夜空を眺めているとたまに、流れ星に出くわす。流星の平均サイズは小指の先ほどだそうだが、まれに大きなヤツも含まれており、燃え尽きずに地面まで落ちてきたものが、いわゆる隕石だ。猛スピードで落ちてくるので仮に命中したら、死ぬかもしれない。ただ、隕石にあたって死んだという話は、私の知る限りでは、ない。米国で昔、自宅で寝ていた女性の脇に落ちて、床でバウンスしておなかの上にドサッと落ちた、という話を聞いたことはある。ただ、庭にいたら郵便受けに命中したというような“ニアミス”の類は、かなり多いようだ。一昨年の獅子座流星群など、一度に大量に降るものは、「流星雨」とも言われる。
さて、ところはインド。先週末、同国東部海岸のオリッサ地方で、大量の隕石が降り注いだとみられる事態が発生した。まさに、「隕石雨」だ。土曜日日没直後の事で、目撃者が語るところによると強く輝く火球が夜空を照らし、砕け散るような音に窓も震え、住民らにパニックが起こったという。少なくとも1つの火球が
Mayurbhanj 地区にある集落に着弾、数件の家から出火し、少なくとも2人が負傷したという。また、別の集落にも落ちたようで、やはり火災を引き起こしたとの報道がある。関係者は、科学的調査のために、隕石を拾ったら届け出るように告知しているとか。【Reuters】
ちなみに流星は、目に見えないものまで含めるとかなりの数が流れているのだが、その数は、明け方の空の方が多い。地球は太陽の周囲を秒速30kmの速度で公転しているが、その前方(車でいうならフロントガラスですね)にあたる部分が、夜明けの領域だからである。宇宙空間に漂うチリや微少な岩も当たりやすいというわけです。
<関連情報 10.07. 2008>
☆自動車『Smart』ほどの大きさの流星体が今晩[米国時間6日夜、日本時間では7日昼]、スーダン上空の大気圏で燃え尽きると予測されている。この種の予測が行なわれるのは、今回が初めてだ。
この大きさの物体であれば危険はないが、燃え尽きる光景はなかなかの見物になるはずだ。
今回の予測を行なったのは、国際天文学連合(IAU:International Astronomical
Union)内部の小惑星センター(MPC:Minor Planet Center)。同センターに所属するGareth
Williams氏は6日の声明で、「典型的な流星は、砂粒ほどの大きさの流星物質が原因で生じる」と述べている。「今回の現象は、比較するとかなりの見物になるだろう」
参考のために書いておくと、アリゾナ州にあるメテオ・クレーターを作った隕石は、直径およそ46メートルだったと推定されている。[メテオ・クレーターは、バリンジャー・クレーター、アリゾナ大隕石孔とも呼ばれ、直径約1.5キロメートル、深さ約170メートル。APの記事によると、今回の流星体は、直径が1メートルから5メートルの間と推定されている]
小惑星センター(MPC)の天文学者たちは、『地球近傍天体(Near-Earth Object)』と呼ばれる、地球に接近・衝突する可能性がある天体について研究している。同センターは全世界から観測データを集め、チェックし、軌道を計算し、情報を公開している。
今回の流星体は、5日深夜(6日0時ちかく、米国時間)に、アリゾナ州にあるMt.
Lemmon天文台で発見され、素早い計算の結果、地球大気圏に突入することが明らかになったものだ。
「このサイズの天体が地球大気圏に突入すること自体は、数カ月に1度起こっている。今回のイベントでユニークなのは、最終段階の直前にこの天体を観測した点だ」と、Near-Earth Object Office(地球近傍天体プログラム事務室)のDon Yeomans氏は声明で述べている。Near-Earth Object Officeは、カリフォルニア州パサデナにあるNASAジェット推進研究所の中にある。(下は連続撮影を合成して作られた動画。詳細はNASAのこちらへ@管理人)

米国東部標準時で6日の午後10時46分[日本時間7日の午前11時46分]、北アフリカ、中東、そしておそらくは南ヨーロッパにおいて、非常に明るい火球が空に広がる現象が観測できるはずだ。
「誰かが撮影してくれることをとても願っている」とWilliams氏は述べた。詳しくはこちらへ【Wired Vision 10.07】
…日本時間で正午前だったようですね。衝突直前の映像がこちらとこちらに
<関連情報 09.19. 2007>
☆ペルーのメディアは18日、同国南部カランカス近郊で、隕石と見られる物体の落下によってできたくぼみからガスが発生し、付近の住民約600人が頭痛や吐き気などの症状を訴えて病院で治療を受けていると報じた。
地元保健当局者によると、隕石と見られる物体は15日、ボリビア国境のティティカカ湖に近いカランカス近郊の平原に落下。落下によってできた直径約30メートル、深さ約6メートルのくぼみ(下)からは熱湯が湧き出し、強い臭気を伴うガスが発生しているという。

専門家が原因を調査しているが、硫黄やヒ素といった地中の物質が落下の衝撃による熱で溶解して有毒ガスを発生させたとの見方もある。【読売/photo:
時事 09.19】
<関連情報 09.11. 2007>
☆夜空を彩る流星の輝きのもと(発光領域)は、直径わずか数ミリから数センチしかないことが国立天文台などの研究で判明した。米ハワイ島にある同天文台のすばる望遠鏡が偶然とらえた流星の画像を詳しく解析した。これまでは、流星の通り道は直径1メートル以下だとしか分かっていなかった。
流星のもとは宇宙からやってくる微小なちりで、ほとんどは直径0.1〜1ミリ。毎秒数十キロの速さで地球大気に飛び込み、大気中の酸素や窒素の原子や分子と衝突、ちりの通過する領域が加熱されることで発光する。
研究チームは、け散らされた原子のうち、流星が輝く高度100キロ以上のごく希薄な大気中で酸素原子が出す特殊な光に注目。すばる望遠鏡が偶然撮影した13個の流星画像からこの光の量(光子数)を解析し、大気がちりに引き裂かれて発光する領域は、わずか直径数ミリから数センチしかないと突き止めた。
この特殊な光は、銀河などのガスの温度や密度を測る手法を応用した。
研究チームの家正則・同天文台教授(天文学)は「流星の発光領域が意外に狭いことが分かった。すばる望遠鏡で流星群を観測すれば、より詳細に流星群の実態が分かるだろう」と話している。【毎日
09.11】
…国立天文台のプレスリリースはこちらへ
<関連情報 08.25. 2005>
☆2004年9月に南極で観測された流星群のデータが、地球大気に対して流星が与える影響はかなり大きいのではないかという議論を引き起こしている。今週木曜に発行された雑誌「Nature」に発表された。
南極にて同年9月3日、約1000トンに達する量の流星群が高層大気に突入、その様子が赤外線波長域で米国の偵察衛星に捉えられた(画像)。これを見ると、大量の微少隕石などが突入しているのがわかる。また、その“燃えかす”として大気中を漂う微少な粒子の大きさが約20ミクロンと測定された。
大量の微少隕石が流星として地球大気に突入していることは昔から知られていた。だが、今回判明した、燃えかすの約20ミクロンという大きさが議論の対象になっている。この値は、これまで予想されていたスケールよりも約1000倍も大きい。
火山の爆発などで巻き上げられたチリが気候に大規模な変動を起こすのはよく知られているが、そのチリの大きさは約1ミクロン。ところが流星の燃えかすはこの20倍もあることになり、実はこれが気候に大きく関わっているのではないかというのだ。
また、地上まで落ちてくるものを「隕石」というが、隕石は本来の大きさの約25パーセント程度の大きさと言われる。残りの75パーセントは大気で蒸発し、チリとなって漂っていると言われる。【SpaceDaily
08.25】
…流星の燃えかすが与える気候への影響、かなり興味深い視点ですね!
<関連情報 12.14. 2004 追加>
☆中国でも隕石!
12月11日深夜、甘粛(かんしゅく)省・蘭州(らんしゅう)市付近に落下したと見られる隕石と見られる石塊が発見された。
隕石は蘭州市上空を南西からから東北に向けて飛行し、同市から60キロメートル地点に分裂しながら落下した模様。13日ごろピークを迎えたふたご座流星群の一部である可能性が高い。(写真は米国で観測されたもの)
11日深夜に蘭州市で「未確認飛行物体」が観測された事件で、南京紫金山天文台などでは、情報を総合した結果「間違いなく、隕石だと思われる」と発表していた。
また、甘粛省地震局では、11日23時38分43秒に蘭州市周辺のせまい地域で地震波を観測している。また、13日になり「通常の地震波とは異なる部分が多く、(断定は)難しい部分もあるが、マグニチュード1.5に相当するエネルギーだったと考えられる」と発表している。
13日になり、紅古区の農民が11日に落下した隕石と見られる物体を保管していたことが明らかになった。表面は滑らかな光沢を示しており、一部には磁力があり、鉄分を含有していると見られる。重さは2キログラム強。
隕石は空中で分裂しながら落下した可能性が高い。そのため、今後さらに破片が発見される可能性も高いとされている。【中国情報局
12.14】