(注:これは2012年のエイプリルフールネタです)
今年7月に国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられるソユーズTMA-05Mに、熊本県のイメージキャラクター「くまモン」(画像)のマスコットが乗ることが決まった。2日、JaxAが発表する。
ソユーズ宇宙船の打ち上げ時、帰還モジュール内にマスコットをつり下げる伝統がある。クルーは座席に固定されているため、周回軌道投入時、無重量状態になった瞬間を知ることが困難。視覚的にクルーに教えるため、マスコットが船内に下げられるのだが、これは船長の私物。自分の子供のおもちゃなど、歴代の船長が様々な思いを込めて持ち込んできた。
このマスコットに目をつけたのが、熊本県であった。くまモンは昨年末のゆるキャラグランプリで1位を獲得し、その知名度が大幅アップ。調子乗った勢いはとどまるところを知らず、いっそそれならばと、宇宙を目指すことになったという。
その実現性について熊本県庁は今年に入り、JaxAウェブサイトやウィキペディアなどを参考に検討。その結果、今年7月に星出彰彦飛行士がソユーズTMA-05M宇宙船でISSへ向かうことを知り、JaxAに打診を行ったのだという。
しかしそもそもソユーズはロシアの船であり、星出飛行士は船長として搭乗するわけではない。それにくまモンは公的であるとはいえ宣伝マスコットであり、そのようなものの搭乗に問題性はないのか。これらの点について県関係者は「県にはロシア語がわかるものがいないのでJaxAを通して露側に計ってもらった結果、好感触を得ている。もともとロシアではクマは好まれる生き物であり、くまモンの体型や表情がウケたのかも知れない。(星出さんを通してお願いした)船長のユーリ・マレンチェンコさんが気に入ったとも聞いている。」と述べ、続けて「昨年末にはネット上で大ブームを起こしたゲーム"Angly
Birds"のキャラクターもソユーズに搭乗しており、(より公的な)くまモンに問題はないものと考えている」と語っている。不確実な情報であるが、この計画を聞きつけたモスクワの百貨店"Главный
Универсальный Магазин"(ГУМ)がくまモンのマトリョーシ化企画を持ち込んでいるという。
(画像は昨年11月に打ち上げられたソユーズTMA-22船内に下げられた"Angly Birds"のキャラマスコット(中央右・赤い物体)。ここにくまモンが下がるかモン?)
ちなみに、当初はくまモン本人が宇宙へ飛ぶことも検討されたという。1998年、フジテレビの人気番組だった「ポンキッキーズ」(現在はBSフジで継続)のメインキャラ「ガチャピン」がソユーズTM-28に搭乗したこともあり、不可能ではないのではと判断されたが、数日内に却下されたという。億が予想される訓練/搭乗費用を県が捻出できないこと、そもそも高所恐怖症のくまモンが泣いて反対したこと、が理由であるという。
実は偶然であるが、先日、当スペースサイト!でもくまモンへ「宇宙を飛びたいと思わない?」と問い合わせたのだが、解答は得られなかった。
ただ、そのマスコットであるが、市販品のクオリティは「どうしてそうなる」というレベル。丁寧な手作り品に期待するしかないが、早くも手芸家たちが水面下で動いているという(写真は管理人作。口が少し大きすぎた。あとは表面の毛をカットしたらできあがり)。
【地元紙/他 04.01】