ロシアの話題から 2012

期間: 2012年 注)全てを記載しているわけではありません。。


日本時間19日21時12分、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地より国際宇宙ステーション(ISS)へ向けて交代要員を載せたソユーズTMA−07M宇宙船が打ちあげられました。
 

宇宙船は2日後の21日に無事、ISSに到着しました。

下は搭乗クルーのクリス・ハドフィールド(フライトエンジニア・カナダ)、ロマン・ロマネンコ(船長・ロシア)、トム・マーシュバーン(フライトエンジニア・NASA)の3飛行士。これまでの光景と大きく異なるのは、彼らが防寒コートを着ている点。解説によると、耐寒性の高いスペシャルなコートなのだそうで。ちなみに普通のミッションでは宇宙服内部に風を送る弁当箱のような送風機をクルーは手にしていますが、それも持っていません。夏場はそれがないと滝汗が出るのだそうですが、それを考えると極寒では必要ないですね。(大きいサイズ
 

【photo: NASA】


地上から約400キロの国際宇宙ステーション(ISS)に約4カ月間滞在した星出彰彦宇宙飛行士(43)は日本時間19日午前10時56分、米露の宇宙飛行士2人と共に、ロシアのソユーズ宇宙船「TMA−05M」でカザフスタン中部の雪原に着陸した。星出さんは報道陣に「楽しい4カ月でした。日本の皆さん、応援をありがとうございました」と笑顔で語った。

星出さんは同日未明、ISSに残る米露の3飛行士に別れを告げ、米国のサニータ・ウィリアムズ飛行士(47)、ロシアのユーリ・マレンチェンコ飛行士(50)とISSに接続されていたソユーズに乗り込んだ。

午前7時26分にISSから離脱したソユーズは、午前10時ごろ、周回軌道から離脱して高度を下げるためエンジンを噴射。ソユーズは三つに分離され、それぞれ黒海上空約100キロで大気圏へ。星出さんら3人が乗るソユーズの「帰還カプセル」は、大気圏に入ると機体の表面温度が約2000度まで上昇して「火の玉」のような状態になるが、表面の耐熱材を蒸発させることで熱を発散し、内部は常温を保つ。

帰還カプセルは、高度約10キロでパラシュートを開き、降下速度を毎秒7〜9メートルまで減速。着陸直前に逆噴射、衝撃を和らげて着地する。現地の気温は氷点下約10度で、雪が積もっている。

星出さんは今年7月15日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地からソユーズで打ち上げられ、同17日からISSでの滞在を始めた。計3回の船外活動(宇宙遊泳)に臨み、ISS外部の電力供給装置を修理するなどした。星出さんの船外活動時間は計21時間23分で日本人最長となった。また日本実験棟「きぼう」からロボットアームを操作し小型人工衛星5基を宇宙空間に放出するなど多くの実験に取り組んだ。【毎日 11.19】

ロシア通信(RIA)は14日、モスクワ近郊の電気ケーブルの故障により、同国民間宇宙衛星および国際宇宙ステーション(ISS)のロシア区画への指令送信ができなくなっていると報じた。

同通信によると、ロシアの宇宙分野関係者は「民間衛星をコントロールする能力を失うとともにISSのロシア区画に指令を送れなくなっている」と述べた。

19日に予定されている星出彰彦さんらISS滞在中の宇宙飛行士3人の帰還が遅れる可能性がある。【時事 11.15】

…別の情報によると、付近の高速道路工事の業者が誤ってケーブルを切ってしまったとか。なんでもアリのロシア。^^;


ロシアの宇宙関係者は22日、8月に通信衛星2基の静止軌道(高度3万6000キロ)投入に失敗した同国の上段ロケット「ブリーズM」が分解し、国際宇宙ステーション(ISS)に衝突する恐れがあると明らかにした。インタファクス通信が伝えた。
ISSには日本人宇宙飛行士の星出彰彦さん(43)が来月まで滞在する予定となっている。

ロシアとインドネシアの通信衛星を搭載していたブリーズMは、今月16日に五つに分解。高度250〜5000キロの低軌道を周回しており、高度約400キロ上のISSに危険を及ぼす可能性があるという。
ただ、ISSはロケットの破片など宇宙ごみとの衝突回避のため、緊急時には軌道修正できる。【時事 10.23】 


ロシアの有人宇宙船「ソユーズTMA06M」が23日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、地球周回軌道に入った。ロシア人2人と米国人1人が搭乗しており、25日に国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングした後、長期滞在中の星出彰彦さん(43)ら3人と対面する。

7月からISSに滞在している星出さんは、11月1日に今回の任務中最後となる船外活動を実施。その後、到着した3人に任務を引き継いだ上で、自分たちが乗ってきた「ソユーズTMA05M」で同月19日にカザフスタン領内に帰還する。【時事 10.23】

日本時間2日午前4時35分、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地から無人貨物宇宙船「プログレスM-16M」が打ちあげられました。2.6トンの貨物を積んだ同船は、打ち上げから僅か6時間後の同10時18分、国際宇宙ステーション(ISS)へ到着しました。通常2日かけて向かうものですが、今回は試行的に実施された最速便でした。

               プログレス、リフトオフ!
 

       管制中のモスクワ・ツープ。一度は行ってみたいところ。
 

詳しくはこちらこちらへ【Energia 08.02】

24日に不具合でうまくいかなかったプログレスM-15M宇宙船のドッキング実験は日本時間29日午前10時、再挑戦で成功した。

これは、同宇宙船に搭載されている新型誘導システム「クルスNA」の実機試験。これまでに使われてきた「クルスA」システムを刷新したもので、これが標準装備となると、クルス用の5つのアンテナのうち4つが不要になる。

なお、24日の不具合は、プログレス船内の温度が原因では無いかと疑われているという。国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングした同宇宙船からはシステムボックスが回収され、地上に持ち帰られる予定なので、その後の分析で詳細が明らかになると思われる。

ちなみに同宇宙船は、30日にはISSから再度分離され、大気下層へ突入廃棄処分される予定。詳しくはこちらへ【NASASpaceflight 07.29】

…クルスNAアンテナはこちら↓
 
ソユーズ型宇宙船に特徴的なさかずき型の2枚の小型パラボラが現行のクルスアンテナですが、廃止となるとこれらのアンテナも撤去…ちと寂しくなりますなぁ…まあ刷新されるのは嬉しいことですが。。


星出彰彦さん(43)が長期滞在中の国際宇宙ステーション(ISS)でモスクワ時間24日午前(日本時間同)、いったん切り離したロシアの無人貨物船「プログレス」を再ドッキングさせる実験が行われたが、失敗した。ロシア宇宙庁などが明らかにした。

星出さんら宇宙飛行士に危険が及ぶ事態ではなく、プログレスはISSから安全な距離を確保して飛行。21日に打ち上げられた日本の無人補給機「こうのとり」が27日にISSに到着するのを待って、再びプログレスのドッキングを試みるという。

実験は4月20日に打ち上げられたプログレスを使い、ロシア人宇宙飛行士3人が実施した。米航空宇宙局(NASA)によると、新しい自動接近・ドッキングシステムのトラブルが原因とみられるという。【時事 07.24】

…RIAノーボスチの報道によると、29日に再試行するようです。またこのプログレスM-15Mは30日にISSより離脱廃棄が予定されていましたが、これも予定通り実施の方向と…忙しいですね。。

星出彰彦さん(43)ら日米ロの3人の飛行士が乗ったロシアのソユーズ宇宙船が17日午前8時51分(日本時間同日午後1時51分)、国際宇宙ステーションにドッキングした。星出さんは、約4カ月間にわたる初の長期滞在に挑む。

ソユーズは徐々に高度を上げ、無線を利用した自動操縦で、地球の高度約400キロを周回するステーションと並走しドッキング。星出さんらはその後、扉を開きステーションに入る。

星出さんは長期滞在中、4年前に自ら組み立てた日本実験棟きぼうで、小型衛星の放出やメダカの飼育実験などを行う。【共同 07.17】

国際宇宙ステーション(ISS)で長期滞在に臨む星出彰彦さん(43)ら3人を乗せたロシアのソユーズ宇宙船が15日午前8時40分(日本時間同11時40分)、バイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。約9分後に高度約200キロの地球周回軌道に入り、打ち上げは成功した。日本時間17日午後にISSにドッキングする。

星出さんは2008年6月に米スペースシャトルに搭乗し、今回が2回目の宇宙飛行。長期滞在は若田光一さん(48)や野口聡一さん(47)、古川聡さん(48)に続き4人目。4カ月余り滞在し、自身が08年に設置した日本実験棟きぼうの実験室でメダカの飼育実験を担当するほか、小型衛星の放出も行う。【時事 07.15】

12日、ソユーズロケットが射点に据え付けられました。手前は発射直前まで作業している作業員が退避するためのバンカー(地下壕)。
 

射点をピット側から見た様子。両サイドに開いた整備塔がこのあとロケットを挟み込みます。
 

ロケットに乗り込むクルー。一番下からユーリ・マレンチェンコ(船長)、星出彰彦、スニタ・ウィリアムズ(共にフライトエンジニア)の各飛行士。
 

             リフトオフ!いってらっしゃい!
 

【photo: NASA その他の画像はこちらへ】

エクスカリバー・アルマズ社のアルマズ宇宙船がピカピカに生まれ変わってます。http://www.flightglobal.com/news/articles/
excalibur-almaz-details-plans-for-capsule-and-space-station-372347/

記事によると、現時点で、同宇宙船はソユーズFG宇宙船で飛ばす予定とのこと。Once in low Earth orbit (LEO), the capsules will dock with a Salyut station, which will use electric Hall thrusters to propel itself into orbit around the moon. とありまずが、"a Salyut"ということは別にステーションも用意するということのようで。【Flightglobal 05.27】

ロシア宇宙庁が絶賛開催中の宇宙飛行士公募、4月4日現在、225名の申し込みを受けたと。内、40名が宇宙業界で107名が他の機関、15名が兵士。また、女性は11名(4名は宇宙業界より)。選抜委員会は129名を書類通過で、この後更に67名からの申し込みを審査予定。

4回の会合で選抜委員会は、さらに23名に絞りこみ、更に8名が試験の結果落とされたと(←文面だけからはココいまいち漠然)。募集は現在も続いており、〆切は今月30日。詳しくはこちらへ。【ロスコスモス 04.04】

下は、「ルナ・リコネッサンス・オービター」(LRO)によって撮影されたルノホート2号。下の方で掲載のルナ・サンプルリターンの記事と同様、低軌道(高度24キロ)から撮影されたものです。展開した太陽電池パネルの姿がくっきり出ている(ラベルL)のに加え、これがまた驚異的なのは、フロントに取り付けられた観測装置(I)が見えていること。

 

この観測装置はテレビカメラプラットフォームと考えられます。

ルノホート2号は1973年1月、ルナ21号に搭載され「ル・モニエ」クレーターに着陸、4ヶ月で37キロを走行し、故障のため活動を停止しました。(下は着陸地点(L17)と、最終停止地点)

 

大きいサイズはこちらへ【LRO 03.13】

NASAの月周回探査機「ルナ・リコネッサンス・オービター」(LRO)は現在、高度を落として観測を続けていますが、先日、ロシア(ソ連時代)の月探査機「ルナ23号」及び「同24号」のクローズアップ画像がリリースされました。

LROによる米ソ月面探査の“遺留品”は2010年にも撮影され、アポロの着陸地点などが話題になりました。この時、ソ連のルナ16号、20号、23号、24号(いずれもサンプルリターン機)、ルノホート1号、2号の姿も撮影されリリースされました。

ちなみにLROによるルナ・サンプルリターンシリーズの着陸地点同定は優先事項だったそうです。地球へ持ち帰られた資料がどのような場所で採取されたものなのかがはっきりすれば、サンプル分析結果をより深く理解することができるからです。

今回、そのルナ23号の詳しい姿がリリースされました。ルナ23号は1974年に打ち上げられ、着陸には成功しシグナルも送ってきましたが、サンプル収集が作動せず、結局失敗に終わったものです。下は改めて(より高解像度で)撮影された着陸地点周辺。23号と24号は至近距離に着陸しました。

 

下は、23号の高解像度画像。これは2010年には出なかったものです。

 

サンプルリターン機は上下2段で構成されており、土壌サンプルを上段が地球へ持ち帰ります(右・想像図)。

上の画像で衝撃的なのは、その上段(A)が転落し、下段(D)の脇に転がっている様子。

着陸成功したルナ23号にはサンプル収集コマンドが打たれましたが、それには反応がなく、結局上段の機動も確認されず、ミッションは失敗しました。はっきりした原因はわかりませんでしたが、可能性としては、着陸速度が速すぎたため装置が壊れたのではないかということが指摘されていました。

今回、壊れるどころか、外れて転落していることが明らかに。コマンドにも反応しないはずです。それにしても、それほどの衝撃でも下段は生きていたのも、奇跡ですね。

一方、下はルナ24号のクローズアップで、高度29キロから撮影。23号の2年後の1976年に打ち上げられたもので、最後のサンプルリターン機。直径64メートルのクレーターのすぐそばに着陸していたのでした。

 

不自然に輝度の明るい点が散らばっていますが、これは恐らく、下段を覆っていたブランケットが上段のエンジン噴射で剥がれて粉々になって飛び散ったものではないかと解釈されています(この断片は数キロ先まで散っています)。

ルナ24号が持ち帰ったサンプルは170グラムでしたが、分析結果には驚くべきものがありました。着陸領域が「危機の海」(Mare Crisium)であることはわかっていたのですが、チタンが多いことなど、その地勢からの推測とかなりずれていたのです。

当時は謎のままでしたが、結局、24号が持ち帰ったのはクレーター形成時に地下から飛び散った物質であったという訳です。

大きいサイズはこちらへ【LRO 03.16】

2016年の火星探査計画「ExoMars」についてESAとロシアは今月中旬にも合意する方向という話が先日あったが、遅れているようだ。来月6日、両者はモスクワで会合を開き、合意を目指すと。

ExoMarsは本家ESAでも苦しんでいるような気配。コストとして加盟国より計10億ユーロを見込んだが、8億5千万ユーロしか集まっていないとRIAノーボスチ。


4月30日に予定されているソユーズTMA-22宇宙船の帰還を、同27-28日に前倒しの可能性。理由は30日がメーデー祝日のため。RIAノーボスチ。


ロシア宇宙庁が宇宙飛行士希望者を公募したものの思った以上に集まらなかったという話であるが、〆切を来月30日まで延長。この公募は今年1月に始まり、今月15日が〆切だった。ちなみに現時点での応募者は151名。詳細はこちら

ちなみにその応募要項はガガーリン宇宙飛行士訓練センターで公開されている。ロシアがどんな基準で飛行士を選んでいるか参考になり興味深い。

かいつまむと、年齢は33歳以下。専門技能としては、1カ所で最低3年の勤続、有人宇宙飛行についての最低限の基礎知識、宇宙技術開発能力、標準的なロシア語運用能力(ロシアの中学生レベル〜)、IT運用能力(メール、PC)、世界史の知識、最低限の文化教養、などを有するものetc..。

身体については、身長150-190cm、座高80-00、体重50-90、フットレングス最大29.5cm、肩幅最大52cm、着席状態での臀部最大41cm。他にも細々条件が付くが、満たすのを考えるとほぼ業界人に限られる。最初からこれを提示していたらそりゃ応募もなかろうと思ったり・・。


露宇宙庁ポポフキン長官が19日朝から職務復帰。過労のため7日から入院していた。あちこち飛び回り時差帯を何度もまたぎ、リズムを崩したのが原因と。ただ一部報道によると、(転倒による?)脳しんとうと頭部の傷のためとも。RIAノーボスチ。


バイコヌール宇宙基地サイト254では、4月20日打ち上げ予定のプログレスM-15Mと5月15日予定のソユーズTMA-04Mのチェックが続けられている。ロスコスモス。

下の記事とまったく矛盾していますが…イズベスチアが次のような一報を。

昨年末のフォボス・グルント計画失敗を受けて、今後予定されていた惑星探査計画の殆どを打ち切る方向で考えていることが明らかになった。

打ち切られる計画には、火星面に無人観測装置網を構築する“マーズNET”、水星探査計画「マーキュリーU」、金星に着陸機を飛ばす「ベネラD」、宇宙天文台衛星「スペクトラムRGM」「同UFM」などであるという。

ロシア宇宙庁としては、ロシア北極域領土を常時モニターする衛星網「アルクチカ」の構築を優先したいようである。詳しくはこちらへ【イズベスチア 03.14】


ロシアが2030年までに有人月着陸、火星面への無人観測ネットワーク設置、及び木星および金星探査を構想していることが明らかとなった。

ロシア宇宙庁は先頃、政府に対し向こう18年間の宇宙開発計画を提出、これを入手したロシアの経済紙“Kommersant”がスクープした。

それによると、まず2020年までに6人乗り宇宙船/アンガラロケットを完成させ現行のソユーズと置き換える。これは極東の建設中のボストチヌイ宇宙基地(18年フル稼働予定)より打ち上げる。

2030年までに月面にサンプル収集の無人探査機を飛ばし、最終的に有人月面着陸を達成させる。他にも、太陽系惑星探査やISS計画をフォローする案などが謳われているという。

なお、大統領に返り咲いたプーチン氏は宇宙開発への支持を表明しており、昨年のガガーリン50周年では「(ソユーズで人員を送り迎えするだけの)フェリー係の役割で終わるべきではない。宇宙市場でのプレゼンスを高める必要性がある」と語っている。詳しくはこちらへ【Wired Science 03.14】

最近のロシアの動向より…多忙でメモが途絶えていて申し訳ありません。。

バイコヌール宇宙基地にて、プロトンMロケットが射点へ設置された。ペイロードはオランダの通信衛星。もともと12/26に飛ばす予定だったが1/29に延期され、それが更に延期されていた。今月15日午前4時36分(日本時)打ち上げ予定と(2月11日)

NASAの2013年予算を見ていた。既に噂されていた通り、エクソマーズからは撤退と。(2月14日)

ロシア宇宙庁が企画した宇宙飛行士公募に対し、現時点で応募は僅か43名と。うち27名は宇宙開発関連企業からで、6名は女性、軍人が3名、7名がその他からの申し込み。もっとたくさんの公募を期待していたという。RIAノーボスチ(2月14日)

ロシア宇宙庁は、国際宇宙ステーションISSへの飛行士滞在期間が今後1年以上のケースもあり得ると。将来の火星有人探査に備えた試行の目的。先にMars-500閉鎖実験が行われたが、そのISS版を考えていると。RIAノーボスチ。(2月14日)

ソユーズTMA-04M宇宙船のテスト中破壊に伴い、そのフライトも含めた今後の飛行計画に関する決定が来週20日に下されるとのこと。RIAノーボスチ。(2月14日)

ロシアが構想している自動補給宇宙船OKA-T、2016〜17年に初フライトと。ただし完成すればの話と。(記事によると、これは有人仕様になるようで・・)。RIAノーボスチ(2月14日)

ロシア、新型有人宇宙船のテスト飛行を2015〜16年にターゲット。現在は技術設計段階と。この宇宙船は現行のソユーズ宇宙船の後継機となるものであると。また、極東に整備が予定されている新宇宙基地がまだできていなくても、バイコヌールからのテストが可能と。「ロケットとしてはアンガラとくることになるが、プロトンやゼニットもあり得る」と。以上の記事はRIAノーボスチより(2月14日)

プロトンは無事衛星を運んだようですね。よかった。(2月15日)

「プーチン首相に南極氷底湖の水届く、大臣はやりとりに冷や汗」
記事こちら

今月2日、NASAの地球観測衛星テラが撮影したカムチャッカのキジメン火山。この火山の溶岩は非常に粘性が高いと(こちら)。NASA(2月19日)
 

最近のロシア報道よりメモを…(古い順です

フォボス・グルント失敗調査委員会は、報告書をロシア宇宙庁長官へ30日提出と。同長官はこの報告書を、ロシア副首相へと。RIAノーボスチ。

フォボス・グルント失敗調査委員会はその主たる原因として、プログラムエラーをあげていることが、関係筋の話で明らかになったと。ロシア紙Коммерсантが報じていると。RIAノーボスチ。

フォボスGの失敗についてある関係筋は、2007年にさかのぼると。当時のラボーチキンのトップは、45歳以上のベテランを外し、30〜40代の若手を多く起用したと。またその後の引き継ぎも適切に行われなかったため、ハードとソフトの開発が連携して行われなかったと。「2011年の打ち上げは再度延期することができたのでは?」という問いに対してその関係筋は、「仕切り直しは可能だった。しかし我々は急いでいた」と語る。「オリジナルのFG計画に対し、中国の相乗りが決まってから、システムは重量を増しかつ制御が面倒なものになった」とも。MKRUより。

上のラボーチキンでの人事の問題は、RussianSpacewebのこちらの記事にわかりやすく解説。

フォボス・グルントについて、地上試験ではソフトウェアにバグやシステムに欠陥などは発見されなかったと報告されているようだ。RIAノーボスチ。

露宇宙庁ポポフキン長官は31日、フォボス・グルントは宇宙線がコンピュータに影響を与えたため障害を起こしたと語った。RIAノーボスチ。

年末のメリディアン衛星打ち上げ失敗についてポポフキン長官は、上段エンジンの破壊(爆発?)が原因と。RIAノーボスチ。

露宇宙庁ポポフキン長官、フォボス・グルントには半導体チップにも問題があった可能性に言及。そのチップは輸入品と。RIAノーボスチ。
ちなみに、輸入チップはアジア製とのこと(以前リリースされた記事によると)。

フォボス・グルントに水準のチップが使われていなかった疑いについて、2009年のグロナスMと状況が似ていると。当時、既に軌道上にあるグロナス衛星がダウンしたことがあったが、原因にチップが浮上し、既にスタンバイしているプロトンを一旦戻して衛星を出し、ユニットの交換が行われたと。そのグロナスの件は後に、部品に輸入品が使われていたことが明らかになったと。RIAノーボスチ。

フォボス・グルントには95000のチップが用いられたが、その6割が宇宙機仕様ではなかったと・・。 RIAノーボスチ。

メディアによると、テスト中に破壊が生じたソユーズTMA-04M宇宙船は、丸ごとTMA-05Mに置き換えられる方向と。また、TMA-04Mの試験に関わった作業員のうち2名が亡くなったと。(これはストレスによるものとみられる)

フォボス・グルント失敗調査委員会の報告書は数日内に公表される方向と、露宇宙庁ポポフキン長官。RIAノーボスチ。

ロシア宇宙庁は、フォボス・グルントにかけられていた15億ルーブルの保険金を受け取る方向と。ポポフキン長官が明らかに。RIAノーボスチ

ポポフキン長官はまた、2020年までにロシア人飛行士を月面に立たせたいものだと語る。(先ほどのポストから)一連の発言は、ラジオ局「モスクワの声」の番組内でのもの。なお、月への飛行士は、すでに宇宙飛行士にあるものに加え、技術的、医学的素養のある一般人にもチャンスがあると。

ロシア宇宙庁ポポフキン長官は、先に輸入物の(宇宙機仕様にない)チップを用いた可能性があると発言していたが、それを否定し、結局フォボス・グルントではそのようなものは用いられなかったと述べたと。RIAノーボスチ。

フォボス・グルント失敗調査委員会の報告書。ロシア宇宙庁リリース。(これは要旨かな)http://www.federalspace.ru/main.php?id=2&nid=18647

報告書によると、フォボスG製造過程で技術的ミスはなかったと。宇宙線がコンピュータボードに影響を与え不慮の再起動をさせてしまったことがトラブルの引き金になったと考えられると。RIAノーボスチ。

ロシア宇宙庁ポポフキン長官は、フォボスGの失敗に関し、誰かをクビにするといった粛正は行わないと。「私はパージには反対だ」と。やるべきことは組織の改編であり、それはすでに始めていると。「もしちくいち処分を飛ばしていたら、誰もいなくなってしまう。それをみている若手は恐怖を感じるだろう」と。長官はこの頃の失敗続きの状況について、「原因の1つは人材にある。かつて宇宙開発現場の平均年齢は45歳だった。しかし今や当時の中年層は高齢化し、若手は給料のいい分野へと去ってしまった」と。もう一つの原因には組織の仕組みがあると。(トップのポジションとあり方について書いてあるが背景がわからないのでわからない)。昨年、ロシアは34の打ち上げを行ったが、うち5回を失敗した。以上、RIAノーボスチより。
http://ria.ru/science/20120203/555842093.html

フォボス・グルント失敗報告書によると、打ち上げ後地球2周目まではノーマルだったと。非常モードに入ったあと、constant solar orientationフライトモードに入った。11月24日までは電力が安定していたが、その後不安定になり、29日までにはリチャージャブルバッテリーも非常用化学電池も枯渇した。ただこの直前、恐らく27日に、ミニマムパワーモードに移行したとみられる。また、化学電池がパンクし、その破片が2つの分離物体として米戦略軍に捉えられたと考えられると。また、軌道要素の変化は、太陽指向のための姿勢制御スラスター噴射であったと認定と。以上、russianspacewebによる

モスクワのラジオ局「モスクワの声」による露宇宙庁ポポフキン長官へのインタビュー。膨大な量がべったりなので読む気が失せ気味。。
http://www.federalspace.ru/main.php?id=2&nid=18644
(ここまで)


最近のロシアの報道よりメモを…(古い順に並んでいます

おもしろい記事が出ている。Life on Venus? Images Re-analyzed.
1982年ベネラ13号が撮影した2枚の写真。搭載された2台のカメラ毎に撮影されたものだが、ディスク上の物体が両方に写り込んでいる。「これは生き物に違いない」とは当時ベネラ計画に関わっていたLeonid Ksanfomaliti 氏。
だが2つの物体は共に、外されて落ちているカメラキャップ。Space.com
http://www.space.com/14324-life-venus-russian-claim-debunked.html

フォボス・グルント失敗原因の報告書は25日、ロシア宇宙庁からロシア副首相ドミトリー・ロゴジン氏に提出されると。これをもとに、31日、会合が開かれる予定と。「現在置かれている状況は、90年代の忌々しい時代が根底にある」と、同副首相。

ロシア宇宙庁ポポフキン長官によると、現在の露宇宙開発現場の平均年齢は47歳という。現時点でいわゆる"適齢期"にある職員は全体の67%を占めると。ただ、全体の33%は60歳以上であり、30歳前後が同じ割合存在すると。

つまり、中間層が非常に少ないと。これは(現在この年代になっている層が)1990年代に宇宙開発業界を去ったためであると、ポポフキン長官は述べる。以上、RIAノーボスチより。

ロシア科学アカデミーはロシア宇宙庁に対し書簡を送り、その中で、「フォボス・グルントは類のないミッションであり、再チャレンジをするべきだ」と述べているという。書簡では「このプロジェクトのために科学者や設計者たちは膨大な量の仕事を行い、同時にイノベーションをもたらした。我々をフォボスGの失敗でこれらを失いたくはないのだ」とも主張されているという。

火星の衛星は密度がわずか1.8であるが、このため内部はすかすかではないかという説がある。サンプルを持ち帰りは、それが小惑星なのか、あるいは火星から分裂してできたものなのかの決着を可能とするものになるかもしれないと、科学アカデミー会員であるレフ・ゼレニー氏は語る。

また同氏は、探査機は2018年に打ち上げられるべきだと主張。これは、このタイミングが軌道的にも開発のタイムライン的にもちょうどいいからだと。ただし、現時点では何も決定はしていないことに注意。イタル・タス通信。

26日打ち上げ予定のプログレスM-14M、射点にロールアウト。
http://www.energia.ru/en/iss/iss30/progress_m-14m/photo_01-24.html

日本時間26日午前8時6分40秒、バイコヌール宇宙基地より国際宇宙ステーションへ向けてプログレスM-14M無人貨物船が打ち上げられたと。ISS到着は28日予定。ロシア宇宙庁。

JAXA金井宣茂飛行士、ロシアで冬期サバイバル訓練!モスクワ郊外で、他の2飛行士らと共に。寒そう! ロシア宇宙庁。
http://www.federalspace.ru/main.php?id=2&nid=18610

フォボス・グルントが軌道上でトラブルを生じた原因の一説に米国の小惑星レーダー照射を食らったことがあげられていた。この件についてロシア宇宙庁は米国に対し正式に共同調査を申し込んだが、拒否されていたと明らかにした。RIAノーボスチ。

「ロシア政府は2016年までの宇宙開発予算の満額支給を承認」と、ラボーチキン社のビクトル・ハリコフ社長。この中には2つの月探査ミッションと1つの金星探査ミッションが含まれている。SpaceDaily.
http://www.spacedaily.com/reports/
Russia_space_programs_fully_financed_until_2016_999.html


どうやら今日発表予定のフォボス・グルント失敗原因報告書、パブリック向け発表はまだ先のようだ。

これはすごいな。人類2番目に宇宙を飛んだゲルマン・チトフ写真集。ガガーリンやらコロリョフやら露宇宙開発史要人たちと撮影、ざっくざく。
http://englishrussia.com/2012/01/21/
the-second-soviet-astronaut-in-space/#more-88229


チトフの写真からいろいろ調べていたら、ふと行き当たった、ボストークの窓”ブゾール”から見える地球。大気圏突入時、この窓で地球がきれいなドーナツに見えたときが、正しい姿勢になったとき。

ところでそのチトフ写真集にある"This photo of Earth was made by Titov from Vostok-2 spaceship on August 6 1961." は、本当にphotoなのだろうか。drawingに見えなくもないのだが…恒星も点で写っているが、動いている機体からブレもなくきれいにとれるのか・・あるいは映写機で撮ったフィルムの1コマとか・・?

フォボス・グルントのトラブルの原因について、ある宇宙筋によると、宇宙機仕様のパーツが用いられていなかった可能性もありと。しかし別の開発企業側関係筋は、そのようなものが混ざることはないと否定。RIAノーボスチ。

ソユーズTMA-04Mはどうやら遅れることになりそうだと。今月22日の試験で帰還カプセルに気密漏れが認められたらしい。RussianSpaceweb.

ソユーズTMA-04M宇宙船、RIAノーボスチも一報。気密試験でリークが確認されたと。30日に打ち上げ予定だったが、4月下旬に延びそう。ただ正確なことはまだわからないと。

RIAノーボスチの先ほどの一報だと、04Mトラブルの原因は製造現場にありそうだなぁ。かなりバタバタなのかな・・今後作業加速のため、3交代で製造に当たると。

金曜日に打ち上げられたプログレスM-14Mは無事ISS到着、ハッチが開いたと。今夜から早速荷ほどき荷ほどきとのこと。RIAノーボスチ。

ISSから離脱した無人貨物宇宙船プログレスM-13Mは、軌道を上昇させ、小型衛星「チビスM」を軌道投入した。その様子(動画)
http://tvroscosmos.ru/frm/kosmostv/vesti/2012/vesti250112-1.php

チビスMがどうやって放出されるのか。離脱直後、ISSから撮影されたプログレスM-13M。http://spaceflight.nasa.gov/gallery/images/station/
crew-30/html/iss030e047156.html


説明図はこちら。左が保管状態で、右がISS離脱時。

TMA-04Mのトラブル、帰還モジュールの内壁がひずんで膨らんでいたという。現場筋の情報によると、気密チェックの際、通常は1.3ないし1.5気圧のエアを入れてみるところを、3気圧詰めていたという。加えて、素材の質も疑われているという。また、モジュールの状態は、ちょっとリペア、ですむ状態ではなさそうである。現時点で、別の帰還モジュールが1つ完成しているという。これを代わりに使うとすると、このチェックに1.5ヶ月、バイコヌールに運んで準備・発射までに1.5ヶ月かかるから、打ち上げは4月までずれることになると。Russianspaceweb.

今年は2機のドニエプルロケット打ち上げが予定されていると。最初は4月ないし5月に韓国の衛星を、2機目は9月か10月にアラブの衛星をと。イタル・タス電。


フォボス・グルント関連で、メディアの報道より(古い順)

「我が国の宇宙開発企業はコマーシャライズ過ぎる」と、ロシア宇宙庁長官が苦言。また、同長官はフォボス・グルントの失敗原因についても触れ、「調査委員会はその原因が、設計や製造上の欠陥にあると踏んでいる」と述べた。今週中には調査が終わるものとこと。同長官はまた、小惑星用レーダーが衛星に影響を及ぼした説について、NASAに協力を要請し検証する可能性もあると。なお一連の発言はロシアのFM局"Vesti FM"のインタビューにて。RIAノーボスチ。

ESAのライター長官は、「フォボス・グルントはロシア発表の場所に落ちた」と述べた。RIAノーボスチ。

ESAが出していたFG落下場所詳細発表告知はそのページと共にさりげなく消滅している。ESAの発表は長官の声明のみで幕引きか。(?

フォボス・グルント関連で、ロシアのメディアより(古い順)

ESAがフォボス・グルントの落下に関する分析結果を日本時間18日午前2時に出すとのこと。突入時刻と地点についてとのこと。
http://www.esa.int/SPECIALS/SSA/SEM93NMXDXG_0.html

フォボス・グルントが問題を起こした引き金がいろいろ検討されているが、そのひとつに、米国がマーシャル諸島に設置している小惑星追跡レーダーの照射が入っていると、ロシア紙Коммерсантが伝えた。レーダー照射のレンジに入りそれを受けることで、回路が不具合を起こした可能性は排除できないと、宇宙関係者は言うという。RIAノーボスチ。

昨日、約3時間半にわたり露宇宙庁のHPがダウンしたが、当局は当初、DDoS攻撃を食らったと判断したという。その後、フォボスGにひかれて一斉にアクセスが集中したためと判明。このダウンのため、落下の公式発表が遅れてしまうという皮肉な結果に。RIAノーボスチ。

フォボスグルントのトラブル要因に米国のレーダー照射を食らった可能性に関して、ロシアの宇宙科学研究所の関係者は「とっぴすぎる」と。FGに達するレーダーのパワーはそのレベルにないと。RIAノーボスチ。


昨年打ち上げたものの予定の飛行軌道に乗ることができなかったロシアの火星探査機「フォボス・グルント」の破片が15日、南米チリ沖に落下した。同国国営イタル・タス通信が伝えた。

同通信が軍報道官の話として伝えたところによると、破片が落下したのはチリのウェリントン島から西へ約1250キロの太平洋上。

フォボス・グルントは重さ約15トンの探査機で、火星の衛星に着陸し、土壌サンプルなどを採取して帰還する予定だった。

昨年11月9日に打ち上げられたが、地球周回軌道から飛び出すためのエンジンが故障。ロシア当局者らは、大気圏再突入後に最大で重さ約200キロの破片が落下する可能性があるとの見方を示していた。【CNN 01.16】

フォボス・グルントの落下を露宇宙庁も正式リリース
http://www.federalspace.ru/main.php?id=2&nid=18568
日本時間午前2時45分、軌道上から消滅と。これまでに地球を1097回周回。

ESAがフォボス・グルントの落下に関する分析結果をまもなく出すと(先ほどのリツイート)。突入時刻と地点についてとのこと。
http://www.esa.int/SPECIALS/Space_Debris/index.html


昨年打ち上げたものの予定の飛行軌道に乗ることができなかったロシアの火星探査機「フォボス・グルント」の破片が15日、南米チリ沖に落下した。同国国営イタル・タス通信が伝えた。

同通信が軍報道官の話として伝えたところによると、破片が落下したのはチリのウェリントン島から西へ約1250キロの太平洋上。

フォボス・グルントは重さ約15トンの探査機で、火星の衛星に着陸し、土壌サンプルなどを採取して帰還する予定だった。

昨年11月9日に打ち上げられたが、地球周回軌道から飛び出すためのエンジンが故障。ロシア当局者らは、大気圏再突入後に最大で重さ約200キロの破片が落下する可能性があるとの見方を示していた。【CNN 01.16】

フォボス・グルントの落下を露宇宙庁も正式リリース
http://www.federalspace.ru/main.php?id=2&nid=18568
日本時間午前2時45分、軌道上から消滅と。これまでに地球を1097回周回。

ESAがフォボス・グルントの落下に関する分析結果をまもなく出すと(先ほどのリツイート)。突入時刻と地点についてとのこと。
http://www.esa.int/SPECIALS/Space_Debris/index.html


フォボス・グルントの落下が明日早朝にかけて予想されています。最近の関連記事を箇条書きで並べます(古い順)。体調不良もありここ数日停滞気味ですみません。

「フォボス・グルントは、リスクが高いにも関わらず打ち上げられた。そのリスクは現場で認識されていた」と、露宇宙庁ポポフキン長官語る。「我々は人質を強いられたようなものだった。つまり既にESAの科学機器、そして中国の衛星も乗っていたのだ。打たねば」と。また、今回打つことができなかったとしても、結局、開発にかかった50億ルーブルは無駄になっていたと。探査機の製造は長期にわたっており、ユニットの作動補償期間が終了に近づいていたのだと。RIAノーボスチ。

フォボス・グルントの失敗に海外の力が関わったのではないかととれる発言に対し、ロシア宇宙庁の関係者は、フォボスグルントがトラブルを起こした際、それは米国、欧州、そして中国の上空を飛行していなかったと語る。)「そもそも欧州の危機や中国の衛星が乗っているのに、彼らがそんなことをするはずがない」とも。RIAノーボスチ。

…ふと。長官はホンキで言ったのでは無くて、やりばのないイライラからついあんな嫌みが出てしまったのかと思ったり。

フォボス・グルントに何が生じたのか(エンジンが点火しなかった理由)、その公式見解は今月26日に発表と。RIAノーボスチ。

これは興味深い。ドイツの高出力レーダーTIRAによるフォボス・グルントのイメージ。展開パネルとドーナツタンクの様子がよくわかる。
http://www.fhr.fraunhofer.de/fhr/fhr_c753_en.html

文部科学省「ロシア探査機「フォボス・グルント」の落下に関する情報について」
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/24/01/1314966.htm

フォボス・グルントによる被害を回避するため、ロシア宇宙庁は衛星の動きを注意深く監視していると。ロシア国内については、被害を最小に抑えるため、ロシア非常事態省と協力。ロシア宇宙庁。

(これが最新)フォボス・グルントは降下を続けている。米戦略軍による落下予測ウィンドは、日本時間今夜10時26分から明日午前8時2分。今朝5時30分時点の軌道要素によると。

だいぶ予想期間が狭まってきた: フォボス・グルント、14日〜16日の間に落下と、ロシア宇宙庁発表。RIAノーボスチ。

なお、フォボス・グルントに何が生じたのか(エンジンが点火しなかった理由)、その公式見解は今月26日に発表と。

ロシア宇宙庁によるプレスリリース: フォボスGの落下は15日プラマイ1日。計算上の突入時刻は15日13時18分モスクワ時刻。日本時間同日18時18分。この時の地点はインド洋。ただし正確な時刻と場所は直前にならないとわからない。


フォボス・G運用チームは最後まで諦めていなかった。大気抵抗の増加により姿勢に変化が生じ、コマンドを受け取れる状態になる可能性を期待して、コンタクトの確立を試みると。ただし現実的にはかなり厳しい(一回の交信セッション時間はかなり短い)。
http://www.russianspaceweb.com/phobos_grunt_reentry.html#1_8