米国大統領選挙、仕組みは複雑ですな〜。聞いた話によると、日本で盛んに報道されている予備選挙や党員集会といったものは、合衆国憲法にルール等は記載されていないとか。要はどんな方法でもいいから、11月の投票までに候補をたてればいいんでしょうね、正確なことはわかりませんが…
ちなみに、現職が再選されず、退陣が決定的になった状態を「レイム・ダック」(足が折れたアヒル)といいます。そもそもこれは、売れない役者を表現する言葉。残りの任期をさほど注目を浴びることなく、淡々と役目をこなさねばならない状態。ただ、大統領は連続2期までで、2期務めたら嫌でも去らねばなりません。任期満了で引退を控えた状態はレイム・ダックとは言わないようです。
さて、その「円満退社」を果たしたクリントン前大統領、在任中に送った電子メールはたった2通で、しかもその内の1通はテストメールだったという。
今年開館予定のクリントン図書館は、クリントン政権の8年間に大統領とスタッフが書いた電子メール約4000万通を全て保存する予定。このうち、前大統領が自ら送信したのは僅か2通で、うち1通は送信できるか確認するためのテストだった。つまり、彼が在任8年の間に書いた内容のある電子メールは、たった1通だけということになる。
ところで、その「価値ある」1通を受け取ったのは、ジョン・グレン元上院議員(82)。グレン氏はかつて、米国人で初の地球軌道周回を果たした宇宙飛行士。そしてそれに加え、初めてにして唯一、クリントン前大統領から電子メールを送られた人物、という記録も作ったことになる。
同大統領の唯一の電子メールは、1998年10月にグレン氏が米スペースシャトル「ディスカバリー」に搭乗して地球軌道を回っていた際、グレン氏に送られたもの。1962年の初の軌道周回から約40年後に再び宇宙に戻ったグレン氏を祝福する内容だったという。
インターネットの利用が一般化し、電子メールが世界的な通信手段として瞬く間に発達したのは、クリントン政権時代だったが、クリントン財団のスキップ・ラザフォード氏は、前大統領が送ったメールがたったの2通だったことについて、「前大統領は機械音痴だったわけではなくて、ほとんどの政策決定はメールではなくメモでスタッフに伝えられることが慣例だからだ。ブッシュ現大統領も、あまりメールは使わないと思う」とコメントしている。…ブッシュは機械音痴じゃ?セグウェイこけたし(爆)
なお、図書館が保存する約4000万通の電子メールのほとんどは、前大統領の補佐官や閣僚、スタッフらが交わしたものだという。【CNN】