サバイバル(4) 天上のタイタニック

宇宙ステーション「ミール」を操るロシア人、ツィブリエフとラズトキンの2人は、新たな“お客”である米国人飛行士マイケル・フォールを迎え、最初は緊張したが、やがてすぐに彼が、リネンジャーとは正反対の性格であることを知った。積極的に融け込もうとするフォールの姿勢は、2人のロシア人に、少しずつだが、心を開かせようとしていた。しかし一方、ロシア人達には、“ご主人様”である地上管制官達から新たな任務が与えられていた。疲れ切っているにもかかわらず…。

彼らに与えられていた任務は、プログレス貨物船のドッキングテストだった(詳細はサバイバル(2)参照)。写真で、一番上に“刺さっている”のがプログレスで、“刺さられて”いるのが「クバント」モジュールである(そのクバントの下にコア・モジュールがある)。このプログレスを一度引き離し、再び近づけ、手動でドッキングさせるのだ。

ちなみに、一直線に一番下にはソユーズ宇宙船がドッキングしており、その右手に見える、トンボの羽のように4枚の太陽電池を大きく広げたモジュールを「スペクトル」という。スペクトルは米国の資金援助で建設された米国の科学実験室で、95年に打ち上げられた。ここはまた、フォールのプライベートルームであり、寝床でもある。

    

(右は、ソユーズの拡大画像。上のミールを真下から眺めた姿になる。緊急の場合、クルーらはソユーズに飛び乗り、ミールを離れることになっている。緊急離脱のアニメーションはこちら

この任務が成功すれば、ロシア人達はボーナスがもらえる。だが、2人のロシア人達は、浮かぬ顔をしていた…ピークを迎えた疲れの上に、やり方が想像外のものだったのである。

以前、リネンジャーがまだいた3月、彼らは同様のドッキングテストを行ったことがある。その時は、TORUシステムの画像が接近の直前まで映らず、クールス・システムで計測される距離データのみで接近を行ったため、危うくプログレスが衝突するところだった。このニアミスの原因、つまり画面が映らなかった原因は当初、ツィブリエフの操作ミスと片づけられた…管制官達はクルーを極限まで追い込み、何かあると彼らの責任にする。だがまもなく、TORUとクールスを同時に作動させたことに原因があることが判明し、ツィブリエフの疑惑は晴れた。

だが、その結果を待っていたのは、悲しいことに、彼とラズトキンを凍らせるような決定だった。

それは、クールスを完全停止させるというものだった。クールスは彼らに、プログレスのスピードや距離情報を与えるもの。それを停止させるということは、彼らから距離感を奪うということに等しい。慣れない人間が、片目で車を運転するようなものである。この時点でクルーらは、そして、管制官らは、3月のテストよりも遙かに危険だということを認識していたという。

テスト決行の前日、プログレスはミールの上方45キロの地点に位置していた。計画では、ドッキングの数時間前に7キロの地点まで接近させ、そこからツィブリエフが手動でゆっくりとプログレスをクバントにドッキングさせることになっていた。


6月25日水曜、午前11時43分。全て予定通りに進んでいた。ツィブリエフは3月の時と同様、TORUの前に座り、ジョイスティックを握る。これはモニターの両脇に1本ずつ備えられており(写真)、左手のスティックの小脇には、速度を調節するための小さなレバーが備えてあり、小指で操作できる。これは押せばプログレスが加速し、引けば逆噴射でブレーキがかかるようになっている。

ツィブリエフの表情には生気がない…3月のニアミスが頭を過ぎる…「またモニターがつかなかったら、どうしようか…」彼はスイッチを入れた。ソニー製のモニターを見つめ、固唾を呑む3人。やがて画面が光り、映像が映し出されると彼らは安堵した…特にツィブリエフは喜んだ。画面に映っているのは、プログレスの先端に取り付けられたカメラが捉えている画像だ。つまり、向こうからこちらを見た映像ということになる。距離があるためまだミール本体は小さすぎて見えず、大気に広がる雲が流れるように映っているだけだった。ミールはこのどこかにいるはずで、プログレスを接近させるにつれ、画面の中に現れてくるはずだった。

「画像はよく見えている」…彼は報告しながら、操作を開始した。管制部から送られていた指示メモを見ながら、ボタンを押していく。

 「BPSオリジナル、スイッチオン」

このボタンが光ると、プログレスはエンジン点火可能となる。彼は押した…だが、光らない。手順は間違っていないはずだった。「おかしいな、もう一度押してみようか…」しかし、ボタンが光らず、不安とイライラが増幅していく。すると、突如、点滅を始めたが、すぐに消えてしまった…「どういう事なんだ!?」ツィブリエフは声を荒げた。

彼は、最初からやり直すことにした。ところがその時、警告ライトがついた…それは、“接近禁止”を意味するものだった。「なんでこいつがつくのだ?」

それは、理系の大学生が学生実験をやっているような姿だった。全く慣れていない手つきで、仲間と手引き書を見ながら「あーでもない、こーでもない」と言い合う。間違って、指導教官に怒鳴られることもある…まあ、死ぬよりは遙かにマシだが。正にその姿だった。

今度はランプが点灯した。手動でエンジン制御が可能となり、今やプログレスの動きは、ツィブリエフの手中にある。彼はジョイスティックを操作して、自由にプログレスを動かすことができるのだ。

だが、まだミールの姿は画面には見えなかった。流れる雲のどこかにいる、はずだった。小さい点を見つけて「あ、これ…じゃなかった」そんなつぶやきがやや繰り返された後、彼らは操作開始を決断した。プログレスが近づいてきたら、画面にはミールが現れ、窓の外にはプログレスが確認できるはずだった。プログレスを動かさないことには、どうしようもなかったのである。


この時プログレスは、ミール上方7キロの所にいた。ツィブリエフは加速レバーを押す。「来るぞ!」そうつぶやく彼は、モニターの中の点を指さす。だがこの時は、それが本当にミールかどうかは自信がなかったという。ラズトキンに話しかけても「わからないなぁ」乾いた返事が返ってきただけだった。

モニター画面の中にたいした変化がないまま、数分が過ぎる。ラズトキンとフォールは窓に釘付けになって、プログレスを探すが、どこにも見えない。

「目標が近づいてくるぞ」 画面の点が、大きくなっていく気がするツィブリエフ。「コントロールできてる?」 怪しげなラズトキンに対し、「ちゃんとやってるよ」といいつつ、フォールを見る。「マイケル(フォール)、距離を測ってくれると嬉しいが…」この時、ドッキングまであと14分。

フォールは携帯型のレーザー距離計を携え、クバント・モジュールへ泳ぐ。傍らには、焼けこげた跡がある…2月の火災の跡だ。その先、壁に突き当たったところで、小さな窓をのぞく。そこは、プログレスがドッキングする、つまり、突き刺さってくる場所だったが、この時はまだ何も見えなかった。当然、距離の計測もできない。

暫くして、画面の小さい点が大きくなっていった…ツィブリエフは、明らかに安心した顔をしきっている、歓声をあげる!点は画面に張られたマス目の半分の大きさにまでなった。そしてなお、大きくなり続けている。それは、念願のミールだった。

「見に行ってくる。あと1分半ぐらいはあるかな…距離のチェックぐらいはできるだろう」 ラズトキンはそう言うと、管制部のメモをチェックした。それには、この時点で、フォールの見ているクバントの窓からは見えなくても、ステーションのどれか1つの窓からはプログレスが見えるはずだと記されていた。ラズトキンはフォールから距離計を受け取ると、中央交差点“ノード”へ戻り、クバント2・モジュールへ入る。そして各窓から外をチェックした。

しかし、見えない。どこを見ても、プログレスの姿はない。仕方なくクバント2を出てノードを通り、今度はクリスタル・モジュールへと入る。そこで窓をチェックするが…見えない。別の窓を見る…見えない。3つ目の窓を見ても、やはり同じだった…見えない!

一方、ツィブリエフはのぞき込むフォールに呟く「まだ距離あるな…2キロ半かな…う〜ん、約3キロだな。速度、秒速約3メートル…あ、ステーションが大きく見えてきた。太陽電池のパネルもはっきり見えるぞ!万事順調だ!」 距離と速度は彼が計算した値だ。

そこへ戻ってきたラズトキンは報告する…「どこにもいない」と。「?」ツィブリエフは暫く計算をやり直し、その結果をラズトキンに見せる。その結果は、当初の予定通りのもので、彼らは納得した。

だが、1つ問題があった。この時点でミールは、画面に張られたマス目1つ分の大きさになっているはずなのだ。つまり、プログレスの接近速度が遅すぎる、ようなのだ。「このボタンを押したほうがいいのかな?」前進用のコマンドボタンを指すラズトキンの提案に、「そうだな…」呟くツィブリエフ。しばし黙り込んでしまったが、決断した。

 「前進させよう。じっとしていても仕方ないからな。」

2人は暫く画面を見つめている。だが、加速したようには感じない。彼らは手引き書の所々をながし読みする。だが、何もわからない。どうしていいかわからず、時間が過ぎ去っていく…

[資料 プログレスからみた宇宙ステーション]

次の画像は、国際宇宙ステーション(ISS)に、プログレスがドッキングするシーンを見守る管制官達と関係者。

(注: ミールの手頃な画像がなかったので、現在軌道を周回しているISSを例にご紹介)

            

正面・2枚のスクリーン、左はISSとプログレスの位置関係を示し、右は、プログレスのカメラから見たISSのドッキングポートの姿。プログレス(そしてソユーズも)のドッキングシステムはロシアのものであるので、ミールの場合もこれと同様の映像だった(ただし、本文中のミール・プログレスドッキング試験では、管制部の支援はなかった)。

手前の職員のモニターにもプログレスからの映像が映し出されているのがわかる。

上はドッキング直前の模様で、ツィブリエフやラズトキンらもこのような映像を見るはずだったに違いない。しかし実際は、このようにはならなかった…。

ちなみに上の部屋は、普段見かける管制室(右)とは別室。アメリカ側の管制部かな…?(同じ建物内の、アメリカ側の管制室)

その、メディアでよく露出する管制室は右で、旧ソ連時代から用いられている伝統ある大部屋。ただ、ソ連時代と大きく異なるのは、スクリーンの下に置かれた企業の看板である。 [資料 ここまで]


とその時、画面の中でミールが大きくなっていくのが見えた。「見ろ!近づいているぞ!」彼らの声が弾む。プログレスが確実に、目に見える速さで近づき始めたのだ。マス目の中のミールはだんだん大きくなっていく…時刻は12時3分。あと5分でドッキングの予定だった。

マス目の9割の大きさになったところで、ツィブリエフは距離を計算した。「距離は…5キロ強だよな?」これに対しラズトキンは「そう」と答えつつも、やや顔が引きつっていた。窓から見えるか、心配だったのだ。

ちなみに、この時点で彼らは正確な距離を、あるいは距離感を見失っていた。ツィブリエフは先に距離を2キロ半と計算していた。しかしいまやり直したら、5キロ強とでたのだ。この時点で、数字は信用できないものとなっていた。

ラズトキンは数秒ごとに窓の外を見た…しかし、見えない。太陽電池パネルが視界を遮っているのだ。フォールも窓の外を見ているが、やはりプログレスを見つけることができない。

 「全然見えないのか…!?」

ツィブリエフは問う。

 「見えないよ!」

ラズトキンは思わず声を荒げる。

予定では、そろそろブレーキをかけなければならない段階だった。だがこの時点でも、ツィブリエフには、プログレスの速度自体が遅すぎるのではないかという心配があった。ブレーキをかけて、逆に効き過ぎたらどうしよう、というのだ。

ツィブリエフは左手の小指で速度レバーをひき、ブレーキエンジンを点火した。彼はストップウォッチを睨みながら、53秒間引き続ける…これで、プログレスは秒速1m程にスピードが落ちるはずだった。「全て異常ない…よし、ブレーキ停止!」

あと2分でドッキング完了である。

ツィブリエフは、ラズトキンとフォールの方を見やった…二人とも何も言わない。特にラズトキンは不安を隠せない様子だった…もう、プログレスが窓の外に見えてもよいはずなのだ。

ツィブリエフは、しかし、自信たっぷりに操作を進める。画面の中では、確実にミールの大きさが大きくなっていく。「思惑通りだ」と、彼には感じられていた。彼は更にスピードを落とすべく、ブレーキレバーを引き、ストップウォッチを見ながらエンジンを点火する。傍の2人は、何も言わない…。

マニュアルによるとこの時、プログレスはミールの上方1キロ程度の所にあり、クバントのドッキング・ポートを目指して近づいているはずだった。プログレスが400メートルの地点までに来たら、更にスピードを落として最徐行、そのままポートにドッキングすることになっている。

ただ、クールスを停止しているため、本当の距離はわからないままだった。携帯型のレーザー距離計で測定することはできるが、プログレスが窓から見えないので、どうすることもできない。

あと90秒でドッキング、のところまできた。プログレスは400メートル離れた所にいるはずで、モニターには大きくミールが映し出されている。だが、未だに目視ができない。ラズトキンもフォールも、視界から少し離れたところにプログレスはいると思っている。画面にはミールが大きく映っているのに、プログレスがまだ見えない…「どこにいるのだ?どうなっているのだ?」ラズトキンらの鼓動が高ぶる。まるで見えない監視人に監視されているような状態だった。ツィブリエフはしかし、淡々と作業をこなす。彼は、最後のブレーキ操作に入った。


と、その時。それは突然だった。それまで視界を妨げてきた太陽電池の背後から突如出現したのは、予想を遙かに超える巨体となって突進してくるプログレス!不意をつかれたラズトキンは叫んだ。
 
 「大変だ!すぐ正面に来ている!」
 
 「なんだって!?」

ツィブリエフが聞き返す。彼はまだ事態を把握していない。

 「すぐそこなんだよ!」

 「どこだ!?」

そんな応酬が続く間も、プログレスは彼らをめがけて落下してくる。窓の外には太陽光を浴びて輝くプログレスが、彼らのいるコア・モジュールめがけて一直線に走ってくる。このままではコアに激突しかねない。

 「あと150メートルだ!」

ラズトキンの叫びに、ツィブリエフはまだ、ラズトキンは勘違いしているのだろと思っている…彼は左小指でブレーキレバーを一杯に引いているのだ。頭の中では、プログレスはノロノロと進んでいるはずだった。

 「こんなに速度が速くちゃヤバイ!」

 「わかっているさ!でもブレーキは一杯に引いているんだぞ!」

ツィブリエフはブレーキレバーから指を離していない。しかし、プログレスの逆噴射エンジンは全く反応していないような感じだった。

プログレスは、クバントのドッキングポートを横にかすめた。ドッキングは失敗だ。だが、そんなことはもう、ラズトキンにはどうでもよかった。窓の外に、プログレスが自分たちに突進してくるのを見て恐怖に駆られている。ツィブリエフも、モニターでその様子を見ている。

 「目標(クバント)を通り過ぎちまった!サーシャ(ラズトキン)、通り過ぎちまったよ!!」

顔面蒼白で窓に釘付けになっていたラズトキンは、くるりとかぶりを返すと、大声で叫んだ。

 「マイケル、ソユーズに逃げろ!早く!急ぐんだ!!」

それはまるで、死線からの叫びだった。マイケル・フォールはまだプログレスを目視していなかったが、ラズトキンの声を聞くと、体は反射的に動いた。彼は壁を蹴るとコア・モジュール中央に据えられたディナーテーブルの上を飛び越え、ツィブリエフの頭上を一直線に飛び越え、ノードの先の、ソユーズ宇宙船へと突き進む。

ツィブリエフは硬直してTORUに向かっている。彼はまだ、衝突は避けられると確信しており、自分がプログレスのコースを維持していれば、ミールは無事だと思っている。だが、画面一杯に大きく広がったミールを見て、ツィブリエフ船長は、衝突が不可避なことを悟った。

 「しまった!ちきしょう!!」

プログレスはなめらかに、コア・モジュールの横を通っていく。まるで手が届きそうな距離を、静かに滑っていく。ラズトキンは首を回し、瞳の奥に絶望感を漂わせながらその姿を追う…。


船全体に、轟音が響き渡った。凄まじい振動がクルーを襲う。それは、カーブを曲がり損なった巨大なダンプカーが住宅に突入してきたときの地響きだ。フォールがちょうど、ソユーズの入り口に手が触れた時だった。

 「うぉぉぉぉぉぅ!」

ツィブリエフはうなり声をあげる、警報アラームが鳴り響く!

 「気圧が下がっているぞ!」

彼は叫ぶが、アラームの音にかき消される。ラズトキンはソユーズに向かい、避難準備を始めようとする。だがツィブリエフは、それを制止する。

 「待て、戻ってこい、サーシャ!」

一方、フォールはソユーズの入り口のところで、耳の奥に痛みを覚えた。気圧が下がっている、つまり、空気が抜けていることを悟ったが、その割合は比較的小さかった。船体のどこかに穴が開いたにせよ、その大きさは小さいのだろうと思った…避難する時間は、十分に確保できる。「2人がラッシュしてくるはずだ」そう思った。

ラズトキンを呼び止めたツィブリエフは、床の窓から外を見た。目の前の、本当に手の届きそうな所に、プログレスはあった。先端が太陽電池パネルに突き刺さり、大穴を開けている。暫くフラフラしていたが、今度はスペクトル・モジュールの壁面にぶつかり、へこませた。そして、漂流をはじめ、ミールから離れ始めた。

一方、フォールは待ち続けたが、2人が避難してこない。彼は、プログレスがコア・モジュールかクバントに衝突したと思いこんでいる。この2つのモジュールに隕石などがあたり、穴が開いた場合などは、クルーはミールを放棄する以外、選択肢はないと訓練では聞いていた。それで彼はソユーズにツィブリエフらも逃げ込んで来るものとばかり思っていたが…彼らは来ない。1分経ったが、誰もこない…

 「なぜ、避難してこないのだ?」

彼は、2人のロシア人達が何をぐずぐずしているのか確認するため、コアへ戻る決心をした。「ひょっとしたら、船を救うために何かしているのではないか?」プライドを重んじるロシア人飛行士のやりそうなことだった。そしてその無茶を平気でやろうとする「ロシア魂」は、リネンジャーが警告していたものでもあった。

と、その時。ラズトキンがフォールの所へ突進してくると、ソユーズからミールにつながっている何本ものケーブルを死にものぐるいで外し始めた。これを外さないと、ソユーズのハッチを閉じることはできない。フォールは、彼は避難に備えているのだと思ったが、ケーブル外しをフォールに任せたラズトキンは、体を返してスペクトル・モジュールへと入っていく。「…?」フォールには、彼が何をしようとしているのかわからない。

一方、スペクトルへ入るやいなや、ラズトキンは、音を聞いた。シューシューというそれは、空気が宇宙へ抜ける音…。

まさに、“天上のタイタニック”、の始まりを告げる音だった…(続)

(プログレスがミールに激突するシーンのアニメーションはこちらhttp://spaceflight.nasa.gov/history/shuttle-mir/multimedia/video/mircollision.mpg


【Reference】 どの資料も詳しくわかりやすく、推薦です!

「ドラゴンフライ」(上)(下)ブライアン・バロウ 著 小林等 訳, 筑摩書房, 2000 (かなりオススメ!)
S.P. Korolev Rocket and Space corporation Energia http://www.energia.ru/english/index.html
NASA Human Spaceflight http://spaceflight.nasa.gov/home/index.html