ロシアの話題から 2010

期間: 2010年 注)全てを記載しているわけではありません。。


12月16日、カザフスタン、バイコヌール宇宙基地より国際宇宙ステーションへ向けて、ソユーズTMA−20が打ち上げられました。搭乗クルーはドミトリー・コンドラティオフ、キャスリン・コールマン、パオロ・ネスポリの3飛行士です。

日本時間16日午前4時9分(現地時間同午前1時9分)、バイコヌール宇宙基地よりソユーズが飛び立ちました。

      離陸!ロケットを支える4本のペタルが離れた瞬間です。
  

                  カッコイイ!!
 

打ち上げの前、船内宇宙服のチェック。隔離された部屋で行われますが、ガラス越しに取材陣に公開されています。この後、地上での最後の会見が行われます。
 

          会見後はバスで射点に移動し、宣誓式
 

乗り込む前、地上で見送る人々へ挨拶。昔からの定番光景です。クルーはこの後、後ろに見えるエレベーターに乗り込み、宇宙船へと登ります。
 

宇宙船は18日、無事ISSへ到着しました。詳しくはこちらこちらへ【photo: Energia/Roscosmos/NASA】

3日、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地に、ソユーズTMA−20宇宙船のクルーが到着しました。

同ソユーズは今月15日、国際宇宙ステーション(ISS)へ向けて打ち上げられます。搭乗クルーはドミトリー・コンドラティオフ、キャスリン・コールマン、パオロ・ネスポリの3飛行士。バックアップクルーはアナトリー・イワニシン、古川聡、マイケル・フォッサムの3飛行士。

正規とバックアップクルーは別々の飛行機で基地入りします。今回もまず正規クルーが、その10分後、バックアップを乗せた機が着陸しました。

              まずは正規クルーが到着
 

             基地関係者も交えて記念撮影
 

その10分後にバックアップクルーがランディング。古川飛行士もタラップを降ります。
 

 

ソユーズTMA−20宇宙船は10月上旬、宇宙基地で搬送中に転落し、帰還カプセルが損傷したため、TMA−21用カプセルと交換が行われました。作業も順調に進んできたようです。詳しくはこちらへ【Roscosmos 12.03】

26日、国際宇宙ステーション(ISS)からソユーズTMA19宇宙船が帰還する。ソユーズは日本時間26日午前10時19分にISSを離脱し、約3時間半後の午後1時46分、カザフスタン・アルカリクの草原へ着陸する予定。

TMA19に乗って帰還するのは、フョドール・ヤーチキン、ダグラス・ウィーロックおよびシャノン・ウォーカーの3飛行士。なお、ソユーズのISS離脱に伴い、ミッションは第25次から26次長期滞在クルーとバトンタッチされる。詳しくはこちらへ【Roscosmos 11.25】

ロシアが来年秋に打上を予定している火星探査機「フォボス・グルント」の帰還カプセルに、ロシアと米国のバクテリアを搭載するという。

フォボス・グルントは火星の衛星フォボスに着陸し、土壌サンプルを持ち帰るというミッション。その帰還カプセルにバクテリアケースも搭載しておき、火星と地球を1往復させるという。この研究には米露3つの研究グループが関わっており、「ある意味どちらのバクテリアが強いかといった耐久レースみたいなものですね」と、関係者は語っている。

詳しくはこちらへ【Roscosmos 10.20】

日本時間20日午前3時、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地よりソユーズ2-1Aロケットが打ち上げられました。このロケットには6機のグローバルスター衛星が搭載されており、それぞれ予定軌道へと投入されました。

バイコヌール宇宙基地・31番射点より打ち上げられました。現地時間は19日午後9時。爆音が遠方まで轟いたことでしょう!
 
 

詳しくはこちらこちらへ【Roscosmos 10.19】

下は、バイコヌール宇宙基地で準備の進むソユーズ2ロケット。フェアリングが異様に大きく見えますが、これはソユーズ2-1Aというタイプで、総デジタル化が図られたソユーズ打ち上げロケットで、その結果の重量削減がペイロード増=フェアリングの巨大化に反映されています。

 

運ばれる途中。「危険!柵には高電圧」と立て看板が(ロシア語とカザフ語(?))
 

それまでのソユーズ2ロケットに比べ、径で50センチ、長さで4メートルも大きくなっていますから、巨大に見えるはずです。ロケットはモスクワ時間16日午前5時半に組み立て工房を出発、午前7時に射点に到着しました(下)。

 

まるで上半身がプロトン、下半身がソユーズの、ハイブリッドですね。ペイロードはグローバルスター衛星6機。

ちなみに射点はソユーズ2用に整備されたもの。ガガーリン発射台よりも近代的な匂いがしますね。詳しくはこちらへ【Roscosmos 10.16】

8日に打ち上げられたソユーズTMA−01M宇宙船が、10日午前9時(日本時間)、国際宇宙ステーションにドッキングしました。(下・40メートルの距離に迫る宇宙船。photo: NASA)

  

ところでモスクワのツープ(管制センター)には、米国や欧州、日本といったISS計画関連国のメディアはいたものの、お膝元のロシアの主要メディアはいなかったそうで。現地時間では早朝でしたが、露メディアの人たちは寝たかったからだとか…笑。「ロシアメディアはツングースカ級のイベントかエイリアン襲来でもないと、関心を示さないのだろう」と、その無関心っぷりが話のネタになっていたそうです。詳しくはこちらへ【Roscosmos 10.10】

日本時間8日午前8時10分55秒、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地よりソユーズTMA−01M宇宙船が打ち上げられました。TMA−Mシリーズはそれまでのソユーズの改良版で、ナビゲーションシステムのデジタル化やコンピュータの小型化が行われ、70キロ近い重量が削減されました。その結果、積載荷物の増量が実現しています。

 

クルーはアレキサンダー・カレリ、オレグ・スクリポチカおよびスコット・ケリーの3飛行士。彼らは国際宇宙ステーション(ISS)の第25/26次クルーとして滞在します。このうちカレリ飛行士は今回が5度目のフライトとなる大ベテランで、ケリー飛行士は2度目。スクリポチカ飛行士はルーキーです。

   下は、離陸直後のソユーズロケット。轟音が聞こえてきそうですね!
 

            爆音が聞こえてきそうな大迫力!
 

投入軌道は傾斜角51.63度、近地点199.9キロ、遠地点258.8キロの地球周回軌道で、日曜日にISSにドッキングします。

詳しくはこちらこちらへ【Energia 10.08】

今年12月13日に国際宇宙ステーションへ向けて打ち上げ予定のソユーズTMA−20宇宙船が、バイコヌール宇宙基地で搬送作業中に転落、深刻な損傷を受けたことが明らかになった。

ロシア・インタファックス通信によると、モスクワのエネルギア社からバイコヌール基地への搬送中、固定ワイヤーが切れて宇宙船が落下したという。ソユーズは横倒しの状態で専用貨車に乗せられて搬送される。

現在のところ、帰還カプセルの底部に亀裂が入っている可能性が高いとのこと。バイコヌール基地では修理ができないため、モスクワへ送り返す必要があるという。

なお、場合によってはソユーズTMA−21のカプセルと交換される可能性がある。この場合、しかし、最速で作業を行っても2週間を要するとのことで、打ち上げが12月下旬、もしくは1月にずれ込むことになりそうという。詳しくはこちらへ【Interfax 10.06】

来年4月12日は、人類が初めて宇宙を飛んでちょうど50年。ロシアではこれを盛大にお祝いすべく、様々な催し物が企画されていますが、これは巨大スケール!下の写真は構想図ですが、モスクワのコスモスホテルの曲面壁をスクリーンとして、そこに150台のプロジェクターで関連映像を投影。さらにはホテルの前にそびえ立つ宇宙飛行記念塔をライトアップするというものです。

     

このライトアップは昨年、パリ・エッフェル塔120周年で行われた同様のイルミネーションがヒントになっているとのこと。ただしこれらのプロジェクトにはべらぼうな費用がかかることを認めており、すでに複数の団体がスポンサーについているようですが、まだまだとのことです。

50周年記念は、ロシア色を抑えた、国際的な催し物であることを感じさせるような内容にしたいとのことです。これはガガーリンの飛行が全人類的なものであることからですが、昨年末、プーチン首相もこの方針を支持しています。

詳しくはこちらへ【Roscosmos 10.05】

バイコヌール宇宙基地では、10月8日に打ち上げ予定のソユーズTMA−M宇宙船の準備が進んでいます(下)。28日現在、燃料を搭載された同船は宇宙船整備工房へと運び込まれ、フェアリングが被せられました。

 

この宇宙船はこれまでのソユーズTMAと異なり、それまで使用されていたアルゴン16コンピュータを新型の「TsVM-101」へ、また、アナログテレメトリーシステムをデジタルへの置き換えが行われた新型の船です。特に70kg近い重量のあったアルゴン16が8kgちょいのコンピュータへ置き換わったことによる重量軽減は大きいですね。

搭乗クルーはアレクサンドル・カレリ、スコット・ケリーおよびオレグ・スクリポチカの3飛行士。詳しくはこちらへ【Energia 09.28】

ソユーズTMA−18宇宙船は、日本時間午後2時23分、カザフスタンのアルカリク近郊に着陸しました。この時国際宇宙ステーションは、日本沖・太平洋上を通過中でした。

 

詳しくはこちらへ【NASA 09.25】

ロシアが2011年11月に打ち上げを予定している火星探査機「フォボス・グルント」について、現在の状況を示す発言が関係者からでた。

フォボス・グルントは火星の衛星「フォボス」に着陸し、土壌をサンプリングした後、地球へ向けて持ち帰るというサンプルリターン計画。もともと昨年秋に打ち上げられる予定であったが、ハードウェアの開発が間に合わず、来年のロンチウィンドウを目指して継続されている。

ロシアのRIAノーボスチ通信の報道によると、開発チームが近々予定しているテストについて、「そのテストの目的は地球上の着陸予定地点を絞り込むためのものである」とロシア中央航空力学研究所が表明したという。帰還カプセルにはビーコン類が搭載されていないが、着陸地点を絞り込めば回収は難しくないとのこと。

詳しくはこちらへ【SpaceDaily 09.11】

…ビーコン無しですか…大丈夫ですかね?積み込む余裕がなかったのか、最初から積む予定はなかったのか…重量問題が厳しそうな話も以前流れていたような記憶がありますが、関連しているのかなぁ…?(汗

8月28日、ロシアのプーチン首相は、同国が極東に建設予定しているボストチヌイ宇宙基地の予定地に入りました。

同首相はロシア宇宙庁アナトリー・ペルミノフ長官より説明を受け、2つの射点と関連施設が建設されると伝えられました。また、最新技術を備え、基地面積はバイコヌールの10分の1、プレセツクの3分の1になるそうです。

写真は、花こう岩で作られた記念碑に手をあてるプーチン首相、対面するのはペルミノフ長官。同碑の除幕式も行われました。
 

下は、碑に貼られた銘。「ボストチヌイ宇宙基地の基礎一番石とす 2010年8月」
 

詳しくはこちらへ【Roscosmos 08.28】

8月19日、地球周回軌道から生物を無事回収することに成功して半世紀を迎えた。

米国よりも先の有人宇宙飛行成功を目指して宇宙船開発を全力で進めていた当時のソ連は、1960年8月19日、コラブル・スプートニク2号を打ち上げた。これにはベルカとストレルカという名の2匹の犬、数十匹のネズミや昆虫、植物や細菌類が載せられていた。

続きはこちらへ【sorae.jp 08.19】

ロシア郵便は先日、ゲルマン・チトフ飛行士にちなんだデザイン封筒&葉書を発行しました。

 
 

チトフ飛行士はガガーリンの次、人類2番目に宇宙飛行を行いました。封筒は"A"の文字が打たれたものは、チトフ飛行士が帰還した地(サラトフ州クラスヌイ)に建てられた記念碑周辺を描いたもので、"B"と打たれたのは葉書で、記念碑に刻まれた彼の肖像を描いたもの。

発行枚数、封筒は50万枚で、葉書は1万500枚とのことです。詳しくはこちらへ【Roscosmos 07.26】

ロシア・ラボーチキン公団は、2014〜15年頃に水星探査を行う計画を持っていることを明らかにした。これはロシア連邦宇宙計画に盛り込まれているといい、現在初期設計の段階にあるという。

水星への着陸を目指した野心的な内容で、ハードウェアはフォボス・グルントで使用されるものをベースにしたものを考えているという。

一方、火星の衛星「フォボス」に接近、着陸し、土壌を地球へ持ち帰るフォボス・グルント計画に関して、探査機は2011年末に打ち上げられる見込みとのこと。現段階でそれへ向けた細かいタイムテーブルは出来上がっており、今年秋までに各種ハードウェアが完成し、組み立てフェーズへと入り、来年始めにはチャンバーテストにこぎ着けるという。打ち上げは11月とされており、それまでの各種テストの日程も固まっている模様。

詳しくはこちらこちらへ【Roscosmos 07.22】

ロシアが、ソ連時代からロケット打ち上げ拠点としてきたバイコヌール宇宙基地(カザフスタン)に代わり、ロシア極東のアムール州に新しい打ち上げ基地を建設する計画に着手した。プーチン首相は今週、基盤整備などに3年間で247億ルーブル(約740億円)を投入すると明らかにした。

新しい「ボストーチヌイ宇宙基地」は2012年に着工し、15年に無人ロケット、18年には有人ロケットの打ち上げをめざす。野口聡一宇宙飛行士も昨年末飛び立ったバイコヌール基地はソ連崩壊でカザフスタン領となり、ロシアは毎年1億1500万ドル(約100億円)を払って借用してきた。ロシア宇宙庁によると、段階的に新基地へ打ち上げ拠点を移していく方針だ。

アムール州のウグレゴルスクやスボボードヌイ付近一帯に、発射施設のほか、住居や病院など、2万〜2万5千人規模の都市施設も整備する。事業全体では計3650億ルーブル(約1.1兆円)規模が投入され、極東経済を活性化する起爆剤に、との期待もかかる。政府系シンクタンク・ロシア地域発展国際センターのメラメド所長は「技術力の高い日本企業に参画や投資を呼びかけたい」と強調する。

同所長によると、アジアと欧米を結ぶ貨物輸送のハブ機能を持った空港を建設。アムール川に建設中の新しい橋を活用して中国との物流拠点としても位置づける。幹線道路や鉄道敷設、小型ジェット輸送網、ロケット燃料の液体水素工場の建設などの分野で日本企業と連携を望んでいる。【asahi.com 07.22】

今月17日、米国とソ連(現ロシア)の宇宙船が地球周回軌道上でドッキングしてから丸35年を迎えた。

1972年5月、米国とソ連がお互いの宇宙船を軌道上でドッキングさせるという計画「アポロ・ソユーズ・テスト計画」(ASTP)が調印された。これは宇宙空間の平和利用に関して協力するという覚書に基づいたものであった。

この計画に従い、75年7月15日、アレクセイ・レオーノフおよびワレリ・クバソフ両飛行士を乗せたソユーズ19号がバイコヌール宇宙基地より打ち上げられ、その7時間半後にトーマス・スタフォード、ヴァンス・ブランドおよびドナルド・スレイトンの3飛行士を乗せたアポロ18号がケネディ宇宙センターより打ち上げられた。両宇宙船は17日にドッキングし、フランス上空で米ソの飛行士達は握手をしあった。

ドッキングは44時間続き、ソユーズ19号は21日、アポロ18号は24日に地上へ帰還した。

…モスクワの宇宙記念博物館では19日、これを記念した式典が催されました。下は、会場へ向かう飛行士達。サングラスをかけているのはレオーノフ氏。
 

  左からクバソフ、レオーノフ、スタフォードおよびブランドの各飛行士達。
 

詳しくはこちらへ【Roscosmos 07.20】

2000年7月12日、国際宇宙ステーションの主要モジュールである「ズヴェズダ」が打ち上げられた。今年はちょうど10年目にあたる。

ズヴェズダ・モジュールはロシア側の居住区画。興味深いのは、これは元々ソ連が運用していた「ミール」居住モジュールのバックアップとして建造されたもの(DOS-8 serial No.128)。同時にこれは、後に「ミール2」計画にて使用されることになっていたが、ISS計画変遷の中で、現在の形に落ち着くことになったのであった(実際、エネルギア社の組み立て工房ではある時期まで「ミール2」と呼ばれていた)。

下は、バイコヌール宇宙基地で打ち上げに向けて準備段階のズヴェズダと打ち上げ。
 
 

           内部の様子。基本構造はミールと同じ。
 
 

【photo: NASA】

RIAノーボスチ通信が伝えるところによると、ロシア宇宙庁のペルミノフ長官は8日、中国の宇宙船がソユーズ宇宙船のリザーブになりうると語ったという。

これは国際宇宙ステーション(ISS)への輸送手段のことで、米スペースシャトルの退役後のことについて述べたもの。「中国の宇宙船は非常時に取って代わることができるのではないかと、私は考えている」と長官は語っている。中国の宇宙船は要求される全ての安全条件を満たしているという。

2011年のシャトル退役後、ISSへの輸送手段はロシアのソユーズ/プログレス宇宙船のみになる。非常にタイトなスケジュールとなることは明らかで、予備機として中国の船に関心を寄せていると、同長官は語る。

ただし現時点では、中国に対して向けられたISS計画参加の提案(これはISS参画国のうち、5ヶ国で中国に示したもの)に、同国は反応を示していないという。1ヵ月ほど前には中国宇宙庁の長官が異動となり、現時点ではまだ後任が選出されていない。このようなことからも、ISS計画に対する同国の態度もまだ不明のままとなっている。詳しくはこちらへ【Roscosmos 07.08】

6日、国際宇宙ステーション(ISS)の米国側のトイレが故障し、今なおその状態が続いているそうです。「トイレの修繕は飛行士達の優先事項ではない」とかだそうで…プログレスで運ばれたばかりの荷物を下ろしたりなど、バタバタだそうです。ちなみにトイレ修繕道具と資材はすべてISSに備わっています。

3人の米国人はロシア側のトイレを利用しているとのこと。詳しくはこちらへ【Roscosmos 07.09】

米航空宇宙局(NASA)によると、ロシアの無人貨物船「プログレス」が米東部時間4日午後0時17分(日本時間5日午前1時17分)、国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングに成功した。プログレスは2日にドッキングを試みたが、失敗していた。

NASAによると、プログレスは自動ドッキングシステムを使い、ISSを構成するロシアの区画「ズベズダ」にドッキングした。2日のドッキングが失敗したのは、ロシアの手動ドッキングシステムの通信が干渉したのが原因とみている。プログレスはISSに滞在中の米ロ宇宙飛行士計6人のため、食料や水、燃料、酸素など2トン以上の物資を届けた。【時事 07.05】

米航空宇宙局(NASA)は2日、国際宇宙ステーション(ISS)に水や酸素、実験器具などを運ぶロシアの無人貨物船「プログレス」が、ISSとのドッキングに失敗したと発表した。

このままドッキングできない場合、ISSで行う宇宙実験の計画が遅れる恐れがある。

プログレスは2日昼(日本時間3日未明)、ドッキング予定時刻の約25分前に、ISSとの距離を計測する装置が故障したため、急きょドッキングを中止した。ISSまであと3キロ・メートルのところまで接近していた。ISSに滞在する米国とロシアの宇宙飛行士6人に危険はないという。

ロシアとNASAは、4日昼(同5日未明)に再度ドッキングを試みることを検討している。プログレスによる補給は今回が38回目だが、これまで失敗した例はほとんどない。

宇宙航空研究開発機構によると、ISSの水や酸素の備蓄は十分で、直ちに不足することはないが、プログレスに積んだ実験用の試料が変質してしまう可能性がある。【読売 07.02】

…プログレスのトラブルといえば、ミールに衝突したあの事故以外無いのでは…。

ロシアのインタファックス通信が伝えるところによると、ロシアは2018年以降、ロシア版スペースシャトルと打ち上げキャリアロケット開発にリターンする構想であるという。

ロシアはソ連時代末期、ロシア版シャトル「ブラン」とキャリアロケット「エネルギア」の飛行に成功しているが、国家崩壊と共にプログラムは打ち切られた。詳しくはこちらへ【Spacedaily 06.28】

日本人最長となる163日間の宇宙滞在を終え、2日に国際宇宙ステーション(ISS)から帰還した野口聡一宇宙飛行士(45)が24日、モスクワ近郊のガガーリン宇宙飛行士訓練センターで開かれた歓迎式典に出席した。

野口さんは打ち上げ前、同センターで訓練を受けた。式典後、会見した野口さんは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の飛行士として初めて乗船したロシアの宇宙船ソユーズについて「実際に乗ってみなければ分からないことがたくさんあった」と話した。帰還時の大気圏突入後にパラシュートが次々と開く過程で、船内でものすごい揺れを体感したという。このような体験について「(今後、同船でISSへ行く)古川聡飛行士らに伝えていきたい」と語った。

式典に先立ち、野口さんはソユーズに同乗したロシアのコトフ、米国のクリーマー両飛行士とともに、ソ連時代に初の有人飛行を成功させた故ガガーリン飛行士の銅像に献花した。式典では野口さんはロシア語であいさつし「我々のミッションは大変にうまくいった。あなた方の助力がなければ成功しなかった」と、同センターの教官や技術者らへ謝辞を述べた。【毎日 06.24】

ソ連時代に宇宙飛行士として活躍したロシアのレオニード・キジム飛行士が14日、死去した。68歳だった。

1941年8月5日ウクライナに生まれ、1965年、第3期宇宙飛行士部隊の一員として選抜されたキジム飛行士は、1980年11月、ソユーズT−3宇宙船でオレグ・マカロフ及びゲンナジー・ストレカロフ両飛行士と共にサリュート6号へと飛んだが、これが最初の宇宙飛行となった。ちなみにこのフライトは、1971年のソユーズ11号事故以来停止されていた3人乗りソユーズの復活飛行であった。

1986年3月にはウラジミール・ソロビヨフ飛行士と共にソユーズT−15宇宙船で打ち上げられ、新型宇宙ステーション「ミール」に搭乗する初の飛行士として、51日間の滞在を行った。

また、この滞在の帰途、サリュート7号に立ち寄り、そこで50日滞在。先の滞在クルーが残していった暴露実験資料を回収したりなどを行った。

1986年秋、2ヶ月間のフライトを終えた後、「ナショナルジオグラフィック」誌の表紙を飾った(下・このポーズは有名なので見たことがある方も多いかと)。このフライトが彼の最後となった。

      

宇宙飛行士引退後はロシア国防省などで勤務し、2001年、全てのキャリアを引退した。詳しくはこちらへ【collectSPACE.com 06.18】

野口聡一宇宙飛行士(45)が2日、163日間の宇宙滞在を終え、国際宇宙ステーション(ISS)からロシアのソユーズ宇宙船で帰還した。米スペースシャトルが引退した後、日本の有人宇宙開発はロシア頼み。中国やインドなどアジアの新興国が独自の有人飛行を目指してロシアを追う一方、自前の有人輸送技術を持たず戦略も定まらない日本は影が薄い。

ロシア宇宙庁は今年4月、米航空宇宙局(NASA)との間で、13、14両年の飛行士1人当たりの打ち上げ料を、約500万ドル値上げとなる5580万ドル(約51億円)で契約した。ロシア側は値上げの理由を「物価上昇分」と説明するが、在モスクワの日本外交筋は「打ち上げでロシアに頼りすぎると足元を見られると思っていた」という。

ISS建設の主力を担ったシャトルは残り2回の飛行を年内に終え、引退する。代替機開発は遅れ、その間の「ISSへの足」を独占するロシアが攻勢に出た形だ。

日本へも触手を伸ばす。極東アムール州に建設予定の「ボストーチヌイ宇宙基地」への投資を求め始めたのだ。イシャエフ大統領全権代表(極東連邦管区)は4月に来日し、鳩山由紀夫首相らと面談。ロシア宇宙庁は5月下旬、日本企業団体が開いた説明会で投資を呼びかけた。基地を拠点に新たにつくる最大9万人の街。日本に対して(1)新型ロケットの燃料となる液体水素工場建設(2)基地支援と空港建設(3)その他のインフラ整備−−を持ちかけている。

火星有人探査も構想中だ。火星に派遣する飛行士の健康管理を研究するため、男性6人が閉鎖空間で520日以上生活する「実験」を3日から始める。この実験は欧州宇宙機関と共同で、中国の宇宙飛行士も参加。宇宙技術を切り札に各国と連携を強める構えだ。

中国は、ISSには参加していないものの、米露に続いて03年に有人飛行を成功させるなど、宇宙開発に熱心だ。独自の宇宙ステーション計画を公表し、その第1弾となる無人実験室「天宮1号」を来年打ち上げる。

こうした情勢の中、日本の存在感は薄い。「アジア唯一のISS参加国」として産学官の協調団体「アジア太平洋地域宇宙機関会議」を主宰してきたが、08年、中国が「アジア太平洋宇宙協力機構」を設立。イランやパキスタンなど9カ国が参加し、欧州同様の国際宇宙機関を目指すと見られる。続きはこちら【毎日 06.03】

今月16日、「カタリーナ・スカイ・サーベイ」で見つかった小惑星「2010 KQ」が、人工物である可能性が指摘されている。

小惑星と思われたこの物体は、周期1.04年で太陽を公転しており、先日21日、月までの距離の1.28倍のところまで地球に接近したことがわかったという。
     

この物体の軌道は円軌道に極めて近く、また軌道傾斜角も極めて小さいため、過去に打ち上げられた衛星に関連した人工物体の可能性が指摘されている。また、そのスペクトルからは二酸化チタンが強く検出されており、これも人工物を強く示唆している(二酸化チタンは白色塗料に使われています@管理人)。しかし、過去30年間に打ち上げられた人工衛星の類には、これだと該当しそうなものがないのだという。

観測を続けているリチャード・マイルズ氏は、この物体を、1974年10月28日にソ連が打ち上げた「ルナ24号」の、プロトンロケット第4段の残骸ではないかとみている。この第4段の軌道を過去に遡ると、1974年11月5日に0.000027天文単位(4039km)まで地球に接近したことがわかるといい、これを推測の根拠としているという。ただし物体は非常に質量が小さいため他天体の影響をどう受けるのか推測が難しく、確定したことはまだ言えないという。

詳しくはこちらへ【LCOGT 05.26】

…当時のプロトンは真っ白く塗られていることが多かったので、二酸化チタンが出てきたのは大きいですね。(管理人)

ロシアが極東アムール州でロケット打ち上げ拠点として「ボストーチヌイ宇宙基地」の新設を計画している。最大9万人の町を新たにつくる大事業。技術力の高い日本は「主要パートナー」になり得るとしており、ロシア当局者は27日、モスクワで日本企業関係者に関連施設建設への投資を訴えた。

具体的には(1)新型ロケットの燃料となる液体水素工場(2)基地支援のほか、アジアと欧米を結ぶ貨物輸送の中継基地としても使える空港(3)従業員が住む町のインフラ―の建設。

新基地では約1万5千人の従業員が必要。近くに大都市がないため住居、病院まで建てなくてはならない。ロシアは液体水素の製造経験が乏しく、昨年秋から日本側に支援を求めていた。

計画では2012年に着工し、15年には無人ロケットを打ち上げる。ロシアは計3650億ルーブル(約1兆円)を投じ、極東の経済活性化の起爆剤にする方針だ。

ロシアはソ連時代につくられたバイコヌール基地を宇宙開発の拠点にしてきたが、ソ連崩壊でカザフスタン領となり、毎年約100億円相当を払って借用しているため基地新設を決めた。【共同 05.28】

ソ連が1970年11月に打ち上げた「ルノホート1号」に装着されているコーナーキューブへ向けてレーザー光を放ったところ、反射光が検出されたという。ルノホート1号のコーナーキューブからレスポンスがあったのは、40年目にして始めてのことである。

ソ連は1970年11月、73年1月の計2回、月へ月面車を送りこんだ。「ルノホート」と呼ばれたそれらは、地球からの遠隔操作で走り回るラジコンカーであった(下・70年のルノホート1号)。

    

同車には、地球からのレーザー光を反射するためのコーナーキューブが装着されている。これは、光の入射してくる方向に送り返すプリズム。これへ向けてレーザーを打てば、それが帰ってくるまでの時間を計測することで距離を算出することができる。有名なものとしては、アポロ飛行士達が置いてきたコーナーキューブがあり、今でもレーザーが放たれ、測距が行われている。こうして計測された精密距離は、月の運動理論の精密化や月の内部構造の推測を行う上で貴重な資料となっているのである。

ちなみにルノホートのコーナーキューブは、フランス製。ソ連は1966年より宇宙開発ではフランスと協力関係を結んでおり、その一環でフランス製のキューブが搭載されたのであった。

ところで記念すべきルノホート1号のそれは、レーザーを打ってもレスポンスしなかった。月面で夜を過ごしている1970年12月5日と6日、フランスのピック・ドゥ・ミディ天文台およびクリミヤのセメイズ天文台よりレーザーが放たれたが、帰ってきた光はノイズぎりぎりだったという。この結果は期待を大きく裏切り、関係者は落胆、結局これが最初で最後の照射になってしまったという。原因としては、キューブが不適切な方向を向いているか、あるいは砂ぼこりを被っているか、などが考えられてきたが、正確なことはわからなかった。

その後、たびたびレーザー照射による“捜索”が行われたが、結果は得られなかった。ちなみに2号のそれはきちんと光を返しており、測距に利用されている。

ところが先月、NASAの月周回探査機「ルナ・リコネッサンス・オービター」(LRO)が撮影した画像の中からルノホートが探し出された(下)ことで、状況は大きく動いた。カリフォルニア大学サンディエゴ校のチームは、改めてルノホート1号の座標を割り出し、レーザー照射を試みたところ、リスポンスを受けたのである。しかもそれは予想を遙かに超える強さであり、一同驚いたとのこと。

 

チームによると、正確な座標が、それまで狙っていた場所よりも数キロずれていたのだという。地球から打ったレーザー光は、月面では数百メートルの幅に拡散している。いわばこのこのフォトン弾幕の中にキューブがあればレスポンスがあるはずだが、数キロもずれていたのであれば、レスがなかったのは納得いく。

こうして、40年もの間ナゾだった1号のコーナーキューブに決着がついた。「カバーが外れていないのではないか」、「全く無意味な方向を向いているのではないか」、中には「車がクレーターに落ちひっくり返っているのではないか」といった説があったが、それらは否定されたことになる。詳しくはこちらへ。【University of California, San Diego 04.26】

…当サイトの「ロシア宇宙開発史」でもルノホートを紹介しています、詳しくはこちらへ。
カザフスタン・バイコヌール宇宙基地では、今月28日に予定されている無人宇宙貨物船「プログレスM−05M」の準備が続けられています。22日には技術者連によるチェック(下)が完了し、フェアリングが被せられました。

 

プログレスが水平に固定され、右からフェアリングがゆっくり近づき被せられていきます。(その他の画像
 

      翌23日には、ロケット組立棟へと運ばれていきました。
 

 

その他の画像はこちらへ【photo: Energia】

ロシアが極東の建設予定の新宇宙基地「ボストチヌイ」からの最初の打ち上げは、2015年になるとの報道があった。ロシアのインタファックス通信が、ロシア宇宙庁ペルミノフ長官の発言として報じた。

同長官によると、建設は2011年に開始し、1基目の発射台の完成は2015年になろうとのこと。基地の主たる設備が整うのは2018年になる見通しという。(下・基地の所在地と、発射方向。他国上空を飛ばないように、オホーツクと北方に打つほかないですね。)
    

また、資金的な問題より、同国が開発中の新型ロケット「アンガラ」の初打上げが延期されるという。ロケットは現段階で80パーセントの仕上がりだといい、長官によると、2012年の打上げが予定されているという。詳しくはこちらへ【Roscosmos 04.12】

1970年6月、ソユーズ9号でアンドレイ・ニコライエフ飛行士と共に宇宙を飛んだヴィタリ・セバスチャノフ飛行士が今月5日、亡くなった。74歳だった。

        

セバスチャノフ飛行士は1935年7月8日、クラスノウラルスクに生まれた。1959年にモスクワ航空大学を卒業、エンジニア畑を歩んでいたが、1968年5月、第1設計局選抜宇宙飛行士グループに選ばれ、飛行士としての訓練を開始した。

飛行士としての活動は、68年から1990年まで行った。秘密裏に進められていた有人月遠征計画の飛行士候補から、宇宙ステーション計画「サリュート」や後の「ミール」、さらにはソ連版シャトル計画「ブラン」と、幅広いミッションに関わった。また、ソ連チェス協会の議長も務めた。

彼は2度の宇宙飛行を行った。1回目は1970年6月のソユーズ9号で、当時の宇宙滞在最長記録を作った。2回目は1975年5月〜7月のサリュート4号第2次長期滞在であった。なおこの長期滞在では、彼は元々バックアップクルーであったが、正規クルーを乗せて先に打ち上げられたソユーズ宇宙船(ソユーズ18A)が打ち上げに失敗したため、サリュートに向かうことになった。

詳しくはこちらへ【Roscosmos 04.06】

先月の話ですが…3月18日、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在していたマキシム・スラエフ飛行士とジェフ・ウィリアムズ飛行士が地上へ帰還しましたが、その後、一連の公式帰還記念行事が行われました。下は24日、モスクワ郊外・星の街のガガーリン像に献花するスラエフ飛行士。

    

   宇宙飛行士訓練センターの講堂(Hall of Cosmonauts)にて会見。
 

なんというか、宇宙飛行士はやはり特別な存在なんだ、ということを感じさせる演出ですね。その他の画像や詳細はこちらへ【photo: NASA】

米航空宇宙局(NASA)は6日、2013年と14年に宇宙飛行士6人を国際宇宙ステーション(ISS)まで運ぶ契約を、3億3500万ドル(310億円)でロシア側と結んだ。

1人当たり5580万ドル(52億円)となる。11年と12年の契約は3億600万ドル、1人当たり5100万ドルだった。

1人500万ドル近くの値上げは、おもに物価上昇分を加味した結果だが、スペースシャトルが年内に退役するとロシアの宇宙船ソユーズがISSへの唯一の「足」となるため、ロシアは価格交渉で優位に立つ。

日本人飛行士も、NASAから割り当てを受けてソユーズでISSと地球を往復する。日本は無人輸送機「HTV」による物資輸送などを通じてISSの運用経費を「物納」している仕組みのため、今回の値上げでただちに負担が増えるわけではない。【読売 04.07】

国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在するロシアと米国の宇宙飛行士3人が搭乗するソユーズ宇宙船がカザフスタン・バイコヌール宇宙基地から、現地時間2日午前10時4分(日本時間同日午後1時4分)に打ち上げられた。ソユーズのISS向け打ち上げは22回目。

ISSには野口聡一さん(44)ら3人が滞在しており、ソユーズが4日にドッキングすると、計6人となる。さらに、山崎直子さん(39)ら7人がスペースシャトルで到着すると、ISSの滞在飛行士は一時的に過去最多タイの13人となる。このうち女性は4人で、新記録。【時事 04.02】

…動画がyourtubeにアップされています
http://www.youtube.com/watch?v=0oboXn_Pi08

2日にカザフスタン・バイコヌール宇宙基地より打ち上げ予定のソユーズTMA-18宇宙船の準備が順調に続いています。31日午前7時(現地時間)、ロケット組み立て工房から運び出されたソユーズロケットが、第1番発射台(通称ガガーリン発射台)へと据え付けられました。

午前7時に搬出開始!これは、ガガーリンの時がそうだったから。ロシアはソ連時代から験を担ぎます。
 

      宇宙への道。朝日をバックに、射点が浮かんでいます。
 

        横倒しのロケットが、ゆっくりと運ばれていきます。
 

           ジャッキアップされて、セットされます。
 

大きいサイズやその他の画像はこちらへ。一方、クルーは29日に訓練を行い、また、展示室の見学やサインなどを行いました。下は、ロケットの前で記念撮影…正規&バックアップクルーと、関係者たち一同。
 

その他の画像はこちらへ【photo: Roscosmos】

4月2日午後1時過ぎ(日本時間)、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地からソユーズTMA-18が打上げられます。国際宇宙ステーション(ISS)第23/24次滞在クルーとしてアレクサンドル・スクボルツォフ、ミハイル・コルネンコおよびトレーシー・カードウェルの3飛行士が乗り込みます。現地では準備が着々と進められています。

24日、ソユーズ宇宙船がバイコヌール基地の組み立て試験工房へと運ばれてきました。
 

手前にはフェアリングが準備されています。奥の方で、宇宙船は垂直に立てられ作業足場に挟まれているのがわかります。ここで最終仕上げとチェックが行われた後、再び水平に倒され、ゆっくりをフェアリングの中に挿入されます。
 

下は、22日、クルーが訓練のために宇宙船の中に入ってみたところ。この日は宇宙服のチェックも行われました。
 

座席も服も、個人に合わせて作られます。フィット感や気密のチェックなどが行われます。
 

宇宙服を着用して、帰還カプセル内で訓練。かつてのものと比べ、操縦パネルがだいぶ洗練されているようです。
 

訓練やチェックが一通り終わった後、打ち上げ前最後の記者会見が行われました。正規クルーおよびバックアップクルー(奥の3人)の計6人が臨みました。
 

詳しくはこちらこちらへ【Energia 03.24】


3月18日、史上初の宇宙遊泳が行われて、45周年を迎えました。

1965年(昭和40年)3月18日、ソ連はウォスホート2号を打上げ、搭乗していたアレクセイ・レオーノフ飛行士が外へ飛び出し、宇宙遊泳を成功させました(下の画像は、エアロックに取り付けられた映写機で撮影されたものより)。

    

これを記念し、最近、レオーノフへのインタビュー記事が雑誌に掲載されました。レオーノフは上の宇宙遊泳の後、エアロックへ戻れなくなるという事態に見舞われましたが、その時の判断について興味深い証言をしています。元記事はこちらですが、以下は記事の中から該当箇所を要約したものです。

アレクセイ・レオーノフはエアロックから外に飛び出す前に、コロリョフから指示を受けた。「そこには誰もいない。インストラクターもいない。君の身に起こったことは全て報告するのだ。」しかしレオーノフは、宇宙服が膨張しエアロックへ戻れなくなったとき、独断でエアを抜いた。

地上へ帰還後、この件を報告した際、コロリョフに激しい叱責を受けたという。「なぜ、全てを報告するという取り決めを破った?」それに対し、「聞いてください。私は地球の影に入るまでに、あと5分というところでした。もし私が、船へ戻ることができないと報告したら、コロリョフ同志はどうされていましたか?即座に委員会を招集されたことでしょう。それには20分かかります。それからどうされたでしょうか?私に問いかけられるでしょう。それまでさらに10分かかったでしょう。つまり、30分を無駄にしたかもしれないのです。で、なんと指示されたでしょうか?同志は私に、エア圧をリセットするように伝えられたことでしょう。これしかないからです。そう、ですから、私はそれを独断でやったのです。」
これを聞いたコロリョフは、「アレクセイ、それでいい。この件はこれで終わりだ。」と語ったのである。


彼はデブリーフィングで初めて自分の独断を報告したのですが、こうして明らかになったその時の詳細は貴重なものです。

モスクワにあり、長い歴史を誇るモスクワ・プラネタリウムが、今年12月にも再開する運びとなった。

同プラネタリウムは1920年代にオープンされた歴史的な施設。ソ連時代、モスクワ市民に宇宙開発やサイエンスの情報を提供しつつ、西側に対する宇宙ニュースの発信源のひとつとしても活躍した。

1994年に老朽化のために閉館。しかし改修費や所有権などを巡っていざこざが続き、再開のメドが立っていなかった。詳しくはこちらへ【Roscosmos 03.21】

国営ロシア通信によると、米クレイ数学研究所は、数学上の未解決問題だった「ポアンカレ予想」をロシア人数学者、グリゴリー・ペレリマン氏(43)が証明したと認定した。同研究所は2000年、ポアンカレ予想など7つの難題を「ミレニアム問題」として発表、各問題に100万ドル(約9千万円)の賞金をかけているが、同氏は賞に関心を示さぬ孤高の天才として知られ、「受賞を承諾するかは不明」(国営ロシアテレビ)という。

ポアンカレ予想とは、仏の数学者、アンリ・ポアンカレ(1854〜1912)が1904年に提示した、位相幾何学(トポロジー)に関する予想。

クレイ研究所のカールソン所長は、公式サイトで「ほぼ1世紀にわたり続いたポアンカレ予想の解法の探求は、ペレリマン氏の証明により終了した。数学史上、著しい進歩で、長く人々の記憶にとどまるだろう」と述べた。7つのミレニアム問題のうち証明が認定されたのは初めて。

ペレリマン氏は2002年、ポアンカレ予想を証明したとする論文をインターネット上に公表、他の数学者が検証を続けてきた。同氏は06年、その証明に多大な貢献をしたとして「数学のノーベル賞」と呼ばれるフィールズ賞に選ばれたが、受賞を辞退していた。

ペレリマン氏は1966年、旧ソ連レニングラード(現サンクトペテルブルク)生まれのユダヤ系ロシア人。大学卒業後、米国で研究生活をへて地元の研究所に職を得たが、05年に退職。以来、故郷で母親との“隠とん生活”に入り、人前に姿を見せなくなった。

欧米では、氏に関する著書がしばしば刊行されるなど注目を集めている。【産経 03.21】

18日、国際宇宙ステーション(ISS)より、第22次長期滞在クルー船長ジェフ・ウィリアムズおよびフライトエンジニアのマックス・スラエフ両飛行士らが、ソユーズTMA16宇宙船で帰還しました。両飛行士の乗るソユーズは日本時間18日午後5時3分、ISSを離脱。順調に降下し、大気圏突入、3時間後の同20時24分にカザフスタン北東部のアルカリクに着陸しました。

現地は積雪。回収部隊によって撮影されたタッチダウンの瞬間(下)はダイナミックです!

 

下は、ISS滞在中の野口飛行士が撮影した、大気圏を一直線に降下していくソユーズカプセル!大きいサイズでみるとよくわかります。

 

詳しくはこちらへ【NASA 03.18】

ロシア宇宙軍のオレグ・オスタペンコ司令官は、プレセツク宇宙基地における新型ロケット「アンガラ」の射点施設の建設が80%に達したことを明らかにした。

        

同国は新しいキャリアロケット「アンガラ」の開発を続けている。開発は順調と伝えられるが、詳しいことはわかっていない。将来の基幹ロケットとして位置づけられているものと見られている(上はニュースリリースに掲げられている一枚。アンガラそのものと見られる)。詳しくはこちらへ【Roscosmos 02.10】

米スペースシャトルの引退にともない、国際宇宙ステーション(ISS)までの「足」を独占することになるロシアが、宇宙船「ソユーズ」の搭乗料金を値上げする意向であると、露インタファクス通信が9日伝えた。

ロシア連邦宇宙局のアナトーリ・ペルミノフ長官が、「ISSへの輸送は協定に基づき2012年までロシアが担当するが、それ以後も担当するとなると、搭乗料金の変更が不可欠」と、値上げの方針を明らかにしたもの。

米航空宇宙局のスペースシャトルが予定通り今年後半に引退すると、米国はじめ国際宇宙ステーション計画に参加する国々は、ISSとの往復手段としてソユーズに依存せざえるをえなくなる。

NASAはすでに、ロシア連邦宇宙局との間で、2012〜13年にISSへ6回の飛行を行う内容の3億600万ドル(約270億円、1飛行士あたり5100万ドル=約46億円)の契約を締結している。

なおロシアは、ISSとの輸送手段がソユーズに限定される影響で、莫大な利益をあげている宇宙旅行サービスを制限する方針を示している。【AFP 02.10】

今月12日、「ソ連宇宙開発の父」と称されるセルゲイ・コロリョフ(12.01.1907 - 14.01.1966)の生誕103周年を迎えた。この記念式典は毎年行われ、3年前は100周年が盛大に祝われた。

また、このイベントでは、若いエンジニアや科学者にその仕事を称える賞が授与される。これはコンテスト制で、今回は12本の論文が応募され、選考で1位〜3位までにメダルが贈られた。

            若い頭脳に賞が授与されました
 

コロリョフ市の大通りの一角に建つコロリョフ像。その前でゆかりの人々が記念撮影を。
 

         こちらの像は、確か最近造られた新しいもの
 

            クレムリン壁のコロリョフ墓に献花
 

詳しくはこちらへ【Energia 01.12】

ロシア宇宙庁は、極東・アムール州ボストチヌイに建設予定の新宇宙基地について、その敷地を正式に確保した。

法令によると、確保面積は10万3546ヘクタール。土地の売買や取得、建物の建築など宇宙基地の建設を阻害する行動や活動は、宇宙庁の許可無くしては行えなくなった。

ボストチヌイ基地は2011年から建設を開始し、最初の無人ロケット打ち上げを2015年に、最初の有人宇宙船打ち上げを2018年に目ざしている。なお、現行のバイコヌール基地は2050年までの使用契約をカザフスタンと交わしており、先日は宇宙庁長官が「ボストチヌイ基地ができてもバイコヌールの重要性はゆるがない」と表明している。

詳しくはこちらへ【SpaceDaily 01.13】

11日、ロシアの「ガガーリン宇宙飛行士訓練センター」が設立50周年を迎えた。

有人宇宙飛行を行うにあたり、ソ連共産党中央委員会は1959年1月5日、また、ソ連閣僚委員会は同5月22日、宇宙飛行士育成へのゴーサインを下した。これらに基づき、1960年1月11日、ソ連空軍内に宇宙飛行士訓練センターが設立された。

1968年10月、国防相により4月12日を「宇宙の日」としてガガーリンの飛行を記念することが決定され、同センターに「ガガーリン」の名が冠せられた。なお、2009年、同センターはロシア宇宙庁へと移管され、「ユーリ・ガガーリン ロシア連邦科学研究所 宇宙飛行士訓練センター」と名称が変更されたが、実体は変わっていない。

詳しくはこちらへ【Roscosmos 01.11】

ロシア宇宙庁は12月30日、26年後に可能性のあるという小惑星の衝突から地球を守る方法を探るため、非公開でミーティングを行うことを明らかにした。

ロシア宇宙庁のペルミノフ長官はラジオ「ロシアの声」で、「近いうちに科学技術評議会などのメンバーによる非公開の会合を行い、2036年に地球衝突の可能性がある小惑星「アポフィス」に対する対応を話し合う予定である」といい、続けて「事態に見舞われ計り知れない犠牲者が出る前に、数億ドルをかけて衝突を回避するシステムを構築した方がよい」と語った。

なお、アポフィスは地球に衝突する確率が高い小惑星として話題になったが、昨秋発表されたNASAによる最新計算によると、2036年4月13日に地球へ衝突する確率は45000分の1だという。詳しくはこちらへ【SpaceDaily 12.30】