへ【NASA 11.03】

水星探査機「メッセンジャー」が9月29日の水星フライバイで取得したデータの初期分析結果が発表された。同探査機は2011年に水星周回軌道へ投入される予定であり、現在全旅程の4分の3を飛行した段階にある。

同探査機は9月29日に、到着(周回軌道投入)までに行われる3度の水星フライバイのうちの、最後のフライバイを成し遂げた。最接近の前後で探査機のシステムがシャットダウンしてしまうというトラブルに見舞われたものの、まだ人間が見ていない領域の撮影等には成功している。(ちなみにこのシャットダウンの原因はわかっており、今後同様のことが起こらないように対策が講じられている。)

現時点で、水星面の98パーセントの撮影が完了したという。残されているのは極域の僅かな部分で、これは周回軌道投入後に露わになる予定。

今回のフライバイでは水星の希薄な大気に関するデータも取得されたが、以前に取得されたデータと比べて大きな変化が見られた。これは水星の公転に伴う太陽からの距離の変化が関係しているとみられており、周回軌道投入後はこの“季節変化”がより詳しく調べられることになろうと期待されている。

(下は前回と今回のフライバイで判明した、ナトリウム原子の分布変化。前回のフライバイで観測された範囲に比べ今回は10分の1程度にまでしぼんでしまっているが、これには、公転に伴う太陽放射圧の変化が大きく効いていると考えられるという。つまり放射圧が小さくなったことで、地表からはじき出され吹き飛ばされる原子の量が減ったというわけである。)

 

一方、地表の元素成分に、鉄とチタンが予想以上に含まれていたという。これまでの地球からの観測等では、水星の地殻には鉄は比較的少ないものと考えられていた。「水星の表面には、我々の予想を超える、標準並の鉄とチタンが含まれていることがわかったのです。このことは、月の海の部分と似ています。」と語るのは、メッセンジャー計画科学研究員のデビッド・ローレンス氏。

詳しくはこちらへ【Messenger 11.03】

宇宙線の源泉として超新星爆発や高温星の恒星風などが提唱されているが、このほどその説を強くサポートする観測結果が公表された。

宇宙線とは、宇宙空間を高速で飛ぶ電子や陽子といった荷電粒子(高エネルギー荷電粒子)の総称。これが大気中に飛び込むと様々な粒子(二次粒子)が生成される。人類の認知の歴史は約1世紀前に遡り、特に加速器が登場する前の素粒子研究では、二次粒子は重要な観測対象であった。ちなみに、「宇宙線」(Cosmic Ray)という電磁波を彷彿とさせる名は、「ミリカンの実験」で有名なロバート・ミリカンが名付け親で、彼は当初、地球外からくる電磁波が二次粒子の成因と考えたのであった。

宇宙線のエネルギーにはいろいろあるが、その最高エネルギーは、加速器で達成されるそれよりもゼロが3つも多い(1020eV)。これは例えれば、目に見えない素粒子でありながら時速150キロ超の剛球の持つエネルギーに等しい(話題の花巻東・菊池君の球ですねw)。

ところがこの宇宙線の成因が長年の謎となっている。高エネルギー宇宙線は速度で言えば、光速に近いのだ。世間的に漠然と「宇宙の彼方から」といえばなんでもありのように聞こえるが、きちんと出所を考えると難しい。そのような“天然の加速器”が一体どこにあるのか、ということなのである。

最も有力な説として、超新星爆発や高温星の恒星風が提唱されている。ハーバード・スミソニアン天体物理研究所やカリフォルニア大学などのメンバーからなる合同研究チームは、アリゾナにあるガンマ線地上望遠鏡「VERITAS」(下)を用いて、おおぐま座のスターバースト銀河「M82」の観測を行った。

 

スターバースト銀河は、通常の銀河よりも多くの超新星爆発や巨星を抱えている。もし説が正しければ、この銀河はそれ以外の銀河よりも宇宙線の放出が高いはずである。研究チームはVERITASでM82を観測した結果、我々の銀河より500倍もの密度の宇宙線の存在を示唆するデータが取得されたという。

(下はハッブル、チャンドラで取得されたデータを合成して作成されたM82。可視光で見ると葉巻に見えることから“葉巻銀河”と呼ばれているが、X線でみると外側を覆うように高温ガスが浮き上がってくる。ハイレートで恒星が誕生するなど活動が活発で、このような銀河は活動銀河とも呼ばれる。)

 

VERITASで観測されたのは、宇宙線そのものではなく、M82から到来するガンマ線。M82で生成される宇宙線はそこから脱出することはできないが、宇宙線が星間物質と交わす相互作用でガンマ線が放射され、それは飛び出すことができる。ただしそのカウントは非常に時間のかかるもので、データ必要量を確保するのに2年を要したという。

(下はカウントを視覚化したもので、白丸の範囲が大体M82全体に相当する。中央の黒星がスターバースト域すなわち銀河中心で、高いカウント数を示している。)
 

「M82での検出は、宇宙が天然の加速器で溢れていることを示しています。地上でのガンマ線観測装置の向上で、さらなる発見がもたらされること必至でしょう」と語るのは、アイオワ州立大学のマーチン・ポール教授。

論文は雑誌「ネーチャー」に掲載されている。詳しくはこちらへ【HARVARD-SMITHSONIAN CENTER FOR ASTROPHYSICS 11.02】

…ガンマ線の観測といえば、宇宙望遠鏡「フェルミ」の存在があります。今回の発表とほぼ同時に、観測対象は異なるものの(こちらは大マゼラン雲)、やはり同じ原理で“宇宙線加速器”の存在を検出しています(記事はこちら)。ガンマ線天文学の進歩がもたらす成果ですね^^

下は、インド西部の油田火災で吹き上がる黒煙。火災は先月29日に突然発生し、AP電によると6名が死亡、150人が負傷したと報じられている。

 

NASAの地球観測衛星「テラ」が30日に撮影した。大きいサイズと詳細はこちらへ【Earth Observatory 10.30】

下は、2002年にジョンズホプキンス大学のカール・グレーズブルック、イバン・バルドライの両氏によって発表された宇宙の色。「コスミック・ラテ」と命名されたこの色は、20万個の銀河のスペクトルを足し合わせてとった平均とのこと。

 

あと100億年も先(!)では、青成分が抜けてより赤みを帯びたものになるという。これは晩年を迎えた巨星の割合が多くなるからとのこと。

大きいサイズと詳細はこちらへ【APOD 11.03】

H2Bロケット1号機で打ち上げられた国際宇宙ステーション(ISS)への無人補給機「HTV」は2日、大気圏に突入し、燃え尽きた。ISSから分離直後、2機が並行して地球を周回する姿が10月31日未明、西日本各地で見られた。

鹿児島、宮崎の県境にあるえびの高原では、31日午前5時27分ごろ、西の空に出現。2〜3等星ほどのHTVを、金星ほどの輝きがあるISSが数秒遅れで追いかけるように見えた。30秒露光の固定撮影では、2機が並行した光跡を描きながら、霧島連山最高峰の韓国(からくに)岳上空を東の空に吸い込まれるように姿を消した。【毎日 11.03】

地球から2億5千万光年かなたにあるペルセウス座銀河団をX線天文衛星「すざく」で観測し、微量元素であるクロムとマンガンからのX線を検出しました。これは、世界で初めての銀河の外(すなわち銀河間空間)からの検出です。今回の結果は、「宇宙の元素量」測定の先駆けとなり、宇宙の元素合成の歴史を探る上での貴重な手がかりとなります。

銀河団は多数の銀河の集団です。そこには、銀河に加え、X線でのみ観測することのできる高温のプラズマが大量に存在することが分かっていました。我々は、高い感度とエネルギー分解能を持つX線天文衛星「すざく」を用いて、X線で明るいペルセウス座銀河団を、のべ8日という長時間にわたって観測しました。その結果、これまでにない高い精度でX線エネルギースペクトルを得ることができました。これによって、比較的豊富なネオン、マグネシウム、珪素、硫黄、鉄に加え、微量な元素であるアルゴン、カルシウム、クロム、マンガン、およびニッケルからのX線を検出することができました。これらのX線の強さから、それぞれの元素の存在量を知ることができます。

今回の観測によって、銀河団プラズマの中にも、太陽での存在量の半分程度の割合でクロムやマンガンが存在することが初めて明らかになりました。クロムやマンガンは鉄やニッケルとともに核融合爆発型(Ia型)の超新星爆発の中で作られると考えられています。したがって、今回の観測結果は、数億年から数十億年にわたる銀河団の歴史の中で大量の超新星爆発が起こり、そこで作られた元素が広い領域にわたってかき混ぜられたことを示しています。

続きと詳細はこちらへ【JAXA 11.02】

宇宙ステーション補給機(HTV)技術実証機は、11月2日(月)午前05時53分(日本時間)頃に第3回軌道離脱マヌーバを実施し、大気圏に再突入しました。

HTV技術実証機は、所期の目的である国際宇宙ステーションへの物資輸送を完遂し、本日の再突入をもって、約52日間にわたる全ミッションを終えました。なお、再突入推定時刻及び着水推定時刻は下記のとおり(日本時間)。

再突入※推定時刻: 平成21年 11月2日(月) 午前06時26分頃
着水推定時刻: 平成21年 11月2日(月) 午前06時38分頃〜06時58分頃
※:高度約120km

プレスリリースはこちらへ【JAXA 11.02】

下は、バイコヌール宇宙基地に運び込まれた「ソユーズTMA−17」のワンショット。

 

帰還カプセル、そんなところに開口部があったのかぁ。その他の画像はこちらへ【Energia 10.28】

11月2日、NASAの土星周回探査機「カッシーニ」は、衛星「エンケラドス」への7回目のフライバイ観測を実行する。今回のそれでは、最接近時に南極点上空約103キロまで接近する。

過去のフライバイ観測では、表面からわずか25キロの至近距離を通過したことがあったが(08年10月)、南極域から高く吹き上げられる噴出物(プルーム)の真上を通過することでその懐深く飛び込むのは、今回が初めてである。

(右の図で、水色と紫のラインは08年10月に行われた2回のフライバイの軌跡を示したもの。水色の方は25キロの至近距離まで接近したものであったが、プルームの真上を通過する軌道ではなかった。一方、赤色は、プレスリリースを参考に、多分こんな感じじゃないかなと思いながら管理人が書き加えたもの。カッシーニはエンケラドスの赤道面にほぼ並行にアプローチし、南極域の真上を抜けていくそうです。こうしてみると相当深い領域を通過していくのがわかりますね。)

また、この3週間後の21日には再びフライバイ観測が行われる。今度は南極点上空約1600キロを通過するが、このフライバイでは噴出口を有する大地溝帯の一本「Baghad Sulcus」の精密スキャニングが行われる。(下・南極域の地図。キャプション入りの大きいサイズはこちら

 

詳しくはこちらへ【Cassini】

27日、バイコヌール宇宙基地に、今年のクリスマスの直前に打ち上げられる予定の「ソユーズTMA−17」宇宙船が運び込まれました。

宇宙船はモスクワのエネルギア社で製造され、列車でバイコヌールへと運び込まれます。到着は27日の早朝で、第254組立棟へ運び込まれ、荷解きが行われました(下)。
 

宇宙船はキャニスターに乗せられて、試験台へと運ばれました。ここで今後、最終仕上げやテストが行われていきます。
 

この時点では、帰還カプセルに保護カバーがつけられていません。なるほど、試験モノが全て終わってから被せられるのでしょうねぇ。

画像の大きいサイズや詳細はこちらへ【Roscosmos 10.28】

国際宇宙ステーション(ISS)に滞在するマキシム・スラエフ飛行士のブログ。http://www.roscosmos.ru/DocDoSele.asp?DocID=528&ShowAdm= 美しい画像も多く、翻訳サイトで翻訳すれば読めます^^

下は、欧州南天文台(ESO)のチリ・ラシラ天文台2.2メートル鏡で撮影された、みなみじゅうじ座カッパ(κ)星団NGC4755。通称「ジュエル・ボックス」と呼ばれる美しい星団です。

 

下は、このジュエル・ボックスの中心部をハッブル宇宙望遠鏡で撮影したもの。地上望遠鏡では写らないような暗い恒星までシャープに捉えられており、これは散開星団に関しては初めて、遠紫外線から近赤外線までの広範囲の波長域で取得されたデータの合成で得られた画像とのことです。

 

ただしこれは、故障を起こす直前の「ワイド・フィールド・カメラ2」(WFPC2)で撮像されたものです(現在のハッブルには改修によりWFPC3が装着されています)。詳しくはこちらへ【ESO 10.29】

先日NASAが行った「アレスT−X」の飛行データの初期分析の結果、重大な問題が生じたような様子はないことが明らかとなったようである。

現地時間28日、NASAはケネディー宇宙センター39B射点より、新型ロケット「アレスT」の第1号テスト機「アレスT−X」を打ち上げた。NASA上層部は30日、収集データの初期分析によると、コンピュータシミュレーションで予想されていたレベルと同程度か、それ以上のパフォーマンスであったことが明らかになったという。

また、初段は3つの大型パラシュートを展開して大西洋に着水するようになっていたが、そのうちの1つが展開せず、もうひとつが半分しか展開しなかったため、着水の際の衝撃で筒が曲がっていた。だがパラシュートは今後十分な改良を行うことができるといい、大きな問題ではないという。(右は直立して浮かんでいる初段。海中に沈んでいる部分に凹みがある。【photo: United Space Alliance】)

リフトオフの際、ノズルを1°動かし、ロケットが射点から離れるように仕向けられた。これは噴気が射点上段のシャトル関連構造体に損傷を与えないようにするためである。ただ、構造体の下部に少々の損傷が生じたがこれは想定されていたものであり、今後導入されるアレス用整備塔には問題とならない見込みだという。

打ち上げ6秒後、ロケットはロール回転を行い、テレメトリーアンテナが地上局の視野にはいるように仕向けられた。毎秒5°のロール回転はスムーズだったという。

また、最大の懸念事項のひとつに振動問題がある。最近のシャトルフライトや地上燃焼試験で得られていたデータからはマイナーな振動が検出されているに限られていたが、今回のテスト飛行でも非常に小さな、シャトルフライトのそれに近い振動レベルであったようであるという。「何も異常は認められない。とても幸先がよいぞ、異常は殆どない。もう一度データをチェックする予定だが、現時点では、振動が懸念のひとつとなる兆候すらない」と、ミッションマネジャーのボブ・エッセ氏は語る。

詳しくはこちらへ【cnet.com 10.30】

…上段には液酸/液水を模すためバラストが積まれていましたが、重心は現実に燃料を注入したときとはかなり異なるものになっていたそうです。そのため上段分離時の安定性がかなり不安定になるのは想定済みで、ロケットの挙動はシミュレーションの範囲内とのことです。

国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運んだ日本初の無人宇宙船HTVが31日午前2時32分、太平洋上空でISSから切り離された。11月2日午前6時半ごろに大気圏に突入し、南太平洋上空で燃え尽きる予定だ。

宇宙航空研究開発機構によると、天候が良ければ突入までには、上空約400キロを飛行するHTVとISSが肉眼で見えそうだという。

東京では1日午前4時20分ごろ、高さ約40度の東南東の空にまずHTVが、1分ほど遅れてISSが現れ、いずれも地平線へ向かって飛ぶ。大阪でも東の空に見えるが、高さは20度ほどしかなく、観察するのは難しそう。一方、沖縄は条件がよく、1時間半後の午前5時50分ごろ、空高くを約2分の間隔をあけて飛行する予定という。

宇宙機構の担当者は「HTVは金色の断熱材で覆われているため、太陽の光が反射しやすい」と話す。見え方の詳細はサイト(http://kibo.tksc.jaxa.jp/)で調べられる。

HTVは9月11日に鹿児島県・種子島から国産の新型ロケットH2Bで打ち上げられた。今後も年1回の頻度で、15年まで計7回打ち上げられる計画だ。【朝日10.30】

広大な「無電波地帯」に建つ電波望遠鏡:ギャラリー
この丘陵地帯には、天文ファンあこがれの地がある。世界最大の可動式望遠鏡があるのだ。しかし、『iPhone』のGPSがナビゲートしてくれると期待してはいけない。ウエストバージニア州の森林地帯の奥、3万4000平方キロメートルに及ぶ米国指定電波規制地区『National Radio Quiet Zone』(NRQZ)の中に設置されているからだ。

「Great Big Telescope」の愛称で呼ばれる『Robert C. Byrd Green Bank Telescope』(GBT、グリーンバンク望遠鏡)は、世界で最も使用予約が殺到している望遠鏡だ。待機リストはとても長い。それも当然で、電波信号への感度の高さでは他の追随を許さない。

この望遠鏡のずば抜けた感度を守るため、米国国立電波天文台(NRAO)は、小型トラックで周辺地域をまわって、ワイヤレス・スピーカー・システムや通電柵、ブロードバンドのワイヤレスモデム、軍用レーダーなど、GBTによる観測の障害になりそうなものは、すべて使用をやめるよう人々に要請している。【Wired Vision 10.30】

…続きとギャラリーはこちらへ。最後の動画では鏡の豪快な動きを堪能できます^^

今年4月23日、しし座の方向に出現したガンマ線バースト(GRB)は、その検出直後にそれが地球から最遠の距離にあることがわかっていたが、このほど、米国立電波天文台の電波望遠鏡群(VLA・下写真)による観測データを詳細に検討した結果が公表された。論文は「アストロフィジカル・ジャーナル」(ApJ)のレターズに提出されている。

ガンマ線バーストは、ごく短期間のうちに強力なガンマ線が極めて狭い領域から放出される現象。神出鬼没で、出現しても秒単位の現象であるので、その正体そのものが21世紀に入るまで謎であったが、近年、観測技術の発達のおかげで、GRBにもいくつかのタイプがあることがわかってきた。

このような中、2004年11月に打ち上げられた衛星「スウィフト」はこのGRBを瞬時に感知しセンサーをそちらに振り向けることで、その現象過程のデータを集積するものである。このスウィフトによって集められたデータを基にした結果、現象時間がミリ秒スケールという短いバースト現象は、連星をなす中性子星どうしのマージに起因する可能性が高いことが指摘されている。

一方、超新星の中でも破格の規模の「極超新星爆発」でも、ガンマ線バーストが出ることがわかっている(このバーストは現象時間の長いタイプ)。ここ2、3年、超深宇宙すなわち100億光年スケールの過去において発生するガンマ線バーストを検出することができれば、恒星の進化論の研究に大きく貢献できるのではないかという指摘がなされているが、現実に検出するのは難しいとされている。というのも統計的手法より、赤方偏移Zが6を超えるGRBは全体の10%程しかないという見積もりがあるからだ。これまでに見つかっていたZ>6のGRBはわずか2個で、最遠記録は「GRB050904」でZ=6.295(128億光年)である。(ちなみに赤方偏移とは、電磁波のスペクトルが長い方(=赤い方)にずれる現象。深宇宙にある天体は地球から後退しており、その速さは遠方ほど速いため、赤方偏移が大きくなる。)

ところが今年4月23日にスウィフトが検出したガンマ線バースト「GRB090423」は、ZがZ=8.3に達するものであり、これは131億光年に相当する。これは逆に、ビッグバンからわずか6億3千万年しか経っていない宇宙で発生したバーストであり、この時代の天体進化を考える上では非常に興味深いものである。(岡山天体物理観測所でも観測が行われ、結果が報告されています)

天体の進化論では、この宇宙で最初に誕生した恒星というものが仮定されている。この恒星はいわゆる第一世代の恒星であり、「種族V」とも呼ばれる。現在我々が目にする恒星(種族T・U)よりも遙かに巨大で高温で、それゆえ燃焼もあっという間に終え、つまり絶滅、現在の宇宙には残っていないと考えられている。だがこれが果たして本当に存在したのか否かの確認は非常に意味がある。最初の恒星、それに銀河がどうできたのか、一方、宇宙全体の再電離の説明…宇宙進化論の根幹に関わるからだ。

GRB090423はその距離から、どの種族に属するのか興味が持たれていた。カナダやアメリカの研究者からなる研究チームは、VLAやその他の望遠鏡施設による観測データを総合することで、その素性に迫った。その結果、このバーストが他の殆どのバーストを上回るエネルギー規模のもので、殆ど球対称の爆発で、その周辺が希薄で均一密度のガスが広がる環境であることがわかったというが、残念ながら、種族を特定する決定打を得ることはできなかったという。

現在南米・アタカマに建設中の電波望遠鏡群「ALMA」やVLAを拡大した「EVLA」では、このような超深宇宙GRBにより詳しく迫ることができるものと期待されている。これが稼働するのは2012年だが、そうするともっとより詳しいことがわかるようになるだろう。

詳しくはこちらへ【NRAO 10.28】

…現在ApJに投稿されている論文はこちら。エネルギー規模や周辺環境の特徴が他のGRBと際だって異なっているとは言い難い、すなわち種族が異なる恒星起源の爆発現象と言い切るには難しいという結論で結ばれています。今回の分析には星間物質による吸収の影響などは加味されていないともいい、議論の余地があります。

なお、感度が高いALMAなら、数が少ないと言われる高Zガンマ線バーストも容易に拾い出すことができる可能性があり、結果的にそのようなGRBの認知数が増えることも期待されています。

下は、月周回探査機「ルナ・リコネッサンス・オービター」(LRO)が9月15日に撮影した、アポロ17号の着陸地点付近。LROによるアポロ着陸地点はすでに撮影されているが、今回の撮影では最初のそれよりも2倍以上高い解像度で撮影された。

着陸船下降段がはっきり写っているが、それよりも印象的なのは、そばにクルーが立ててきた国旗が写っていることだ。

 

アポロ17号は1972年12月に月へ向かった、最後のアポロ宇宙船であった。詳細と大きいサイズはこちらへ【NASA 10.28】

このたびフェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡を用いた超高エネルギーガンマ線バーストの観測を通じて、アインシュタインの特殊相対性理論の基盤ともいえる「光速度不変の原理」が光子のエネルギーによらず高い精度で成り立つことを検証しました。この成果が10月29日(日本時間)発行の英科学誌「ネイチャー」(オンライン版)に掲載されました。掲載論文のタイトルは、"A limit on the variation of the speed of light arising from quantum gravity effects"です。

宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部(ISAS/JAXA)の大野雅功(おおの まさのり)研究員をはじめとし、広島大学、東京工業大学らが参加するフェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡チームは、2009年5月10日に捉えた、73億光年の彼方で発生したガンマ線バーストと呼ばれる天体現象を使うことで、アインシュタインの相対性理論の基礎である「光速度不変原理」を検証しました。 現代物理学の2大基礎理論は相対性理論と量子物理学ですが、時間・空間を記述する理論としてこの両者を統一する理論のうちの一つである量子重力理論の中には、電磁波(光やガンマ線もその一種)の速度が「光速度不変原理」を破り、その周波数(エネルギー)に依存する事を予言する枠組みがあります。理論から予想される速度差はごくわずかですが、73億光年の長旅を経ることによって、その速度差は測定可能な到着時間差となって現れることが期待されていました。

今回のガンマ線バーストでは、これまでの最高エネルギーである310億電子ボルト(これは可視光のおよそ100億倍ものエネルギーに相当します)のガンマ線(光子)を検出しましたが、低いエネルギーのガンマ線に比べて、理論で予測された到着時間差を観測することができませんでした。これにより「光速度不変原理」は史上最高の精度で検証され、光速度不変の破れを予言する量子重力理論の枠組みに強い制限をかけることに成功しました。今回の結果により、これまで検証が非常に難しかった量子重力理論に対して、初めて観測事実から制限を与えられたことから、フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡は天文学だけでなく素粒子物理学の新しい扉をも開いたと言えるでしょう。詳しくはこちらへ【JAXA 10.29】

来年退役予定のスペースシャトルに代わる米国の次世代有人ロケット「アレス1」の試験機「アレス1−X」が29日午前0時半(米東部時間28日午前11時半)、米航空宇宙局ケネディ宇宙センター(米フロリダ州)から打ち上げられた。

アレス1は、米では81年初飛行のスペースシャトル以来の新型機で、全長約100メートルと現役ロケットとして最大。アポロ月探査船を運んだ史上最大のロケット、サターンV(約110メートル)に匹敵する。先端部分に有人のカプセル型宇宙船「オリオン」を搭載し、地球軌道上への人員、物資輸送の担い手を目指す。オリオンは将来の月、火星探査への利用も期待されている。

今回のアレス1−Xは1段目のロケットに、第2段ロケットと新型宇宙船オリオンのいずれも実物大模型を搭載した試験機。打ち上げ時の機体制御や分離機構の確認が目的で、地球周回軌道には入らず、上空で模型部分と1段目ロケットを切り離した後、大西洋上に落下させる。

しかし、開発費の増加などが指摘され、米オバマ政権が宇宙探査計画の見直しを進めているため、今後、開発中止になる可能性もある。【毎日 10.29】

…当初の予定時刻(21時)より3時間半も待たされての打ち上げでした。午前0時を過ぎたくらいから、今日も中止ではと思い始めましたが、雲の状態が回復していったようで、リフトオフ15分ほど前に天候も“GO”がでました。

            轟音と共に離陸するアレスT−X!
    

アレスT−Xは射点39Bより離陸。手前の39Aには来月打ち上げ予定のシャトルが座っています。
    

           打ち上げから39秒。アレス、超音速へ!
   

   

打ち上げから約2分後、初段の燃焼が終了し、上段との分離が行われましたが、その時の分離はまるで折れるような感じでした。その他の画像はこちらへ【photo: NASA KSC】

下は、千島列島北部・オネコタン(温禰古丹)島の南側に広がるカルデラ湖。NASAの地球観測衛星「EO−1」によって今年6月10日に撮影されたもの。

 

同島には北部と南部に2つのカルデラがあり、これは9000年以上も前の破壊的大噴火で形成された。水がたまり湖が形成されているが、続くマグマ活動で中に再び火山(露名・クレニツィン山;日本名・黒石山)が形成されている。同山の標高は1324メートル。

大きいサイズはこちら

26日、火星の北半球は春分を迎えました。北極域に着陸した火星着陸探査機「フェニックス」はまだドライアイス漬けになっていると思われますが、これから徐々に解凍されていくことでしょう。下は火星周回探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」が撮影した着陸地点付近。(左は撮影時期がちょっとわかりませんが(氷漬けになる直前?)右は冬真っ盛りの7月30日のようです)

 

右の画像では、バックシェルやパラシュートは確認できませんが、フェニックス本体は確認できているようです(下はその拡大図)。

 

大きいサイズやコメントはこちらへ【Unmanned Spaceflight.com 10.26】

27日午後9時(日本時)に打ち上げ予定だった「アレスT−X」は、天候が安定しないため28日午後9時(同)に持ち越しとなった。

この日、ハードウェア系には何らトラブルがなくいつでも飛び立てる状態にあったが、天候についてGOがでなかった。度重なるカウントダウンの停止とロンチタイムの遅延が繰り返され、打ち上げウィンドウが閉じる午前1時まであと30分というところまで粘られたが、結局この日のトライは無しになった。

 27日早朝(現地時)のアレスI−X。午前8時にロンチウィンドウが開けます。
 

気象観測チームはもっと早い時間にレーウィンゾンデを飛ばし、上空の風や気温の状況を把握しました。

     

下はシャトルとアレスの共演で、23日に撮影されたものです(大きいサイズ)。いわば“世代交代”を写し出した一枚、というところでしょうけど、アレスは今後も計画が続行されるのか…先がいまいち見えません。。

 

その他の画像はこちらへ【photo: NASA】

…管理人はNASA・TVで中継を見ましたが、風がだんだん強くなり、上空の雲も流れが速く、ロケット上半分が揺れるなどしているのがわかりました(このロケット、やっぱり風に弱そう…。風速10メートルちょっとのようでしたが、他のロケットなら飛び立てます)。情報ではフロリダ付近に弱めの前線があり、この影響で大気が不安定ぽかったようです。

延期が決まる度に次の発射時刻が再設定されましたが、午後11時〜午前0時過ぎにかけては、その時刻が告知より早まったり、いやまた遅くなったり、を繰り返していました。雲の流れの合間をつくように狙って打とうとしていたためのようです。

国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングしている日本の補給機「HTV」が31日未明、ISSから離脱し、11月2日早朝に大気圏に突入することが決まった。27日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表した。

計画によると、HTVは30日未明にISSと接続するハッチが閉じられる。その後、ISSのロボットアームにつかまれてドッキングが解除され、31日午前1時5分ごろにISSの下方約12メートルでロボットアームから離れる。11月2日午前6時26分ごろ、ニュージーランド上空約120キロで大気圏に突入する。機体は大気との摩擦熱で大半は燃え尽きるが、部品の一部は南太平洋に落下する。【毎日 10.27】

日本時間27日午後9時、NASAは開発中の新型有人ロケット「アレスT」の、最初のテスト機である「アレスT−X」を打ち上げる。現在のところハード等に問題は生じていないが、肝心の天候が懸念されている。

目下、打ち上げることのできる確率は40%という。もし打ち上げができない場合は翌日に持ち越されるが、それでも28日の確率は60%止まりだという。

気象担当官によると、現地の大気の状態が、マッハで飛行するアレスのボディにプリシピテーション・スタティックを生じる可能性があるという。これは機体表面に降水等との摩擦で静電気が蓄積する現象で、放電が生じる。この放電がノイズをおこし、地上へ送信するテレメトリーなどに影響を与えるというのである。そしてこれが、設定基準を超えそうだという。

詳しくはこちらへ【Spaceflight Now 10.25】

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、野口聡一宇宙飛行士(44)の搭乗するロシア・ソユーズ宇宙船の打ち上げ目標日が12月21日(日本時間)になったと発表した。日本人がソユーズで打ち上げられるのは、90年の秋山豊寛さん(67)以来2人目。野口さんは6カ月間、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する。

一方、JAXAは来年2月に山崎直子宇宙飛行士(38)が搭乗する予定だった米スペースシャトルの打ち上げ目標日が3月18日(米国時間)に延期されたと発表した。【毎日 10.27】

…JAXAのプレスリリースはこちら

24日、バイコヌール宇宙基地では、1960年10月24日のR−16爆発事故、および63年の同日に発生したR−9A火災事故の犠牲者を弔う慰霊祭が行われました。

60年10月24日の事故は通称「ネデリン・ディザスター」などと呼ばれており、時の戦略ミサイル軍司令ミトロファン・ネデリン以下、100名をゆうに超える爆死者を出した大惨事。一方、その3年後の同日、弾道ミサイル「R−9A」サイロ内で火災が発生、8名が落命するという事故が発生しました。

この日は神父による追悼に続き、犠牲者の親族や軍兵士、バイコヌール市の住民らによる献花が行われました。

(下・R−16爆発事故が発生した41番発射レンジ跡。事故後閉鎖され、後に慰霊碑が建立されました。)

 

 

その他の画像はこちらへ【Roscosmos 10.26】

…この事故ではスプートニク1号の発射キーを押した若き技官も落命しました。概要は当サイトのこちら

バイコヌール宇宙基地は秋景色(↓)。その他の画像はこちら

 

小学館(東京都千代田区)は26日、学習雑誌『小学五年生』『小学六年生』を平成21年度いっぱいで休刊すると発表した。両誌は大正11年に創刊。最大発行部数は、五年生は63万5千部、六年生は46万部をともに昭和48年4月号で記録したが、最近は5万部から6万部で推移していた。

小学館広報室は「近年の社会状況や学習環境の変化はたいへん大きく急激であり、子供たちの趣味や嗜好に多様化が進み、情報も細分化されている。(2誌が)大きな時代の変化と読者のニーズに必ずしも合致しなくなった」とコメントしている。

休刊の2誌に代わり、22年春に学習マンガ誌『GAKUMANPLUS(仮題)』を創刊予定という。【産経 10.26】

今年はガリレオが望遠鏡で天体観測をしてから400年の「世界天文年」。これにちなみ、北杜市の有志が11月3日、八ケ岳南麓(なんろく)のまきば公園(同市大泉町西井出)で星空を眺めながらUFO(未確認飛行物体)を探すイベント「第1回八ケ岳UFOコンベンション」を開催する。

主催は市内のペンション経営者らでつくる「八ケ岳宇宙人クラブ」。避暑地のイメージが定着し、冬は閑散とする清里高原を盛り上げようと企画した。

発起人の1人の同市長坂町小荒間、ペンションオーナー、多賀純夫さん(59)によると、清里は空気が澄んでいることに加え、冬の晴天率が高いことから星空を眺めるには格好の場所で、天文ファンには人気がある。

また、八ケ岳南麓はUFOの目撃情報が多いという。「せっかく星空を見上げるならUFOも」と考え、ユニークなイベントを誕生させた。

政府は07年12月、民主党参院議員の質問主意書に対し「UFOの存在は確認していない」とする答弁書を提出。初めてUFOに関する日本政府の公式見解を明らかにした。

しかし、多賀さんは幼いころ、東京都墨田区で総武線の電車の中からUFOを目撃したといい、今でも超自然現象に対する情熱は薄れていない。鳩山由紀夫首相の妻幸(みゆき)さんが「眠っている間に、魂が三角形のUFOに乗って金星に行って来た」と語っていることも好意的に受け止めている。

続きと連絡先はこちらへ。【毎日 10.26】

こちらに公式情報サイトがあります^^

国際天文学連合が世界中で天体観測を呼びかけた「ガリレオの夕べ」にあわせ、日本製の小型望遠鏡を使った天体観測イベントが24日、カイロ東方のコッタミア天文台で行われた。エジプトの中学生ら100人以上が参加、砂漠の上に広がる星空に思いをはせた。

今年はイタリアの天文学者ガリレオが望遠鏡で天体観測を行ってから400年で、天文学への理解促進を目指す「世界天文年」と定められている。日本製望遠鏡は、世界天文年日本委員会の「君もガリレオ」プロジェクトが41カ国に提供した約2万個の一部で、ガリレオの望遠鏡と同程度の倍率(10倍と35倍)。今年3月にエジプトを訪問した国立天文台の関口和寛教授が協力を要請、エジプト側が2000個購入した。イベントには、カイロ日本人学校の中学生やヒラール高等教育相、石川薫大使らも参加。エンジニア志望のムハマド・クリード君(15)は「天体観測は初めてだけど、すごく楽しい」と木星を観測しながら笑顔で話した。

コッタミア天文台は日本の国立天文台岡山天体物理観測所と同型の188センチ望遠鏡を持ち、修理に日本側が協力している。【毎日 10.25】

国際宇宙ステーション(ISS)に、日本人宇宙飛行士として初めて約4カ月半にわたり長期滞在した若田光一さん(46)が25日、出身地のさいたま市で帰還報告会を行った。会場に集まった子供たちに「失敗してもくじけずに、目標をしっかり掲げて前に進んでほしい」と呼び掛けた。

「宇宙に4カ月住んでみて」と題して講演。自身が作成したパワーポイントなどを使い、宇宙での生活を笑いを交えながら話した。質問コーナーでは、自らマイクを持って子供たちの席に。「宇宙ですべきことは」や「地球の生活で宇宙の癖は出るのか」などの質問を受け、笑顔で答えた。【時事 10.25】

NASAのX線宇宙望遠鏡「チャンドラ」および他の光学、赤外線望遠鏡で得られたデータを総合した結果、最遠レコードを塗り替える銀河団が発見された。

この銀河団は「JKCS041」と符号の付けられたもので、地球からの距離は102億光年。これまでの最遠記録銀河団が92億光年だから、それを10億光年上回ったものとなった。

銀河団は、無数の銀河がその重力で引き合うことで出来上がる巨大な構造体である。100億光年もの彼方の銀河団は、宇宙のこれまでの歴史の4分の1ほどが経過した時点でできあがったものということになる。こんな宇宙初期の段階で巨大銀河団がみつかるということは、宇宙の進化論を構築する上で重要な事実となる。

このJKCS041はまさに、銀河団が出来上がるまでに要すべき時間を念頭に置きつつ、宇宙初期に銀河団が存在しうるかという考察の果てに見出されたものと言える。「この構造体は銀河団が存在すると期待できる限界距離に近いものです。」と語るのは、研究チームのひとりであるステファノ・アンドレオン氏。「我々は、銀河団がもっと早くできるのに十分な速さで重力が作用するとは考えていません」と語る。

JKCS041は、2006年に発見されていた。これは英国の赤外線望遠鏡で見つかったのだったが、その後複数の観測で距離が算出されていた。ただ、チャンドラによる観測で、それが確かに銀河団であることが確認されたのであった。もしこの観測がなければ、見ているものが、視線方向に重なって見える複数の銀河という可能性が残ってしまうのであった。

(下は、可視光画像にチャンドラのデータを合成したもので、X線放射が青く着色されている。これは銀河団にまとわりつく高温ガスから放射されており、翻って銀河団そのものの存在を裏付けるものでもある。)

 

ちなみにこれまでのレコードホルダーは、「XMMXCS J2215.9-1738」と符号の付けられた銀河団で、2006年にX線宇宙望遠鏡「XMMニュートン」で発見されたもの。その距離は92億光年で、当時、それまでの最遠記録を1億光年上回ったものだった。詳しくはこちらへ【Chandra 10.22】

下は、土星周回探査機「カッシーニ」による、衛星「イアペタス」の遠距離ショット。今年9月24日、370万キロの距離からナローアングルカメラで撮影された。

 

イアペタスはその半分ごとに、表面の状態が全く異なっている。この成因はずっと謎であったが、最近土星に巨大なダストリングの存在が明らかになり、これがイアペタスの表面の違いを生み出している可能性が高いことが指摘されている(詳しくはこのページ追加情報 (10.07. 2009)へ)。大きいサイズはこちらへ【Cassini 10.23】

月面に、地下道への入り口の可能性が高いと思われる、ポッカリと空いた穴が見つかった。これはわが国の月周回探査機「かぐや」が撮影した画像から見出されたものである(下)。

 

このような穴は、火星では既にいくつも見つかっているが、月面に存在が確認されたのは初めて。これは過去のマグマ活動に起因するものではないかと考えられている。詳しいことはわからないが、見出された穴は地下に延びるマグマ道の“入り口”の可能性がある。

「月でマグマ道への入り口を確認したのはこれが初めてです」と語るのは、ドイツ・ミュンステル大学の研究員 Carolyn van der Bogert 氏。同氏は、「かぐや」観測チームの一員。

穴の直径は65メートルで、太陽入射角の異なる複数の写真を検討した結果、少なくとも80メートルの深さはあると考えられている。また、この下は幅370メートルの空洞があるのではないかと推測されている。

この穴の正確な成因ははっきりしない。隕石の衝突や月震(月の地震)、潮汐力などが考えられる。詳しくはこちらへ【New Scientist 10.22】

米国の有人宇宙計画を見直している専門家委員会は22日、ワシントンで記者会見し、米航空宇宙局(NASA)が進めている月と火星の探査計画を撤回し、新たに小惑星などを目指すよう勧める最終報告書を発表した。

報告書は、財政難の中で現行計画は「維持が困難」と指摘、2020年までに人を月面に送り込み、その後、火星に到達するという現在の目標を変更するよう求めた。

代わりに、まず小惑星や火星の衛星などを、より少ない予算で探査し、将来の月や火星への着陸に備えるという現実的な選択肢をあげた。今後、オバマ大統領が報告書を基に最終的な決断を下すが、もともとブッシュ前政権が定めた月と火星の探査計画は大幅に修正される可能性が高まった。【読売 10.23】

…報告書はこちら。下は同15ページにある、選択肢ごとのシャトル、ISSおよび新型ロケット等の概要。有人月探査を第一にした場合、予算は大幅増額の上、ISSを2020年まで運用しつつ、人員輸送手段を民間開発に委ねる考えが打ち出されています。

 

また、小惑星探査などを盛り込んだ「フレキシブル・パス」オプションでは、貨物運搬ロケットとしてアレスXライトからEELV、シャトル派生型までの案が出され、人員輸送手段は民間開発が提案されています。

これを見る限りでは、委員会はアレスTに期待をしていないようで…やはり相当問題を抱えたロケットなのですかねぇ…?

NASAは来週のテスト機打ち上げに向けてメディア向けも全力態勢ですが…こちら

ニューヨークタイムスのコラムでも厳しい扱いが…

地球の上空約400キロの軌道を、乗員6人を乗せ、1周約90分で回る国際宇宙ステーション(ISS)。10年以上にわたる建設が完了に近づく一方で、米政府が予算打ち切りを予定する2016年以降の存続が危ぶまれている。運用延長を求める米独立委員会の提言を受け、オバマ政権が近く米国としての結論を出す見通しだ。

ISSの建設、運用は98年に始まり、世界16カ国が参加。宇宙に浮かぶ巨大な実験施設として、無重力状態が人体に及ぼす影響の研究や、地球、天体の観測などに使われてきた。米政府はこれまでに440億ドルの費用を拠出してきたが、16年以降の予算は計画されていない。また、ISSへの人員輸送をになうスペースシャトルの運用は10年までとし、その分の予算は、月と火星への有人探査を中心とする次期宇宙開発に回す計画だ。

ブッシュ前政権が打ち出したこれらの方針について、オバマ政権は見直し作業を進め、今秋にも新たな宇宙政策を策定する見通し。有識者による独立委員会が先月発表した報告は、ISSの運用を20年まで、スペースシャトルを15年まで、それぞれ延長するよう提言した。

委員を務めた元ISS司令官のリロイ・チャオ氏は「ISSという国際プロジェクトは、多くの国々の協力で進められてきた。わが国がこのまま予算を打ち切れば、その枠組みが崩壊してしまう」「米国は宇宙開発のリーダーとしての信頼を失うことになるだろう」と述べた。さらにスペースシャトルの運用についても、引退後はISSへの人員輸送をロシアのソユーズのみに依存することになる点をあらためて指摘し、懸念を示した。

ISSでは宇宙での長期滞在にともなう無重力環境の研究をはじめ、宇宙空間での細菌培養など医療分野の実験も行われ、成果を挙げてきた。ただ「科学実験には月、火星探査のような派手さがなく、大衆受けしない」(米調査会社ティールグループのアナリスト)との指摘もある。ISSが完成後、実験施設としての役目を果たすことに、オバマ政権がどこまでの意義を認めるのか、その判断の行方が注目される。【CNN 10.23】

…結局、ギリギリ近くになって、やっぱりミッション延長します〜というような感じで継続が決まったり?さてどうなるのか…。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、2010年度に金星探査機「PLANET-C」の打ち上げを予定しています。これに先立ち、金星探査機「PLANET-C」の名称を下記のとおり決定しましたので、お知らせいたします。

1. 名  称   金星探査機「あかつき」

2. 決定理由

名称は、金星探査機「PLANET-C」の開発に携わるプロジェクトチームで検討を行い決定しました。

  

「あかつき(暁)」とは、日の出直前の東の空が白み始める頃を指し、金星が最も美しく輝く時間です。金星探査機「PLANET-C」は、2010年の冬、まさに明けの明星として「あかつき」の空に輝く金星に到着します。この探査により惑星気象学を新たに創出しようというイメージにも合致します。一日の始まりである夜明けを意味するこの言葉には、情景の美しさだけではなく物事の実現への力強さがあり、ミッション成功への想いと決意が込められています。

また、今回は事前に名称を公開することで、衛星の打上げ、及びその後の運用に向けて、皆様により身近に感じていただけるようにとの意図があります。プレスリリースはこちら

JAXAでは、国内外に広く呼びかけてメッセージなどを集め、それを繊細な文字でアルミプレートに印刷して金星探査機「あかつき」に取り付けます。国民はもとより全世界の人々の思いを一つにして金星周回軌道に投入することで、宇宙あるいは地球への関心を高め、日本の宇宙科学研究の国内外での認知度の増進を図ることとしました。

これに際し、世界天文年2009日本委員会の協力の下、金星探査機「あかつき」に搭載するメッセージを募集するキャンペーンを下記のように実施します。

1. キャンペーン名称

「お届けします!あなたのメッセージ、暁の金星へ」〜「あかつき」メッセージキャンペーン〜

2. 募集期間 2009年10月23日〜2009年12月25日(必着)

詳細についてはこちらへ【JAXA 10.23】

下は、射点39Bと、そこへ据えられた「アレスI−X」ロケット。以前と比べて大きく違うのは、周囲に高い避雷塔が建てられている点です(大きいサイズ)。

 

違う角度から(大きいサイズ)。シャトルへペイロードを載せ替えるための構造体が残っていますが…これはいずれ外すのでしょうかねぇ。

 

その他の画像はこちらへ【photo: NASA KSC】

三菱電機は22日、人や物質を運ぶ宇宙輸送船「シグナス」を製造する米オービタルサイエンス(バージニア州)から、高速飛行する国際宇宙ステーション(ISS)に衝突しないよう徐々に接近するために必要な通信装置を受注した、と発表した。受注総額は6600万ドル(約60億円)。日本の宇宙技術がアメリカの宇宙輸送船の開発に採用されるのは初めて。

今回受注したのは、先月11日に打ち上げられた日本の宇宙輸送船「HTV」が、ISSに接近する際に使用した通信装置「近傍接近システム」。同措置は三菱電機が宇宙航空研究開発機構(JAXA)との契約に基づき開発した。同社は今後、9機分を平成22年から26年にかけて順次納入する。

米航空宇宙局(NASA)は、来年にもスペースシャトルを引退させる方針で、後継の宇宙輸送船を民間企業2社に発注。このうち1社がオービタルサイエンス。日本から技術を購入することで、宇宙船の開発期間やコストを抑える狙いがあるとみられる。【産経 10.22】

ロケット「ファルコン・シリーズ」で知られる米国の民間宇宙開発企業「スペースX」社が先日、開発中の「ファルコン9」ロケットの初段のファイアリングテストを実施した。(スゴいファイアーですね!@管理人)

 

同社はすでに「ファルコン1」の打ち上げに成功しており、波に乗っている。一方ファルコン9は、初段が9基の液酸/ケロシン「マーリン」エンジンで構成された大型ロケットで、低軌道に10トン弱、静止軌道に約5トンのペイロードを運ぶことができるよう設計されている(これが増強型になると低軌道に30トン弱、静止軌道に15トン)。射点もケープカナベラルとオメレク島に整備されつつある。

テストはテキサスに同社が有するテストレンジで実行された。これは2度行われ、1度目は今月12日、2度目は16日で、それぞれ10秒および30秒のファイアリングであった(画像は1度目の10秒テスト)。

詳しくはこちらへ【OnOrbit 10.21】

下は、今月中旬における北朝鮮での火災状況。NASAの地球観測衛星「テラ」によって15日に撮影されたもの。

 

火災は各地で発生しており、煙が日本海へ流れ込んでいます。大きいサイズはこちらへ【photo: Earth Observatory】

電子部品開発メーカーのNSS九州(熊本市、伊藤幸治社長)は19日、九州工業大(北九州市)と共同で、制御用人工知能を搭載した有翼ロケットの飛行実験を来年1月に大分県由布市で実施することを明らかにした。同社が進めている産業用の人工知能開発の一環で、動作データを収集するのが狙い。

同社によると、人工知能は既存ソフトウエアよりも100倍以上の処理速度を持ち、不測の事態に瞬時の対応が可能。渋滞回避機能に優れたカーナビゲーションや、介護など生活支援ロボットへの応用が見込まれている。2010年夏の実用化を目指している。

飛行実験は、次世代宇宙輸送機の開発に向けエンジンや機体などの研究に取り組む九州工大大学院宇宙システム研究室の米本浩一教授と共同で実施する。全長2メートル、重さ50キロのロケットを高度2キロまで打ち上げた後、グライダーのように滑空させ、衛星利用測位システム(GPS)であらかじめ決めた地点に着陸する計画。飛行時間は約3分間で、ロケットの姿勢や天候の状況を人工知能が見極め、機体を自動でコントロールする。

伊藤社長は「ロケット飛行という夢のある実験で人工知能の優位性を実証したい」と話す。今後、高度5キロへの飛行実験も計画しているという。

NSS九州は、元大手半導体関連メーカーの技術者らが03年に設立。主に集積回路の開発を手掛け08年4月期の売上高は約1億円。東大宇宙線研究所のニュートリノ観測装置・スーパーカミオカンデ(岐阜県飛騨市)の心臓部にあたる受信装置を開発した実績もある。【熊日 10.20】

太陽系外の恒星の周囲を公転する惑星リストに、新たに32個が追加された。10月19日に発表された今回の発見報告により、確認済みの太陽系外惑星は400を超えることになった。

観測チームによると、新たに確認された32の惑星の質量は、地球の5倍から木星の8倍(地球の2500倍)までとかなりの幅があるという。惑星が公転している恒星にもさまざまなタイプがあり、惑星形成に関する既存の学説では説明できないケースもあるようだ。

観測チームは、「平均すると宇宙の全惑星系の40〜60%に低質量惑星が含まれている可能性がある」と結論付けている。低質量惑星は大きさも地球によく似ている可能性が非常に高いため、地球外生命探査の最有力候補になると考えられている。続きはこちらへ【ナショナルジオグラフィクス 10.20】

…記事にもありますが、このところの捜索対象としては赤色矮星が流行のようです。

21日未明、神戸市灘区摩耶山町の六甲山頂近くにある摩耶自然観察園で、オリオン座流星群を見ていた学生らが、若い男女4人組に顔などを殴られたうえ所持金を奪われる被害が相次いだ。灘署は同一犯による犯行とみて強盗致傷事件として捜査している。

灘署によると、21日午前4時半ごろ、兵庫県内在住の19〜23歳の男女の大学生4人が、4人組に顔面などを殴られ、計1万円を奪われた。

また、友人らと流星を見ていた東京都内の男子学生(22)も4人組に金を要求され、断ったところ顔などを殴られて現金約1万8千円などが入った財布を奪われた。

4人組は男3人、女1人でいずれも20歳くらい。うち1人はゴルフクラブを所持していたという。被害者らが警察に通報できないように携帯電話を奪って山中に捨てたり、並ばせて立たせたりしたという。

同公園は、神戸の夜景が一望できるスポットとして人気がある。【産経 10.21】

バンダイ(東京)は20日、亜鉛合金製の玩具「超合金」シリーズから、1969年に人類で初めて月に到達した米国の宇宙船などを再現した塗装済み模型「アポロ11号&サターンV(ファイブ)型ロケット」を来年3月に発売すると発表した。実物のような質感と精巧さが売り物で、月面着陸のシーンをテレビで見て興奮した世代には当時の感動がよみがえりそうだ。

新ブランド「大人の超合金」シリーズの第1弾。高さは約76センチ(144分の1スケール)で、実物のようにロケットや月着陸船を切り離し、発射から帰還までの行程を再現して遊べる。宇宙飛行士の人形や米国国旗なども付いており、価格は5万2290円。【時事 10.20】

NASAの「アレスT−X」ロケットのロールアウトが完了しました。

アレスI−X、ロケット組立棟(VAB)を出ます!ファーストモーションは午前1時39分(現地時)。
  

サーチライトを浴びて機体が浮かびます。新型有人ロケットがVABを出るのは実にほぼ30年ぶり。
 

   月明かりのない闇夜を歩き続け、夜が明けてなお歩き続けました。
 

ロケット、支持タワーとかないんですねぇ。足下だけの支えで立っているのかぁ…

アレスは午前7時45分、射点39Bに到着し、同10時17分、台座がどっしりと腰を据え、クローラーだけが帰って行きました。その他の画像はこちらへ【NASA KSC 10.20】

18日、NASAの木星周回探査機「ガリレオ」が打ち上げ20周年を迎えた。

「ガリレオ」は1989年10月18日(日)、スペースシャトル「アトランティス」(STS−34)に搭載されて、ケネディー宇宙センターから打ち上げられた。この衛星は、人類初の、木星を周回しながらそれを観測するという探査機であった。

(下・ガリレオはブーム部の独立回転が可能な構造になっている。ブーム先には磁力計が取り付けられており、回転は磁場の観測に有利。一方、固定部には突入プローブや撮像系が乗ったプラットフォームが装着されており、高解像度での撮像を可能としている。また、プローブ分離時には機体全体を回転させることでそれにスピンを加え、安定投入を実現する。)

 

ガリレオはアトランティスが軌道に乗ってから数時間後には貨物室より放出された(下)。打ち上げから7時間後、木星到達軌道へ投入するための固体燃料ロケットが点火され、地球を離脱。ガリレオはもともと1986年にシャトルで打ち上げられ、より強い投入ロケット(セントール)で押し出され、直接木星へ向かうはずだった。だがチャレンジャー爆発事故の影響で遅れが生じ、また、液体燃料のセントールを積むのはリスクが高まるということでそれも変更になった結果、複数の惑星フライバイを繰り返して飛行しなければならなくなった。

     

ガリレオは打ち上げ後、90年2月10日に金星、同年12月8日地球、92年12月8日地球、のフライバイを経て、木星を目ざした。

なお、最初の地球フライバイの直後、早速、試練に見舞われた。この時展開される予定だった大型ハイゲインアンテナが開かなかったのである。

これは深刻な問題となった。ガリレオにはローゲインアンテナも搭載されているが、地球から離れるにつれ通信レートが低下し、大量のデータが取得できなくのだ。ハイゲインアンテナでは134キロビットでの交信レートに対し、ローゲインではわずか8〜16ビット。これでは十分な観測はできず、失敗同然となってしまう。最悪、交信そのものが不通になってしまうかもしれない。

管制部は探査機のスピンレートをマックスにあげたり、モータのオンオフを繰り返してぶるぶる震わせたり…その数は1万3千を超えたという…を繰り返したが、どうしても開かなかった。この間、展開しない原因が探られ、傘の3本の骨が固着している可能性が高いことが判明した。(下図、左・本来の姿、右・大型アンテナが開かないままの姿)

   

だが、ここであきらめないのが、エンジニアでありサイエンティストである。交信施設である深宇宙ネットワーク(DSN)のパラボラや受信機の増強が直ちに行われた。通信レートを160ビットまで上げることに成功し、ソフトウェアも変更され、データを圧縮して送るよう仕向けられた。運用の段取りも再構築され、観測と通信のタイミングに工夫が計られた。こうした努力の結果、当初の予定ほどではないにしても、科学的に十分なデータを得ることが可能になったのである。

その旅路の途中にありながら、ガリレオはいくつもの大成果を揚げた。91年10月29日、小惑星「ガスプラ」の横を通過し、そのクローズアップ画像を送ってきた。また93年8月28日には小惑星「イダ」(大きさ15.2キロ)を通過したが、その際撮影された画像には、なんと、衛星が写っていたのだ。これは、小惑星が衛星を持つ事例として初めて確認されたものだった。この衛星は差し渡し1.6キロの大きさで「ダクティル」と名付けられた(下)。

    

94年7月には、「シューメーカー・レビー彗星」の木星衝突を観測した。この彗星は93年3月に発見されたもので、その後の観測と軌道決定で、木星に捕獲されその周囲を周回する彗星であること、前年7月に潮汐力でバラバラになったことが判明。しかもそれらが、7月16日から22日に木星へ立て続けに激突することが明らかとなった(これに最初に気づいたのが中野主一氏であることは有名)。突入ポイントが地球からみて木星の背中側であったのだが、幸運にもガリレオが、これを直接見ることのできる場所を飛行していたのである。

下がそのインパクトの瞬間を捉えた歴史的なフレームで、2.3秒毎に撮影されたもの。左端の22日午後5時6分12秒(日本時)撮影時はまだ何も見えていないが、次のフレームでは夜側にインパクトが、その次では最大を迎え、最後は弱まっていくのがわかる。

 

ガリレオは95年12月7日に木星へ到着した。このミッションの最大のハイライトは、木星大気へプローブを投下することだった。切り離されたプローブは秒速48キロで突入し、パラシュートを展開、大気中を降下しながら観測データを送り続けた。必ずしも狙った場所にプローブが投下できたわけではなかったが、木星大気の組成に関するデータを直接取得した、貴重な機会となった。

ガリレオは木星の磁気圏などを観測しつつ、4大衛星も詳しく調査した。イオの活火山は地球の100倍ものスケールで活動していること、それに、表面を氷で覆われた「エウロパ」の地下に海が存在する可能性を示す強い根拠を見出したのは最大の発見だった。この海は表面から100キロの深さのところにあると考えられており、全水量は地球のそれのほぼ倍に匹敵すると予測されている。その上「ガニメデ」や「カリスト」にも、地下海の存在をほのめかすデータが取得された。(下は、イオのTvashtar火山クローズアップ)

   

加えて、ガニメデに関する最大の発見は、それが磁場を持つということだった。磁場を持つ衛星は、他には存在しない。

ガリレオは木星系に関する膨大な資料を集め、人々を驚愕させる発見を続けた。始めの頃の通信系トラブルはどこへいったやら、当初の予定より6年も長い期間、探査を続けたのである(下・想像図)。

   

だが、姿勢制御用燃料が残り僅かとなり、その後どうするか検討が行われることになった。ハードウェアは木星の強烈な磁場環境によく耐え、まだまだ元気だったが、燃料がなくなるとアンテナを地球に向けておくことができず、ミッションは終了となる。これをそのまま木星周回軌道に残しておく案もあったが、シミュレーションでそれが将来、4大衛星に衝突する確率がゼロではないことが判明。万一衝突したら、海、ひいては生命体の存在も考えられる環境を汚染しかねない。上層部はガリレオを木星へダイブさせ、圧壊させることを決断した。

打ち上げから14年、2003年9月21日、ガリレオは最後を迎えた。この日はジェット推進研究所(JPL)にそれまでに関係した人々も招かれ、その最後が見届けられた。米太平洋夏時午前11時57分(日本時22日午前3時57分)、ガリレオは秒速48.2キロのスピードで、赤道のやや南側の、地球からは見えないところへ突入していった。

          

JPLでは最後の信号を、46分後の午後0時43分14秒に受信。詰めかけていた数百の人々が、それに立ち会った。拍手と共に、涙ぐむ人もいた。ガリレオミッションに携わっていた研究員トーレンス・ジョンソン氏は当時、「我々はひとつのスペースクラフトを失ったわけではない。将来へ向けた宇宙探査の足がかりを得たのである」と語った。そして実際、いまも惑星探査は発展を続けている。

詳しくはこちらこちらへ。ガリレオミッションをまとめたウェブ本はこちら。ミッション終了の特番アーカイブをこちらで見ることができます。【NASA 10.16】

NASAは、シャトル「アトランティス」(STS−129)の打ち上げ日を変更した。当初、来月13日とされていたが、3日遅らせた16日にするという。

NASA上層部は19日に会合を開き、アトランティスの打ち上げと、今月27日に予定されている「アレスT−X」の打ち上げを両立させるための日程調整を行うことを決定した。双方の打ち上げは同じ打ち上げチームによって行われるものである。

アトランティスの打ち上げを変更することで、アレスの打ち上げ可能日時が27、28および29日の3日間になる。

なお、この変更で、飛行士たちの打ち上げリハーサルの日程にも影響が生じる。飛行士たちは19日にケネディー入りし、今週、最終カウントダウンデモテストと関連訓練を行うことになっていたが、これは来月3日の週に持ち越された。その代わりに、非常脱出訓練が行われる。

なお、今回の日程変更は更に変更される可能性もある(そのためか、打ち上げをサポートするイースタン・レンジにはまだ正式通告されていないようです@管理人)。アレス打ち上げ後の29日に会合を開き、正式な日時を定める方向である。詳しくはこちらへ【NASA 10.19】

下は、NASAの土星周回探査機「カッシーニ」が撮影した、土星の衛星「タイタン」。撮影されたのは今年8月25日、ちょうど昼夜平分点を過ぎた直後のもの。

 

画像は赤、緑、青のフィルターを通して撮影されたものを合成して得られた天然色。タイタンはオレンジ色の、のっぺりした大気をまとった惑星であるが、この画像はよく見ると何か違う。そう、上半球と下半球で微妙に濃さが違うのだ…上半球はわずかに暗く、下半球はわずかに明い。ちなみに上が北半球。

タイタンの大気は季節の変動を受けている。これまでの研究で、冬半球は高高度までスモッグがただよい、短波長光(紫外・青系)を暗く長波長光(赤外)を明るくしていることがわかっているという。この暗みと明るみのチェンジは、前回の昼夜平分点でも観測された。それは平分点を挟む1〜2年間で発生した。

研究者たちはこのフリップフロップ(シーソーのように2つの状態がいったりきたり)のメカニズムを説き明かすべく、今回の変化もモニターを続けている。大きいサイズはこちらへ【Cassini 10.16】

…これまでは北半球が冬でした。カッシーニのレーダー観測では北極域にたくさんの湖地形が確認されており、これに対して南極域では数えるほどのそれしか認められていません。また、メタンの雲の量も北極域が多かったことから、冬半球では雲・雨・湖のメタン循環系がぐるぐる出来上がっているのではないかと考える研究者もいるようです。(当サイトの過去のカッシーニ記事はこちら

タイタンオービターを周回させて長年観測すれば、かなりの事がわかるのでは…特に南極域で湖がみるみる出来上がっていけば…^^

ブラックホール周辺の環境を、強力なレーザーを使った実験で再現することに、大阪大の藤岡慎介助教らの研究チームが成功し、18日付の英科学誌ネイチャー・フィジックス(電子版)に発表した。

藤岡助教らは大型レーザーを使い、ブラックホールに吸い込まれつつある物質がX線を出している状態を再現。すると、X線がブラックホールと双子の恒星・伴星に見立てたシリコンガスを、ブラックホール周辺で観測される「光電離プラズマ」に変化させた。このプラズマが出すX線データが、実際の伴星で観測されるX線に似ていたという。

今回の成功で、さまざまな星の状態を地上実験でつくる見通しが立ったという。藤岡助教は「理論的に想定される未発見の天体のデータを模擬実験で集めることで、実際の天体の発見に応用できるだろう」と話している。【産経 10.19】

NASAは、今月27日に打ち上げを予定している新型ロケット「アレスI」のテスト機「アレスT−X」のロールアウトを1日延期し、20日午後1時1分(日本時)と設定した。

アレスT−Xのロールアウトは、当初19日が予定されていた。だが今月14日のテストの際、尾部のアキュムレーター(畜圧器)から窒素ガスがリークしているのが見つかったため、対応に追われていた。このアキュムレーターの交換とテストは無事に終わったという。

なお、NASA・TVによる中継は同日午後0時45分からを予定とのこと。詳しくはこちらへ【NASA 10.18】

…下は14日に撮影された射点39B。アレス用射点としての改造完了だそうです。避雷塔がなくなるなど微妙に異なっていますが、左側の、シャトルへペイロードを載せ替える構造体はそのまま…大きいサイズはこちら

   

下は、地上約85メートルのところに新造されたベントライン。改造では、シャトル用のオービターアクセスアームや酸素ベントアームの撤去、約200メートル高の避雷塔の新設などが行われました。大きいサイズはこちら

 

18日午前10時41分(日本時)、無人宇宙貨物船「プログレスM−03M」が国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。

プログレスはISSのピールスモジュールにドッキングした。詳しくはこちらへ【Roscosmos 10.18】

…下は、15日のプログレス打ち上げ時の一枚。日の出を目前に控えた東の空へと飛び去っていきました。とても美しいです^^ その他の画像はこちら

 

17日午後0時40分頃、小惑星「2009 TM8」が月の軌道のすぐ内側の距離まで接近して去っていった。

この小惑星は、15日にアリゾナの「カタリーナ・スカイ・サーベイ」によって発見されたてのもの。大きさはわずか7メートル。最接近時は地球から35万キロあたりのところを、時速3万キロほどで通過していった。

NASA・ジェット推進研究所のアステロイド・ワッチ・チームが追跡しており、今後より詳しい軌道が定まるものとみられる。詳しくはこちらへ【Space.com 10.16】

宇宙滞在による人への健康影響を調べるため、国際宇宙ステーション(ISS)でメダカを長期飼育する計画が始動した。11年度の打ち上げを目指し、水槽開発や研究テーマの検討のため、東京大、宇宙航空研究開発機構(JAXA)など国内の約20研究機関が「宇宙メダカコンソーシアム」を結成した。呼びかけ人の浅島誠・東京大特任教授(発生生物学)は「脊椎(せきつい)動物のメダカは、人間と共通する部分も多い。将来の日本の有人宇宙開発に役立つデータになる」と話す。

計画では、二つの小さな水槽(7センチ×7センチ×15センチ)に、それぞれメダカを6匹ずつ入れ、ISSの日本実験棟「きぼう」で3カ月飼育する。3カ月あれば、地球から打ち上げた成魚の孫の代まで誕生させることが可能だ。打ち上げたメダカや宇宙生まれのメダカを地球に持ち帰り、骨や筋肉、遺伝子などへの影響を調べる。水の取り換えや餌やりの手間を減らす水槽を開発中だ。

宇宙では、放射線や無重力による健康影響が懸念されているが、その詳細な仕組みは分かっていない。若田光一・宇宙飛行士が今年3〜7月にISSに長期滞在し、多くのデータを集めたが、人を直接調べることは限界がある。動物なら、解剖したり組織を詳細に調べることが可能だ。

94年に向井千秋・宇宙飛行士が米スペースシャトルに搭乗した際、船内でメダカを約2週間飼った。だが、当時はメダカの全遺伝情報(ゲノム)解読の前で、十分な分析ができなかった。

コンソーシアムのまとめ役の三谷啓志・東京大教授(動物生殖システム学)は「宇宙で長期飼育した生き物を調べつくす、という実験は初めて。今後の宇宙滞在、太陽系探査に向けて、メダカをモデルに宇宙飛行士の健康管理に結び付けたい」と話している。【毎日 10.18】

…そういえばメダカって、もう全然見ませんね。絶滅危惧種に指定されてましたっけ…。。

宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、山間地、ビル陰に影響されず、全国をほぼ100%カバーする高精度な測位サービスの提供を目的とした準天頂衛星システム(QZSS: Quasi-Zenith Satellite System)の開発を行っており、準天頂衛星初号機を平成22年度に打上げます。

この衛星に対して広く皆様に親しみを持っていただくため、衛星の愛称を募
集いたしますのでお知らせいたします。

【参考】準天頂衛星システムについて

「見上げれば 宇宙(そら)から照らす 道しるべ」
 〜時空間情報が導く新たな未来〜

続きは詳しくこちらへ【JAXA 10.16】

9日に月面へインパクトした衛星「エルクロス」の画像データを分析していた運用チームは、最初のタンクインパクトの際に巻き上がった砂塵を浮き彫りにすることに成功した。

つまり、砂塵は舞い上がっていたのである。

 

上の画像は、紫外/可視光および赤外線データを加味して作成されたもので、赤い丸の中に粉塵が浮かび上がっている。明るさは予測よりも暗いものであったが、これにはカベウスクレーターの組成が関連している可能性がある。

詳しくはこちらへ【NASA 10.16】

インドの西海岸に、地球上で最も大きなクレーターが隠れている可能性が指摘された。もしこれが正しければ、これは6500万年前の恐竜絶滅に関わったインパクトとなるかもしれない。

テキサス工科大学のSankar Chatterjee氏を中心とする研究チームは、インド西部の“シバ盆地”(Shiva basin)と名付けた地形を指摘した。ここは石油や天然ガスの豊富な埋蔵地帯で、複数のクレーターが存在する。

「もし我々が正しければ、このクレーターは地上で最も巨大なものです」とChatterjee氏は語る。氏よると、隕石の直径は40キロに達するといい、これはユカタン半島の、恐竜を絶滅させた引き金と考えられている隕石(推定径10キロ)と比べ非常に大きい。

非常に想像しがたいことであるが、しかしこの説が正しければ、このシバインパクトは落下地点の地殻を蒸発させ、高温のマントルを下から露出させたと考えられる。さらにこのインパクトは、セイシェル諸島をインド大陸から引き離し、アフリカの方への動きに乗せた結果をもたらしたとも考えられるという。

クレーターの直径は、ざっと500キロ。中央にピークをもち、それは海底から5200メートルの高さで“ボンベイ・ハイ”と呼んでいる。クレーターの殆どはインド大陸に埋もれてしまっているが、高い絶壁や活断層、温泉の存在がそれを示しているという。(下はCGで表現されたクレーター地形。新生代の堆積層などを取り去るとこのような地形が浮かび上がると主張されている。)

 

詳しくはこちらこちらへ【SpaceRef/NatGeo News 10.15】

NASAの太陽系外縁観測衛星「IBEX」(インターステラ・バウンダリー・エクスプローラー)による、全天観測マップがリリースされた。雑誌「サイエンス」に論文とともに掲載された。

この衛星はちょうど1年前の昨年10月19日に打ち上げられたもので、太陽系外縁からやってくると考えられている「宇宙線異常成分」(ACR)を観測するように設計されている。ACRとは、地球で観測される宇宙線の中で、太陽起源のものでもない、また、遠方の深宇宙を起源とするものでもない、そういう意味で“異常”な宇宙線の総称である。現在のモデルでは太陽系外縁のターミネーション・ショック(太陽風が影響力を及ぼす端の領域)で生成されていると考えられており、この全天走査を行うことで、この外縁の様子にかつてなく迫ることができるものと期待されていた。

 

太陽から流れ出る太陽風(莫大なイオン流)と、遠方の恒星系から吹き流れてくる恒星風(太陽風と同意)とが衝突をする内層が「ターミネーションショック」と呼ばれる。一方外層は「ヘリオポーズ」と呼ばれ、その間の空間を「ヘリオヒース」という。ACRはその特徴から、高温の電離ガスなどではなく、中性ガスということがわかっている。この中性原子(ENA)は、ターミネーション・ショックで加速され生じた高エネルギーイオンが星間物質との相互作用で中性になり、結果、磁場の束縛を離れ、太陽系内部に押し戻されて帰ってきたものと考えられている。

IBEXによる全天走査は6ヶ月間にわたって行なわれ、観測センサーはENAをカウントし続けた。そのカウントをマッピングしたものが下の図である。

 

上の図で「V1」、「V2」とマークされているのは、それぞれボイジャー1号、2号のポジション。ターミネーションショックを通過し、データを取得した探査機は両機のみ。両者はそれぞれ2005年と2007年にそこを通過したが、その際の観測データより、ヘリオヒースがつぶれていることがわかっている。

この図で驚かされるのは、ENAの高い領域が帯状をなしていることだ。このことは、今までに提唱されてきたどのモデルにも合わない。

(下は、IBEXの観測原理を表す図。NASAのリリースにはコメントありませんが、想定では枠内のようなカウント分布が得られると思われていたのでしょう。これが実は帯状だったというわけで、誰もが困惑させられたのでしょうねぇ@管理人)

   

「初めて我々は太陽圏の外へと思考を向けることができつつあるわけで、銀河系における我々の位置を本当に理解し始めているところです」と語るのはIBEXミッション責任者のデビッド・マクコマス氏(サウスウェスト研究所)。「この結果はまったくもって意外なものです。帯状をなしているということは、現在提唱されているどの理論モデルにも合わないものです。」

ボイジャーは惑星探査を終了後、太陽系空間の外へ向けて旅を続けている。しかし上の図でわかるように、不運にも、ボイジャーの通過領域はENAの帯から外れていたのだ。

ミッションに関わる研究員エリック・クリスチャン氏(NASAゴダード宇宙センター)は、「ボイジャーから得られた知見は基本的に正しいものですが、最も興奮するような肝心な領域をかすめて通ってしまったのです。それはちょうど、2箇所の気象観測所の間を巨大台風が通過してしまったようなものです。」と語る。

下は、現時点で可能性として考えられ得るモデルのひとつ。星間磁場と太陽系の進行方向が斜めにクロスするため、ENAの生成場所が帯状になることが考えられるというもの。

   

なお今回の分析には、土星周回探査機「カッシーニ」から得られたデータも加味されているという。詳しくはこちらこちらへ【NASA 10.15】

ナノオプトメディアは15日、宇宙・環境エネルギーの新イベント「宙博(ソラハク) 2009」を12月3日から開催すると発表。都内で記者会見を開催した。

世界天文年2009日本委員会公式イベントという位置づけだが、毎年12月に開催予定。日本が誇る科学技術の最先端と、そこから誕生する環境エネルギー革命にスポットを当てながら、学識者・研究者・技術者による講演や展示を行う。場所は東京国際フォーラムを予定している。来場者は15,000人を目指す。

詳しい内容はこちらへ【RBB TODAY 10.16】

中国人の2人の科学者が、人工的なブラックホールの作成に成功した。しかし幸いなことに、あなたがいまこの記事を読んでいるということは、地球はブラックホールの渦に吸い込まれていないと言っていいだろう。

というのも、光がそこから出られないブラックホールというものが成立するには、理論的には、アインシュタインが仮定したような「大質量で高濃縮の重力場」は必要ないからだ。必要なことは光――もっと正確に言えば、電磁放射――を捉えることだけだ(視覚的に認識される光とは、電磁放射の1つの形式だ)。

続きはこちらへ【Wired Vision 10.15】

12日より、ロシア・オリョール州の州都オリョールにあるIAブーニン図書館にて、ボスホート1号飛行成功45周年記念展示が催されている。

1964年10月12日、ソ連は史上初めて複数人乗りの宇宙船「ボスホート1号」を打ち上げた。これは米国が開発を続けていた2人乗り宇宙船「ジェミニ」を意識し、3人乗りとしたものであった。

搭乗したのはコマロフ、フェオクチストフおよびイェゴロフの3飛行士。この、いきなり3人乗り宇宙船の打ち上げに西側は大いに驚かされたが、しかし実体は、ボストークを改造し無理矢理3人乗り込んだだけのものだった。

なお、展示は17日までとのこと(図書館広報による)。詳しくはこちらへ【Roscosmos 10.15】

…どのような展示なのか興味ありますね^^ボスホート1号の詳細に関する当サイトの記事はこちら

15日午前10時14分(日本時)、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地より無人貨物宇宙船「プログレスM−03M」が打ち上げられた。

リフトオフから約9分後、ロケットは予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。順調に進むと、18日に国際宇宙ステーションとドッキングする。


打ち上げ準備進むプログレス。ロケットの向こうには、夜明け前の月が輝いています。
    

     リフトオフ!現地時間午前7時14分ですが、まだ暗いです
   

詳しくはこちらこちらへ【Roscosmos 10.15】

…素晴らしい動画がこちらにあります^^
http://www.vesti.ru/doc.html?id=320633&cid=10

NASAは14日、シャトル「アトランティス」をシャトル組立棟(VAB)から射点39Aへと運び出しました。

アトランティス、VABを出ます。ファーストモーションは午前6時38分(現地時。日本時間同日午後8時38分)。
  

夜が明けていく中、3.4マイルの距離をゆっくりと運ばれていきます。彼方には射点が見えています。
  

        移動開始から約6時間後、射点へ到着しました!
 

アトランティスは来月12日の打ち上げ予定です。その他の画像はこちらへ【photo: NASA KSC】

ロシア宇宙庁は13日、新型打ち上げロケットの開発を開始することを発表した。これは、有人宇宙船打ち上げにも対応したものであるという。

同庁ペルミノフ長官は同日、ロケットの信頼性と安全性に優先性が置かれ、フライトのどの段階でも非常事態にはクルーが脱出できるようにするという。

同長官によると、ロケットのペイロードは50〜60トンのヘビー級、さらには130〜150トンのスーパーヘビー級にも対応する仕様となる見込み。

このロケットは、極東に建設予定のボストチヌイ宇宙基地からの打ち上げに対応するものとなるという。同基地は2011年に建設開始、2018年の完成を目指している。

なお、現在使用されているバイコヌール宇宙基地はソ連崩壊後にカザフスタン領となっており、同国に借用料を払う格好でロシアが使用している。ただ借用料などを巡ってのいざこざが絶えず、主力をロシア国内に移転する目論見でボストチヌイの整備などに力を注いでいる。

なお、新基地には7基の射点が設置される予定で、うち2基が有人宇宙船ロケット用で、2基が貨物宇宙船用とされる。詳しくはこちらへ【Ria Novosti 10.13】

15日に国際宇宙ステーション(ISS)へ向けて打ち上げられる無人貨物宇宙船「プログレスM−03M」の、打ち上げライブ中継は行われないが、ステーション到着のライブ中継は行われる。

プログレスは18日午前10時41分、ISSへ到着する。NASA・TVでは同10時15分から中継を開始する。詳しくはこちらへ【NASA 10.14】

シャトル計画を管理するNASA上層部は、来年9月16日に予定されているシャトル・ファイナルフライト「ディスカバリー」(STS−133)の帰還先を、通常のケネディー宇宙センターではなく、緊急時などに使用する予備のエドワード空軍基地(カリフォルニア)にもってこれないか検討しているという。

エドワードが帰還先のプライムホームとして指定されるのは、もしこれが実現すれば、1993年10月のシャトル「コロンビア」(STS−58)以来。

シャトルがカリフォルニアに降りた場合、専用ジャンボの背中におぶってケネディーへ空輸しなければならない。上層部は逆にこれを、ファイナルフライトを締めるフェアウェルツアーとしたいようである。

詳しくはこちらへ【nasaspaceflight 10.13】

オリオン座流星群は、毎年10月中旬から下旬に活動する流星群です。この時期に、ハレー彗星が放出したダスト (砂粒) の群れの中を地球が横切るため、ダストが地球大気に飛び込んで発光し、流星として観察されます。これまでは、空の暗いところで1時間ほど観察しても、せいぜい10-20個程度しか出現しない中規模の流星群でしたが、近年とても活発に出現しています。今年は月明かりも無いため、例年に無い条件でたくさんの出現が期待できます。

このオリオン座流星群が突然、活発な出現を見せたのは2006年のことでした。1時間あたり100個以上の流星が観測され、この流星群としては過去最大級の出現を記録しました。ダストの軌道を過去にさかのぼって分析したところ、この出現は、紀元前のある時期にハレー彗星から放出されたダストの群れに地球が遭遇したために起こったことがわかりました (アストロ・トピックス (340))。その後、さらに計算を進めた結果、2010年頃までは引き続き活発な出現が期待されることもわかってきました。

実際、月明かりの無い理想的な夜空の条件の下に補正した数で比較すると、2007年には1時間あたり50-70個程度 (アストロ・トピックス (421))、2008年には30-40個程度の出現がありました。今年は昨年よりもやや多めで、40-50個程度と予想されます。観測条件によって、実際に見られる流星の数は、これよりもだいぶ減りますが、それでもかなりの数の流星を観察できることは間違いないでしょう。

活動の極大は、10月21日頃とされていますが、2006年には21日から24日頃まで活発な出現が見られましたので、今年も極大前後の日を含めて流星が増える可能性があります。オリオン座流星群の場合、流星が見られるのは、放射点が昇る22時頃から明け方の5時頃までの間に限られます。明け方ほど放射点が高くなり、流星数は増えていきます。

研究結果では、こうしたダストとの遭遇によるオリオン座流星群の活発化が、ほぼ70年ごとに起きていることも示されています。つまり、このようにオリオン座流星群が活発になるのは、次回は2070年代まで待たなくてはなりません。2010年の場合には、月明かりに邪魔されてしまうことを考えると、今回の活発なオリオン座流星群を条件よく眺められるのは、今年2009年が最後のチャンスと言えるでしょう。

国立天文台では、できるだけ多くの方に流れ星を眺めてもらおうと、「見えるかな?オリオン座流星群」という観察キャンペーンを実施します。活発に活動すると予想される10月19日の夜から23日の朝までの4夜の間に、15分間以上星空を眺め、その観察結果をインターネットで報告していただこうというものです。世界天文年の秋の夜長を彩る流れ星を数えてみませんか。

詳しくはこちらへ【国立天文台 アストロ・トピックス512】

10月22日から24日の3日間、世界天文年の企画の一つ「ガリレオの夕べ」(原題:Galilean Nights) が開催されます。この期間、月や木星などの観望会が世界各地で一斉に行われます。ガリレオが自作の望遠鏡を天体に向けたときの驚きと感動を、世界中の人々に体験してほしいという思いから、「ガリレオの夕べ」と名づけられました。

この企画は、4月に開催された「世界中で宇宙を観ようよ100時間」の中でもたいへんな盛り上がりを見せた「世界一周観望会」を再び世界規模で開催するものです。

この期間は、月や木星が宵の空で見やすく、観望会を通じておよそ400年前のガリレオの偉業をたどるにはとてもよい時期です。

とりわけ木星は、宵の南の空で容易に見付けることができ、また、観測しやすい位置にあります。この「ガリレオの夕べ」の期間中、特に木星とその衛星に注目して詳しく観測しようという企画が、世界天文年2009日本委員会の「君もガリレオ」プロジェクト、および世界の主要企画「小望遠鏡をみんなの手に(The Galileoscope)」グループにより、「木星観測キャンペーン」と称して呼びかけられています。

4月の「世界一周観望会」では、日本各地で多くの人々が星空を楽しみました。今回の「ガリレオの夕べ」でも、全国のおよそ70カ所で、星空を楽しむ観望会が予定されています。

空が澄み星空が美しいこの季節、皆さんも、この期間に開催される観望会に参加し、家族や友人同士で星空を見上げてみませんか。そして、不思議に満ちた宇宙に思いをはせ、それを世界の夜空につなげる一人になってみませんか。

「ガリレオの夕べ」についての詳細や、観望会開催情報は、世界天文年2009日本委員会のウェブページをご覧ください。【国立天文台 アストロ・トピックス511】

カザフスタン・バイコヌール宇宙基地では13日、プログレスM−03M無人貨物宇宙船が、第112組み立て工房より1番射点へと搬送されました。

この貨物船の打ち上げは今月15日が予定されています。

現地時間午前7時、組み立て工房から搬出が始まりました。現地はまだ太陽が出ていません。
 

      午前9時までには射点に到着し、据え付けられました。
 

打ち上げ後、3日ほどで国際宇宙ステーションにドッキングの予定です。この船には総重量2.5トンを超える資材や食糧、水などが詰め込まれています。詳しくはこちらへ【Roscosmos 10.13】

下は、ケネディー宇宙センター・運用サポート第U棟(Operations Support Building II)の5階、記者会見室。同センターの職員たちが、NASA・TVで「エルクロス」突入ライブを視聴しました。この時、別の職員グループも違う建物で中継に食い入りました。

 

大きいサイズはこちらへ【NASA KSC】

下は6日、ケネディー宇宙センター・シャトル組立棟(VAB)ハイベイ1で撮影された一枚。先日運び込まれたシャトル「アトランティス」が、まさにクレーンで吊り上げられようとしているところ。

 

つり上げられたシャトルは奥に見えるタンク&SRBと結合されました。大きいサイズはこちらへ【NASA 10.06】

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、中央区市民の祭り運営委員会と共催で、第43回JAXAタウンミーティングを下記のとおり開催いたします。

今回は、JAXAの白木理事から、「国際宇宙ステーション『きぼう』の完成とHTV」についての話題を、また、若田宇宙飛行士から、「日本人宇宙長期滞在の時代へ!」と題して話題を提供し、皆様と宇宙航空研究開発の意義等について一緒に考え、議論を深めていきます。

名 称:福岡市制施行120周年記念 〜飛び出そう!未来の宇宙へ at 中央区〜
    「第43回JAXAタウンミーティング」 in 福岡

主 催:中央区市民の祭り運営委員会
    宇宙航空研究開発機構(JAXA)
後 援:九州朝日放送(株)、福岡市教育委員会、福岡市中央区役所
日 時:平成21年11月24日(火)18:30〜21:00
登壇者:白木 邦明 (JAXA理事)
    若田 光一 (JAXA有人宇宙環境利用ミッション本部
                      有人宇宙技術部 宇宙飛行士)
会 場:中央市民センター ホール
       〒810-0042福岡市中央区赤坂2丁目5-8
       電話 092-714-5521
対 象:高校生以上(定員500名)/事前申込制
参加費:無料

詳細はこちらへ【JAXA 10.13】

先日のソユーズTMA−14宇宙船、タッチダウンの瞬間の別写真。カプセルの真上に小さく見える赤いのは、タッチダウンの瞬間に噴射された、衝撃軽減逆噴射ロケットの残炎!

  

その他の画像はこちらへ【photo: NASA】

中国国際放送局によると、第60回国際宇宙会議(IAC)が12日、韓国の大田広域(テジョンこういき)市で開催され、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領が「韓国は月面探査の国際プロジェクトに参加することを考えている」と述べた。

 李大統領は「各国の努力により、月面探査事業が大きな成功を遂げている。各国は相互交流と協力を通じて、研究成果を皆で分かち合い、全人類の生活水準を引き上げていくべきだ」と述べた。

 また、「韓国はITやナノテクノロジー、エコ研究などの分野に強みを持つ。これらを宇宙開発関連技術と結びつけ、この事業の発展に貢献したい」との考えを示した。【サーチナ 10.13】

今月8日と9日(現地時)、南太平洋・バヌアツ諸島近海で大地震が発生した。最大震度は8日午前9時18分(現地時)、マグニチュード7.8を記録。この後もM7を超える地震が立て続けに続いたが、9月末のサモアの大地震とは異なり、津波は発生しなかった。

下の地図は、この時の震源を示したもの。米地質調査所によると全ての地震はオーストラリアプレートと太平洋プレートの境界で発生しており、震源の深さは29.5キロから35キロの範囲。この域ではオーストラリアプレートが太平洋プレートに向かって東北東に沈み込んでおり、その速度は年9センチ。世界でも最も地震が多い地帯のひとつである。

 

大きいサイズはこちらへ【Earth Observatory 10.08】

地球は、月と太陽の引力でゴムまりのように伸び縮みする変形を繰り返している。この変形を100年前に日本で初めて観測したドイツ製の傾斜計が、京都大の敷地のがらくたの下から見つかった。由来を調査した国際高等研究所(京都府木津川市)の竹本修三フェローは「戦争中につぶされ金属資源にされたと思っていた。歴史的な装置が見つかってうれしい」と喜んでいる。

京都大防災研究所のジェームズ・モリ教授らがこの夏、上賀茂地学観測所(京都市北区)のがらくたの山の中から見つけた。直径50センチほどの釜のような円筒の中に、地面の傾きによってわずかに動く棒やその動きをとらえるための装置が入っていた。細かい部品は見つかっていない。

竹本フェローによると、この傾斜計は19世紀に作られたドイツ製。日本の地震学の基礎を築いた大森房吉(おおもり・ふさきち)(1868〜1923)と物理学者で大阪帝国大(現・大阪大)初代総長の長岡半太郎(ながおか・はんたろう)(1865〜1950)が、ドイツに留学中だった1890年代に発注した。さらに1909年、京都帝国大学理工科大(現・京都大)に助教授として赴任する地球物理学者の志田順(しだ・とし)(1876〜1936)に譲ったとみられる。

志田は同年、この傾斜計を使い、地球が上下だけでなく水平方向にも変形していることを突き止め計算した。地表の水平方向の変動量は「志田数」と呼ばれ、地球科学の最も基本的な知識になった。現在も宇宙からの電波を受けて2地点の距離を測る技術や人工衛星の軌道計算などにも使われている。

傾斜計の発見は22日、京都市で開かれる日本地震学会で報告される。写真はこちらへ【朝日 10.13】

ロシア宇宙開発史をUPしました。今回は「堅い月面 チリなし」と題しまして、1966年のルナ9号月面軟着陸成功を、報道から振り返ります。

当時は月面の状態を巡って本当に見解がわかれており、6メートルのチリが積もった状態だと思われていました。ところがこの成功により、岩がゴツゴツした世界であることがはっきりしたのでした。

ご興味ございます方は以下へどうぞ【管理人】
「堅い月面 チリなし」

9日のエルクロス月面インパクトはハッブル宇宙望遠鏡でも観測された。しかし、意味のある検出は現在のところ確認されないという。

エルクロスは日本時間9日午後8時半過ぎに、南極点の近くに誘導命中した。先に衝突したタンクの巻き上げたチリが後続の探査機本体により観測され、スペクトルデータの取得に成功している。

ハッブルは、3代目ワイドフィールドカメラ(WFC3)とスペーステレスコープイメージングスペクトログラフ(STIS)をターゲットに向けて衝突の前後を観測した。しかしWFC3では、インパクトを示すようなものを検出することができなかった。

STISとWFC3は、OH基の検出を目ざしていた。もし水分子が太陽光を浴びたなら、紫外線の力で水素イオンとOH基に分解する。

「STISデータの初期分析では、OH基のはっきりとした証拠は確認できませんでした。しかしさらなる分析は必要です」と語るのは研究者のひとりアレックス・ストールス氏。

詳しくはこちらへ【Hubble 10.09】

11日、国際宇宙ステーション(ISS)第20次滞在クルーのコマンダー、ゲナンジー・パダルカ飛行士とフライトエンジニアのマイケル・バラッド飛行士が、ソユーズTMA−14宇宙船でカザフスタンのステップ地帯に帰還した。また、宇宙旅行者のガイ・ラリベルテ氏も同船に同乗して帰還した。(下・タッチダウン!その他の画像はこちらへ【photo: nasa hq photo】)

  

ソユーズ宇宙船は日本時間午後1時32分、カザフスタンのアルカリク市の北東に着陸した。クルーは回収部隊によってカプセルから引き出され、モスクワ郊外のガガーリン宇宙飛行士訓練センターへと帰る。(下はモスクワのミッションコントロールセンターで行われた記者会見。)

 

パダルカおよびバラッド飛行士は3月26日の打ち上げより199日間を宇宙で過ごした(うち、ISS滞在は197日)。一方、ラリベルテ氏は11日間を過ごした。

現在、ISSは第21次滞在クルーが常駐中。詳しくはこちらこちらへ【NASA/Roscosmos 10.11】

NASAが開発中の次世代ロケット「アレスT」のテスト機「アレスT−X」が、今月19日、射点39Bへとロールアウトされることが決定した。NASAが発表した。

ファーストモーションは19日午後1時1分(日本時)。約7時間かけて射点へと搬送される予定。NASAテレビではこの模様を午後0時45分よりライブ中継する。

アレスT−Xは今月27日に打ち上げられる予定となっている。詳しくはこちらへ【NASA 10.09】

NASAの月面インパクト衛星「エルクロス」は日本時間9日午後8時30分過ぎ、南極近くの月面に予定通り激突した。

エルクロスの科学観測機器には午後7時42分に電源が入り、すぐさまヘルスチェックが行われた。下は探査機から送られてきた画像で、月面が迫り来る。

                午後7時44分45秒
 

                午後8時20分1秒
 

           午後8時33分37秒…激突まで1分!
 

アトラス上段タンクは午後8時31分に、続いて探査機本体が同34分に激突した。全ては順調で、予定された場所にインパクトしたとのこと。

また、23時からは会見が行われ、今回の成功が称えられ、突っ込んだ質疑応答が行われた。

探査機はタンクの激突の際に生じたフラッシュをとらえ、スペクトルデータも取れたとのこと。また、クレーターの温度も計測できたという。

現在のところ、エルクロスが検出したものが何なのか正確に言うことはできない。興味深いスペクトルシグナルは拾い上げたが、可視光で粉塵らしきものは見えなかった。また、ナトリウムのフラッシュが検出されたがこれは想定外だった。地上でもそれらしきデータが取得できたが、明確に粉塵とわかるものは採れなかった。分析にはしばし時間を要するとのこと。

午後8時30分頃、近赤外線カメラで撮影された画像。タンクにより生じた衝突クレーターが写っている(Centaur Target)。
 

    午後8時30分頃、赤外線で検出されたナトリウムフラッシュ
 

会見ではとにかく「分析はこれからだ」と強調されました。

詳しくはこちらへ【LCROSS 10.09】

今夜20時半過ぎに月面へインパクトする「エルクロス」探査機から、アトラス上段タンクが分離されました。下は、探査機本体から撮影されたタンク。タンクがまず先に月面へインパクトし、その4分後、探査機本体もインパクトします。

 

最新情報はこちらへ。NASA・TVでの中継は19時15分から。こちら

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、日本人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在を行った若田光一宇宙飛行士によるミッション報告会を、10月28日(水)午後6時15分から午後8時30分まで、渋谷C.C.Lemonホール(東京都渋谷区)で開催します。

本ミッション報告会では、若田宇宙飛行士がISSで行った活動の様子、宇宙で見たこと、感じたことを写真や映像を交えながら皆様にご報告すると共に、地上でミッションに携わった方々を交えたトークショーを通じて、様々な角度からミッションの様子をお伝えする予定です。

入場料は無料ですが、定員1600名のため、事前申込みが必要です。インターネット、FAXおよび往復はがきから申し込むことができます。申込み締切りは10月21日(水)必着です。ミッション報告会の概要や参加申込み方法については、以下のJAXAプレスリリースをご覧ください。

プレスリリースはこちらへ【JAXA 10.09】

子供たちに科学技術への興味を持ち続けてもらおうと、米ホワイトハウスで7日夜、中学生140人を招いてオバマ大統領主催の天体観測会が開かれた。

中学生を招待したのは、この年代で科学や技術に対する興味を失ってしまう生徒が多いためだという。ホワイトハウスの南庭にはエアドームや20台あまりの天体望遠鏡を設置し、地元ワシントンDCとバージニア州の中学校から招かれた生徒たちが、プラネタリウムを楽しんだり星や月を観測。ガイド役としてハッブル天文台の科学者や元宇宙飛行士のサリー・ライドさんも参加した。

ライドさんは「生徒たちに科学の素晴らしさを再認識してもらい、高校や大学へ行っても興味を持ち続けてもらうきっかけになれば」と話している。【CNN 10.08】

2004年6月に発見され、「地球に衝突する!?」と話題になった小惑星「アポフィス」を観測、軌道分析を続けていたNASAは、2036年の衝突確率がグンと低下することを指摘した。

 

アポフィスは、サッカー場2枚半ほどの大きさの小惑星。発見後の軌道決定で、2029年4月13日、確率300分の1で地球に衝突するという結果をNASAが発表したことで注目を集めることとなった。このような小惑星の軌道は、発見初期は確定しがたく、その後の追観測がたくさん集まることでしっかりしたものになっていく。この小惑星も追観測が精力的に行われた結果、質量とサイズ、そして軌道が追い詰められていった。

昨年春には、ドイツの13歳の少年が、2029年に地球衝突の確率を450分の1と算出。これを欧州宇宙機構(ESA)が正しいと認めたことが大きな話題となったのは記憶に新しい。ただしNASAはこの計算を否定的に見ている。

ところで、アポフィスは2036年4月13日にも地球に接近すると見られている。この確率は45000分の1というものだが、これが最新の研究では100万分の4になったという。

「アポフィスは2004年の発見以来、世間の関心をつかんだ天体のひとつです。最新の数値計算技術と軌道要素をもとに計算しますと、確率は100万分の4に低下しました。」と語るのは、NASAの地球近傍天体研究者のひとり、スティーブ・チェスレー氏。同氏らの研究チームはこの発表を、8日に催される米天文学会・惑星科学分会で報告する予定。

なお、2029年4月13日金曜日の地球接近は、3万キロ弱のところを通過するものとなるという。これは、静止衛星の軌道(高度3万6000キロ)の内側である。「軌道をより正確に追い詰めたことで、この小惑星通過イベントが恐怖を呼ぶものではなく、科学的にエキサイティングなものとなることがわかりましたね」と、チームのひとり、ドン・ヨーマンス氏は語る。

詳しくはこちらへ【NASA 10.07】

NASA・ケネディー宇宙センターでは6日、シャトル「アトランティス」が、シャトル整備棟(OPF)から組立棟(VAB)へと運び込まれました。下はその時の模様です。

  

移動は現地時午前7時に始まり、1時間半後にVABへ到着しました。この後、クレーンで吊り上げられ(下)、既に到着している外部燃料タンクと固体燃料補助ブースターと結合されます。

  

アトランティスは今月13日に射点39Aへロールアウトされる予定となっています。その後整備が続けられ、来月12日に打ち上げられます。その他の画像はこちらへ【photo: NASA】

一方、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地では、今月15日に打ち上げ予定の無人貨物宇宙船「プログレスM−03M」の準備が続けられています。この貨物船には約2.6トンの物資が搭載されており、国際宇宙ステーション(ISS)へ向かいます。

 

このプログレスは新型で、コンピュータの軽量化とアナログ系のデジタル化が図られています。この軽量化で、もちろん、搭載貨物の最大積載量が増えたというわけです。詳しくはこちらへ【Roscosmos 10.07】

…ISSが六人体制になってから、俄然忙しくなりましたね^^

土星の、新しい輪が発見された。それは今までだれも考えつかなかったような場所に、想像を超える大きさで広がるものだった。

これは、NASAのスピッツア赤外線宇宙望遠鏡による観測で見つかった。よく知られている土星系より遙か遠方にあり、しかも土星のリング面より27度傾いている。リング粒子は土星本体から600万キロのところから1200万キロのところまで広がっている。土星の衛星で最も遠方にあるのが「フェーベ」であるが、この衛星は発見されたリング内にあり、これがリング粒子の供給源と考えられている。

このリングは厚みもあり、それは土星の直径の20倍に達する。

「もし土星の上に立つことができたとして、このリングが見えるのであれば、それは満月2個分の幅があるでしょうね」と語るのは、バージニア大学の天文学者アンネ・バービサー(Anne Verbiscer)氏。この発見は「ネーチャー」誌に発表された。

ただしこのリングは非常に希薄。氷とダストの微粒子からできており、可視光で検出するのは困難。研究チームはフェーベの軌道付近にリングがあるのではないかとひらめき、スピッツア宇宙望遠鏡でサーベイを行ったのだった。その結果、その予感通り、リングがそこにあったのである(下)。

土星系では既に、リングと衛星が密接な関係を持っていることがわかっていた。研究チームはフェーベの表面から飛び出した粒子によってリングがあるのではないかと思ったのであった。

 

この発見はまた、衛星「イアペタス」の奇妙な表面状態のナゾを解くカギになるかも知れない。イアペタスの表面は半分が明るく、半分が暗い。イアペタスは新リングの公転方向と逆行しているのだが、リングの粒子がイアペタスの表面に、あたかも虫が車のフロントガラスにぶつかるように貼りつくことで、このような表面状態の違いができたのではないかと研究チームは考えている。

 

上はそれをわかりやすく表した模式図。長年の歴史の中で、フェーベにぶつかる微小隕石などの力で表面物質が飛び出し、新リングが形成された。その内縁のすぐ内側を回るイアペタスにダストが貼りついたと考えられる。ちなみに土星系全体では、フェーベが逆行衛星であり、リング粒子もそれに連れて逆行している。

詳しくはこちらへ【Spitzer 10.06】

ちょうど50年前の今日7日、ソ連のルナ3号が月の裏側の写真撮影に成功した。

1959年9月14日早朝(日本時)、ソ連のルナ2号が月面に人工物体として初めて到達したが、それから1ヵ月と経たない10月4日、ルナ3号を打ち上げた。これはスプートニク1号の打上成功2周年のタイミングにぶつけてきたことを明言し、ソ連は「惑星間ステーションを打ち上げた」と報じたのであった。

この“ステーション”のニュアンスは、いま普通に用いられるそれとは異なる。発信器とごく簡単な科学センサーを取り付けただけのルナ2号とは異なり、複雑な活動をすることを目論んだ、大型観測衛星という意味合いで用いられたものであった。ただ世界はこの発表に大いにわき、その目的に注目した。

翌日には、その目的が月の裏側の撮影であることが公にされた。衛星が月の裏側へ回り込み始めたことが6日深夜(日本時)に報じられると、世界の関心がそこに集まった。

撮影は7日に行われたが、それが成功したかどうかの発表は伏せられた。ソ連は単に「撮影した」と報じただけで、「成功した」とは伝えなかったのだ。その写真が公開されたのは、それから20日ほど経った27日朝(日本時)だった。

ルナ3号の詳細については当サイトの以下のまとめへどうぞ
http://spacesite.biz/ussrspace20.htm
http://spacesite.biz/ussrspace_luna3.htm

…「中秋の名月」という言葉を知らない人が、20代で2割だそうで(詳細)…そもそも、月の裏側が地球からは見えないことすら知らない若者もいるわけで。。

下は、5日にNASAの地球観測衛星「テラ」が撮影した台風18号。低軌道から撮影するとやはり大きいですね。

 

関西を直撃するコースを辿っていますが、そちらの方面の方はどうぞお気をつけ下さい。

大きいサイズと詳細はこちらへ【photo: Earth Observatory】

NASAの月面インパクト探査機「エルクロス」は9日午後8時30分(日本時)、月の南極付近のクレーター「カベウス」への突入を開始するとのこと。

エルクロスは探査機本体(制御ハードウェア)と、打ち上げロケット「アトラス」の上段が一体となった衛星。まずアトラス上段が探査機本体から切り離され、クレーターへインパクトする。その際巻き上がる粉塵が後続の本体に搭載されたカメラ、ハッブル宇宙望遠鏡やハワイ・マウナケアの天文台、それに世界中のアマチュア観測家によって観測される。また、本体も上段インパクトの4分後に激突する。

なお、NASA・TVでは同午後7時15分より中継プログラムを開始するとのこと。詳しくはこちらへ【NASA 10.05】

…日本ではちょうど月の出ごろの時刻で。。

ロシアの火星探査ミッション「フォボス・グラント」の遅延の内情について、ロシアのスペースウォッチャー、アナトリー・ザク氏がSpace News紙に寄稿している。

打ち上げウィンドウを目前にしながらの先月末、ロシアはこのギリギリの段階でフォボス・グラント探査機の打ち上げを2011年まで延期することを認めた。これについてロシア宇宙庁からまだ正式な声明はないが、宇宙庁ペルミノフ長官は次のように遅延を認めている。

「科学者たちがフォボスの表面の特徴をもっとはっきりさせたいという。これは、土壌(レゴリス)収集デバイスのよりよい設計には必要なことだ。もし土壌が堅かったなら、間違ったやり方だと全てがパーとなってしまいかねない。また、ミッションのあらゆる段階において通信を保つ確度が100%に達していない。さらに、探査機の構成要素により信頼性が必要である」

ペルミノフ長官はこう述べているが、技術的な遅延についてはトーンを抑えた。

一方関係筋によると、探査機のフライトコントロールシステム「BKU」がまだまだフライトレベルに達していないのだという。また、地上設備の整備も足りていないという。

さらには、探査機のコンポネンツを製造する組織・企業の間で遅延の雰囲気が広がるにつれ、少なくともいくつかのコンポネンツ製造がスピードダウンしたという。少なくとも1つのペイロード…これはフィンランドが関わるものだが…は、今年の打ち上げには間に合いそうになかった。

ただ、最大の問題は、フライトコントロールシステムBKUにあるという。フォボス・グラント計画を遂行するラボーチキン公団は、BKUを「OKBマーズ」(ラボーチキンにコンピュータを提供してきたモスクワの企業)に外注せず、自前で製造しようとしているのだという。ラボーチキンいわく、OKBマーズのコンピュータはこの探査機には大きすぎるとのこと。

ラボーチキンでは、このコンピュータの担当に比較的若く経験の浅い人材が当たっているという。しかも同社で行っているのは構成コンポネンツの最終組み上げとソフトウェアの開発であり、ハードの開発製造はアルゴン研究所から独立したテフホム社に外注しているのだという。アルゴン研究所はOKBマーズ同様、ソビエト時代に宇宙船のコンピュータを製造した歴史の長い研究所である。

このテフホム社は、期限までにハードを納品したという。ただ、ラボーチキンでのくみ上げとソフト開発が手こずっており、情報筋によると、コンポネンツ単位でのテストはできているが、全体が組み上がった状態での運転の域に達していないとのこと。このコンピュータがどうにもならないと、2011年でさえ怪しくなってくる可能性もあるという声もある。

なお、2011年までの2年間は、サンクトペテルスブルグ郊外の地上局の整備には十分という。この局は探査機との交信にあたる施設のひとつ。メイン局は極東のウスリースクにある。

詳しくはこちらへ【Space News 10.05】

今月27日、NASAの新型ロケット「アレスT」のテストロケット「アレスT−X」が打ち上げられます。ケネディー宇宙センターでは、ロケットは既に組み上がっており、関連施設の準備が急ピッチで進められています。

先月25日、センター内の管制室「ファイアリング・ルーム1」の引き渡し式が挙行されました。引き渡しとは、スペースシャトル計画からコンステレーション計画へのことです。

同管制室にあったシャトル用の管制機器は全て撤去され、すでにアレス用のそれが据え付け始められています。(人々が座っているところも、いずれ卓で一杯になるのでしょうね@管理人)

 

一方、39B射点は改修が進められています。下は先月10日の模様で、大型クレーンが射点設備の解体を続けています。この後、アレス用に改装されます。(ちなみにシャトルは39A射点で打上が続行されています)

  

一方、アレスロケットを支持する移動発射台も組み立て中です。下はその光景で、先月21日に撮影されました。

 

…その他の画像はこちらへ【photo: NASA KSC】

神戸大の研究チームが存在を予測した太陽系の果てを回る「惑星X」の探査計画が、今秋から国内外2か所の天文台で本格的に動き出した。実際に見つかれば天文学史に残る大発見となるだけに、観測にかかわる日本人研究者らは「日本発の仮説を我々の手で証明したい」と意気込んでいる。

惑星Xは、海王星の外側を約1000年周期で回る太陽系9番目の惑星として、神戸大の向井正名誉教授と、研究員だったブラジル出身のパトリック・ソフィア・リカフィカさん(現近畿大助教)が理論計算で存在の可能性を導き出し、昨年2月に発表した。大きさは地球に匹敵するという。

しかし、詳しい軌道や位置は不明で、明るさも14〜20等級とされ、非常に暗いため、見つけるには広い範囲を探す必要がある。そこで東京大の木曽観測所(長野県)のシュミット望遠鏡と、米ハワイ州マウイ島に建造された望遠鏡「PS1」を用いた観測が始まった。

シュミットは、一度に広い範囲の天体写真を撮影できる国内最高性能の望遠鏡。神戸大の伊藤洋一准教授らが9月20〜29日に最初の観測を実施。今後も3か月ごとに約10日間ずつの集中観測を行う。伊藤准教授は「欧米中心だった惑星探索の歴史に新たな1ページを加えたい」と力を込める。

PS1は、約1か月でハワイから見える24等級までの全天体をくまなく観測できる。本来の目的は、地球に衝突する恐れのある天体の発見だが、移動天体を調べる過程で惑星Xが見つかる可能性も高い。今春から試験観測をしており、近く本格運用を始める予定だ。

研究チームによると、惑星Xは明るい銀河に隠れる位置にある場合を除けば、5年以内に見つかる可能性が高いという。【読売 10.05】

現在350に達する系外惑星が見つかっているが、先頃、個性的な惑星が見つかった。「HD149026」と符号の付けられた恒星を公転する惑星なのだが、土星に匹敵する質量を持ちながら、大きさが土星よりずっと小さいというのである。

このことは、氷や岩石といった密度の高い物質を組成として持つことを示唆している。したがっていわゆる「ホット・ジュピター」(木星同様、主に水素やヘリウムからなり、主星の至近距離を公転している大型ガス惑星)とはかなり異なっている。

このことはまた、惑星の素となった星間物質の化学組成、或いはその形成過程を反映している可能性を示唆している。

この惑星は、スミソニアン天体物理研究所のヘザー・ナッツソン氏他を中心とする研究グループが発見した。この惑星は地球から見て主星の前と後ろを通過するような公転軌道を描いているのでトランジット法で観測でき、彼らはスピッツア赤外線宇宙望遠鏡で赤外線の微かな変化を追った。その結果、この惑星の昼側の温度は1440ケルビン(1713℃)という数値を得たが、これは予想よりも低い低い値だったという。また夜側の温度は900ケルビン(1173℃)とのこと。

ちなみに昼夜の温度を知ることは、大気の循環などを考える上で極めて有用である。詳しくはこちらへ【HARVARD-SMITHSONIAN CENTER FOR ASTROPHYSICS 10.02】

10月4日は「世界宇宙開発記念日」で、今週(10日まで)は「世界宇宙週間」。これは1999年12月6日、国連で採択されたもので、人類の福祉向上に対する宇宙開発の貢献を祝います。

これは、1957年10月4日、人類最初の人工衛星「スプートニク1号」の打上成功を起源とします。1999年7月の第3回世界宇宙会議で提案され、協議が行われた後、同年12月6日、国連総会で成立しました。

元々7月20日、この日付からもわかるようにアポロ11号の月面着陸日、を宇宙開発記念日にするよう提案がでましたが、ロシアの代表は、人類の宇宙開発の歴史が始まったのは10月4日だと主張し、これにはベラルーシ、カザフ、ウズベク、中国、インドなど多数の国が追随。一方、1967年10月10日に発効した「宇宙条約」の発効日を該当日とする提案もで、その上、「そのような大国の影を感じさせる記念日や週間そのものを支持しない」とほのめかす代表も出現するなど、この提案を巡っては紛糾しました。

詳しくはこちらへ【Roscosmos 10.04】

…結局この会議で合意したのは宇宙週間の設置までのようで、記念日についてはその後も協議が続けられたようです。

3日、モスクワのロシア軍文化会館にて、先月30日に死去したロシアのパベル・ポポビッチ飛行士の葬儀が行われた。

これにはロシア宇宙庁ペルミノフ長官、モスクワ市シベツォフ副市長を始め、宇宙関連公団の代表、宇宙飛行士やポポビッチ氏の縁者らが参列した。

 

弔辞が宇宙飛行士仲間であるレオーノフ、テレシコワ、ボリノフ、クリカリョフらから贈られた。詳しくはこちらへ【Roscosmos 10.03】

下は、NASAの火星探査車「オポチュニティ」が先日見つけた隕石。

 

オポチュニティは先月まで、6週間にわたり先に見つけていた隕石を調査していた。その後走行を再開したのだが、3週間も経たないうちに今回の隕石を見つけたのである。

画像は1日(Sol 2022)に撮影された一枚。運用チームは「シェルター・アイランド」と運用チームは呼んでいる。大きさは47センチほど。大きいサイズはこちらへ【NASA 10.02】

先月27日、小惑星探査機「ドーン」が打上2周年を迎えた。

ドーンは2007年9月27日に打ち上げられた小惑星探査機。2011年8月に小惑星「ベスタ」に到着、それを周回しながら探査を行い、12年5月に離脱、さらに飛行を続け、2015年2月に小惑星「ケレス」に到着し、周回観測を行う。この探査機はイオンエンジンを搭載し、その技術試験の意味もある。

ドーンはこの2年間の間に、通算389日(これまでの飛行時間の53%)のイオンエンジン稼働を行った。これで消費されたキセノン燃料は初期搭載425kgのうちの103kg。

詳しくはこちらへ。ドーンの現在位置はこちら【Dawn 09.27】

先日打ち上げられたソユーズTMA−16宇宙船は、日本時間2日午後5時35分、国際宇宙ステーションに到着しました。詳しくはこちらへ【NASA 10.02】